JPH0522731A - 偏向ヨーク装置 - Google Patents
偏向ヨーク装置Info
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- JPH0522731A JPH0522731A JP20135491A JP20135491A JPH0522731A JP H0522731 A JPH0522731 A JP H0522731A JP 20135491 A JP20135491 A JP 20135491A JP 20135491 A JP20135491 A JP 20135491A JP H0522731 A JPH0522731 A JP H0522731A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 装置構成が簡易であって、画面のX軸上のブ
ルーとレッドの水平方向のミスコンバージェンスを高精
度で補正できる偏向ヨーク装置を提供する。 【構成】 画面左半分の走査時に作動する第1の補正コ
イル8a〜8dと右半分の走査時に作動する第2の補正
コイル9a〜9dをダイオード6a,6bを介して水平
偏向コイル1に接続する。第1の補正コイル8a〜8d
と第2の補正コイル9a〜9dには可変インダクタンス
14a,14bを並列に接続する。画面の左側半分の走査時
には補正電流を第1の補正コイル8a〜8bに加え、画
面の右側半分の走査時には補正電流を第2の補正コイル
9a〜9dに加え、ブルーとレッドのビームを上下互い
違いに横切る補正磁界を発生させてミスコンバージェン
スの補正を行う。第1の補正コイルと第2の補正コイル
の補正量は可変インダクタンス14a,14bのインダクタ
ンスを可変して調整する。
ルーとレッドの水平方向のミスコンバージェンスを高精
度で補正できる偏向ヨーク装置を提供する。 【構成】 画面左半分の走査時に作動する第1の補正コ
イル8a〜8dと右半分の走査時に作動する第2の補正
コイル9a〜9dをダイオード6a,6bを介して水平
偏向コイル1に接続する。第1の補正コイル8a〜8d
と第2の補正コイル9a〜9dには可変インダクタンス
14a,14bを並列に接続する。画面の左側半分の走査時
には補正電流を第1の補正コイル8a〜8bに加え、画
面の右側半分の走査時には補正電流を第2の補正コイル
9a〜9dに加え、ブルーとレッドのビームを上下互い
違いに横切る補正磁界を発生させてミスコンバージェン
スの補正を行う。第1の補正コイルと第2の補正コイル
の補正量は可変インダクタンス14a,14bのインダクタ
ンスを可変して調整する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管の画面
のX軸上における水平方向のミスコンバージェンスXH
の補正手段を備えた偏向ヨーク装置に関するものであ
る。
のX軸上における水平方向のミスコンバージェンスXH
の補正手段を備えた偏向ヨーク装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーテレビジョン受像機やカラ
ーディスプレイ装置における陰極線管の画面(以下テレ
ビ画面という)は高精細化と大型化の傾向にあり、これ
に伴いビーム駆動が広角偏向となり、フォーカス特性を
よくするために、水平偏向コイルの磁界分布をよりリニ
ア磁界にする傾向がある。しかし、水平偏向コイルの磁
界分布をリニアにすると、どうしてもX軸上におけるブ
ルーBとレッドRの色ずれ、つまり、図16の(b)に示
すような水平方向のアンダーミスコンバージェンスXH
が現れてしまい、この補正を行う必要性が望まれてい
る。また、画面の高精細化のためにカラー偏向ヨークの
設計に際してコンバージェンスのトリレンマをミスコン
バージェンスXH に集約する場合があり、この場合もこ
の集約されたミスコンバージェンスXH を補正する必要
がある。
ーディスプレイ装置における陰極線管の画面(以下テレ
ビ画面という)は高精細化と大型化の傾向にあり、これ
に伴いビーム駆動が広角偏向となり、フォーカス特性を
よくするために、水平偏向コイルの磁界分布をよりリニ
ア磁界にする傾向がある。しかし、水平偏向コイルの磁
界分布をリニアにすると、どうしてもX軸上におけるブ
ルーBとレッドRの色ずれ、つまり、図16の(b)に示
すような水平方向のアンダーミスコンバージェンスXH
が現れてしまい、この補正を行う必要性が望まれてい
る。また、画面の高精細化のためにカラー偏向ヨークの
設計に際してコンバージェンスのトリレンマをミスコン
バージェンスXH に集約する場合があり、この場合もこ
の集約されたミスコンバージェンスXH を補正する必要
がある。
【0003】このミスコンバージェンスXH の補正を行
うためには、ブルーBの電子銃GB と、グリーンGの電
子銃GG と、レッドRの電子銃GR とが、スクリーン側
から見て左から右にインライン配列されている陰極線管
において、ブルーBのビームと、レッドRのビームを横
切る補正磁界が上下逆向きに発生するように結線された
4極の補正コイルをカラー偏向ヨークのネック部に配置
し、この補正コイルに水平偏向パルスに同期させたパラ
ボラ電流を流せばよいことが知られている。
うためには、ブルーBの電子銃GB と、グリーンGの電
子銃GG と、レッドRの電子銃GR とが、スクリーン側
から見て左から右にインライン配列されている陰極線管
において、ブルーBのビームと、レッドRのビームを横
切る補正磁界が上下逆向きに発生するように結線された
4極の補正コイルをカラー偏向ヨークのネック部に配置
し、この補正コイルに水平偏向パルスに同期させたパラ
ボラ電流を流せばよいことが知られている。
【0004】このパラボラ電流の発生回路として、図17
および図18に示す回路が考えられる。図17に示す回路
は、水平偏向コイル1と直列に接続されたインダクタン
スに発生したパルス電圧を電圧源として補正コイル2と
同3とを接続し、共振回路の共振を利用してパラボラ電
流を発生させ、これを補正電流として補正コイル2,3
に加えるものである。
および図18に示す回路が考えられる。図17に示す回路
は、水平偏向コイル1と直列に接続されたインダクタン
スに発生したパルス電圧を電圧源として補正コイル2と
同3とを接続し、共振回路の共振を利用してパラボラ電
流を発生させ、これを補正電流として補正コイル2,3
に加えるものである。
【0005】また、図18に示す回路は、4個の可飽和コ
イル4をブリッジに接続し、このブリッジ回路により発
生したパラボラ電流を補正コイル2,3に加えるもので
ある。しかし、補正量が小さい場合はパラボラ形状が三
角波に近い補正電流でも十分実用となる。
イル4をブリッジに接続し、このブリッジ回路により発
生したパラボラ電流を補正コイル2,3に加えるもので
ある。しかし、補正量が小さい場合はパラボラ形状が三
角波に近い補正電流でも十分実用となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18に
示す回路では、ブリッジ回路により補正電流を発生する
ようにしているが、この方式は、補正の感度が一般的に
よくないという問題がある。もちろん、補正コイル2,
3の巻数を多くすれば、感度を上げることができるが、
そうすると、補正コイル2,3のインダクタンスが必要
以上に大きくなり、水平偏向コイル1に流れる偏向電流
が減少して偏向振幅が低下してしまうという新たな問題
が生じる。
示す回路では、ブリッジ回路により補正電流を発生する
ようにしているが、この方式は、補正の感度が一般的に
よくないという問題がある。もちろん、補正コイル2,
3の巻数を多くすれば、感度を上げることができるが、
そうすると、補正コイル2,3のインダクタンスが必要
以上に大きくなり、水平偏向コイル1に流れる偏向電流
が減少して偏向振幅が低下してしまうという新たな問題
が生じる。
【0007】さらに、前記図17および図18に示す回路は
いずれも部品点数が多く、回路構成が複雑になるという
難点がある。
いずれも部品点数が多く、回路構成が複雑になるという
難点がある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、その目的は、テレビ画面のX軸上におけるミスコン
