JPH05225549A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH05225549A
JPH05225549A JP4026978A JP2697892A JPH05225549A JP H05225549 A JPH05225549 A JP H05225549A JP 4026978 A JP4026978 A JP 4026978A JP 2697892 A JP2697892 A JP 2697892A JP H05225549 A JPH05225549 A JP H05225549A
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JP
Japan
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magnetic
layer
recording medium
average particle
powder
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JP4026978A
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English (en)
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Shigeto Goto
成人 後藤
Noboru Koyama
▲昇▼ 小山
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、高温高湿下での走行耐久
性に優れ、低温でのヘッド目詰まりがなく、カレンダー
ヒートロール汚れの生じることのない優れた性能を有す
る磁気記録媒体を提供することである。 【構成】 この発明の磁気記録媒体は、最上層が、特定
の平均長軸長および結晶子サイズを有する強磁性合金状
粉を含有すると共にその層厚が0.5μm以下であり、
最上層に隣接する層が平均粒径の異なる二種以上の非磁
性粉末を含有する層からなることを特徴とする。 【効果】 この発明によると、高温高湿下での走行耐久
性に優れ、低温でのヘッド目詰まりがなく、カレンダー
ヒートロール汚れの生じることのない優れた性能を有す
る磁気記録媒体を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気記録媒体に関
し、更に詳しくは、高温高湿下での走行耐久性に優れ、
低温でのヘッド目詰まりがなく、カレンダ汚れ等のない
などの優れた性能を有する磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年、磁
気記録媒体においてはアナログ記録からデジタル記録へ
とその技術的動向が変化して来ている。デジタルVTR
等におけるようなデジタル記録では、基本的に短波長領
域の記録が重要であり、従来のように長波長領域での記
録が必要でないので、磁気記録媒体における磁性層の厚
みは0.5μm以下で十分である。
【0003】ところで、特開昭63−187418号公
報には、磁性層とその磁性層の下に設けられると共に非
磁性粉末を含有させてなる層とからなる重層磁気記録媒
体が開示されている。
【0004】しかしながら、この公報に記載の重層磁気
記録媒体においては、下層に用いられる非磁性粉末の種
類が一種類であること、および上層である磁性層の膜厚
が比較的に厚いことから、下層の表面粗さを制御するこ
と、および下層の表面粗さを制御することによる磁性層
表面の粗さを制御することが困難であり、それがために
磁気記録媒体の走行耐久性やカレンダ汚れの防止を向上
させることも困難であった。
【0005】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
である。すなわち、本発明の目的は、高温高湿下での走
行耐久性に優れると共に、低温でのヘッド目詰まりおよ
びカレンダ汚れ等のないなどの数々の優れた性能を有す
る磁気記録媒体を提供することを目的にする。
【0006】
【前記課題を解決するための手段】前記目的を達成する
ための請求項1に記載の発明は、非磁性支持体上に複数
の層を形成し、最上層が、0.5μm未満の膜厚を有す
る磁性層であり、その磁性層以外の層が、平均粒径の異
なる二種以上の非磁性粉末を含むことを特徴とする磁気
記録媒体であり、請求項2に記載の発明は、前記最上層
の磁性層が、強磁性金属粉末および/または六方晶系フ
ェライト粉末を含有する前記請求項1に記載の磁気記録
媒体であり、請求項3に記載の発明は、前記最上層に隣
接する層が平均粒径の異なる二種以上の非磁性粉末を含
有する前記請求項1に記載の磁気記録媒体であり、請求
項4に記載の発明は、前記最上層以外の層が複数の層か
らなり、最上層に隣接する層中に含有される非磁性粉末
の平均粒径が、磁性層に隣接する層以外の層中の非磁性
粉末の平均粒径よりも大きい前記請求項1に記載の磁気
記録媒体であり、請求項5に記載の発明は、前記最上層
以外の層に含まれる二種以上の非磁性粉末の平均粒径の
差が10mμ以上である前記請求項1に記載の磁気記録
媒体であり、請求項6に記載の発明は、最上層以外の層
に含まれる非磁性粉末が、平均粒径10〜30mμの非
磁性粉末と40mμ以上の非磁性粉末である前記請求項
1に記載の磁気記録媒体である。
【0007】以下に本発明について詳述する。本発明の
磁気記録媒体は、非磁性支持体上に複数の磁性層を有
し、その内の最上層およびそれ以外の層は特定の磁性粒
子を含有し、その表面は特定の表面粗さを有し、特定の
膜厚を有する磁気記録媒体である。
【0008】−層構成− 本発明の磁気記録媒体は、基本的に、非磁性支持体上
に、最上層である磁性層と、その磁性層と非磁性支持体
との間に存在する少なくとも一層とを形成してなる。
【0009】なお、非磁性支持体上の上記磁性層が設け
られていない面(裏面)には、磁気記録媒体の走行性の
向上、帯電防止および転写防止などを目的として、バッ
クコート層を設けるのが好ましく、また磁性層と非磁性
支持体との間には、下引き層を設けることもできる。
【0010】−非磁性支持体− 前記非磁性支持体を形成する材料としては、たとえばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン類、セルローストリアセテート、セルロー
スダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、
ポリカーボネート等のプラスチックなどを挙げることが
できる。前記非磁性支持体の形態は特に制限はなく、主
にテープ状、フィルム状、シート状、カード状、ディス
ク状、ドラム状などがある。
【0011】非磁性支持体の厚みには特に制約はない
が、たとえばフィルム状やシート状の場合は通常3〜1
00μm、好ましくは5〜50μmであり、ディスクや
