JPH05232234A - 放射線検出装置 - Google Patents
放射線検出装置Info
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- JPH05232234A JPH05232234A JP3931692A JP3931692A JPH05232234A JP H05232234 A JPH05232234 A JP H05232234A JP 3931692 A JP3931692 A JP 3931692A JP 3931692 A JP3931692 A JP 3931692A JP H05232234 A JPH05232234 A JP H05232234A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 経時変化や温度変化の補正を必要とせずに、
作業中の被ばく量を1cm,3mm,70μmの線量当
量の単位で測定できる放射線検出装置を提供する。 【構成】 樹脂フィルタ21、チタンフィルタ31、鉛
フィルタ41を備える3個の半導体検出器20,30,
40を設け、これらの検出器の出力信号の計数値の比を
演算して感度テーブルと照合しかつ線量当量毎の補正テ
ーブルよりそれぞれの補正値をかけて線量当量を算出す
る演算回路28を設けた。フィルタを介したX線は半導
体検出器20,30,40により検出され、それらの出
力信号は、増幅、弁別される。弁別された信号は計数器
26,36,46により積算され、演算回路28は、こ
れらの積算値から感度比を求め、感度比と感度テーブル
の値とを照合し、X(γ)線の平均エネルギーを算出す
る。それから、演算回路28は、積算値、感度、および
線量当量補正テーブルより1cm,3mm,70μm線
量当量を算出する。
作業中の被ばく量を1cm,3mm,70μmの線量当
量の単位で測定できる放射線検出装置を提供する。 【構成】 樹脂フィルタ21、チタンフィルタ31、鉛
フィルタ41を備える3個の半導体検出器20,30,
40を設け、これらの検出器の出力信号の計数値の比を
演算して感度テーブルと照合しかつ線量当量毎の補正テ
ーブルよりそれぞれの補正値をかけて線量当量を算出す
る演算回路28を設けた。フィルタを介したX線は半導
体検出器20,30,40により検出され、それらの出
力信号は、増幅、弁別される。弁別された信号は計数器
26,36,46により積算され、演算回路28は、こ
れらの積算値から感度比を求め、感度比と感度テーブル
の値とを照合し、X(γ)線の平均エネルギーを算出す
る。それから、演算回路28は、積算値、感度、および
線量当量補正テーブルより1cm,3mm,70μm線
量当量を算出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線作業に従事する
人の被ばく管理に用いられる携帯型のX線(γ線を含
む)の線量を測定する放射線検出装置に関する。
人の被ばく管理に用いられる携帯型のX線(γ線を含
む)の線量を測定する放射線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線施設においては、個人の被ばく管
理が重要視されている。そのような個人の被ばく管理を
行うものとして、いわゆるポケット線量計などが知られ
ている。このポケット線量計は、例えば電離箱を用いて
X線などの線量(線量当量Sv)を測定するものであ
り、近年では小型化が可能かつ感度の高い半導体検出器
を用いた放射線線量計が多用されている。
理が重要視されている。そのような個人の被ばく管理を
行うものとして、いわゆるポケット線量計などが知られ
ている。このポケット線量計は、例えば電離箱を用いて
X線などの線量(線量当量Sv)を測定するものであ
り、近年では小型化が可能かつ感度の高い半導体検出器
を用いた放射線線量計が多用されている。
【0003】図7は、X線(γ線を含む)を検出する従
来の放射線検出装置の構成を示すブロック図である。
来の放射線検出装置の構成を示すブロック図である。
【0004】シリコンを用いた半導体検出器10の検出
面(放射線有感面)10Aには、金属製のX線減弱フィ
ルタ11が設けられている。
面(放射線有感面)10Aには、金属製のX線減弱フィ
ルタ11が設けられている。
【0005】さらに、半導体検出器10には、出力信号
を増幅する増幅器12が接続されており、増幅器12に
は、所定のカットエネルギー値以上のパルスを弁別する
弁別器14が接続されており、所定のカットエネルギー
値は、いわゆるディスクリレベルといわれるものであ
り、放射線測定に係る低エネルギー領域の計数値の増大
を抑制すると共に、ノイズレベルのX線の検出を排除す
るためのものである。
を増幅する増幅器12が接続されており、増幅器12に
は、所定のカットエネルギー値以上のパルスを弁別する
弁別器14が接続されており、所定のカットエネルギー
値は、いわゆるディスクリレベルといわれるものであ
り、放射線測定に係る低エネルギー領域の計数値の増大
を抑制すると共に、ノイズレベルのX線の検出を排除す
るためのものである。
【0006】また、弁別器14には、弁別された信号を
計数する計数器16が接続されており、計数器16に
は、計数結果を表示する表示器18が接続されている。
計数する計数器16が接続されており、計数器16に
は、計数結果を表示する表示器18が接続されている。
【0007】図8は、図7に示す従来の放射線検出装置
のX線に対するエネルギー依存特性を示している。図に
おいて、横軸はX線のエネルギーkeV(実効エネルギ
ー)が示されており、縦軸はレスポンス{137 Csのγ
線(662keV)に対する感度を1とした場合の1c
m線量当量に対する感度比}が示されている。なお、弁
別器14のカットエネルギー値は0.8〜1.2の間に
収まっており、実用的に問題ない範囲でX線の測定が行
い得る。
のX線に対するエネルギー依存特性を示している。図に
おいて、横軸はX線のエネルギーkeV(実効エネルギ
ー)が示されており、縦軸はレスポンス{137 Csのγ
線(662keV)に対する感度を1とした場合の1c
m線量当量に対する感度比}が示されている。なお、弁
別器14のカットエネルギー値は0.8〜1.2の間に
収まっており、実用的に問題ない範囲でX線の測定が行
い得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射線検出装置
は、以上のように構成されており、近時、法令改正によ
り低エネルギーによる皮膚が焼けるのを防止するため
に、旧法令で定められていた1cmの線量当量以外に3
mm,70μm等の線量当量を測定する必要があり、こ
のためには3つの放射線検出装置を必要とするが、パル
スカウント方式の放射線検出装置では低エネルギーで感
度が低下するため、70μm線量当量測定用の放射線検
出装置を作ることが困難であるという問題点があった。
は、以上のように構成されており、近時、法令改正によ
り低エネルギーによる皮膚が焼けるのを防止するため
に、旧法令で定められていた1cmの線量当量以外に3
mm,70μm等の線量当量を測定する必要があり、こ
のためには3つの放射線検出装置を必要とするが、パル
スカウント方式の放射線検出装置では低エネルギーで感
度が低下するため、70μm線量当量測定用の放射線検
出装置を作ることが困難であるという問題点があった。
【0009】そこで、この問題点を解消するものとし
て、低エネルギー部分の波高弁別を行い、重み付けをし
て低エネルギー部分の感度補正を行う放射線検出装置が
提案されているが、この放射線検出装置だと、1cm,
3mm,70μmの線量当量を1本の線量計で測定可能
であるが、低エネルギーの波高弁別は高精度を必要とす
るため、経時変化や温度変化の補正を必要とし、装置が
大型化するという問題点があった。
て、低エネルギー部分の波高弁別を行い、重み付けをし
て低エネルギー部分の感度補正を行う放射線検出装置が
提案されているが、この放射線検出装置だと、1cm,
3mm,70μmの線量当量を1本の線量計で測定可能
であるが、低エネルギーの波高弁別は高精度を必要とす
るため、経時変化や温度変化の補正を必要とし、装置が
大型化するという問題点があった。
【0010】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、経時変化や温度変化の補正を必要
とせずに、作業中の被ばく量を1cm,3mm,70μ
mの線量当量の単位で測定できる放射線検出装置を提供
することを目的としている。
めになされたもので、経時変化や温度変化の補正を必要
とせずに、作業中の被ばく量を1cm,3mm,70μ
mの線量当量の単位で測定できる放射線検出装置を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、本発明に係る放射線検出装置
は、放射線を検出する複数の検出器と、前記各検出器の
放射線有感面に設けられそれぞれ互いに異なる減弱作用
をもつフィルタと、前記複数の検出器の出力信号を別々
に計数する複数の計数部と、前記各フィルタに対する感
度テーブルを記憶する感度テーブル記憶部と、線量当量
に対する補正テーブルを記憶する線量当量補正テーブル
記憶部と、前記各計数部の計数値の比を演算して前記感
度テーブル記憶部に予め記憶されている感度テーブルと
照合しかつ前記補正テーブル記憶部が記憶する線量当量
毎の補正テーブルよりそれぞれの補正値をかけて線量当
量を算出する演算回路とを備えることを特徴とする。
みなされたものであって、本発明に係る放射線検出装置
は、放射線を検出する複数の検出器と、前記各検出器の
放射線有感面に設けられそれぞれ互いに異なる減弱作用
をもつフィルタと、前記複数の検出器の出力信号を別々
に計数する複数の計数部と、前記各フィルタに対する感
度テーブルを記憶する感度テーブル記憶部と、線量当量
に対する補正テーブルを記憶する線量当量補正テーブル
記憶部と、前記各計数部の計数値の比を演算して前記感
度テーブル記憶部に予め記憶されている感度テーブルと
照合しかつ前記補正テーブル記憶部が記憶する線量当量
毎の補正テーブルよりそれぞれの補正値をかけて線量当
量を算出する演算回路とを備えることを特徴とする。
【0012】
【作用】上述構成に基づき、本発明における放射線検出
装置は、放射線有感面にそれぞれ異なる減弱作用を有す
るフィルタが設けられた検出器により放射線を検出し、
これらの検出器の出力信号を複数の計数部によりそれぞ
れ別々に計数し、演算回路によりこれらの計数部の計数
値の比を演算して感度テーブル記憶部に予め記憶されて
いる感度テーブルと照合して線量当量補正テーブル記憶
部が記憶する線量当量毎の補正テーブルよりそれぞれの
補正値をかけて線量当量を算出する。これにより、作業
中の被ばく量を1cm,3mm,70μmの線量当量の
単位で測定する。
装置は、放射線有感面にそれぞれ異なる減弱作用を有す
るフィルタが設けられた検出器により放射線を検出し、
これらの検出器の出力信号を複数の計数部によりそれぞ
れ別々に計数し、演算回路によりこれらの計数部の計数
値の比を演算して感度テーブル記憶部に予め記憶されて
いる感度テーブルと照合して線量当量補正テーブル記憶
部が記憶する線量当量毎の補正テーブルよりそれぞれの
補正値をかけて線量当量を算出する。これにより、作業
中の被ばく量を1cm,3mm,70μmの線量当量の
単位で測定する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図を用いて説明す
る。
る。
【0014】図1は、本発明に係る放射線検出装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【0015】放射線検出装置は、複数の半導体検出器2
0,30,40を有しており、半導体検出器20の検出
面(放射線有感面)には、樹脂製のX線減弱フィルタ2
1が設けられている。さらに、半導体検出器20には、
半導体検出器20の出力信号を増幅する増幅器22が接
続されており、増幅器22には、所定以上の電気パルス
とノイズとを弁別するディスクリ回路24が接続されて
おり、ディスクリ回路24には、弁別された検出信号を
計数する計数器26が接続されている。
0,30,40を有しており、半導体検出器20の検出
面(放射線有感面)には、樹脂製のX線減弱フィルタ2
1が設けられている。さらに、半導体検出器20には、
半導体検出器20の出力信号を増幅する増幅器22が接
続されており、増幅器22には、所定以上の電気パルス
とノイズとを弁別するディスクリ回路24が接続されて
おり、ディスクリ回路24には、弁別された検出信号を
計数する計数器26が接続されている。
【0016】また、半導体検出器30の検出面(放射線
有感面)には、金属製(例えばチタン製)のX線減弱フ
ィルタ31が設けられている。さらに、半導体検出器3
0には、半導体検出器30の出力信号を増幅する増幅器
32が接続されており、増幅器32には、所定以上の電
気パルスとノイズとを弁別するディスクリ回路34が接
続されており、ディスクリ回路34には、弁別された検
出信号を計数する計数器36が接続されている。
有感面)には、金属製(例えばチタン製)のX線減弱フ
ィルタ31が設けられている。さらに、半導体検出器3
0には、半導体検出器30の出力信号を増幅する増幅器
32が接続されており、増幅器32には、所定以上の電
気パルスとノイズとを弁別するディスクリ回路34が接
続されており、ディスクリ回路34には、弁別された検
出信号を計数する計数器36が接続されている。
【0017】さらに、半導体検出器40の検出面(放射
線有感面)には、金属製(例えば鉛製)のX線減弱フィ
ルタ41が設けられている。さらに、半導体検出器40
には、半導体検出器40の出力信号を増幅する増幅器4
2が接続されており、増幅器42には、所定以上の電気
パルスとノイズとを弁別するディスクリ回路44が接続
されており、ディスクリ回路44には、弁別された検出
信号を計数する計数器46が接続されている。
線有感面)には、金属製(例えば鉛製)のX線減弱フィ
ルタ41が設けられている。さらに、半導体検出器40
には、半導体検出器40の出力信号を増幅する増幅器4
2が接続されており、増幅器42には、所定以上の電気
パルスとノイズとを弁別するディスクリ回路44が接続
されており、ディスクリ回路44には、弁別された検出
信号を計数する計数器46が接続されている。
【0018】そして、計数器26,36,46には、計
数器26,36,46からの計数値に基づき、被ばく量
を1cm,3mm,70μmの線量当量の単位で算出す
る演算回路28が接続されており、演算回路28には、
それぞれのフィルタ21,31,41に対する感度テー
ブルを記憶する感度テーブル記憶部38と、1cm,3
mm,70μm線量当量に対する補正テーブルを記憶す
る線量当量補正テーブル記憶部48とが接続されてい
る。さらに、演算回路28には、演算結果を表示する表
示回路50と、データ出力回路52とが接続されてい
