JPH08244521A - 粉粒体運搬車 - Google Patents

粉粒体運搬車

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JPH08244521A
JPH08244521A JP7077274A JP7727495A JPH08244521A JP H08244521 A JPH08244521 A JP H08244521A JP 7077274 A JP7077274 A JP 7077274A JP 7727495 A JP7727495 A JP 7727495A JP H08244521 A JPH08244521 A JP H08244521A
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tank
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air
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powder
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、構成が簡単化されコスト面に優れ、
第2に、軽量化が図られその分粉粒体の積載量が増加す
る、粉粒体運搬車を提案する。 【構成】 この粉粒体運搬車18は、セメント,小麦
粉,その他の粉粒体を、タンク3内にばら状の散積状態
で積み込んで運搬する。そしてタンク3は、車台2上に
搭載され、その後部が車台2上にダンプヒンジ4にて枢
支されると共に、その前部下と車台2上間にエアーバッ
グ23が介装されている。そしてエアーバッグ23は、
じゃばら状をなし略上下に伸縮可能であり、タンク3を
水平に保持する圧縮状態Cと、加圧エアー源たるエアー
コンプレッサーからの加圧エアーの圧入により、タンク
3の前部を持ち上げタンク3を後方に向け傾倒させる伸
長状態Dとに、伸縮可能となっている。なおこれによら
ず、タンク3の前端と車台2間に枢着,立設されたシリ
ンダ内に、エアーバッグを内装することも考えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉粒体運搬車に関する。
すなわち、セメント,小麦粉,その他の粉粒体を、タン
ク内にばら状の散積状態で積み込んで運搬する、粉粒体
運搬車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種従来例の粉粒体運搬車の
正面図であり、(1)図はタンクが水平に保持された状
態を、(2)図はタンクが傾倒された状態を示し、図6
は、この従来例の油圧およびエアー回路図である。この
種の粉粒体運搬車1にあっては、車台2上にタンク3が
搭載されており、タンク3の後部が車台2上にダンプヒ
ンジ4にて枢支されると共に、従来は、タンク3の前端
と車台2上間に油圧シリンダ5が立設されており、この
油圧シリンダ5は、本体がタンク3の前端にピン6にて
枢着されると共に、ピストンロッド先端が車台2上にピ
ン6にて枢着されていた。
【0003】そして、まず図5の(1)図に示したよう
に、油圧シリンダ5が短縮され、タンク3が車台2上に
水平に保持された状態において、タンク3内に粉粒体が
積み込まれて運搬され、又、図5の(2)図に示したよ
うに、油圧シリンダ5が伸長されタンク3の前部が持ち
上げられて、タンク3が後方に向け傾倒されダンプされ
た状態において、タンク3内に積み込まれた粉粒体が、
タンク3の後端下の排出部7から外部へと荷卸しされて
いた。なお粉粒体の荷卸しは、このようにタンク3を傾
倒させて粉粒体を流下させると共に、タンク3内へ加圧
エアーを吹き込んで粉粒体を流動化,圧送させることに
より行われる事例が多く、両者の併用方式が従来より多
用されていた。
【0004】そして、このような荷卸し方式は、従来、
図6に示した油圧回路Aおよびエアー回路Bにて実施さ
れていた。すなわち、車輌走行用のエンジン8の駆動
を、付設されたP.T.O.装置9にて取り出した後、
プロペラシャフト10やクラッチ11を介し、まず、油
圧ポンプ12を駆動させることにより、油圧回路Aを介
し作動油タンク13からの油を切換弁14を経て油圧シ
リンダ5に供給し、もって油圧シリンダ5を伸長させて
いた。これと共に、プロペラシャフト10やクラッチ1
1を介し、加圧エアー源たるエアーコンプレッサー15
を駆動させることにより、エアー回路Bを介し、タンク
3内への加圧エアーの吹き込みが実施されていた。なお
荷卸し終了後は、クラッチ11を切り換えることによ
