JPH05242461A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH05242461A
JPH05242461A JP4370492A JP4370492A JPH05242461A JP H05242461 A JPH05242461 A JP H05242461A JP 4370492 A JP4370492 A JP 4370492A JP 4370492 A JP4370492 A JP 4370492A JP H05242461 A JPH05242461 A JP H05242461A
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layer
wet
acid
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JP4370492A
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Toru Miyake
徹 三宅
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁変換特性に優れ、かつ表面の摩擦係数が
低く走行性、耐久性が良好な磁気記録媒体の提供。 【構成】 非磁性支持体上に、平均粒径1μm以下の非
磁性粉末及び0.1mg/cm3以上の潤滑剤をバインダ中に含
有する潤滑素地層を設け、その上に強磁性粉末をバイン
ダ中に分散させた磁性層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気記録媒体に関し、
さらに詳しくは、走行性及び耐久性の良好な高密度記録
に適した磁気録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記録媒体は、強磁性体粉を含
有する磁性を含有する磁性層を、非磁性支持体上に形成
しているが、下層に針状強磁性粉末を含む磁性層を有
し、上層に強磁性合金粉末を含有する磁気記録媒体(特
開昭64-19524号、特開平2-110823号等)が提案されてい
る。更に、下層に非磁性粉末を含む層を設け、上層に強
磁性粉末を含んだ磁気記録媒体の提案もある(特開昭63
-187418号参照)。
【0003】一方、下層に磁性層を設けると、下層の残
留磁化により再生時に、再生信号の波形の歪みが起こる
(波形間干渉)。その結果、出力ピーク値の低下とピー
ク位置のずれが生じ、エラーレート等の増加が発生す
る。
【0004】また更に、下層に残留磁化が存在すると再
記録する信号が記録されにくくなる、所謂オーバーライ
ト特性の劣化が発生する。
【0005】以上の観点に立ち、下層が非磁性である重
層の磁気記録媒体が、例えば特開昭69-187418号、同63-
191315号及び特開平3-214417などに提案されている。
【0006】前記重層の磁気記録媒体構成において、下
層が非磁性であると非磁性粉末が磁気的凝集力を持たな
いため、分散性が良好であり、その上に設ける磁性層の
表面を平滑に仕上げることができる。反面、磁性層が薄
いことと相俟ってその表面の摩擦係数が高くなり易く走
行性や耐久性が劣化する。
【0007】それを防止するために、磁性層に潤滑剤が
加えられるが下層に潤滑剤がないかまたは少ないと、走
行に伴う損耗と同時に潤滑剤が下層に拡散してしまい効
果が消損する。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は;電磁変換特性にすぐ
れ、かつ表面の摩擦係数が低く走行性、耐久性が良好な
磁気記録媒体の提供にある。
【0009】
【発明の構成】前記本発明の目的は;非磁性支持体上
に、平均粒径1μm以下の非磁性粉末及び0.1mg/cm3
上の潤滑剤をバインダ中に含有する潤滑素地層を設け、
その上に強磁性粉末をバインダ中に分散させた磁性層を
ウェット・オン・ウェット方式で塗設することを特徴と
する磁気記録媒体によって達成される。
【0010】尚本発明の態様においては、前記潤滑剤に
関し、前記磁性層中の量Wm及び潤滑素地層中の量Wb
の比が 0≦(Wm/Wb)<1 であることが好ましい。
【0011】尚本発明において潤滑剤量は、乾燥テープ
試料2mをシクロヘキサンで還流抽出を行い、抽出され
て来た潤滑剤をmg/m3に換算した値である。
【0012】以下に本発明の磁気記録媒体について詳述
する。
【0013】−非磁性支持体− 前記非磁性支持体を形成する材料としては、たとえばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタ
レート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン類、セルローストリアセテート、セルロースダ
イアセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、ポリ
カーボネート等のプラスチックなどを挙げることができ
る。
【0014】前記非磁性支持体の形態は特に制限はな
く、主にテープ状、フィルム状、シート状、カード状、
ディスク状、ドラム状などがある。
【0015】非磁性支持体の厚みには特に制約はない
が、たとえばフィルム状やシート状の場合は通常3〜10
0μm、好ましくは5〜50μmであり、ディスクやカー
ド状の場合は30μm〜10mm程度、ドラム状の場合はレコ
ーダー等に応じて適宜に選択される。
【0016】なお、この非磁性支持体は単層構造のもの
であっても多層構造のものであってもよい。また、この
非磁性支持体は、たとえばコロナ放電処理等の表面処理
を施されたものであってもよい。
【0017】なお、非磁性支持体上の上記磁性層が設け
られていない面(裏面)には、磁気記録媒体の走行性の
向上、帯電防止および転写防止などを目的として、バッ
クコート層を設けるのが好ましく、また磁性層と非磁性
支持体との間には、下引き層を設けることもできる。
【0018】−磁性層に用いられる磁性粉− 本発明に用いられる強磁性粉末としては、磁気記録媒体
の強磁性粉末として通常使用されているものを用いるこ
とができる。強磁性粉末の例としては、γ-Fe2O3、Co含
有γ-Fe2O3、Co被着γ-Fe2O3、CrO2等の酸化物磁性体、
マグネタイトに代表されるフェライト類、即ちFe3O4、C
o含有Fe3O4、Co被着Fe3O4等の磁性体が挙げられる。
【0019】前記フェライト中板状で板面に垂直な方向
に磁化容易軸を有するものは好適な強磁性粉末として使
用することができる。このような強磁性粉末としては、
たとえば、六方晶系フェライトを挙げることができる。
【0020】このような六方晶系フェライトは、バリウ
ムフェライト、ストロンチウムフェライト等からなり、
鉄元素の一部が他の元素(たとえば、Ti、Co、Zn、In、
Mn、Ge、Nbなど)で置換されていても良い。このフェラ
イト磁性体については、IEEETrans.on MAG-18 16(1982)
に詳しく述べられている。
【0021】本発明において、特に好ましい「板状であ
って板面に垂直な磁化容易軸を有する強磁性粉末」とし
ては、バリウムフェライト(以下、Ba-フェライトと記
す)磁性粉を挙げることができる。
【0022】本発明で用いらることのできる好ましいBa
-フェライト磁性粉は、Ba-フェライト粉の、Feの一部が
少なくともCoおよびZnで置換された平均粒径(六方晶系
フェライトの板面の対角線の長さ)300〜900Å、板状比
(六方晶系フェライトの板面の対角線の長さを板厚で除
した値)2.0〜10.0、保磁力450〜15,000のBa-フェライ
トである。
【0023】Ba-フェライト粉は、FeをCoで一部置換す
ることにより、保磁力が適正な値に制御されており、さ
らにZnで一部置換することにより、Co置換のみでは得ら
れない高い飽和磁化を実現し、高い再生出力を有する電
磁変換特性に優れた磁気記録媒体を得ることができる。
また、さらにFeの一部をNbで置換することにより、
より高い再生出力を有する電磁変換特性に優れた磁気記
録媒体を得ることができる。また、本発明のBa-フェラ
イトは、さらにFeの一部がTi、In 、Mn、Cu、Ge、Sn等
の遷移金属で置換されていても差支えない。
【0024】前記Ba-フェライトの平均粒径が300Å未満
の場合は、磁気記録媒体としたときの再生出力が不十分
となり、逆に900Åを越えると、磁気記録媒体としたと
きの表面平滑性が著しく悪化し、ノイズレベルが高くな
りすぎることがあり、また、板状比が2.0未満では、磁
気記録媒体としたときに高密度記録に適した垂直配向率
が得られず、逆に板状比が10.0を超えると磁気記録媒体
としたときの表面平滑性が著しく悪化し、ノイズレベル
が高くなりすぎ、さらに、保磁力が450 Oe未満の場合に
は、記録信号の保持が困難になり、1,500 Oeを越える
と、ヘッド限界が飽和減少を起こし、記録が困難になる
ことがあるからである。
【0025】更に磁性層に用いられる強磁性金属粉末と
して、Fe、Coをはじめ、Fe-Al系、Fe-Al-Ni系、Fe-Al-Z
n系、Fe-Al-Co系、Fe-Al-Ca系、Fe-Ni系、Fe-Ni-Al系、
Fe-Ni-Co系、Fe-Ni-Si-Al-Mn系、Fe-Ni-Si-Al-Zn系、Fe
-Al-Si系、Fe-Al-Co系、Fe-Ni-Zn系、Fe-Ni-Mn系、Fe-N
i-Si系、Fe-Mn-Zn系、Fe-Co-Ni-P系、Ni-Co系、Fe、N
i、Co等を主成分とするメタル磁性粉等の強磁性粉が挙
げられる。中でも、Fe系金属粉が電気的特性に優れる。
