JPH0522982B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0522982B2
JPH0522982B2 JP59086887A JP8688784A JPH0522982B2 JP H0522982 B2 JPH0522982 B2 JP H0522982B2 JP 59086887 A JP59086887 A JP 59086887A JP 8688784 A JP8688784 A JP 8688784A JP H0522982 B2 JPH0522982 B2 JP H0522982B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
gear
shutter
arrow
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59086887A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60231964A (ja
Inventor
Tsukasa Uehara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP59086887A priority Critical patent/JPS60231964A/ja
Publication of JPS60231964A publication Critical patent/JPS60231964A/ja
Priority to US07/157,088 priority patent/US4802041A/en
Publication of JPH0522982B2 publication Critical patent/JPH0522982B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/041Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs contained within cartridges
    • G11B17/043Direct insertion, i.e. without external loading means
    • G11B17/0438Direct insertion, i.e. without external loading means with mechanism for subsequent vertical movement of the disc and opening mechanism of the cartridge shutter
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/022Positioning or locking of single discs
    • G11B17/028Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation
    • G11B17/035Positioning by moving the loading station

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、その内部に記録担体を収納し、且
つ、記録又は再生ヘツドの該記録担体に対するア
クセスを可能にするため、その一部に形成された
開口を開放可能に閉鎖する覆い部材を備えた記録
担体収納容器を装填使用する記録又は再生装置に
関する。
〔背景技術〕
例えば、可撓性円板状磁気記録担体である磁気
デイスクに同心円状又は蝶旋状に記録トラツクを
形成しつつ情報を記録し又はそれから情報を再生
する記録又は再生装置において、磁気デイスクを
収納する記録担体収納容器であるカセツトを記録
又は再生装置の前面から挿入し又は取り出しを行
なうものはフロント・ローデイング方式として知
られている。
ところでこの場合、カセツトの両面には磁気ヘ
ツドが磁気デイスクの記録面と当接するために進
入する窓と、磁気ヘツドの磁気デイスクに対する
当接状態を良好ならしめるための安定板の進入用
の窓とがそれぞれ設けられている。このようなカ
セツトを長時間未使用のまま放置すると、その窓
部から塵埃がカセツト内に侵入し、磁気デイスク
の表面に静電的に付着してしまい、従つて、これ
をそのまま記録又は再生装置に装填して記録又は
再生を行うと、磁気ヘツドに塵埃が付着して記録
し、再生性能を劣化させたり、磁気デイスク面を
損傷させる原因となる。
このような欠点を除くために、カセツトに、そ
の安定板進入用窓及び磁気ヘツド進入用窓を閉鎖
するための可動の覆い部材であるシヤツタを取り
付けると共に、装置側には、カセツトの所定位置
への装填を行う記録担体収納容器保持手段である
カセツト・ホルダの一部にシヤツタ開閉用部材を
設けて、このカセツト・ホルダに対するカセツト
の挿入及び取り出しに際してシヤツタを開閉させ
る装置が提案されている。
しかし、このようなシヤツタを備えるカセツト
をカセツト・ホルダに挿入し、カセツトを所定位
置に装填するに際し、カセツト・ホルダがカセツ
ト挿入後に下降され、そして、カセツトを記録又
は再生装置のシヤーシに設けられた位置決め部に
圧接させて正しく位置決めするためにカセツト・
ホルダがカセツトに対してさらに若干下降される
動作、即ち、所謂オーバー・ストローク動作を行
う様にした場合、このオーバー・ストロークの際
にカセツトホルダに設けられたシヤツタ開閉用部
材がカセツトに取り付けられたシヤツタに係合し
たままの状態で下降させられると、シヤツタ開閉
用部材に過大な力が加わつて、これに損傷を生ぜ
しめたり、シヤツタの一部に損傷を与えたり、あ
るいはまたカセツトが傾斜した状態で装填され、
そのため記録又は再生動作が良好に行なわれなく
なるといつた不都合を生ずることになる。
〔目的〕
本発明は以上に述べた様な事情に鑑みて為され
たもので、内部に記録担体を収納すると共に、そ
の一部に開口が設けられ、且つ、この開口が可動
の覆い部材により開放可能に覆われた記録担体収
納容器を装填して使用する記録又は再生装置とし
て、該収納容器を受入れる収納容器保持手段が該
収納容器の正しい装填位置決めのために該収納容
器に対して過剰移動を行う様にした場合に於て
も、収納容器側の覆い部材及びこれに対する装置
側の覆い部材開閉手段に損傷の危惧を生ずること
が全くなく、又、収納容器を不適正に装填する様
な危惧も一切生ずることのない記録又は再生装置
を提供することを目的とするものである。
〔実施例による説明〕
以下、図に示す実施例により前記の目的を達成
するために本発明において講じた手段を例示し、
説明する。
なお、以下、実施例としては、記録担体が円板
状記録担体の一例であるフレキシブル磁気デイス
クを収納する記録担体収納容器を装填して使用す
る記録又は再生装置について説明してあるが、本
発明は磁気式、光学式又は静電容量式デイスク・
カセツトなどを使用する他の装置にも適用できる
ことは勿論である。
第1図から第12図は本発明の記録又は再生装
置の一実施例を示し、第1図及び第2図はその要
部を、第3図及び第4図は記録担体収納容器の覆
い部材に対する開閉機構を、第5図は開閉機構の
作動態様を、第6図は記録担体収納容器と覆い部
材の詳細を、第7図及び第8図は記録担体収納容
器装填機構の要部の作動態様を、第9図はセンタ
コア押圧部材と安定板との作動態様を、第10図
は装填機構におけるワンウエイ・クラツチを、第
11図はローデイング・モータに対する制御回路
を、そして第12図はカセツト挿入検出スイツチ
とカセツト排出完了検出スイツチの配置構成を示
す。
カセツトとシヤツタについて 第1図及び第2図に於て、1は円板状記録担体
の一例であるフレキシブル磁気デイスク、2は磁
気デイスク1を収納する記録担体収納容器として
のカセツト、3は磁気デイスク1の中心部に固着
された合成樹脂製のセンタ・コア、4はセンタコ
ア3に埋設された回転位相指示用のPGピンであ
る。5はカセツト2の上面側に、センタ・コア3
に対応して設けられた孔であり、第9図に示す様
にその下面側にも同様の孔5′が設けられている。
6はカセツト2の上面側に設けられた、後述する
安定板が進入する窓であり、そして第9図に示す
ようにその下面側には安定板進入窓6と対応する
位置に磁気ヘツド進入用の窓6′が設けられてい
る。
安定板進入窓6および磁気ヘツド進入用窓6′
は、矢印P,Q方向に移動自在な覆い部材である
シヤツタ70により通常は覆われている。シヤツ
タ70はその側面に、後述するシヤツタ閉成爪7
4aが陥入するシヤツタ閉成用の孔部71を有し
ている。
71bはシヤツタ閉成用の孔部71の下縁、6
6はカセツト2の側面に設けられた、後述するシ
ヤツタ閉成爪74a及び開放爪73aが陥入する
溝である。
66aは溝66の下縁面70aはシヤツタ70
の端面である。シヤツタ70の開閉動作について
は後で詳述するが、矢印Q方向に移動されると窓
6及び6′を開放し、矢印P方向に移動されると
これらを閉成する構成となつている。
101及び102はこのカセツト2を使用する
装置においてこのカセツト2の装填の位置決めの
ために用いられる一対の位置決め用孔で、共にカ
セツト2の上、下面を貫通するように形成され、
そして、一方の孔101は長円形を有して、カセ
ツト2の挿入方向である矢印C方向に於て、シヤ
ツタ70と同じ側で且つシヤツタ70の上流側の
