JPS6311967Y2 - - Google Patents

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JPS6311967Y2
JPS6311967Y2 JP1983193596U JP19359683U JPS6311967Y2 JP S6311967 Y2 JPS6311967 Y2 JP S6311967Y2 JP 1983193596 U JP1983193596 U JP 1983193596U JP 19359683 U JP19359683 U JP 19359683U JP S6311967 Y2 JPS6311967 Y2 JP S6311967Y2
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heat collector
circulation circuit
blood circulation
thermistor
flow path
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の背景 技術分野 本考案は、人工心肺装置等の体外血液循環回
路、すなわち循環用配管、もしくは該循環用配管
の途中に設けられる人工肺、貯血槽、ポンプ、熱
交換器等の循環用機器のそれぞれが構成する体外
血液循環回路における血液温度を測定可能とする
医療用器具に関する。 先行技術 人工心肺装置を用いる体外循環においては、低
体温法、常温循環法等に応じた各種体温コントロ
ールを行つているが、その際、体外循環中の血液
温度を測定する必要がある。 第1図は従来例に係る血液温度測定装置を示す
断面図である。この血液温度測定装置は、合成樹
脂製の筒状体1に金属製の有底管(メタルシー
ス)2の開口側の端部を液密に一体成形し、有底
管2の底部側の部分が循環管路若しくは人工肺の
ハウジングのような合成樹脂製の容器3の内部に
突出するように、筒状体1を容器3の壁部に接着
剤によつて接合し、筒状体1および有底管2の内
部に感温体4を着脱可能としている。この血液温
度測定装置によれば、感温体4を血液流路の内部
に配置することにより、外気温の影響を受けるこ
となく、高精度に血液温度測定を行うことが可能
となる。しかしながら、この血液温度測定装置に
あつては、有底管2が血液流路の内部に大きく突
出配置されることから、有底管2の周囲に血流の
乱れを生じ、有底管2の周囲における血液凝集物
の発生を促進したり、血球に損傷を与えるおそれ
がある。 第2図は従来例に係る他の血液温度測定装置を
示す断面図である。この血液温度測定装置は、循
環管路5の接続管6の内面に感温体7を固定配置
したものである。この血液温度測定装置にあつて
は、感温体7の血液流路中への突出量を小とすべ
く、感温体7を接続管6の壁内に浅く埋没する
と、感温体7に対する外気温度の影響が大とな
り、高精度の血液温度測定を行うことが不可能と
なる。したがつて、この血液温度測定装置にあつ
ても、感温体7を血液流路の内部に大きく突出配
置する必要を生じ、感温体7の周囲に血流の乱れ
を生じ、感温体7の周囲における血液凝集物の発
生を促進したり、血球に損傷を与えるおそれがあ
る。 また、上記のような血液温度測定装置において
は、電撃に対する防護が重要な課題であり、生体
に影響を与えるような高電圧が血液流路中の血液
に印加することのない安全性を確保する必要があ
る。 考案の目的 本考案は、感温部を血液流路の内部に大きく突
出することのない状態で高精度に血液温度を測定
可能とするとともに、電撃に対する確実な防護を
図ることを目的とする。 考案の構成 上記目的を達成するために、本考案に係る体外
血液循環回路用器具は、体外血液循環回路の血液
流路に対向配置可能とされ、熱良導体からなる金
属製集熱体と、集熱体の血液流路に対する背面に
電気的に結合される状態で接合されるサーミスタ
と、集熱体を保持する断熱材製保持部と、サーミ
スタに電気的に接続する手段を介して接続される
コネクタと、集熱体の血液流路に対する表面に形
成されて集熱体を血液流路に対して電気的に絶縁
する絶縁層とを有してなり、集熱体の血液流路に
対向する面の面積がサーミスタの集熱体接合面の
