JPH0523123U - 透析液濃度測定用電極 - Google Patents

透析液濃度測定用電極

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JPH0523123U
JPH0523123U JP7140191U JP7140191U JPH0523123U JP H0523123 U JPH0523123 U JP H0523123U JP 7140191 U JP7140191 U JP 7140191U JP 7140191 U JP7140191 U JP 7140191U JP H0523123 U JPH0523123 U JP H0523123U
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pipe
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conductive
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JP7140191U
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English (en)
Inventor
芳孝 小川
史郎 中谷
Original Assignee
株式会社三陽電機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極とこれを支持する絶縁体との熱膨張率の
違いにもとずき、温度変化で隙間や亀裂が生じるのを防
止し、熱湯消毒や薬液消毒により劣化し易い、液漏れ防
止用のOリングを不要とする。 【構成】 導電材料100%の電極本体31aと、これ
を支持する絶縁体のパイプ11との間に導電性物質と絶
縁性物質からなる傾斜材料層31bを形成して両者を一
体化する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、透析技術を用いる装置において、透析液の濃度を電気電導度によ って測定するために用いる電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
透析液濃度の測定方法として、透析液に電極を浸漬して、透析液の濃度に対応 して発生する起電力を計測し、この起電力の大きさから透析液の濃度を求める方 法が知られている。 このような透析液の濃度測定用電極として従来用いられていたものに、図7及 び図8に示すものや、図9及び図10に示すものがある。
【0003】 前者は、透析液の流路を構成するパイプ11の周壁に3つの貫通円孔12,1 2,12を形成し、各円孔12に対し円柱状の電極13を各々パイプ11の径方 向に挿通係止して、各電極13の一端13aがパイプ11の内面より内方へ突出 してパイプ11内の透析液10中に浸漬され、かつ、他端13bはパイプ11の 外面から外部に突出するようにされており、この他端13bに導線14が各々接 続される。この円孔12部での電極13の係止と液漏れ防止のために、電極13 の他端13bの近傍につば部13cが設けられ、かつ、Oリング15が、つば部 13cの下面(一端13a側の面)に係止された状態で円孔12の孔壁面と電極 13の周面との間に挟み込まれて両者に密着するようにされている。配列された 電極13の両端に対する導線14が短絡され同電位とされて、他の電極との間で 起電力が測定される。
【0004】 また、図9、図10に示す後者は、3つの円筒状電極16,17,17が同一 軸心上に配列されている。 電極16は一端が閉塞されており、その閉塞端が検出素子の先端とされ、隣接 電極間に樹脂パイプ18がそれぞれ介在され、電極16,17、樹脂パイプ18 はすべて同径とされている。このようにして棒状の検出素子21とされている。 検出素子21の基端側の電極17には、つば部22を有する同一径の樹脂パイプ 19が連結されている。電極16,17,17の各内面に導線14がそれぞれ接 続され、各導線14はつば部22側の開放端から外部に導出される。
【0005】 検出素子21は、つば部22を残してパイプ11の端部11aからパイプ11 内に挿入され、透析液10内に浸漬される。内部への液漏れ防止のために、各電 極と各樹脂パイプとの連結部にはOリング23が介在されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前者の測定手段では電極13が外部に突出し、かなり広い表面積で露出してい るため、電極13が外部雑音を拾いやすく、電位が不安定になり、正確な測定値 が得られないため高精度の測定ができないという問題があった。 また、前記測定手段の両者に共通の問題として、Oリングが熱湯消毒時の熱や 薬液消毒時の消毒液により劣化しやすく、Oリングが劣化すると、電極13とパ イプ11、あるいは電極16(17)と樹脂パイプ18(19)の熱膨張率の違 いにもとづき、熱膨張や収縮が生じるとOリングが電極やパイプと密着しなくな り、あるいは応力がかかったときOリングで吸収されなくなり、パイプに亀裂が 生じたりして、液漏れが生じるという問題があった。
【0007】 またOリング23が劣化して液漏れした場合には、導線14の接続部に水分や 腐食性物質が接触したり、電極間の絶縁が劣化し、電位が不安定となり、高精度 の測定ができず、かつ導線接続部の腐食という耐久性の問題を生じる。 この考案の目的は、上記した従来技術の問題を解決し、高精度の測定が可能で 耐久性に優れた透析液濃度測定用電極を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的に対応して、この考案の透析液濃度測定用電極では、電極本体とこれ を保持する絶縁体との間に導電性物質と絶縁性物質からなる傾斜材料層が形成さ れる。
【0009】
【作用】
電極本体と絶縁体との間に傾斜材料層が形成されるから、電極本体と絶縁体の 接合部に熱膨張率が大きく異なる材料層間の接合面がなく、温度が変化しても膨 張や収縮の違いによる接合部の間隙や一方の層の亀裂の発生がなく、接合部の液 漏れがなくなる。従って液漏れによる導線接続部の電位不安定がなく、高精度の 測定を可能とする。また液漏れによる腐食がなく、しかも劣化しやすい材料を使 用しないので、耐久性が向上する。
【0010】
【実施例】
図1及び図2にこの考案の一実施例の透析液濃度測定用電極を示す。この例は 、図7及び図8に示す従来例に対応する例であり、透析液10の流路を構成する パイプ11の周壁に電極31が貫通保持される。つまりこの電極31は円孔12 に嵌合挿通されて、パイプ11に保持される。電極31は電極本体31aと、こ れと電極31を保持する絶縁体、つまりこの例ではパイプ11との間に設けられ た導電性物質と絶縁性物質とからなる傾斜材料層31bとから構成される。電極 本体31aは例えばステンレス合金よりなり、この例では従来の柱状電極13の 外部側の端部を細くしたものとされ、かつ電極本体31aの両端部はそれぞれ傾 斜材料層31bから突出されている。傾斜材料層31bは電極本体31a側はす べて導電性物質で構成され、パイプ11の円孔12の内周面側はすべて、絶縁性 物質で構成され、これら間では電極本体31aに近づくに従って導電性物質の比 率が徐々に大とされている。この例では図5に示すようにこの比率が連続的に変 化させた場合である。この絶縁性物質としては例えばポリプロピレンが用いられ 、パイプ11の材料と同一の材質のもの、又は材質が似たもの、つまりパイプ1 1と一体化し易いまたは強固な接続が可能なものが好ましい。電極31は円孔1 2に密着嵌合されている。
【0011】 図3、図4に図9、図10に示した従来例と対応したこの考案の実施例を示す 。従来の電極16,17,17とそれぞれ対応した電極32,33,33が用い られ、これら電極32,33,33は従来と同様に樹脂パイプ18で順次連結さ れる。電極33は電極16の外周形状とほぼ一致した電極本体32aと、電極3 2を保持する絶縁体、つまり樹脂パイプ18の一端面との間に設けられた導電性 物質と導電性物質とよりなる筒状の傾斜材料層32bとよりなる。傾斜材料層3 2bは樹脂パイプ18に近づく程、絶縁性物質の比率が大となるものであり、こ の絶縁性物質は樹脂パイプ18と同一材、又はこれと一体化し易い、あるいは強 固に接続可能な材質のものとされる。この例では傾斜材料層32bの材料比率を 3段階にわたって変化させた場合であり、つまり傾斜材料層32bを第1層32 b1 〜第3層32b3 で形成し、これら第1層32b1 〜第3層32b3 に対し 、図6に示すように導電性物質の比率を順次下げ、この例では導電性物質100 %と0%との間を、4等分して各層に割当てた場合である。この電極32は樹脂 パイプ18の一端面に一体化されて固定されている。第1層32b1 は電極本体 32aの内面に沿って形成され、電極本体32aと一体の端子部34が第1層3 2b1 を貫通して内部に突出している。
【0012】 電極33は電極17の外径及び長さと同一で、厚さが小とされた電極本体33 aと、これと、電極33を保持する絶縁体、つまり両側の樹脂チューブ18の端 面との間に介在された導電性物質と絶縁性物質とよりなる筒状の傾斜材料層33 bとから構成される。傾斜材料層33bは電極本体33aに近い程、導電性物質 の比率が高められる。この例では傾斜材料層32bと同様に、3層33b1 〜3 3b3 で構成され、その材料比も図6と同様とされている。第1層33b1 は電 極本体33aの内周面にも形成されている。絶縁性物質は樹脂パイプ18と同一 材、又は同一性質のものとされ、傾斜材料層33bは両側の樹脂パイプ18と一 体化されている。電極本体33aと一体の端子部35が第1層33b1 を貫通し て内部へ突出している。端子部34,35にはそれぞれ導線14が接続される。
【0013】
【考案の効果】
以上述べたようにこの考案の透析液濃度測定用電極においては、導電材料比率 100%の電極本体とこれを保持する絶縁体との間に、導電性物質と絶縁性物質 からなる傾斜材料層が形成されて相互に接合させて一体化しているから、この接 合面の両側部分の熱膨張率の差を十分小さくすることができ、温度変化を受けて も、膨張や収縮の違いにより接合部に亀裂が発生するおそれがない。従って電極 本体と絶縁体との接合部での液漏れのおそれがなく、液漏れに起因する電位不安 定腐蝕がない。
【0014】 傾斜材料層は比較的任意の形状とし易いから、電極本体の形状として、例えば 図1に示したように透析液と接触する部分の面積を大きくしかつ外部に露出する 部分の面積を小さくした形状を採ることができ、このようにすれば外部雑音の影 響が小さくなる。 電位が安定し雑音が少ないから高精度な測定を可能とする。
【0015】 電極を保持する絶縁体と一体化、又は強固な接着が可能であり、Oリングを省 略でき、熱湯消毒や薬液消毒による劣化が少なく、耐久性に優れたものとするこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の透析液濃度測定用電極の一実施例を
取付けた状態を示す断面図。
【図2】図1の外観を示す斜視図。
【図3】この考案の透析液濃度測定用電極の他の実施例
の一部を示す斜視図。
【図4】図3の断面図。
【図5】傾斜材料層における電極本体からの距離と導電
性物質比との関係の一例を示すグラフ。
【図6】傾斜材料層における電極本体からの距離と導電
性物質比との関係の他の例を示すグラフ。
【図7】従来の透析液濃度測定用電極の例を示す縦断面
図。
【図8】図7に示す透析液濃度測定用電極をパイプに付
けた状態を示す斜視図。
【図9】従来の透析液濃度測定用電極の他の例を示す斜
視図。
【図10】図9の断面図。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透析液の電気電導度を測定してその透析
    液の濃度を測定するための透析液濃度測定用電極におい
    て、電極本体とこれを保持する絶縁体との間に導電性物
    質と絶縁性物質からなる傾斜材料層が形成されているこ
    とを特徴とする透析液濃度測定用電極。
JP7140191U 1991-09-05 1991-09-05 透析液濃度測定用電極 Pending JPH0523123U (ja)

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