JPH0522978Y2 - - Google Patents

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JPH0522978Y2
JPH0522978Y2 JP1987114720U JP11472087U JPH0522978Y2 JP H0522978 Y2 JPH0522978 Y2 JP H0522978Y2 JP 1987114720 U JP1987114720 U JP 1987114720U JP 11472087 U JP11472087 U JP 11472087U JP H0522978 Y2 JPH0522978 Y2 JP H0522978Y2
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transistor
circuit
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pnp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の産業上の利用分野〕 本考案は、オーデイオ信号等の出力波形を所定
のリミツタレベルでリミツタを掛ける為のリミツ
タ回路に関するものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
第4図は、従来の増幅回路の出力段に設けられ
たリミツタ回路である。
第4図で説明すれば増幅回路11の出力段は、
NPNトランジスタQ20とPNPトランジスタQ
21からなるトーテムポール接続で形成されてい
る。増幅回路11の出力段にエミツタが共通接続
されたNPNトランジスタQ22とPNPトランジ
スタQ23が具えられている。NPNトランジス
タQ20,Q22のコレクタが電源端子12に接
続され、PNPトランジスタQ23のコレクタが
接地されている。NPNトランジスタQ22と
PNPトランジスタQ23の夫々のベースにリミ
ツタレベルを設定する為のバイアス電圧源E1
0,E11が接続されている。
増幅回路11の出力段がNPNトランジスタQ
20とPNPトランジスタQ21からなるトーテ
ムポール接続で形成され、且つリミツタ回路も
NPNトランジスタQ22とPNPトランジスタQ
23で形成されている。これらのPNPトランジ
スタとNPNトランジスタの増幅率には、多少差
がある為にNPNトランジスタQ20からの出力
電流がPNPトランジスタQ23によつて充分に
吸収できない欠点がある。PNPトランジスタQ
23によつて吸収することができない余剰電流
は、バイアス電圧源E11や負荷回路等に流れ込
み出力端子10の電位を上昇させる結果となる。
即ち、出力波形の上方の半サイクルにリミツタを
掛ける場合、リミツタレベルは、(V2+VBE2)に
設定されているが、このリミツタレベルに余剰電
流による電圧V0が加算され、実際のリミツタレ
ベル電圧は、〔(V2+V0)+VBE2〕となる。従つ
て、出力波形(ハ)の上方の半サイクルには、リミツ
タを掛けるのが困難となる。因に、V2はバイア
ス電圧源E11の電圧であり、VBE2はトランジス
タQ23のベース・エミツタ間電圧である。
一方、第5図に示すように出力波形(ハ)の下方の
半サイクルは、PNPトランジスタQ21の増幅
によつて得られるが、余剰電流が出力端子10に
流れることがないので、NPNトランジスタQ2
2のベースに供給されるバイアス電圧源E10の
電圧V1からトランジスタQ22のベース・エミ
ツタ間電圧VBE1を差し引いたリミツタレベル
(V1−VBE1)(ロ)で出力波形(ハ)は、リミツタが掛か
る。
この様にNPNトランジスタQ20の出力電流
は、PNPトランジスタQ23で充分に吸収され
ずに出力端子10に流れる出る余剰電流によつて
リミツタレベル(イ)が上昇して、上側半サイクルの
波形が充分にスライスされない欠点を有してい
た。
〔考案の目的〕
本考案は、上述の如き問題点に鑑みなされたも
ので、その主な目的は、オーデイオ信号等の出力
波形を上下対称にスライスして波形整形するリミ
ツタ回路を提供するにある。
〔考案の概要〕
本考案のリミツタ回路は、増幅回路の出力段に
具えられ、エミツタを共通接続したNPNトラン
ジスタとPNPトランジスタで形成される。該リ
ミツタ回路のトランジスタに具えられたバイアス