る。
数器26,36,46からの計数値に基づき、被ばく量
を1cm,3mm,70μmの線量当量の単位で算出す
る演算回路28が接続されており、演算回路28には、
それぞれのフィルタ21,31,41に対する感度テー
ブルを記憶する感度テーブル記憶部38と、1cm,3
mm,70μm線量当量に対する補正テーブルを記憶す
る線量当量補正テーブル記憶部48とが接続されてい
る。さらに、演算回路28には、演算結果を表示する表
示回路50と、データ出力回路52とが接続されてい
る。
【0019】また、それぞれのフィルタ21,31,4
1の検出感度は、図2に示すようになり、樹脂フィルタ
21を1としたときの感度比は、図3に示すような曲線
となる。このため、チタン(Ti)フィルタ31の感度
比により40keV以下のエネルギーが求まり、鉛(P
b)フィルタ41の感度比により40〜200keVの
エネルギーが求まるようになっており、感度テーブル記
憶部38は図2及び図3に示すような感度テーブルを記
憶している。さらに、線量当量補正テーブル記憶部48
は、図4に示すような線量当量補正テーブルを有してお
り、この線量当量補正テーブルは1R照射したときの1
cm,3mm,70μm線量当量を示している。
1の検出感度は、図2に示すようになり、樹脂フィルタ
21を1としたときの感度比は、図3に示すような曲線
となる。このため、チタン(Ti)フィルタ31の感度
比により40keV以下のエネルギーが求まり、鉛(P
b)フィルタ41の感度比により40〜200keVの
エネルギーが求まるようになっており、感度テーブル記
憶部38は図2及び図3に示すような感度テーブルを記
憶している。さらに、線量当量補正テーブル記憶部48
は、図4に示すような線量当量補正テーブルを有してお
り、この線量当量補正テーブルは1R照射したときの1
cm,3mm,70μm線量当量を示している。
【0020】次に、本実施例の作用について説明する。
【0021】樹脂フィルタ21により低エネルギー領域
が減弱されたX線は半導体検出器20により検出され、
半導体検出器20から出力される出力信号は増幅器22
により所定のパルス増幅が行われる。それから、増幅器
22により増幅された信号は、ディスクリ回路24によ
り所定のカットエネルギー値以上のパルスを弁別され、
弁別された信号は計数器26により積算され、積算値は
演算回路28へ出力される。
が減弱されたX線は半導体検出器20により検出され、
半導体検出器20から出力される出力信号は増幅器22
により所定のパルス増幅が行われる。それから、増幅器
22により増幅された信号は、ディスクリ回路24によ
り所定のカットエネルギー値以上のパルスを弁別され、
弁別された信号は計数器26により積算され、積算値は
演算回路28へ出力される。
【0022】同様に、チタンフィルタ31または鉛フィ
ルタ41により低エネルギー領域が減弱されたX線は半
導体検出器30又は40により検出され、半導体検出器
30又は40から出力される出力信号は増幅器32又は
42により所定のパルス増幅が行われる。それから、増
幅器32又は42により増幅された信号は、ディスクリ
回路34又は44により所定のカットエネルギー値以上
のパルスを弁別され、弁別された信号は計数器36又は
46により積算され、積算結果は演算回路28へ出力さ
れる。
ルタ41により低エネルギー領域が減弱されたX線は半
導体検出器30又は40により検出され、半導体検出器
30又は40から出力される出力信号は増幅器32又は
42により所定のパルス増幅が行われる。それから、増
幅器32又は42により増幅された信号は、ディスクリ
回路34又は44により所定のカットエネルギー値以上
のパルスを弁別され、弁別された信号は計数器36又は
46により積算され、積算結果は演算回路28へ出力さ
れる。
【0023】そして、計数器26,36,46からの積
算値を入力される演算回路28は、感度比を求め、感度
比と感度テーブル記憶部38に記憶されている感度テー
ブルの値とを照合し、X(γ)線の平均エネルギーを算
出する。それから、演算回路28は、計数器26,3
6,46からの積算値と感度および線量当量補正テーブ
ル記憶部48に記憶されている線量当量補正テーブル
(図4参照)より1cm,3mm,70μm線量当量を
算出する。
算値を入力される演算回路28は、感度比を求め、感度
比と感度テーブル記憶部38に記憶されている感度テー
ブルの値とを照合し、X(γ)線の平均エネルギーを算
出する。それから、演算回路28は、計数器26,3
6,46からの積算値と感度および線量当量補正テーブ
ル記憶部48に記憶されている線量当量補正テーブル
(図4参照)より1cm,3mm,70μm線量当量を
算出する。
【0024】なお、200keV以上はそれぞれの線量
当量にほとんど差がなく、鉛フィルタ41の感度は線量
当量と合っているので、鉛フィルタ41を備える半導体
検出器40からの計数値により線量を算出する。
当量にほとんど差がなく、鉛フィルタ41の感度は線量