カード状の場合は30μm〜10mm程度、ドラム状の
場合はレコーダー等に応じて適宜に選択される。なお、
この非磁性支持体は単層構造のものであっても多層構造
のものであってもよい。また、この非磁性支持体は、た
とえばコロナ放電処理等の表面処理を施されたものであ
ってもよい。なお、非磁性支持体上の上記磁性層が設け
られていない面(裏面)には、磁気記録媒体の走行性の
向上、帯電防止および転写防止などを目的として、バッ
クコート層を設けるのが好ましく、また磁性層と非磁性
支持体との間には、下引き層を設けることもできる。
【0012】−磁性層− この発明においては、最上層が磁性層である。この磁性
層は、基本的には磁性粉をバインダー樹脂中に分散せし
めてなる。
【0013】この最上層の磁性層には、強磁性金属粉末
および/または六方晶系磁性粉を含有する。また、最上
層の膜厚が0.5μm以下であり、好ましくは0.1〜
0.4μmである。これらの条件を満足することによっ
て、本発明の磁気記録媒体は、高域特性を向上させるこ
とができる。
【0014】最上層に用いられる強磁性金属粉末として
は、Fe、Coをはじめ、Fe−Al系、Fe−Al−
Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co系、F
e−Al−Ca系、Fe−Ni系、Fe−Ni−Al
系、Fe−Ni−Co系、Fe−Ni−Si−Al−M
n系、Fe−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Al−
Si系、Fe−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、F
e−Ni−Si系、Fe−Mn−Zn系、Fe−Co−
Ni−P系、Ni−Co系、Fe、Ni、Co等を主成
分とするメタル磁性粉等の強磁性粉が挙げられる。中で
も、Fe系金属粉が電気的特性に優れる。
【0015】他方、耐蝕性および分散性の点から見る
と、Fe−Al系、Fe−Al−Ca系、Fe−Al−
Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co系、F
e−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Ni−Si−A
l−Mn系のFe−Al系金属粉が好ましい。
【0016】特に、この発明の目的に好ましい強磁性金
属粉は、鉄を主成分とする金属磁性粉であり、具体的に
は、Fe及びAlを含有し、Alについては重量比でF
e:Al=100:0.5〜100:20の範囲で含有
する磁性粉、並びにFe、Al及びCaを含有し、Al
については重量比でFe:Al=100:0.5〜10
0:20、Caについては重量比でFe:Ca=10
0:0.1〜100:10の範囲で含有する磁性粉が望
ましい。
【0017】Fe:Alの比率をこのような範囲にする
ことで耐蝕性が著しく改良され、またFe:Caの比率
をこのような範囲にすることで電磁変換特性を向上さ
せ、ドロップアウトを減少させることができる。電磁変
換特性の向上やドロップアウトの減少がもたらされる理
由は明らかでないが、分散性が向上することによる保磁
力のアップや凝集物の減少等が理由として考えられる。
【0018】この発明に用いられる強磁性金属粉末は、
その平均長軸長が0.25μm未満、特に0.10〜
0.22μm、より好ましくは0.10〜0。17μm
でかつ結晶サイズが200Å未満、特に100〜180
Åであることが好ましい。強磁性金属粉末の平均長軸長
および結晶サイズが前記範囲内にあるとさらに電磁変換
特性の向上を図ることができる。
【0019】また、この発明に用いられる強磁性金属粉
末は、その保磁力(Hc)が通常600〜5,000
Oeの範囲にあることが好ましい。この保磁力が600
Oe未満であると、電磁変換特性が劣化することがあ
り、また保磁力が5,000Oeを超えると、通常のヘ
ッドでは記録不能になることがあるので好ましくない。
【0020】また、上記強磁性粉末は、磁気特性である
飽和磁化量(σs )が通常、70emu/g以上である
ことが好ましい。この飽和磁化量が70emu/g未満
であると、電磁変換特性が劣化することがある。
【0021】さらにこの発明においては、記録の高密度
化に応じて、BET法による比表面積で30m2 /g以
上、特に45m2 /g以上の強磁性金属粉末が好ましく
用いられる。
【0022】この比表面積ならびにその測定方法につい
ては、「粉体の測定」(J.M.Dallavelle,ClyeorrJr. 共
著、牟田その他訳;産業図書社刊)に詳述されており、
また「化学便覧」応用編P1170〜1171(日本化
学会編;丸善(株)昭和41年4月30日発行)にも記
載されている。
【0023】比表面積の測定は、たとえば粉末を105
℃前後で13分間加熱処理しながら脱気して粉末に吸着
されているもの除去し、その後、この粉末を測定装置に
導入して窒素の初期圧力を0.5kg/m2 に設定し、
窒素により液体窒素温度(−105℃)で10分間測定
を行なう。
【0024】測定装置はたとえばカウンターソープ(湯
浅アイオニクス(株)製)を使用する。
【0025】この発明に好適に使用される強磁性金属粉
末の軸比Raとしては、1.3≦Ra≦4.5の範囲に
あるのが好ましい。なお、この軸比Raは、強磁性金属
粉末の長軸と短軸との長さの比であって、Ra=(長軸
の長さ)/(短軸の長さ)で表される。従来の強磁性金
属粉末のRaは形状異方性に基づくHcを増大させるた
めに10前後であることが多かったが、細長い形の強磁
性粉末は分散混練時に折れ易く、磁性層にHcの分布を
生じさせることが多かった。が、この発明においては、
Raを前記範囲にすることによって、このような不都合
を解消することができる。
【0026】この発明に用いられる強磁性金属粉末の好
ましい具体例としては、Fe−Al系強磁性金属粉末を
挙げることができる。
【0027】また、この発明の磁気記録媒体の磁性層に
は六方晶系の磁性粉を用いることができる。
【0028】六方晶系の磁性粉としては、たとえば、六
方晶系フェライトを挙げることができる。このような六
方晶系フェライトは、バリウムフェライト、ストロンチ
ウムフェライト等からなり、鉄元素の一部が他の元素
(たとえば、Ti、Co、Zn、In、Mn、Ge、H
b等)で置換されていても良い。このフェライト磁性体
については、IEEE Trans.on MAG-18 16(1982) に詳しく
述べられている。
【0029】この発明において、特に好ましい六方晶系
の磁性粉としては、バリウムフェライト(以下Ba−フ
ェライトと記す)磁性粉を挙げることができる。
【0030】この発明で用いることのできる好ましいB
a−フェライト磁性粉は、Ba−フェライト粉の、Fe
の一部が少なくともCoおよびZnで置換され、しかも
平均粒径(六方晶系フェライトの板面の対角線の高さ)
