JPH05232946A - 付属パターン指示機能付自動演奏装置 - Google Patents

付属パターン指示機能付自動演奏装置

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JPH05232946A
JPH05232946A JP4072101A JP7210192A JPH05232946A JP H05232946 A JPH05232946 A JP H05232946A JP 4072101 A JP4072101 A JP 4072101A JP 7210192 A JP7210192 A JP 7210192A JP H05232946 A JPH05232946 A JP H05232946A
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JP
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hand
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proximity switch
player
attached
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Application number
JP4072101A
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English (en)
Inventor
Shinya Konishi
愼哉 小西
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 自動演奏パターンに基づき自動演奏を行う自
動演奏装置において、操作パネル上に、演奏者の手の位
置を検知する検知手段を複数個設置しておき、演奏者
が、それらの検知手段の近くで手を動かすと、その手の
動かし方を上記検知手段によって検知し、手の動かし方
に対応して異なる付属パターンの演奏指示が可能な自動
演奏装置。 【効果】 本発明による自動演奏装置を用いた演奏にお
いては、付属パターンの演奏を指示する演奏者の手の振
りを大きくできるため、観客は次にどんな演奏が行われ
るかを予測でき、また演奏者の大きな動作によって観客
と演奏者の一体感が増し、大きな演奏効果が得られる。
その他、本発明においては同一の付属パターンを指示す
る手の動かし方の許容範囲が広いため、演奏者は付属パ
ターンの指示に神経を使う必要がなく、円滑な演奏が可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、演奏者が鍵盤を操作し
て演奏する際に、付属パターンを挿入することが可能な
自動演奏装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】通常自動演奏装置は、演奏者が鍵盤を操
作して演奏中に、その演奏を盛り上げるための自動演奏
パターンを、演奏者の指示によって挿入できる機能を有
している。この自動演奏パターンには、継続的に演奏さ
れる主パターンと、短時間で終わる付属パターンの2種
がある。通常、自動演奏パターンは次のように用いられ
ている。すなわち、主パターンの演奏は、演奏者が鍵盤
を操作して演奏を開始すると同時に始められ、付属パタ
ーンは演奏の途中、曲の様相が変化する各楽章の始めの
箇所に、挿入される。そして付属パターンの演奏が終わ
ると、再び主パターンの演奏に戻り、主パターンの演奏
は最後まで継続される。 【0003】付属パターンには上記のように演奏の途中
で挿入されるものの他に、演奏の最初、あるいは最後に
挿入されるものがあり、それぞれ、フィルイン、イント
ロ、エンディングと呼ばれている。そして通常イントロ
とエンディングは一種類、フィルインは何種類かの付属
パターンが、あらかじめ自動演奏装置内部のROM(リ
ードオンリメモリ)に記憶されている。そして従来の自
動演奏装置では、演奏者が操作パネルのスイッチを押す
ことにより、これらの各種付属パターンを選択して挿入
を指示するようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな自動演奏装置では、付属パターンの挿入を指示する