バージェンスXH を高精度、かつ、高感度のもとで補正
することができ、しかも回路構成の簡易な偏向ヨーク装
置を提供することにある。
り、その目的は、テレビ画面のX軸上におけるミスコン
バージェンスXH を高精度、かつ、高感度のもとで補正
することができ、しかも回路構成の簡易な偏向ヨーク装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、カラー陰極線管の電子銃から発せられるブルー
のビームとレッドのビームを上下方向に互い違いに横切
る補正磁界を発生する補正コイルを備えた偏向ヨーク装
置であって、前記補正コイルは陰極線管の画面の左側半
分の走査時に作動する第1の補正コイルと、前記画面の
右側半分の走査時に作動する第2の補正コイルとからな
り、この第1の補正コイルと第2の補正コイルは互いに
極性を逆向きにしたダイオードを介してそれぞれ偏向ヨ
ークの水平偏向コイルに接続されており、前記第1の補
正コイルと第2の補正コイルにはそれぞれ補正量を可変
調整する可変インダクタンスが並列に接続されており、
また、この場合において、偏向ヨークのネック部を左右
又は上下に挟んで一対のI型コアが対向配置され、前記
一方側のI型コアには第1の補正コイルが巻回形成され
ており、他方側のI型コアには第2の補正コイルが巻回
形成されて、第1の補正コイルと第2の補正コイルは別
個のI型コアを用いて独立に形成されていることも本発
明の特徴的な構成とされている。
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、カラー陰極線管の電子銃から発せられるブルー
のビームとレッドのビームを上下方向に互い違いに横切
る補正磁界を発生する補正コイルを備えた偏向ヨーク装
置であって、前記補正コイルは陰極線管の画面の左側半
分の走査時に作動する第1の補正コイルと、前記画面の
右側半分の走査時に作動する第2の補正コイルとからな
り、この第1の補正コイルと第2の補正コイルは互いに
極性を逆向きにしたダイオードを介してそれぞれ偏向ヨ
ークの水平偏向コイルに接続されており、前記第1の補
正コイルと第2の補正コイルにはそれぞれ補正量を可変
調整する可変インダクタンスが並列に接続されており、
また、この場合において、偏向ヨークのネック部を左右
又は上下に挟んで一対のI型コアが対向配置され、前記
一方側のI型コアには第1の補正コイルが巻回形成され
ており、他方側のI型コアには第2の補正コイルが巻回
形成されて、第1の補正コイルと第2の補正コイルは別
個のI型コアを用いて独立に形成されていることも本発
明の特徴的な構成とされている。
【0010】
【作用】本発明において、偏向ヨークを駆動させると、
鋸歯状波の水平偏向電流が第1のダイオードと第2のダ
イオードへそれぞれ加えられる。このとき、水平偏向電
圧が正になるとき、つまり、テレビ画面の左側の走査時
における帰線期間の開始点で順方向となる例えば第1の
ダイオードがオン動作し、水平偏向電流を第1の補正コ
イルへ加えられ、左半分の半波整流波形の補正電流が作
り出され、この補正電流により第1の補正コイルから例
えばブルーBのビームとレッドRのビームに対して上下
逆方向に横切る第1の補正磁界が発生し、この第1の補
正磁界によりテレビ画面の左側半分の走査時におけるミ
スコンバージェンスXHの補正が行われる。
鋸歯状波の水平偏向電流が第1のダイオードと第2のダ
イオードへそれぞれ加えられる。このとき、水平偏向電
圧が正になるとき、つまり、テレビ画面の左側の走査時
における帰線期間の開始点で順方向となる例えば第1の
ダイオードがオン動作し、水平偏向電流を第1の補正コ
イルへ加えられ、左半分の半波整流波形の補正電流が作
り出され、この補正電流により第1の補正コイルから例
えばブルーBのビームとレッドRのビームに対して上下
逆方向に横切る第1の補正磁界が発生し、この第1の補
正磁界によりテレビ画面の左側半分の走査時におけるミ
スコンバージェンスXHの補正が行われる。
【0011】次に、テレビ画面の右側半分の走査時に
は、水平偏向電流の極性が負となるので、順方向となる
第2のダイオードがオンし、第2のダイオードを通る水
平偏向電流の右半分の半波整流波形の補正電流が第2の
補正コイルへ流れる。この結果、第2の補正コイルから
ブルーBのビームとレッドRのビームに対して前記左半
分の走査時と同様に上下逆方向に横切る第2の補正磁界
が発生し、この磁界によりテレビ画面右側半分の走査時
におけるミスコンバージェンスXH の補正が行われる。
は、水平偏向電流の極性が負となるので、順方向となる
第2のダイオードがオンし、第2のダイオードを通る水
平偏向電流の右半分の半波整流波形の補正電流が第2の
補正コイルへ流れる。この結果、第2の補正コイルから
ブルーBのビームとレッドRのビームに対して前記左半
分の走査時と同様に上下逆方向に横切る第2の補正磁界
が発生し、この磁界によりテレビ画面右側半分の走査時
におけるミスコンバージェンスXH の補正が行われる。
【0012】これら、ミスコンバージェンスXH の補正
に際し、可変インダクタンスを可変することにより対応
する第1および第2の補正コイルに流れる電流が増減
し、これにより補正磁界の大きさが変わり、補正量の調
整が行われる。
に際し、可変インダクタンスを可変することにより対応
する第1および第2の補正コイルに流れる電流が増減
し、これにより補正磁界の大きさが変わり、補正量の調
整が行われる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0014】図1および図2には本発明に係る偏向ヨー
ク装置の第1の実施例の要部構成が示されている。
ク装置の第1の実施例の要部構成が示されている。
【0015】本実施例の装置は、偏向ヨークにミスコン
バージェンスXH の補正装置7を一体的にあるいは分離
させて設けたものからなるが、偏向ヨークのボビン(図
示せず)のトップ側とボトム側に水平偏向コイル1と垂
直偏向コイル(図示せず)とを装着してなる偏向ヨーク
の構成は周知であるのでその説明は省略する。
バージェンスXH の補正装置7を一体的にあるいは分離
させて設けたものからなるが、偏向ヨークのボビン(図
示せず)のトップ側とボトム側に水平偏向コイル1と垂
直偏向コイル(図示せず)とを装着してなる偏向ヨーク
の構成は周知であるのでその説明は省略する。
【0016】ミスコンバージェンスXH の補正装置7は
極性を逆向きにした一対のダイオード6a,6bと、第
1の補正コイル8a〜8dと、第2の補正コイル9a〜
9dと、可変インダクタンス14a,14bとからなる。第
1の補正コイル8a〜8dは直列に接続されており、そ
の一端側は第1のダイオード6aのカソード側に接続さ
れている。そして、第1のダイオード6aのアノード側
は水平偏向コイル1の出力側に接続されている。前記第
2の補正コイル9a〜9dも直列に接続されており、そ
の一端側は第2のダイオード6bのアノード側に接続さ
れている。そして、第2のダイオード6bのカソード側
は水平偏向コイル1の出力側に接続されている。つま
り、第1のダイオード6aと第1の補正コイル8a〜8
dの直列接続体と、第2のダイオード6bと第2の補正
コイル9a〜9dの直列接続体とは並列に接続されて補
正装置7を形成しており、この補正装置7は一対のダイ
オード6a,6b側で水平偏向コイル1に直列に接続さ
れているのである。そして、第1の補正コイル8a〜8
dの直列接続体には可変インダクタンス14aが並列に接
続されており、第2の補正コイル9a〜9dの直列接続
体には可変インダクタンス14bが並列に接続されてい
る。
極性を逆向きにした一対のダイオード6a,6bと、第
1の補正コイル8a〜8dと、第2の補正コイル9a〜
9dと、可変インダクタンス14a,14bとからなる。第
1の補正コイル8a〜8dは直列に接続されており、そ
の一端側は第1のダイオード6aのカソード側に接続さ
れている。そして、第1のダイオード6aのアノード側
は水平偏向コイル1の出力側に接続されている。前記第
2の補正コイル9a〜9dも直列に接続されており、そ
の一端側は第2のダイオード6bのアノード側に接続さ
