JPH05234452A - リベット型クラッド電気接点の製造方法 - Google Patents

リベット型クラッド電気接点の製造方法

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JPH05234452A
JPH05234452A JP4072482A JP7248292A JPH05234452A JP H05234452 A JPH05234452 A JP H05234452A JP 4072482 A JP4072482 A JP 4072482A JP 7248292 A JP7248292 A JP 7248292A JP H05234452 A JPH05234452 A JP H05234452A
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JP
Japan
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contact
silver
rivet
type clad
contact material
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Pending
Application number
JP4072482A
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English (en)
Inventor
Masao Kuroda
正夫 黒田
Kazuyoshi Sato
一喜 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸化温度を低くしても酸化スピードを速くで
きて、銀−酸化物となる接点材の結晶粒を小さくし、組
織を細かくできて、リレー、スイッチのような接触力及
び開離力の低いものに使用して、耐溶着性、転移防止、
接触抵抗の安定性に優れたリベット型クラッド電気接点
を作る。 【構成】 銀−未酸化物からなる接点材と銀のベース材
とを冷間圧接してリベット型に成形し、然る後 600℃未
満、5気圧以上の酸化性雰囲気中で酸化処理して、接点
材を銀−酸化物とすることを特徴とするリベット型クラ
ッド電気接点の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リレー、スイッチ等に
用いるリベット型クラッド電気接点を製造する方法に係
り、特に溶着、転移等を抑制でき、さらに接触抵抗の安
定性を図ることのできる電気接点の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリベット型クラッド電気接点の製
造方法の1つに、銀−未酸化物からなる接点材と銀のベ
ース材とを冷間圧接してリベット型に成形した後、酸素
の存在下で 600℃〜 850℃に加熱酸化して、接点材を銀
−酸化物とする方法がある。(先行技術文献として特公
昭56−8448号公報がある。)
【0003】ところで、上記のリベット型クラッド電気
接点の製造方法では、酸化温度が高い為、銀−酸化物と
なった接点材は結晶粒が大きく、組織が粗くて、ブレー
カー、コンタクターのような接触力及び開離力が高いも
のには適するが、リレー、スイッチのような接触力及び
開離力が低いものには、不適当である。一方、酸化温度
を低くすると、酸化スピードが遅くなって生産性が低下
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、酸化
温度を低くしても酸化スピードを速くできて、銀−酸化
物となる接点材の結晶粒を小さくし、組織を細かくでき
て、リレー、スイッチのような接触力及び開離の低いも
のに好適なリベット型クラッド電気接点を作る方法を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のリベット型クラッド電気接点の製造方法は、
銀−未酸化物からなる接点材と銀のベース材とを冷間圧
接してリベット型に成形し、然る後 600℃未満、5気圧
以上の酸化性雰囲気中で酸化処理して、接点材を銀−酸
化物とすることを特徴とするものである。
【0006】本発明のリベット型クラッド電気接点の製
造方法に於いて、 600℃未満、5気圧以上の酸化性雰囲
気中で、リベット型に成形したクラッド電気接点を酸化
処理する理由は、銀−酸化物となる接点材の結晶粒を小
さくし、組織を細かくする為に、 600℃未満で酸化し、
且つ酸化温度を低下することによる酸化スピードの遅れ
を回復する為に、酸化圧力を5気圧以上とするものであ
る。
【0007】
【作用】上記の本発明のリベット型クラッド電気接点の
製造方法によれば、銀−酸化物接点材の結晶粒が小さ
く、組織が細かくて、接触力及び開離力の低いリレー、
スイッチ等に使用して耐溶着性、転移防止、接触抵抗の
安定性に優れたリベット型クラッド電気接点を得ること
ができる。また銀−酸化物接点材の酸化スピードの遅れ
が回復し、能率良く酸化できるので、生産性が向上す
る。
【0008】
【実施例】本発明のリベット型クラッド電気接点の製造
方法の一実施例と従来例について説明する。
【0009】先ず実施例について説明すると、銀−カド
ミウムからなる接点材と銀のベース材とを冷間圧接し
て、図1に示すような頭部1の直径3.0mm 、厚さ1.0mm
、周面のテーパ10度、上面周縁のR0.3mm 、頭部1に
おける接点材2の厚さ0.5mm 、ベース材3の厚さ0.5mm
で、脚部4のベース材3の直径2.0mm 、高さ1.0mm のリ
ベット型に成形した。然る後このリベット型クラッド接
点5を 550℃、9気圧の酸素雰囲気の炉中で酸化処理し
て、接点材2を銀−酸化カドミウムとなした。
【0010】次に従来例について説明すると、上記実施
例と同一寸法、同一材質のリベット型クラッド接点5を
成形した後、 800℃、大気雰囲気の炉中で酸化処理し
て、接点材2を銀−酸化カドミウムとなした。
【0011】こうして得た実施例及び従来例のリベット
型クラッド電気接点を、ヒンジ型リレーの可動側、固定
側に夫々取り付けて、接触圧力40g、開離力25g、電圧
100V、ランプ負荷、突入電流 210A、定常電流15Aの
試験条件で、耐溶着試験を行った処、従来例のリベット
型クラッド電気接点は最低 504回、最高1241回で溶着し
たが、実施例のリベット型クラッド電気接点は最低 132
41回で溶着し、最高16003回で溶着し、従来例のものに
比べ約10倍の耐溶着性を有していた。このような差は実
施例のリベット型クラッド電気接点における接点材が、
低温酸化により結晶粒が図2に示すように小さく、組織
が細かい為、接点開閉において結晶粒がボロボロと取れ
て溶着しにくいのに対し、従来例のリベット型クラッド
電気接点における接点材が、高温酸化により結晶粒が図
3に示すように大きく、組織が粗い為、接点開閉におい
て結晶粒が取れず発熱により溶着し易くなるからに他な
らない。
【0012】
【発明の効果】以上の通り本発明のリベット型クラッド
電気接点の製造方法によれば、銀−酸化物接点材の結晶
粒が小さく、組織が細かくて、接触力及び開離力の低い
リレー、スイッチ等に使用して、耐溶着性、転移防止、
接触抵抗の安定性に優れたリベット型クラッド電気接点
を得ることができる。また酸化温度が 600℃未満と低い
ため、接点材とベース材の境界に従来のような空隙が発
生することもない。さらにまた銀−酸化物接点材の酸化
スピードが速くなり、能率良く酸化できるので、生産性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸化前のリベット型クラッド接点を示す図であ
る。
【図2】本発明のリベット型クラッド電気接点の接点材
における結晶粒界を示す図である。
【図3】従来のリベット型クラッド電気接点の接点材に
おける結晶粒界を示す図である。
【符号の説明】
1 頭部 2 接点材 3 ベース材 4 脚部 5 リベット型クラッド接点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀−未酸化物からなる接点材と銀のベー
    ス材とを冷間圧接してリベット型に成形し、然る後 600
    ℃未満、5気圧以上の酸化性雰囲気中で酸化処理して、
    接点材を銀−酸化物とすることを特徴とするリベット型
    クラッド電気接点の製造方法。
JP4072482A 1992-02-21 1992-02-21 リベット型クラッド電気接点の製造方法 Pending JPH05234452A (ja)

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