面積より大きく設定されてなるようにしたもので
ある。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、集熱体の血
液流路に対向する面の面積がサーミスタの集熱体
接合面の面積の4倍以上とされるようにしたもの
である。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、保持部がコ
ネクタを保持してなるようにしたものである。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、保持部が血
液流路を画成する体外血液循環回路構成部に対し
て着脱自在とされてなるようにしたものである。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、保持部がル
アーテーパーによつて体外血液循環回路構成部に
対して着脱自在とされてなるようにしたものであ
る。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、前記サーミ
スタとコネクタとを接続する手段はリード線であ
り、該リード線の線径が0.2mm以下であるように
したものである。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、リード線が
コイル状とされてなるようにしたものである。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、前記コネク
タがピンジヤツク型コネクタであるようにしたも
のである。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、前記絶縁層
が100μm以下の厚みのプラスチツク製フイルムに
よつて形成されてなるようにしたものである。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、前記プラス
チツク製フイルムが経時的に硬化しない接着剤に
よつて集熱体に接着されてなるようにしたもので
ある。 考案の具体的説明 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。 第3図は本考案の第1実施例を示す断面図であ
る。この実施例は、人工心肺装置等の体外血液循
環回路を形成する循環配管11の中間部に介装さ
れる接続管12に本考案を適用した例である。接
続管12は、本考案における断熱材製保持部を形
成する管本体13によつて血液流路14を画成し
ている。この断熱材製保持部としての管本体13
は、血液流路14に対向配置可能とされる板状の
熱良導体からなる金属製集熱体15と、集熱体1
5の血液流路14に対する背面にハンダ付け、接
着剤等によつて電気的に結合される状態で接合さ
れるサーミスタ16を、外気温度に対して断熱す
る状態で保持している。上記集熱体15は、サー
ミスタ16の一方の電極とされ、集熱体15とサ
ーミスタ16のそれぞれに連なるリード線17
A,17Bは、管本体13に固定されているコネ
クタ18のピン18A,18Bに電気的に接続さ
れている。 上記接続管12は、血液流路14を流れる血液
の温度を熱伝導性の良い集熱体15を介してサー
ミスタ16に伝達し、かつサーミスタ16を断熱
体としての管本体13によつて外気温度に対して
断熱することにより、サーミスタ16によつて血
液の温度をそのまま減衰することなく検知可能と
している。管本体13は、生体に不活性で断熱性
の高い材料からなる必要があり、塩化ビニル、ウ
レタン、ポリカーボネイト、ポリアセタール、ポ
リプロピレン、テフロン等が用いられる。集熱体
15は、熱良導体であることが必要であり、金、
銀、白金、チタン、ステンレススチール、銅、ア
ルミニウム等の金属が用いられる。 また、実験結果によれば、サーミスタ16の寸
法が長辺1.2mm、短辺0.7mm、厚み0.5mmの時、集熱
体15を直径3mm以上、厚み0.3mmの銅製円板状
とし、集熱体15およびサーミスタ16の背面に
位置する管本体13を厚み1.2mm以上のプラスチ
ツク製とすれば、サーミスタ16による血液温度
の測定誤差を0.1℃以下とすることが可能である。
すなわち、本考案の実施においては、集熱体15
