JPH0570890B2 - - Google Patents

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JPH0570890B2
JPH0570890B2 JP60238430A JP23843085A JPH0570890B2 JP H0570890 B2 JPH0570890 B2 JP H0570890B2 JP 60238430 A JP60238430 A JP 60238430A JP 23843085 A JP23843085 A JP 23843085A JP H0570890 B2 JPH0570890 B2 JP H0570890B2
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JP
Japan
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layer made
contact
electrical contact
weight
conductivity
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60238430A
Other languages
English (en)
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JPS6297213A (ja
Inventor
Masayuki Tsuji
Yoshinobu Takegawa
Shuji Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP23843085A priority Critical patent/JPS6297213A/ja
Publication of JPS6297213A publication Critical patent/JPS6297213A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕 この発明は、電気接点材料に関する。 〔背景技術〕 各種接点材料が電磁接触機、リレー、ブレーカ
などに使用されている。これらの接点材料には、
消耗が少なく、溶着しにくく、かつ接点抵抗が低
いという特性が要求される。しかし、現実には、
これら3つの特性を同時に満足する材料を求める
ことは困難である。 近年、比較的電流容量の多い接点を備えたリレ
ーが、回路や装置の入出力の制御に多く使用され
ている。入力の制御に使用されるときは、容量性
負荷の制御が目的であり、出力の制御に使用され
るときは、モータやランプ等の制御が目的であ
る。そのため、リレーの接点に突入電流が流れ、
接点が溶着するという問題が起こつている。この
ようなことも含めて、現在、耐溶着特性のよい電
気接点材料への要求が高まつてきている。 しかしながら、耐溶着特性に主眼をおいて電気
接点材料を作ると、導電性が悪くなるなどして接
点としたときの接触抵抗があがるため、結果的
に、接点の電流容量の向上には結びつかないとい
う問題がある。 〔発明の目的〕 この発明は、上記の事情に鑑み、良好な導電性
を維持しつつ、耐溶着特性もすぐれている電気接
点材料を提供することを目的とする。 〔発明の開示〕 前記目的を達成する、この発明は、導電性の良
い材料からなる層の上に前記材料よりも硬度の高
い材料からなる層が設けている電気接点材料にお
いて、導電性の良い材料がAgであり、硬度の高
い材料が、SnO2およびIn2O3、Al2O3、MnOから
なる金属酸化物がAg中に分散されていて、Agと
InとSnの合計重量に対してInとSnの合計重量が
10重量%以上であり、Agと全ての金属元素との
合計量に対してAlとMnの合計重量が0.5重量%以
下であることを特徴とする電気接点材料を要旨と
する。 以下、この発明にかかる電気接点材料を、その
一実施例をあらわす図面を参照しながら説明す
る。 第1図は、この発明の一例の電気接点材料(以
下、単に「接点材料」と記す)の縦断面をあらわ
したものである。接点材料1は上層2と下層3の
2層構造となつている。上層2の方は下層3より
も厚みが薄くなつている。上層2は硬度の高い材
料からなつており、耐溶着特性にすぐれている。
下層3は導電性の良い材料からなつている。接点
として働くときの接触面は上層表面2aであるか
ら、硬度の高い上層を持つこの接点材料1の耐溶
着特性はすぐれたものとなつている。しかも、厚
み方向の大部分は導電性の良い領域であることか
ら、接点材料1自体の電導度が良好な値に維持さ
れることになる。このように、接点材料1は、耐
溶着特性にすぐれていて、しかも、良好な導電性
も維持しているので、電流容量の大きい接点を作
成するのに適したものとなるのである。 つぎに、上層2と下層3の具体的材料について
説明をおこなう。 下層3にはAgを用いる。このAgは、もちろ
ん、非常に優れた導電性を有する材料である。上
層2には、SnO2およびIn2O3が分散されている
Agを用いる。ここで、SnO3およびIn2O3の分散
は硬度を高めるためであるが、SnO2とIn2O3が使
われるのは導電性があり電導度の低下が抑えられ
るからである。 SnO2とIn2O3とが併用されている理由は、つぎ
の通りである。SnO2だけでは必要量をAg中に分
散含有させることは難しく、In2O3だけでは硬度
向上に必要な適切な分散状態(Ag中で微細な形
で分散した状態)が実現されず、両者の併用によ
り、始めて必要な量の酸化物がAg中に適切な状
態で分散され、必要な硬度向上が果たせるのであ
る。 Ag中に含まれるSnO2およびIn2O3の量が増加
するにつれて硬度が高くなり耐溶着性は向上する
けれども、SnO2およびIn2O3はAgほど優れた導
電性を有するわけではないため、電導度は悪くな
つてくる。接点の電流容量が大きいリレー(パワ
ーリレー)に用いる点を考慮すれば電導度が約
40IACS%(100IACS%が純銅の電導度となる)
以上あることが必要となつてくる。したがつて、
電導度が上記40IACS%を上回ようにしながら硬
度も増すように、上下の両層2,3の厚みおよび
電導度の調整をおこなう。上層2の厚みは、負荷
条件にもよるけれども、開閉に伴う消耗量を考慮
すると、10〜200μm程度が適当である。耐溶着
性の見地から、SnO2とIn2O3は金属元素に換算し
て、AgとInとSnの合計重量が10重量%以上とな
