JPH05230290A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤ用ゴム組成物Info
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- JPH05230290A JPH05230290A JP6094692A JP6094692A JPH05230290A JP H05230290 A JPH05230290 A JP H05230290A JP 6094692 A JP6094692 A JP 6094692A JP 6094692 A JP6094692 A JP 6094692A JP H05230290 A JPH05230290 A JP H05230290A
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- carbon black
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- dbp
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 天然ゴム、ジエン系合成ゴム少なくとも1種
からなるゴム成分に対し、次の特性値を有するカーボン
ブラックを配合してなるタイヤ用ゴム組成物。CTA
B=110〜170m2 /g、24M4DBP=10
0〜130ml/100g、TINT=130〜150、
N2 SA/IA=1.00〜1.20、{(2540
+71×DBP)/N2 SA}/ Dst≧−5.35×
10-3×CTAB+2.014、Vp =115〜15
0(cc/100g)、 DBP−24M4DBP<32 【効果】 上記特性値を満たしていないカーボンブラッ
クを配合したゴム組成物にくらべ、本発明のゴム組成物
よりなるタイヤは耐摩耗性において大幅に優れる。特に
重荷重用タイヤにおいて著しい。
からなるゴム成分に対し、次の特性値を有するカーボン
ブラックを配合してなるタイヤ用ゴム組成物。CTA
B=110〜170m2 /g、24M4DBP=10
0〜130ml/100g、TINT=130〜150、
N2 SA/IA=1.00〜1.20、{(2540
+71×DBP)/N2 SA}/ Dst≧−5.35×
10-3×CTAB+2.014、Vp =115〜15
0(cc/100g)、 DBP−24M4DBP<32 【効果】 上記特性値を満たしていないカーボンブラッ
クを配合したゴム組成物にくらべ、本発明のゴム組成物
よりなるタイヤは耐摩耗性において大幅に優れる。特に
重荷重用タイヤにおいて著しい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りタイヤ用、特に
耐摩耗性に優れた重荷重用空気入りタイヤ用に好適なゴ
ム組成物に関する。
耐摩耗性に優れた重荷重用空気入りタイヤ用に好適なゴ
ム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、補強性の高いゴム用充填材として
は、ISAF級のカーボンブラックが良く知られてい
た。しかし、近年の重荷重用空気入りタイヤにおいて
は、ケース耐久性の向上、省資源、低燃費性の要請か
ら、より耐摩耗性を向上し得るカーボンブラックが求め
られるようになって来た。そこで重荷重用タイヤのトレ
ッド用ゴム組成物への充填材として使用するカーボンブ
ラックも、ISAF級からSAF級へと移り変って来
た。ところで、タイヤ等のゴム製品の耐摩耗性を向上さ
せるには一般に微粒径かつハイストラクチャーカーボン
ブラックが適していることは既に知られている。
は、ISAF級のカーボンブラックが良く知られてい
た。しかし、近年の重荷重用空気入りタイヤにおいて
は、ケース耐久性の向上、省資源、低燃費性の要請か
ら、より耐摩耗性を向上し得るカーボンブラックが求め
られるようになって来た。そこで重荷重用タイヤのトレ
ッド用ゴム組成物への充填材として使用するカーボンブ
ラックも、ISAF級からSAF級へと移り変って来
た。ところで、タイヤ等のゴム製品の耐摩耗性を向上さ
せるには一般に微粒径かつハイストラクチャーカーボン
ブラックが適していることは既に知られている。
【0003】カーボンブラックの粒子径を求めるには、
電子顕微鏡写真中の粒子を直接計測する手段によるが、
これで得られる粒子径はあくまで平均値で実際にはある
分布をもっている。カーボンブラックの表面積を求め
て、これより粒子径を算出することもできるが、これに
はN2 ガス吸着量から求めるN2 SA法、ヨウ素吸着
法、IA法が簡便で、製造者の品質管理及び使用者側の
受入検査等にルーチン的に使用されている。表面積を測
定する場合に注意しなければならない点は、その測定原
理によって得られた値が全表面積、外部表面積のいずれ
を示すものであるかという点である。カーボンブラック
の表面には一般に小さな細孔(pore)があると考えられ
ており、全表面積は細孔中の表面積も含むものであり、
外部表面積とは細孔中の表面積を除外したものである。
カーボンブラックを補強剤としてゴムに混練する場合
は、ゴムのような巨大分子は細孔中に入り込むことがで
きないので、細孔内の表面は実際問題として有効に利用
できない。従って、カーボンブラックの外部表面積のこ
とをゴム有効表面積と呼ぶこともある。このゴム有効表
面積を知るために分子の大きいセチルトリアンモニウム
ブロマイド(CTAB)の吸着量から求めた表面積を用
いる。これをCTAB法表面積と呼んでいる。
電子顕微鏡写真中の粒子を直接計測する手段によるが、
これで得られる粒子径はあくまで平均値で実際にはある
分布をもっている。カーボンブラックの表面積を求め
て、これより粒子径を算出することもできるが、これに
はN2 ガス吸着量から求めるN2 SA法、ヨウ素吸着
法、IA法が簡便で、製造者の品質管理及び使用者側の
受入検査等にルーチン的に使用されている。表面積を測
定する場合に注意しなければならない点は、その測定原
理によって得られた値が全表面積、外部表面積のいずれ
を示すものであるかという点である。カーボンブラック
の表面には一般に小さな細孔(pore)があると考えられ
ており、全表面積は細孔中の表面積も含むものであり、
外部表面積とは細孔中の表面積を除外したものである。
カーボンブラックを補強剤としてゴムに混練する場合
は、ゴムのような巨大分子は細孔中に入り込むことがで
きないので、細孔内の表面は実際問題として有効に利用
できない。従って、カーボンブラックの外部表面積のこ
とをゴム有効表面積と呼ぶこともある。このゴム有効表
面積を知るために分子の大きいセチルトリアンモニウム
ブロマイド(CTAB)の吸着量から求めた表面積を用
いる。これをCTAB法表面積と呼んでいる。
【0004】カーボンブラックの粒子は単独に存在する
のではなく、ぶどう状に連なっていることは電子顕微鏡
により知られている。これをストラクチャーと呼んでい
る。このストラクチャーにも、粒子相互の融着即ち化学
的な結合によるものと単なるファンデルワールス力など
の物理的結合によるものの2種があり、前者の非破壊性
の構造形態を1次ストラクチャー、後者の変形、破壊性
の構造形態を2次ストラクチャーと云う。ストラクチャ
ーは一般的にはジブチルフタレート(DBP)の吸油量
で測定される。この原理は粒子相互の絡み合いの大きい
カーボンブラックはより多量の油を吸収する能力が大き
いという現象を基礎としている。カーボンブラックを圧
縮すると、2次ストラクチャーが壊れ、1次ストラクチ
ャーのみ残ることから、圧縮DBP吸油量は1次ストラ
クチャーを主体とするカーボンブラックの骨格的構造特
性を評価する指標である。24M4DBPは、24,0
00psi の圧力で4回繰返し圧縮を加えた後、DBP吸
油量を求めたものである。
のではなく、ぶどう状に連なっていることは電子顕微鏡
により知られている。これをストラクチャーと呼んでい
る。このストラクチャーにも、粒子相互の融着即ち化学
的な結合によるものと単なるファンデルワールス力など
の物理的結合によるものの2種があり、前者の非破壊性
の構造形態を1次ストラクチャー、後者の変形、破壊性
の構造形態を2次ストラクチャーと云う。ストラクチャ
ーは一般的にはジブチルフタレート(DBP)の吸油量
で測定される。この原理は粒子相互の絡み合いの大きい
カーボンブラックはより多量の油を吸収する能力が大き
いという現象を基礎としている。カーボンブラックを圧
縮すると、2次ストラクチャーが壊れ、1次ストラクチ
ャーのみ残ることから、圧縮DBP吸油量は1次ストラ
クチャーを主体とするカーボンブラックの骨格的構造特
性を評価する指標である。24M4DBPは、24,0
00psi の圧力で4回繰返し圧縮を加えた後、DBP吸
油量を求めたものである。
【0005】カーボンブラックの電顕平均粒子直径およ
び粒子直径分布、ストラクチャーの大きさとその分布、
ストラクチャーの形態学的構造因子、コロイド特性等の
粒子物理特性を光学的に把えた尺度に着色力(TIN
T)がある。これは一定少量のカーボンブラックと一定
多量の白色顔料を溶剤と一緒に混合して灰色のペースト
を調製し、このペーストの光学的反射を測定する。入射
光が検出器に送られる割合は、ペースト中の顔料により
吸収あるいは散乱された度合に依存している。実際に全
吸収はカーボンブラックによるものであり、一方散乱の
ほとんどは白色顔料によるものであり、顔料の光学吸収
は粒子の大きさが減少するに従って増加するので、小さ
な粒子は暗いペーストとなり、高い着色力をもたらす。
び粒子直径分布、ストラクチャーの大きさとその分布、
ストラクチャーの形態学的構造因子、コロイド特性等の
粒子物理特性を光学的に把えた尺度に着色力(TIN
T)がある。これは一定少量のカーボンブラックと一定
多量の白色顔料を溶剤と一緒に混合して灰色のペースト
を調製し、このペーストの光学的反射を測定する。入射
光が検出器に送られる割合は、ペースト中の顔料により
吸収あるいは散乱された度合に依存している。実際に全
吸収はカーボンブラックによるものであり、一方散乱の
ほとんどは白色顔料によるものであり、顔料の光学吸収
は粒子の大きさが減少するに従って増加するので、小さ
な粒子は暗いペーストとなり、高い着色力をもたらす。
【0006】カーボンブラックをゴムに配合して、耐摩
耗性を向上させるには、カーボンブラックを微粒化する
ことが求められるが、カーボンブラックをSAFより更
に微粒化、ハイストラクチャー化していくと、配合ゴム
中でのカーボンブラックの分散性が著しく低下するので
期待する程の耐摩耗性の向上が見られず、現状では、耐
摩耗性の向上はほぼ限界にきていた。
耗性を向上させるには、カーボンブラックを微粒化する
ことが求められるが、カーボンブラックをSAFより更
に微粒化、ハイストラクチャー化していくと、配合ゴム
中でのカーボンブラックの分散性が著しく低下するので
期待する程の耐摩耗性の向上が見られず、現状では、耐
摩耗性の向上はほぼ限界にきていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、空気
入りタイヤ、特に重荷重用空気入りタイヤにおいて、耐
摩耗性を著しく改良したゴム組成物を提供することであ
る。
入りタイヤ、特に重荷重用空気入りタイヤにおいて、耐
摩耗性を著しく改良したゴム組成物を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく、カーボンブラックの特性とタイヤ性能の
関係について鋭意検討を行った結果、トレッドゴムの配
合系に特定のカーボンブラックを配合することにより、
空気入りタイヤの耐摩耗性を大幅に改良し得ることを確
かめ、本発明を完成した。
を解決すべく、カーボンブラックの特性とタイヤ性能の
関係について鋭意検討を行った結果、トレッドゴムの配
合系に特定のカーボンブラックを配合することにより、
空気入りタイヤの耐摩耗性を大幅に改良し得ることを確
かめ、本発明を完成した。
【0009】すなわち本発明は、(1) 天然ゴムおよ
びジエン系合成ゴムよりなる群から選ばれた少なくとも
1種のゴム成分に対し、下記の特性値を有するカーボン
ブラックを配合してなるタイヤ用ゴム組成物であり、 CTAB=110〜170m2 /g 24M4DBP=100〜130ml/100g TINT=130〜150 N2 SA/IA=1.00〜1.20 {(2540+71×DBP)/N2 SA}/Dst
≧−5.35×10-3×CTAB+2.014 Vp =115〜150(cc/100g) DBP−24M4DBP<32
びジエン系合成ゴムよりなる群から選ばれた少なくとも
1種のゴム成分に対し、下記の特性値を有するカーボン
ブラックを配合してなるタイヤ用ゴム組成物であり、 CTAB=110〜170m2 /g 24M4DBP=100〜130ml/100g TINT=130〜150 N2 SA/IA=1.00〜1.20 {(2540+71×DBP)/N2 SA}/Dst
≧−5.35×10-3×CTAB+2.014 Vp =115〜150(cc/100g) DBP−24M4DBP<32
【0010】(2) ゴム成分がスチレン‐ブタジエン
共重合体ゴムを少なくとも20重量部以上含有する前項
(1)記載のタイヤ用ゴム組成物であり、
共重合体ゴムを少なくとも20重量部以上含有する前項
(1)記載のタイヤ用ゴム組成物であり、
【0011】(3) カーボンブラックが24M4DB
P=110〜125ml/100g、Vp=125〜140cc
/100gの範囲にある前項(2)記載のタイヤ用ゴム組成
物である。
P=110〜125ml/100g、Vp=125〜140cc
/100gの範囲にある前項(2)記載のタイヤ用ゴム組成
物である。
【0012】本発明で使用することのできるジエン系合
成ゴムとしては、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ス
チレン‐ブタジエン共重合体ゴム等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
成ゴムとしては、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ス
チレン‐ブタジエン共重合体ゴム等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0013】本発明の空気入りタイヤ用ゴム組成物に
は、ゴム工業で通常用いられているゴム薬品配合剤例え
ば硫黄、加硫促進剤、老化防止剤等を適宜配合すること
ができる。
は、ゴム工業で通常用いられているゴム薬品配合剤例え
ば硫黄、加硫促進剤、老化防止剤等を適宜配合すること
ができる。
【0014】前記、カーボンブラックの各特性値のう
ち、CTABはASTM D3765−89、N2 SA
はASTM D3037−88、24M4DBPはAS
TMD3493、TINTはJIS K6221−19
82、DBPはJIS K6221−1982A、IA
はASTM D1510−88bに従って測定したもの
である。
ち、CTABはASTM D3765−89、N2 SA
はASTM D3037−88、24M4DBPはAS
TMD3493、TINTはJIS K6221−19
82、DBPはJIS K6221−1982A、IA
はASTM D1510−88bに従って測定したもの
である。
【0015】Dstの測定は、ジョイス・レーブル社製デ
ィスク・セントリフュージを使用し、遠心沈降法によ
り、次の方法で測定を行った。先づ乾燥したカーボンブ
ラックを精秤し、少量の界面活性剤を含む20%エタノ
ール水溶液と混合して、カーボンブラック濃度50mg/
lの分散液を作成し、これを超音波で十分に分散させ、
これを試料溶液とした。ディスク・セントリフュージの
回転数を8000rpm に設定し、スピン液(2%グリセ
リン水溶液)を10ml加えたのち、1mlのバッファー液
(エタノール水溶液)を注入する。ついで試料0.5ml
を注射器で加えたのち、一斉に遠心沈降を開始させ、光
電沈降法により凝集体分布曲線を作成した。この曲線に
おける最大濃度のストークス相当径をDstとした。モー
ド直径とも称する。
ィスク・セントリフュージを使用し、遠心沈降法によ
り、次の方法で測定を行った。先づ乾燥したカーボンブ
ラックを精秤し、少量の界面活性剤を含む20%エタノ
ール水溶液と混合して、カーボンブラック濃度50mg/
lの分散液を作成し、これを超音波で十分に分散させ、
これを試料溶液とした。ディスク・セントリフュージの
回転数を8000rpm に設定し、スピン液(2%グリセ
リン水溶液)を10ml加えたのち、1mlのバッファー液
(エタノール水溶液)を注入する。ついで試料0.5ml
を注射器で加えたのち、一斉に遠心沈降を開始させ、光
電沈降法により凝集体分布曲線を作成した。この曲線に
おける最大濃度のストークス相当径をDstとした。モー
ド直径とも称する。
【0016】凝集体空隙容積Vp は、次のようにして測
定した。先づ、カーボンブラック試料にマイクロメトリ
ックス社製水銀ポロシメーター(商品名:Pore Sizer 9
310 )により、水銀を圧入して、凝集体空隙径を測定
し、次式 Vp =(X1 −X2 )CF/W {式中、X1 は16psi での指示値(pF)、X2 は3
0000psi での指示値(pF)、CFはセルによって
決まる定数、Wはサンプル重量を示す。}によって凝集
体空隙径0.006〜11μまでの空隙径の累積容積を
凝集体空隙容積Vp とした。
定した。先づ、カーボンブラック試料にマイクロメトリ
ックス社製水銀ポロシメーター(商品名:Pore Sizer 9
310 )により、水銀を圧入して、凝集体空隙径を測定
し、次式 Vp =(X1 −X2 )CF/W {式中、X1 は16psi での指示値(pF)、X2 は3
0000psi での指示値(pF)、CFはセルによって
決まる定数、Wはサンプル重量を示す。}によって凝集
体空隙径0.006〜11μまでの空隙径の累積容積を
凝集体空隙容積Vp とした。
【0017】本発明におけるカーボンブラックは、通常
のオイルファーネス法による反応炉を用い、生成反応温
度、反応時間、燃焼ガス流速さらには原料の芳香族成分
濃度を適宜制御することで製造することができる。
のオイルファーネス法による反応炉を用い、生成反応温
度、反応時間、燃焼ガス流速さらには原料の芳香族成分
濃度を適宜制御することで製造することができる。
【0018】CTABは110〜170m2 /gの範囲
であることが必要で、110m2 /g未満では耐摩耗性
の改良が小さく、170m2 /g超では、作業性と発熱
性の低下が著しい。好ましくはCTAB=120〜16
0m2 /gの範囲である。
であることが必要で、110m2 /g未満では耐摩耗性
の改良が小さく、170m2 /g超では、作業性と発熱
性の低下が著しい。好ましくはCTAB=120〜16
0m2 /gの範囲である。
【0019】24M4DBPは100〜130ml/100g
の範囲で、100ml/100g未満では、耐摩耗性の改良が
小さく、130ml/100g超では疲労性の低下が著しい。
また好ましくは105〜125ml/100gの範囲である。
の範囲で、100ml/100g未満では、耐摩耗性の改良が
小さく、130ml/100g超では疲労性の低下が著しい。
また好ましくは105〜125ml/100gの範囲である。
【0020】TINTは130〜150の範囲で、13
0未満では耐摩耗性の改良が小さく、150超では発熱
性の低下が著しい。また好ましくは135〜145の範
囲である。
0未満では耐摩耗性の改良が小さく、150超では発熱
性の低下が著しい。また好ましくは135〜145の範
囲である。
【0021】N2 SA/IAは1.00〜1.20の範
囲であり、1.00未満では発熱性と耐摩耗性の低下が
大きく、1.20超では作業性の低下が著しい。また好
ましくは1.05〜1.15の範囲である。
囲であり、1.00未満では発熱性と耐摩耗性の低下が
大きく、1.20超では作業性の低下が著しい。また好
ましくは1.05〜1.15の範囲である。
【0022】{(2540+71×DBP)/N2 S
A}/Dst≧−5.35×10-3CTAB+2.014 について、この式を満さないと耐摩耗性の改良が小さ
い。また式の左項は、カーボンブラックの形態を表わす
示標として知られており、この値が高い程、Fibrous 状
であることを表わしている。しかし、この値は粒径の影
響を受け、粒径が大きい程、大きな値を示し、見かけ上
Fibrous 状となる。この式は、この点に着目し、一定粒
径において、本質的にFibrous 性を示すカーボンブラッ
クを規定すべく右項との対応を計ったものである。
A}/Dst≧−5.35×10-3CTAB+2.014 について、この式を満さないと耐摩耗性の改良が小さ
い。また式の左項は、カーボンブラックの形態を表わす
示標として知られており、この値が高い程、Fibrous 状
であることを表わしている。しかし、この値は粒径の影
響を受け、粒径が大きい程、大きな値を示し、見かけ上
Fibrous 状となる。この式は、この点に着目し、一定粒
径において、本質的にFibrous 性を示すカーボンブラッ
クを規定すべく右項との対応を計ったものである。
【0023】凝集体空隙容積Vp は115〜150cc/
100gの範囲で、115cc/100g未満では、耐摩耗性の改
良が小さく、150cc/100g 超であると作業性が悪化す
る。好ましくは120〜145cc/100gである。DBP
−24M4DBPの値は、カーボンブラックの2次スト
ラクチャーに対応する量で、ゴムに混練した場合1次ス
トラクチャー程耐摩耗性に寄与しない部分であるので、
これが32以上となると耐摩耗性の向上が少なくなり、
好ましくない。しかし32未満の範囲では、比較的大き
い値が好ましい。
100gの範囲で、115cc/100g未満では、耐摩耗性の改
良が小さく、150cc/100g 超であると作業性が悪化す
る。好ましくは120〜145cc/100gである。DBP
−24M4DBPの値は、カーボンブラックの2次スト
ラクチャーに対応する量で、ゴムに混練した場合1次ス
トラクチャー程耐摩耗性に寄与しない部分であるので、
これが32以上となると耐摩耗性の向上が少なくなり、
好ましくない。しかし32未満の範囲では、比較的大き
い値が好ましい。
【0024】本発明に用いるゴム成分は、天然ゴム、ジ
エン系合成ゴムの中から適宜選べるが、好ましくはSB
Rを少なくとも20重量部以上用いることが好ましい。
さらに好ましくは、24M4DBP=110〜125ml
/100gで、且つVp =125〜140cc/100gなる本発
明のカーボンブラックにSBRを少なくとも20重量部
以上用いると最も好ましい。
エン系合成ゴムの中から適宜選べるが、好ましくはSB
Rを少なくとも20重量部以上用いることが好ましい。
さらに好ましくは、24M4DBP=110〜125ml
/100gで、且つVp =125〜140cc/100gなる本発
明のカーボンブラックにSBRを少なくとも20重量部
以上用いると最も好ましい。
【0025】カーボンブラックの配合量については特に
限定するものではないが、ゴム成分100重量部に対し
て、30〜90重量部が好ましく、30重量部より少な
いと十分な耐摩耗性が得られず、90重量部より多いと
作業性が悪化してしまう。更に好ましくは40〜70重
量部の範囲である。
限定するものではないが、ゴム成分100重量部に対し
て、30〜90重量部が好ましく、30重量部より少な
いと十分な耐摩耗性が得られず、90重量部より多いと
作業性が悪化してしまう。更に好ましくは40〜70重
量部の範囲である。
【0026】
【実施例】以下に本発明を実施例によって、更に具体的
に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はないことは勿論である。表1に、本実施例、比較例に
おいて、使用した各種カーボンブラックの特性値を示
す。
に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はないことは勿論である。表1に、本実施例、比較例に
おいて、使用した各種カーボンブラックの特性値を示
す。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示したカーボンブラック種A〜Eの
5種は、本発明のタイヤ用ゴム組成物に好適なカーボン
ブラックであり、F〜Iの4種は比較例に用いたカーボ
ンブラックである。比較のために用いたカーボンブラッ
クは、夫々次の特性を示すものである。FはTINTが
130未満で、請求項(1)の式を満足せず、Vp が
115未満である。GはTINTが130未満で、N2
SA/IAが1.00未満で、請求項(1)の式を満
足せず、Vp が115未満である。HはCTABが11
0未満で、24M4DBPが100未満で、TINTが
130未満で、Vp が115未満である。Iは24M4
DBPが100未満で、TINTが130未満で、請求
項(1)の式を満足しない。なおF〜Iのカーボンブ
ラック種は一般に市販されているカーボンブラックであ
る。
5種は、本発明のタイヤ用ゴム組成物に好適なカーボン
ブラックであり、F〜Iの4種は比較例に用いたカーボ
ンブラックである。比較のために用いたカーボンブラッ
クは、夫々次の特性を示すものである。FはTINTが
130未満で、請求項(1)の式を満足せず、Vp が
115未満である。GはTINTが130未満で、N2
SA/IAが1.00未満で、請求項(1)の式を満
足せず、Vp が115未満である。HはCTABが11
0未満で、24M4DBPが100未満で、TINTが
130未満で、Vp が115未満である。Iは24M4
DBPが100未満で、TINTが130未満で、請求
項(1)の式を満足しない。なおF〜Iのカーボンブ
ラック種は一般に市販されているカーボンブラックであ
る。
【0029】前記の各種のカーボンブラックを下記の表
2、表3に示す配合処方(ゴム成分100重量部に対す
る重量部で示す。)にて配合し、そのゴム組成物をトレ
ッドに用いたサイズ1000R20 14PRの各種タ
イヤを試作し、実際に車両に装着し、50000km走行
させた後の残溝深さを測定し、耐摩耗性の評価とした。
実施例1〜5、比較例1〜4は、比較例1のタイヤの残
溝深さを100とした指数で示し、実施例6は比較例5
のタイヤの残溝深さを100とした指数で示し、実施例
7,8は比較例6のタイヤの残溝深さを100とした指
数で示し、実施例9,10は比較例7のタイヤの残溝深
さを100とした指数で示した。表示は大きい程、耐摩
耗性は良好である。
2、表3に示す配合処方(ゴム成分100重量部に対す
る重量部で示す。)にて配合し、そのゴム組成物をトレ
ッドに用いたサイズ1000R20 14PRの各種タ
イヤを試作し、実際に車両に装着し、50000km走行
させた後の残溝深さを測定し、耐摩耗性の評価とした。
実施例1〜5、比較例1〜4は、比較例1のタイヤの残
溝深さを100とした指数で示し、実施例6は比較例5
のタイヤの残溝深さを100とした指数で示し、実施例
7,8は比較例6のタイヤの残溝深さを100とした指
数で示し、実施例9,10は比較例7のタイヤの残溝深
さを100とした指数で示した。表示は大きい程、耐摩
耗性は良好である。
【0030】
【表2】
【表3】
【0031】
【発明の効果】表2、表3に示した試験結果からも明ら
かなように、本発明の要件を満たすカーボンブラックを
所定量配合したゴム組成物は、かかる要件を満たしてい
ないカーボンブラックを配合したゴム組成物にくらべ、
空気入りタイヤにした場合に、大幅に耐摩耗性に優れて
いる。
かなように、本発明の要件を満たすカーボンブラックを
所定量配合したゴム組成物は、かかる要件を満たしてい
ないカーボンブラックを配合したゴム組成物にくらべ、
空気入りタイヤにした場合に、大幅に耐摩耗性に優れて
いる。
Claims (3)
- 【請求項1】 天然ゴムおよびジエン系合成ゴムよりな
る群から選ばれた少なくとも1種のゴム成分に対し、下
記の特性値を有するカーボンブラックを配合してなるタ
イヤ用ゴム組成物。 CTAB=110〜170m2 /g 24M4DBP=100〜130ml/100g TINT=130〜150 N2 SA/IA=1.00〜1.20 {(2540+71×DBP)/N2 SA}/Dst
≧−5.35×10-3×CTAB+2.014 Vp =115〜150(cc/100g) DBP−24M4DBP<32 - 【請求項2】 ゴム成分がスチレン‐ブタジエン共重合
体ゴムを少なくとも20重量部以上含有する請求項1記
載のタイヤ用ゴム組成物。 - 【請求項3】 カーボンブラックが24M4DBP=1
10〜125ml/100g、Vp =125〜140cc/100g
の範囲にある請求項2記載のタイヤ用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6094692A JPH05230290A (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | タイヤ用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6094692A JPH05230290A (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | タイヤ用ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05230290A true JPH05230290A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=13157067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6094692A Pending JPH05230290A (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | タイヤ用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05230290A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1992
- 1992-02-18 JP JP6094692A patent/JPH05230290A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20051209 |