JPH0523671Y2

JPH0523671Y2 -

Info

Publication number: JPH0523671Y2
Application number: JP7408088U
Authority: JP
Priority date: 1988-06-03
Filing date: 1988-06-03
Publication date: 1993-06-16
Anticipated expiration: 2003-06-03
Also published as: JPH01180585U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の目的〕（産業上の利用分野）本考案は下水本管より分岐した取付管に接続さ
れる公共桝の掃除口管用蓋に関する。

（従来の技術）従来、下水本管から分岐されて宅地内に配管さ
れた取付管には、宅地境界近傍に公共桝が設け
れ、家庭からの排水本管が接続され、またこの公
共桝には掃除口管が立上つて接続され、この掃除
口管の上端には合成樹脂製掃除口蓋が嵌着されて
いる。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら取付管の掃除に際して掃除口管よ
り長尺の掃除具をさし込み下水本管までさし通し
て掃除するとき、公共桝より下水本管までの取付
管の長さが不明であると掃除具のさし込み長さが
決められず下水本管まで掃除具が達しているかど
うかわからず、掃除が不確実になるという問題が
ある。

本考案の目的は、取付管の掃除に際して下水本
管から公共桝までの取付管の長さを容易に知るこ
とができ、確実に掃除できるようにした公共桝の
掃除口管用蓋を提供するものである。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段）本考案の公共桝の掃除口管用蓋は、下水本管よ
り分岐配管された取付管に接続されている公共桝
より立上らせた掃除口管の合成樹脂製掃除口蓋体
に前記公共桝から前記下水本管までの距離を示す
表示部を形成してなるものである。

（作用）本考案の公共桝の掃除口管用蓋は、取付管の敷
設に際し公共桝から立上らせた掃除口管の掃除口
蓋体に下水本管から公共桝までの取付管の長さを
表示することにより、取付管の掃除に際し、掃除
口蓋体の表示を確認し、下水本管までの距離を知
り、掃除器具の長さを選ぶことができる。

（実施例）本考案の一実施例を添附図面によつて説明す
る。

第１図において、１は公共桝で、一端に下水本
管２に接続される取付管３が接続され、他端に家
庭の排水を導入する排水本管４が接続されてい
る。この公共桝１の上端開口部には垂直方向に合
成樹脂製掃除口管５が接続されている。

そして、前記掃除口管５の高さは地表面より少
し下方の位置までとし、この掃除口管５の上端開
口部６には合成樹脂製掃除口蓋体７が嵌着されて
いる。さらに、掃除口管５の上部周囲を囲んでコ
ンクリート製の環体よりなる受盤８が水平に埋設
され、この受盤８上に上下を開口した鋳物製の中
空円筒形のホルダ９が載置され、このホルダ９の
下端のフランジ１０が前記受盤８上に当着固定さ
れ、ホルダ９の上端は地表面と略同一面で開口さ
せ鋳物製の外蓋１１が嵌着され鎖１２で係止され
ている。

前記掃除口蓋体７は、第２図ないし第４図に示
すように、上面に把手部１３を有する平板部１４
と、平板部１４の下面の周囲に一体に形成され前
記掃除口管５に内接嵌合される周壁部１５とより
なり、さらに、平板部１４の裏面には、表示部が
形成されている。この表示部は夫々一連の数字１
６，１７を列記した「本管迄の距離」の数字欄１
８と、「本管の直径」の数字欄１９が形成され、
「本管迄の距離」の数字欄１８には「ｍ」単位列
と「cm」単位列が形成されている。

さらに各数字１６，１７の上方または下方に接
近した位置には、前記掃除口蓋体７の平板部１４
より一体に、高さ３mm、直径1.5mmの小突起２０，
２１が突設されている。

次に上述の実施例の作用を説明する。

取付管３の敷設に際して、掃除口管５に嵌着さ
れる掃除口蓋体７の裏面表示部の数字１６の内、
下水本管２から公共桝１までの距離に該当する数
字１６位置の小突起２０を削り取つておく。この
削り取られた小突起２０の位置によつて下水本管
２から公共桝１までの距離が掃除口蓋体７に表示
されることになる。このようにして第５図に示す
ように下水本管２から分岐された取付管３に適当
間隔で設けられた掃除口管５の掃除口蓋体７に
夫々下水本管２から公共桝１までの距離₁，
_２，……_oが表示される。また、下水本管２の直
径も該当数字１７の小突起２１を切欠くことによ
つて表示される。

したがつて、掃除に際し、掃除口蓋体７の裏面
の小突起２０が削られた位置の数字１６を読むこ
とにより公共桝１から下水本管２までの距離を知
り掃除具のさし込み長さを決めることができる。

なお、以上の実施例では、表示部を掃除口蓋体
７の裏面に設けたが、表面に形成することもでき
る。

〔考案の効果〕

本考案によれば、合成樹脂製掃除口蓋体に下水
本管から公共桝までの距離を表示する表示部を形
成したので、取付管敷設の施工現場において、簡
単に公共桝から下水本管までの取付管の長さを掃
除口蓋体に表示でき、以後の取付管の清掃に際し
て、掃除口蓋体の表示部を読むことにより掃除具
の必要長さを容易に知ることができ、取付管を確
実に掃除できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す公共桝の掃除
口管用蓋の取付状態を示す縦断正面図、第２図は
同上掃除口蓋体の裏面図、第３図は同上縦断正面
図、第４図は同上平面図、第５図は同上取付管の
配管説明図である。１……公共桝、２……下水本管、３……取付
管、５……掃除口管、７……掃除口蓋体、２０…
…表示部を形成する小突起。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

下水本管に分岐配管される取付管に接続した公
共桝の掃除口管に被嵌される合成樹脂製掃除口蓋
体を備え、この掃除口蓋体に前記公共桝から前記
下水本管までの距離を示す表示部を形成したこと
を特徴とする公共桝の掃除口管用蓋。