演奏者の手の動きが小さいため、観客からは、どのよう
な付属パターンの挿入が指示されているかが分からず、
あらかじめ挿入される付属パターンの予測がつかないた
め、観客が待ち望んでいる演奏が開始された場合に生じ
る観客の感動が生じない。そして付属パターンの挿入指
示の際の手の動きが制限されるため、演奏者が大きな動
きをして観客と演奏者が一体となり、演奏を盛り上げる
効果も期待できない。また自動演奏装置の販売活動の一
環として、演奏者がデモ演奏をする際にも演奏者の手の
動きが大きい方が、視聴者に分かりやすく、アピールす
るので販売戦略上望ましいが従来の自動演奏装置では、
このような効果も期待できない。 【0005】その他、従来の自動演奏装置では付属パタ
ーンの挿入を指示するパネルスイッチが小さく、かつ異
なる付属パターンの指示スイッチが接近しているため、
演奏者にとって思いどうりの付属パターンを正確に指示
するためには、かなりの集中力を要し、鍵盤演奏が円滑
に行えなくなる。そのためより簡単に付属パターンの指
示ができる自動演奏装置が要望されている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うな演奏者の大きな手の振りによって、付属パターンの
挿入を簡単に指示できるようにし、大きな演奏効果を得
ることを目的とする。 【0007】本発明は上記目的を達成するために、自動
演奏パターンに基づき自動演奏を行なう自動演奏装置に
おいて、演奏を盛り上げるための付属パターンデータが
記憶された記憶装置と、演奏者の手の位置を検知する操
作パネル上に設置された検知手段と、上記検知手段によ
り、検知された演奏者の手の位置の変化に応じて、付属
パターンデータを上記記憶装置から読み出し、その読み
出した付属パターンデータに基づいて、自動演奏を行う
演奏手段とを設けたものである。 【0008】 【実施例】以下に本発明の実施例(本実施例)について
(1)演奏者の手の位置検知手段、(2)本実施例の信
号処理の概略、(3)本実施例のブロック図、(4)本
実施例の処理動作、に分けて説明する。 【0009】(1)演奏者の手の位置検知手段 本実施例では、演奏者の手の位置を検知するために、物
体との距離の遠近を検知する非接触型センサーを用い
る。非接触型センサーには光、赤外線、超音波、電磁波
を用いたもの、静電容量の変化を検知するものなどがあ
る。本実施例では、これらのうち差動式静電容量型のセ
ンサー(実公昭63−36246号公報)を用いている
が、これに限る必要はなく、演奏者の手に反応するもの
であれば、本発明に利用できる。本実施例で用いるセン
サーは、検知部と物体の距離が一定の範囲内にあればオ
ン、検知部と物体の距離が一定以上離れるとオフとな
り、一種のスイッチの役割をする。そこで以下では、こ
のセンサーのことを近接スイッチと称する。 【0010】図2に近接スイッチ23に物体が近づいた
場合の近接スイッチ23のオン/オフ状態の変化の様子
を示す。物体(本実施例では演奏者の手)が図中のオン
領域に入ると、近接スイッチがオン状態となり、オン領
域に何も物体がないときにはオフ状態となる。オン領域
の範囲は、近接スイッチ回路部の可変抵抗を変化させる
ことにより変えられる。 【0011】(2)本実施例の信号処理の概略 本実施例では後述の図4に示すように、操作パネル上に
複数個の近接スイッチを設置し、その周辺で演奏者が手
を動かすと、近接スイッチのオン/オフ状態が変化し、
この変化を制御部(後述の図3中の16)で検知し、そ
の変化に応じて対応する付属パターンデータをROM
(後述の図3中の13)から読み出し、発音させる。 【0012】本実施例では、何種類かの演奏者の手の動
かし方を、近接スイッチのオン/オフ状態の変化によっ
て検知する。この検知の方法には後述するように、演奏
者の手が、ある一定の領域内に入ったか否かを検知する
ものと、演奏者の手がある一定の領域内を通過する時間
を検知するものとがある。 【0013】前者の検知方法は、演奏者の振られた手
が、一つの近接スイッチのオン領域外からオン領域内に
は入ったことを、近接スイッチのオン/オフ状態の変化
で判定する方法である。電子楽器のパネル上の異なる場
所に複数個の近接スイッチを配置しておき、各々の近接
スイッチに対応する付属パターンを割り当てておけば、
演奏者が、近接スイッチの近くで手を振りおろすことに
より、付属パターンの挿入指示が可能となる。あるいは
2個の近接スイッチをある程度離して設置しておき、演
奏者の手が連続して2個の近接スイッチのオン領域を横
切った場合に、その横切り方に対応して2個の異なる付
属パターンを割り付けておけば、手を横に大きくを振る
ことによって、付属パターンの挿入指示が可能となる。 【0014】後者の検知方法は、後述するように、オン
領域が異なる近接スイッチを2個接近させて、操作パネ
ル上に配置しておき、演奏者の手が、1つの近接スイッ
チのオン領域に入ってから、次の近接スイッチのオン領
域に入るまでの時間を計測する方法である。この時間の
大小に応じて、挿入されるべき付属パターンを割り当て
ておけば、演奏者は、近接スイッチの近くで、手の動き
を速くしたり、ゆっくりしたりして、自分の好みの付属
パターンの挿入を指示できる。 【0015】(3) 本実施例のブロック図 本実施例の全体的な構成を概略的にブロック図で示した
ものが図3である。図3に示す各構成要素のうちカウン
タ17は、後述する第2の実施例にのみ必要な要素であ
り、他の要素はすべての実施例に共通である。 【0016】図において10は鍵盤であり、演奏者の押
鍵・離鍵動作を検出し、楽音発生回路19に供給するも
のである。この鍵盤10は、複数個のキーと、これらの
キーの押鍵・離鍵に連動して開閉するキースイッチと、
これらのキースイッチの開閉状態を検出するキースキャ
ン回路などを含んでいる。 【0017】11は操作パネルであり、電子楽器の制御
を行なう各種スイッチやメッセージを表示する表示器1
2、および複数個の近接スイッチ23などが設けられて
いる。操作パネル11上に設けられている各種スイッチ
は、本発明との関連性が薄いのでこれらをまとめてSW
1と表示している。 【0018】13はROMであり、後述するCPU14
を作動させる制御プログラム(図示していない)の他、
自動演奏を行うために、付属パターンデータなどの自動
演奏データが記憶されている。 【0019】14は中央処理装置(CPU)であり、R
OM13に記憶されている制御プログラムにしたがって
電子楽器の各部を制御するものである。 【0020】CPU14は様々な制御部から成り立って
いるが、本発明に関連するものはそのうち図3に図示し
ている読出制御部15、制御部16、楽音制御部18で
ある。 【0021】次にCPU14の各部について説明する。
15は読出制御部であり、一般には操作パネル11の各
スイッチの押下状態に応じ、自動演奏データを選択して
読み出す制御部である。本発明特有のものとして読出制
御部15は、近接スイッチ23のオン/オフ状態の変化
に応じて制御部16が指示した付属パターンデータを、
ROM13から読み出す働きをする。 【0022】16は制御部であり、制御プログラムに基
づき、複数個の近接スイッチのオン/オフ状態の変化に
応じて、挿入すべき付属パターンを決定し、読出制御部
15へ指示する。また読出制御部15によって読み出さ
れた付属パターンデータなどの自動演奏データや付属パ
ターンの情報を、楽音制御部18へ供給する。 【0023】17はカウンタであり、制御部16によっ
てなされる開始の指示から終了の指示までの間、後述す
る割り込み処理がなされる回数を計数する。このカウン
タ17は後述する第2の実施例にのみ必要である。 【0024】18は楽音制御部であり、制御部16から
供給された付属パターンデータなどの自動演奏データ
を、楽音発生回路19に供給して発音させ、同時に付属
パターンの情報を表示器12に表示する。 【0025】22はタイマであり、時間の計測を行う。
割り込み処理がなされるときは、割り込み処理を行なう
べき時間の計測に利用される。 【0026】23は近接スイッチであり、操作パネル1
1上に複数個設置され、演奏者の手の動きに応じて、そ
のオン/オフ状態が変化し、その変化が制御部16によ
って判定される。 【0027】(4) 本実施例の処理動作 次に以上のような構成において、近接スイッチの配置と
処理動作を制御する制御プログラムの一部が異なる3種
の実施例について説明する。 【0028】第1の実施例は、複数個の近接スイッチ