れている。そして、第2のダイオード6bのカソード側
は水平偏向コイル1の出力側に接続されている。つま
り、第1のダイオード6aと第1の補正コイル8a〜8
dの直列接続体と、第2のダイオード6bと第2の補正
コイル9a〜9dの直列接続体とは並列に接続されて補
正装置7を形成しており、この補正装置7は一対のダイ
オード6a,6b側で水平偏向コイル1に直列に接続さ
れているのである。そして、第1の補正コイル8a〜8
dの直列接続体には可変インダクタンス14aが並列に接
続されており、第2の補正コイル9a〜9dの直列接続
体には可変インダクタンス14bが並列に接続されてい
る。
【0017】前記第1の補正コイル8a,8bと第2の
補正コイル9a,9bは図2に示すように、コ字形状を
した共通のコア5の脚部5a,5bに2本の捲線を一緒
にして、つまり、バイファイラ状に巻回して構成されて
おり、同様に、第1の補正コイル8c,8dと第2の補
正コイル9c,9dもコ字形状をした共通のコア10の脚
部10a,10bに捲線をバイファイラ状に巻回して構成さ
れているが、各コア5,10の脚部5a,5b,10a,10
bに2本の捲線を重ね合わせないで、つまり、互いに分
離して別の場所に巻回形成することにより第1の補正コ
イルと第2の補正コイルを形成するようにすることもで
きる。これら捲線が巻回されたコア5,10は偏向ヨーク
のネック部11の左右位置に対向配置されている。前記第
1の補正コイル8a〜8dは正の電流が供給されたとき
に、図示の如く、ブルーBのビームに対してはトップ側
からボトム側に向かって横切り、レッドRのビームに対
してはボトム側からトップ側に向かって横切る第1の補
正磁界BS を発生させるように結線されており、また、
第2の補正コイル9a〜9dは、負の電流が流れたとき
に、前記第1の補正磁界BS と同一の向きにブルーBの
ビームとレッドRのビームを上下互い違いに横切る第2
の補正磁界BB を発生させるように結線されている。本
実施例ではこの第1の補正磁界BS と第2の補正磁界B
B の大きさが最適となるように第1の補正コイル8a〜
8dと第2の補正コイル9a〜9dの巻数等の設計値が
関連づけられている。
補正コイル9a,9bは図2に示すように、コ字形状を
した共通のコア5の脚部5a,5bに2本の捲線を一緒
にして、つまり、バイファイラ状に巻回して構成されて
おり、同様に、第1の補正コイル8c,8dと第2の補
正コイル9c,9dもコ字形状をした共通のコア10の脚
部10a,10bに捲線をバイファイラ状に巻回して構成さ
れているが、各コア5,10の脚部5a,5b,10a,10
bに2本の捲線を重ね合わせないで、つまり、互いに分
離して別の場所に巻回形成することにより第1の補正コ
イルと第2の補正コイルを形成するようにすることもで
きる。これら捲線が巻回されたコア5,10は偏向ヨーク
のネック部11の左右位置に対向配置されている。前記第
1の補正コイル8a〜8dは正の電流が供給されたとき
に、図示の如く、ブルーBのビームに対してはトップ側
からボトム側に向かって横切り、レッドRのビームに対
してはボトム側からトップ側に向かって横切る第1の補
正磁界BS を発生させるように結線されており、また、
第2の補正コイル9a〜9dは、負の電流が流れたとき
に、前記第1の補正磁界BS と同一の向きにブルーBの
ビームとレッドRのビームを上下互い違いに横切る第2
の補正磁界BB を発生させるように結線されている。本
実施例ではこの第1の補正磁界BS と第2の補正磁界B
B の大きさが最適となるように第1の補正コイル8a〜
8dと第2の補正コイル9a〜9dの巻数等の設計値が
関連づけられている。
【0018】本第1の実施例は上記のように構成されて
おり、以下、その作用を説明する。
おり、以下、その作用を説明する。
【0019】偏向ヨークを駆動すると、水平偏向コイル
1から図3の(b)に示すような鋸歯状波の水平偏向電
流iH がミスコンバージェンスXH の補正装置7に加え
られる。このとき、テレビ画面の左側半分の走査時には
水平偏向電流の極性は正となるので、逆方向となる第2
のダイオード6b側には電流は流れない。これに対し、
第1のダイオード6aは図3の(a)に示す水平偏向パ
ルスが順方向の電圧となるとき(水平偏向電圧が正側に
なるとき)、つまり、帰線期間の開始点でオン動作し、
図3の(c)に示すように、走査期間の開始点で波高値
i1 をもち、走査期間の中間点で0となる半波整流の補
正電流iD1を作り出し、この補正電流iD1を第1の補正
コイル8a〜8dへ加える。
1から図3の(b)に示すような鋸歯状波の水平偏向電
流iH がミスコンバージェンスXH の補正装置7に加え
られる。このとき、テレビ画面の左側半分の走査時には
水平偏向電流の極性は正となるので、逆方向となる第2
のダイオード6b側には電流は流れない。これに対し、
第1のダイオード6aは図3の(a)に示す水平偏向パ
ルスが順方向の電圧となるとき(水平偏向電圧が正側に
なるとき)、つまり、帰線期間の開始点でオン動作し、
図3の(c)に示すように、走査期間の開始点で波高値
i1 をもち、走査期間の中間点で0となる半波整流の補
正電流iD1を作り出し、この補正電流iD1を第1の補正
コイル8a〜8dへ加える。
【0020】したがって、テレビ画面の左側の走査時に
おいては、図2の実線で示すように、第1の補正コイル
8a,8bからはブルーBのビームに対してトップ側か
らボトム側に、また、第1の補正コイル8c,8dから
はレッドRのビームに対してボトム側からトップ側にそ
れぞれ横切る第1の補正磁界BS が発生する。この第1
の補正磁界BS はスクリーン側からみて磁界の進む方向
に対して右向きに力を及ぼす結果、ブルーBのビームに
対しては画面に向かって左方向に力を及ぼしてその方向
に移動させ、レッドRのビームに対しては右方向に力を
及ぼしてその方向に移動させる。
おいては、図2の実線で示すように、第1の補正コイル
8a,8bからはブルーBのビームに対してトップ側か
らボトム側に、また、第1の補正コイル8c,8dから
はレッドRのビームに対してボトム側からトップ側にそ
れぞれ横切る第1の補正磁界BS が発生する。この第1
の補正磁界BS はスクリーン側からみて磁界の進む方向
に対して右向きに力を及ぼす結果、ブルーBのビームに
対しては画面に向かって左方向に力を及ぼしてその方向
に移動させ、レッドRのビームに対しては右方向に力を
及ぼしてその方向に移動させる。
【0021】テレビ画面の右側の走査時においては、水
平偏向電流iH の極性が負となるので、第1のダイオー
ド6aはオフ状態となり、第2のダイオード6bは順方
向となってオン状態となり半波整流の補正電流iD2が第
2の補正コイル9a〜9dに加えられる。この結果、第
2の補正コイル9a,9bからはブルーBのビームをト
ップ側からボトム側に横切る第2の補正磁界BB が発生
し、第2の補正コイル9c,9dからはレッドRのビー
ムをボトム側からトップ側に横切る第2の補正磁界BB
が発生する。つまり、画面左側の走査時における第1の
補正磁界BS と同一向きの第2の補正磁界BB が発生す
る。この第2の補正磁界はブルーBおよびレッドRのビ
ームに作用し、ブルーBのビームはテレビ画面に向かっ
て左側に、レッドRのビームは右側にそれぞれ力を受け
てその力の方向に移動する。
平偏向電流iH の極性が負となるので、第1のダイオー
ド6aはオフ状態となり、第2のダイオード6bは順方
向となってオン状態となり半波整流の補正電流iD2が第
2の補正コイル9a〜9dに加えられる。この結果、第
2の補正コイル9a,9bからはブルーBのビームをト
ップ側からボトム側に横切る第2の補正磁界BB が発生
し、第2の補正コイル9c,9dからはレッドRのビー
ムをボトム側からトップ側に横切る第2の補正磁界BB
が発生する。つまり、画面左側の走査時における第1の
補正磁界BS と同一向きの第2の補正磁界BB が発生す
る。この第2の補正磁界はブルーBおよびレッドRのビ
ームに作用し、ブルーBのビームはテレビ画面に向かっ
て左側に、レッドRのビームは右側にそれぞれ力を受け
てその力の方向に移動する。
【0022】上記のようにして、テレビ画面の左右で補
正磁界BS ,BB による補正作用が行われる結果、図16
の(b)に示すようなアンダータイプのミスコンバージ
ェンスXH の補正が行われることになる。しかも、本実
施例では、可変調整可能な補正電流iD1,iD2によって
得られた補正磁界BS ,BB によって補正を行うので、
ミスコンバージェンスXH の補正が高精度、かつ、高感
度のもとで行われるのである。
正磁界BS ,BB による補正作用が行われる結果、図16
の(b)に示すようなアンダータイプのミスコンバージ
ェンスXH の補正が行われることになる。しかも、本実
施例では、可変調整可能な補正電流iD1,iD2によって
得られた補正磁界BS ,BB によって補正を行うので、
ミスコンバージェンスXH の補正が高精度、かつ、高感
度のもとで行われるのである。
【0023】なお、この実施例において、第1の補正コ
イル8a〜8dおよび第2の補正コイル9a〜9dの結
線方向を同時に上記の場合と逆にすれば、第1の補正磁
界BS および第2の補正磁界BB の向きが上記の場合と
逆向きとなり、図16の(a)に示すようなオーバータイ
プのミスコンバージェンスXH の補正が同様に可能にな
る。
イル8a〜8dおよび第2の補正コイル9a〜9dの結
線方向を同時に上記の場合と逆にすれば、第1の補正磁
界BS および第2の補正磁界BB の向きが上記の場合と
逆向きとなり、図16の(a)に示すようなオーバータイ
プのミスコンバージェンスXH の補正が同様に可能にな
る。
【0024】ところで、偏向ヨークを量産する場合、X
H にばらつきなく形成することは難しく、アンダータイ
プの多少のミスコンバージェンスXH が生じたり、オー
バータイプの多少のミスコンバージェンスXHが生じた
り、あるいはミスコンバージェンスXH が生じないもの
ができる等、製品によってばらつきが生じる。このよう
なばらつきを補正するために、本実施例では、第1の補
正コイル8a〜8dに並列に可変インダクタンス14aを
接続し、第2の補正コイル9a〜9dに可変インダクタ
ンス14bを接続している。
H にばらつきなく形成することは難しく、アンダータイ
プの多少のミスコンバージェンスXH が生じたり、オー
バータイプの多少のミスコンバージェンスXHが生じた
り、あるいはミスコンバージェンスXH が生じないもの
ができる等、製品によってばらつきが生じる。このよう
なばらつきを補正するために、本実施例では、第1の補
正コイル8a〜8dに並列に可変インダクタンス14aを
接続し、第2の補正コイル9a〜9dに可変インダクタ
ンス14bを接続している。
【0025】可変インダクタンス14aのインダクタンス
を可変調整することにより、つまり、インダクタンスを
大きくする方向に変化させると第1の補正コイル8a〜
8dに流れる電流が大きくなり、インダクタンスを小さ
くする方向に変化させると、第1の補正コイル8a〜8
dに流れる補正電流が小さくなる。この可変インダクタ
ンスの調整により、第1の補正コイル8a〜8dに流れ
る補正電流の大きさを変え、第1の補正磁界BS の大き
さを調整することができる。
を可変調整することにより、つまり、インダクタンスを
大きくする方向に変化させると第1の補正コイル8a〜
8dに流れる電流が大きくなり、インダクタンスを小さ
くする方向に変化させると、第1の補正コイル8a〜8
dに流れる補正電流が小さくなる。この可変インダクタ
ンスの調整により、第1の補正コイル8a〜8dに流れ
る補正電流の大きさを変え、第1の補正磁界BS の大き
さを調整することができる。
【0026】同様に、可変インダクタンス14bを可変調
整することにより第2の補正コイル9a〜9dに流れる
補正電流の大きさを可変させて第2の補正磁界BB の大
きさを調整し、ミスコンバージェンスXH の補正量を制
御することができる。したがって、量産により製品のば
らつきが生じても、可変インダクタンス14a,14bを可
変調整することによりミスコンバージェンスXH の補正
を高精度のもとで行うことが可能となる。
整することにより第2の補正コイル9a〜9dに流れる
補正電流の大きさを可変させて第2の補正磁界BB の大
きさを調整し、ミスコンバージェンスXH の補正量を制
御することができる。したがって、量産により製品のば
らつきが生じても、可変インダクタンス14a,14bを可
変調整することによりミスコンバージェンスXH の補正
を高精度のもとで行うことが可能となる。
【0027】図4および図5には本発明に係る偏向ヨー
クの第2の実施例が示されている。この第2の実施例
は、テレビ画面の左側半分の走査時には第1の補正コイ
ルによりブルーBのビームをトップ側からボトム側に横
切る第1の補正磁界BS を発生させ、テレビ画面の右側
半分の走査時には第2の補正コイルにより、レッドRの
ビームをボトム側からトップ側に横切る第2の補正磁界
BB を発生するように構成したことである。このことか
ら、図4に示すように、第1のダイオード6aのカソー
ド側には第1の補正コイル12a,12bが直列に接続され
ており、また、第2のダイオード6bのアノード側には
第2の補正コイル13a,13bが直列に接続されている。
そして、これら第1の補正コイル12a,12bの直列接続
体には可変インダクタンス14aが、第2の補正コイル13
a,13bの直列接続体には可変インダクタンス14bがそ
れぞれ並列に接続されている。第1の補正コイル12a,
12bはコア5の脚部5a,5bに捲線を巻回することに
より構成されており、補正コイル13a,13bはコア10の
脚部10a,10bに捲線を巻回することにより構成されて
いる。前記補正コイル12a,12bは正の電流が流れたと
きにブルーBのビームをトップ側からボトム側に横切る
第1の補正磁界BS を発生するように結線されており、
また、補正コイル13a,13bは負の電流が流れたときに
レッドRのビームをボトム側からトップ側に横切る第2
の補正磁界BB が発生するように結線されている。
クの第2の実施例が示されている。この第2の実施例
は、テレビ画面の左側半分の走査時には第1の補正コイ
ルによりブルーBのビームをトップ側からボトム側に横
切る第1の補正磁界BS を発生させ、テレビ画面の右側
半分の走査時には第2の補正コイルにより、レッドRの
ビームをボトム側からトップ側に横切る第2の補正磁界
BB を発生するように構成したことである。このことか
ら、図4に示すように、第1のダイオード6aのカソー
ド側には第1の補正コイル12a,12bが直列に接続され
ており、また、第2のダイオード6bのアノード側には
第2の補正コイル13a,13bが直列に接続されている。
そして、これら第1の補正コイル12a,12bの直列接続
体には可変インダクタンス14aが、第2の補正コイル13
a,13bの直列接続体には可変インダクタンス14bがそ
れぞれ並列に接続されている。第1の補正コイル12a,
12bはコア5の脚部5a,5bに捲線を巻回することに
より構成されており、補正コイル13a,13bはコア10の
脚部10a,10bに捲線を巻回することにより構成されて
いる。前記補正コイル12a,12bは正の電流が流れたと
きにブルーBのビームをトップ側からボトム側に横切る
第1の補正磁界BS を発生するように結線されており、
また、補正コイル13a,13bは負の電流が流れたときに
レッドRのビームをボトム側からトップ側に横切る第2
の補正磁界BB が発生するように結線されている。
【0028】この第2の実施例によれば、テレビ画面の
左側半分の走査時には第1のダイオード6aのオン動作
とコイル12a, 12bを流れる半波整流の補正電流iD1が
補正コイル12a,12bに加えられ、補正コイル12a,12
bからブルーBをトップ側からボトム側に横切る第1の
補正磁界BS が発生する。この第1の補正磁界BS はブ
ルーBのビームをテレビ画面に向かって左側に力をおよ
ぼし、その方向に移動させる。次に、テレビ画面の右側
半分の走査時には第2のダイオード6bが順方向となっ
てオンし、補正コイル13a,13bに水平偏向電流の鋸歯
状波の負の部分の補正電流iD2が流れ、レッドRのビー
ムに対しボトム側からトップ側に横切る第2の補正磁界