【0026】他方、耐蝕性および分散性の点から見る
と、Fe-Al系、Fe-Al-Ca系、Fe-Al-Ni系、Fe-Al-Zn系、F
e-Al-Co系、Fe-Ni系、Fe-Ni-Zn系、Fe-Ni-Si-Al-Zn系、
Fe-Ni-Si-Al-Mn系、Fe-Ni-Co系のFe系金属粉が好まし
い。
【0027】特に、本発明の目的に好ましい強磁性金属
粉は、鉄を主成分とする金属磁性粉であり、AlおよびCa
を、Alについては重量比でFe:Al=100:0.5〜100:2
0、Caについては重量比でFe:Ca=100:0.1〜100:10の
範囲で含有するのが望ましい。Fe:Alの比率をこのよう
な範囲にすることで耐蝕性が著しく改良され、またFe:
Caの比率をこのような範囲にすることで電磁変換特性を
向上させ、ドロップアウトを減少させることができる。
電磁変換特性の向上やドロップアウトの減少がもたらさ
れる理由は明らかでないが、分散性が向上することによ
る保磁力のアップや凝集物の減少等が理由として考えら
れる。
【0028】前述の鉄を主成分とする金属磁性粉の外
に、コバルトを主成分とする金属磁性粉末も好ましく、
Niを重量比でCo:Ni=99:1〜70:30の範囲で含有する
Co合金を挙げることができる。
【0029】本発明に用いられる好適な強磁性金属粉末
は、透過型電子顕微鏡により観測されるその平均長軸長
が0.5μm以下、好ましくは0.01〜0.4μm、更に好ましく
は0.01〜0.3μmで、かつ、軸比(平均長軸長/平均短軸
長)が1.3〜4.5、好ましくは1.3〜4.0、更に好ましくは
1.3〜3.0である。平均長軸長が前記値以下であると共に
軸比が前記範囲内にある強磁性金属粉末を使用すること
により、高域特性特に垂直記録成分の出力を高めること
ができるようになる。
【0030】また、本発明に用いられる前記強磁性金属
粉末は、その保磁力(Hc)が通常600〜5,000 Oeの範囲
にあることが好ましい。この保磁力が600 Oe未満である
と、電磁変換特性が劣化することがあり、また保磁力が
5,000 Oeを超えると、通常のヘッドでは記録不能になる
ことがあるので好ましくない。
【0031】本発明に用いられる強磁性金属粉末の好ま
しい具体例としては、Fe-Al系強磁性金属粉末(Fe:Al
重量比=100:5、平均長軸長0.16μm,Hc:1580 Oe、
σS:120emu/g)を挙げることができる。
【0032】前述した平均長軸長及び軸比が特定の範囲
にある強磁性金属粉末及び板状であって板面に垂直な方
向に磁化容易軸を有する強磁性合金粉末のいずれにおい
ても、その強磁性金属粉末は、磁気特性である飽和磁化
量(σs )が通常、70emu/g以上であることが好まし
い。この飽和磁化量が70emu/g未満であると、電磁変
換特性が劣化することがある。
【0033】さらに本発明においては、記録の高密度化
に応じて、BET法による比表面積で45m2/g以上の強
磁性金属粉末が好ましく用いられる。
【0034】−潤滑素地層− 磁性層以外の、非磁性粉末を含有する層は、磁性層の膜
厚が0.5μm以下であるので、磁性層に対して潤滑剤を補
給する層及びその平滑性を保持する素地層として機能す
る。磁性層に対して下層となる層が潤滑剤補給層として
良く機能するために、磁性層の下の層に含まれる非磁性
粉末は、その吸油量ができるだけ少ないことが好まし
く、通常200ml/100g以下、好ましくは100ml/100g以
下である。
【0035】この発明における非磁性粉末としては、こ
の種磁気記録媒体に使用される公知の各種の非磁性粉末
から、前記特性を備えたものを適宜に選択して使用する
ことができる。この非磁性粉末としては、例えば、カー
ボンブラック、グラファイト、酸化チタン、硫酸バリウ
ム、ZnS、MgCO3、CaCO3、ZnO、CaO、γ-酸化鉄、二硫化
タングステン、二硫化モリブデン、窒化硼素、MgO、SnO
2、SiO2、Cr2O3、α-Al2O3、SiC、酸化セリウム、コラ
ンダム、人造ダイヤモンド、α-酸化鉄、ザクロ石、ガ
ーネット、蛍石、窒化珪素、窒化硼素、炭化珪素、炭化
モリブデン、炭化硼素、炭化タングステン、チタンカー
バイド、トリボリ、珪藻土、ドロマイト等を挙げること
ができる。
【0036】これらの中でも好ましいのは、カーボンブ
ラック、CaCO3、酸化チタン、硫酸バリウム、γ-酸化
鉄、α-Al2O3、α-酸化鉄等の無機粉末やポリエチレン
等のポリマー粉末等である。
【0037】この発明における好ましい非磁性粉末の粒
径としては、通常1〜100mμ、特に1〜50mμである。
非磁性粉末の粒径が前記範囲にあると、平滑な下層を形
成することができ、上層の磁性層の特性を向上させるこ
とができて好ましい。
【0038】この非磁性粉末を含有する層においては、
非磁性粉末の含有量は、50〜99wt%、好ましくは60〜99
wt%、更に好ましくは80〜99wt%である。非磁性粉末の
含有量が前記範囲内にあると、最上層の磁化の安定化の
効果が十分に得られる。又、非磁性粉末が50wt%未満で
あると、非磁性粉末の分散が不十分になることがあるの
で好ましくない。
【0039】潤滑素地層に用いられる潤滑剤としては、
脂肪酸および/または脂肪酸エステルを使用することが
できる。この場合、脂肪酸の添加量は乾燥層中0.1mg/c
m3以上好ましくは5.0mg/cm3以下であり、また磁性層中
の潤滑剤の量Wm、潤滑素地層のそれをWbとすればWm
/Wbは、0≦(Wm/Wb)<1であることか好まし
い。
【0040】添加量が0.1mg/cm3未満であると、走行性
が低下し易く、また5.0mg/cm3を超えると、脂肪酸が磁
性層の表面に滲出したり、出力低下が生じ易くなる。ま
た、脂肪酸エステルの添加量も同様である。脂肪酸と脂
肪酸エステルとを併用して潤滑効果をより高めたい場合
には、脂肪酸と脂肪酸エステルは重量比で10:90〜90:
10が好ましい。
【0041】脂肪酸としては一塩基酸であっても二塩基
酸であってもよく、炭素数は6〜30が好ましく、12〜22
の範囲がより好ましい。脂肪酸の具体例としては、カプ
ロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン
酸、リノレン酸、オレイン酸、エライジン酸、ベヘン
酸、マロン酸、琥珀酸、マレイン酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,
12-ドデカンジカルボン酸、オクタンジカルボン酸など
が挙げられる。
【0042】脂肪酸エステルの具体例としては、オレイ
ルオレート、イソセチルステアレート、ジオレイルマレ
ート、ブチルステアレート、ブチルパルミテート、ブチ
ルミリステート、オクチルミリステート、オクチルパル
ミテート、ペンチルステアレート、ペンチルパルミテー
ト、イソブチルオレエート、ステアリルステアレート、
ラウリルオレエート、オクチルオレエート、イソブチル
オレエート、エチルオレエート、イソトリデシルオレエ
ート、2-エチルヘキシルステアレート、2-エチルヘキシ
ルパルミテート、イソプロピルパルミテート、イソプロ
ピルミリステート、ブチルラウレート、セチル-2-エチ
ルヘキサレート、ジオレイルアジペート、ジエチルアジ
ペート、ジイソブチルアジペート、ジイソデシルアジペ
ート、オレイルステアレート、2-エチルヘキシルミリス
テート、イソペンチルパルミテート、イソペンチルステ
アレート、ジエチレングリコール−モノ−ブチルエーテ
ルパルミテート、ジエチレングリコール−モノ−ブチル
エーテルパルミテートなどが挙げられる。
【0043】また、上記脂肪酸、脂肪酸エステル以外の
潤滑剤として、たとえばシリコーンオイル、グラファイ
ト、弗化カーボン、二硫化モリブデン、二硫化タングス
テン、脂肪酸アミド、α-オレフィンオキサイドなども
使用することができる。
【0044】前記に本発明の構成によって、磁性層の下
に潤滑剤が豊富にあることで繰返し記録媒体を走行させ
ても磁性表面に潤滑剤が供給され摩擦係数が低いままに
抑えられる。
【0045】更に、下層に潤滑剤が豊富にあるので、下
層が塑性変形しやすくカレンダ処理の際応力が上層に集
中し表面が平滑になり電磁変換特性が良好になる。
【0046】また、下層に潤滑剤を入れることで上層の
塗液を調製する際潤滑剤を入れなくてすみ、バインダの
磁性粉に対する吸着量を大きくすることができ、磁性表
面の耐久性が良好になる。
【0047】−本発明に使用されるバインダ− この発明に用いるバインダとしては、例えば、ポリウレ
タン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビ
ニル系樹脂等が代表的なものであり、これらの樹脂は-S
O3M、-OSO3M、-COOMおよび-PO(OM1)2から選ばれた少な
くとも一種の極性基を有する繰返し単位を含むことが好
ましい。
【0048】ただし、上記極性基において、Mは水素原
子あるいはNa、K、Li等のアルカリ金属を表し、ま
たM1 は水素原子、Na、K、Li等のアルカリ原子あ
るいはアルキル基を表す。
【0049】上記極性基は強磁性粉末の分散性を向上さ
せる作用があり、各樹脂中の含有率は0.1〜8.0モル%、
好ましくは0.5〜6.0モル%である。この含有率が0.1モ
ル%未満であると、強磁性粉末の分散性が低下し、また
含有率が8.0モル%を超えると、磁性塗料がゲル化し易
くなる。なお、前記各樹脂の重量平均分子量は、15,000
〜50,000の範囲が好ましい。
【0050】バインダの磁性層における含有率は、強磁
性粉末100重量部に対して通常、10〜40重量部、好まし
くは15〜30重量部である。
【0051】バインダは一種単独に限らず、二種以上を
組合せて用いることができるが、この場合、ポリウレタ
ンおよび/またはポリエステルと塩化ビニル系樹脂との
比は、重量比で通常、90:10〜10:90であり、好ましく
は70:30〜30:70の範囲である。
【0052】バインダとして用いられる極性基含有塩化
ビニル系共重合体は、たとえば塩化ビニル−ビニルアル
コール共重合体など、水酸基を有する共重合体と極性基
および塩素原子を有する化合物との付加反応により合成
することができる。
【0053】塩化ビニル系共重合体にはエポキシ基が導
入されていることが好ましい。このようにすると、重合
体の熱安定性が向上するからである。
【0054】エポキシ基を導入する場合、エポキシ基を
有する繰返し単位の共重合体中における含有率は、1〜
30モル%が好ましく、1〜20モル%がより好ましい。
【0055】エポキシ基を導入するためのモノマーとし
ては、たとえばグリシジルアクリレートが好ましい。
【0056】なお、塩化ビニル系共重合体への極性基の
導入技術に関しては、特開昭57-44227号、同58-108052
号、同59-8127号、同60-101161号、同60-235814号、同6
0-238306号、同60-238371号、同62-121923号、同62-146
432号、同62-146433号等のに記載があり、この発明にお
いてもこれらを利用することができる。
【0057】次に、ポリエステルについては、一般にポ
リオールと多塩基酸との反応により得られる。
【0058】この公知の方法を用いて、ポリオールと一
部に極性基を有する多塩基酸から、極性基を有するポリ
エステル(ポリオール)を合成することができる。
【0059】極性基を有する多塩基酸の例としては、5-
スルホイソフタル酸、2-スルホイソフタル酸、4-スルホ
イソフタル酸、3-スルホフタル酸、5-スルホイソフタル
酸ジアルキル、2-スルホイソフタル酸ジアルキル、4-ス
ルホイソフタル酸ジアルキル、3-スルホイソフタル酸ジ
アルキルおよびこれらのナトリウム塩、カリウム塩を挙
げることができる。
【0060】ポリオールの例としては、トリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリス
リトール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘ
キサンジオール、ジエチレングリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール等を挙げることができる。
【0061】なお、他の極性基を導入したポリエステル
も公知の方法で合成することができる。
【0062】次に、ポリウレタンに付いては、ポリオー
ルとポリイソシアネートとの反応から得られる。
【0063】ポリオールとしては、一般にポリオールと
多塩基酸との反応によって得られるポリエステルポリオ
ールが使用されている。
【0064】したがって、極性基を有するポリエステル
ポリオールを原料として用いれば、極性基を有するポリ
ウレタンを合成することができる。
【0065】ポリイソシアネートの例としては、ジフェ
ニルメタン-4-4′-ジイソシアネート(MDI)、ヘキ
サメチレンジイソシアネート(HMDI)、トリレンジ
イソシアネート(TDI)、1,5-ナフタレンジイソシア
ネート(NDI)、トリジンジイソシアネート(TOD
I)、リジンイソシアネートメチルエステル(LDI)
等が挙げられる。
【0066】また、極性基を有するポリウレタンの他の
合成方法として、水酸基を有するポリウレタンと極性基
および塩素原子を有する化合物との付加反応も有効であ
る。
【0067】なお、ポリウレタンへの極性基導入に関す
る技術としては、特公昭58-41565号、特開昭57-92422
号、同57-92423号、同59-8127号、同59-5423号、同59-5
424号、同62-121923号等のに記載があり、本発明におい
てもこれらを利用することができる。
【0068】本発明においては、バインダとして下記の
樹脂を全バインダの20wt%以下の使用量で併用すること
ができる。
【0069】その樹脂としては、重量平均分子量が10,0
00〜200,000の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリ
ロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セル
ロース誘導体(ニトロセルロース等)、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、シリコーン樹
脂、アクリル系樹脂、尿素ホルムアミド樹脂、各種の合
成ゴム系樹脂等が挙げられる。
【0070】−その他の成分− この発明では磁性層の品質の向上を図るため、耐久性向
上剤、分散剤、研磨剤、帶電防止剤および充填剤などの
添加剤をその他の成分として含有させることができる。
【0071】耐久性向上剤としては、ポリイソシアネー
トを挙げることができ、ポリイソシアネートとしては、
たとえばトリレンジイソシアネート(TDI)等と活性
水素化合物との付加体などの芳香族ポリイソシアネート
と、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等と
活性水素化合物との付加体などの脂肪族ポリイソシアネ
ートがある。なお、前記ポリイソシアネートの重量平均
分子量は、100〜3,000の範囲にあることが望ましい。
【0072】分散剤としては、カプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸などの炭素数12〜18の脂肪酸;これ
らのアルカリ金属の塩またはアルカリ土類金属の塩ある
いはこれらのアミド;ポリアルキレンオキサイドアルキ
ルリン酸エステル;レシチン;トリアルキルポリオレフ
ィンオキシ第四アンモニウム塩;カルボキシル基および
スルホン酸基を有するアゾ系化合物などを挙げることが
できる。これらの分散剤は、通常、強磁性粉に対して0.
5〜5wt%の範囲で用いられる。
【0073】次に、研磨剤の具体例としては、α-アル
ミナ、熔融アルミナ、酸化クロム、酸化チタン、α-酸
化鉄、酸化珪素、窒化珪素、炭化タングステン、炭化モ
リブデン、炭化硼素、コランダム、酸化亜鉛、酸化セリ
ウム、酸化マグネシウム、窒化硼素などが挙げられる。
研磨剤としては、平均粒子径が0.05〜0.6μmのものが好
ましく、0.1〜0.3μmのものがより好ましい。
【0074】帯電防止剤としては、カーボンブラック、
グラファイト等の導電性粉末;第四級アミン等のカチオ
ン界面活性剤;スルホン酸、硫酸、燐酸、燐酸エステ
ル、カルボン酸等の酸基を含むアニオン界面活性剤;ア
ミノスルホン酸等の両性界面活性剤;サポニン等の天然
界面活性剤などを挙げることができる。上述した帯電防
止剤は、通常、バインダに対して0.01〜40wt%の範囲で
添加される。
【0075】−磁気記録媒体の製造− この発明の磁気記録媒体は、磁性層の塗設を、下層が湿
潤状態にあるときにする所謂ウエット・オン・ウエット
方式で塗設される。このウエット・オン・ウエット方式
は、公知の重層構造型の磁気記録媒体の製造に使用され
る方法を適宜に採用することができる。
【0076】たとえば、一般的には強磁性粉、バイン
ダ、分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等と溶媒とを
混練して高濃度磁性塗料を調製し、次いでこの高濃度磁
性塗料を希釈して磁性塗料を調製した後、この磁性塗料
を非磁性支持体の表面に塗布する。
【0077】上記溶媒としては、たとえばアセトン、メ
チルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン
(MIBK)、シクロヘキサノン等のケトン系;メタノ
ール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;テ
トラヒドロフラン等の環状エーテル類;メチレンクロラ
イド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素などを用
いることができる。
【0078】磁性層形成成分の混練分散にあたっては、
各種の混練分散機を使用することができる。
【0079】この混練分散機としては、たとえば二本ロ
ールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、
コボルミル、トロンミル、サンドミル、サンドグライン
ダ、Sqegvariアトライタ、高速インペラ分散機、高速ス
トーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパ、高速ミキサ、
ホモジナイザ、超音波分散機、オープンニーダ、連続ニ
ーダ、加圧ニーダ等が挙げられる。上記混練分散機のう
ち、0.05〜0.5KW(磁性粉1Kg当たり)の消費電力負荷
を提供することのできる混練分散機は、加圧ニーダ、オ
ープンニーダ、連続ニーダ、二本ロールミル、三本ロー
ルミルである。
【0080】非磁性支持体上に、潤滑素地層および磁性
層を塗布するには、具体的には、図1に示すように、ま
ず供給ロール32から繰出したフィルム状支持体1に、エ
クストルージョン方式の押し出しコーター10、11によ
り、各塗料をウェット・オン・ウェット方式で重層塗布
した後、配向用磁石または垂直配向用磁石33に通過し、
乾燥器34に導入し、ここで上下に配したノズルから熱風
を吹き付けて乾燥する。次に、乾燥した各塗布層付きの
支持体1をカレンダーロール38の組合せからなるスーパ
カレンダ装置37に導き、ここでカレンダ処理した後に、
巻き取りロール39に巻き取る。このようにして得られた
磁性フィルムを所望幅のテープ状に裁断してたとえば8
mmビデオカメラ用磁気記録テープを製造することができ
る。
【0081】上記の方法において、各塗料は、図示しな
いインラインミキサを通して押し出しコータ10、11へと
供給してもよい。なお、図中、矢印Dは非磁性ベースフ
ィルムの搬送方向を示す。押し出しコータ10、1,1に
は夫々、液溜まり部13、14が設けられ、各コータか
らの塗料をウェット・オン・ウェット方式で重ねる。即
ち、潤滑素地層塗料の塗布直後(未乾燥状態のとき)に
磁性層塗料を重層塗布する。
【0082】前記コータヘッドは、図2に示した(c)
のヘッドが本発明においては好ましい。
【0083】上記塗料に配合される溶媒あるいはこの塗
料の塗布時の希釈溶媒としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類;メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類;酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、乳酸エチル、エチレングリコールモ
ノアセテート等のエステル類;グリコールジメチルエー
テル、グリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素;メチレンクロライ
ド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、
ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素等が使用でき
る。これらの各種の溶媒は単独で使用することもできる
し、またそれらの二種以上を併用することもできる。
【0084】前記配向磁石あるいは垂直配向用磁石にお
ける磁場は、20〜5,000ガウス程度であり、乾燥器によ
る乾燥温度は約30〜120℃であり、乾燥時間は約0.1〜10
分間程度である。
【0085】なお、ウェット・オン・ウェット方式で
は、リバースロールと押し出しコータとの組合せ、グラ
ビアロールと押し出しコータとの組合せなども使用する
ことができる。さらにはエアドクタコータ、ブレードコ
ータ、エアナイフコータ、スクィズコータ、含浸コー
タ、トランスファロールコータ、キスコータ、キャスト
コータ、スプレイコータ等を組合せることもできる。
【0086】このウェット・オン・ウェット方式におる
重層塗布においては、最上層の下側に位置する層が湿潤
状態になったままで上層の磁性層を塗布するので、下層
の表面(即ち、最上層との境界面)が滑らかになるとと
もに最上層の表面性が良好になり、かつ、上下層間の接
着性も向上する。この結果、特に高密度記録のために高
出力、低ノイズの要求されるたとえば磁気テープとして
の要求性能を満たしたものとなり、かつ高耐久性の性能
が要求されることに対しても膜剥離をなくし、膜強度が
向上し、耐久性が十分となる。また、ウェット・オン・
ウェット重層塗布方式により、ドロップアウトも低減す
ることができ、信頼性も向上する。
【0087】−表面の平滑化− この発明においては、次にカレンダリングにより表面平
滑化処理を行うのも良い。その後は、必要に応じてバー
ニッシュ処理またはブレード処理を行なってスリッティ
ングされる。
【0088】表面平滑化処理においては、カレンダ条件
として温度、線圧力、C/S(コーティングスピード)
等を挙げることができる。
【0089】この発明においては、通常、上記温度を50
〜120℃、上記線圧力を50〜400kg/cm、上記C/Sを20
〜600m/分に保持することが好ましい。
【0090】上記のように処理した結果の最上層の層厚
は、0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下にする。層厚が
0.5μmを越えると、高域特性やオーバライト特性が劣化
し、単層構成の磁気記録媒体と変わりのないものとなっ
てこの発明の目的を達成することができない。
【0091】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。
【0092】以下に示す成分、割合、操作順序はこの発
明の範囲から逸脱しない範囲において種々変更しうる。
なお、下記の実施例において「部」はすべて重量部であ
る。
【0093】以下の組成の磁性塗料を調製した。
【0094】 :磁性塗料A: Fe-Al-Ca系強磁性粉末 100部 (Fe:Al:Ca重量比=100:8:2、比表面積55m2/g、 Hc=1,700 Oe) α-Al2O3 5部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル樹脂 (日本ゼオン社,MR110) 10部 ポリエステルポリウレタン樹脂(武田製品製,XE-1) 5部 カーボンブラック 1部 ミリスチン酸 0部 ブチルステアレート 0部 ブチルパルミテート 0部 メチルエチルケント 100部 トルエン 100部 シクロヘキサノン 100部 以上の組成物を加圧ニーダ、サンドミルで混練分散した
後に、ポリイソシアネート化合物(コロネートL5部)
を添加して調製した。表1に処方組成と潤滑剤量(mg/
m3)の実測値を示した。
【0095】:磁性塗料B,C及びD:表1に示す処方
組成によって磁性塗料Aと同様にして調製した。また潤
滑剤量実測値を示した。
【0096】:潤滑素地層塗料a〜e:表2に示す処方
組成に従って磁性塗料Aの調製と同様にして調製した。
また潤滑剤量実測値を表2に併記した。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】実施例1〜6及び比較例(1)〜(5) 表3に示した磁性層(上層)と潤滑素地層(下層)の組
合せによるテープサンプルを図1に示すエクストルージ
ョンコータで塗布、乾燥、更にカレンダ処理し、8mm又
は1/2″幅に断裁、カセットにローディング、サンプ
ルとした。
【0100】前記テープサンプルの特性を下記の要領で
電磁変換特性を測定し、結果を下記表3に示した。
【0101】(a)RF−出力の測定法 カラービデオノイズメーター「Shibasku 925 D/1」
を用い、日本ビクター社製「HR−S 7000」のデッキ
でリファレンステープに対する値(dB)で表した。但
し、実施例1〜5及び比較例(1)〜(4)は8mm幅テ
ープのものであり、ソニー社製V900カムコーダーにて
測定した各信号の周波数は次の通りである。
【0102】RF−出力: 6MHz(8mmテープ
では7MHz) (b)摩擦係数の測定法 ソニー社製デッキ「S−550」(8mmテープの場合) 日本ビクター社製「HR−S7000」(VHSテープの場
合) (c)スチル耐久性測定法 ビクター社製 HR−D380(VHS) ソニー社製 EV−S−900(8mm) を用い。スチルモードにした時のRF出力が2dB低下
するまでの時間を分単位で示した。
【0103】
【表3】
【0104】
【発明の効果】この発明により、電磁変換特性に優れ、
繰返し走行後も摩擦抵抗が低く良好な走行耐久性、スチ
ル耐久性にも優れた磁気記録媒体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】押出し塗布方式によるウェット・オン・ウェッ
ト塗布による磁性層の同時重層塗布を説明するための図
である。
【図2】塗料を塗布するためのコータヘッドの図であ
る。
【符号の説明】
1 支持体 10 コータ 11 コータ 32 供給ロール 33 配向用磁石 34 乾燥器 37 カレンダ 38 カレンダロール 39 巻取ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に、平均粒径1μm以下
    の非磁性粉末及び0.1mg/cm3以上の潤滑剤をバインダ中
    に含有する潤滑素地層を設け、その上に強磁性粉末をバ
    インダ中に分散させた磁性層をウェット・オン・ウェッ
    ト方式で塗設することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記潤滑剤に関し、前記磁性層中の量W
    m及び潤滑素地層中の量Wbとの比が 0≦(Wm/Wb)<1 である請求項1記載の磁気記録媒体。
JP4370492A 1992-02-28 1992-02-28 磁気記録媒体 Pending JPH05242461A (ja)

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JP4370492A JPH05242461A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 磁気記録媒体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011187090A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Hitachi Maxell Ltd ガイド部材、磁気テープ駆動装置、磁気テープ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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