JP3222544B2 - バリスタとその製造方法 - Google Patents

バリスタとその製造方法

Info

Publication number
JP3222544B2
JP3222544B2 JP13801892A JP13801892A JP3222544B2 JP 3222544 B2 JP3222544 B2 JP 3222544B2 JP 13801892 A JP13801892 A JP 13801892A JP 13801892 A JP13801892 A JP 13801892A JP 3222544 B2 JP3222544 B2 JP 3222544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic body
main surface
electrodes
electrode
peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13801892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05308004A (ja
Inventor
実 池上
国博 伊藤
幸男 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP13801892A priority Critical patent/JP3222544B2/ja
Publication of JPH05308004A publication Critical patent/JPH05308004A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3222544B2 publication Critical patent/JP3222544B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermistors And Varistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小形モーターの火花放
電によるノイズを除去するのに使用されるリング形のバ
リスタとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バリスタの電圧−電流特性は、一般に次
式によって表される。 I=(V/C)a ここで、Iは電流、Vは電圧、C、aは定数である。C
はオーミックな抵抗体の抵抗値に相当する量であるが、
これを正確に測定するのは困難であるため、通常はCの
代わりに、用途により適時選定される一定電流C[m
A]に於ける電圧Vcが用いられる。この電圧Vcは、
バリスタ電圧と定義される。aは、電圧非直線の程度を
表す指数であり、バリスタ電圧Vcと共にバリスタの特
性を表す。
【0003】このようなバリスタは、例えばチタン酸ス
トロンチュームを主成分とする中央に貫通孔を有する円
板状のセラミック素体の表面に複数の電極を分割して形
成したものが一般であり、小型モーターのコンミュテー
ターに接続して用いられる。小形モーターの薄形化に伴
って、セラミック素体も薄形化が計られ、素体周面に電
極を構成して、この電極を半田付け部分とし、バリスタ
をモーターに組み込むことにより、モーターの薄形化を
図るため、いわゆる周面電極を有するバリスタが提案さ
れている。
【0004】図4は、このような周面電極を有するバリ
スタの例を示すもので、中心に円形の孔2を有するリン
グ形を成すセラミック素体1の主面に円周方向に分割し
てモーターの極数に対応する数の主面電極が形成され
る。例えば、図4では、4つの主面電極3が形成されて
おり、これら主面電極3は、セラミック素体1の周縁部
に達するよう形成される。さらに、セラミック素体1の
外周面に、前記主面電極3と同じ数の周面電極4がセラ
ミック素体1の円周方向に分割して形成され、これらセ
ラミック素体1の周縁部で各々の主面電極3と連なって
いる。
【0005】このようなバリスタを製造するため、セラ
ミック素体1に前記主面電極3と周面電極4とを形成す
る工程は、例えば次のように行なわれる。まず、銀ペー
ストを用いて、スクリーン印刷法により、主面電極3と
なる導体パターンをセラミック素体1の一方の主面に印
刷し、銀ペーストを乾燥する。次いで、銀ペーストを用
いて、各々の主面電極3と接続するよう、周面電極4と
なる導体パターンをセラミック素体の周面に印刷し、銀
ペーストを乾燥する。さらに、印刷された銀ペーストを
焼き付ける。
【0006】ここで特に、リング形のセラミック素体1
の外周面に周面電極4を形成する工程は、例えば、次の
ようにして行なわれる。すなわち、スペーサfを挟んで
複数のリング形のセラミック素体1を重ね合わせ、この
中心の孔2にシャフトを通し、フランジワッシャを両側
に当てて、ボルトで固定する。そしてセラミック素体1
の周面に銀ペーストが塗布された回転する印刷ローラを
当て、シャフトの回転で印刷する周面電極4の角度を決
めながら、印刷ローラの銀ペーストをバリスタ素子1の
外周面に転写する。この工程においては、セラミック素
体1の主面に形成された主面電極3に正確に位置合わせ