BB が発生する。この第2の補正磁界BB はレッドRの
ビームをテレビ画面に向かって右側に移動させる。この
結果、図 16 の(b)に示すようなアンダータイプのミ
スコンバージェンスXH の補正が効果的に行われる。
左側半分の走査時には第1のダイオード6aのオン動作
とコイル12a, 12bを流れる半波整流の補正電流iD1が
補正コイル12a,12bに加えられ、補正コイル12a,12
bからブルーBをトップ側からボトム側に横切る第1の
補正磁界BS が発生する。この第1の補正磁界BS はブ
ルーBのビームをテレビ画面に向かって左側に力をおよ
ぼし、その方向に移動させる。次に、テレビ画面の右側
半分の走査時には第2のダイオード6bが順方向となっ
てオンし、補正コイル13a,13bに水平偏向電流の鋸歯
状波の負の部分の補正電流iD2が流れ、レッドRのビー
ムに対しボトム側からトップ側に横切る第2の補正磁界
BB が発生する。この第2の補正磁界BB はレッドRの
ビームをテレビ画面に向かって右側に移動させる。この
結果、図 16 の(b)に示すようなアンダータイプのミ
スコンバージェンスXH の補正が効果的に行われる。
【0029】このミスコンバージェンスXH の補正に際
し、厳密に見れば、テレビ画面の左側半分の走査時には
ブルーBだけでなくグリーンGとレッドRのビームに対
してもトップ側からボトム側に第1の補正磁界BS が横
切り、グリーンGとレッドRのビームも画面左側に力を
受けてその方向に移動することになる。しかし、このグ
リーンGとレッドRを横切る第1の補正磁界BS の大き
さはブルーBのビームを横切る大きさに較べてはるかに
小さい。すなわち、ブルーBのビームを横切る第1の補
正磁界の強さをBSB、同様にグリーンGのビームを横切
る強さをBSG、レッドRのビームを横切る磁界の強さを
BSRとすれば、BSB>BSG>BSRとなり、ブルーBのビ
ームはより強い力を受けてグリーンGとレッドRのビー
ムに対して相対的にテレビ画面に向かって左方向に移動
し、アンダータイプのミスコンバージェンスXH の補正
が行われる。
し、厳密に見れば、テレビ画面の左側半分の走査時には
ブルーBだけでなくグリーンGとレッドRのビームに対
してもトップ側からボトム側に第1の補正磁界BS が横
切り、グリーンGとレッドRのビームも画面左側に力を
受けてその方向に移動することになる。しかし、このグ
リーンGとレッドRを横切る第1の補正磁界BS の大き
さはブルーBのビームを横切る大きさに較べてはるかに
小さい。すなわち、ブルーBのビームを横切る第1の補
正磁界の強さをBSB、同様にグリーンGのビームを横切
る強さをBSG、レッドRのビームを横切る磁界の強さを
BSRとすれば、BSB>BSG>BSRとなり、ブルーBのビ
ームはより強い力を受けてグリーンGとレッドRのビー
ムに対して相対的にテレビ画面に向かって左方向に移動
し、アンダータイプのミスコンバージェンスXH の補正
が行われる。
【0030】同様に、テレビ画面の右側半分の走査時に
おいても、第2の補正磁界BB はレッドRのビームの他
にグリーンGのビームとブルーBのビームを横切り、グ
リーンGとブルーBのビームも画面右方向の力を受ける
が、このとき、第2の補正磁界BB がレッドRを横切る
磁界の強さをBBR、同様にグリーンGを横切る磁界の強
さをBBG、ブルーBを横切る磁界の強さをBBBとすれ
ば、BBR>BBG>BBBの関係となり、レッドRのビーム
はより強い力を受けてグリーンGとブルーBに対して相
対的にテレビ画面に向かって右方向に移動することとな
り、これにより、アンダータイプのミスコンバージェン
スXH の補正が行われるのである。この実施例のミスコ
ンバージェンスXH の補正に際しても、量産偏向ヨーク
製品のばらつきは前記第1の実施例と同様に可変インダ
クタンス14a,14bのインダクタンスの可変調整により
正しく修正される。なお、第1の補正コイル12a,12b
と第2の補正コイル13a,13bの結線方向を同時に上記
の場合と逆にすれば、補正磁界BS ,BB の向きが逆に
なり、図16の(a)に示すようなオーバータイプのミス
コンバージェンスXH の補正が同様に可能になる。
おいても、第2の補正磁界BB はレッドRのビームの他
にグリーンGのビームとブルーBのビームを横切り、グ
リーンGとブルーBのビームも画面右方向の力を受ける
が、このとき、第2の補正磁界BB がレッドRを横切る
磁界の強さをBBR、同様にグリーンGを横切る磁界の強
さをBBG、ブルーBを横切る磁界の強さをBBBとすれ
ば、BBR>BBG>BBBの関係となり、レッドRのビーム
はより強い力を受けてグリーンGとブルーBに対して相
対的にテレビ画面に向かって右方向に移動することとな
り、これにより、アンダータイプのミスコンバージェン
スXH の補正が行われるのである。この実施例のミスコ
ンバージェンスXH の補正に際しても、量産偏向ヨーク
製品のばらつきは前記第1の実施例と同様に可変インダ
クタンス14a,14bのインダクタンスの可変調整により
正しく修正される。なお、第1の補正コイル12a,12b
と第2の補正コイル13a,13bの結線方向を同時に上記
の場合と逆にすれば、補正磁界BS ,BB の向きが逆に
なり、図16の(a)に示すようなオーバータイプのミス
コンバージェンスXH の補正が同様に可能になる。
【0031】図6および図7には本発明に係る偏向ヨー
ク装置の第3の実施例の要部構成が示されている。この
第3の実施例が前記第2の実施例と異なることは、補正
コイル13a,13bを第1のダイオード6aのカソード側
に直列に接続して第1の補正コイルとして機能させ、補
正コイル12a,12bを第2のダイオード6bのアノード
側に直列に接続して第2の補正コイルとして機能させた
ことであり、それ以外は前記第2の実施例と同様であ
る。この第3の実施例では前記第2の実施例と同様にコ
ア5の脚部5a,5bに捲線を巻回して補正コイル12
a,12bが構成されており、また、コア10の脚部10a,
10bに捲線を巻回して補正コイル13a,13bが構成され
ている。
ク装置の第3の実施例の要部構成が示されている。この
第3の実施例が前記第2の実施例と異なることは、補正
コイル13a,13bを第1のダイオード6aのカソード側
に直列に接続して第1の補正コイルとして機能させ、補
正コイル12a,12bを第2のダイオード6bのアノード
側に直列に接続して第2の補正コイルとして機能させた
ことであり、それ以外は前記第2の実施例と同様であ
る。この第3の実施例では前記第2の実施例と同様にコ
ア5の脚部5a,5bに捲線を巻回して補正コイル12
a,12bが構成されており、また、コア10の脚部10a,
10bに捲線を巻回して補正コイル13a,13bが構成され
ている。
【0032】この第3の実施例によれば、テレビ画面の
左側半分の走査時には第1のダイオード6aがオン動作
し、補正コイル13a,13bに補正電流iD1が流れ、この
補正コイル13a,13bからレッドRのビームをボトム側
からトップ側に横切る第1の補正磁界BS が発生し、レ
ッドRのビームをテレビ画面に向かって右側に移動させ
る。また、テレビ画面の右側半分の走査時には第2のダ
イオード6bがオンして、補正コイル12a,12bに補正
電流iD2が流れ、ブルーBのビームをトップ側からボト
ム側に横切る第2の補正磁界BB が発生し、ブルーBの
ビームをテレビ画面に向かって左方向に移動させる。こ
のレッドRとブルーBのビーム移動により、アンダータ
イプのミスコンバージェンスXH の補正が行われるので
ある。
左側半分の走査時には第1のダイオード6aがオン動作
し、補正コイル13a,13bに補正電流iD1が流れ、この
補正コイル13a,13bからレッドRのビームをボトム側
からトップ側に横切る第1の補正磁界BS が発生し、レ
ッドRのビームをテレビ画面に向かって右側に移動させ
る。また、テレビ画面の右側半分の走査時には第2のダ
イオード6bがオンして、補正コイル12a,12bに補正
電流iD2が流れ、ブルーBのビームをトップ側からボト
ム側に横切る第2の補正磁界BB が発生し、ブルーBの
ビームをテレビ画面に向かって左方向に移動させる。こ
のレッドRとブルーBのビーム移動により、アンダータ
