JP2964882B2 - 磁気テープ駆動装置 - Google Patents

磁気テープ駆動装置

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JP2964882B2
JP2964882B2 JP6232165A JP23216594A JP2964882B2 JP 2964882 B2 JP2964882 B2 JP 2964882B2 JP 6232165 A JP6232165 A JP 6232165A JP 23216594 A JP23216594 A JP 23216594A JP 2964882 B2 JP2964882 B2 JP 2964882B2
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ駆動装置に
係り、特に磁気テープを巻回収納したカートリッジを搬
送するトレイから強制的に排出する機構に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種磁気テープ装置としては情報記録
媒体としてオープンリールタイプのテープリールを使用
するものと、カートリッジタイプのものとに大略2分さ
れる。
【0003】近年、磁気テープ装置としては大量の情報
を記録するために装置の大容量化が望まれると共に、使
い勝手の面から記録媒体としてカートリッジタイプを使
用する装置が普及していることは周知のことである。
【0004】この種カートリッジを使用する記憶装置と
してIBM社のモデル3480に使用することを意図し
たカートリッジとしては、外形形状が4インチ幅、5イ
ンチの長さ、1インチの高さとされており、その具体的
な構成は米国特許4,452,406号公報に記述されており、
詳細は同公報を参照されたい。
【0005】このカートリッジは磁気テープを巻回収納
した1リールタイプで、このカートリッジを装置の前面
開口より挿入することにより所定の位置に設置され、テ
ープの先端に取り付けられたリーダブロックを装置の引
出手段によって引き出してテープを巻取側ハブに巻回
し、磁気ヘッドにて所定の情報を記録及び再生するよう
テープが走行駆動されるものである。
【0006】上記したIBMカートリッジと互換性を保
って同様の記録フォーマットで記録または再生できるよ
うな磁気テープ駆動装置としては、例えば特開平2−2
57461号公報に示される装置が提案されている。
【0007】上記従来の装置はトレイ内にカートリッジ
を挿入することにより、カートリッジの挿入状態を検出
するスイッチ及びカートリッジ内の磁気テープに対して
書込み可能か否かを検出するスイッチ(ライト・イネー
ブル・スイッチ)などの機械的検出スイッチがカートリ
ッジの先端部で押圧されることにより、装置に対して制
御信号が供給され、装置が選択的に駆動される。
【0008】そして、選択的に駆動状態に設定された装
置は、上記スイッチの検出信号により駆動機構が動作す
る。カートリッジを収納したトレイはリンク機構によっ
て水平状態で下降し、下降位置では磁気テープを巻回し
たテープリールのチャッキングハブが巻戻側として機能
するモータのスピンドルに堅固に噛み合い駆動可能状態
となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した装
置にあってはカートリッジをトレイによって装置の装填
位置と所定の装着位置との間を搬送する手段として、モ
ータ等の駆動機構に取り付けられたカムを正逆方向に回
転して、このカムの回転により複数個のリンクから構成
されるリンケージを駆動し、トレイを上下に往復動させ
るよう構成されている。
【0010】そして、上記した公知の装置にあっては、
トレイ内に収納されたカートリッジを装置外に排出して
別のカートリッジを再び挿入する際には、カムの回転と
連動するカートリッジ押出しレバをトレイ内に侵入させ
る如くモータを逆転駆動してカートリッジを排出し、し
かる動作の後にモータを再び装着方向に正転に駆動して
カートリッジ押出しレバをカートリッジ挿入可能位置ま
で退避させる工程を含むものである。このようにカート
リッジ押出しレバをカートリッジ排出位置より再度カー
トリッジ挿入可能位置まで復帰させるためには複雑な形
状のカムと、モータの正・逆・正3度の駆動が必要とな
り、駆動機構の複雑さに伴って装置の初期設定に余分な