しながら、セラミック素体1の周面に所定の数だけAg
ペーストを印刷しなければならない。もしここで位置決
めを疎かにすると、1つの周面電極4が2つの主面電極
3にわたって接触するようになり、各々の電極がショー
トした状態となって、モーターの回転を損なうという支
障を来す。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記従来のバリスタの電極構造では、セラミック素体1に
周面電極4を印刷するときの主面電極3との位置合わせ
が極めて困難で、周面電極4が隣接する2つの主面電極
3と接触してしまうことがある。すなわち、高度に熟練
した技能者が注意深く周面電極4を印刷しても、確実に
主面電極3及び周面電極4のショートを避けることが出
来ず、バリスタの生産性と信頼性を低下させるという課
題があった。そこで、本発明の目的は、セラミック素体
の周面に形成される周面電極が、セラミック素体の円周
方向に多少ずれて形成されても、周面電極が2つの主面
電極にわたって接続されず、従って電極間のショートが
起こりにくいバリスタとその製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明で採用した手段の要旨は、第一に、貫通孔1
2を有する円板状のセラミック素体11と、セラミック
素体11の主面に円周方向に分割して形成された複数の
主面電極13と、該セラミック素体11の外周縁部で各
々の主面電極13に接続されると共に、セラミック素体
11の外周面に円周方向に分割して形成された複数の周
面電極14とを有するバリスタにおいて、各々の主面電
極13がセラミック素体11の円周方向に等間隔で分割
して形成された複数の導体パターン13aからなり、こ
れら主面電極13を構成する複数の導体パターン13a
がセラミック素体11の外周縁部で周面電極14と接続
されていることを特徴とするバリスタである。この場合
に、隣接する周面電極14の間隙の幅を、主面電極13
を構成する複数の導体パターン13aのセラミック素体
11の外周縁での幅以上とする。
【0009】第二に、貫通孔12を有する円板状のセラ
ミック素体11の主面に円周方向に分割してセラミック
素体11の外周縁部に達する複数の主面電極13となる
導体パターンを導電ペーストにより印刷する工程と、同
セラミック素体11の外周面に円周方向に分割してセラ
ミック素体11の外周縁部に達する複数の周面電極13
となる導体パターンを導電ペーストにより印刷する工程
と、印刷された前記導電ペーストを焼き付ける工程とを
有するバリスタの製造方法において、各々の主面電極1
3につき、複数の導体パターン13aをセラミック素体
11の円周方向に等間隔で分割して印刷し、これら複数
の導体パターンとセラミック素体11の周縁部で連なる
ように、同セラミック素体11の外周面に周面電極14
となる導体パターンを印刷することを特徴とするバリス
タの製造方法である。この場合に、周面電極14を形成
するため印刷される導体パターンの間隙の幅を、主面電
極13を形成するため印刷される複数の導体パターン1
3aのセラミック素体11の外周縁での幅以上とする。
【0010】
【作用】前記本発明によるバリスタ及び本発明による方
法で製造されたバリスタでは、セラミック素体11の主
面に形成された各々の主面電極13が、セラミック素体
11の円周方向に等間隔で分割して形成された複数の導
体パターン13aからなり、且つ周面電極14を形成す
るためセラミック素体11の円周面に印刷された隣合う
導体パターの間隙の幅を、主面電極13を形成するため
印刷された前記複数の導体パターン13aのセラミック
素体11の外周縁での幅以上となっているため、周面電
極14がセラミック素体11の円周方向に多少ずれてい
ても、周面電極14が所定の長さに形成されている限
り、周面電極14は、主面電極13を形成すべき所定の
数の導体パターン13aとのみ接触するように形成され
る。すなわち、複数の導体パターン13aの間に各々形
成される間隙により、周面電極14は、別の主面電極1
3を構成するための導体パターン13aには及ばない。
このため、セラミック素体11の周面に周面電極14を
形成するとき、それがセラミック素体11の円周方向に
多少ずれても、電極間のショートが起こらない。
【0011】
【実施例】次に、図1〜図3を参照しながら、本発明の
実施例について説明する。図1と図2は、本発明の第一
の実施例を示している。図1(a)で示すように、中心
に貫通孔12を有するセラミック素体11の主面に、4
0°のピッチで円周方向に間隔をおいて放射状に9個の
導体パターン13aが形成されており、この導体パター
ン13aは、セラミック素体11の外周縁にまで達して
いる。ここでは、それらの導体パターン13aの3つず
つが、各々別の主面電極13を構成するよう用いられ
る。一方、セラミック素体11の周面には、主面側の導
体パターン13aの3個と各々接触する長さの周面電極
が3個、セラミック素体11の円周方向に等間隔で形成
されている。この周面電極14は、何れも約100°の
範囲にわたって形成されており、それらの間隙の幅は約
20°である。従って、図1(a)に示すように、この
周面電極14がセラミック素体11の周面上に正確に形