コーナー部に、また、他方の孔102は円形を有
して、同じく矢印C方向に於て、カセツト2の後
端部付近の中央位置に夫々設けられている。
カセツト装填機構について 7は挿入されるカセツト2を受け入れ保持する
記録担体収納容器保持手段であるカセツト・ホル
ダであり、その一方の側面には2本のピン12が
植立されている。尚、後述するように他方の側面
にも2本のピン12′が植立されている。又、こ
こでは図示しないがその天井部にはカセツト2を
弾発するための周知の板バネが設けられている。
8及び8′は不図示のシヤーシにネジなどの固
定部材で固定されている第1及び第2の側板で、
カセツト・ホルダ7の両側に配置されている。9
は第1の側板8の2箇所に設けられた上下方向に
伸びる長溝であり、また16も同様に第1の側板
8の1箇所に設けられた上下方向に伸びる長溝で
ある。これらの長溝9及び16は、カセツト・ホ
ルダ7の側面に植立された2本のピン12及び後
述する安定板44の側面に植立された1本のピン
17に夫々係合する。尚、第2の側板8′にも長
溝16を除いて2個の長溝9と同様の長溝が設け
られていて、これはカセツト・ホルダ7のピン1
2′と係合している。
10は第1の側板8に隣接し、その下端部にラ
ツク11が固設されている第1のスライド板であ
る。第1のスライド板10には水平方向に伸びる
2個の長溝15と、「〓」の形状を有してピン1
2と係合することによりカセツト・ホルダ7の上
下方向の移動を制御する2個のカム溝13と、こ
のカム溝13と類似形状を有してピン17と係合
することにより安定板44の上下方向の移動を制
御する大きなカム溝18とが設けられている。第
2の側板8′に対しても同様に下端部にラツク1
1′(第2図)が固設され、更に2個の長溝15
と同様の長溝と、カセツト・ホルダ7の上下方向
の移動を制御する2個のカム溝13と同様のカム
溝とを有する第2のスライド板10′が隣接して
設けられている。
斯かる構成を通じてカセツト・ホルダ7はカセ
ツト受け入れ及び取り出しのための位置(上昇位
置)とカセツト装填完了位置(下降位置)との間
で上下動させられる訳であるが、カセツト装填完
了位置ではホルダ7内の所定の位置に受け入れら
れたカセツト2は第9図のシヤーシ基板58上に
植設された一対の位置決めピン98及99(第2
図)が夫々その位置決め用孔101及び102中
に陥入することにより正しく位置決めされる。
14は第1のスライド板10を第1の側板8に
沿つて案内するためのピンで、このピン14は第
1の側板8に植立され、かつ、第1のスライド板
10の長溝15に摺動自在に係合している。この
ようなピン14は同様に第2の側板8′にも植立
されており、そして第2のスライド板10′の前
記長溝15と同様の長溝に係合している。
17は安定板44の側面に植立されたピンで、
第1の側板8の長溝16と、第1のスライド板1
0のカム溝18と摺動自在に係合している。
19は第1及び第2のスライド板10及び1
0′と後述するカセツト引き込み及び排出部材3
1とをスライドさせ、カセツト2の装填又は取り
出しを行うための駆動機構を作動させる駆動源と
して作用するローデイング・モータである。20
はウオーム・ギアでローデイング・モータ19に
より回転させられる。21はウオーム・ギア20
と噛み合うウオームホイル、22はウオーム・ホ
イル21と同軸結合されたギア、23はギア22
と噛み合うギアで、ウオーム・ホイル21により
同軸回転されるギア22から駆動トルクを与えら
れて回転する。24はギア23の回転を後述する
カセツト引き込み及び排出部材31に固設された
ラツク29を通じて該引き込み及び排出部材31
に伝達するためのギア・ユニツトで、ギア23の
回転をラツク29に伝達するが、ラツク29の移
動をギア23には伝達しない様にワンウエイ・ク
ラツチが装備されている。このギアユニツト24
の具体例については、後に第12図により説明す
る。
第1のスライド板10は、ローデイング・モー
タ19の回転をウオーム・ギア20、ウオーム・
ホイル21、ギア22、第1の欠歯ギア25と第
2の欠歯ギア27、ギア26を介してラツク11
に与えられ、矢印A又はB方向にスライドさせら
れる。尚、第1のスライド板10とカセツト・ク
ランプ部材31とをスライドさせる一連のギア2
1,22,23,24,25と27の軸21a,
41,37,40は第2図に示すシヤーシ側板5
1に軸支されている。
28はレバーであり、第1の欠歯ギア25と第
2の欠歯ギア27と同軸結合されており、後述す
るカセツト引き込み及び排出部材31に固設され
たラツク29の側面のレバー57が矢印A方向に
移動して当接することにより時計方向に回動させ
られ、第1の欠歯ギア25と第2の欠歯ギア27
を時計方向に回動させ、夫々ギア22と26に噛
み合わせる。
なお、第1の欠歯ギア25と第2の欠歯ギア2
7とは一体のものであつて、後述の第7図bに示
されるように第1の欠歯ギア25と第2の欠歯ギ
ア27の欠歯部の円周方向の角度は同じである
が、第1の欠歯ギア25の欠歯部の時計方向にお
ける端部が第2の欠歯ギア27の欠歯部の時計方
向における端部よりも先行している。従つて、レ
バー28がレバー57により押されて時計方向に
回動させられると、第1の欠歯ギア25と第2の
欠歯ギア27も同時に時計方向に回転し、まず第
1の欠歯ギア25がギア22と噛み合い、その後
に第1の欠歯ギア25がギア22により時計方向
に回転させられることにより第2の欠歯ギア27
がギア26と噛み合う。
30は、第1及び第2のスライド板10及び1
0′に固設されたラツク11及び11′に夫々噛み
合つているギア26及び26′を連結する回転軸
であり、第1のスライド板10と第2のスライド
板10′とを同じ方向に同時にスライドさせるた
めの駆動力の伝達を行う。
31はカセツト2の装填に際してはカセツト・
ホルダ7に矢印C方向から挿入されたカセツト2
を更にカセツト・ホルダ7内の所定の位置まで引
き込み、又、カセツト2の取り出しに際してはこ
の位置から矢印C方向と逆方向に排出する記録担
体収納容器引き込み手段を構成するカセツト引き
込み及び排出部材で、カセツト受け部35及びこ
の受け部35との間でカセツト2の先端部を弾性
的に挾持する比較的弱いバネ力の板バネ34を備
えている。31aはこの引き込み及び排出部材3
1の側方延出腕で、その下面には、丁度、カセツ
ト2の先端面が前記カセツト受け部35の垂直な
面に当接させられた際にカセツト2の長円形の位
置決め用孔101に対してその係合部36aにお
いて弾性的に係合する板バネ等から成る係合部材
36がネジ36b等により固定されている。
32は引き込み及び排出部材31の矢印A又は
B方向へのスライド動作を案内するためのピン
で、カセツト・ホルダ7に植立されている。33
は引き込び排出部材31に形成された長溝で、矢
印A及びB方向に長く伸びる形状を有し、前記し
たピン32はこの長溝33に係合している。前記
板バネ34は引き込み及び排出部材31の上方先
端部に取付けられており、またカセツト受け部3
5は引き込み及び排出部材31の下方先端部に設
けられている。
29は引き込み及び排出部材31に固設された
ラツクで、その側面にはレバー57が植立されて
おり、引き込み及び排出部材31の矢印A又はB
方向へのスライド動作と共に移動する。そして、
引き込み及び排出部材31が矢印A方向へスライ
ドすると、ラツク29も矢印A方向に移動し、レ
バー57をレバー28に当接させられた第1の欠
歯ギア25と第2の欠歯ギア27と共に時計方向
に回転させる。このラツク29はギアユニツト2
4と噛み合つている。
第2図に示されるギア軸37,40,41はシ
ヤーシ51に軸支されており、ギア軸37はギ
ア・ユニツト24を、ギア軸40は第1の欠歯ギ
ア25と第2の欠歯ギア27とレバー28とを、
ギア軸41はギア23をそれぞれ軸支する。尚、
38は抜け止めリングで、ギア・ユニツト24と
ギア軸37との間に設けられている。
42は磁気デイスク1のPGピン4を検出する
ことにより磁気デイスク1の回転位相を検出する
検出器の構成要素を成す検出ヨーク、43は検出
ヨーク42を支持する支持アームで、安定板44
に連結されており、安定板44と共に上下動す
る。この安定板44はその下降動作によりカセツ
ト2の安定板進入窓6を介して磁気デイスク1の
上面に近接対向し、その下面に当接する磁気ヘツ
ド56と磁気デイスク1との対接状態を安定なら
しめる(第9図)。45は安定板44内を貫通し
ている案内シヤフトで、シヤーシ基板58に植立
されている(第9図)。
46はカセツト2内の磁気デイスク1のセン
タ・コア3を第9図に示すデイスク回転モータ5
4のスピンドル53に装着するためのセンタ・コ
ア押圧部材である。47はセンタ・コア押圧部材
46を回転可能に支持する支持軸で、不図示のシ
ヤーシに固定されている。49は直動カムで、第
2のスライド板10′の側面に固設されている。
48はセンタ・コア押圧部材46の折り曲げ端部
46b(第9図)に植立されたピンで、直動カム
49に接触している。50はバネで、センタ・コ
ア押圧部材46の折り曲げ端部46bと不図示の
シヤーシとの間に装架されており、ピン48が設
けられている端部46bを常に下方に向けて、即
ち押圧部材46を軸47を中心として反時計方向
に附勢している。
シヤツタ開閉機構について 次に、カセツト2に取付けられた安定板進入窓
6及び磁気ヘツド進入用窓6′に対する覆い部材
であるシヤツタ70を開閉する開閉機構について
