JPH05232393A - 印字解像度切り替え方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の回転ミラーを用いた印字解像度切り替
え方式に関し、複数の回転ミラーを用いた印字解像度切
り替え方式を提供することを目的とする。 【構成】 印字データに対応し変調されたレーザ光１を
第１回転ミラー5aにより走査して感光ドラム８面上に印
字する画像形成装置において、前記レーザ光１の光路
を、解像度に対応した複数の光路に変更する音響光学変
調器２と、該音響光学変調器２において複数の光路に変
更されたレーザ光１の一つを選択し、上記感光ドラム８
面上に回転数を変化させることなく走査する複数の異な
る多面鏡を備えた第２回転ミラー5b〜5nを設けるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の回転ミラーを用
いた印字解像度切り替え方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】以下において、図３〜図４により従来の
一実施例を説明する．図３は従来の一実施例の上面構成
を示す図であり、図４は従来の一実施例の側面構成を示
す図である。

【０００３】図３と図４において、１はレーザ光、4aは
第１折り返しミラー、4bは第２折り返しミラーである。
5aは例えば６面体を備えている第１回転ミラーであり、
また、6aは第１Ｆθレンズ、８は感光ドラムである。

【０００４】図３と図４に示すように、印刷文字に対応
する変調を受けたレーザ光１は第１折り返しミラー4aお
よび第２折り返しミラー4bでそれぞれ反射され、図示せ
ざるモータにより駆動された回転ミラー5aにより走査さ
れたのちＦθレンズ6aにより等速補正され、感光ドラム
８の面上に印字画像を形成する。

【０００５】即ち、複数の解像度を有する画像形成装置
において解像度を替える場合、回転ミラー5aの回転数は
各々の解像度に応じた回転数の切り替えが必要になる。
例えば、５０００行／分クラスの画像形成装置において
２４０ＤＰＩ（ｄｏｔ／ｉｎｃｈ）の解像度を得ようと
すれば、回転ミラー5aの回転数は２５０００回転数／分
（ｒｐｍ）になる。

【０００６】また、３００ＤＰＩの解像度では回転ミラ
ー5aの回転数は３１０００ｒｐｍ、４８０ＤＰＩの解像
度では回転ミラー5aの回転数は５００００ｒｐｍにな
る。そして、モータ回転数の２５０００ｒｐｍから３１
０００ｒｐｍへの切り替え時間は約１０秒になり、該１
０秒の時間は印刷におけるロス時間になる。更に、回転
数５００００ｒｐｍのモータは技術的に困難な現状にあ
る。

【０００７】しかしながら、近年の高速・高解像度・多
種サイズ対応により、回転ミラーも数万回転／分（ｒｐ
ｍ）とますます回転数が高くなってきており、ロス時間
の小さい解像度の切り替え方式の実現が望まれている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従って、従来例の印字
解像度の切り替え方式においては、任意に回転ミラーの
回転数を切り替えることが必要になるという課題があ
る。

【０００９】本発明は、複数の回転ミラーを用いた印字
解像度切り替え方式を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明では、印字データに対応し変調されたレーザ光
１を第１回転ミラー5aにより走査して感光ドラム８面上
に印字する画像形成装置において、前記レーザ光１の光
路を、解像度に対応した複数の光路に変更する音響光学
変調器２と、該音響光学変調器２において複数の光路に
変更されたレーザ光１の一つを選択し、上記感光ドラム
８面上に回転数を変化させることなく走査する複数の異
なる多面鏡を備えた第２回転ミラー5b〜5nを設けるよう
に構成する。

【００１１】

【作用】本発明は図１に示すごとく、異なる面数をもつ
複数の第１回転ミラー5a, 第２回転ミラー5b・・・・に
対するレーザ光１の光路をＡＯＭ２で選択することによ
り、印字解像度に関係なしに第１回転ミラー5a, 第２回
転ミラー5b・・・・の回転数を一定に保持して感光ドラ
ム８上に印字ができるようにしている。

【００１２】従って、複数の解像度機能をもつ画像形成
装置の解像度切り替えの時間損失を無くすることが可能
になる。

【００１３】

【実施例】以下において、図１〜図２により本発明の実
施例を説明する。図１は本発明の一実施例の上面構成を
示す図であり、図２は本発明の一実施例の側面構成を示
す図である。なお、図１と図２は２つの解像度を切り替
える場合を示す。

【００１４】図１および図２において、従来例の通り、
１はレーザ光、4aは第１折り返しミラー、4bは第２折り
返しミラー、5aは第１回転ミラー、6aは第１Ｆθレン
ズ、８は感光ドラムである。

【００１５】また、２、3a,3b 、5b、6bならびに7a,7b
は本発明において付加した構成であり、２はＡＯＭ（音
響光学変調器）、3aは第３折り返しミラー、3bは第４折
り返しミラー、5bは例えば12面体を備えた第２回転ミラ
ーである。そして、6bは第２Ｆθレンズ、7aは第５折り
返しミラー、7bは第６折り返しミラーである。

【００１６】図１と図２において、或る解像度の場合は
印刷文字に対応する変調を受けたレーザ光１はＡＯＭ２
に入射され、ＡＯＭ２で回折されずにそのまま直進通過
して第１折り返しミラー4aと第２折り返しミラー4bで反
射され、第１回転ミラー5aにより走査され、第１Ｆθレ
ンズ6aにより等速補正されて感光ドラム８の面上に、例
えば、２４０ＤＰＩの解像度で印字画像を形成する。

【００１７】次に、他の解像度に切り替えた場合は、Ａ
ＯＭ２に高周波電圧をかけることにより入射光は回折さ
れ、第３折り返しミラー3aと第４折り返しミラー3bおよ
び第１折り返しミラー4aと第２折り返しミラー4bで反射
され、今度は第２回転ミラー5bによって走査されたのち
第２Ｆθレンズ6bにより等速補正され、そして、第５折
り返しミラー7aと第６折り返しミラー7bによって感光ド
ラム８の面上の同じ位置に、例えば、４８０ＤＰＩの解
像度で印字画像を形成する。

【００１８】また、本実施例では、２つの解像度の切り
替え方式について説明したが、ＡＯＭ２、第３折り返し
ミラー3aと第４折り返しミラー3b、第５折り返しミラー
7aと第６折り返しミラー7bおよび第２回転ミラー5bを更
に付加することにより、容易に多数の解像度に対応でき
る。

【００１９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、複数の解像度にかかわらずに回転ミラーの回転
数を一定にでき、解像度の切り替えのロス時間をなくす
ことができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の上面構成を示す図であ
る。

【図２】 本発明の一実施例の側面構成を示す図であ
る。

【図３】 従来の一実施例の上面構成を示す図である。

【図４】 従来の一実施例の側面構成を示す図である。

【符号の説明】

１はレーザ光 ２は音響光学変調器（ＡＯＭ） 3aは第３折り返しミラー 3bは第４折り返しミ
ラー 4aは第１折り返しミラー 4bは第２折り返しミ
ラー 5aは第１回転ミラー 5bは第２回転ミラー 6aは第１Ｆθレンズ 6bは第２Ｆθレンズ 7aは第５折り返しミラー 7bは第６折り返しミ
ラー ８は感光ドラム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印字データに対応し変調されたレーザ光
   (1) を第１回転ミラー(5a)により走査して感光ドラム
   (8) 面上に印字する画像形成装置において、 前記レーザ光(1) の光路を、解像度に対応した複数の光
   路に変更する音響光学変調器(2) と、 該音響光学変調器(2) において複数の光路に変更された
   レーザ光(1) の一つを選択し、上記感光ドラム(8) 面上
   に回転数を変化させることなく走査する複数の異なる多
   面鏡を備えた第２回転ミラー(5b 〜5n) を設けたことを
   特徴とする印字解像度切り替え方式。