JPH0522440Y2 - - Google Patents

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JPH0522440Y2
JPH0522440Y2 JP9111087U JP9111087U JPH0522440Y2 JP H0522440 Y2 JPH0522440 Y2 JP H0522440Y2 JP 9111087 U JP9111087 U JP 9111087U JP 9111087 U JP9111087 U JP 9111087U JP H0522440 Y2 JPH0522440 Y2 JP H0522440Y2
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air
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は小麦あるいは小麦粉などの粉粒体の食
料品、粉粒体の飼料・雑穀・化成品・薬品、さら
にセメント・硅藻土のごとき鉱石物類似品などを
運搬するために用いられる粉粒体運搬車両に関す
る。
従来の技術 従来の粉粒体運搬車両は例えば第7図に示すよ
うに鋼板製のタンク2が車両4に搭載され、タン
ク2内に粉粒体が収容されている。また、タンク
2内の粉粒体を排出するときは、タンク2内に粉
粒体が残らないように、第8図に示す如くタンク
2の前部を持上げて傾け、粉粒体を排出させてい
る。また、タンク2内で粉粒体がかたまつたり、
ブリツジを形成しないようにタンク内の圧力を
0.5〜1.0Kg/cm2加圧して排出していた。
考案が解決しようとする問題点 上述の粉粒体運搬車両4は大型タンクを搭載し
ており、かつ、タンク内の圧力を上昇させるの
で、内圧に耐えるように鋼板でタンクがつくられ
ているため、車両重量が重くなる欠点があつた。
また、タンク2を傾けるための装置が必要であ
り、コストが高くなる不具合もある。さらに、運
搬する粉粒体が少ない場合でも、上記大型タンク
に収容して運搬し、タンクから粉粒体を排出する
ときは上記大型タンクを傾けなければならないの
で、余分のエネルギーを消費する無駄があつた。
問題点を解決するための手段 本考案は上記不具合を解消するために創案され
たもので、 車両のシヤシーフレームの上方に配設され下部
が漏斗状に形成された粉粒体を収容する筒状の容
器と、 同容器の下部を内方側に位置する通気性可撓布
状部材で形成される内壁及び外方側に位置する非
通気性部材で形成される外壁とで二重に形成する
と共に、上記内壁と外壁との間にはウール材、プ
ラスチツク材、スポンジ材等から形成される通気
性を有する空隙形成用媒体を介在せしめ、さら
に、上記外壁には間隔をおいて複数個の空気吹込
口を形成する一方この空気吹込口に対面する上記
内壁の部分には空気分散材を設け、他方、それぞ
れの上記空気吹込口を隔離して独立の複数個の袋
状室となすように上記内壁と上記外壁とを固着し
て形成した粉粒体揺動ユニツトと、 上記車両に搭載されている動力源又は上記車両
外の動力源で駆動されるブロワ、コンプレツサ等
の送風装置と、 上記送風装置の吐出口に接続されると共に、上
記漏斗状に形成されている容器の粉粒体排出孔の
下方を通るように配設された粉粒体移送管と、 上記容器の排出孔と上記移送管との間に介装さ
れる圧送ロツカー、スクリユーフイーダー、逆止
開閉弁を有するフイーダー等の粉粒体排出手段
と、 上記揺動ユニツトの各空気吹込口に接続され上
記揺動ユニツトに空気を送風すると共に上記送風
装置又は上記送風装置とは別系統の送風装置から
空気を供給される空気分配装置とを具備したこと
を特徴とする粉粒体運搬車両を要旨とするもので
ある。
作 用 本考案によれば、車両に搭載された筒状の容器
に粉粒体を収容して粉粒体を目的地まで運搬し、
目的地において移送管の排出端部を目的地に設け
られている粉粒体収容器に接続し、車両の空気分
配装置からの空気を上記容器の粉粒体揺動ユニツ
トに送風して上記容器に収容されている粉粒体を
揺動し、粉粒体がかたまつたり、ブリツジを形成
することなく、上記容器の排出孔から連続して移
送管内に排出させ、粉粒体を送風装置からの空気
によつて車両外部の収容器に圧送させる。
また、本考案の実施態様によれば、車両のトラ
ンスミツシヨンのパワーテークオフからの動力に
より送風装置を回転させて移送管に空気を吐出す
る。さらに、本考案の実施態様によれば、粉粒体
が収容されている容器を枠体とともに車両から分
離して車両外部に移したり、逆に粉粒体を収容し
ている容器を枠体ともに車両に取り付けることが
できる。
実施例 以下、本考案の第1実施例を第1〜5図に基い
て説明する。6は荷箱8の荷台の上に3個の筒状
の容器である粉体用サイロ10a,10b,10
c(総称して10と言う)を搭載した粉粒体運搬
車両であり、サイロ10は第3図に示すように、
下部が漏斗状に形成されている。サイロ10は特
殊織構造の特殊布12で形成され、粉体14を内
部に収容すると共に特殊布12の上部は荷箱8に
固定された枠体16の上梁18に取付けられてお
り、よつて、サイロ10は枠体16で支えられて
いる。サイロ10の底部のほぼ中央に粉体14を
排出する排出口20が設けられており排出口20
は接続短管22を介して圧送ロツカー(圧送ロツ
カーバルブ)24に接続されている。また、サイ
ロ10の底部には4個の粉粒体揺動ユニツト26
が設けられており、揺動ユニツト26はサイロ1
0の内方側に位置する通気性可撓布片28と外方
側に位置する非通気性可撓布片30とで袋状に形
成されると共にそれぞれ独立している。通気性可
撓布片28と非通気性可撓布片30との間に空隙
形成用媒体31(例えば、商品名フイレドン
P600)を入れ、通気性可撓布片28と非通気性
可撓布片30とを図示されていない縫着線をもつ
て囲まれるような袋状に縫着けている。また、非
通気性可撓布片30は特殊布12に縫着され、非
通気性可撓布片30と、同可撓布片30と縫着さ
れている特殊布12のサイロ底部にあたる部分に
は空気吹込口32が形成され、揺動ユニツト26
内に空気が吹込まれるようになつている。空気吹
込口32に対面する通気性可撓布片28の外面部
には非通気性布からなる空気分散材34が取付け
られており、又、空気吹込口32は各揺動ユニツ
ト26毎に形成され、それぞれダクト36に接続
されている。38はキヤブ40とサイロ10との
間の荷箱8の荷台上に配設された送風機であり、
トランスミツシヨンパワーテークオフ42(以下
PTOと称す)からの動力により駆動されるも
のである。即ち、プーリ44がブラケツト46を
介してシヤシーフレーム48に取付けられ、プー
リ44はパワーテークオフ42にユニバーサルジ
ヨイント50を有しているプロペラシヤフト52
により連結されている。送風機38のプーリ54
はベルト56によりプーリ44に連結されてお
り、送風機38の吐出口58は移送管60に接続
されている。圧送ロツカー24はチエンホイール
62を有しており、チエンホイール62は、第4
図に示すように荷箱8上に配設されたモータ64
のチエンホイール65とチエン66で連結されて
いる。また、圧送ロツカー24はローター67を
有すると共に移送管60に通ずる通路68を有し
ている。サイロ10は車両の前方より第1サイロ
10a、第2サイロ10b、第3サイロ10cで
あり、それぞれのサイロに対応する圧送ロツカー
は24a,24b,24cであり、それぞれの圧
送ロツカーに対応する通路は68a,68b,6
8cである。また、各圧送ロツカーを駆動するモ
ータもそれぞれ設けられている。移送管60は送
風機38の吐出口58と第1圧送ロツカー24a
間の空気管60a、第1圧送ロツカー24aと第
2圧送ロツカー24b間の第1移送管60b、第
2圧送ロツカー24bと第3圧送ロツカー24c
間の第2移送管60c、第3圧送ロツカーから荷
箱8の外部に開口すると共に開閉蓋を有する接続
部70までの第3移送管60dとから構成されて
いる。第1サイロ10aの4個の揺動ユニツト2
6から延びる4本のダクト36は空気分配装置7
2に接合され、空気分配装置72にはモータ74
で駆動されるブロワ76から空気が送風され、空
気分配装置72により4ケの揺動ユニツト26に
順次空気を吹き込み揺動ユニツトを作動させる。
他のサイロ10b,10cについても図示されて
いないがそれぞれ4本のダクトが空気分配装置7
2に接続されて同様に作動する。圧送ロツカー2
4を駆動するモータ64への電源供給ライン、ブ
ロワ76の駆動モータ74への電源供給ラインは
配電盤78に集められており、図示されていない
メイン電源ラインが車両外部の電源より配電盤7
8に電気を導く。サイロ10を支える枠体16
は、第1図に示すように、下横材80を有し、そ
の下部に受け部82が固着されており、フオーク
リフトの爪を挿入可能に形成されている。各枠体
16は図示されていない着脱容易な固定具で荷箱
に固定されいる。各サイロ10や送風機38等は
幌84で覆われ、幌84は骨組86で支えられて
いる。また、各サイロ10の上部は粉体を入れる
供給口87を有する布88(通気性を有する)で
覆われると共に、図示されていない蓋によつて供
給口87は開閉可能に形成されている。
上記実施例によれば、サイロ10の供給口87
から小麦粉などの粉体を入れ目的地まで運搬し、
目的地において第3移送管60dの端部にあたる
接続部70に図示されていない移送管の一端を接
続し、他端を目的地に設けられている粉体収容器
(定置サイロなど)に接続する。車両6のエンジ
ンをまわして(車両は停止状態)、トランスミツ
シヨンパワーテークオフ42経由プロペラシヤフ
ト52、プーリー44を回転させて送風機38を
駆動させ、空気管60aに空気を吹き込む。他
方、車両外部から電源を配電盤78に引き、図示
されていないスイツチの操作によりモータ74を
まわしブロワ76からの空気を空気分配装置72
に送りさらに空気分配装置72により空気をダク
ト36経由第1サイロ10aの4個の揺動ユニツ
ト26に順次吹き込み、揺動ユニツト26を順次
作動させ、粉体14をゆする。また、モータ64
を回転させ、圧送ロツカー24のチエンホイール
62を駆動して圧送ロツカー24のローター67
を回転させると、サイロ10a内の粉体14は排
出口20、接続短管22を通り、通路68aへ排
出される。詳述すると、サイロ10内に充分な粉
体が収容されているときの粉体の排出は、まず、
空気吹込口32に、ブロワ76からの空気を、空
気分配装置72を通じて、1揺動ユニツト26ご
とに順次吹込み、通気性可撓布片28からサイロ
10内に空気を送入することにより、粉体を流動
化して排出を可能にする。その際、空気吹込口3
2に吹込まれた空気は、空気分散材34に当た
り、反射して薄層状の空隙形成用媒体31に滲透
分布し、通気性可撓布片28の全面からほぼ均一
に、これに接するサイロ10内の粉体に吹込まれ
るようになる。従つて、空気をほぼ均一に含んだ
見掛け比重の殆ど変わらない粉体が生成して流動
化し、安定した形で排出されることとなる。
さらに、サロイ内の粉粒体の残量が或る程度ま
で減少すると、第3図の二点鎖線に示すように、
揺動ユニツト26に送り込まれる空気圧が、サイ
ロ10内の粉体による底圧に打ちかち、揺動ユニ
ツト26はサイロ10の内壁である通気性可撓布
片28に粉体を乗せたまま、内側に向かい押し膨
らむ。そのため、揺動ユニツト26の通気性可撓
布片28上に乗つた粉体は排出口20の中に送り
込まれる。空気は、1揺動ユニツト26づつ順次
送り込まれるため、この揺動運動は順次発生しつ
つサイクルを繰り返し、サイロ10底部にある粉
体は、恰もバケツを傾けて流し込まれる如く、排
出口20から完全に排出される。
排出口20からの粉体はローター67の回転に
より通路68aへ排出されたとき、送風機38か
らの空気により粉体は吹き飛ばされて空気と一体
化し(流動化して)、移送管60b、圧送ロツカ
ー24bの通路68b、移送管60c、圧送ロツ
カー24cの通路68cおよび移送管60dを通
つて接続部70から図示されていない上述の移送
管を通過して目的地に設けられている粉体収容器
に粉体を入れることができる。他のサイロ10
b,10cに収容されている粉体を目的地に設け
られている粉体収容器に排出する場合は、図示さ
れていないスイツチの切換えにより、サイロ10
b,10cのそれぞれに設けられている揺動ユニ
ツトへ、空気分配装置72から空気を送り込むと
共に、サイロ10b,10cのそれぞれの圧送ロ
ツカー24b,24cをそれぞれのモータで駆動
させるとよい。即ち、第4図に示すように圧送ロ
ツカー24のローター67を回転させないと粉体
は通路68へ入りこまないので、圧送ロツカー2
4はローター67の回転を止めることによつて粉
体の排出を止めることになり、言い換えると圧送
ロツカー24は粉体サイロ10の排出口20の開
閉弁の役割もしている。従つて、粉体サイロ10
a,10b,10cに収容されている粉体をどの
サイロからでも自在に移送管60d経由車両の外
部に排出することができる。
上記第1実施例によればサイロが布製であるの
で粉粒体運搬車両の車両重量を軽くすることがで
きる。また、前述のように、粉体サイロ10から
粉体を車両の外部に排出する場合は揺動ユニツト
26の通気性可撓布片28よりサイロ10内へ空
気を送入するので、粉体はブリツジを起さず連続
安定して排出すると共にサイロ10内から完全に
残らず排出することが可能である。従つて、上記
第1実施例の車両6は従来の粉粒体運搬車両4の
ように粉体を収容しているもの(タンク2)を持
ち上げて傾ける必要はないので、粉粒体容器即ち
サイロを傾ける装置が不要となり、安いコストで
粉粒体運搬車両をつくることができる効果も有し
ている。さらに、粉体サイロ10a,10b,1
0cにそれぞれ異なる粉体、例えば、小麦粉、ミ
ツクス粉、澱粉を収容しても任意の粉体を車両の
外部の粉体収容器に排出することができるので、
従来の粉粒体運搬車両4の1種類のみの輸送・排
出に比べて格段の輸送効率が向上する効果を奏す
る。また、少量の粉体を輸送する場合は、上記第
1実施例の例えば第1サイロ10aのみに粉体を
入れて輸送すればよいことになる。
さらに、上記第1実施例ではサイロ10、枠体
16、圧送ロツカー24、移送管60等を取外せ
ば、荷箱の大部分を普通の荷台として用いること
もできる。
上記第1実施例の変形例として、第1実施例の
サイロ10の排出口20の近傍及び空気吹込口3
2の近傍にそれぞれ蓋を設ける。この場合、それ
ぞれの蓋を閉め、接続短管22とサイロ10、又
ダクト36とサイロ10とをそれぞれ固着してい
る図示されていない手段を解除し、さらに枠体1
6を荷箱(荷台)8に固着している固定具(図示
されていない)を解除して、車両外部よりフオー
クリフトの爪を枠体16の下横材80の受け部8
2に挿入して、枠体16をフオークリフトで持ち
上げ、枠体に収容されているサイロを枠体16と
共に車両の外部の目的場所に運び、定置サイロと
して使用することができる効果を有する。
上記第1実施例では、移送管60dは車両の荷
箱8の外部に開口する接続部70まで配設されて
いたが、移送管60dを長い移送管で形成して、
根元部は第1実施例と同様圧送ロツカー24cの
通路68cに接続し、他の部分は通常時は、例え
ば巻取り手段で巻いておき、粉体サイロから粉体
を排出するとき、その移送管を延ばしてその移送
管先端を目的地にある定置サイロなどに接続する
ようにしてもさしつかえない。
また、圧送ロツカー24のチエンホイール62
及びモータ64のチエンホイール65はそれぞれ
プーリでもよく、この場合、それぞれのプーリは
ベルトによつて連結される。
上記第1実施例では、特殊布12と非通気性可
撓布片30とは別体のもので形成されていたが、
特殊布12を非通気性にすれば、特殊布12は元
来可撓性を有しているので、特殊布12に直接通
気性可撓布片28を固着して揺動ユニツトを形成
してもよい(即ち、この場合は第3図に示す非通
気性可撓布片30を用いない。) さらに、サイロ10が通気性をもつた布製サイ
ロ、或いは、予めサイロ10の底部として通気性
可撓布片28と同質の布片を採用している場合に
は、通気性可撓布片28として布製サイロ底部を
そのまま利用し、その外面に、順次、空気分散材
34、空隙形成用媒体31、空気分散材34の対
面に空気吹込口32をつけた非通気性可撓布片3
0を縫着して、揺動ユニツト26とすることがで
きる。また、上記第1実施例はサイロ10の揺動
ユニツト26は4個形成されていたが、個数は複
数個であればいくらでもさしつかえない。
また、上記第1実施例では、サイロ10、送風
機38等は骨組86により支えられる幌84で覆
われているが、かわりに、第1図に示すアコーデ
イオンアーチ幌90でサイロ10などを覆つても
さしつかえないし、両者を併用してもよい。上記
幌84、又はアコーデイオンアーチ幌90でサイ
ロ10等を覆うことにより風雨はもとより塵埃の
侵入を防ぎ、衛生的な取扱いが可能となる。特
に、上記幌84のかわりに、アコーデイオンアー
チ幌90を用いた場合アコーデイオンアーチ幌9
0を前方へ折りたたむことにより、サイロ10の
上部から容易に粉体の積込み作業が可能となり、
作業性が向上する効果を奏する。
上記第1実施例では、送風機38を荷箱8の荷
台上に配設したが、変形例として荷箱8の下方の
シヤシフレーム48に送風機を固着するように
し、トランスミツシヨンのPTO42で送風機を
駆動するようにしてもよい。
第2実施例は第1実施例の別の変形例であり、
第6図に示すように、荷台上に送風機38′と並
列に発電機92を配設すると共に、送風機38′
のプーリー93をベルトが2本掛合可能なように
形成し、発電機92のプーリー94と送風機3
8′のプーリー93をベルト95で連結している。
即ち、第1実施例では圧送ロツカー24の駆動モ
ータ64と、サイロ10の揺動ユニツト26へ空
気を送るブロワ76の駆動モータ74との電源は
車両外部より得るが、上記第2実施例では上記発
電機92から得るようにしたものであつて、トラ
ンスミツシヨンPTO42が発電機92をまわし、
発電機92の出力端子から第2図に示す配電盤7
8に電力が伝わり、さらに各モーターに電力が伝
わる。
また、第2実施例の発電機92をトランスミツ
シヨンPTO42で回転させる替りに別の小型エ
ンジンを搭載してその駆動力で回転させてもさし
つかえない。
さらに、第2実施例の発電機92の替りに、粉
粒体運搬車両のバツテリからの電源を利用し、
DC−ACインバータを用いて、配電盤78に電力
を送るようにしてもよい。
上記実施例では、第3,4図に示すような圧送
ロツカー24を用いているが、粉粒体を円滑に移
送するものであればスクリユーフイーダでもよ
く、または、逆止開閉弁を有するホツパーのよう
なフイーダでもさしつかえない。
また、上記実施例では、第2図に示すように、
送風機38の吐出口58から空気管60a、並び
に、移送管60b,60c,60dがそれぞれ圧
送ロツカー24a,24b,24cをはさんで、
直列に配設されているが、各圧送ロツカー毎にパ
ラレルに移送管を設け、移送管の先端の排出口を
圧送ロツカーの数即ち、サイロの数だけ設けても
よい。
上記実施例の粉体サイロ本体は布製であるが、
粉体サイロ本体は合成樹脂、軽合金などで形成し
てもさしつかえない。
また、上記実施例ではシヤシーフレームに固定
されている荷箱の荷台上に粉体サイロが配設され
ているが、荷箱のないシヤシフレーム上にブラケ
ツトなどを介して粉体サイロが搭載されるように
してもよい。あるいは、あおりのない荷台にサイ
ロを配設することもできる。
さらに、上記実施例では粉体を排出する空気を
送る送風機がトランスミツシヨンPTOで駆動さ
れたが、車両の構造によつてはフライホイール
PTOでもよく、また、車両の原動機で駆動され
るどの部分からの動力で駆動されてもさしつかえ
ない。また、車両に電気モーターを搭載し、外部
の電源により回転する上記電気モーターの駆動力
で上記送風機を回すこともできる。
上記第1実施例では、枠体16は下横材80に
受け部82を有しているが、受け部82の代わり
に枠体16の上部にフツクを設け、このフツクを
クレーンで吊りあげ、サイロ10を枠体16と共
に車両から降ろしたり、車両に載せたりするよう
にしてもよい。
なお、本考案の粉粒体容器の下部が漏斗状と
は、円錐形、角錐形、球形など下方が狭くなる形
状であればいずれでもよい。
本考案の通気性可撓布状部材とは、粉粒体容器
の下部に必要な強靱性、耐久性、可撓性及び通気
性を有し、且つ、粉粒体を通過せしめないもので
あれば、如何なる素材を用いたものでも差支えな
い。また、非通気性部材とは、粉粒体容器の下部
に必要な強靱性、耐久性を有し、且つ、気体を通
過せしめないものであれば、如何なる素材を用い
たものでも差支えない。空隙形成用媒体の材質と
しては、アスベストウール、グラスウール、獣毛
等のウール材、或いはプラスチツクシート等のス
ポンジ材があげられるが、通気性、可撓性、耐久
性をもち、且つ、薄層状になすことができれば、
如何なるものでも使用することができる。空気分
散材には、吸込まれた空気を通過させない非通気
性のものからある程度空気を通過させるものまで
利用できるし、且つ耐久性があり、さらに、薄板
状にすることができるものであれば、金属性、木
性、合成樹脂性、ゴム性等の材質のものすべてを
使用できる。
考案の効果 本考案によれば、粉粒体容器から粉粒体を車両
の外部に排出する場合、その排出終了間際まで容
器の下部(揺動ユニツト)からほぼ均一な空気が
容器内に送り込まれることにより、粉粒体の完全
な流動化が行われるため、ブリツジが発生せず、
且つ、常にほぼ一定風量を吹き込むので、排出完
了まで当該粉粒体の見掛け比重が略一定となり、
連続して安定な排出が行われる。更に、その排出
終了時近くでは、前記揺動運動を起こすので、容
器内は粉粒体の残量もなく完全に排出することが
できるのである。よつて、本考案の粉粒体運搬車
両は粉粒体を収容する容器を傾ける装置を必要と
しないので、粉粒体運搬車両の製造価格が安くな
る効果がある。
また、車両に搭載する粉粒体容器は何個でもよ
いので、小口用運送に対しては容器を1〜2個搭
載できる小型の車両を選んで容器を1〜2個搭載
し、中程度の運送に対しては容器3〜4個搭載で
きる中型の車両を選んで容器を3〜4個搭載すれ
ばよい。従つて、粉粒体の小口用輸送から大口用
輸送まで対処可能となると共に、特に小口用輸送
の粉粒体運搬車両を安価でかつ車両重量も軽くつ
くることができる効果を奏する。従つて、経済性
の良好な小口用粉粒体運搬車両を得ることができ
る。本考案の実施態様において、送風装置をトラ
ンスミツシヨンPTOからの動力で駆動した場合
は、大きい動力(馬力)で送風装置をまわすこと
ができるので、粉粒体を高い空気圧で圧送するこ
とが可能となる効果を奏する。
本考案の実施態様において、複数個の粉粒体容
器を搭載した場合は、異種類の粉粒体を容器に収
容することができ、一度に2種類以上の粉粒体を
輸送することが可能なため、輸送効率が高い効果
を奏する。
本考案の実施態様において、粉粒体容器を枠体
で支え同容器を保持した状態で上記枠体を車両か
ら着脱可能に形成した場合は、フオークリフト、
クレーン等で粉粒体が収容された状態で容器を枠
体と共に車両よりおろして定置用サイロとして用
いることができるので輸送効率が格段に向上する
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の粉粒体運搬車両
における要部断面を示す側面図、第2図は第1図
の−線に沿う断面図、第3図は第2図の−
線に沿う断面図、第4図は第1図の線に沿つ
て視た要部断面を示す拡大図、第5図は第1図の
線に沿つて視た要部拡大説明図、第6図は本考
案の第2実施例の説明図、第7図は従来の粉粒体
運搬車両の概略説明図、第8図は第7図のタンク
から粉粒体を排出するときの説明図である。 6……粉粒体運搬車両、8……荷箱、10……
サイロ、14……粉粒体、16……枠体、20…
…粉粒体排出口、24……圧送ロツカー、26…
…粉粒体揺動ユニツト、28……通気性可撓布
片、30……非通気性可撓布片、31……空隙形
成用媒体、32……空気吹込口、34……空気分
散材、38……送風機、42……トランスミツシ
ヨンPTO、58……吐出口、60a……空気管、
60,60b,60c,60d……移送管、68
……通路、72……空気分配装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 車両のシヤシーフレームの上方に配設され下
    部が漏斗状に形成された粉粒体を収容する筒状
    の容器と、 同容器の下部を内方側に位置する通気性可撓
    布状部材で形成される内壁及び外方側に位置す
    る非通気性部材で形成される外壁とで二重に形
    成すると共に、上記内壁と外壁との間にはウー
    ル材、プラスチツク材、スポンジ材等から形成
    される通気性を有する空隙形成用媒体を介在せ
    しめ、さらに、上記外壁には間隔をおいて複数
    個の空気吹込口を形成する一方この空気吹込口
    に対面する上記内壁の部分には空気分散材を設
    け、他方、それぞれの上記空気吹込口を隔離し
    て独立の複数個の袋状室となすように上記内壁
    と上記外壁とを固着して形成した粉粒体揺動ユ
    ニツトと、 上記車両に搭載されている動力源又は上記車
    両外の動力源で駆動されるブロワ、コンプレツ
    サ等の送風装置と、 上記送風装置の吐出口に接続されると共に、
    上記漏斗状に形成されている容器の粉粒体排出
    孔の下方を通るように配設された粉粒体移送管
    と、 上記容器の排出孔と上記移送管との間に介装
    される圧送ロツカー、スクリユーフイーダー、
    逆止開閉弁を有するフイーダー等の粉粒体排出
    手段と、 上記揺動ユニツトの各空気吹込口に接続され
    上記揺動ユニツトに空気を送風すると共に上記
    送風装置又は上記送風装置とは別系統の送風装
    置から空気を供給される空気分配装置とを具備
    したことを特徴とする粉粒体運搬車両。 (2) 送風装置はトランスミツシヨンのパワーテー
    クオフからの動力により駆動される実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の粉粒体運搬車両。 (3) 容器は複数個設けられている実用新案登録請
    求の範囲第1項又は第2項のいずれかに記載の
    粉粒体運搬車両。 (4) 容器は枠体で支えられ、同容器を保持した状
    態で上記枠体を着脱可能に形成されている実用
    新案登録請求の範囲第1項〜第3項のいずれか
    に記載の粉粒体運搬車両。
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