説明する。
第1図から第5図に於て、カセツト・ホルダ7
の上面にはその先端のコ字状折曲げ部にシヤツタ
70を開放するための開放爪73aを有するシヤ
ツタ開放部材73が設けられている。このシヤツ
タ開放部材75の右側側面にはバネ77の一端が
係止されているバネ係止部73cが設けられてい
る。75はシヤツタ開放部材73をカセツト・ホ
ルダ7上で摺動自在に枢着している2本のピン
で、これらピン75に対し開放部材73はその長
孔73bに於て係合しており、且つ、そのバネ係
止部73dとカセツト・ホルダ7のバネ係止部7
aとの間に掛けられたコイルバネ78によりカセ
ツト・ホルダ7に対して第1図中、右斜め上方
(第2,3図中の矢印N方向)に附勢されている。
73aはシヤツタ開放部材73の平面から立上つ
ている曲げ部であり、後述するシヤツタ閉成部材
74のカム部74eと係合するものである。79
はシヤツタ開放部材73の尾端折り曲げ部73f
に植立されたカム・フオロワ・ピン、80はこの
カム・フオロワ・ピン79を通じてシヤツタ開放
部材73をホルダ7上で摺動させることによりシ
ヤツタ開放爪73a及び開放爪74aのカセツト
2及びシヤツタ70の孔71に対する係脱を制御
する制御手段たるカムで、ホルダ上の上下動に伴
なうピン79の上下動の軌跡に対応する位置に固
定して設けられている。
次に、シヤツタ閉成部材74について説明す
る。シヤツタ閉成部材74は、開放部材73上に
植立されたガイド・ピン76に係合するための長
孔74bを備えている。74aは、閉成部材74
の先端のコ字状折曲げ部に設けられた、シヤツタ
70を閉成するための閉成爪である。74dはシ
ヤツタ開放部材73の曲げ部73eの一端に当接
する端面であり、74eはこれに連なるカム部
で、閉成部材74が開放部材73に対して移動す
る際に開放部材73の曲げ部73eの一端と当接
することにより、閉成部材74をガイド・ピン7
6を回転中心として矢印F方向に回動させるもの
である。74cは閉成部材74の右端に設けられ
たバネ係止部で、このバネ係止部74cと開放部
材73の一端に設けられたバネ係止部73cとの
間にはバネ77が装架されており、このバネ77
の作用により閉成部材74はガイド・ピン76を
中心として反時計方向に附勢されている。
前記したシヤツタ閉成部材74のシヤツタ閉成
爪74aは第1図に示すカセツト2に取付けられ
たシヤツタ70のシヤツタ閉成用孔部71に陥入
するもので、矢印A方向にカセツト2が挿入され
る際、開放爪73aはシヤツタ70を開放し、か
つ、この時、閉成爪74aはシヤツタ70の孔部
71に陥入し、そして矢印B方向にカセツト2が
取出される際に、この孔部71に陥入している閉
成爪74aによりシヤツタ70が閉じられる。な
お、閉成爪74aは、シヤツタ70の端面70a
を乗り越え易くするため、テーパ部を有してい
る。
ここで、シヤツタ開放部材73をカセツト・ホ
ルダ7上でピン75により摺動自在に取付け、か
つ、バネ78にて第2,3図の矢印N方向に附勢
すると共に、その尾端のカム・フオロワ・ピン7
9をカム80に臨ませる様にしたのは、第9図に
示すようにカセツト・ホルダ7の下降の最終段で
該ホルダ7が最終位置に達するよりも少し手前
で、カセツト2はシヤーシ基板58上の高さ位置
決め部材58aにその下面が衝合してその高さ位
置が決められ、そしてこの状態でカセツト・ホル
ダ7はその天井部の不図示の板バネ及び引き込み
及び排出部材31の板バネ34によりカセツト2
をその位置決め部材58aに対して弾圧すべく更
に或る一定量下降して停止するように構成されて
いるため、このカセツト2の停止後のカセツト・
ホルダ7のより一層の下降、即ち、オーバー・ス
トロークに対し、前記閉成爪74a及び開放爪7
3aが夫々シヤツタ70の孔部71の端面70b
及びカセツト2の側面の溝66の端面66aと衝
突して両者の間に損傷などの惧れを生じない様に
するためであり、このカセツトホルダ7のオーバ
ー・ストロークに対し開放部材73がカム80に
よりバネ78に抗してカセツト・ホルダ7に対し
て第2,3図中、矢印0方向に押されることによ
り、閉成爪74a及び開放爪73aは夫々シヤツ
タ70の孔71及びカセツト2の溝66から退出
させられ、前記した損傷などの惧れが解消される
のである。
尚、そのためにカム80は前述した様に、カセ
ツト・ホルダ7の上下動に伴なうカム・フオロ
ワ・ピン79の上下動の軌跡に対応した位置に固
定して設けられ、且つホルダ7の上昇位置では閉
成爪74a及び開放爪73aのシヤツタ70に対
する係合を可能ならしめるも、ホルダ7の下降位
置ではこれらをシヤツタ70及びカセツト2から
離脱させる様にそのカム・リフトが決定されてい
るものである。
ここで、第5図a,bによりシヤツタ開放部材
73がカセツト2に設けられたシヤツタ70を開
放する際の作用を、また第5図cによりシヤツタ
閉成部材74がシヤツタ70を閉成する際の作用
を説明しておく。
尚、第5図a〜cではカセツト・ホルダ7を省
略して示してある。
先ず、シヤツタ開放時の作用を説明すると、カ
セツト2をカセツト・ホルダ7に対し矢印C方向
に手により挿入すると、この時、閉成部材74の
閉成爪74aと開放部材73の開放爪73aは第
5図aに示す様にカセツト2の溝66に陥入す
る。この状態に於てカセツト2を矢印C方向に押
し込むと、閉成部材74の閉止爪74aはそのテ
ーパ部においてカセツト2に取付けられたシヤツ
タ70の端面70aに当接するが、なおもカセツ
ト2を矢印c方向に押し込むと、閉成部材74は
第5図aのようにガイドピン76を中心としてバ
ネ77の附勢力に抗して矢印F方向に回動し、そ
して閉成爪74aはシヤツタ70の端面70aを
乗り越え、シヤツタ70の側面上に位置する。こ
の様に閉成爪74aがシヤツタ70の側面に位置
し、また開放部材73の開放爪73aがカセツト
2の側面に設けられた溝66に陥入した状態でカ
セツト2を矢印C方向に更に押し込むと、第5図
bに実線で示す様に閉成爪74aはシヤツタ70
の側面に設けられているシヤツタ閉成用孔部71
に陥入する。そして、この時、開放爪73aはシ
ヤツタ70の端面70aに当接する。以下、カセ
ツト2が矢印A方向にさらに移動させられること
により、開放爪73aは第5図bに1点鎖線で示
すようにシヤツタ70を開放させ、安定板及び磁
気ヘツド進入用窓6及び6′を露出させる。
次に、第5図cによりシヤツタ閉成時の動作に
ついて説明する。
カセツト2に取付けられたシヤツタ70のシヤ
ツタ閉成用孔部71に閉成爪74aが陥入してい
る状態で、カセツト2が矢印Cと逆方向に出され
ると、閉成爪74aがシヤツタ閉成用孔部71の
端面71aに当接する。そして、なおもカセツト
2を矢印Cと逆方向に引き出すと、閉成爪74a
はシヤツタ70を矢印P方向に移動させる。この
様にして、閉成爪74aによりシヤツタ70が閉
じられる。
シヤツタ70が完全に閉じた状態で、更にカセ
ツト2を矢印Cと逆方向に引出すと、閉成爪74
aがシヤツタ70のシヤツタ閉成用孔部71の端
面71aに当接していることにより、閉成部材7
4はガイドピン76が陥入している長溝74b内
においてバネ77の附勢力に抗し、開放部材73
に対して矢印G方向にスライドする。これによ
り、開放部材73に設けられた曲げ部73eに対
し閉成部材74のカム部74eが係合するため、
閉成部材74はバネ77の附勢力に抗し、ガイド
ピン76を中心として矢印F方向に回動し、従つ
て、閉成爪74aはシヤツタ70の閉成用孔部7
1から離脱する。
シヤツタロツク部材について 次に、カセツト2に設けられたシヤツタ・ロツ
ク部材について第6図a〜dにより説明する。
第6図aにおいて、カセツト2に設けられたシ
ヤツタ70の側面には、シヤツタ閉成用孔部71
とカセツト2のロツク部材67の係合部67aに
係合する係合爪72とが設けられている。また、
カセツト2の側面に設けられた溝66には合成樹
脂製のシヤツタ・ロツク部材67が設けられてい
る。
この様に構成されたカセツト2を矢印C方向か
らカセツト・ホルダ7に挿入すると、前述したよ
うにカセツト・ホルダ7に設けられた閉成部材7
4の閉成爪74aと開放部材73の開放爪73a
がカセツト2の側面に設けられた溝66に陥入
し、スライドして行く。
シヤツタ70の開放前の状態を第6図bに示
す。
カセツト2に設けられた凹部68内にはシヤツ
タ・ロツク部材67が収納されており、このシヤ
ツタ・ロツク部材67に設けられた凹部67aに
はシヤツタ70の側面に設けられた係合爪72が
係合し、シヤツタ70の開放を禁止している。カ
セツト2の側面に設けられた溝66に陥入してい
る閉成爪74aと開放爪73aは溝66中をスラ
イドして行き、そして先ず閉成爪74aがそのテ
ーパ部においてシヤツタ・ロツク部材67に係合
する。これにより、第5図aに示したように閉成
部材74はバネ77に抗して矢印F方向に回動さ
せられ、従つて、閉成爪74aはシヤツタ70の
側面に乗り上げ、第6図bの点線に示す位置に位
置する。このとき、開放爪73aはシヤツタ・ロ
ツク部材67の手前に位置している。
第6図cはシヤツタ開放の開放直後の状態を示
す。このとき、第6図bに示す位置に位置してい
た閉成爪74aはシヤツタ70の側面をスライド
し、シヤツタ閉成用孔部71に陥入し、また開放
爪73aはシヤツタ・ロツク部材67に押圧力を
加え、係合爪72と凹部67aとの係合を解除
し、そして開放爪73aの端面はシヤツタ70の
端面70aに当接し、矢印C方向からのカセツト