当量と合っているので、鉛フィルタ41を備える半導体
検出器40からの計数値により線量を算出する。
【0025】さらに、算出結果を表示回路50に表示す
ると共に、データ出力回路52より図示しないデータ収
集部へデータ出力する。
ると共に、データ出力回路52より図示しないデータ収
集部へデータ出力する。
【0026】なお、上述実施例においては、3個の検出
器を備えていたが、本発明は検出器の数に限定されるも
のではなく、2個以上の検出器を備えていればよい。
器を備えていたが、本発明は検出器の数に限定されるも
のではなく、2個以上の検出器を備えていればよい。
【0027】また、上述実施例においては、フィルタは
単一な素材から構成されていたが、これに限らず、複数
の素材を積層した複合フィルタを用いてもよい。例え
ば、アルミニュウムと銅とを積層した複合フィルタの場
合、図5に示すような感度となり、樹脂フィルタ21を
1としたときの感度比は、図6に示すような曲線とな
る。このようにした場合、20〜100keVの線量当
量を算出することが可能である。さらに、フィルタにエ
ネルギー特性を良好にするために中心部分に開口を設け
てもよい。
単一な素材から構成されていたが、これに限らず、複数
の素材を積層した複合フィルタを用いてもよい。例え
ば、アルミニュウムと銅とを積層した複合フィルタの場
合、図5に示すような感度となり、樹脂フィルタ21を
1としたときの感度比は、図6に示すような曲線とな
る。このようにした場合、20〜100keVの線量当
量を算出することが可能である。さらに、フィルタにエ
ネルギー特性を良好にするために中心部分に開口を設け
てもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放射線検
出装置によれば、放射線有感面にそれぞれ減弱作用の異
なるフィルタが設けられた検出器により放射線を検出
し、これらの検出器の出力信号を複数の計数部によりそ
れぞれ別々に計数し、演算回路によりこれらの計数部の
計数値の比を演算して感度テーブルと照合し、1cm,
3mm,70μmの線量当量毎の補正テーブルよりそれ
ぞれの補正値をかけて1cm,3mm,70μm線量当
量を算出するように構成したので、低エネルギーの波高
弁別は高精度を必要とせず、経時変化や温度変化の補正
が必要なくなり、装置を大型化せずに被ばく量を1c
m,3mm,70μmの線量当量の単位で評価すること
ができる。
出装置によれば、放射線有感面にそれぞれ減弱作用の異
なるフィルタが設けられた検出器により放射線を検出
し、これらの検出器の出力信号を複数の計数部によりそ
れぞれ別々に計数し、演算回路によりこれらの計数部の
計数値の比を演算して感度テーブルと照合し、1cm,
3mm,70μmの線量当量毎の補正テーブルよりそれ
ぞれの補正値をかけて1cm,3mm,70μm線量当
量を算出するように構成したので、低エネルギーの波高
弁別は高精度を必要とせず、経時変化や温度変化の補正
が必要なくなり、装置を大型化せずに被ばく量を1c
m,3mm,70μmの線量当量の単位で評価すること
ができる。
【図1】本発明に係る放射線検出装置の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】本発明に係るフィルタの素材毎の検出感度を示
す図である。
す図である。
【図3】樹脂フィルタを1としたときの他のフィルタの
感度比を示す図である。
感度比を示す図である。
【図4】本発明に係る線量当量補正テーブルを示す図で
ある。
ある。
【図5】本発明の他の実施例の複合フィルタにおける感
度を示す図である。
度を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例における樹脂フィルタを1
としたときの複合フィルタの感度比を示す図である。
としたときの複合フィルタの感度比を示す図である。
【図7】従来の放射線検出装置の構成を示すブロック図
である。
である。
【図8】従来の放射線検出装置のフィルタの検出感度を
示す図である。
示す図である。
20,30,40 半導体検出器 21,31,41 減弱フィルタ 26,36,46 計数器 28 演算回路 38 感度テーブル記憶部 48 線量当量補正テーブル記憶部
Claims (1)
- 【請求項1】 放射線を検出する複数の検出器と、 前記各検出器の放射線有感面に設けられそれぞれ互いに
異なる減弱作用をもつフィルタと、 前記複数の検出器の出力信号を別々に計数する複数の計
数部と、 前記各フィルタに対する感度テーブルを記憶する感度テ
ーブル記憶部と、 線量当量に対する補正テーブルを記憶する線量当量補正
テーブル記憶部と、 前記各計数部の計数値の比を演算して前記感度テーブル
記憶部に予め記憶されている感度テーブルと照合しかつ
前記補正テーブル記憶部が記憶する線量当量毎の補正テ
ーブルよりそれぞれの補正値をかけて線量当量を算出す
る演算回路と、 を備えることを特徴とする放射線検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3931692A JPH071305B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 放射線検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3931692A JPH071305B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 放射線検出装置 |
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JPH05232234A true JPH05232234A (ja) | 1993-09-07 |
JPH071305B2 JPH071305B2 (ja) | 1995-01-11 |
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ID=12549708
Family Applications (1)
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JP3931692A Expired - Fee Related JPH071305B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 放射線検出装置 |
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JP (1) | JPH071305B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999004291A1 (de) * | 1997-07-15 | 1999-01-28 | Gsf - Forschungszentrum Für Umwelt Und Gesundheit, Gmbh | Verfahren zur ermittlung von photonenspektren |
JP2012007888A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Hitachi Ltd | 放射線計測装置 |
JP2013517471A (ja) * | 2010-01-12 | 2013-05-16 | ランダウアー インコーポレイテッド | 線量測定法に使用するための新規なフィルタ |
CN106662656A (zh) * | 2014-08-26 | 2017-05-10 | 三菱电机株式会社 | 剂量率测定装置 |
EP3318898A1 (en) | 2016-11-02 | 2018-05-09 | Hitachi, Ltd. | Radiation monitor |
JP2018117097A (ja) * | 2017-01-20 | 2018-07-26 | 株式会社東芝 | 光検出器、および検出装置 |
CN113687405A (zh) * | 2021-09-09 | 2021-11-23 | 山东核电有限公司 | 一种测量分析土壤或生物中铅-210的方法 |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP3931692A patent/JPH071305B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1999004291A1 (de) * | 1997-07-15 | 1999-01-28 | Gsf - Forschungszentrum Für Umwelt Und Gesundheit, Gmbh | Verfahren zur ermittlung von photonenspektren |
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JP2012007888A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Hitachi Ltd | 放射線計測装置 |
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CN113687405A (zh) * | 2021-09-09 | 2021-11-23 | 山东核电有限公司 | 一种测量分析土壤或生物中铅-210的方法 |
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Publication number | Publication date |
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JPH071305B2 (ja) | 1995-01-11 |
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