るようにする。10重量%を下まわると必要な耐溶
着性の向上効果が得られないからである。 上層2には、SnO2とIn2O3に加えて、Al2O3
MnOもAg中に分散させている。AlおよびMnは、
SnO2とIn2O3の微細分散に寄与しており、これが
あつて始めてSnO2とIn2O3が適当な分散状態とな
る。後述の実施例のように、Ag、Sn、In、Alお
よびMnの合金を内部酸化処理すると、Alおよび
Mnの働きで微細なSnO2および微細なIn2O3がAg
中に生じるのである。そして、Al2O3とMnOを併
用する理由は、いずれか一方では必要な微細分散
効果が得られないからである。 Ag中に分散されるAl2O3とMnOの添加量は、
Ag中の金属酸化物はすべて金属元素に換算する
こととして、Agと金属元素との合計量にたいし、
AlとMnの合計重量が0.5重量%以下となるように
する。これは、AlとMnの合計重量が0.5重量%を
越えるほどAl2O3とMnOがAg中に含まれている
と電導度が低下して必要な耐溶着性が確保できな
いからである。 接点材料の製造は、例えば、つぎのようにして
行われる。被酸化金属元素を含んだ合金と、導電
性の良い材料からなる金属板を、接合したのち、
圧延するか、圧延と同時に接合をおこない所望の
厚みの板材に仕上げる。そのあと、内部酸化法に
よる酸化処理をおこなつて、合金内の被酸化金属
を酸化し、合金の部分の硬度を高くする。つま
り、合金の部分が硬度の高い材料からなる層とな
るのである。 続いて、より具体的な実施例と比較例の説明を
おこなう。 実施例1、2および比較例1、2 Ag、Sn、In、Al、Mnの元素を適宜選択秤量
した。それをアルゴンガス雰囲気中で高周波炉を
用いて溶解し、金型に鋳込んで、第1表に示すよ
うに、それぞれ、異なる組成の合金インゴツトを
得た。これらの合金インゴツトに純Ag材を熱間
圧接により接合して張り合せ金属材を得た。さら
に、圧延工程で厚み1mmの板体に成形し、抜き成
形工程を経て、固定接点はφ5mm、可動接点はφ5
mm×12mmRの形状とした。これらを酸素雰囲気中
で、700°、100時間、の加熱処理し、内部酸化さ
せて、5種類の接点試料を得た。なお、合金イン
ゴツトに接合される純Ag材の厚みは、圧延工程
のあと、第1表にみるような厚みとなるようにあ
らかじめ選ばれる。 上記のようにして得られた各例の接点試料3対
に対しASTM型接点試験機を用いて開閉試験を
おこなうとともに電導度の測定を行つた。試験条
件は、以下のとおりであつた。 電圧 ;交流100V 電流 ;突入118A、定常20A 接触力 ;100g 開離力 ;150g 開閉回数;10000回 この試験方法により、耐溶着特性を溶着回数で
評価した。すなわち、溶着回数が少ないものほど
耐溶着特性に優れていることを示す。接点試料の
溶着回数の測定結果を各例3対の平均値をとつて
第1表に示した。 第1表にみるように、この発明の接点材料を使
用した実施例1、2は、いずれも、比較例1、2
と比べて、耐溶着特性が向上していることがわか
る。同時に、電導度は飛躍的に向上している。 なお、この発明にかかる電気接点材料は、これ
までに例示した構造や材料に限定されるものでは
なく、同様の効果を奏するものであれば何でもよ
いことは言うまでもないことである。例えば、導
電性の良い材からなる層がAg−Ni系材のもので
もよい。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明にかかる接点材
料は、導電性の良い材料からなる層の上に前記材
料よりも硬度の高い材料からなる層が設けられて
いる電気接点材料において、導電性の良い材料が
Agであり、硬度の高い材料が、SnO2および
In2O3、Al2O3、MnOからなる金属酸化物がAg中
に分散されていて、AgとInとSnの合計重量に対
してInとSnの合計重量が10重量%以上であり、
Agと全ての金属元素との合計量に対してAlと
Mnの合計重量が0.5重量%以下である構成となつ
ている。そのため、良好な導電性を維持しつつ、
耐溶着特性がすぐれたものとなるので、電流容量
の大きい接点に使われた場合でも、容易に接点の
溶着が起こらず、接触抵抗値も低い値を維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明にかかる接点材料の一実施
例の断面図である。 1……接点材料、2……上層(硬度の高い材料
からなる層)、3……下層(導電性の良い材料か
らなる層)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 導電性の良い材料からなる層の上に前記材料
    よりも硬度の高い材料からなる層が設けられてい
    る電気接点材料において、導電性の良い材料が
    Agであり、硬度の高い材料が、SnO2および
    In2O3、Al2O3、MnOからなる金属酸化物がAg中
    に分散されていて、AgとInとSnの合計重量に対
    してInとSnの合計重量が10重量%以上であり、
    Agと全ての金属元素との合計量に対してAlと
    Mnの合計重量が0.5重量%以下であることを特徴
    とする電気接点材料。 2 硬度の高い材料からなる層の厚みが、10〜
    200μmである特許請求の範囲第1項記載の電気
    接点材料。 3 導電性の良い材料からなる層が、硬度の高い
    材料からなる層よりも厚い特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の電気接点材料。 4 硬度の高い材料からなる層が、導電性の良い
    材料からなる層に合金層を張り合わせておいてこ
    の合金層内の被酸化金属元素を内部酸化法により
    酸化物とすることによつて形成されたものである
    特許請求の範囲第1項から第3項までのいずれか
    に記載の電気接点材料。
JP23843085A 1985-10-23 1985-10-23 電気接点材料 Granted JPS6297213A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60143523A (ja) * 1983-12-29 1985-07-29 中外電気工業株式会社 銀系複合電気接点とその製法

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