2の挿入に対しシヤツタ70を残留させることに
よりその開放を開始する。
第6図dはシヤツタ開放を完了した状態を示す
もので、シヤツタ70の開放によりカセツト2の
安定板進入窓6と磁気ヘツド進入窓6′が露出す
る。
次に第6図dに示す状態にてカセツト2の取出
しのために、カセツト2が矢印Cと逆方向に移動
させられると、この時、閉成爪74aはシヤツタ
70の閉成用孔部71に陥入しているため、その
端面71aに当接し、カセツト2の矢印Cと逆方
向への移動に対しシヤツタ70を残留させてその
閉成を行う(第6図c)。シヤツタ70の閉成完
了状態では、シヤツタ70の係合爪72はロツク
部材67の凹部67aに係合し、シヤツタ70は
閉成状態でロツクされる。そして、カセツト2が
さらに矢印Cと逆方向に移動させられると、前述
したように閉成部材74はそのカム部74eが開
放部材73の曲げ部73eと係合することによ
り、矢印F方向(第5図c)に回動させられ、こ
れにより閉成爪74aは閉成用孔部71から離脱
する(第6図b)。
カセツト装填機構における歯車機構の作動につい
て 第7図と第8図はカセツト装填機構における歯
車機構の動作関係を示すものである。
第7図aにおいて、カセツト2を矢印C方向か
らカセツト・ホルダ7に挿入し、カセツト引き込
み及び排出部材31に設けられた板バネ34とカ
セツト受け部35との間にカセツト2の先端を挾
持させ、更に手により矢印C方向にカセツト2を
押し込む。この時、係合部材36はその係合部3
6aに於てカセツト2の位置決め用孔101と係
合する。この時点では、第1図に示すローデイン
グ・モータ19はまだ起動されない。ローデイン
グ・モータ19と噛み合うウオーム・ギア20は
ウオーム・ホイル21と噛み合つており、ウオー
ム・ホイル21と同軸結合されたギア22はギア
23と、そしてギア23はギア・ユニツト24と
噛み合つている。カセツト引き込み及び排出部材
31に固設されたラツク29の側面に設けられた
レバー57が図示の位置にあるため、第1の欠歯
ギア25と同軸結合されたレバー28も図示の位
置にあり、従つて、第1の欠歯ギア25の欠歯部
分がギア22に対向し、ギア22と第1の欠歯ギ
ア25との噛み合いは行われない。
第2の欠歯ギア27についても、第7図bに示
すように第2の欠歯ギア27の欠歯部分がギア2
6に対向しているため、ギア26と第2の欠歯ギ
ア27との噛み合いは行われない。
第1及び第2のスライド板10及び10′、ロ
ーデイング・モータ19が起動されていないた
め、スライド動作を行つておらず、従つて、カセ
ツト・ホルダ7の側面に植立されたピン12,1
2′はカム溝13の上部に位置している。
カセツト引き込み及び排出部材31の板バネ3
4とカセツト受け部35との間にカセツト2の先
端を挾持させ、手により矢印C方向に押し込むと
カセツト引き込み及び排出部材31は矢印A方向
にスライドする。これにより、ラツク29も矢印
A方向に移動する。この時、ラツク29と噛み合
つているギア・ユニツト24にはワンウエイ・ク
ラツチが設けられているため、ギア23になんら
の回転をも与えない。カセツト引き込み及び排出
部材31が矢印A方向に所定位置までスライドさ
せられるとカセツト挿入検出スイツチがオンとな
り、ローデイング・モータ19が回転を開始す
る。
ローデイング・モータ19が所定方向に回転す
ると、ウオーム・ギア20、ウオーム・ホイル2
1、ギア22を介してギア23に回転が与えら
れ、ギア23は時計方向に回転する。そして、ギ
ア23の時計方向の回転によりギア・ユニツト2
4が反時計方向に回転されると、ギア・ユニツト
24に設けられた、第12図において後述するワ
ンウエイ・クラツチの作用によりギア・ユニツト
24の反時計方向の回転がラツク29に伝達さ
れ、これによりカセツト引き込み及び排出部材3
1は矢印A方向(即ち、引き込み方向)に移動さ
せられ、この時、カセツト2は係合部材36によ
り連行されて同方向に引き込まれる。
一方、ラツク29の側面に設けられたレバー5
7も矢印A方向に移動してレバー28に当接し、
これを時計方向に回動させる。これにより、第1
と第2の欠歯ギア25と27は時計方向に回転
し、第1の欠歯ギア25はギア22と噛み合う。
第1の欠歯ギア25が時計方向に回転させられる
と、これと共に第2の欠歯ギア27も時計方向に
更に回動させられ、ギア26と噛み合う。従つ
て、ローデイング・モータ19の回転トルクはウ
オーム・ギア20、ウオーム・ホイル21、ギア
22、第1の欠歯ギア25、第2の欠歯ギア2
7、ギア26を介してラツク11に伝達され、第
1のスライド板10は矢印A方向にスライドを開
始する。又、これと共にギア26の回転が連結軸
30、ギア26′を介してラツク11′に伝達され
るため、第2のスライド板10′も同方向にスラ
イドを開始する。
安定板とセンタ・コア押圧部材について 第9図により安定板44とセンタ・コア押圧部
材46について説明する。
安定板44は第1のスライド板10の矢印A方
向へのスライド動作に伴ない、そのカム溝18に
より第9図中1点鎖線で示す初期位置から実線で
示す位置へ案内シヤフト45に沿つて下降する。
安定板44の下降動作に伴なつて支持アーム43
に取付けられた回転位相検出器の構成要素をなす
検出ヨーク42と検出コイル52が共に下降し、
磁気デイスク1のセンタ・コア3に埋設された
PGピン4に対向する。
また、センタ・コア押圧部材46は、そのピン
48が第2のスライド板10′の側面に固設され
ている直動カム49の低リフト面から高リフト面
に位置することにより、回転中心軸47を中心と
して矢印D方向に回動し、2点鎖線で示す位置か
ら実線で示す位置に移動し、その際、その先端の
押圧部46aによりセンタ・コア3に押圧力を加
え、デイスク回転モータ54のスピンドル53に
圧入させる。そして、直動カム49が第2図に示
すようにされに矢印A方向に移動することによ
り、ピン48は直動カム49の低リフト面に位置
し、このためセンタ・コア押圧部材46は2点鎖
線で示す初期位置に復帰する。尚、直動カム49
の高リフト面を中心としてその左側を低リフト面
としておくことによりセンタ・コア押圧部材46
をその押圧動作終了後、実線で示す位置から若干
離れた位置に上昇した状態で保持させることが出
来る。又、この場合、直動カム49はカセツトホ
ルダ7がカセツト装填完了位置まで下降させられ
た後の第2のスライド板10′の矢印A方向に於
ける残りのスライド行程に於て、センタ・コア押
圧部材46を作動させる様に設けられているもの
である。
55はマグネツトで、スピンドル53に設けら
れており、センタ・コア3に埋設された不図示の
磁性部材に磁気吸引力を及ぼし、センタ・コア3
の保持を確実にするものである。
ギア・ユニツト24について 第10図は、ワンウエイ・クラツチを備えるギ
ア・ユニツト24の一例を示す。
29はカセツト引き込み及び排出部材31に固
設されたラツク、59はラツク29と噛み合う第
2のギアである。60は切欠部61を有し、ギア
59と一体に構成されたフランジである。62は
コイル・スプリングである。64は駆動力の伝達
を行なう第1のギアで、第8図に示すように駆動
原側に連続されたギア23と噛み合つている。6
5はギア64と一体に構成された円筒部である。
コイル・スプリング62の曲げ部63は、フラン
ジ60に設けられた切欠き部61に係合してい
る。尚、37は第2図に示す様にギア・ユニツト
24をシヤーシ51に軸支する歯車軸である。
次に、その作用を説明する。
カセツト引き込み及び排出部材31の板バネ3
4とカセツト受け部35の間にカセツト2を挾持
させ、これを矢印A方向に手動操作により押し込
むと、カセツト引き込み及び排出部材31の矢印
A方向への移動によりラツク29を介してギア5
9はギア軸37を中心として反時計方向に回転す
る。同時に、ギア59と一体に構成されたフラン
ジ60も反時計方向に回転し、そしてフランジ6
0の切欠き部61に係合しているコイル・スプリ
ング62も反時計方向に回転させられる。しか
し、この回転方向はコイル・スプリング62の内
径が広がる方向であるため、ギア64とこれに一
体構成された円筒部65には回転トルクは伝達さ
れず、ギア59、フランジ60及びコイル・スプ
リング62が空転する。
次に、ギア64と噛み合つているギア23から
回転トルクを与えられ、ギア64が反時計方向に
回転させられると、ギア64と一体構成された円
筒部65も反時計方向に回転する。これは、コイ
ル・スプリング62を円筒部65に巻き付ける動
作を与える形で回転するため、コイル・スプリン
グ62と円筒部65に摩擦力が作用し、コイル・
スプリング62の内径は小さくなり、コイル・ス
プリング62は円筒部65に巻き付き、コイル・
スプリング62、折り曲げ部63、切欠き部6
1、フランジ60、ギア59を介してラツク29
に駆動力を与え、カセツト引き込み及び排出部材
31を矢印A方向に移動させる。
カセツト2の排出時においては、ギア64はギ
ア23から回転トルクを与えられて時計方向に回
転するが、この回転方向はコイル・スプリング6
2の内径を広げる方向の回転である。ところで、
ワンウエイ・クラツチは一方向の回転に対して駆
動トルクを伝達し、逆方向の回転に対しては駆動
トルクを伝達しない特性を有するものであるが、
空転側のギアに加えられる負荷よりも駆動側のギ
アに加えられる駆動力を大とする条件の下では、
逆方向の回転に対しても駆動トルクを伝達するこ
とができるのである。従つて、コイル・スプリン