回路が該増幅回路の出力段のトランジスタのバイ
アス回路に接続されることによつて、該増幅回路
の出力段のトランジスタに負帰還を掛け出力波形
に上下対称にリミツタを掛けるものである。
〔考案の実施例〕
第1図はリミツタ回路の一例を示す回路図であ
り、増幅回路4の出力段に接続されているリミツ
タ回路5である。1は電源端子、2は接地端子、
3は出力端子である。
増幅回路4は、電源端子1と接地端子2間に
NPNトランジスタQ6とPNPトランジスタQ8
がトーテムポールに接続され、共通接続されたエ
ミツタが出力端子3に接続されている。電源端子
1とNPNトランジスタQ6のベース間にPNPト
ランジスタQ5が接続され、接地端子2とPNP
トランジスタQ8のベース間にNPNトランジス
タQ7が接続され、NPNトランジスタQ6と
PNPトランジスタQ8のベース間にダイオード
D3,D4が接続されている。
リミツタ回路5は、エミツタを共通接続した
NPNトランジスタQ1とPNPトランジスタQ2
を具え、これらのトランジスタのベースにバイア
ス電圧源E1,E2が接続されている。NPNト
ランジスタQ1とPNPトランジスタQ2のコレ
クタにダイオードD1,D2が夫々接続され、ダ
イオードD1のアノードが電源端子1に接続さ
れ、ダイオードD2のカソードが接地端子に接続
されている。PNPトランジスタQ3のベースが
ダイオードD1のカソードとNPNトランジスタ
Q1のコレクタに接続され、NPNトランジスタ
Q4のベースがPNPトランジスタQ2のコレク
タとダイオードD2のアノードに接続されてい
る。PNPトランジスタQ3とNPNトランジスタ
Q4のエミツタに接続された抵抗R1,R2は電
流制限抵抗である。PNPトランジスタQ3のコ
レクタは、増幅回路4の出力段のPNPトランジ
スタQ8のベースに接続され、NPNトランジス
タQ4のコレクタが増幅回路4の出力段のNPN
トランジスタQ6のベースに接続されている。
次に、上述のリミツタ回路について、第1図に
基づきその動作を説明する。
オーデイオ信号の上側の半サイクルの場合につ
いて説明する。トランジスタQ7,Q5のベース
に互いに同相のオーデイオ信号が入力される。
NPNトランジスタQ6がオン状態となり、出力
端子3の出力の電圧が上昇して、その波高値がリ
ミツタレベル(V2+VBE2)を越えると、PNPト
ランジスタQ2がオンしてリミツタを掛ける。し
かし、NPNトランジスタQ6の電流増幅率は、
PNPトランジスタQ2より大きい為、余剰電流
が流れようとするが、ダイオードD2とNPNト
ランジスタQ4からなるミラー対によつて、
PNPトランジスタQ5のコレクタからバイアス
電流を取り去るように作用して、NPNトランジ
スタQ6に負帰還作用が働く。従つて、第2図に
示すように所定の電圧(V2+VBE2)で上側の半
サイクルが充分にスライスされる。
一方、下側の半サイクルの場合は、PNPトラ
ンジスタQ8が電流を引き込むと、出力端子3の
電位は低下して、リミツタレベル(V1−VBE1
達すると、ダイオードD1とPNPトランジスタ
Q3からなるミラー対を介し、所定のミラー電流
がPNPトランジスタQ8のベースに供給され、
PNPトランジスタQ8に負帰還作用が働き、第
2図に示すように所定のリミツタレベルで出力波
形は充分にスライスされる。
無論、リミツタレベルは、リミツタ回路5に接
続されている抵抗R1,R2の抵抗値を任意に設
定することで調整を行うこともできる。
第3図のリミツタ回路は、本考案の一実施例で
あり、増幅回路4の最終の出力段は、電流源回路
7を主電流路に直列接続されたNPNトランジス
タQ11で形成されている。差動増幅回路4は差
動対トランジスタQ12,Q13と、PNPトラ
ンジスタQ14とダイオードD7及びPNPトラ
ンジスタQ6とダイオードD8で形成された能動
負荷回路、それら能動負荷回路から動作電流が供
給されるダイオードD6とNPNトランジスタQ
8から形成された電流ミラー回路からなる公知の
増幅回路である。PNPトランジスタQ6とNPN
トランジスタQ8の共通接続されたコネクタがト
ランジスタQ10のベースに接続され、そのエミ
ツタがトランジスタQ11のベースに接続されて
いる。トランジスタQ12のベースが入力端子8
に接続され、トランジスタQ13のベースに抵抗
R1,R2が接続され、抵抗R1の他端が出力端
子3に接続されている。抵抗R2の他端がコンデ
ンサC1を介して接地端子2に接続される。
PNPトランジスタQ6とNPNトランジスタQ8
の共通接続されたコレクタと電流源回路7及びト
ランジスタQ11との接続点にコンデンサC2が
接続され、その他端が電流源回路7とトランジス
タQ11のコレクタに接続されている。
リミツタ回路5はNPNトランジスタQ1と
PNPトランジスタQ2の共通接続されたエミツ
タが出力端子3に接続されており、NPNトラン
ジスタQ1のベースにバイアス電圧源E1が接続
され、そのコレクタにダイオードD5とPNPト
ランジスタQ9のベースが接続され、ダイオード
D5とトランジスタQ9によつて電流ミラー回路
を形成している。PNPトランジスタQ9のコレ
クタがNPNトランジスタQ8のベースに接続さ
れている。PNPトランジスタQ2には、そのベ
ースにリミツタレベルを設定するバイアス電圧源
E2が接続されている。このように構成されたリ
ミツタ回路は、入力信号の上側の半サイクルにつ
いてはトランジスタQ2がオンし、下側の半サイ
クルについてはトランジスタQ1がオンしてリミ
ツタを掛ける。
トランジスタQ2がオンしている時の出力端子
3の電位は、負荷回路に流れる電流が増幅回路4
の電流源回路7の存在により制限されるので、設
定したリミツタレベルよりも上昇することはな
い。
また、トランジスタQ1がオンしている時の出
力端子3の電位は、増幅回路4のトランジスタQ
11にトランジスタQ1からの電流が流れすぎる
ことにより設定したリミツタレベルよりも下がり
すぎることもない。
これは、トランジスタQ1のコレクタ電流の状
態がトランジスタQ9によつてトランジスタQ
8,Q10を経てトランジスタQ11のベースに
負帰還されることによる。
従つて、所定のリミツタレベルで出力波形がス
ライスされる。
なお、トランジスタQ8,Q10はトランジス
タQ11の駆動回路を形成している。
上述の如く、本考案のリミツタ回路は、通常、
増幅回路の出力段がパワートランジスタで形成さ
れており、これらのトランジスタがオーバードラ
イブされないように所定のレベルでそれらのトラ
ンジスタに負帰還を掛けることによつて出力波形
を上下対称にスライスしてリミツタを掛けるもの
である。
〔考案の効果〕
本考案のリミツタ回路は、リミツタレベルが所
定の値に容易に設定できると共に、極めて簡単な
回路によつて構成されている。又、精度よくリミ
ツタが掛けられるので、タイミングの精度が向上
する利点を有し、波形整形回路として極めて有効
なリミツタ回路である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、リミツタ回路の一例を示す回路図、
第2図は、第1図の出力波形を示す図、第3図
は、本考案に係るリミツタ回路の一実施例を示す
回路図、第4図は、従来のリミツタ回路を示す回
路図、第5図は、従来のリミツタ回路の出力波形
を示す図である。 3……出力端子、4……増幅回路、5……リミ
ツタ回路、7……電流源回路、E1,E2……バイ
アス電圧源。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 最終の出力段が電流源回路を主電流路に直列接
    続されたトランジスタからなり、出力端子がそれ
    らの接続点に接続された増幅回路に接続されるリ
    ミツタ回路であり、エミツタを共通接続され、ベ
    ースに夫々バイアス電圧源が接続され、その共通
    接続点を該出力端子に接続された1対のPNPト
    ランジスタとNPNトランジスタ、そのNPNトラ
    ンジスタのコレクタに接続されたダイオードによ
    りバイアスされる別のトランジスタを具え、該別
    のトランジスタのコレクタが増幅回路の前記出力
    段のトランジスタの駆動回路に負帰還接続される
    ことを特徴とするリミツタ回路。
JP1987114720U 1987-07-27 1987-07-27 Expired - Lifetime JPH0522978Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63288506A (ja) * 1987-05-21 1988-11-25 Toshiba Corp 多段増幅回路のクリップ回路

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