を、ある程度距離をおいて操作パネル上に設置してお
き、演奏者がそれらの近接スイッチに手を近づけること
により、付属パターンの挿入を指示できるようにしたも
のである。 【0029】第2の実施例は、オン領域が異なる2個の
近接スイッチを一組として接近させて操作パネル上に設
置しておき、演奏者がその近くで手を移動させると、そ
の手の移動速度に応じて、付属パターンの挿入を指示で
きるようにしたものである。 【0030】第3の実施例は、2個の近接スイッチを一
組として、互いにある程度距離をおいて操作パネル上に
設置しておき、演奏者が操作パネルの上面とほぼ平行
に、前後、左右あるいは斜めに、手を大きく動かすこと
により付属パターンの挿入を指示できるようにしたもの
である。 【0031】なお本発明は上記実施例に限る必要はな
く、その他にモード切り換えスイッチによって、モード
を切り換えて上記各実施例を選択出来るようにしたり、
操作パネル表面の領域を任意に分割し、その分割した領
域ごとに上記各実施例を割当てて組み合わせてもよい。 【0032】(4−1) 第1の実施例 図4は第1の実施例について、演奏者の手の動きと、そ
れによって指示される付属パターンの関係を示す図であ
る。図中領域は、近接スイッチ23aのオン領域、領
域は近接スイッチ23bのオン領域であり、領域は
領域および領域以外の領域である。演奏者が近接ス
イッチ23aの近くで手を振り下ろし、手が領域から
領域のオン領域に入ると第1の付属パターン(フィル
1)の挿入が指示される。同様に近接スイッチ23bの
近くで手を振り下ろすと、第2の付属パターン(フィル
2)の挿入が指示される。 【0033】近接スイッチ23は図4に示すように、演
奏者の手が同時に2個以上の近接スイッチのオン領域に
入らないように、一定の間隔をおいて横一線に並べるか
あるいは、千鳥状に操作パネル上に配置する。挿入され
るべき付属パターンは、各々の近接スイッチごとに割り
当てられており、操作パネル上に表示されているので、
演奏者はそれを見て付属パターンの挿入を指示する。 【0034】図5は第1の実施例の処理動作の概略を示
すフローチャートである。図中、頭にSを付けた数値は
処理手順の番号を示している。図4および図5は、簡単
のために近接スイッチが2個の場合について示してある
が、近接スイッチは操作パネル上のスペースが許す限り
多数設置できる。以下図4および図5を基に第1の実施
例の処理動作について説明する。 【0035】第1の実施例では(4−1−1)初期化処
理、(4−1−2)鍵処理、(4−1−3)パネル処
理、(4−1−4)近接スイッチスキャン処理、(4−
1−5)近接スイッチ判定処理、および(4−1−6)
自動演奏処理がなされる。 【0036】これらの処理のうち、本発明特有の処理は
(4−1−4)近接スイッチスキャン処理、および(4
−1−5)近接スイッチ判定処理であり、他の処理は従
来技術に属するものである。 【0037】(4−1−1) 初期化処理 まず電源が投入されると初期化処理が行われる(S1
0)。この処理により、楽音発生回路19の内部状態を
初期化して電源投入時に楽音が出ないようにする。その
他図示していないRAM(ランダムアクセスメモリ)の
内容をクリアする。 【0038】(4−1−2) 鍵処理 次に、鍵処理が行われる(S11)。この鍵処理は演奏
者が行なう鍵盤10の押鍵/離鍵操作に応じて発音/消
音を行なう処理である。 【0039】(4−1−3) パネル処理 次に操作パネル11の各スイッチのオン/オフ状態を調
べ、その状態に応じた処理(パネル処理)が行われる
(S12)。この処理が終わると本発明特有の(4−1
−4)近接スイッチスキャン処理および(4−1−5)
近接スイッチ判定処理がなされる。 【0040】(4−1−4) 近接スイッチスキャン処
理 近接スイッチスキャン処理(S13)では、図3に示す
操作パネル11内部の近接スイッチスキャン回路で検出
された各近接スイッチのオン/オフ状態が、CPU14
に読み込まれ、図示していないRAMに記憶される。 【0041】(4−1−5) 近接スイッチ判定処理 次いで演奏者の手の動きを検知し、その動きに応じて付
属パターンの挿入を指示する処理(近接スイッチ判定処
理)がなされる(S14〜S17)。 【0042】まず最初に現在の各近接スイッチのオン/