イプのミスコンバージェンスXH の補正が行われるので
ある。
【0033】この第3の実施例の場合にも、厳密に見れ
ば、テレビ画面の左側半分の走査時には、第1の補正磁
界BS がレッドRのビームの他にグリーンGとブルーB
のビームに対してもボトム側からトップ側に向けて横切
ることとなる。しかしこの場合も、レッドRのビームを
横切る磁界の強さをBSR、グリーンGのビームを横切る
磁界の強さをBSG、ブルーBのビームを横切る磁界の強
さをBSBとすれば、BSB<BSG<BSRの関係となり、レ
ッドRのビームがグリーンGとブルーBのビームに対し
て相対的に画面右方向に移動し、アンダータイプのミス
コンバージェンスXH の補正が行われる。同様に、テレ
ビ画面の右側半分の走査時には、第2の補正磁界BB は
ブルーBのビームの他にグリーンGとレッドRのビーム
に対してもトップ側からボトム側に横切ることとなる。
この場合も、ブルーBを横切る磁界の強さをBBB、グリ
ーンGを横切る磁界の強さをBBG、レッドRのビームを
横切る磁界の強さをBBRとすれば、BBB>BBG>BBRの
関係となってブルーBのビームはグリーンGとレッドR
のビームに対して相対的に画面左方向に移動し、アンダ
ータイプのミスコンバージェンスXH の補正が効果的に
行われるのである。
ば、テレビ画面の左側半分の走査時には、第1の補正磁
界BS がレッドRのビームの他にグリーンGとブルーB
のビームに対してもボトム側からトップ側に向けて横切
ることとなる。しかしこの場合も、レッドRのビームを
横切る磁界の強さをBSR、グリーンGのビームを横切る
磁界の強さをBSG、ブルーBのビームを横切る磁界の強
さをBSBとすれば、BSB<BSG<BSRの関係となり、レ
ッドRのビームがグリーンGとブルーBのビームに対し
て相対的に画面右方向に移動し、アンダータイプのミス
コンバージェンスXH の補正が行われる。同様に、テレ
ビ画面の右側半分の走査時には、第2の補正磁界BB は
ブルーBのビームの他にグリーンGとレッドRのビーム
に対してもトップ側からボトム側に横切ることとなる。
この場合も、ブルーBを横切る磁界の強さをBBB、グリ
ーンGを横切る磁界の強さをBBG、レッドRのビームを
横切る磁界の強さをBBRとすれば、BBB>BBG>BBRの
関係となってブルーBのビームはグリーンGとレッドR
のビームに対して相対的に画面左方向に移動し、アンダ
ータイプのミスコンバージェンスXH の補正が効果的に
行われるのである。
【0034】なお、この第3の実施例において、補正コ
イル12a,12b,13a,13bの結線の方向を上記の場合
と同時に逆にすれば、図16の(a)に示すようなオーバ
ータイプのミスコンバージェンスXH の補正が同様に行
われることとなる。
イル12a,12b,13a,13bの結線の方向を上記の場合
と同時に逆にすれば、図16の(a)に示すようなオーバ
ータイプのミスコンバージェンスXH の補正が同様に行
われることとなる。
【0035】図8および図9には本発明の第4の実施例
が示されている。この実施例は、テレビ画面の左側半分
の走査時に作動する第1の補正コイルを2個のコイル8
a,8bによって構成し、テレビ画面の右側半分の走査
時に作動する第2の補正コイルも2個のコイル9a,9
bによって構成し、このコイルのコアをI型形状に形成
し、図9に示す如く偏向ヨークのネック部11の左側に配
置するI型形状のコア15aには第1の補正コイル8bと
第2の補正コイル9bを巻回形成し、ネック部11の右側
に配置されるI型形状のコア15bには第1の補正コイル
8aと第2の補正コイル9aとを巻回形成したものであ
り、それ以外は前記第1の実施例と同様である。
が示されている。この実施例は、テレビ画面の左側半分
の走査時に作動する第1の補正コイルを2個のコイル8
a,8bによって構成し、テレビ画面の右側半分の走査
時に作動する第2の補正コイルも2個のコイル9a,9
bによって構成し、このコイルのコアをI型形状に形成
し、図9に示す如く偏向ヨークのネック部11の左側に配
置するI型形状のコア15aには第1の補正コイル8bと
第2の補正コイル9bを巻回形成し、ネック部11の右側
に配置されるI型形状のコア15bには第1の補正コイル
8aと第2の補正コイル9aとを巻回形成したものであ
り、それ以外は前記第1の実施例と同様である。
【0036】この第4の実施例では、前記第1の実施例
と同様にテレビ画面の左側半分の走査時には第1の補正
コイル8bの動作によって発生する第1の補正磁界BS
がブルーBのビームをトップ側からボトム側に横切り、
同様に第1の補正コイル8aの動作によって発生する第
1の補正磁界BS はレッドRのビームをボトム側からト
ップ側に横切り、アンダータイプのミスコンバージェン
スXH の補正が行われる。そして、テレビ画面の右側半
分の走査時には第2の補正コイル9bの動作によってブ
ルーBのビームをトップ側からボトム側に横切る第2の
補正磁界BB が発生し、第2の補正コイル9aからはレ
ッドRのビームをボトム側からトップ側に横切る第2の
補正磁界BB が発生する結果、アンダータイプのミスコ
ンバージェンスXH の補正が同様に行われる。そして、
この補正磁界BS ,BB の大きさは可変インダクタンス
14a,14bのインダクタンスを可変することにより変化
し、補正量の調整が行われるのである。
と同様にテレビ画面の左側半分の走査時には第1の補正
コイル8bの動作によって発生する第1の補正磁界BS
がブルーBのビームをトップ側からボトム側に横切り、
同様に第1の補正コイル8aの動作によって発生する第
1の補正磁界BS はレッドRのビームをボトム側からト
ップ側に横切り、アンダータイプのミスコンバージェン
スXH の補正が行われる。そして、テレビ画面の右側半
分の走査時には第2の補正コイル9bの動作によってブ
ルーBのビームをトップ側からボトム側に横切る第2の
補正磁界BB が発生し、第2の補正コイル9aからはレ
ッドRのビームをボトム側からトップ側に横切る第2の
補正磁界BB が発生する結果、アンダータイプのミスコ
ンバージェンスXH の補正が同様に行われる。そして、
この補正磁界BS ,BB の大きさは可変インダクタンス
14a,14bのインダクタンスを可変することにより変化
し、補正量の調整が行われるのである。
【0037】この第4の実施例では補正コイルのコアを
I型形状のコアに形成しているので、コア15a,15bの
製造が容易となり、量産に適したものとなる。また、量
産時のばらつきによって生じるミスコンバージェンスX
H の補正量のずれは小さなものであり、したがって、こ
のI型形状のコアを使用して構成した第1および第2の
補正コイル8a,8b,9a,9bによって補正量のず
れを十分に修正することができ、非常に効果的である。
この補正コイルのコアを前記各実施例のようにコ字形状
にした場合には補正量が大きいので量産のばらつきによ
るミスコンバージェンスXH の補正が過補正になりやす
いが、この実施例のようにコアをI型形状にすることに
より、このような過補正の虞れはなくなる。
I型形状のコアに形成しているので、コア15a,15bの
製造が容易となり、量産に適したものとなる。また、量
産時のばらつきによって生じるミスコンバージェンスX
H の補正量のずれは小さなものであり、したがって、こ
のI型形状のコアを使用して構成した第1および第2の
補正コイル8a,8b,9a,9bによって補正量のず
れを十分に修正することができ、非常に効果的である。
この補正コイルのコアを前記各実施例のようにコ字形状
にした場合には補正量が大きいので量産のばらつきによ
るミスコンバージェンスXH の補正が過補正になりやす
いが、この実施例のようにコアをI型形状にすることに
より、このような過補正の虞れはなくなる。
【0038】図10および図11には本発明の第5の実施例
が示されている。この第5の実施例は、偏向ヨークのネ
ック部11の左右側に一対のI型形状のコア15a,15bを
対向配置し、コア15a側にはテレビ画面の左側半分の走
査時に作動する1個の第1の補正コイル12を巻回形成
し、コア15b側にはテレビ画面の右側半分の走査時に作