グ62と円筒部65との間に若干の摩擦力がある
点と、ラツク29に加えられるカセツト2の重
量、カセツト・クランプ部材31とカセツト・ホ
ルダ7との摩擦などによる負荷よりもギア64側
に加えられるギア23と22、ウオーム・ホイル
21とウオーム・ギア20、第1の欠歯ギア25
と第2の欠歯ギア27との歯車列による負荷を大
とする点とにより、ワンウエイ・クラツチに空転
トルクを発生させ、ラツク29を従つてカセツト
引き込み及び排出部材31を矢印B方向に移動さ
せることができる。
ローデイング・モータ制御回路について 次に、ローデイング・モータ19の制御回路の
一例を第11図に示す。
同図において、SWMはメイン・スイツチで、
抵抗R1を介して電源+WCCに接続されている。
SWCはカセツト引き込み及び排出部材31が矢印
A方向に所定位置まで押し込まれた際にカセツト
引き込み及び排出部材31により開放される常開
型のカセツト挿入検出スイツチで、カセツト・ホ
ルダ7の一部に設けられ、回路上では抵抗R2
共にメイン・スイツチSWMに直列に接続されて
いる。SWLは第1図及び第2図に示すように第2
のスライド板10′の矢印A方向へのスライド動
作の終了位置において、第2のスライド板10′
により開放される常閉型のカセツト装填完了検出
スイツチで、抵抗R3と共にメイン・スイツチ
SWMに直列に接続されている。SWEは不図示の
イジエクト操作部材の操作により開放される常閉
型のイジエクト・スイツチで、抵抗R4と共にメ
イン・スイツチSWMに直列に接続されている。
SWUはカセツト・ホルダ7の一部に設けられ、
カセツト2の排出に際し、カセツト引き込み及び
排出部材31が矢印B方向に所定位置までスライ
ドさせられた際にこのカセツト引き込み及び排出
部材31により開放される常閉型のカセツト排出
完了後検出スイツチで、抵抗R5と共にメイン・
スイツチSWMと直列に接続されている。
FF1はカセツト挿入検出スイツチSWCと抵抗R2
との接続点の電位のハイからロウへの変化により
セツトされた後、カセツト装填完了検出スイツチ
SWLと抵抗R5との接続点の電位のハイからロウ
への変化によりリセツトされる立下り同期型の第
1のRSフリツプ・フロツプ、FF2はイジエク
ト・スイツチSWEと抵抗R4との接続点の電位の
ハイからロウへの変化によりセツトされた後に、
カセツト排出完了検出スイツチSWUと抵抗R5
の接続点の電位のハイからロウへの変化によりリ
セツトされる立下り同期型の第2のRSフリツ
プ・フロツプ、MCCは第1のフリツプ・フロツ
プFF1のQ出力のハイに応答しローデイング・モ
ータ19をカセツト装填のために正転(時計方向
の回転)させ、第2のフリツプ・フロツプFF2
Q出力のハイに応答しイジエクトのためにローデ
イング・モータ19を逆転(反時計方向の回転)
させ、また、第1のフリツプ・フロツプFF1と第
2のフリツプ・フロツプFF2の双方のQ出力のロ
ウに応答しローデイング・モータ19を停止させ
るモータ制御回路である。
次に、その作用を説明すると、カセツト装填に
際してはメイン・スイツチSWMを閉じた後にカ
セツト2を挿入し、若干押し込むことによりカセ
ツト引き込み及び排出部材31が矢印A方向にス
ライドし、所定の位置に到達すると、カセツト挿
入検出スイツチSWCが開放されるため、第1のフ
リツプ・フロツプFF1がセツトされ、そのQ出力
はハイ・レベルになる。これにより、モータ制御
回路MCCはローデイング・モータ19をカセツ
ト装填のために正転させ、前述したカセツト装填
のための諸動作が行なわれる。そして、カセツト
装填の終了時点で、第1のスライド板10が矢印
A方向へのスライド動作の終了位置に到達し、カ
セツト装填完了検出スイツチSWLが開放される
と、第1のフリツプ・フロツプFF1がリセツトさ
れ、そのQ出力がロウ・レベルになり、モータ制
御回路MCCはローデイング・モータ19の正転
を停止させる。
次に、カセツト排出に際しては、不図示のイジ
エクト操作部材を操作してイジエクト・スイツチ
SWEを開放すると、第2のフリツプ・フロツプ
FF2がセツトされ、そのQ出力がハイ・レベルに
なる。これにより、モータ制御回路MCCはロー
デイング・モータ19をカセツト排出のために逆
転させ、前述したカセツト排出のための諸動作が
行なわれる。カセツト排出の終了時点において、
引き込み及び排出部材31が矢印B方向にスライ
ドし、カセツト2の一部が記録又は再生装置のフ
ロント面から突出した状態になると、カセツト排
出完了検出スイツチSWUが開放されるため、第
2のフリツプ・フロツプFF2はリセツトされ、そ
のQ出力はロウ・レベルとなり、モータ制御回路
MCCはローデイング・モータ19の逆転を停止
させる。
カセツト挿入検出スイツチとカセツト排出完了
検出スイツチについて 第12図は前述のスイツチSWC及びSWUの一
具体例とその配置関係を示すもので、カセツト引
き込み及び排出部材31側からカセツト・ホルダ
7を透視した状態を示している。
同図において、カセツト・ホルダ7の上板の下
面、即ち天井面には導体パターンP1,P2が設け
られている。この導体パターンP1,P2は、絶縁
性部材で被覆した面上に設けられる。一方、カセ
ツト引き込み及び排出部材31の上面には摺動ブ
ラシBR1〜BR4がネジなどの固定部材で固定され
ている。このブラシBR1〜BR4もまた絶縁性部材
で被覆した面上に設けられる。そして、ブラシ
BR1とBR2とでスイツチSWCを、ブラシBR3
BR4でスイツチSWUを構成する。なお、図中xは
カセツト手動挿入完了位置を示し、yはカセツト
排出完了位置を示す。
次に、スイツチSWCとSWUの作用を説明する
と、カセツト引き込み及び排出部材31に設けら
れたブラシBR1〜BR4がカセツト引き込み及び排
出部材31の矢印A又はB方向へのスライド動作
に伴なつてスライドし、矢印A方向へのスライド
動作においては手動挿入完了位置xにおいてブラ
シBR1,BR2が導体パターンP1から離脱すること
によりスイツチSWCが開放され、また、矢印B方
向へのスライド動作においては排出完了位置yに
おいてブラシBR3,BR4が導体パターンP2から離
脱することによりスイツチSWUが開放される。
尚、これらのスイツチSWC,SWUの構成は、カ
セツト・ホルダ7の天井面にブラシBR1〜BR4
を、カセツト引き込み及び排出部材31の上面に
導体パターンP1,P2を設けるよにしてもよいこ
とは言うまでもない。
カセツト装填動作について 次に、カセツト2の装填動作について説明す
る。第1図および第2図に示すように、カセツト
2をカセツト・ホルダ7に矢印C方向から手によ
り挿入すると、この時カセツト2の側面に設けら
れた溝66に、カセツト・ホルダ7の上面に取付
けられたシヤツタ開閉機構における閉成部材74
の閉成爪74aと開放部材73の開放爪73aが
挿入する。さらにカセツト2を手により押込む
と、閉成爪74aはカセツト2のシヤツタロツク
部材67、次いで、シヤツタ70の端面70aに
当接し、そしてこれにより第5図aに示すように
閉成部材74はバネ77の附勢力に抗し、ガイ
ド・ピン76を回転中心として矢印F方向に回動
し、従つて、閉成爪74aはシヤツタ70の端面
70aを乗り越え、シヤツタ70の側面上をスラ
イドし(第6図b)、シヤツタ70の側面に設け
られたシヤツタ閉成用孔部71に陥入する(第5
図b、第6図c)。そして、この時、開放爪73
aの押圧動作によりシヤツタ・ロツク部材67に
よるシヤツタ70のロツクが解除され、さらにカ
セツト2を矢印A方向に押すと、開放爪73aが
シヤツタ70の端面70aを押してシヤツタ70
を矢印Q方向にスライドさせ、シヤツタ70を開
放する(第6図d)。
その後において、第7図aに示すように、カセ
ツト2を押し込みその先端部をカセツト引き込み
及び排出部材31の板バネ34とカセツト受け部
35との間で挾持させた状態で更にカセツト2を
押し込むと、カセツト引き込み及び排出部材31
はカセツト・ホルダ7に植立されたピン32と摺
動自在に係合している長溝33に沿つて矢印A方
向にスライドさせられる。このときカセツト引き
込み及び排出部材31に固設されたラツク29も
矢印A方向に移動する。ラツク29の矢印A方向
への移動により、第10図に示すようにラツク2
9と噛み合つているギア59は反時計方向に回転
する。同時にギア59と一体に構成されたフラン
ジ60も反時計方向に回転し、そしてフランジ6
0の切欠き部61に係合しているコイル・スプリ
ング62も反時計方向に回転する。この回転方向
はコイル・スプリング62の内径が広がる方向で
あるため、ギア64とこれに一体構成された円筒
部65には回転トルクが伝達されず、ギア59と
フランジ60とコイル・スプリング62は空転
し、ギア23に駆動トルクを与えない。カセツト
引き込み及び排出部材31を更に矢印A方向に押
し込むと、所定の位置において、第11図及び第
12図に示すカセツト挿入検出スイツチSWCが開
放され、第1のフリツプ・フロツプFF1がセツト
され、そのQ出力はハイ・レベルとなり、制御回
路MCCはローデイング・モータ19を時計方向
に回転を開放させる。これにより、ウオーム・ギ
ア20には時計方向の、ウオーム・ホイル21と
ギア22には反時計方向の、ギア23には時計方
向の、ギア・ユニツト24には反時計方向の回転
トルクが与えられる。ギア・ユニツト24につい
ては第10図において説明したように、ギア64
が反時計方向に回転されると、ギア64と一体構