時間を費やすことになり甚だ効率が悪い。
【0011】また、カートリッジ押出しレバの設定位置
は、フォトセンサなどで位置検出してその検出信号でモ
ータを制御するよう構成されているため、モータの制御
系が複雑となり、かつセンサの使用によりコスト高とな
るばかりか、フォトセンサの取付け位置の誤差等により
安定した押出し動作ができなくなる問題点がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところはトレイ
を上下動させるモータの正逆2様の回転のみで特別なセ
ンサを用いる事なく変位手段によりカートリッジをトレ
イより排出するものであり、そのために、磁気テープを
巻回収納したカートリッジを装置内で上下動するトレイ
内に装填し、このトレイを案内して所定の装着位置に下
降させることにより前記カートリッジ内のテープリール
とリール駆動部とを連結してなる磁気テープ駆動装置に
おいて、前記トレイ内に挿入される前記カートリッジに
より回動変位する第1の変位手段と、前記第1の変位手
段の回動動作と協働し、かつこの第1の変位手段と相対
的に変位するよう回動力が付勢された係止部を備えた第
2の変位手段と、正逆転可能なモータにて駆動され、前
記第2の変位手段の係止部と係脱可能な係合部を有して
前記トレイを上下動させるカム手段と、前記モータを支
持し、かつ前記第1の変位手段及び前記第2の変位手段
並びに前記カム手段の回動位置を規制する規制部を有す
る固定手段とを有して、前記トレイを前記カートリッジ
挿入位置と前記リール駆動部との間を上下動させる駆動
機構を構成してなり、モータの一方の回転に伴う前記カ
ム手段の回動により前記カートリッジを収納した前記ト
レイを装着位置に下降させ、前記モータの他方の回転に
より前記カム手段の回動復帰により前記トレイを上昇さ
せる一方、前記係合部と前記係止部との係合により第2
の変位手段を介した前記第1の変位手段の回動復帰力に
より前記カートリッジを前記トレイより突出させてなる
磁気テープ駆動装置を提供するものである。
【0013】
【実施例】以下に本発明に係わる磁気テープ駆動装置の
一実施例を図1乃至図10を参照して順次詳細に説明す
る。
【0014】本発明の磁気テープ駆動装置としては、上
記従来装置と同様にシステムの互換性を推進する上記I
BM社の装置と互換性を保つ3480カートリッジを受
入れて、IBM社によって用いられるのと同様の記録フ
ォーマットにて情報を記録または再生可能とするもので
ある。
【0015】即ち、図1に示す如くカートリッジAを装
置筐体1の前面開口1aより開閉扉3を実線で示す位置
より一点鎖線で示す位置に回動変位させて上昇位置にあ
る矩形状のトレイ2の収納部4内に装填することによ
り、カートリッジAの先端部で後述する駆動機構20の
押出しレバ17を押圧してこれを時計方向に回動変位さ
せた後、トレイ2の奥部に配置されたカートリッジAの
挿入状態を検出するスイッチ及びカートリッジ内の磁気
テープに対して書込み可能か否かを検出するスイッチ
(ライト・イネーブル・スイッチ)などの機械的検出ス
イッチ5a,5bを押圧することにより、装置に対する
種々の状態が設定される。その後、各検出スイッチの出
力信号により駆動機構20が動作して偏芯ピン18の回
動によってトレイ2はガイドピン2d1 ,2d1 ,2b
3 等を案内軸としてカートリッジAの装着位置まで水平
状態で下降する。
【0016】カートリッジAの下降装着位置では、シャ
ーシ6に取り付けられて巻戻側として機能するモータ7
のスピンドル7aにテープリール8のチャッキングハブ
(図示せず)が噛合する。この時カートリッジAはシャ
ーシ6上に植設されたストッパピン10にて下降位置が
規制されると共に、位置決めピン9にて位置規制され
る。しかる後、装置の図示せぬテープ引出手段が動作
し、磁気テープの先端に取り付けられたリーダブロック
を引き出してこれを巻取側ハブ(図示せず)に巻回し、
巻取側ハブの回転により走行する磁気テープ上に所定の
情報信号を記録/再生するよう構成されている。
【0017】ここで、カートリッジAを搬送するトレイ
2の具体的な構成を説明する。トレイ2は図2に示す如
く上記カートリッジAを受入れ可能とするよう所定寸法
に設定され、上板2a、下板2b、左右一対の側板2
c,2d及び背板2eとより矩形状に形成されており、
上記した如く筐体1の前面開口1aに対応した位置にカ
ートリッジAを挿入する開口部2fを有する。一方の側
板2dの略中央には上下一対のガイドピン2d1 ,2d
1 が植設され、他方の側板2cには上側のガイドピン2
1 と相対向した位置に1つのガイドピン2c1 が植設
されている。ガイドピン2d1 ガイドピン2c1 の中心
を結ぶライン上には、上記したモータ7のスピンドル軸
7bが位置するようになる。
【0018】そして、側板2c,2dの前面開口側には
L字状に屈曲した開閉扉3が回動自在に支持されてい
る。また、下板2bの前面開口側には筐体1に沿った垂
下板2b1 が屈曲形成されると共に、この垂下板2b1
の後部には、これと平行にガイド板2b2 が垂下されて
いる。なお、2b3 はガイド板2b2 の中央に取り付け
られた上記ガイドピンである。
【0019】背板2eには上記従来構成のようにカート
リッジAの挿入状態を検出するスイッチ及びカトリッジ
内の磁気テープに対して書込み可能か否かを検出するス
イッチ(ライト・イネーブル・スイッチ)などの一対の
機械的検出スイッチ5a,5bが取り付けられており、
その操作扞はトレイ2内に突出している。
【0020】更に、この背板2eには上記側板2dと平
行でかつ上記開口部2fと反対側に延在する駆動部材で
ある駆動板2gが固定されている。この駆動板2gには
長手方向に長孔(駆動孔)2g1 が形成され、この長孔
2g1 に図1,図3に示すように駆動機構20のギヤド
モータ16に取り付けられた後述するカム上の偏芯ピン
(駆動ピン)18が嵌挿され、ギヤドモータ16の回転
に伴う偏芯ピン18の回転(回動)により長孔2g1
介した動力の伝達でトレイ2が上下動する。
【0021】上記上板2aにはカートリッジAの挿入方
向に沿って相対向する一対の透孔、2a1 ,2a1 が形
成されている。
【0022】11,11は上記透孔2a1 ,2a1 にそ
れぞれ嵌挿される摺動部材であり、左右一対の幅広の平
面部11a,11aの間に平面部と段差寸法hなる凹部
11bを有して長形状に樹脂等で一体形成したものであ
る。また、11cは凹部11bより垂下した舌片であ
り、上記上板2aの上記透孔2a1 ,2a1 に嵌合でき
るような寸法形状となっている。従ってこの摺動部材1
1の舌片11c,11cを透孔2a1 ,2a1 にそれぞ
れ嵌合することにより、幅広の平面部11a,11aが
上板2aに当接して位置決めされる。また、各平面部1
1a,11aにはピン12,12が立設してある。
【0023】13は一対の摺動部材11,11間に架設
される弾性手段である板ばねであり、上記平面部11
a,11aに対応し、かつ上記ピン12,12を挿通す
る透孔13a1 ,13a1 を形成した4個の第1の弾性
片13a,…13aを備えると共に、これらの弾性片と
それぞれスリット13b…13bを介し、かつ上記凹部
11b,11bの位置と対応した一対の第2の弾性片1
3c,13cを有する。そして、この板ばね13は上板
2aの透孔2a1 ,2a1 に舌片11c,舌片11cを
嵌合させた摺動部材11,11に対して、その平面部1
1a,11aのピン12,12にそれぞれの透孔13a
1 ,13a1 を嵌合させた状態で、中央部の透孔13c
1 を介してねじ14にて上板2aのねじ孔2a2 に固定
することにより摺動部材11と共にトレイ2上に組み立
てられる。
【0024】この組み立てにより、板ばね13は平面部
11aの厚みの分だけ撓んで摺動部材11の各舌片11
cがトレイ2内に弾性的に突出されるものの平面部11
a,11aが上板2aに当接して位置規制され、この状
態では上記凹部11b,11bと対応する第2の弾性片
13c,13cは所定の間隔を保っている。
【0025】ここで、本発明の要部の一部を構成するカ
ートリッジ押出し機構について図4の駆動機構20の分
解斜視図を用いて更に具体的に説明を加える。
【0026】カートリッジAの押出し動作はトレイ2を
上下動させる駆動機構20と協働するようこれと一体的
に構成されている。即ち、上記したギヤドモータ16は
シャーシ6などの固定部に固定される矩形状のホルダ1
9に形成した環状の透孔19aに軸16aを挿通した状
態で取り付けられており、この軸16aの先端には円盤
状のカム本体21が固定されている。
【0027】上記ホルダ19の上端部は前方に突出した
L字状の規制部19bを有し、かつ透孔19aの内面に
はストッパ部19cを突出形成してある。