動する1個の第2の補正コイル13を巻回形成して第1の
補正コイル12と第2の補正コイル13をそれぞれ独自のコ
アを用いて別個独立に形成したことであり、それ以外の
構成は前記第4の実施例と同様である。
が示されている。この第5の実施例は、偏向ヨークのネ
ック部11の左右側に一対のI型形状のコア15a,15bを
対向配置し、コア15a側にはテレビ画面の左側半分の走
査時に作動する1個の第1の補正コイル12を巻回形成
し、コア15b側にはテレビ画面の右側半分の走査時に作
動する1個の第2の補正コイル13を巻回形成して第1の
補正コイル12と第2の補正コイル13をそれぞれ独自のコ
アを用いて別個独立に形成したことであり、それ以外の
構成は前記第4の実施例と同様である。
【0039】この第5の実施例では、第1の補正コイル
12と第2の補正コイル13は別個のコアに巻回形成されて
いるので、第1の補正コイル12と第2の補正コイル13の
動作時に一方側の動作の影響が他方側の補正コイルに干
渉することがなく、ミスコンバージェンスXH の補正を
より正確に、かつ、高精度に補正することができる。し
かも、各コア15a,15bに1個のコイルを巻回形成すれ
ばよいので補正コイルの製造も非常に容易になる。
12と第2の補正コイル13は別個のコアに巻回形成されて
いるので、第1の補正コイル12と第2の補正コイル13の
動作時に一方側の動作の影響が他方側の補正コイルに干
渉することがなく、ミスコンバージェンスXH の補正を
より正確に、かつ、高精度に補正することができる。し
かも、各コア15a,15bに1個のコイルを巻回形成すれ
ばよいので補正コイルの製造も非常に容易になる。
【0040】図12および図13には本発明の第6の実施例
が示されている。この第6の実施例、テレビ画面の左側
半分の走査時に作動するダイオード6aと第1の補正コ
イル12の直列回路と、テレビ画面の右側半分の走査時に
作動するダイオード6bと第2の補正コイル13との直列
回路を並列に接続し、この並列回路16にインダクタンス
17を直列に接続して水平偏向コイル1に接続し、この並
列回路16とインダクタンス17との直列回路に、第1の補
正コイル12の補正量を調整する可変インダクタンス14a
とダイオード18との直列回路を並列に接続し、同様に、
第2の補正コイル13の補正量を調整する可変インダクタ
ンス14bとダイオード19との直列回路を並列に接続した
ものであり、それ以外の構成は前記第5の実施例と同様
である。
が示されている。この第6の実施例、テレビ画面の左側
半分の走査時に作動するダイオード6aと第1の補正コ
イル12の直列回路と、テレビ画面の右側半分の走査時に
作動するダイオード6bと第2の補正コイル13との直列
回路を並列に接続し、この並列回路16にインダクタンス
17を直列に接続して水平偏向コイル1に接続し、この並
列回路16とインダクタンス17との直列回路に、第1の補
正コイル12の補正量を調整する可変インダクタンス14a
とダイオード18との直列回路を並列に接続し、同様に、
第2の補正コイル13の補正量を調整する可変インダクタ
ンス14bとダイオード19との直列回路を並列に接続した
ものであり、それ以外の構成は前記第5の実施例と同様
である。
【0041】この第6の実施例では、第1の補正コイル
12と第2の補正コイル13に流れる補正電流がダイオード
6a,6bの定格を越えるような場合に、インダクタン
ス17を設けてダイオード6a,6bに流れる電流を定格
以下に減らすようにしたものである。この第6の実施例
においても前記第5の実施例と同様にミスコンバージェ
ンスXH の補正が行われ、同様な効果を奏することがで
きる。
12と第2の補正コイル13に流れる補正電流がダイオード
6a,6bの定格を越えるような場合に、インダクタン
ス17を設けてダイオード6a,6bに流れる電流を定格
以下に減らすようにしたものである。この第6の実施例
においても前記第5の実施例と同様にミスコンバージェ
ンスXH の補正が行われ、同様な効果を奏することがで
きる。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
各実施例では、コア5,10,15a,15bを偏向ヨークの
ネック部11の左右側に対向配置したが、これを図14に示
すように、ネック部11の上下に対向配置してもよい。
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
各実施例では、コア5,10,15a,15bを偏向ヨークの
ネック部11の左右側に対向配置したが、これを図14に示
すように、ネック部11の上下に対向配置してもよい。
【0043】また、上記第1〜第3の実施例では、第1
の補正コイル8a〜8d(12a〜12b,13a〜13b)と
第2の補正コイル9a〜9d(13a〜13b,12a〜12
b)をコア5,10の脚部5a,5b,10a,10bに捲線
を巻回して構成したが、これを例えば図15に示すよう
に、コア5,10の底部5c,10cに捲線を巻回して形成
してもよい。
の補正コイル8a〜8d(12a〜12b,13a〜13b)と
第2の補正コイル9a〜9d(13a〜13b,12a〜12
b)をコア5,10の脚部5a,5b,10a,10bに捲線
を巻回して構成したが、これを例えば図15に示すよう
に、コア5,10の底部5c,10cに捲線を巻回して形成
してもよい。
【0044】さらに、上記第1〜第4の実施例では第1
の補正コイル8a〜8d(12a〜12b,13a〜13b) は
直列に接続されており、また、第2の補正コイル9a〜
9d(13a〜13b,12a〜12b) も直列に接続されてい
るが、これら第1の補正コイル8a〜8d (12a〜12
b,13a〜13b) および第2の補正コイル9a〜9d
(13a〜13b,12a〜12b) はそれぞれ並列に接続した
ものでもよい。
の補正コイル8a〜8d(12a〜12b,13a〜13b) は
直列に接続されており、また、第2の補正コイル9a〜
9d(13a〜13b,12a〜12b) も直列に接続されてい
るが、これら第1の補正コイル8a〜8d (12a〜12
b,13a〜13b) および第2の補正コイル9a〜9d
(13a〜13b,12a〜12b) はそれぞれ並列に接続した
ものでもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明は、偏向ヨークのミスコンバージ
ェンスXH の補正回路を、極性を逆向きにした一対のダ
イオードと補正コイルおよび可変インダクタンスによっ
て構成したものであるから、部品点数が非常に少なく極
めて簡単な回路構成にすることができ、装置製造の作業
効率の向上と装置コストの大幅な低減化を図ることが可
能となる。
ェンスXH の補正回路を、極性を逆向きにした一対のダ
イオードと補正コイルおよび可変インダクタンスによっ
て構成したものであるから、部品点数が非常に少なく極
めて簡単な回路構成にすることができ、装置製造の作業
効率の向上と装置コストの大幅な低減化を図ることが可
能となる。
【0046】また、本発明は、テレビ画面の左側半分の
走査時に作動する第1の補正コイルとテレビ画面の右側
半分の走査時に作動する第2の補正コイルとを独立に設
け、しかも、第1の補正コイルの補正量と第2の補正コ
イルの補正量とを別個独立に調整する可変インダクタン
スを設けたものであるから、補正電流の制御もやりやす
くなり、理想的な補正電流によって補正磁界を発生する
ことが可能となり、テレビ画面の左側の走査時とテレビ
画面の右側の走査時とでバランスの取れた補正磁界によ
ってミスコンバージェンスXH の補正を高感度、かつ、
高精度のもとで行うことが可能となる。
走査時に作動する第1の補正コイルとテレビ画面の右側
半分の走査時に作動する第2の補正コイルとを独立に設
け、しかも、第1の補正コイルの補正量と第2の補正コ
イルの補正量とを別個独立に調整する可変インダクタン
スを設けたものであるから、補正電流の制御もやりやす
くなり、理想的な補正電流によって補正磁界を発生する
ことが可能となり、テレビ画面の左側の走査時とテレビ
画面の右側の走査時とでバランスの取れた補正磁界によ
ってミスコンバージェンスXH の補正を高感度、かつ、