成された円筒部65も反時計方向に回転する。こ
れは、コイル・スプリング62も円筒部65に巻
き付ける状態にて回転するため、コイル・スプリ
ング62と円筒部65に巻き付き、コイル・スプ
リング62、折り曲げ部63、切欠き部61、フ
ランジ60、ギア59を介してラツク29を矢印
A方向に移動し続ける。これにより、カセツト引
き込み及び排出部材31は、ピン32と摺動自在
に係合している長溝33に沿つて矢印A方向にさ
らにスライドさせられる。そして、この時、カセ
ツト2はその位置決め用孔101に係合部材36
の係合部36aが係合していることにより同方向
に連行されてさらにカセツトホルダ7の円部へと
引き込まれる。
第1の欠歯ギア25と第2の欠歯ギア27は、
初期位置においては不図示のバネと位置決め部材
とにより第1の欠歯ギア25の欠歯部とギア2
2、第2の欠歯ギア27の欠歯部とギア26とが
それぞれ対向するように位置しているため(第7
図a,b)、ギア22が回転しても第1の欠歯ギ
ア25と第2の欠歯ギア27は回転しない。
ラツク29の矢印A方向への移動に伴なつてレ
バー57も矢印A方向に移動してレバー28に当
接し、第8図に示すように時計方向に回動させ
る。これにより、レバー28と同軸結合された第
1の欠歯ギア25と第2の欠歯ギア27は共に時
計方向に回動する。そして、最初に第1の欠歯ギ
ア25が反時計方向に回転中のギア22と噛み合
い、第1の欠歯ギア25は時計方向に回転され
る。この回転により、第2の欠歯ギア27もさら
に時計方向に回転され、ギア26と噛み合い、ギ
ア26も反時計方向に回転させ、ラツク11を矢
印A方向に移動させ、第1のスライド板10を矢
印A方向に移動させる。ギア26の回転トルクは
回転軸30を介して第2のスライド板10′のラ
ツク11′と噛み合つているギア26′に与えら
れ、第2のスライド板10′を矢印A方向にスラ
イドさせ、そして直動カム49も矢印A方向に移
動させられる。
カセツト・ホルダ7の側面に植立されたピン1
2と12′は第1及び第2のスライド板10及び
10′のカム溝13により案内されて下方に移動
し、これによりカセツト・ホルダ7は下降動作を
開始する。
カセツト引き込み及び排出部材31はカセツ
ト・ホルダ7の下降開始と共に下降し、同時にラ
ツク29も下降開始をする。ラツク29の下降に
より、ギア・ユニツト24とラツク29との噛み
合いがはずれ、カセツト引き込み及び排出部材3
1は矢印A方向へのスライドを停止する。第1の
スライド板10は、ローデイング・モータ19の
回転トルクをウオーム・ギア20、ウオーム・ホ
イル21とギア22、第1の欠歯ギア25と第2
の欠歯ギア27、ギア26を介してラツク11に
受け続けているため、矢印A方向に移動し続け、
従つて、カセツト・ホルダ7も下降を続け、そし
てカセツト装填完了位置(第2の位置)に到達す
ると、その移動を停止する。
この場合、第9図に示すようにカセツト・ホル
ダ7に保持されたカセツト2は、カセツト・ホル
ダ7が第9図に示す最終下降位置に達するよりも
ほぼ少し前にシヤーシ基板58上の位置決め部材
58aにその下面が当接することにより位置規制
され、その後のホルダ7のオーバー・ストローク
によりカセツト引き込み及び排出部材31の板バ
ネ34並びにホルダ7内の不図示の板バネにて弾
発されることになる。
そしてこの場合、シヤツタ開放部材73は、前
述した特にピン75によりカセツト・ホルダ7上
で摺動自在に取付けられ、且つ、バネ78により
第2,3図中の矢印N方向に附勢されていると共
に、その尾端のカム・フオロワ・ピン79に対し
カム80が設けられているため、カセツト・ホル
ダ7が下降すると、このカム80によりバネ78
に接して第2,3図中の矢印O方向にスライドさ
せられ、その結果、開放爪73a及び閉成部材7
4の閉成爪74aはカセツト2及びそのシヤツタ
70から離脱させられるため、両者の間に損傷を
生じることがない。
ここで、第2図及び第9図を参照して、前記し
た場合のセンタ・コア押圧部材46と安定板44
の作用を説明する。
ローデイング・モータ19の回転トルクがウオ
ーム・ギア20、ウオーム・ホイル21とギア2
2、第1の欠歯ギア25と第2の欠歯ギア27を
介してギア26に与えられると、ギア26の回転
トルクは回転軸30を介してギア26′に与えら
れ、ラツク11′、従つて第2のスライド板1
0′を矢印A方向に移動させる。これにより、第
2のスライド板10′の側面に固設された直動カ
ム49も矢印A方向に移動する。直動カム49の
低リフト面に当接しているセンタ・コア押圧部材
46のピン48が、直動カム49の高リフト面に
位置すると、センタ・コア押圧部材46は回転中
心軸47を中心として矢印D方向に回動し、第9
図中、1点鎖線で示す位置から実線で示す位置に
至り、その先端押圧部46aによりセンタ・コア
3に押圧力を加え、デイスク回転モータ54のス
ピンドル53にセンタ・コア3を圧入する。第2
のスライド板10′が矢印A方向にさらに移動す
ると、ピン48は直動カム49の低リフト面に位
置し、これによりセンタ・コア押圧部材46は矢
印E方向に回動し、第9図中、2点鎖線で示す位
置に復帰する。
一方、カセツト・ホルダ7の下降に際し、安定
板44は第1のスライド板10のカム溝18によ
り、案内シヤフト45に案内されて第9図中1点
鎖線で示す位置から実線で示す位置に下降して行
く。このようにして、安定板44は磁気デイスク
1の上面に近接対向し、磁気デイスク1と磁気ヘ
ツド56との接触状態を良好にする。
以上説明した動作を行ながら、第1及び第2の
スライド板10及び10′が矢印A方向に於ける
スライド動作の終了点に達すると、第2のスライ
ド板10′によりカセツト装填完了検出スイツチ
SWLが開放され、第1のフリツプ・フロツプFF1
がリセツトされてそのQ出力がロウ・レベルにな
り、モータ制御回路MCCはローデイング・モー
タ19の正転を停止させる。
その後にデイスク回転モータ54を起動して磁
気デイスク1を回転させ、磁気ヘツド56により
信号の記録又は再生を行なう。
なお、記録又は再生の際に、磁気ヘツド56は
ヘツド移動台97により、第9図に示す矢印L,
M方向、即ち、磁気デイスク1の半径方向に連続
的又は間欠的に移動させられる。
カセツト排出動作について 次に、カセツト2の排出動作について説明す
る。
不図示のイジエクト操作部材を操作すると、第
9図に示すデイスク回転モータ54の回転が停止
させられると共に、第11図に示すイジエクト・
スイツチSWEが開放されて第2のフリツプ・フロ
ツプFF2がセツトされ、かつQ出力がハイ・レベ
ルとなる。これにより、モータ制御回路MCCは
ローデイング・モータ19をカセツト排出のため
に反時計方向に回転させる。ローデイング・モー
タ19が反時計方向に回転すると、ウオーム・ギ
ア20も反時計方向に回転する。ギア22の時計
方向の回転により、ギア23と第1の欠歯ギア2
5と第2の欠歯ギア27が共に反時計方向に回転
する。そして、ギア23の反時計方向の回転によ
り、ギア・ユニツト24は時計方向に回転する。
また、第2の欠歯ギア27の反時計方向の回転が
ギア26に伝達され、ギア26は時計方向に回転
させられる。そしてギア26,26′の時計方向
の回転によりラツク11,11′は矢印B方向へ
の移動を開始し、第1及び第2のスライド板10
及び10′も同様に矢印B方向にスライドを開始
する。
そして、これにより、センタ・コア押圧部材4
6は、直動カム49が矢印B方向に移動すること
によりピン48が直動カム49の低リフト面から
高リフト面に位置するため、第9図に示すように
2点鎖線で示す位置から矢印D方向に回動し実線
で示す位置に至り、そしてさらに直動カム49が
矢印B方向に移動し続けることによりピン48は
直動カム49の低リフト面に位置し、2点鎖線で
示す位置に復帰する。
一方カセツト・ホルダ7の側面に植立されたピ
ン12と安定板44の側面に植立されたピン17
は、第1のスライド板10に設けられたカム溝1
3と18に案内されて上昇を開始し、これにより
カセツト・ホルダ7と安定板44が上昇させられ
る。
又、この時のカセツト・ホルダ7の上昇に伴な
い、シヤツタ開放部材73はそのカム・フオロ
ワ・ピン79に対し、カム80の低リフト部が対
向するためにバネ78の附勢力にて第2,3図中
の矢印N方向にスライドし、これにより閉成部材
74の閉成爪74aは開放状態にあるカセツト2
のシヤツタ70の閉成用孔71中に陥入し、開放
爪73aもカセツト2の溝66中に陥入する。
この様にして、第1及び第2のスライド板10
及び10′が矢印B方向にスライドすることによ
り、センタ・コア押圧部材46が初期位置に復帰
した後に、カセツト・ホルダ7及び安定板44が
上昇して初期位置に復帰し、そして、これらが初
期位置に復帰した時点で、時計方向に回転してい
るギア26と反時計方向に回転している第2の欠
歯ギア27の噛み合いが第2の欠歯ギア27の欠
歯部により解除され、ギア26への駆動トルクの
伝達が遮断され、従つて第1及び第2のスライド
板10及び10′はそのスライド動作を停止する。
一方、カセツト・ホルダ7の上昇によりカセツ
ト引き込み及び排出部材31も上昇し、ラツク2
9が再びギア・ユニツト24と噛み合う。ギア・
ユニツト24はカセツト・ホルダ7の下降動作時
とは逆に時計方向に回転しているため、ラツク2
9は矢印B方向に移動させられる。
前述したように、第2の欠歯ギア27とギア2
6との噛み合いが解除された後でも、第1の欠歯
ギア25はギア22とまだ噛み合つているから、
時計方向に回転しているギア22により第1の欠
歯ギア25と第2の欠歯ギア27とレバー28は
共に反時計方向に回転され、第1の欠歯ギア25
の欠歯部がギア22と対向し、これにより第1の
欠歯ギア25とギア22との噛み合いが解除さ
れ、第1の欠歯ギア25への駆動力の伝達が遮断
される。そして、第1の欠歯ギア25と第2の欠
歯ギア27とレバー28は、不図示のバネと位置
決め部材により第7図a,bに示す初期位置に復
帰する。
さて、ラツク29は、ローデイング・モータ1
9が依然として回転しているため、ギア・ユニツ
ト24によりさらに矢印B方向に移動され、カセ
ツト引き出し及び排出部材31も矢印B方向にス
ライドし、そして、不図示の記録又は再生装置の
外装部からカセツト2が十分に突き出た位置にお
いて、第11図及び第12図に示すカセツト排出
完了検出スイツチSWUが開放されるため、第2
のフリツプ・フロツプFF2はリセツトされ、その
Q出力はロウ・レベルとなり、モータ制御回路
MCCはローデイング・モータ19の回転を停止
させ、カセツト2の排出動作を終了する。
次に、前記したカセツト2の排出動作に続くカ
セツト2の取出し操作によりシヤツタ70を閉成
する動作について説明する。
前述した様に、この状態ではカセツト2に設け
られたシヤツタ70のシヤツタ閉成用孔部71に
は、閉成部材74に設けられた閉成爪74aが陥
入している。このため、前述した様に、カセツト
2を矢印B方向に取り出すと閉成爪74aはシヤ
ツタ70を残留させ、シヤツタ70を閉成させ
る。シヤツタ70が閉成されると、係合爪72と
シヤツタ・ロツク部材67の凹部67aとが係合
し、シヤツタ70は閉成状態でロツクされる。
更に、カセツト2が矢印B方向に移動させられ
ると、第5図cに示すように閉成爪74aがシヤ
ツタ70のシヤツタ用孔部71の端面71aに当
接しているため、閉成部材74はその長溝74b
内に位置するガイド・ピン76に案内されて矢印
G方向に移動すると共に、この時、シヤツタ開放
部材73に設けられた曲げ部73eの一端がその
端部74dからカム部74eに位置することによ
り、閉成部材74はガイドピン76を中心として
バネ77の附勢力に抗して矢印F方向に回動させ
られ、閉成爪74aがシヤツタ70のシヤツタ閉
成用孔部71から外れてシヤツタ70の側面に乗
り上げる(第6図b)。
この状態に於てカセツト2を矢印B方向に更に
移動させると、閉成爪74aはシヤツタ70の側
面からカセツト2の側面に設けられた溝66に陥
入し、その後に溝66から離脱し、カセツト2は
記録又は再生装置の外部に取出される。
他の実施例について 第13図は本発明の他の実施例に於ける様にシ
ヤツタ開閉機構のみを示すものであり、図中、第
1〜6図に於けると同一符号のものは前述と同じ
要素を示し、又、これにダツシユを付したものは
対応する要素を示す。
図に於て、シヤツタ開放部材73′はここでは
カセツト・ホルダ7上に軸81により回動可能に
配設され、且つ、そのバネ停止部73′cとカセ
ツト・ホルダ7のバネ係止部7bとに装架された
バネ78′により軸81を中心に矢印N′方向、即
ち、反時計方向に回動附勢されている。そして、
この開放部材73′の、開放爪73′aと同じ側に
はこれを隣接して突出曲げ部73′fが設けられ、
これにはカム・フオロワ・ピン79′が固設され
ており、このピン79′はバネ78′の作用下で、
固定配備されたカム80′と当接している。この
カム80′はここでは、カセツト・ホルダ7の上
昇位置では開放部材73′のバネ78′による矢印
N′方向への回動によつて開放爪73′a及び開放
部材73′上に前述実施例の場合と同様の態様に
て配設されたシヤツタ閉成部材74の閉成爪74
aがカセツト2のシヤツタ70と係合するのを可
能ならしめるも、ホルダ7の下降位置ではこれら
開放爪73′a及び閉成爪74aをシヤツタ70
及びカセツト2から離脱させる様にそのカム・リ
フトが形成されてピン79′に対して設けられて
いる。
従つて、本実施例に於ても、カセツト2のホル
ダ7への挿入に際し、カセツト2のシヤツタ70
は開放爪73′aにより開放させられ、その後の
ホルダ7の下降に際しては開放爪73′a及び閉
成爪74aはシヤツタ70及びカセツト2から離
脱させられ、前述したカセツト2に対するホルダ
7の降下のオーバー・ストロークによる損傷等の
危惧が解消される。そして、カセツト2の取り出
しに際してホルダ2が上昇させられると、ホルダ
7の上昇位置に於て閉成爪74aはシヤツタ70
の閉成用孔部71に、又、開放爪73′aはカセ
ツト上の溝66に夫々陥入し、従つて、その後、
カセツト2をホルダ7から引き出す際に前述した
と同様の作用にてシヤツタ70の閉成が行われる
ことになる。
〔効果〕
以上詳述した様に本発明によれば、内部に記録
担体を収納すると共に、その一部に開口が設けら
れ、且つ、この開口が可動の覆い部材により開放
可能に覆われた記録担体収納容器を装填して使用
する記録又は再生装置として、該収納容器を受入
れる収納容器保持手が該収納容器の正しい装填位
置決めのために該収納容器に対して過剰移動を行
う様にした場合に於ても収納容器側の覆い部材及
びこれに対する装置側の覆い部材開閉手段に損傷
の危惧を生ずることが全くなく、又、収納容器を
不適正に装填する様な危惧も一切生ずることがな
いもので、斯種記録又は再生装置に於て極めて有
益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図から第12図は本発明の記録又は再生装
置の一実施例を示し、第1図はそのカセツト装填
機構の斜視図、第2図はその平面図、第3図はカ
セツトに取付けられたシヤツタに対する開閉機構
の側面図、第4図はシヤツタ開閉機構の詳細を示
し、同図aはシヤツタ開閉機構の平面図、同図b
はその右側面図、同図cはその左側面図、同図d
はその正面図、同図eはその左裏面図、第5図は
シヤツタ開閉機構の動作を示し、同図aはシヤツ
タ閉止部材の閉止爪がシヤツタに乗上げる直前の
状態図、同図bはシヤツタ開放中のシヤツタ開閉
機構の状態図、同図cはシヤツタを閉止し、閉止
爪がシヤツタ側面に乗上げる直前の状態図、第6
図はカセツトを詳細に示したもので、同図aはカ
セツト斜視図、同図b,c,dはカセツト挿入時
のシヤツタ開放前、開放直後、開放完了の状態
図、第7図aはカセツト挿入時のカセツト装填機
構における歯車機構の側面図、同図bは同図aに
おける要部の側面図、第8図はカセツト挿入後の
前記カセツト装填機構における歯車機構の側面
図、第9図はカセツト、カセツト・ホルダ、安定
板及びセンタ・コア押圧部材の側面図、第10図
はワンウエイ・クラツチを備えるギア・ユニツト
の一例の斜視図、第11図はローデイング・モー
タの制御回路図、第12図はカセツト挿入検出ス
イツチとカセツト排出完了検出スイツチの配置構
成図である。第13図は本発明の他の実施例の様
にシヤツタ開閉機構について示すもので、同図a
はその平面図、同図bはその正面図である。 1…記録担体(磁気デイスク)、2…記録担体
収納容器(カセツト)、6,6′…開口、70…覆
い部材(シヤツタ)、7…収納容器保持手段(カ
セツト・ホルダ)、8,8′…側板、10,10′
…スライド板、73,74:73′,74…開閉
手段、80:80′…制御手段(カム)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内部に記録担体を収納すると共に、その一部
    に開口が設けられ、且つ、この開口が可動の覆い
    部材により開放可能に覆われた記録担体収納容器
    を装填して使用する記録又は再生装置であつて、 前記記録担体収納容器を装填可能とする装填手
    段と、 前記記録担体収納容器を所定の方向から受け入
    れると共に、該受入れた収納容器を保持し、少な
    くとも前記記録担体収納容器を前記装填手段に装
    填する方向に移動可能な記録担体収納容器保持手
    段と、 該記録担体収納容器保持手段に対する前記記録
    担体収納容器の挿入に際してその開口を開放し、
    又、前記記録担体収納容器の取り出しに際してそ
    の開口を閉鎖するべく前記覆い部材に作用するた
    めの開閉手段と、 前記記録担体収納容器保持手段が前記記録担体
    収納容器の装填方向へ移動する動作に関連して前
    記開閉手段を前記覆い部材に対して離脱させ、装
    填解除方向へ移動する動作に関連して前記開閉手
    段を前記覆い部材に対して係合させるための制御
    手段と、 を備えたことを特徴とする記録又は再生装置。 2 前記開閉手段は、前記記録担体収納容器保持
    手段上に配備されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の記録又は再生装置。 3 前記制御手段は、前記開閉手段に作用するカ
    ムを含み、固定部材上に設けられているこを特徴
    とする特許請求の範囲第2項に記載の記録又は再
    生装置。
JP59086887A 1984-04-28 1984-04-28 記録又は再生装置 Granted JPS60231964A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59086887A JPS60231964A (ja) 1984-04-28 1984-04-28 記録又は再生装置
US07/157,088 US4802041A (en) 1984-04-28 1988-02-09 Loading device for a cassette having a cover member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59086887A JPS60231964A (ja) 1984-04-28 1984-04-28 記録又は再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60231964A JPS60231964A (ja) 1985-11-18
JPH0522982B2 true JPH0522982B2 (ja) 1993-03-31

Family

ID=13899342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59086887A Granted JPS60231964A (ja) 1984-04-28 1984-04-28 記録又は再生装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US4802041A (ja)
JP (1) JPS60231964A (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4879616A (en) * 1986-12-04 1989-11-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic disc pack loading mechanism
JP2521979B2 (ja) * 1987-09-21 1996-08-07 ソニー株式会社 ディスクカ―トリッジのエジェクト機構
US5107484A (en) * 1988-06-28 1992-04-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Arrangement of recording/reproducing apparatus
US5132944A (en) * 1988-09-20 1992-07-21 Hewlett-Packard Company Half-height magneto-optic disk drive
US5043969A (en) * 1988-12-20 1991-08-27 Literal Corporation Two-stage linear drive apparatus for an information storage disk drive system
US5400198A (en) * 1990-01-19 1995-03-21 Sony Corporation Unitarily formed sheet metal cartridge holder
US5187622A (en) * 1990-08-20 1993-02-16 Teac Corporation Magnetic disk drive apparatus having a protection mechanism for protecting a magnetic head from collision with a magnetic disk when loading or unloading the magnetic disk
US5502704A (en) * 1991-03-29 1996-03-26 Sony Corporation Disc recording and/or reproducing apparatus
JP2756376B2 (ja) * 1991-04-15 1998-05-25 キヤノン株式会社 カートリッジシャッタ開放装置
US5608705A (en) * 1992-03-19 1997-03-04 Sony Corporation Disk loading apparatus with rotationally engaging disk table
KR950005099B1 (ko) * 1992-12-31 1995-05-18 대우전자주식회사 미니디스크 플레이어의 디스크카트리지 로딩장치
US5590109A (en) * 1993-09-17 1996-12-31 Matsushita Electric Industrial Co. Disc apparatus
DE69423985T2 (de) * 1993-09-30 2000-07-27 Sony Corp Plattenladevorrichtung für ein Aufzeichnungs- und/oder Wiedergabegerät
JPH11110887A (ja) * 1997-10-02 1999-04-23 Sony Corp 光ディスク装置
JP4006809B2 (ja) * 1998-02-02 2007-11-14 ソニー株式会社 情報記憶媒体カートリッジ
US20020163871A1 (en) * 2000-10-20 2002-11-07 Mitsunobu Yoshida Disk cartridge and optical disk read/write device

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5680846A (en) * 1979-12-07 1981-07-02 Shinshirasuna Denki Kk Cassette loading/unloading device for tape recorder
JPS624938Y2 (ja) * 1980-08-20 1987-02-04
JPS57201674U (ja) * 1981-06-16 1982-12-22
JPS5992468U (ja) * 1982-12-09 1984-06-22 富士写真フイルム株式会社 磁気デイスクカ−トリツジ
JPS5999284U (ja) * 1982-12-21 1984-07-05 アルプス電気株式会社 記録再生装置
JPS5999289U (ja) * 1982-12-23 1984-07-05 アルプス電気株式会社 記録再生装置
US4723185A (en) * 1983-09-17 1988-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Recording and/or reproducing apparatus
US4716477A (en) * 1983-11-15 1987-12-29 Canon Kabushiki Kaisha Mechanism for automatically loading a cassette in recording and/or reproducing apparatus including pinching means for applying varying pinching action

Also Published As

Publication number Publication date
US4802041A (en) 1989-01-31
JPS60231964A (ja) 1985-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0522982B2 (ja)
JP4543300B2 (ja) ディスク式記録および/または再生装置
KR100628397B1 (ko) 저장 장치 및 저장 컨테이너를 포함하는 저장 시스템 및저장 장치에 저장 컨테이너를 위치 결정하기 위한 위치결정 수단
US4716477A (en) Mechanism for automatically loading a cassette in recording and/or reproducing apparatus including pinching means for applying varying pinching action
EP0174629B1 (en) Disc playback device
JPH0447787Y2 (ja)
JP3021931B2 (ja) ディスクドライブ装置におけるカートリッジ自動引込み装置
JPH065592B2 (ja) 記録又は再生装置
JPS61292261A (ja) カ−トリツジ取扱装置
JPS6063760A (ja) 記録又は再生装置
JPH0510747B2 (ja)
JPS60167158A (ja) 記録又は再生装置
US6487159B1 (en) Disc player
JPH05789B2 (ja)
JP2000149368A (ja) 光ディスク駆動装置及びその方法
JP3430195B2 (ja) カセットテーププレーヤのカセット押え機構
JPH0241812B2 (ja)
JP2546036B2 (ja) カセット型磁気テープ装置
JP2570831Y2 (ja) カセットテーププレーヤ
JPH0633589Y2 (ja) ディスク駆動装置
JP2714194B2 (ja) 複数カセット装着装置
JPH05787B2 (ja)
JP3430714B2 (ja) 光磁気ディスク記録再生装置
JPH0244377Y2 (ja)
JP2964882B2 (ja) 磁気テープ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term