オフ状態と、前回の近接スイッチスキャン処理で調べら
れた近接スイッチのオン/オフ状態を比較し、現在少な
くとも一個の近接スイッチが新たにオフ状態からオン状
態に変化したか否か(オンイベントがあるか否か)が調
べられる(S14)。 【0043】(4−1−5−1) オンイベントがない
場合 演奏者の手による付属パターンの挿入指示がない場合に
は、オンイベントがなく上記S14の判定処理は「n
o」となり、近接スイッチ判定処理は終了し、次の自動
演奏処理(S40)がなされる。 【0044】(4−1−5−2) オンイベントがある
場合 これに対し、演奏者が手で付属パターンの挿入を指示し
た場合には、上記S14の判定処理は「yes」とな
り、S15以下の処理が行われる。すなわち演奏者の手
が、図4に示す領域から領域に入った場合には、近
接スイッチ23aがオン状態になるので、S15の判定
処理が「yes」となり、近接スイッチ23aに割り当
てられた付属パターン(フィル1)の挿入が指示される
(S16)。 【0045】S16の処理は、具体的には付属パターン
ごとに割り当てられたフラグ(例えばフィル1は2進数
「01」、フィル2は2進数「10」)を図示していな
いRAMに記憶する処理である。後述する自動演奏処理
(S40)でそのフラグが制御部16から読出制御部1
5に送られ、ROM13からそのフラグに応じた付属パ
ターンデータが呼び出され、発音される。 【0046】上記S16の処理が終了するとS40の処
理が行われる。 【0047】一方演奏者の手が、図4に示す領域か
ら、領域に入った場合には、近接スイッチ23aはオ
フ状態にあり、近接スイッチ23bはオン状態にある。
したがってこの場合には上記S15の判定処理が「n
o」となり、近接スイッチ23bに割り当てられた付属
パターン(フィル2)の挿入が指示される(S17)。 【0048】(4−1−6) 自動演奏処理 以上の近接スイッチ判定処理が終了すると、自動演奏処
理(S40)がなされる。この自動演奏処理は、通常は
操作パネル11上のパネルスイッチが押され、自動演奏
モードになっている場合に、読出制御部15がROM1
3から自動演奏データを読み出し、楽音発生回路19に
供給し自動演奏を行なうものである。本発明特有のもの
として、前述した近接スイッチ判定処理で、挿入するこ
とが指示された付属パターンデータをROM13から読
み出し、楽音発生回路19に供給し、付属パターンデー
タを発音させると同時に、楽音制御部18により発音し
ている付属パターンの情報を操作パネル上の表示器12
に表示する。 【0049】以上の自動演奏処理が終了すると、(4−
1−2)鍵処理(S11)に戻り前述した処理を繰り返
す。以上が第1の実施例の処理動作の説明である。 【0050】(4−2) 第2の実施例 第2の実施例について、図6から図8を基に説明する。
図6は演奏者の手の動きと、それによって指示される付
属パターンの関係を示す図である。図中領域は近接ス
イッチ23dのオン領域、領域は近接スイッチ23c
のオン領域であるが領域以外の領域であり、領域は
領域および領域以外の領域である。図6に示すよう
に、2個の近接スイッチ(23cおよび23d)は接近
させて操作パネル上に設置する。 【0051】第2の実施例においては、演奏者の手が図
6に示す領域を通過する時間に応じて、挿入されるべ
き付属パターンが指示される。すなわち演奏者が手を速
く振り下ろすと、図6に示す領域を手が通過する間に
なされた割り込み処理の回数(図6に示すN)が「0」
または「1」となり、フィル1の挿入が指示される。演
奏者が手をゆっくり動かすと、「N」は「4」以上にな
り、フィル3の挿入が指示される。演奏者がこの中間の
速さで手を動かすと、「N」は「2」または「3」とな
り、フィル2の挿入が指示される。なお図6に示す
「N」の区分は、一つの例であり、演奏者が動かしうる
手の最高速度と図6に示す領域の大きさ、および割り
込み処理を行なう時間間隔を考慮して決められる。 【0052】図7は第2の実施例の主たる処理の概略を
示すフローチャートである。また図8は割り込み処理の
概略を示すフローチャートである。本実施例の処理は図
7に示す(4−2−1)近接スイッチ判定処理、および
図8に示す(4−2−2)割り込み処理のみが第1の実