【0028】一方、カム本体21はホルダ19の前面に
対接する円盤状の径大なるフランジ部21aと、このフ
ランジ部21aの一側に位置する円盤状の案内部21d
と、この案内部21dと連設した円弧状のカム体21b
と、フランジ部21aの他側に突出して位置する円盤状
の規制体21c(図7に併せて示す)とより一体形成さ
れ、ギヤドモータ16の軸16aに固定される。
【0029】カム体21bの外周面には後述するストッ
プレバ22と係脱自在となるよう突出した係合部21b
1 を有すると共に、端面には上記した偏芯ピン18が植
設されている。また規制体21cは上記ホルダ19の透
孔19a内に所定の余裕をもって嵌合される形状とされ
ており、その外周面にはホルダ19の透孔19aを摺動
し、かつ上記ストッパ部19cと当接してカム本体21
自体の回動位置を規制する係止部21c1 が突出形成し
てある。
【0030】更に上記した押出しレバ17は押圧部17
1 と腕部172 とより略L字状に形成されており、腕部
172 は上記カム本体21の案内部21dと嵌合する透
孔17aを備え、腕部172 の基部には弓形状のストッ
プレバ22の基部をピン23にて回動支持している。そ
して、捩りばね24を押出しレバ17上の支軸17bに
嵌挿し、この捩りばね24の一端部を押出しレバ17の
背面に係止すると共に、他端部をストップレバ22の背
面に当接させることによりストップレバ22は反時計方
向への回動力が付勢されるものの、押出しレバ17の円
弧状の回動規制部17cに当接して回動位置が規制さ
れ、また時計方向の回動位置は押出しレバ17上のピン
17dにより所定の角度位置で回動範囲が規制される。
この捩りばね24の装架によりストップレバ22はピン
23を中心とした反時計方向への回動力によってカム体
21bを弾性的に狭持するので、押出しレバ17、スト
ップレバ22はカム本体21より脱落するようなことは
ない。
【0031】従って、ストップレバ22は押出しレバ1
7の円弧状の回動規制部17cとピン17dとの間で相
対的な回動範囲が規制されることになる。
【0032】この組立て状態を図6特に図6(A)及び
図7(A)(B)に示すものであり、押出しレバ17の
腕部172 はホルダ19の規制部19bに当接して位置
規制される。また、ストップレバ22の内面に突出形成
したラッチ22aとカム体21bの係合部21b1 とが
対応し両者の係合が可能となる。そして、ストップレバ
22も共にホルダ19の規制部19bに当接して位置規
制されるが、ストップレバ22は捩りばね24力に抗し
て若干時計方向に回動し、ラッチ22aとカム体21b
とは離脱状態にあるため時計方向の回動に対しては規制
されていない。上記ストップレバ22の回動範囲はラッ
チ22aとカム体21bの係合部21b1 との係脱が可
能な範囲に部材の位置を適宜な位置に設定すれば良い。
また、規制体21cの係止部21c1 はホルダ19のス
トッパ部19cと当接してカム本体21自体の回動位置
が規制された状態となっている。
【0033】ここで、上記構成の磁気テープ駆動装置の
動作を図5乃至図10を用いて具体的に説明する。な
お、図7(A),図8(A),図9(A),図10
(A)は図3中X−X矢視,図7(B),図8(B),
図9(B),図10(B)は図3中Y−Y矢視を夫々示
す図である。
【0034】図5(A)に示す上昇位置に停止している
トレイ2内にカートリッジAを開閉扉3を回動させて装
填すると、カートリッジAの上面で摺動部材11の舌片
11cを第1の弾性片13a…13aの弾性力に抗して
押上げ、カートリッジAが一点鎖線で示す位置に到来す
ると、その先端で図6(A)及び図7の状態にある上記
押出しレバ17の先端を押圧して、引続くカートリッジ
Aの挿入操作に伴って押出しレバ17を図5(B)及び
図6(B)に示す如く案内部21dを中心として時計方
向に略45度回動する。この押出しレバ17の回動力は
微小で良い。
【0035】押出しレバ17の回動によって捩りばね2
4の弾性力が付勢されているストップレバ22も同方向
に回動する。そして、ストップレバ22の回動によって
ラッチ22aはカム体21bの円弧に沿って回動する。
【0036】そして、図5(B)に示す如くトレイ2の
最奥部に至ったカートリッジAは一対のスイッチ5a,
5bをそれぞれ押圧する。この挿入時、上記トレイ2上
の第1の弾性片13a…13aは適宜な摺動抵抗とな
