JPH0523128B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高速回転する筒状の分離篭と、この
分離篭内に設けられたフイルタとを有する粕滞留
型のジユーサに関するものである。

従来の技術 従来のこの種のジユーサは、例えば第３図に示
すような構成になつていた。

すなわち、電動機１を内蔵する本体２の上部に
着脱自在な容器３を備え、この容器３内には前記
電動機１の回転軸４に結合して回転させられる分
離篭５を有しており、この分離篭５の内底部には
カツタ６が設けてある。そして前記容器３の開口
部は投入口７および押し込み棒８を備えた容器蓋
９で覆われている。また分離篭５の内側には多数
のスリツトを有するフイルタ１１を備えており、
このフイルタ１１は第４図に示すように突起１５
ａ，１５ｂおよび環状の天板１０と、この天板１
０の上に設けられ、かつ天板１０と同一幅の操作
板１４ａ，１４ｂを有している。フイルタ１１
は、このフイルタ１１に設けた突起１５ａ，１５
ｂを第５図に示すような分離篭５に設けた切り欠
き部１３ａ，１３ｂに挿入して回転させることに
よつて固定できるようになつている。

上記構成のジユーサは投入口７から材料をカツ
タ６上に供給し、押し込み棒８により材料をカツ
タ６に押しつけて切削し周囲に飛び散らせる。こ
うして材料は切削されてフイルタ１１の内側およ
び天板１０の下面に付着して層１２を形成し、ジ
ユースが遠心力によりフイルタ１１のスリツトを
通過して外部に分離され、そしてフイルタ１１内
には粕が残る。ジユースを絞り終わつた後に粕を
捨てるときは、分離篭５を取り出して操作板１４
ａ，１４ｂに指を掛けてフイルタ１１を回転さ
せ、分離篭５の切り欠き部１３ａ，１３ｂからフ
イルタ１１に設けた突起１５ａ，１５ｂを外して
フイルタ１１を分離篭５から取り出し、フイルタ
１１内の粕を捨てる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この構成のジユーサは、ジユー
スを絞つた後に分離篭５からフイルタ１１を回転
させて取り出すときに、フイルタ１１を回転させ
にくいという問題があつた。これは下記の理由に
よる。

つまり、第３図に示すように、カツタ６で切削
され、フイルタ１１の内側に付着した材料１２か
ら分離されるジユースは、フイルタ１１のスリツ
トを通過した後、分離篭５とフイルタ１１の嵌合
部に設けた隙間を通つて外部に出るが、材料１２
は遠心力で強くフイルタ１１の側壁に押しつけら
れることになり、その結果、フイルタ１１も分離
篭５の側壁に押しつけられているため、フイルタ
１１を回転させて分離篭５から外す際に回転が重
くなる。したがつて、フイルタ１１を回転させる
ときに指を掛ける操作板１４ａ，１４ｂは大きい
ほど楽に回動操作が行えるが、操作板１４ａ，１
４ｂは天板１０の上に設けられているため、天板
１０と同じ幅になつていた。ところが、ジユーサ
の運転中には天板１０は材料１２をフイルタ１１
内に保持する機能があるため、天板１０の幅を大
きくすると、フイルタ１１内に溜まる材料１２の
量が増え、たとえばトマトなどの流動性の高いも
ののときに、回転バランスをくずして大きな振動
を起こすという問題があり、その結果、天板１０
の幅、つまり、操作板１４ａ，１４ｂの幅を大き
くとることができないため、操作板１４ａ，１４
ｂが小さくなり、したがつてフイルタ１１は取り
外しにくいものであつた。

本発明のジユーサは、このような問題点を解決
するためになされたもので、分離篭からフイルタ
を楽に取り出せるようにすることを目的とするも
のである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のジユーサ
は、電動機を内蔵する本体と、この本体上に載置
される容器と、この容器の上部開口を覆う容器蓋
と、前記電動機により駆動され、かつ内底部にカ
ツタを有する筒状の分離篭と、この分離篭の内側
に嵌合し、かつ上端部に環状の天板を有する筒状
のフイルタとを備え、前記フイルタの天板上にこ
の天板の幅よりも長い操作板を設けたものであ
る。

作 用 上記構成によれば、フイルタの操作板の長さを
天板の幅よりも大きくしているため、フイルタを
分離篭から軽く取り出せるものである。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図、第２図にも
とづいて説明する。なお、この第１図、第２図に
おいて従来例で示した第３図〜第５図の部材と同
一の部材については同一の番号を付し、その説明
は省略する。

第１図において、１６は突起１７ａ，１７ｂを
備えたフイルタで、その上端部には環状の天板２
０を有している。そしてこの天板２０には第２図
に示すような張り出し部１９ａ，１９ｂがあつ
て、ここに操作板１８ａ，１８ｂが設けられてい
る。ここで、操作板１８ａ，１８ｂの長さは天板
２０の幅より張り出し部１９ａ，１９ｂの長さだ
け大きく構成している。

次に、上記一実施例の構成における作用を説明
する。フイルタ１６の操作板１８ａ，１８ｂの長
さは天板２０の幅とは無関係にしてあるため、フ
イルタ１６を分離篭５から回転させて外す場合
に、楽に行なえるように、操作板１８ａ，１８ｂ
の長さを長くすることができる。

発明の効果 以上のように本発明のジユーサは、フイルタの
操作板の長さを天板の幅より長くしているため、
分離篭からフイルタを軽く取り出すことができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すジユーサのフ
イルタの斜視図、第２図は同フイルタの平面図、
第３図は従来のジユーサの要部断面図、第４図は
従来のジユーサのフイルタの斜視図、第５図は従
来のジユーサの分離篭の斜視図である。 １……電動機、２……本体、３……容器、５…
…分離篭、６……カツタ、９……容器蓋、１６…
…フイルタ、１８ａ・１８ｂ……操作板、２０…
…天板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動機を内蔵する本体と、この本体上に載置
   される容器と、この容器の上部開口を覆う容器蓋
   と、前記電動機により駆動され、かつ内底部にカ
   ツタを有する筒状の分離篭と、この分離篭の内側
   に嵌合し、かつ上端部に環状の天板を有する筒状
   のフイルタとを備え、前記フイルタの天板上にこ
   の天板の幅よりも長い操作板を設けたジユーサ。