施例と異なる。そこで以下ではこれらの処理についての
み説明する。 【0053】(4−2−1) 近接スイッチ判定処理 まず最初にオンイベントがあるか否かが判定される(S
14)。この処理は前述したように、現在少なくとも一
個の近接スイッチが新たにオフ状態からオン状態に変化
した否かを判定する処理である。 【0054】(4−2−1−1) オンイベントがない
場合 演奏者の手による付属パターンの挿入指示がない場合に
は、オンイベントがなく上記S14の判定処理は「n
o」となり、近接スイッチ判定処理は終了し、次の自動
演奏処理(S40)がなされる。 【0055】(4−2−1−2) オンイベントがある
場合 これに対し図6に示すように、演奏者が操作パネル上の
近接スイッチに向かって手を動かした場合には、演奏者
の手が領域から領域に入ったとき、あるいは領域
から領域に入ったときにオンイベントがあったことに
なる。 【0056】オンイベントがある場合には、上記S14
の判定処理が「yes」となり、二つの近接スイッチ
(23cおよび23d)のどちらの近接スイッチがオフ
状態からオン状態に変化したかが判定される。演奏者の
手が図6に示す領域から領域に入った場合には、近
接スイッチ23cがオフ状態からオン状態に変化するの
でS15の判定処理が「yes」となり、S20以下の
処理がなされる。 【0057】すなわちカウンタ17をクリアして時間計
測のための変数(N)を「0」に設定し(S20)、時
間の計測の開始を指示するためのフラグ(KFLG)を
「1」に設定する。ここでフラグ(KFLG)は、時間
の計測を開始するか否かを指示するためのフラグであ
り、「KFLG」が「1」は「時間の計測を行なう」と
の指示を意味し、それ以外は「時間の計測を行わない」
との指示を意味する。このフラグは、後述する図8に示
す割り込み処理中のS50の処理で判定される。 【0058】一方新たにオフ状態からオン状態に変化し
た近接スイッチが、近接スイッチ23dの場合(演奏者
の手が図6に示す領域から領域に入った場合)に
は、上記S15の判定処理は「no」となりS22以下
の処理がなされる。 【0059】図6に示す例のように、その時点でカウン
タ17で計数された変数(N)に応じて挿入すべき付属
パターンが選ばれ、それを指示するフラグ(例えばフィ
ル1は「01」、フィル2は「10」、フィル3は「1
1」(ともに2進数))が図示していないRAMに記憶
される(S22)。 【0060】次にフラグ(KFLG)を「0」に設定し
時間の計測を停止して、次の入力に備える(S23)。
このS23の処理が終わるとS40の自動演奏処理がな
される。 【0061】以上が図7に示す主たる処理の説明であ
る。この主たる処理がなされている途中で、一定の時間
が経過するごとに、タイマ22から信号が制御部16に
送信され、図8に示す割り込み処理がなされる。以下に
割り込み処理について説明する。 【0062】(4−2−2) 割り込み処理 割り込み処理では、最初にフラグ(KFLG)が「1」
であるか否かが判定される(S50)。前述したように
演奏者の手が、図6に示す領域内にあれば、「KFL
G」は「1」である。したがってS50の判定処理は
「yes」となり、演奏者の手が図6に示す領域に入
った時点から、割り込み処理がなされる回数をカウント
する(S51)。S51の処理が終了すると、図7に示
す主たる処理に戻る。 【0063】一方演奏者の手が図6に示す領域または
領域内にあるときは、「KFLG」は「0」である。
したがってこの場合は、上記S50の判定処理は「n
o」となり、Nのカウント処理(S51)はなされず、
主たる処理に戻る。 【0064】以上が第2の実施例についての処理動作の
説明である。以上の説明は一組の近接スイッチについて
行ったが、操作パネル上に近接スイッチ2個を一組とし
たものを何組か設けることも可能である。次に第3の実
施例の処理動作について説明する。 【0065】(4−3) 第3の実施例 第3の実施例は、演奏者が2個の近接スイッチの少し上
方で、手を操作パネル上面にほぼ平行に動かすことによ
って、付属パターンの挿入を指示できるようにしたもの
である。 【0066】第3の実施例について、演奏者の手の動き
と、挿入が指示される付属パターンの関係を示したもの
が、図9である。図9は演奏者側からみた図である。図
9では、説明の便宜のために操作パネル上に近接スイッ
チを横に並べ、手を左右に動かして付属パターンの挿入
を指示する場合につき示してある。しかしこれに限る必
要はなく、2個の近接スイッチを操作パネル上に、前後
あるいは斜めに配置し、手を前後あるいは斜めに振っ
て、付属パターンの挿入を指示するようにてもよい。 【0067】図9に示すように、2個の近接スイッチ
は、お互いのオン領域が重ならないよう、ある程度距離
をおいて操作パネル上に設置されている。この距離は、
演奏者がどの程度大きな動作で付属パターンの挿入を指
示するかで異なり、2個の近接スイッチ間の距離を大き
くとっておけば、大きな動作による指示に適する。演奏
者が、操作パネル上の2個の近接スイッチのオン領域を
横切るような高さで、右から左に手を動かすとフィル1
の挿入が指示され、逆に左から右に手を動かすとフィル
2の挿入が指示される。 【0068】このような挿入指示を実現するための制御
プログラムの処理動作をフローチャートで示したもの
が、図10である。第3の実施例の処理動作は、近接ス
イッチ判定処理以外は、第1の実施例と同じである。し
たがって以下では、近接スイッチ判定処理について説明
する。 【0069】最初に少なくとも一個の近接スイッチがオ
フ状態からオン状態に変化したか否かの判定処理(オン
イベント判定処理)がなされる(S14)。 【0070】オンイベントがない場合には、近接スイッ
チ判定処理は終了し、次の自動演奏処理(S40)がな
される。 【0071】オンイベントがある場合には、S15以下
の処理がなされる。 【0072】(4−3−1) 近接スイッチ(左)がオ
ンの場合 まず近接スイッチ(左)がオン状態か否かが判定される
(S15)。近接スイッチ(左)がオン状態であれば、
フラグ(RFLG)が「1」か否かが判定される(S3
0)。 【0073】ここでフラグ(RFLG)とは、後述する
フラグ(LFLG)と共に、一組の近接スイッチが続け
てオフ状態からオン状態に変化する場合に、最初に変化
した近接スイッチがどちらであるかを指示するためのフ
ラグである。「RFLG」=「1」は近接スイッチ
(右)が先に変化したことを意味し、「LFLG」=
「1」は近接スイッチ(左)が先に変化したことを意味
する。 【0074】「RFLG」が「1」であれば、すでに近
接スイッチ(右)がオフ状態からオン状態に変化したこ
とを示している。そこでこの場合は、演奏者の手が2個
の近接スイッチの上方を右から左へ移動し、オフ状態か
らオン状態への変化が近接スイッチ(右)、(左)の順
で起こった場合である。この場合には、フィル1の挿入
を指示するフラグを設定し図示していないRAMに記憶
する(S31)。そして次に「RFLG」を「0」に
し、次の挿入指示に備える(S32)。S32の処理が
終わるとS40の自動演奏処理がなされ、フィル1が演
奏される。 【0075】一方「RFLG」が「1」でない場合に
は、上記S30の判定処理は、「no」となり、フラグ
(LFLG)を「1」に設定する処理がなされる(S3
3)。この処理は近接スイッチ(左)がオフ状態からオ
ン状態に変化したことを意味するフラグを設定する処理
である。S33の処理が終わると、S40の自動演奏処
理がなされる。 【0076】(4−3−2) 近接スイッチ(右)がオ
ンの場合 前述したS15の判定処理が「no」の場合には、近接
スイッチ(右)がオン状態からオフ状態に変化したこと
になる。そこで前述した(4−3−1)の場合と左右が
逆の処理がなされる。 【0077】まずフラグ(LFLG)が「1」か否かの
判定がなされる(S34)。この判定処理が「yes」
の場合には、演奏者の手が左から右に移動し、オフ状態
からオン状態への変化が近接スイッチ(左)、(右)の
順で起こったのであるから、それに対応する付属パター
ン(フィル2)の挿入指示のためのフラグを設定し、図
示していないRAMに記憶する(S35)。そして次に
フラグ(LFLG)を「0」に設定し、次の付属パター
ンの挿入指示に備える(S36)。このS36の処理が
終了すると、自動演奏処理(S40)がなされ、フィル
2が演奏される。 【0078】一方上記S34の判定処理が「no」の場
合には近接スイッチ(右)がオフ状態からオン状態に変