成された場合、同周面電極14は、或る導体パターン1
3aの縁から、これと2つ隣の別の導体パターン13a
の縁に至るまで形成され、これによって各々の周面電極
13を構成する3つの導体パターン13aに接続され
る。
【0012】図2は、前記の周面電極14が図1(a)
の場合に比べて約20°程度図において右側にずれて形
成された場合である。この場合、周面電極14は、或る
導体パターン13aの中央部から、これと2つ隣と3つ
隣の別の導体パターン13aの間の間隙の中央部に至る
まで形成され、この場合も、周面電極14が各々の周面
電極13を構成する3つの導体パターン13aに接続さ
れる。なお、図1と図2の実施例の場合、隣接する周面
電極14の間隙の幅の角度は20°であり、これは主面
電極13を構成する導体パターン13aの間隔の幅より
やや広い。従って、周面電極14が図1(a)の位置か
ら図において左右何れかの方向に20°ずれた場合、周
面電極14が4つの導体パターン13aにかかり、その
最も端の導体パターン13aを介して別の周面電極14
が互いに接続されることも考えられる。しかし、そのよ
うなケースは、まれであろう。隣接する周面電極14の
間隙の幅を、隣接する導体パターン13aの間隙の角度
より若干でも広くすれば、このようなケースは、全く起
こらない。
【0013】図1(b)は、同図(a)で示されたバリ
スタの裏面を示すもので、ここにはリング状の裏面電極
15が設けられている。本発明においては、このような
裏面電極15は必ずしも必要としないが、この裏面電極
15を設けることにより、大きな静電容量を取得出来、
高周波特性を改善出来ることが知られている。このよう
なバリスタを製造するには、まず、銀ペーストを用い
て、スクリーン印刷法により、主面電極13を構成する
導体パターン13aをセラミック素体1の一方の主面に
印刷し、銀ペーストを乾燥する。次いで、銀ペーストを
用いて、周面電極4となる導体パターンをセラミック素
体の周面に印刷し、銀ペーストを乾燥する。さらに、印
刷された銀ペーストを焼き付けることにより、バリスタ
が完成する。
【0014】図3は、本発明の第二の実施例を示すもの
で、ここでは、主面電極13を構成する導体パターン1
3aのセラミック素体11の外周縁側での幅を狭くし、
その内周側で導体パターン13aの幅を広くとってい
る。こうすることにより、セラミック素体11の外周縁
側で各周面電極14が所定の数以上の導体パターン13
aと接続されなくなると同時に、主面電極13の総体的
な電極面積を広くとることができ、大きな静電容量を取
得出来る。なお、図示の実施例では、何れも3つの導体
パターン13aで1つの主面電極13を構成したが、1
つの主面電極13を構成する導体パターン13aの数
は、2つ以上であればよい。また、主面電極13と周面
電極14との数は、使用するモーターの極数により選択
されるべきで、3組には限られないことはもちろんであ
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、周
面電極を有するバリスタにおいて、周面電極が多少セラ
ミック素子の円周方向にずれて形成されても、別の組の
主面電極と周面電極とが接続されてショートするような
ことがなく、バリスタの信頼性の向上と生産性の向上と
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すバリスタの一方の主面側
と他方の主面側とからの斜視図である。
【図2】本発明の実施例において、周面電極の位置がず
れたときの状態を表わすバリスタの一方の主面側からの
斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すバリスタの斜視図で
ある。
【図4】バリスタの従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、11 セラミック素体 2、12 セラミック素体の孔 3、13 主面電極 13a 主面電極を構成する導体パターン 4、14 周面電極 15 裏面電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−89553(JP,A) 特開 昭64−44004(JP,A) 実開 昭55−144784(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 7/02 - 7/22 H01R 39/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔12を有する円板状のセラミック
    素体11と、セラミック素体11の主面に円周方向に分
    割して形成された複数の主面電極13と、該セラミック
    素体11の外周縁部で各々の主面電極13に接続される
    と共に、セラミック素体11の外周面に円周方向に分割
    して形成された複数の周面電極14とを有するバリスタ
    において、各々の主面電極13がセラミック素体11の
    円周方向に等間隔で分割して形成された複数の導体パタ
    ーン13aからなり、且つ隣り合う周面電極14の間隙
    の幅が、主面電極13を構成する前記複数の導体パター
    ン13aのセラミック素体11の外周縁での幅以上であ
    り、これら主面電極13を構成する複数の導体パターン
    13aがセラミック素体11の外周縁部で一つの周面電
    極14と接続されていることを特徴とするバリスタ。
  2. 【請求項2】 貫通孔12を有する円板状のセラミック
    素体11の主面に円周方向に分割してセラミック素体1
    1の外周縁部に達する複数の主面電極13となる導体パ
    ターンを導電ペーストにより印刷する工程と、同セラミ
    ック素体11の外周面に円周方向に分割してセラミック
    素体11の外周縁部に達する複数の周面電極13となる
    導体パターンを導電ペーストにより印刷する工程と、印
    刷された前記導電ペーストを焼き付ける工程とを有する
    バリスタの製造方法において、各々の主面電極13を形
    成するための複数の導体パターンをセラミック素体11
    の円周方向に等間隔で分割してセラミック素体11の主
    面に印刷し、且つ周面電極14を形成するためセラミッ
    ク素体11の円周面に印刷された隣合う導体パターの間
    隙の幅を、主面電極13を形成するため印刷された前記
    複数の導体パターン13aのセラミック素体11の外周
    縁での幅以上とし、前記各々の主面電極13となる複数
    の導体パターンと周面電極14となる一つの導体パター
    ンとをセラミック素体11の周縁部で連なるように印刷
    することを特徴とするバリスタの製造方法。
JP13801892A 1992-04-30 1992-04-30 バリスタとその製造方法 Expired - Fee Related JP3222544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13801892A JP3222544B2 (ja) 1992-04-30 1992-04-30 バリスタとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13801892A JP3222544B2 (ja) 1992-04-30 1992-04-30 バリスタとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05308004A JPH05308004A (ja) 1993-11-19
JP3222544B2 true JP3222544B2 (ja) 2001-10-29

Family

ID=15212136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13801892A Expired - Fee Related JP3222544B2 (ja) 1992-04-30 1992-04-30 バリスタとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3222544B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05308004A (ja) 1993-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4247881A (en) Discoidal monolithic ceramic capacitor
JP3222544B2 (ja) バリスタとその製造方法
JP3031957B2 (ja) ノイズ・フイルタ
JPH0347284Y2 (ja)
JPH0795483B2 (ja) 厚膜抵抗素子の製造方法
EP0398364B1 (en) Thick-film element having flattened resistor layer
JPS6015275Y2 (ja) 複合厚膜バリスタ
JPS6015276Y2 (ja) 複合厚膜バリスタ
JP2588445Y2 (ja) 円板状積層コンデンサ
JP2002033203A (ja) 複合電子部品
KR900000636Y1 (ko) 회전용 가변 저항기
US3588641A (en) Rotary variable capacitor
JP2000348914A (ja) ネットワーク電子部品
JP3136760B2 (ja) チップ型3端子コンデンサ
JPH02264403A (ja) 高電圧用可変抵抗器
JP3922165B2 (ja) 積層型バリスタ
JPH0316242Y2 (ja)
JPS6331355Y2 (ja)
JPS6331354Y2 (ja)
JPH09260113A (ja) 抵抗器およびその製造方法
JPH0416013A (ja) ノイズ・フイルタ
JP3031051B2 (ja) 可変抵抗器
JPH0945510A (ja) 積層型電圧非直線抵抗器
JPH0229674Y2 (ja)
JP3278018B2 (ja) 静電アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010731

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees