JPH07114848A - 電流遮断器用接点 - Google Patents

電流遮断器用接点

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JPH07114848A
JPH07114848A JP5291148A JP29114893A JPH07114848A JP H07114848 A JPH07114848 A JP H07114848A JP 5291148 A JP5291148 A JP 5291148A JP 29114893 A JP29114893 A JP 29114893A JP H07114848 A JPH07114848 A JP H07114848A
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JP
Japan
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contact
contacts
alloy
circuit breaker
opposed
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Application number
JP5291148A
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English (en)
Inventor
Shoji Iida
昌治 飯田
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Chugai Electric Industrial Co Ltd
Original Assignee
Chugai Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電流遮断器用対向接点の一方をAg−Sn2
〜20重量%−In1〜8重量%の溶解合金を内部酸化
した材料で作り、他方を内部酸化したAg−Sn2〜2
0重量%−Bi0.01〜3重量%の溶解合金またはA
g−Sn2〜20重量%−Bi0.01〜3重量%−C
d2〜10重量%溶解合金で作ることを特徴とする。 【効果】 大電流遮断器用に適した対向接点が得られ、
しかも対向接点の双方が溶解合金で作られているので製
造コストが低廉で品質も安定した接点の組合せが得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気接点、特に電流遮
断器用の接点にかかるものである。
【0002】
【従来の技術】電流遮断器用接点には一定の試験規格が
設けられているが、規格のうちで最も重要視されるの
は、その使用目的からして、何といっても溶着しないで
電流を遮断できることである。
【0003】このために、Ag−WC系焼結合金の接点
が電気遮断器用接点として広く用いられている。このA
g−WC系焼結合金の接点自体は、電気的接触抵抗が低
く、遮断特性にも優れているが、これを電流遮断器用の
対向する両接点として用いると、温度上昇が問題とな
る。また、アークエロージョンが大きいので、電流遮断
後の絶縁劣化が大きく、従って接点のボリュームを大き
くしなければならない。
【0004】そこで、電流遮断器用対向接点の一方のみ
をAg−WC系焼結合金とし、他方をAg−SnO
合金とすることが特公平3−13691号公報で提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Ag−WC
系合金の接点は焼結によってのみ作り得るものであっ
て、その製造工程が繁雑で製造コストが嵩み、量産にな
じまない。
【0006】従って、本発明の課題は、溶解合金を内部
酸化して作ることができ、従って量産に適したAg−S
nO系合金を一方の接点とし、他方をもAg−WC系
焼結合金に代り得る溶解内部酸化合金でもって作った接
点とする電気遮断器用接点を見い出すことである。
【0007】特公平2−58728号公報には、Ag−
SnO−In接点とAg−Bi接点との
組合せ電気接点が提案されているが、これはリレーやス
イッチ等の小電流用接点であって、本発明が目的とする
大電流の遮断器用の接点としては使用できない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究開発
に努め、実験を繰返した結果、上述した一方の接点のA
g−SnO系合金として、Ag−Sn2〜20重量%
−In1〜8重量%の溶解合金を内部酸化した電気接点
材料が適していることを見い出した。また、上述した他
方の接点としては、Ag−Sn2〜20重量%−Bi
0.01〜3重量%の溶解合金を内部酸化した電気接点
材料が適していることを見い出した。
【0009】上記一方の接点及び他方の接点の溶解合金
の双方の組成において、Snの量は酸化錫が接点材に所
期の耐熱性と耐溶着性を与え、しかも接点材を脆くしな
い範囲である。
【0010】この発明において優れた特徴は、対向接点
の双方の組成にSnが含まれ、酸化錫が充分な耐熱性を
各接点に与えて、対向接点が両者の接触面で大電流の遮
断時においてもスティックすることがないことである。
【0011】上記した一方の接点中のInの量は、銀中
のSnを安定した酸化物とするための範囲でかつ接点材
をブリットルにしない範囲の量である。また、他方の接
点中のBiの量も同様である。
【0012】他方の接点のAg−Sn−Bi合金にCd
を加えて、カドミウム酸化物によって接点材の表面をド
ライに保ち、接点が小容積でありながら更に安定した接
触抵抗を有するようにすることができる。また、開閉・
遮断の電流密度が高められかつ長寿命の接点材が提供で
きる。この目的のためには、カドミウムの量は最低で2
重量%であり、接点材をブリットルにしないためには、
その量は10重量%までである。
【0013】また、上記した一方の接点用接点材と、他
方の接点用接点材の合金組成に、必要によっては、0.
01〜0.5重量%の鉄族金属を加えてもよい。これ
は、それぞれの合金の結晶組織を微細にするためであ
る。
【0014】以下に、本発明を実施例で更に説明する。
なお、この実施例中でAg−WCの合金接点はAg−W
Cの焼結合金になる接点であり、他はそれぞれ溶解合金
を内部酸化した接点材になる接点である。また、組成%
はそれぞれ重量%であり、溶解合金を内部酸化した接点
材になる接点の場合、内部酸化前のそれぞれの金属成分
の重量%である。
【0015】
【実施例】定格50A型遮断器の対向接点(それぞれの
接点寸法は1×5×5mm)として、下記(1)〜
(5)の組合せの対向接点を作った。(1)〜(2)の
接点組合せは前述した従来の技術によるものであるが、
Ag−SnO系合金接点との組合せ対向接点として用
いると、下記の実験結果の通り、Ag−WC合金中のW
Cの酸化が早く、温度上昇が高くなる欠陥があった。
(3)〜(5)の合金接点の組合せは本発明になるもの
である。
【0016】 (1)Ag−WC(40%)合金接点と、Ag−Sn8
%−In4%合金接点 (2)Ag−WC(4%)合金接点と、Ag−Sn10
%−Bi0.8%合金接点 (3)Ag−Sn8%−In5%合金接点と、Ag−S
n8%−Bi0.2%合金接点 (4)Ag−Sn8%−In5%合金接点と、Ag−S
n9%−Bi0.2%−Cd4% (5)Ag−Sn8%−In5%−Ni0.1%合金接
点と、Ag−Sn9%−Bi0.2%−Cd4%−Ni
0.1%
【0017】上記接点の組合せ(1)〜(5)につい
て、各20台をそれぞれ下記の(a)短路試験、(b)
過負荷試験、(c)耐久試験でテストした。 (a)短路試験 220V、遮断電流2500A、pf=0.7〜0.8 1P:O CO 3P:O CO (b)過負荷試験 220V、500A。pf=0.7〜0.8 60回開閉 温度上昇(端子部で測定して)60deg以下であるこ
と。 (c)耐久試験 220V、50A、pf=0.7〜0.8 6000回開閉 温度上昇(端子部で測定して)60deg以下であるこ
と。 その結果は表1の通りであった。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】表1の試験結果から明らかな通り、本発
明になる組合せ対向接点は、電流遮断器用接点として満
足する特性を有していた。しかも、対向接点の双方に溶
解合金を内部酸化した材料を用いたので、品質が安定
し、その製造コストも低廉であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流遮断器用の一対の対向接点にして、
    その一方の接点をAg−Sn2〜20重量%−In1〜
    8重量%の溶解合金を内部酸化した電気接点材料で作
    り、他方の接点をAg−Sn2〜20重量%−Bi0.
    01〜3重量%の溶解合金を内部酸化した電気接点材料
    で作ったことを特徴とする上記一対の対向接点。
  2. 【請求項2】 請求項1に述べる一対の対向接点にし
    て、前記した他方の接点の溶解合金がCd2〜10重量
    %を更に含む上記一対の対向接点。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に述べる一対の対向接点
    にして、前記した一方の接点とその他方の接点の溶解合
    金のいずれか又は双方が0.01〜0.5重量%の鉄族
    金属を更に含む上記一対の対向接点。
JP5291148A 1993-10-15 1993-10-15 電流遮断器用接点 Pending JPH07114848A (ja)

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