が400〜900Åであり、板状比(六方晶系フェライ
トの板面の対角線の長さを板厚で除した値)が2.0〜
10.0、より好ましくは2.0〜6.0であり、保磁
力(Hc)が450〜1500のBa−フェライトであ
る。
【0031】Ba−フェライト粉は、FeをCoで一部
置換することにより、保磁力が適正な値に制御されてお
り、さらにZnで一部置換することにより、Co置換の
みでは得られない高い飽和磁化を実現し、高い再生出力
を有する電磁変換特性に優れた磁気記録媒体を得ること
ができる。また、さらにFeの一部をNbで置換するこ
とにより、より高い再生出力を有する電磁変換特性に優
れた磁気記録媒体を得ることができる。また、この発明
に用いられるBa−フェライトは、さらにFeの一部が
Ti、In、 Mn、Cu、Ge、Sn等の遷移金属で置
換されていても差支えない。
【0032】なお、この発明に使用するBa−フェライ
トを次の一般式で表される。
【0033】BaO・n((Fe1-mm23) {ただし、m>0.36(ただし、Co+Zn=0.0
8〜0.3、Co/Zn=0.5〜10) であり、nは
5.4〜11.0であり、好ましくは5.4〜6.0で
あり、Mは置換金属を表し、平均個数が3となる2種以
上の元素の組合せになる磁性粒子が好ましい。} この発明において、Ba−フェライトの平均粒径、板状
比、保磁力が前記好ましい範囲内にあると好ましい理由
は、次のようである。すなわち、平均粒径400Å未満
の場合は、磁気記録媒体としたときの再生出力が不十分
となり、逆に900Åを越えると、磁気記録媒体とした
ときの表面平滑性が著しく悪化し、ノイズレベルが高く
なりすぎることがあり、また、板状比が2.0未満で
は、磁気記録媒体としたときに高密度記録に適した垂直
配向率が得られず、逆に板状比が10.0を越えると磁
気記録媒体としたときの表面平滑性が著しく悪化し、ノ
イズレベルが高くなりすぎ、さらに、保磁力が350
Oe未満の場合には、記録信号の保持が困難になり、2
000 Oeを越えると、ヘッド限界が飽和減少を起こ
し記録が困難になることがあるからである。
【0034】この発明に用いられる六方晶系の磁性粉
は、磁気特性である飽和磁化量(σS)が通常、50e
mu/g以上であることが望ましい。この飽和磁化量が
50emu/g未満であると、電磁変換特性が劣化する
ことがある。
【0035】この発明に用いられるBa−フェライトの
好ましい一具体例としては、Co−置換Baフェライト
を挙げることができる。
【0036】この発明に用いられる六方晶系の磁性粉を
製造する方法としては、たとえば目的とするBa−フェ
ライトを形成するのに必要な各原素の酸化物、炭酸化物
を、たとえばホウ酸のようなガラス形成物質とともに溶
融し、得られた融液を急冷してガラスを形成し、ついで
このガラスを所定温度で熱処理して目的とするBa−フ
ェライトの結晶粉を析出させ、最後にガラス成分を熱処
理によって除去するという方法のガラス結晶化法の他、
共沈−焼成法、水熱合成法、フラックス法、アルコキシ
ド法、プラズマジェット法等が適用可能である。
【0037】なお、この発明においては、強磁性金属粉
末と六方晶系の磁性粉とを混合して使用することもでき
る。
【0038】この磁性層中の強磁性金属粉末および/ま
たは六方晶系の磁性粉の含有量は、通常、50〜99重
量%であり、好ましくは60〜99重量%である。
【0039】−最上層に隣接する層− 最上層に隣接する層は少なくとも一層である。最上層に
隣接する層には、平均粒径の異なる二種以上の非磁性粉
末を含有する。異なる平均粒径の二種以上の非磁性粉末
を含有することにより、大粒径の平均粒径を有する非磁
性粉末が、最上層に隣接する層の表面を粗面にし、この
層の表面状態が最上層の表面にそのまま反映することに
より、この磁気記録媒体の走行耐久性の向上が達成され
る。また、大小の異なる非磁性粉末を充填することによ
り、非磁性粉末の充填量が増し、カレンダビリティーが
向上するという利点もある。
【0040】最上層以外の層に、異なる平均粒径の二種
以上の非磁性粉末を含有させるには、例えば、次の好適
な態様を挙げることができる。すなわち、最上層以外の
少なくとも一層中に大粒径の平均粒径を有する非磁性粉
末と小粒径の平均粒径を有する非磁性粉末とをを含有す
るさせる第一の態様、及び、最上層以外の層を少なくと
も二層構成とし、最上層に隣接する層には大粒径の平均
粒径を有する非磁性粉末を含有させると共に、最上層に
隣接する層の下の層には、小粒径の平均粒径を有する非
磁性粉末を含有させる第二の態様とを挙げることができ
る。
【0041】前記第一の態様及び第二の態様のいずれに
しても、大粒径の平均粒径を有する非磁性粉末と小粒径
の平均粒径を有する非磁性粉末との平均粒径の差は、1
0mμ以上、好ましくは30mμ以上、更に好ましくは
50μm以上であるのが望ましい。このような平均粒径
の差を有することにより、最上層の膜厚が0.5μm以
下であることと相俟って大粒径の平均粒径を有する非磁
性粉末による磁性層表面の凹凸を制御することができ、
高温高湿下での走行耐久性の向上、低温でのヘッド目詰
まりの防止を図ることができ、良好なデジタル記録用の
磁気記録媒体とすることができる。
【0042】また、大粒径の平均粒径を有する非磁性粉
末のその平均粒径は、小粒径の平均粒径を有する非磁性
粉末に対して、前述したような粒径の差を有する限り特
に制限がないのであるが、通常、40mμ以上である。
また、小粒径の平均粒径を有する非磁性粉末のその平均
粒径は、大粒径の平均粒径を有する非磁性粉末に対し
て、前述したような粒径の差を有する限り特に制限がな
いのであるが、通常10〜30mμである。
【0043】ところで、最上層である磁性層以外の、非
磁性粉末を含有する層は、磁性層の膜厚が0.5μm以
下であるので、最上層である磁性層に対して潤滑剤を補
給する層として機能する。磁性層に対して下層となる層
が潤滑剤補給層として良く機能するために、磁性層の下
の層に含まれる非磁性粉末は、その吸油量ができるだけ
少ないことが好ましく、通常200ml/100g以
下、好ましくは100ml/100g以下である。
【0044】この発明における非磁性粉末としては、こ
の種磁気記録媒体に使用される公知の各種の非磁性粉末
から、前記特性を備えたものを適宜に選択して使用する
ことができる。この非磁性粉末としては、例えば、カー
ボンブラック、グラファイト、酸化チタン、硫酸バリウ
ム、ZnS、MgCO3 、CaCO3 、ZnO、Ca
O、γ−酸化鉄、二硫化タングステン、二硫化モリブデ
ン、窒化ホウ粗、MgO、SnO2 、SiO2 、Cr2
3 、α−Al23 、SiC、酸化セリウム、コラン
ダム、人造ダイヤモンド、α−酸化鉄、ザクロ石、ガー
ネット、ケイ石、窒化ケイ素、窒化ホ素、炭化ケイ素、
炭化モリブデン、炭化ホウ素、炭化タングステン、チタ
ンカーバイド、トリボリ、ケイソウ土、ドロマイト等を
挙げることができる。
【0045】これらの中でも好ましいのは、カーボンブ
ラック、CaCO3 、酸化チタン、硫酸バリウム、γ−
酸化鉄、α−Al23 、α−酸化鉄、等の無機粉末や
ポリエチレン等のポリマー粉末等である。
【0046】−バインダー− 最上層である磁性層及びこの磁性層以外の層を形成する
のに使用されるバインダーとしては、この発明に用いる
バインダーとしては、例えば、ポリウレタン、ポリエス
テル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系樹脂等が
代表的なものであり、これらの樹脂は−SO3 M、−O
SO3 M、−COOMおよび−PO(OM12 から選
ばれた少なくとも一種の極性基を有する繰り返し単位を
含むことが好ましい。
【0047】ただし、上記極性基において、Mは水素原
子あるいはNa、K、Li等のアルカリ金属を表わし、
またM1 は水素原子、Na、K、Li等のアルカリ原子
あるいはアルキル基を表わす。上記極性基は強磁性粉末
の分散性を向上させる作用があり、各樹脂中の含有率は
0.1〜8.0モル%、好ましくは0.5〜6.0モル
%である。この含有率が0.1モル%未満であると、強
磁性粉末の分散性が低下し、また含有率が8.0モル%
を超えると、磁性塗料がゲル化し易くなる。なお、前記
各樹脂の重量平均分子量は、15,000〜50,00
0の範囲が好ましい。
【0048】結合剤の磁性層における含有率は、強磁性
粉末100重量部に対して通常、10〜40重量部、好
ましくは15〜30重量部である。結合剤は一種単独に
限らず、二種以上を組み合わせて用いることができる
が、この場合、ポリウレタンおよび/またはポリエステ
ルと塩化ビニル系樹脂との比は、重量比で通常、90:1
0〜10:90であり、好ましくは70:30〜30:
70の範囲である。
【0049】この発明に結合剤として用いられる極性基
含有塩化ビニル系共重合体は、たとえば塩化ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体など、水酸基を有する共重合体
と下記の極性基および塩素原子を有する化合物との付加
反応により合成することができる。 Cl−CH2 CH2SO3M、Cl−CH2CH2OSO3M、Cl−CH2COOM 、Cl-CH2-P(=O)(OM1)2 これらの化合物から Cl-CH2CH2SO3Na を例にとり、上記
反応を説明すると、次のようになる。 −CH2C(OH)H-+ClCH2CH2SO3Na → -CH2C(OCH2CH2SO3Na)H-。
【0050】また、極性基含有塩化ビニル系共重合体
は、極性基を含む繰り返し単位が導入される不飽和結合
を有する反応性モノマーを所定量オートクレーブ等の反
応容器に仕込み、一般的な重合開始剤、たとえばBPO
(ベンゾイルパーオキシド)、AIBN(アゾビスイソ
ブチロニトリル)等のラジカル重合開始剤、レドックス
重合開始剤、カチオン重合開始剤などを用いて重合反応
を行なうことにより、得ることができる。
【0051】スルホン酸又はその塩を導入するための反
応性モノマーの具体例としては、ビニルスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、p−スチレン
スルホン酸等の不飽和炭化水素スルホン酸及びこれらの
塩を挙げることができる。カルボン酸もしくはその塩を
導入するときは、例えば(メタ)アクリル酸やマレイン
酸等を用い、リン酸もしくはその塩を導入するときは、
例えば(メタ)アクリル酸−2−リン酸エステルを用い
ればよい。
【0052】塩化ビニル系共重合体にはエポキシ基が導
入されていることが好ましい。このようにすると、重合
体の熱安定性が向上するからである。エポキシ基を導入
する場合、エポキシ基を有する繰り返し単位の共重合体
中における含有率は、1〜30モル%が好ましく、1〜
20モル%がより好ましい。エポキシ基を導入するため
のモノマーとしては、たとえばグリシジルアクリレート
が好ましい。
【0053】なお、塩化ビニル系共重合体への極性基の
導入技術に関しては、特開昭57−44227号、同5
8−108052号、同59−8127号、同60−1
01161号、同60−235814号、同60−23
8306号、同60−238371号、同62−121
923号、同62−146432号、同62−1464
33号等の公報に記載があり、この発明においてもこれ
らを利用することができる。
【0054】次に、この発明に用いるポリエステルとポ
リウレタンの合成について述べる。一般に、ポリエステ
ルはポリオールと多塩基酸との反応により得られる。こ
の公知の方法を用いて、ポリオールと一部に極性基を有
する多塩基酸から、極性基を有するポリエステル(ポリ
オール)を合成することができる。
【0055】極性基を有する多塩基酸の例としては、5
−スルホイソフタル酸、2−スルホイソフタル酸、4−
スルホイソフタル酸、3−スルホフタル酸、5−スルホ
イソフタル酸ジアルキル、2−スルホイソフタル酸ジア
ルキル、4−スルホイソフタル酸ジアルキル、3−スル
ホイソフタル酸ジアルキルおよびこれらのナトリウム
塩、カリウム塩を挙げることができる。
【0056】ポリオ−ルの例としては、トリメチロ−ル
プロパン、ヘキサントリオ−ル、グリセリン、トリメチ
ロ−ルエタン、ネオペンチルグリコ−ル、ペンタエリス
リト−ル、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−
ル、1,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−
ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、ジエチレングリコ−
ル、シクロヘキサンジメタノ−ル等を挙げることができ
る。なお、他の極性基を導入したポリエステルも公知の
方法で合成することができる。
【0057】次に、ポリウレタンに付いて述べる。これ
は、ポリオールとポリイソシアネートとの反応から得ら
れる。ポリオールとしては、一般にポリオールと多塩基
酸との反応によって得られるポリエステルポリオールが
使用されている。したがって、極性基を有するポリエス
テルポリオールを原料として用いれば、極性基を有する
ポリウレタンを合成することができる。
【0058】ポリイソシアネートの例としては、ジフェ
ニルメタン−4−4′−ジイソシアネート(MDI)、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、トリレ
ンジイソシアネート(TDI)、1,5−ナフタレンジ
イソシアネート(NDI)、トリジンジイソシアネート
(TODI)、リジンイソシアネートメチルエステル
(LDI)等が挙げられる。
【0059】また、極性基を有するポリウレタンの他の
合成方法として、水酸基を有するポリウレタンと極性基
および塩素原子を有する下記の化合物との付加反応も有
効である。 Cl−CH2CH2SO3M、 Cl−CH2CH2OSO2M、 Cl −CH2COOM、 Cl-CH2-P(=O)(OM1)2 なお、ポリウレタンへの極性基導入に関する技術として
は、特公昭58−41565号、特開昭57−9242
2号、同57−92423号、同59−8127号、同
59−5423号、同59−5424号、同62−12
1923号等の公報に記載があり、この発明においても
これらを利用することができる。
【0060】この発明においては、結合剤として下記の
樹脂を全結合剤の20重量%以下の使用量で併用するこ
とができる。その樹脂としては、重量平均分子量が1
0,000〜200,000である、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリ
ビニルブチラール、セルロース誘導体(ニトロセルロー
ス等)、スチレン−ブタジエン共重合体、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル系樹脂、尿素ホルム
アミド樹脂、各種の合成ゴム系樹脂等が挙げられる。
【0061】−その他の成分− この発明では、磁性層の耐久性を向上させるために、ポ
リイソシアネートを磁性層に含有させることが好まし
い。ポリイソシアネートとしては、たとえばトリレンジ
イソシアネート(TDI)等と活性水素化合物との付加
体などの芳香族ポリイソシアネートと、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HMDI)等と活性水素化合物との
付加体などの脂肪族ポリイソシアネートがある。ポリイ
ソシアネートの重量平均分子量は、100〜3,000
の範囲にあることが望ましい。
【0062】この発明では、磁性層に必要に応じて分散
剤、潤滑剤、研磨剤、帶電防止剤および充填剤などの添
加剤を含有させることができる。
【0063】まず、分散剤としては、カプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸などの炭素数12〜18の脂肪
酸;これらのアルカリ金属の塩またはアルカリ土類金属
の塩あるいはこれらのアミド;ポリアルキレンオキサイ
ドアルキルリン酸エステル;レシチン;トリアルキルポ
リオレフィンオキシ第四アンモニウム塩;カルボキシル
基およびスルホン酸基を有するアゾ系化合物などを挙げ
ることができる。これらの分散剤は、通常、強磁性粉に
対して0.5〜5重量%の範囲で用いられる。
【0064】次に、潤滑剤としては、脂肪酸および/ま
たは脂肪酸エステルを使用することができる。この場
合、脂肪酸の添加量は強磁性粉に対し0.2〜10重量
%が好ましく、0.5〜5重量%がより好ましい。添加
量が0.2重量%未満であると、走行性が低下し易く、
また10重量%を超えると、脂肪酸が磁性層の表面にし
み出したり、出力低下が生じ易くなる。
【0065】また、脂肪酸エステルの添加量も強磁性粉
に対して0.2〜10重量%が好ましく、0.5〜5重
量%がより好ましい。その添加量が0.2重量%未満で
あると、スチル耐久性が劣化し易く、また10重量%を
超えると、脂肪酸エステルが磁性層の表面にしみ出した
り、出力低下が生じ易くなる。脂肪酸と脂肪酸エステル
とを併用して潤滑効果をより高めたい場合には、脂肪酸
と脂肪酸エステルは重量比で10:90〜90:10が
好ましい。
【0066】脂肪酸としては一塩基酸であっても二塩基
酸であってもよく、炭素数は6〜30が好ましく、12
〜22の範囲がより好ましい。
【0067】脂肪酸の具体例としては、カプロン酸、カ
プリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、リノレ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸、ベヘン酸、マロン
酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,12−ド
デカンジカルボン酸、オクタンジカルボン酸などが挙げ
られる。
【0068】脂肪酸エステルの具体例としては、オレイ
ルオレート、イソセチルステアレート、ジオレイルマレ
ート、ブチルステアレート、ブチルパルミテート、ブチ
ルミリステート、オクチルミリステート、オクチルパル
ミテート、ペンチルステアレート、ペンチルパルミテー
ト、イソブチルオレエート、ステアリルステアレート、
ラウリルオレエート、オクチルオレエート、イソブチル
オレエート、エチルオレエート、イソトリデシルオレエ
ート、2−エチルヘキシルステアレート、2−エチルヘ
キシルパルミテート、イソプロピルパルミテート、イソ
プロピルミリステート、ブチルラウレート、セチル−2
−エチルヘキサレート、ジオレイルアジペート、ジエチ
ルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジイソデシル
アジペート、オレイルステアレート、2−エチルヘキシ
ルミリステート、イソペンチルパルミテート、イソペン
チルステアレート、ジエチレングリコール−モノ−ブチ
ルエーテルパルミテート、ジエチレングリコール−モノ
−ブチルエーテルパルミテートなどが挙げられる。
【0069】また、上記脂肪酸、脂肪酸エステル以外の
潤滑剤として、たとえばシリコーンオイル、グラファイ
ト、フッ化カーボン、二硫化モリブデン、二硫化タング
ステン、脂肪酸アミド、α−オレフィンオキサイドなど
も使用することができる。
【0070】次に、研磨剤の具体例としては、α−アル
ミナ、溶融アルミナ、酸化クロム、酸化チタン、α−酸
化鉄、酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化タングステン、炭
化モリブデン、炭化ホウ素、コランダム、酸化亜鉛、酸
化セリウム、酸化マグネシウム、窒化ホウ素などが挙げ
られる。研磨剤の平均粒子径は0.05〜0.6μmが
好ましく、0.1〜0.3μmがより好ましい。
【0071】次に、帯電防止剤としては、カーボンブラ
ック、グラファイト等の導電性粉末;第四級アミン等の
カチオン界面活性剤;スルホン酸、硫酸、リン酸、リン
酸エステル、カルボン酸等の酸基を含むアニオン界面活
性剤;アミノスルホン酸等の両性界面活性剤;サポニン
等の天然界面活性剤などを挙げることができる。
【0072】上述した帯電防止剤は、通常、結合剤に対
して0.01〜40重量%の範囲で添加される。
【0073】−磁気記録媒体の製造− この発明の磁気記録媒体はその製造方法に特に制限はな
く、公知の単層または複数層構造型の磁気記録媒体の製
造に使用される方法に準じて製造することができる。
【0074】たとえば、一般的には強磁性粉、結合剤、
分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等を溶媒中で混練
および分散して磁性塗料を調製した後、この磁性塗料を
非磁性支持体の表面に塗布する。
【0075】上記溶媒としては、たとえばアセトン、メ
チルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン
(MIBK)、シクロヘキサノン等のケトン系;メタノ
ール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;テ
トラヒドロフラン等の環状エーテル類;メチレンクロラ
イド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素などを用
いることができる。磁性層形成成分の混練分散にあたっ
ては、各種の混練分散機を使用することができる。
【0076】この混練分散機としては、たとえば二本ロ
ールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、
コボルミル、トロンミル、サンドミル、サンドグライン
ダー、Sqegvariアトライター、高速インペラー分散機、
高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパー、高速
ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機、オープンニ
ーダー、連続ニーダー、加圧ニーダーなどが挙げられ
る。上記混練分散機のうち、0.05〜0.5KW(磁
性粉1Kg当たり)の消費電力負荷を提供することので
きる混練分散機は、加圧ニーダー、オープンニーダー、
連続ニーダー、二本ロールミル、三本ロールミルであ
る。
【0077】非磁性支持体上に磁性層を塗布するには、
この発明の磁気記録媒体の製造に当たっては、特に効果
の点からウェット−オン−ウェット重層塗布方式による
同時重層塗布を行なうのがよい。具体的には、図1に示
すように、まず供給ロール32から繰出したフィルム状
支持体1に、エクストルージョン方式の押し出しコータ
ー10、11により、磁性層2、4の各塗料をウェット
−オン−ウェット方式で重層塗布した後、配向用磁石ま
たは垂直配向用磁石33に通過し、乾燥器34に導入
し、ここで上下に配したノズルから熱風を吹き付けて乾
燥する。次に、乾燥した各塗布層付きの支持体1をカレ
ンダーロール38の組合せからなるスーパーカレンダー
装置37に導き、ここでカレンダー処理した後に、巻き
取りロール39に巻き取る。このようにして得られた磁
性フィルムを所望幅のテープ状に裁断してたとえば8m
mビデオカメラ用磁気記録テープを製造することができ
る。
【0078】上記の方法において、各塗料は、図示しな
いインラインミキサーを通して押し出しコーター10、
11へと供給してもよい。なお、図中、矢印Dは非磁性
ベースフィルムの搬送方向を示す。押し出しコーター1
0、11には夫々、液溜まり部13、14が設けられ、
各コーターからの塗料をウェット−オン−ウェット方式
で重ねる。即ち、下層磁性層用塗料の塗布直後(未乾燥
状態のとき)に上層磁性層塗料を重層塗布する。前記コ
ーターヘッドは、図2に示した(ウ)のヘッドが本願発
明においては好ましい。
【0079】ウェット−オン−ウェット重層塗布方法
は、リバースロールと押し出しコーターとの組み合わ
せ、グラビアロールと押し出しコーターとの組み合わせ
なども使用することができる。さらにはエアドクターコ
ーター、ブレードコーター、エアナイフコーター、スク
ィズコーター、含浸コーター、トランスファロールコー
ター、キスコーター、キャストコーター、スプレイコー
ター等を組み合わせることもできる。
【0080】このウェット−オン−ウェット方式におる
重層塗布においては、下層が湿潤状態になったままで上
層の磁性層を塗布するので、下層の表面(即ち、上層と
境界面)が滑らかになるとともに上層の表面性が良好に
なり、かつ、上下層間の接着性も向上する。この結果、
特に高密度記録のために高出力、低ノイズの要求される
たとえば磁気テープとしての要求性能を満たしたものと
なりかつ、高耐久性の性能が要求されることに対しても
膜剥離をなくし、膜強度が向上し、耐久性が十分とな
る。また、ウェット−オン−ウェット重層塗布方式によ
り、ドロップアウトも低減することができ、信頼性も向
上する。
【0081】上記塗料に配合される溶媒あるいはこの塗
料の塗布時の希釈溶媒としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類;メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類;酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、乳酸エチル、エチレングリコールセ
ノアセテート等のエステル類;グリコールジメチルエー
テル、グリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素;メチレンクロライ
ド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、
ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素等のものが使
用できる。これらの各種の溶媒は単独で使用することも
できるし、またそれらの二種以上を併用することもでき
る。
【0082】前記配向磁石あるいは垂直配向用磁石にお
ける磁場は、20〜5,000ガウス程度であり、乾燥
器による乾燥温度は約30〜120℃であり、乾燥時間
は約0.1〜10分間程度である。
【0083】次にカレンダリングにより表面平滑化処理
が行なわれる。その後は、必要に応じてバーニッシュ処
理またはブレード処理を行なってスリッティングされ
る。この際、上記表面平滑化処理は、この発明の目的を
達成するのに効果的である。
【0084】すなわち、前記したようにこの発明の必須
要件の一つに磁性層表面の粗さの条件があるが、この条
件を満たすためには、この表面平滑化処理が好ましい。
【0085】表面平滑化処理においては、カレンダー条
件として温度、線圧力、C/S(コーティングスピー
ド)等を挙げることができる。
【0086】この発明の目的達成のためには、通常、上
記温度を50〜120℃、上記線圧力を50〜400k
g/cm、上記C/Sを20〜600m/分に保持する
ことが好ましい。これらの数値の範囲を外れると、磁性
層の表面状態をこの発明の如く特定することが実施困難
になるか、あるいはそれが不可能になることがある。
【0087】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。以下に示
す成分、割合、操作順序は本発明の範囲から逸脱しない
範囲において種々変更しうる。なお、下記の実施例にお
いて「部」はすべて重量部である。
【0088】(実施例1)下記の上層用磁性組成物の各
成分をニ−ダ−・サンドミルを用いて混練分散して上層
用磁性塗料を調製した。
【0089】<上層用磁性塗料> Fe−Al系強磁性金属粉末 100部 (Fe:Al重量比=100:8,平均長軸長;0.1
6μm、 Hc;1580 Oe、σS ;120emu/g、 結晶子サイズ;170Å) スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂 10部 <日本ゼオン(株)製、MR−110> スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂 <東洋紡(株)製、UR−8700> 5部 アルミナ (α−Al23 、平均粒径;0.2μm) 6部 カ−ボンブラック<平均粒径40mμ> 1部 ステアリン酸 1部 ミリスチン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部。
【0090】下記組成の下層用塗料を調製した。 <下層用塗料> カ−ボンブラック 90部 (平均粒径27mμ、吸油量80μl/100g) カ−ボンブラック(平均粒径270mμ) 10部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂 6部 (日本ゼオン(株)製、MR−110) スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂 (東洋紡(株)製、UR−8700) 3部 ミリスチン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部。
【0091】次に、得られた上層用磁性塗料と下層用塗
料とにそれぞれポリイシシアネ−ト(コロネ−トL、日
本ポリウレタン工業(株)製)5部を添加した後、ウェ
ット−オン−ウェット方式により厚み10μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に塗布したのち、塗膜
が未乾燥であるうちに磁場配向処理を行ない、続いて乾
燥を施してから、カレンダーで表面平滑化処理を行な
い、厚み2.0μmの下層と厚み0.4μmの上層とか
らなる磁性層を形成した。
【0092】さらに、この磁性層とは反対側の上記ポリ
エチレンフタレートフィルムの面(裏面)に下記の組成
を有する塗料を塗布し、この塗膜を乾燥し、後述するカ
レンダー条件にしたがってカレンダー加工をすることに
よって、厚み0.8μmのバックコート層を形成し、広
幅の原反磁気テープを得た。
【0093】<バックコ−ト層用塗料> カーボンブラック 40部 (ラベン1035) 硫酸バリウム 10部 (平均粒径300mμ) ニトロセルロース 25部 ポリウレタン系樹脂 25部 (日本ポリウレタン(株)社製、N−2301) ポリイソシアネ−ト化合物 10部 (日本ポリウレタン(株)社製、コロネ−トL) シクロヘキサノン 400部 メチルエチルケトン 250部 トルエン 250部。
【0094】こうして得られた原反をスリットして8m
mビデオ用テープを作成した。
【0095】このビデオ用テープの電磁変換特性、塗布
性そして走行耐久性を下記の要領で測定した。その結果
を表1に示す。
【0096】<RF出力>;シバソク製ノイズメ−タ−
925Cを用い、8mmビデオム−ビ−V900(ソニ
−(株)製)を用いて測定した。
【0097】<高温高湿下での走行耐久性>;温度40
℃、相対湿度80%の温湿環境下でビデオテ−プの全長
走行を50パス行ない、走行後のテ−プのエッジダメ−
ジを目視によって判定した。
【0098】評価は次のとおりである。 ○:エッジ折れなし。 △:一部にエッジ折れ発生。 ×:全長にわたりエッジ折れ発生。
【0099】<低温でのヘッド目詰まり特性>0℃にお
いてビデオテープを録画再生し、ヘッド目詰まりの回数
を測定した。 <カレンダーヒートロール汚れ>前記原反の製造工程に
おいて、カレンダ処理に用いられるカレンダロールの汚
れ具合を目視で観察した。評価は次のとおりである。
【0100】◎:汚れなし。 ○:汚れほとんどなし。 △:汚れわずかにあり。 ×:汚れあり。
【0101】(実施例2)前記実施例1において下層用
塗料におけるカ−ボンブラック(平均粒径27mμ)9
0部およびカ−ボンブラック(平均粒径270mμ)1
0部の代わりに、酸化錫被覆酸化亜鉛(平均粒径30m
μ)95部及び酸化錫被覆酸化亜鉛(平均粒径500m
μ)5部を使用した外は前記実施例1と同様に実施し、
実施例1におけるのと同様にして評価した。結果を表1
に示す。
【0102】(実施例3)前記実施例1における強磁性
金属粉末として、最上層のFe−Al系強磁性金属粉末
に代えて、Co置換バリウムフェライト(Hc:1,1
00 Oe、BET値:45m2 /g、σs :64em
u/g、板状比:4)を用いた外は前記実施例1と同様
に実施し、実施例1と同様にして評価した。結果を表1
に示す。
【0103】(実施例4)前記実施例1において下層用
塗料におけるカ−ボンブラック(平均粒径27mμ)9
0部およびカ−ボンブラック(平均粒径270mμ)1
0部の代わりに、アンチモン固溶酸化錫被覆処理酸化チ
タン(平均粒径20mμ)95部及びアンチモン固溶酸
化錫被覆処理酸化チタン(平均粒径220mμ)5部を
使用した外は前記実施例1と同様に実施し、実施例1に
おけるのと同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0104】(実施例5)実施例1において下層を以下
のように複数層にした。
【0105】<下層塗料A> カ−ボンブラック(平均粒径27mμ) 100部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂 6部 (日本ゼオン(株)製、MR−110) スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂 (東洋紡(株)製、UR−8700) 3部 ミリスチン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部。
【0106】<下層塗料B> カ−ボンブラック(平均粒径270mμ) 100部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂 6部 (日本ゼオン(株)製、MR−110> スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂 (東洋紡(株)製、UR−8700) 3部 ミリスチン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部。
【0107】次に、得られた上層用磁性塗料と下層用塗
料A,Bとにそれぞれポリイシシアネ−ト(コロネ−ト
L、日本ポリウレタン工業(株)製)5部を添加した
後、ウェット−オン−ウェット方式により厚み10μm
のポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布したの
ち、塗膜が未乾燥であるうちに磁場配向処理を行ない、
続いて乾燥を施してから、カレンダーで表面平滑化処理
を行ない、非磁性支持体上に厚み1.5μmの下層Aか
らなる層、その上に厚み0.3μmの下層Bからなる
層、更にその上に厚み0.4μmの上層とからなる磁性
層を形成した外は、前記実施例と同様に実施し、実施例
1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0108】(実施例6)実施例1において上層磁性塗
料として上層磁性塗料A、上層磁性塗料Bの二種類を準
備した。上層磁性塗料Aは、前記実施例1における上層
磁性塗料と同じにした。上層磁性塗料Bとしては、実施
例1における上層磁性塗料においてFe−Al系強磁性
金属粉末(Fe:Al重量比=100:8,平均長軸
長;0.16μm、Hc;1580 Oe、σS ;12
0emu/g、結晶子サイズ;170Å)100部の代
わりに、Fe−Al系強磁性金属粉末(Fe:Al重量
比=100:8,平均長軸長;0.20μm、Hc;
1,500 Oe、σS ;120emu/g、結晶子サ
イズ;190Å)100部を使用した外は実施例1と同
様にした。これらの上層磁性塗料A,Bを用いて、前記
実施例1と同様にして、厚み0.2μmの最上層磁性層
A、厚み0.2μmからなる上層磁性層を有する外は前
記実施例と同様の磁気記録媒体を得、実施例1と同様に
して評価した。結果を表1に示す。
【0109】(比較例1)実施例1において、下層塗料
の組成として、カ−ボンブラック(平均粒径27mμ)
90部およびカ−ボンブラック(平均粒径270mμ)
10部の代わりに、カーボンブラック(平均粒径27m
μ)100部を用い、カーボンブラック(平均粒径27
0mμ)を使用しない外は前記実施例1と同様に実施
し、実施例1におけるのと同様にして評価した。結果を
表1に示す。
【0110】(比較例2)前記実施例2において下層用
塗料におけるカ−ボンブラック(平均粒径27mμ)9
0部およびカ−ボンブラック(平均粒径270mμ)1
0部の代わりに、酸化錫被覆酸化亜鉛(平均粒径30m
μ)100部を用い、酸化錫被覆酸化亜鉛(平均粒径5
00mμ)を使用しない外は前記実施例2と同様に実施
し、実施例2におけるのと同様にして評価した。結果を
表1に示す。
【0111】(比較例3)実施例3において、下層塗料
の組成として、カ−ボンブラック(平均粒径27mμ)
90部およびカ−ボンブラック(平均粒径270mμ)
10部の代わりに、カーボンブラック(平均粒径27m
μ)100部を用い、カーボンブラック(平均粒径27
0mμ)を使用しない外は前記実施例3と同様に実施
し、実施例3におけるのと同様にして評価した。結果を
表1に示す。
【0112】(実施例7)実施例1において、下層塗料
の組成として、カ−ボンブラック(平均粒径27mμ)
90部およびカ−ボンブラック(平均粒径270mμ)
10部の代わりに、カーボンブラック(平均粒径27m
μ)70部と、酸化錫被覆酸化亜鉛(平均粒径30m
μ)30部とを用いた外は前記実施例1と同様に実施
し、実施例1におけるのと同様にして評価した。結果を
表1に示す。
【0113】(比較例4,5)実施例1における最上層
の厚みを比較例4では0.7μmにし、比較例5では
1.0μmにした外は前記実施例1と同様に実施し、実
施例1におけるのと同様にして評価した。結果を表1に
示す。
【0114】(実施例8)実施例1における上層磁性塗
料においてFe−Al系強磁性金属粉末(Fe:Al重
量比=100:8,平均長軸長;0.16μm、Hc;
1580 Oe、σS ;120emu/g、結晶子サイ
ズ;170Å)100部の代わりに、Fe−Al−Ca
系強磁性金属粉末(Fe:Al:Ca重量比=100:
8:1,平均長軸長;0.16μm、Hc;1,580
Oe、σS ;120emu/g、結晶子サイズ;17
0Å)100部を使用した外は実施例1と同様にし、実
施例1におけるのと同様にして評価した。結果を表1に
示す。
【0115】(実施例9)実施例1における上層磁性塗
料においてFe−Al系強磁性金属粉末(Fe:Al重
量比=100:8,平均長軸長;0.16μm、Hc;
1580 Oe、σS ;120emu/g、結晶子サイ
ズ;170Å)100部の代わりに、Fe−Al系強磁
性金属粉末(Fe:Al重量比=100:8,平均長軸
長;0.16μm、Hc;1,580 Oe、σS ;1
20emu/g、軸比;3.0)100部を使用した外
は実施例1と同様にし、実施例1におけるのと同様にし
て評価した。結果を表1に示す。
【0116】
【表1】
【0117】
【発明の効果】本発明により、高温高湿下での走行耐久
性に優れ、低温でのヘッド目詰まりがなく、カレンダー
ヒートロール汚れの生じることのない優れた性能を有す
る磁気記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ウエット−オン−ウエット塗布方式に
よる磁性層の同時重層塗布を説明するための図である。
【図2】図2は、磁性塗料を塗布するためのコーターヘ
ッドの図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に複数の層を形成し、最
    上層が、0.5μm未満の膜厚を有する磁性層であり、
    その磁性層以外の層が、平均粒径の異なる二種以上の非
    磁性粉末を含むことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記最上層の磁性層が、強磁性金属粉末
    および/または六方晶系フェライト粉末を含有する前記
    請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記最上層に隣接する層が平均粒径の異
    なる二種以上の非磁性粉末を含有する前記請求項1に記
    載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記最上層以外の層が複数の層からな
    り、最上層に隣接する層中に含有される非磁性粉末の平
    均粒径が、磁性層に隣接する層以外の層中の非磁性粉末
    の平均粒径よりも大きい前記請求項1に記載の磁気記録
    媒体。
  5. 【請求項5】 前記最上層以外の層に含まれる二種以上
    の非磁性粉末の平均粒径の差が10mμ以上である前記
    請求項1に記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 最上層以外の層に含まれる非磁性粉末
    が、平均粒径10〜30mμの非磁性粉末と40mμ以
    上の非磁性粉末である前記請求項1に記載の磁気記録媒
    体。
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