化したことを指示するために、フラグ(RFLG)を
「1」に設定し(S37)、S40以下の処理へ分岐す
る。 【0079】以上が第3の実施例の処理動作についての
説明である。以上の説明は一組の近接スイッチについて
であるが、操作パネル上に近接スイッチ2個を一組とし
たものを何組か設けることも可能である。 【0080】 【発明の効果】以上述べたように本発明による自動演奏
装置を用いた演奏においては、演奏者の手の振り方によ
り、観客は、次にどんな演奏が行われるかを予測でき、
また演奏者の大きな動作によって観客と演奏者の一体感
が増すため、大きな演奏効果が得られる。その他、本発
明においては同一の付属パターンを指示する手の動かし
方の許容範囲が広いため、演奏者は付属パターンの指示
に神経を使う必要がなく、円滑な演奏が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による自動演奏装置に対し、演奏者が付
属パターンの指示をしている様子を示す図である。 【図2】近接スイッチの反応の様子を示す図である。 【図3】本実施例の全体の構成の概略を示す図である。 【図4】第1の実施例について、演奏者の手の動きとそ
れによって挿入される付属パターンの関係を示す図であ
る。 【図5】第1の実施例の処理の概略を示すフローチャー
トである。 【図6】第2の実施例について、演奏者の手の動きとそ
れによって挿入される付属パターンの関係を示す図であ
る。 【図7】第2の実施例の主たる処理の概略を示すフロー
チャートである。 【図8】第2の実施例の割り込み処理の概略を示すフロ
ーチャートである。 【図9】第3の実施例について、演奏者の手の動きとそ
れによって挿入される付属パターンの関係を示す図であ
る。 【図10】第3の実施例の処理の概略を示すフローチャ
ートである。 【符号の説明】 10 鍵盤 11 操作パネル 12 表示器 13 ROM 14 CPU 15 読出制御部 16 制御部 17 カウンタ 18 楽音制御部 19 楽音発生回路 20 増幅器 21 スピーカー 22 タイマ 23 近接スイッチ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 自動演奏パターンに基づき自動演奏を行う自動演奏装置
    において、 演奏を盛り上げるための付属パターンデータが記憶され
    た記憶装置と、 演奏者の手の位置を検知する、操作パネル上に設置され
    た検知手段と、 上記検知手段により、検知された演奏者の手の位置の変
    化に応じて、付属パターンデータを上記記憶装置から読
    み出し、その読み出した付属パターンデータに基づい
    て、自動演奏を行う演奏手段とを設けたことを特徴とす
    る自動演奏装置。
JP4072101A 1992-02-24 1992-02-24 付属パターン指示機能付自動演奏装置 Pending JPH05232946A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4072101A JPH05232946A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 付属パターン指示機能付自動演奏装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317612A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Yamaha Corp 鍵盤楽器および運指データの記録方法
JP2017181651A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 株式会社河合楽器製作所 電子鍵盤楽器

Cited By (3)

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JP4626387B2 (ja) * 2005-05-11 2011-02-09 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器および運指データの記録方法
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