の面積をサーミスタ16の面積の4倍以上に設定
するのが好適である。 また、リード線17A,17Bの線径が0.3mm
以上であると、リード線17A,17Bからの熱
伝導が大となり、サーミスタ16による血液温度
の測定精度が悪くなる。すなわち、本考案の実施
においては、リード線17A,17Bの線径を
0.2mm以下とするのが好適である。 さらに、この第1実施例においては、集熱体1
5の血液流路14に対する正面に、本考案におけ
る絶縁層としての絶縁フイルム19が接着されて
いる。絶縁フイルム19は、集熱体15を血液流
路14に対して電気的に絶縁し、リード線17
A,17Bに測定電圧を大きく越えて生体に危険
を及ぼすような大電圧が印加した場合の電撃事故
を防止可能としている。絶縁フイルム19は、カ
レンダー加工などで容易に加工でき、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリ塩
化ビニル、塩化ビニリデン、テフロン等が用いら
れる。また、絶縁フイルム19を集熱体15に接
着する接着剤としては、経時的に硬化しない接着
剤を用いることができる。なお、日本ME学会の
医用電気機器暫定安全基準(案)によれば、本考
案における絶縁層によつて、70MΩ(500VDC)
の絶縁抵抗、500V60秒以上の耐電圧の絶縁能を
保証する必要がある。 ここで、上記絶縁層は、集熱体15の集熱量を
許容限度以上に減衰することのないように、薄肉
とする必要がある。表1は、PET(ポリエチレン
テレフタレイト)、塩化ビニリデン、PP(ポリプ
ロピレン)の各絶縁フイルムおよび接着剤の厚み
が測定精度に及ぼす影響を示す実験結果である。
なお、この表1は、サーミスタ寸法を長辺1.0mm、
短辺0.7mm、厚み0.5mmとし、集熱板寸法を直径4
mm、厚み0.3mmとし、リード線の線径を0.1mmと
し、血液温度を37.0℃、外気温度を26.0℃とする
状態下で行われた。 表1によれば、測定誤差を高水準とするために
【表】 は、プラスチツク製絶縁フイルムの厚みを100μm
以下とし、より好ましくは50μm以下とする必要
がある。なお、絶縁層に接着剤層を含む場合に
は、プラスチツク製フイルムの厚みと接着剤の厚
みの合計値を100μm以下、より好ましくは50μm
以下とする必要がある。 なお、上記絶縁フイルム19は、集熱体15を
コーテイング樹脂中に浸漬して形成されるもので
もあつてもよい。コーテイング樹脂としては、エ
ポキシ樹脂ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、
ポリ塩化ビニル、その他液状で浸漬でき被膜を形
成するものが用いられる。 考案の具体的作用 上記接続管12は、例えば第4図に示す人工心
肺装置における人工肺21と人体22の大動脈を
結ぶ動脈ラインの途中で、より人体22寄りに配
設され、人体22に流入する直前の血液温度を測
定可能とする。なお、第4図において23は貯血
槽、24はポンプ、25は熱交換器である。 しかして、上記接続管12にあつては、血液温
度が血流に広く接触し熱伝導性の良い集熱体15
を経てサーミスタ16に伝わり、かつサーミスタ
16は断熱体としての管本体13の存在によつて
外気温度に対して断熱されていることから、集熱
体15およびサーミスタ16からなる感温部を血
液流路14の内部に大きく突出することのない状
態、すなわち感温部の周囲に血流の乱れを生じ、
血液凝集物の発生を促進したり、血球に損傷を与
えるおそれのない状態で、高精度に血液温度を測
定することが可能となる。 また、集熱体15の面積をサーミスタ16の面
積の4倍以上とすることにより、サーミスタ16
の寸法に対する集熱体15の集熱量が十分に大と
なり、血液温度をより高精度で測定可能とする。 また、リード線17A,17Bの線径を0.2mm
以下とすることにより、集熱体15およびサーミ
スタ16からリード線17A,17Bへ伝わる熱
量が小となり、血液温度をより高精度で測定する
ことが可能となる。 また、コネクタ18が管本体13に固定されて
いることから、リード線17A,17Bに張力の
作用がなく、リード線17A,17Bの破損を防
止することが可能である。 さらに、上記接続管12においては、集熱体1
