JPH052301U - ソケツトカバーの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ソケットカバーを支えることなくホルダーキャ
ップの取り付け、取り外しが行えるようにして、灯具組
立作業や車体取付後におけるバルブ交換作業が簡単に行
えるようにする。 【構成】灯具ハウジング２に開口されたバルブ挿着口３
から灯具灯室内のパルブの口金部にわたるソケットカバ
ー４を、前記ハウジング２のバルブ挿着口３に止着する
環状のホルダーキャップ９で、灯具ハウジング２に取り
付ける。そして前記ソケットカバー４に設けた係合部１
４にホルダーキャップ９が係止して、ソケットカバー４
とホルダーキャップ９が一体化する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車両用灯具などにおける灯具の後面に配置されるソケットカバーの 取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車両用灯具などにおいては、図４に示すように、バルブａの着脱を行う ために、灯具１の後面、すなわち灯具ハウジング２の後面にバルブ挿着口３が開 口されている。そしてこのバルブ挿着口３を覆ってシールを行うために、ゴム製 のソケットカバー４が使用されている。このソケットカバー４は、中央に、パル ブａの口金部ｂが位置する透孔５を備えているとともに、この透孔５の廻りに蛇 腹状部６を有していて、バルブ挿着口３の外周面に外周縁部７が接し、バルブａ の口金部ｂに前記透孔５の複数段のひだ状に形成された内周面部８が接した状態 で、バルブ挿着口３から口金部ｂに亘って配置されている。

【０００３】 そして上記ソケットカバー４を固定するために環状のホルダーキャップ９が用 いられている。このホルダーキャップ９は、上記バルブ挿着口３の周囲の複数箇 所に設けられた係合凸部１０に係止する爪部１１を備えていて、この爪部１１を 前記係合凸部１０に対応位置させ、回転させることによって爪部１１が係合凸部 １０に係合する。すなわちホルダーキャップ９がバルブ挿着口３に取り付けられ るようになっており、前記ホルダーキャップ９がソケットカバー４の外周縁部７ を灯具ハウジング２との間に挟み込んでこのソケットカバー４が固定されている 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した灯具において、バルブの交換作業時などに際してホル ダーキャップを取り外したときに、ソケットカバーがバルブ挿着口から脱落し易 く、このためこのソケットカバーを片手で支えながらホルダーキャッブの着脱操 作を行わなければならず、灯具組立作業や車体取付後におけるバルブ交換作業が 極めて煩雑になるという問題があった。 そこで上記した事情に鑑みて、ソケットカバーを支えることなくホルダーキャ ップの取り付け、取り外しが行えるようにすることを課題とし、灯具組立作業や 車体取付後におけるバルブ交換作業が簡単に行えるようにすることを目的とする 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記した課題を考慮してなされたもので、灯具ハウジングに開口さ れたバルブ挿着口から灯具灯室内のパルブの口金部にわたるソケットカバーを、 前記ハウジングのバルブ挿着口に止着する環状のホルダーキャップで、灯具ハウ ジングに取り付けたソケットカバーの取付構造において、前記ソケットカバーに 、前記ホルダーキャップに係止する係合部を設けたことにより、上記課題を解消 するものである。

【０００６】

【作用】

本考案においては、ソケットカバーの係合部によりこのソケットカバーが常時 ホルダーキャップに係合していて、ホルダーキャップの取り外し時にもソケット カバーがホルダーキャップ側に付き、ソケットカバー単独で脱落しないようにな る。

【０００７】

【実施例】

つぎに、本考案を図１から図３に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお 、図４に示す従来例と構成が重複する部分は同符号を付してその説明を省略する 。 本考案は、ソケットカバー４において、ポルダーキャップ９の内径に外径をほ ぼ同じくして設けられた外周壁部１２に、すなわちホルダーキャップ９とバルブ 挿着口３の周縁部との間に挟み込まれる段状の外周縁部７の近傍に立ち上がるこ の外周壁部１１に、側方に突出する断面略三角形状の凸部１３が三箇所設けられ ており、この凸部１３がホルダーキャップ９の厚さ寸法の間隔をとって前記外周 縁部７と対峙して、この凸部１３と外周縁部７とによりホルダーキャップ９が係 止して保持できる係合部１４が設けられている。

【０００８】 そして前記係合部１４においては、凸部１３が断面略三角形状にして設けられ 、かつこのソケットカバー４がゴム製であることから、ホルダーキャップ９をソ ケットカバー４に被せるようにして取り付けることにより、この係合部１４にホ ルダーキャップ９が位置して係合保持できる。 さらにこの状態でホルダーキャップ９をバルブ挿着口３に回転係止させるとと もに、ソケットカバー４の透孔５をバルブの口金部に嵌め込むことにより、ソケ ットカバー４がバルブ挿着口３に取付固定でき、また前記ホルダーキャップ９を 取り外す場合にも、このホルダーキャップ９とソケットカバー４とが一体となっ た状態で取り外すことができる。 なお、ホルダーキャップ９をソケットカバー４から取り外す場合も、上述した ように前記ソケットカバー４がゴム製であることから、係合部１４やソケットバ ー全体が容易に変形することから、簡単に行える。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、灯具ハウジングに開口されたバルブ挿 着口から灯具灯室内のパルブの口金部にわたるソケットカバーを、前記ハウジン グのバルブ挿着口に止着する環状のホルダーキャップで、灯具ハウジングに取り 付けたソケットカバーの取付構造において、前記ソケットカバーに、前記ホルダ ーキャップに係止する係合部を設けたので、ホルダーキャップをソケットカバー に取り付けて常時一体化させておくことができ、ホルダーキャップの取り付け時 、ソケットカバーを支えることなくこのソケットカバーをバルブ挿着口に取付固 定でき、灯具の組立作業が簡単に行えるようになる。そしてホルダーキャップを バルブ挿着口から取り外す際も、このホルダーキャップとソケットカバーとが一 体となって外れ、ソケットカバーの脱落が防止できるようになり、バルブ交換作 業が簡単に行えるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るソケットカバーの取付構造の一実
施例を示す説明図である。

【図２】一実施例のソケットカバーを示す説明図であ
る。

【図３】一実施例のホルダーキャップを示す説明図であ
る。

【図４】従来例を断面で示す説明図である。

【符号の説明】

２…灯具ハウジング ３…バルブ挿着口 ４…ソケットカバー ９…ホルダーキャップ １３…凸部 １４…係合部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】灯具ハウジングに開口されたバルブ挿着口
   から灯具灯室内のパルブの口金部にわたるソケットカバ
   ーを、前記ハウジングのバルブ挿着口に止着する環状の
   ホルダーキャップで、灯具ハウジングに取り付けたソケ
   ットカバーの取付構造において、前記ソケットカバー
   に、前記ホルダーキャップに係止する係合部を設けたこ
   とを特徴とするソケットカバーの取付構造。