り、かつ上記スイッチの押圧力による反力には十分に耐
えるので、カートリッジAはトレイ2内より突出するこ
とはなく安定して保持される。この状態では、第2の弾
性片13cと凹部11bとの間隔は小になるものの、両
者は当接関係とはならない。
【0037】そして、上記スイッチの検出信号にて駆動
部である固定部上のギヤドモータ16が動作して、図8
(A)(B)に示すようにカム体21bが時計方向に略
215度回動することによって偏芯ピン18を回動し、
この偏芯ピン18により上記アーム2gの長孔2g1
駆動力が伝達されカートリッジAを保持したトレイ2が
4本のガイドピン2b3 ,2c1 ,2d1 ,2d1 を案
内軸として装置の図示せぬ固定部側の案内溝15b,1
5c,15a,15aに案内されて水平状態で下降し、
図5(C)の装着位置に至る。このトレイ2の下降時、
トレイ2はガイドピン2c1 ,2d1 ,2d1 にて前後
方向の位置規制が行われ、ガイドピン2b3 にて左右方
向の位置規制が行われるので水平状態が維持され、ギヤ
ドモータ16に不要な負荷が作用せず安定した駆動を行
い得る。
【0038】その後、カートリッジAはストッパ10に
当接すると共に位置決めピン9と嵌合して下降位置が規
制される。この時カム本体21(規制体21c)の係止
部21c1 は図8(A)(B)に示すようにホルダ19
のストッパ部19cと当接状態となる。また、カム本体
21の回動によりカム体21bの係合部21b1 がスト
ップレバ22のラッチ22aを通過するため、カム体2
1b側に捩りばね24によって回動力が付勢されたスト
ップレバ22のラッチ22aは後述するカム本体21の
回動復帰により係合可能位置となる。
【0039】この下降位置においては、スピンドル7a
はカートリッジAを持ち上げる如く内部に侵入し、テー
プリール8を押圧しているばね17の弾性力及びテープ
リール8と一体のチャッキングハブに作用する押圧力が
カートリッジAを介して摺動部材11を更に押し上げる
力となり、この押上げによって第2の弾性片13cが凹
部11cに当接して適宜な力でカートリッジAをトレイ
2内で押圧保持することによりチャッキングハブには適
宜な密着力が作用するもののテープリール8の円滑な回
転を保証する。
【0040】そして、所定位置に至ったカートリッジA
より図示せぬ装置のテープ引出手段が動作して、カート
リッジ内のテープ端(リーダーブロック)を巻取側ハブ
に巻き取る如く誘導し、巻取側ハブの回転駆動により走
行する磁気テープ上に磁気ヘッドにて所定の信号を記録
または再生するものである。
【0041】ここで、所定の記録/再生操作が終了して
装置をカートリッジ・イジェクト・モードとした時のカ
ートリッジAの取出し操作について説明する。
【0042】巻取側ハブに巻回されたテープを巻戻すよ
うに上記したモータ7が回転駆動され、巻取終了時に装
置の上記テープ引出手段が復帰動作してリーダーブロッ
クをカートリッジA内に収納する。
【0043】そして、上記ギヤドモータ16が逆転駆動
され、カム本体21が反時計方向に回動し、上記カート
リッジaを収納したトレイ2は上記した複数個のガイド
ピンに沿って初期位置まで上昇する。
【0044】トレイ2の上昇過程でカム本体21が図8
に示す位置より反時計方向に回動復帰し、図9(A)
(B)及び図6(C)に示す押出しレバ17の45度の
回動位置に至ると、カム体21bの係合部21b1 が上
記したように捩りばね24の弾性力により付勢力が作用
しているストップレバ22のラッチ22aと係合関係と
なるので、カム本体21の回動力はストップレバ22を
介した押出しレバ17の反時計方向の回動力に変換され
る。従って、押出しレバ17の回動力によりカートリッ
ジAはトレイ2外に強制的に押し出される。
【0045】カートリッジAを押し出すための押出しレ
バ17が図10(A)(B)に示すように初期位置より
略11度回動復帰した時点でストップレバ22の先端が
ホルダ19の規制部19bに当接するため、ストップレ
バ22は捩りばね24の力に抗して時計方向に回動す
る。このストップレバ22の回動によりラッチ22aと
カム体21bの係合部21b1 との係合状態が解除され
ると同時に、捩りばね24が付勢されている押出しレバ
17が反時計方向に回動し、これも同様にホルダ19の
規制部19bに当接して図6(A)及び図7に示す初期
位置に復帰する。
【0046】上記した一連の動作によってカートリッジ
押出し動作が完了すると、ホルダ19のストッパ部19
cによりカム21の回動が阻止され、ギヤドモータ16
の電流の増加により装置の制御回路部がこれを検出し、
ギヤドモータ16の給電が遮断されるため、特別にセン
サなどを用いることなく一連の動作が完了する。
【0047】上記したように本発明は簡単なカムと、モ
ータの正・逆2度の駆動のみで、トレイ2の上下とカー
トリッジAの押出し操作が完了し得るため、駆動機構の
制御が簡単で効率が良い。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる磁気テープ
駆動装置によると、簡単な形状のカムと、モータの正・
逆2度の駆動のみで、トレイの上下動とカートリッジの
押出し操作が完了し得るため、駆動機構の制御が簡単で
効率が良く、また、従来装置の如くカートリッジ押出し
レバの設定位置をフォトセンサなどで位置検出してその
検出信号でモータを制御する必要がないため、モータの
制御系が簡単となり、かつ特別なセンサを使用する必要
がなく、これに伴いフォトセンサの取付け位置の誤差等
により装置が誤動作を招くこともなく、かつ部品点数が
少なく装置を小型化し得るなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気テープ駆動装置の一実施例の側面
図である。
【図2】本発明の磁気テープ駆動装置の一実施例のトレ
イの外観斜視図である。
【図3】図2の磁気テープ駆動装置の平面図である。
【図4】本発明の要部の一部を構成する駆動機構の分解
斜視図である。
【図5】本発明の磁気テープ駆動装置の動作状態を示す
側面図である。
【図6】本発明の磁気テープ駆動装置の動作状態を示す
外観斜視図である。
【図7】本発明の要部の一部を構成する駆動機構の初期
状態を示す側面図である。
【図8】カートリッジが挿入された時の駆動機構の動作
状態を示す側面図である。
【図9】カートリッジ排出時のストップレバとカム体と
の係合位置を示す駆動機構の動作状態を示す側面図であ
る。
【図10】カートリッジ排出終了時の駆動機構の動作状
態を示す側面図である。
【符号の説明】
1…開閉扉、2…トレイ、2b3 ,2c1 ,2d1 …ガ
イドピン,2g…アーム、6…シャーシ、11…摺動部
材、13…板ばね、16…ギヤドモータ、17…押出し
レバ、18…駆動ピン、19…ホルダ、19b…規制
部、19c…ストッパ、20…駆動機構、21…カム本
体、21b…カム体、21c…規制体、22…ストップ
レバ、22a…ラッチ、24…捩りばね。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを巻回収納したカートリッジを
    装置内で上下動するトレイ内に装填し、このトレイを案
    内して所定の装着位置に下降させることにより前記カー
    トリッジ内のテープリールとリール駆動部とを連結して
    なる磁気テープ駆動装置において、 前記トレイ内に挿入される前記カートリッジにより回動
    変位する第1の変位手段と、前記第1の変位手段の回動
    動作と協働し、かつこの第1の変位手段と相対的に変位
    するよう回動力が付勢された係止部を備えた第2の変位
    手段と、正逆転可能なモータにて駆動され、前記第2の
    変位手段の係止部と係脱可能な係合部を有して前記トレ
    イを上下動させるカム手段と、前記モータを支持し、か
    つ前記第1の変位手段及び前記第2の変位手段並びに前
    記カム手段の回動位置を規制する規制部を有する固定手
    段とを有して、前記トレイを前記カートリッジ挿入位置
    と前記リール駆動部との間を上下動させる駆動機構を構
    成してなり、モータの一方の回転に伴う前記カム手段の
    回動により前記カートリッジを収納した前記トレイを装
    着位置に下降させ、前記モータの他方の回転により前記
    カム手段の回動復帰により前記トレイを上昇させる一
    方、前記係合部と前記係止部との係合により第2の変位
    手段を介した前記第1の変位手段の回動復帰力により前
    記カートリッジを前記トレイより突出させてなる磁気テ
    ープ駆動装置。
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