高精度のもとで行うことが可能となる。
【0047】さらに、偏向ヨークの量産によって多少の
ばらつきが生じた場合においても、可変インダクタンス
のインダクタンス調整により補正することが可能とな
り、ミスコンバージェンスXH の補正を正確にゼロに調
整することができ、実用性において非常に優れたものと
なる。
ばらつきが生じた場合においても、可変インダクタンス
のインダクタンス調整により補正することが可能とな
り、ミスコンバージェンスXH の補正を正確にゼロに調
整することができ、実用性において非常に優れたものと
なる。
【0048】さらに、第1の補正コイルと第2の補正コ
イルのコアをI型形状のコアにしたものにあっては、コ
アの製造が容易となり、量産性に優れたものとなる。
イルのコアをI型形状のコアにしたものにあっては、コ
アの製造が容易となり、量産性に優れたものとなる。
【0049】さらに、第1の補正コイルと第2の補正コ
イルを1個のコイルによって形成し、この第1の補正コ
イルと第2の補正コイルを別個の独立したI型形状のコ
アに巻回形成したものにあっては、第1の補正コイルと
第2の補正コイルのコアを通じての干渉を防止すること
ができ、ミスコンバージェンスXH の補正の精度をより
いっそう高めることができるとともに、コアの製造が容
易になるばかりでなくコアに巻回形成する補正コイルの
捲線および配線作業も容易となり、生産性が向上し、よ
りいっそうの量産化に適したものとなり、これに伴い、
装置コストの低減化が可能となる。
イルを1個のコイルによって形成し、この第1の補正コ
イルと第2の補正コイルを別個の独立したI型形状のコ
アに巻回形成したものにあっては、第1の補正コイルと
第2の補正コイルのコアを通じての干渉を防止すること
ができ、ミスコンバージェンスXH の補正の精度をより
いっそう高めることができるとともに、コアの製造が容
易になるばかりでなくコアに巻回形成する補正コイルの
捲線および配線作業も容易となり、生産性が向上し、よ
りいっそうの量産化に適したものとなり、これに伴い、
装置コストの低減化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏向ヨーク装置の第1の実施例の
要部を示す回路図である。
要部を示す回路図である。
【図2】同実施例における補正コイルの配置態様図であ
る。
る。
【図3】同実施例における補正電流の形成例を示す波形
説明図である。
説明図である。
【図4】本発明に係る偏向ヨーク装置の第2の実施例の
要部を示す回路図である。
要部を示す回路図である。
【図5】同実施例における補正コイルの配置態様図であ
る。
る。
【図6】本発明に係る偏向ヨーク装置の第3の実施例の
要部を示す回路図である。
要部を示す回路図である。
【図7】同実施例における補正コイルの配置態様図であ
る。
る。
【図8】本発明の第4の実施例の要部を示す回路図であ
る。
る。
【図9】同実施例における補正コイルの配置態様図であ
る。
る。
【図10】本発明の第5の実施例の要部を示す回路図であ
る。
る。
【図11】同実施例における補正コイルの配置態様図であ
る。
る。
【図12】本発明の第6の実施例の要部を示す回路図であ
る。
る。
【図13】同実施例における補正コイルの配置態様図であ
る。
る。
【図14】補正コイルの他の配置態様例を示す説明図であ
る。
る。
【図15】補正コイルの他の捲線態様を示す説明図であ
る。
る。
【図16】ミスコンバージェンスXH の各種パターン図で
ある。
ある。
【図17】ミスコンバージェンスXH の補正電流を発生さ
せる回路として一般的に考えられる回路図である。
せる回路として一般的に考えられる回路図である。
【図18】ミスコンバージェンスXH の補正電流を発生さ
せる回路として一般的に考えられる他の回路図である。
せる回路として一般的に考えられる他の回路図である。
6a,6b ダイオード
8a〜8d,12,12a,12b 第1の補正コイル
9a〜9d,13,13a,13b 第2の補正コイル
10,15a,15b コア
14a,14b 可変インダクタンス
Claims (2)
- 【請求項1】 カラー陰極線管の電子銃から発せられる
ブルーのビームとレッドのビームを上下方向に互い違い
に横切る補正磁界を発生する補正コイルを備えた偏向ヨ
ーク装置であって、前記補正コイルは陰極線管の画面の
左側半分の走査時に作動する第1の補正コイルと、前記
画面の右側半分の走査時に作動する第2の補正コイルと
からなり、この第1の補正コイルと第2の補正コイルは
互いに極性を逆向きにしたダイオードを介してそれぞれ
偏向ヨークの水平偏向コイルに接続されており、前記第
1の補正コイルと第2の補正コイルにはそれぞれ補正量
を可変調整する可変インダクタンスが並列に接続されて
いることを特徴とする偏向ヨーク装置。 - 【請求項2】 偏向ヨークのネック部を左右又は上下に
挟んで一対のI型コアが対向配置され、前記一方側のI
型コアには第1の補正コイルが巻回形成されており、他
方側のI型コアには第2の補正コイルが巻回形成され
て、第1の補正コイルと第2の補正コイルは別個のI型
コアを用いて独立に形成されていることを特徴とする請
求項1記載の偏向ヨーク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3201354A JP2990623B2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 偏向ヨーク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3201354A JP2990623B2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 偏向ヨーク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0522731A true JPH0522731A (ja) | 1993-01-29 |
JP2990623B2 JP2990623B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=16439651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3201354A Expired - Fee Related JP2990623B2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 偏向ヨーク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990623B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0355747A (ja) * | 1989-07-24 | 1991-03-11 | Mitsubishi Electric Corp | 偏向ヨーク |
JPH03150991A (ja) * | 1989-11-07 | 1991-06-27 | Murata Mfg Co Ltd | コンバージェンス補正回路付偏向ヨーク装置およびそのコンバージェンス補正回路 |
-
1991
- 1991-07-16 JP JP3201354A patent/JP2990623B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0355747A (ja) * | 1989-07-24 | 1991-03-11 | Mitsubishi Electric Corp | 偏向ヨーク |
JPH03150991A (ja) * | 1989-11-07 | 1991-06-27 | Murata Mfg Co Ltd | コンバージェンス補正回路付偏向ヨーク装置およびそのコンバージェンス補正回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2990623B2 (ja) | 1999-12-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |