JPH05226119A - 高電圧用可変抵抗器 - Google Patents

高電圧用可変抵抗器

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JPH05226119A
JPH05226119A JP4172913A JP17291392A JPH05226119A JP H05226119 A JPH05226119 A JP H05226119A JP 4172913 A JP4172913 A JP 4172913A JP 17291392 A JP17291392 A JP 17291392A JP H05226119 A JPH05226119 A JP H05226119A
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JP
Japan
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film resistor
slider
resistance
electrode
reference point
Prior art date
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Pending
Application number
JP4172913A
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English (en)
Inventor
Yorimichi Nagaoka
従通 長岡
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転寿命特性および耐パルス特性が良好で、
残留抵抗の小さな高電圧用可変抵抗器を提供する。 【構成】 円弧状の皮膜抵抗体8をサーメット抵抗材料
で形成し 中心電極11を皮膜抵抗体8よりも面積抵抗
の低いサーメット抵抗材料で形成し、皮膜抵抗体8の両
端の摺動子の始点および終点となる位置に、その皮膜抵
抗体8に接続され、かつ、その皮膜抵抗体8よりも面積
の低いサーメット材料からなる基準点電極6,7を設
け、その基準点電極6,7の少なくとも摺動子の始点と
なる側は摺動子が直接、その基準点電極に接触するよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧用可変抵抗器に
係り、特には絶縁基板面に、可変抵抗部を形成する円弧
状の皮膜抵抗体と、この皮膜抵抗体で囲まれた領域の中
心部に位置する中心電極とを設け、摺動子が前記中心電
極を中心にして前記皮膜抵抗体上を摺動するようにして
なる高電圧用可変抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高電圧用可変抵抗器は、
例えば図5に示すように構成されている。
【0003】すなわち、樹脂からなる一面開口状の下ケ
ース21の内壁面段部22にアルミナ等からなる絶縁基
板23が接着固定されている。この絶縁基板23には、
図6に示すように、上面に一対の端子電極24,25が
形成され、この一対の端子電極24,25にまたがって
その上から可変抵抗部を形成する円弧状の皮膜抵抗体2
6が形成されている。この皮膜抵抗体26において、一
方の端子電極24と接している箇所が後述する摺動子の
始点となり、他方の端子電極25と接している箇所が摺
動子の終点となる。すなわち、摺動子の始点および終点
とは、摺動子の回転範囲の両端位置を指している。ここ
で、上記の始点および終点となる位置の端子電極24,
25部分を基準点電極と称することにする。そして、こ
の皮膜抵抗体26に囲まれた領域の絶縁基板23面の中
心部分には他方の端子電極25に接続された中心電極2
7が形成され、この中心電極27および、この中心電極
27と端子電極25との接続部分を覆うように皮膜抵抗
体28が形成されている。
【0004】上記の下ケース21には、樹脂からなる一
面開口状の上ケース29が嵌合され、この上ケース29
には、絶縁基板23面の中心電極27位置を中心にして
皮膜抵抗体26上を摺動する摺動子30の取り付けられ
た回転軸31が軸受けされている。
【0005】このように構成された高電圧用可変抵抗器
は、摺動子30が始点の位置にあるときに端子電極2
4,25間の抵抗値は最小の値となり、終点の位置にあ
るときに最大の値となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の高電圧用可変抵
抗器において、端子電極24,25は、Ag,AgーP
t,AgーPd等のAg系の電極材料からなる導電ペー
ストが印刷されて形成され、皮膜抵抗体26は例えば1
0MΩ/□ 程度の面積抵抗を有する酸化ルテニウム等
のサーメット抵抗材料からなる抵抗ペーストが印刷され
て形成されている。ここで、面積抵抗とは、正方形に形
成した皮膜抵抗体の相対向する両端間の抵抗値を示すも
のである。
【0007】ところが、上記のような電極材料および抵
抗材料を用いた高電圧用可変抵抗器は、回転寿命特性お
よび耐パルス特性があまり良好ではないという問題があ
った。さらに、具体的に言えば、始点と終点間の初期抵
抗値が100MΩになるように形成した皮膜抵抗体26
上の始点と終点間に摺動子30を500回摺動させたと
きの抵抗値変化(回転寿命特性)は、−5%(可変抵抗
器5個の平均値)であった。また、始点と終点間の初期
抵抗値が100MΩになるように形成した皮膜抵抗体2
6において、摺動子30を一対の端子電極24,25間
の抵抗値が約5MΩになる位置に合わせておき、その状
態で一対の端子電極24,25間に直流27kVのパル
ス電圧を10回印加したときの抵抗値の変化(耐パルス
特性)は、−80%(可変抵抗器5個の平均値)であっ
た。このパルス電圧は、直流27kVの電荷を充電した
2000pFのコンデンサを端子電極24,25間に接
続してその電荷を放電させることにより得ている。
【0008】このように、従来の高電圧用可変抵抗器に
おける回転寿命特性および耐パルス特性があまり良好で
ないのは、端子電極24,25の電極材料がAg系のも
のであるため、Agが皮膜抵抗体26のサーメット抵抗
材料中に拡散していくことに起因しているのではないか
と考えられる。
【0009】また、端子電極24,25と皮膜抵抗体2
6の材料が異なるため、両者の接着性が劣っていること
に起因しているのではないかとも考えられる。
【0010】さらに、上記の高電圧用可変抵抗器におい
て、摺動子30の始点には面積抵抗の高い皮膜抵抗体2
6が存在し、摺動子30はその皮膜抵抗体26上に接触
するものであるため、その皮膜抵抗体26の厚み分が残
留抵抗となり、摺動子30が始点にあるときの端子電極
24,25間の抵抗値が低くならないという課題があっ
た。
【0011】本発明は、上記した課題に鑑みてなされた
ものであって、回転寿命特性および耐パルス特性が良好
で、残留抵抗の小さな高電圧用可変抵抗器を提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の高電圧用可変抵抗器においては、皮
膜抵抗体をサーメット抵抗材料で形成し、中心電極をそ
の皮膜抵抗体よりも面積抵抗の低いサーメット抵抗材料
で形成し、前記摺動子の始点および終点となる位置に、
その皮膜抵抗体に接続され、かつその皮膜抵抗体よりも
面積抵抗の低いサーメット抵抗材料からなる基準点電極
を設け、その基準点電極の少なくとも摺動子の始点とな
る側は摺動子が直接、その基準点電極に接触するように
したことを特徴としている。
【0013】
【作用】摺動子の始点および終点となる位置である皮膜
抵抗体の両端に設けられた基準点電極が従来のようなA
g系の電極材料ではなく、皮膜抵抗体と同じサーメット
抵抗材料で形成されているため、皮膜抵抗体と基準点電
極との接続部分における皮膜抵抗体の材料変化が生じ
ず、両者の接着性も良好となる。しかも、中心電極もサ
ーメット抵抗材料で形成されているため、回転寿命特性
および耐パルス特性に優れたものとなる。また、皮膜抵
抗体の両端に設けられた基準点電極の少なくとも摺動子
の始点となる側は、摺動子が直接その基準点電極に接触
するようになっているため、残留抵抗が小さくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1において、樹脂からなる一面開口状の
下ケース1の内壁面段部2にアルミナ等からなる絶縁基
板3が固定されている。この絶縁基板3には、図2に示
すように、上面に一対の端子電極4,5が形成され、こ
の端子電極4,5に接続して基準点電極6,7が形成され
ている。
【0015】この端子電極4,5は、従来と同様のAg
系の電極材料からなる導電ペーストが印刷されて形成さ
れたものであり、基準点電極6,7は、例えば1kΩ/
□ 程度の、後述する皮膜抵抗体よりも低い面積抵抗を
有する酸化ルテニウム等のサーメット抵抗材料からなる
抵抗ペーストが印刷されて形成されたものである。
【0016】そして、このサーメット抵抗材料からなる
基準点電極6,7にまたがってその上から可変抵抗部を
形成する円弧状の皮膜抵抗体8が形成されている。この
皮膜抵抗体8の一方の基準点電極6と接している箇所が
摺動子の始点となり、他方の基準点電極7と接している
箇所が摺動子の終点となる。この皮膜抵抗体8は、例え
ば従来と同様の10MΩ/□ 程度の面積抵抗を有する
酸化ルテニウム等のサーメット抵抗材料からなる抵抗ペ
ーストが印刷されて形成されたものである。
【0017】また、この皮膜抵抗体8は、摺動子の始点
および終点となる基準点電極6,7と接する位置に切り
欠き9,10が形成されており、絶縁基板3と皮膜抵抗
体8との間に位置している基準点電極6,7が露出する
ようになっている。
【0018】このように切り欠き9,10を形成してい
るのは、摺動子がその始点および終点において基準点電
極6,7に直接、接触するようにするためである。そし
て、そのような構成とすることにより、特に摺動子の始
点側における残留抵抗を小さくするようにしている。
【0019】そして、この皮膜抵抗体8に囲まれた領域
の絶縁基板3面の中心部分には、中心電極11が形成さ
れている。この中心電極11は、基準点電極6,7と同
じように、例えば1kΩ/□ 程度の、皮膜抵抗体8よ
りも低い面積抵抗を有する酸化ルテニウム等のサーメッ
ト抵抗材料からなる抵抗ペーストが印刷されて形成さ
れ、中心電極11と同じサーメット抵抗材料で基準点電
極7に接続されている。
【0020】上記の下ケース1には、樹脂からなる一面
開口状の上ケース12が嵌合され、この上ケース12に
は、絶縁基板3面の中心電極11を中心にして皮膜抵抗
体8上を摺動する摺動子13の取り付けられた回転軸1
4が軸受けされている。
【0021】上記の説明から明らかなように、本発明の
高電圧用可変抵抗器における従来のものとの相違点は、
絶縁基板3面に形成された皮膜抵抗体等の構成のみであ
り、その他の点は従来のものと全く同様である。上記の
ように構成された高電圧用可変抵抗器において、従来と
全く同様の方法により測定した回転寿命特性を表す抵抗
値変化は−0.1%以下であり、耐パルス特性を表す抵
抗値変化は−3%(いずれも可変抵抗器5個の平均値)
であった。
【0022】なお、上記の実施例においては、皮膜抵抗
体8の基準点電極6,7と接する位置に切り欠き9,1
0を設けることによって、摺動子13が基準点電極6,
7に直接、接触するようにしているが、皮膜抵抗体8と
基準点電極6,7との両者間に所定の接触面積が得られ
さえすれば、図3に示すような構成としてもよい。この
図3に示す構成は、皮膜抵抗体8の両端が基準点電極
6,7の端部だけで接続するようしたものである。この
場合も、摺動子13は、基準点電極6,7に直接、接触
する。
【0023】また、図3に示す実施例の変形例として、
図4に示すような構成としてもよい。この図4に示す構
成は、摺動子13の終点となる側である基準点電極7を
皮膜抵抗体8の端部で覆うようにした点において、図3
のものと相違している。すなわち、摺動子13の始点と
なる側である基準点電極6において、図3と同様に皮膜
抵抗体8の端部が基準点電極6の端部に接続するように
されてさえおれば、残留抵抗を小さくすることができ
る。したがって、図4の構成は実質的に図3の構成のも
のと同様の作用効果を奏する。
【0024】また、上記のいずれの実施例においても、
中心電極11は、基準点電極7に接続せずに、端子電極
4,5間に別の端子電極を形成し、その端子電極に接続
するようにしてもよい。このように端子電極を3個にし
た場合は、外部回路への接続関係に応じて皮膜抵抗体8
の両端のいずれか一方の側が摺動子の始点となり、残る
他方の側が終点となる。この場合であっても、基準点電
極6,7の少なくとも摺動子の始点となる側において、
摺動子13が直接、基準点電極に接触するようにされて
おればよい。
【0025】さらに、基準点電極6,7および中心電極
11を形成している抵抗材料の面積抵抗は、上記実施例
のような値に限定されるものではなく、可変抵抗部を形
成する皮膜抵抗体8よりも低い値を有しておればよい。
その他、絶縁基板3を除いた部分についても他の種々の
構成をとることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、中心電極を皮膜抵抗体よりも面積抵抗の
低いサーメット抵抗材料で形成するとともに、皮膜抵抗
体の両端の摺動子の始点および終点となる位置に、その
皮膜抵抗体に接続され、かつ、その皮膜抵抗体よりも面
積抵抗の低いサーメット抵抗材料からなる基準点電極を
設け、この基準点電極の少なくとも摺動子の始点となる
側は摺動子が直接、その基準点電極に接触するようにし
たから、回転寿命特性および耐パルス特性に優れたもの
となり、残留抵抗も小さなものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の高電圧用可変抵抗器の断面図
である。
【図2】本発明の高電圧用可変抵抗器に用いる絶縁基板
の平面図である。
【図3】本発明の高電圧用可変抵抗器に用いる他の実施
例の絶縁基板の平面図である。
【図4】本発明の高電圧用可変抵抗器に用いるさらに他
の実施例の絶縁基板の平面図である。
【図5】従来の高電圧用可変抵抗器の断面図である。
【図6】従来の高電圧用可変抵抗器に用いる絶縁基板の
平面図である。
【符号の説明】
1 下ケース 2 段部 3 絶縁基板 4,5 端子電極 6,7 基準点電極 8 皮膜抵抗体 9,10 切り欠き 11 中心電極 12 上ケース 13 摺動子 14 回転軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板面に、可変抵抗部を形成する円
    弧状の皮膜抵抗体と、該皮膜抵抗体で囲まれた領域の中
    心部に位置する中心電極とを設け、摺動子が前記中心電
    極を中心にして前記皮膜抵抗体上を摺動するようにして
    なる高電圧用可変抵抗器において、 前記皮膜抵抗体をサーメット抵抗材料で形成し、前記中
    心電極を該皮膜抵抗体よりも面積抵抗の低いサーメット
    抵抗材料で形成し、前記皮膜抵抗体の両端の前記摺動子
    の始点および終点となる位置に、該皮膜抵抗体に接続さ
    れ、かつ、該皮膜抵抗体よりも面積抵抗の低いサーメッ
    ト抵抗材料からなる基準点電極を設け、該基準点電極の
    少なくとも前記摺動子の始点となる側は前記摺動子が直
    接、該基準点電極に接触するようにしたことを特徴とす
    る高電圧用可変抵抗器。
JP4172913A 1992-06-30 1992-06-30 高電圧用可変抵抗器 Pending JPH05226119A (ja)

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