5を絶縁フイルム19によつて覆つていることか
ら、リード線17A,17Bに測定電圧を大きく
越える高電圧が印加する場合にも、電撃事故に対
する確実な防護を図ることが可能となる。 第5図は本考案の第2実施例を一部破断して示
す側面図、第6図はその要部を取り出して示す断
面図である。この実施例は、中空糸型人工肺30
に本考案を適用した例である。中空糸型人工肺3
0は、ハウジング31と、ハウジング31の内部
に収納される多数の中空糸膜32と、中空糸膜3
2の両端部をハウジング31に液密に保持する隔
壁33と、隔壁33の外側にそれぞれ設けられ、
中空糸膜32の内部空間に連通する血液流入部3
4および血液流出部35と、隔壁33とハウジン
グ31の内壁と中空糸膜32の外壁とで構成され
るガス室36と、ガス室36に連通するガス流入
部37およびガス流出部38を有し、中空糸膜3
2を介して血液とガスとを接触させて、ガス交換
を行うことを可能としている。 ここで、この実施例においては、中空糸型人工
肺30における血液流出部35の血液流路39を
画成しているヘツダー40の開口40Aに検出プ
ローブ本体41をルアーテーパー結合によつて着
脱自在としている。検出プローブ本体41は、本
考案における断熱体を形成し、血液流路39に対
向配置可能とされる板状の熱良導体からなる金属
製集熱体42と集熱体42の血液流路39に対す
る背面に電気的に結合される状態で接合されるサ
ーミスタ43を、外気温度に対して断熱する状態
で保持している。上記集熱体42は、サーミスタ
43の一方の電極とされ、集熱体42とサーミス
タ43のそれぞれに連なるリード線44A,44
Bは、検出プローブ本体41に固定されているコ
ネクタ45のピン45A,45Bに電気的に接合
されている。 さらに、この第2実施例においては、前記第1
実施例と同様に、集熱体42の血液流路39に対
する正面に、本考案における絶縁層としての絶縁
フイルム46を接着し、集熱体42を血液流路3
9に対して電気的に絶縁可能としている。 上記第2実施例に係る中空糸型人工肺30によ
れば、前記第1実施例の接続管12におけると同
様に、血液温度が血流に広く接触し熱伝導性の良
い集熱体42を経てサーミスタ43に伝わり、か
つサーミスタ43が断熱体としての検出プローブ
本体41の存在によつて外気に対して断熱されて
いることから、集熱体42およびサーミスタ43
からなる感温部を血液流路39の内部に大きく突
出することのない状態で高精度に血液温度を測定
することが可能となる。 また、上記第2実施例にあつては、集熱体42
およびサーミスタ43を保持する断熱体としての
検出プローブ本体41がヘツダー40の開口40
Aに着脱自在とされていることから、集熱体42
およびサーミスタ43を備える単一の検出プロー
ブ本体41を複数の測定位置から使用前に選定さ
れた任意位置において使用可能となる。 また、上記第2実施例においては、検出プロー
ブ本体41をヘツダー40の開口40Aにルアー
テーパー結合によつて着脱自在としていることか
ら、血液サンプルサイト、薬液注入サイトとして
設けられている開口40Aの雌型ルアーテーパー
を用いて、検出プローブ本体41を確実かつ容易
にヘツダー40の血液測定部位に装着可能とな
る。 また、上記第2実施例においては、血液流路3
9に対向する集熱体42が絶縁フイルム46によ
つて覆われていることから、リード線44A,4
4Bに測定電圧を大きく越える高電圧が印加する
場合にも、電撃事故に対する確実な防護を図るこ
とが可能である。 第7図は本考案の第3実施例を示す断面図であ
る。この実施例は、人工心肺装置等の体外循環回
路を形成する循環配管51に本考案を適用した例
である。この実施例にあつては、循環配管51に
設けた開口51Aに、検出プローブ本体52を着
脱自在としている。検出プローブ本体52は、循
環配管51の開口51Aに着脱自在とされるルア
ーテーパー部と循環配管51に螺着されるロツク
ネジ部54を備えた、本考案における断熱材製保
持部としてのハウジング55を有し、ハウジング
55の先端部に、循環配管51の血液流路56に
対向配置可能とされる熱良導体からなる金属製集
熱体57と、集熱体57の血液流路56に対する
背面に電気的に結合される状態で接合されるサー
ミスタ58と、集熱体57およびサーミスタ58
の血液流路56に対する背面側に配設される断熱
体としてのポツテイング材59とを備えている。
なお、ハウジング55の血液流路56に接する最
先端部には、ステンレススチール製のキヤツプ6
0が被冠されている。キヤツプ60は、ハウジン
グ55の最先端面および集熱体57を、丸みを帯
びた外面形状によつて覆い、検出プローブ本体5
2の先端部の血液適合性を向上可能としている。
また、検出プローブ本体52のハウジング55
は、その基端部にピンジヤツク型のコネクタ61
を固定している。コネクタ61の一対の端子61
A,61Bには、各リード線62A,62Bの一
端が接続されている。ここで、集熱体57はサー
ミスタ58の一方の電極を形成し、各リード線6
2A,62Bの他端が集熱体57とサーミスタ5
8のそれぞれに接続されている。各リード線62
A,62Bの中間部はコイル状とされ、ハウジン
グ55への集熱体57、サーミスタ58、コネク
タ61の組付け時に伸縮自在とされている。各リ
ード線62A,62Bはエナメルまたはポリウレ
タン被覆線を使用するのが好適である。なお、コ
ネクタ61には、コネクタピン63が接続可能と
される。 さらに、この第3実施例においては、集熱体5
7とキヤツプ60との間に、絶縁フイルム64お
よび空気層65からなる絶縁層が形成され、集熱
体57をキヤツプ60ないしは血液流路56に対
して絶縁し、電撃事故に対する防護を可能として
いる。絶縁フイルム64は、集熱体57の表面
に、接着剤によつて接着されている。 上記第3実施例に係る循環配管51によれば、
前記各実施例におけると同様に、血液温度が血流
に広く接触し熱伝導性の良い集熱体57を経てサ
ーミスタ58に伝わり、かつサーミスタ58は断
熱体としてのポツテイング材59の存在によつて
外気温度に対して断熱されていることから、集熱
体57およびサーミスタ58からなる感温部を血
液流路56の内部に大きく突出することのない状
態、すなわち、感温部の周囲に血流の乱れを生
じ、血液凝集物の発生を促進したり、血球に損傷
を与えるおそれのない状態で、高精度に血液温度
を測定することが可能となる。 また、上記第3実施例にあつては、コネクタ6
1を検出プローブ本体52のハウジング55に固
定していることから、リード線62A,62Bに
張力の作用がなく、リード線62A,62Bの破
損を防止することが可能となる。 また、上記第3実施例においては、リード線6
2A,62Bがコイル状とされていることから、
集熱体57、サーミスタ58、コネクタ61のハ
ウジング55への組付け時に、リード線62A,
62Bが自由にたわみ可能となり、リード線62
A,62Bの破損を防止することが可能となる。 また、上記第3実施例においては、コネクタ6
1がピンジヤツク型であることから、コネクタ6
1に突出部分がなく、滅菌包装材料を破損するこ
とがない。また、コネクタ61に対して接離可能
とされるコネクタピン63は容易に回転、抜去可
能であり、電源コードをねじれ、無理な引つ張り
力から保護することが可能となる。 また、上記第3実施例においては、検出プロー
ブ本体52のハウジング55を循環配管51の開
口51Aへ着脱自在としたことから、集熱体57
およびサーミスタ58を備えてなる単一の検出プ
ローブ本体52を複数の測定位置において使用す
ることが可能となる。 また、上記第3実施例においては、検出プロー
ブ本体52を循環配管51の開口51Aにルアー
テーパーによつて着脱自在としたことから、血液
サンプルサイト、薬液注入サイトとして循環配管
51に予め設けられている開口51Aの雌型ルア
ーテーパーを用いて、検出プローブ本体52を確
実かつ容易に装着することが可能となる。 また、上記第3実施例においては、集熱体57
が絶縁フイルム64および空気層65からなる絶
縁層によつて血液流路56に対して絶縁されてい
ることから、リード線62A,62Bに測定電圧
を大きく越える高電圧が印加する場合にも、電撃
事故に対する確実な防護を図ることが可能であ
る。 考案の効果 以上のように、本考案に係る体外血液循環回路
用器具は、体外血液循環回路の血液流路に対向配
置可能とされ、熱良導体からなる金属製集熱体
と、集熱体の血液流路に対する背面に電気的に結
合される状態で接合されるサーミスタと、集熱体
を保持する断熱材製保持部と、サーミスタに電気
的に接続する手段を介して接続されるコネクタ
と、集熱体の血液流路に対する表面に形成されて
集熱体を血液流路に対して電気的に絶縁する絶縁
層とを有してなり、集熱体の血液流路に対向する
面の面積がサーミスタの集熱体接合面の面積より
大きく設定されてなるようにしたものである。し
たがつて、血液温度が血流に広く接触し熱伝導性
の良い集熱体を経てサーミスタに伝わり、かつサ
ーミスタは断熱体の存在によつて外気に対して断
熱されていることから、集熱体およびサーミスタ
からなる感温部を血液流路に大きく突出すること
のない状態、すなわち感温部の周囲に血流の乱れ
を生じて血液凝集物の発生を促進したり血球に損
傷を与えるおそれのない状態に設定し、かつ高精
度に血液温度を測定することが可能となる。ま
た、血液流路に対向する集熱体が絶縁層によつて
覆われることから、電撃事故に対する確実な防護
を図ることが可能となる。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、集熱体の血
液流路に対向する面の面積がサーミスタの集熱体
接合面の面積の4倍以上とされるようにしたもの
である。これにより、サーミスタの寸法に対する
集熱体の集熱量が十分に大となり、血液温度をよ
り高精度で測定可能となる。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、保持部がコ
ネクタを保持してなるようにしたものである。こ
れにより、コネクタとサーミスタとを接続するリ
ード線に張力の作用がなく、リード線の損傷を防
止することが可能となる。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、保持部が血
液流路を画成する体外血液循環回路構成部に対し
て着脱自在とされてなるようにしたものである。
これにより、集熱体およびサーミスタからなる感
温部を複数の測定位置において使用することが可
能となる。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、保持部がル
アーテーパーによつて体外血液循環回路構成部に
対して着脱自在とされてなるようにしたものであ
る。これにより、体外血液循環回路構成部に血液
サンプルサイト、薬液注入サイトとして設けられ
ている雌型ルアーテーパーを用いて、血液温度の
測定を必要とする体外血液循環回路構成部に、断
熱体を確実かつ容易に装着することが可能とな
る。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、サーミスタ
とコネクタとを接続する手段はリード線であり、
該リード線の線径が0.2mm以下であるようにした
ものである。これにより、集熱体およびサーミス
タからリード線への伝導熱量が小となり、血液温
度をより高精度で測定することが可能となる。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、リード線が
コイル状とされてなるようにしたものである。こ
れにより、サーミスタおよびコネクタの保持部材
に対する組付け時に、リード線が自由にたわみ可
能となり、リード線の破損を防止することが可能
となる。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、前記コネク
タがピンジヤツク型コネクタであるようにしたも
のである。これにより、コネクタに突出部分がな
く、滅菌包装材料を破損することがない。また、
コネクタに対して接離可能とされるコネクタピン
が容易に回転、抜去可能であり、電源コードをね
じれ、無理な引つ張り力から保護することが可能
となる。 また、本考案に係る体外血液循環回路用器具
は、その好ましい実施態様において、前記絶縁層
が100μm以下の厚みのプラスチツク製フイルムに
よつて形成されてなるようにしたものである。こ
れにより、血流から集熱体への熱移動をプラスチ
ツク製フイルムによつて阻害することなく、した
がつて、電撃に対する確実な防護を図りつつ、血
液温度を高精度で測定することが可能となる。 また、本考案に係る医療用器具は、その好まし
い実施態様において、前記プラスチツク製フイル
ムが経時的に硬化しない接着剤によつて集熱体に
接着されてなるようにしたものである。これによ
り、集熱体に対するプラスチツク製フイルムの接
着、剥離作業を容易とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例に係る血液温度測定装置を示す
断面図、第2図は従来例に係る他の血液温度測定
装置を示す断面図、第3図は本考案の第1実施例
を示す断面図、第4図は同第1実施例に係る体外
血液循環回路用器具が用いられてなる体外循環回
路を示す回路図、第5図は本考案の第2実施例を
一部破断して示す側面図、第6図は第5図の要部
を取出して示す断面図、第7図は本考案の第3実
施例を示す断面図である。 12……接続管、13……管本体、14……血
液流路、15……集熱体、16……サーミスタ、
17A,17B……リード線、18……コネク
タ、19……絶縁フイルム、30……中空糸型人
工肺、39……血液流路、41……検出プローブ
本体、42……集熱体、43……サーミスタ、4
4A,44B……リード線、45……コネクタ、
46……絶縁フイルム、51……循環配管、52
……検出プローブ、53……ルアーテーパー部、
55……ハウジング、56……血液流路、57…
…集熱体、58……サーミスタ、59……ポツテ
イング材、61……コネクタ、62A,62B…
…リード線、64……絶縁フイルム、65……空
気層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 体外血液循環回路の血液流路に対向配置可能
    とされ、熱良導体からなる金属製集熱体と、集
    熱体の血液流路に対する背面に電気的に結合さ
    れる状態で接合されるサーミスタと、集熱体を
    保持する断熱材製保持部と、サーミスタに電気
    的に接続する手段を介して接続されるコネクタ
    と、集熱体の血液流路に対する表面に形成され
    て集熱体を血液流路に対して電気的に絶縁する
    絶縁層とを有してなり、集熱体の血液流路に対
    向する面の面積がサーミスタの集熱体接合面の
    面積より大きく設定されてなる体外血液循環回
    路用器具。 (2) 集熱体の血液流路に対向する面の面積がサー
    ミスタの集熱体接合面の面積の4倍以上とされ
    る実用新案登録請求の範囲第1項に記載の体外
    血液循環回路用器具。 (3) 保持部がコネクタを保持してなる実用新案登
    録請求の範囲第1項ないし第2項のいずれかに
    記載の体外血液循環回路用器具。 (4) 保持部が血液流路を画成する体外血液循環回
    路構成部に対して着脱自在とされてなる実用新
    案登録請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    かに記載の体外血液循環回路用器具。 (5) 保持部がルアーテーパーによつて体外血液循
    環回路構成部に対して着脱自在とされてなる実
    用新案登録請求の範囲第4項に記載の体外血液
    循環回路用器具。 (6) サーミスタとコネクタとを接続する手段はリ
    ード線であり、該リード線の線径が0.2mm以下
    である実用新案登録請求の範囲第1項または第
    2項に記載の体外血液循環回路用器具。 (7) リード線がコイル状とされてなる実用新案登
    録請求の範囲第6項に記載の体外血液循環回路
    用器具。 (8) 前記コネクタがピンジヤツク型コネクタであ
    る実用新案登録請求の範囲第7項に記載の体外
    血液循環回路用器具。 (9) 前記絶縁層が100μm以下の厚みのプラスチツ
    ク製フイルムによつて形成されてなる実用新案
    登録請求の範囲第1項ないし第8項のいずれか
    に記載の体外血液循環回路用器具。 (10) 前記プラスチツク製フイルムが経時的に硬化
    しない接着剤によつて集熱体に接着されてなる
    実用新案登録請求の範囲第9項に記載の体外血
    液循環回路用器具。
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