り、まず油圧ポンプ12が停止し、油圧シリンダ5内か
らの油が、自重にて油圧回路Aを介し切換えられた切換
弁14を経て作動油タンク13に回収されると共に、エ
アーコンプレッサー15が停止し、タンク3内への加圧
エアーの吹き込みも停止されていた。なお図中、16は
リリーフ弁、17はストップバルブである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、この種従来例の粉粒体運搬車1にあっては、上述し
たように油圧回路Aとエアー回路B、つまり油圧式とエ
アー式を併用した荷卸し方式が採用されており、油圧シ
リンダ5,クラッチ11,油圧ポンプ12,作動油タン
ク13,切換弁14,リリーフ弁16,油圧回路A等の
油圧系統が必須的に設けられていた。そこで第1に、こ
のような油圧系統の分だけ構成が複雑化し、コスト高と
なるという問題が指摘されていた。これと共に第2に、
このような油圧系統の分だけ重量も増加し、その分、粉
粒体のタンク3への積載量が減らされる、という問題も
指摘されていた。
【0006】なお、この種従来例の粉粒体運搬車1にあ
っては、このような油圧シリンダ5や油圧系統を用いた
油圧式に代え、ねじシャフトを用いた機械式を採用し、
もって、このような機械式と上述したエアー式とを併用
した荷卸し方式のものもあった。すなわち、油圧シリン
ダ5に代えねじシャフトを用い、これを電動モータ等の
機械系統にて回転駆動することにより、タンク3の前部
を持ち上げるようにした機械式のものが採用されること
もあった。しかしながら、このような機械式とエアー式
とを併用した粉粒体運搬車1にあっても、上述した油圧
式の従来例に準じ、第1に、その機械系統の分だけ構成
が複雑化しコスト高となると共に、第2に、機械系統の
分だけ重量が増加し粉粒体の積載量が減る、という問題
が指摘されていた。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、請求
項1では、タンクの前部下と車台間にエアーバッグを介
装し、請求項2では、タンクの前端と車台間に枢着,立
設されたシリンダ内にエアーバッグを内装し、請求項3
では、エアーバッグ用の加圧エアー源を、タンク内への
加圧エアーの吹き込み用にも兼用するようにしたことに
より、第1に構成が簡単化され、第2に軽量化も図れ
る、粉粒体運搬車を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわちこの粉粒体運搬車は、
セメント,小麦粉,その他の粉粒体を、タンク内に、ば
ら状の散積状態で積み込んで運搬するものである。そし
て該タンクは、車台上に搭載され、その後部が該車台上
にダンプヒンジにて枢支されると共に、その前部下と該
車台上間にエアーバッグが介装されている。そして該エ
アーバッグは、じゃばら状をなし略上下に伸縮可能であ
り、該タンクを水平に保持する圧縮状態と、加圧エアー
源からの加圧エアーの圧入により、該タンクの前部を持
ち上げ該タンクを後方に向け傾倒させる伸長状態とに、
伸縮可能となっている。
【0009】次に、請求項2については次のとおり。す
なわちこの粉粒体運搬車は、セメント,小麦粉,その他
の粉粒体を、タンク内にばら状の散積状態で積み込んで
運搬するものである。そして該タンクは、車台上に搭載
され、その後部が該車台上にダンプヒンジにて枢支され
ると共に、その前端と該車台上間にシリンダが立設され
ており、該シリンダは、該タンクの前端に枢着されると
共に該車台上に枢着され、シリンダ室内にエアーバッグ
が内装されている。そして該エアーバッグは、じゃばら
状をなし略上下に伸縮可能であり、該シリンダを短縮さ
せ該タンクを水平に保持する圧縮状態と、加圧エアー源
からの加圧エアーの圧入により該シリンダを伸長させ、
該タンクの前部を持ち上げ該タンクを後方に向け傾倒さ
せる伸長状態とに、伸縮可能となっている。
【0010】更に、請求項3については次のとおり。す
なわちこの粉粒体運搬車は、請求項1又は請求項2記載
の粉粒体運搬車において、該タンク内に積み込まれた該
粉粒体の荷卸しが、該タンクの後方への傾倒による該粉
粒体の流下と、該タンク内への加圧エアーの吹き込みに
よる該粉粒体の流動化,圧送と、により実施される併用
方式よりなる。そして前記加圧エアー源は、該エアーバ
ッグへの加圧エアーの圧入用と、該タンク内への加圧エ
アーの吹き込み用とに、兼用されている。
【0011】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。この粉粒体運搬車では、タンクが車台
上に水平に保持された状態にて、タンク内に粉粒体が積
み込まれて運搬されると共に、タンクがダンプヒンジを
支点として傾倒された状態にて、粉粒体が荷卸しされ
る。
【0012】そして請求項1では、タンクの前部下と車
台上間にエアーバッグが介装されており、エアーバッグ
が圧縮状態の場合、タンクは水平に保持され、エアーバ
ッグに加圧エアーが圧入され伸長状態とされた場合、タ
ンクは傾倒される。請求項2では、タンクの前端と車台
上間に枢着,立設されたシリンダ内にエアーバッグが内
装されており、エアーバッグが圧縮状態の場合、シリン
ダが短縮されてタンクは水平に保持され、エアーバッグ
に加圧エアーが圧入され伸長状態とされた場合、シリン
ダが伸長されタンクは傾倒される。請求項3では、粉粒
体の荷卸しが、タンクの傾倒とタンク内への加圧エアー
の吹き込みにより実施され、エアーバッグへの圧入用と
タンク内への吹き込み用とに、共通の加圧エアー源が使
用されている。
【0013】さてそこで、この粉粒体運搬車では、第1
に、タンクの前部下と車台上間にエアーバッグを介装
し、加圧エアーを圧入してタンクを傾倒させたり、タン
クの前端と車台上間に枢着,立設されたシリンダ内にエ
アーバッグを内装し、加圧エアーを圧入してタンクを傾
倒させる荷卸し方式が採用されており、非常に簡単な構
成よりなる。なお請求項3にあっては、荷卸し方式がエ
アー式に一本化され加圧エアー源が兼用されており、特
に簡単な構成よりなる。第2に、上述した第1と同様の
理由により、荷卸し方式の全体重量が軽減され、請求項
3では荷卸し方式がエアー式に一本化される等、特に重
量が軽減されてなる。
【0014】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2は本発明の第1実施
例を示し、図1の(1)図は、タンクが水平に保持され
た状態の正面図、図1の(2)図は、タンクが傾倒され
た状態の正面図であり、図2は、そのエアー回路図を示
す。図3,図4は本発明の第2実施例を示し、図3の
(1)図は、タンクが水平に保持された状態の正面図、
図3の(2)図は、タンクが傾倒された状態の正面図で
あり、図4の(1)図は、そのエアー回路図、図4の
(2)図はエアーバッグの圧縮状態の正面拡大図、図4
の(3)図はエアーバッグの伸長状態の正面拡大図であ
る。
【0015】この粉粒体運搬車18は、セメント,小麦
粉,その他の粉粒体(図示せず)を、タンク3内にばら
状の散積状態で積み込んで運搬する。まず、粉粒体運搬
車18について一般的に詳述する。粉粒体運搬車18は
バルク車とも称され、積み込まれる粉粒体としては上述
以外にも、カーボン,砂,米その他の穀物,化成品,薬
品,等々が考えられる。図1や図3等に示したように、
タンク3は、前後が閉鎖された直線的な略円筒状をな
し、車台2上に搭載されており、タンク3の頂部には、
粉粒体の投入,積み込み用のマンホール19が、長手方
向に沿って複数個設けられており、マンホール19は開
口と蓋とからなる。タンク3の後端下には排出部7が設
けられており、排出部7は、短筒状開口部や開閉弁等を
備えてなる。そしてタンク3は、その後部つまり後端部
下が車台2の後端部上に、左右軸たるダンプヒンジ4に
て枢支されている。20は受け台であり、この受け台2
0は、車台2の中央部上等に図示例では2個配設され、
走行時等においてタンク3を車台2上に水平に安定的に
保持すべく、上面が、タンク3に対応したわん曲した形
状よりなる。図中21はキャブ、22は車輪である。
【0016】さて、図1,図2に示した第1実施例の粉
粒体運搬車18にあっては、タンク3の前部下と車台2
上間に、エアーバッグ23が介装されている。このエア
ーバッグ23は、じゃばら状をなし略上下に伸縮可能で
あり、タンク3を水平に保持する圧縮状態C(図1の
(1)図参照)と、加圧エアー源たるエアーコンプレッ
サー15からの加圧エアーの圧入により、エアー圧にて
タンク3の前部を持ち上げ、タンク3を後方に向け傾倒
させる伸長状態D(図1の(2)図,図2参照)とに、
伸縮可能となっている。なお、タンク3の持ち上げ角度
αは、積み込まれる粉粒体が例えばセメントの場合は、
その安息角を考慮し12.5度程度に設定されるが、そ
の他積み込まれる粉粒体の種類等を勘案し、25度,4
0度,その他各種の角度に設定される。
【0017】そしてエアーバッグ23は、繊維を樹脂で
コーティングしたものや強化合成ゴム製よりなり、平断
面が正方形や円形で、じゃばら状の密閉された袋状をな
し、略上下に伸縮可能となっており、タンク3の前部下
と車台2の中央部上間に、取付板部(図示せず)を介し
介装され取付けられている。そして例えば、タンク3の
径Eを2m、タンク3の長さFを4m、積み込まれる粉
粒体をセメントと仮定し、タンク3の自重を含めた重量
を12,000kgf、ダンプヒンジ4とタンク3の重
心位置W間の距離Gを1.5m、用いられるエアー圧を
2kgf/cm2 、ダンプヒンジ4とエアーバッグ23
の中心間の距離Hを2.3mとした場合、正方形のエア
ーバッグ23としては、その一辺の長さJが62cm程
度のものが用いられ、又、円形のエアーバッグ23とし
ては、その直径Kが70cm程度のものが用いられる。
なおこのエアーバッグ23は、2重構造としたものや1
個でなく複数個用いるようにしたものも考えられる。第
1実施例の粉粒体運搬車18は、このようになってい
る。
【0018】次に、図3,図4に示した第2実施例の粉
粒体運搬車18にあっては、タンク3の前端と車台2上
間にシリンダ24が立設されており、このシリンダ24
は、タンク3の前端に枢着されると共に車台2上に枢着
され、そのシリンダ室25内にエアーバッグ26が内装
されている。このエアーバッグ26は、じゃばら状をな
し略上下に伸縮可能であり、シリンダ24を短縮させタ
ンク3を水平に保持する圧縮状態C(図3の(1)図,
図4の(2)図参照)と、加圧エアー源たるエアーコン
プレッサー15からの加圧エアーの圧入により、エアー
圧にてシリンダ24を伸長させてタンク3の前部を持ち
上げ、タンク3を後方に向け傾倒させる伸長状態D(図
3の(2)図,図4の(1)図,(3)図参照)とに、
伸縮可能となっている。タンク3の持ち上げ角度αに関
しては、第1実施例について前述したところに準じる。
【0019】このようなシリンダ24やエアーバッグ2
6について、更に詳述する。まずシリンダ24は、その
基端部たるシリンダ室25が、タンク3の前端に突設さ
れた取付部27に、左右軸たるピン6にて枢着されると
共に、先端部たるピストンロッド28先端が、車台2の
前部上に突設された取付部29に、左右軸たるピン6に
て枢着され、もって、ダンプヒンジ4を支点としつつタ
ンク3を車台2上にて若干上下に揺動可能としている。
エアーバッグ26は、このようなシリンダ24のシリン
ダ室25内に内装され、シリンダ室25の基端とピスト
ン30間に取付けられているが、その材質や構造等は、
前述した第1実施例のエアーバッグ23に準じる。そし
て例えば、タンク3の径Eを2m、タンク3の長さFを
4m、積み込まれる粉粒体をセメントと仮定し、タンク
3の自重を含めた重量を12,000kgf、ダンプヒ
ンジ4とタンク3の重心位置W間の距離Gを1.5m、
用いられるエアー圧を2kgf/cm2 、ダンプヒンジ
4とシリンダ24中心間の距離Lを4mとした場合、シ
リンダ24内のエアーバッグ26は、その直径Mが53
cm程度のものが用いられる。第2実施例の粉粒体運搬
車18は、このようになっている。
【0020】次に、図2および図4の(1)図により、
この第1実施例および第2実施例の粉粒体運搬車18に
付設された、エアー回路N等について述べる。この粉粒
体運搬車18は、タンク3内に積み込まれた粉粒体の荷
卸しが、前述したタンク3の後方への傾倒による粉粒体
の流下と、タンク3内への加圧エアーの吹き込みによる
粉粒体の流動化,圧送と、により実施される併用方式が
採用されている。そして加圧エアー源、図示例ではエア
ーコンプレッサー15は、前述したエアーバッグ23や
26への加圧エアーの圧入用と、タンク3内への加圧エ
アーの吹き込み用とに、兼用されている。
【0021】これらについて、図2の第1実施例のエア
ー回路Nや、図4の(1)図の第2実施例のエアー回路
Nを参照しつつ、更に詳述する。車輌走行用のエンジン
8の駆動は、付設されたP.T.O.装置9にて取り出
され、プロペラシャフト10を介しエアーコンプレッサ
ー15を作動させる。そして、エアーコンプレッサー1
5にて得られた加圧エアーは、分岐された一方のエアー
回路Nがストップバルブ17を介しタンク3へ接続され
ることにより、タンク3への吹き込み用として供給,利
用される。
【0022】これと共に、分岐された他方のエアー回路
Nは、ストップバルブ17やチェックバルブ31を介
し、図2の第1実施例ではエアーバッグ23に接続さ
れ、図4の(1)図の第2実施例ではシリンダ24内の
エアーバッグ26に、ピストンロッド28内に設けられ
た導管32(図4の(2)図や(3)図参照)を経て接
続されることにより、エアーバッグ23や26への圧入
用として供給,利用される。このように図示例では、加
圧エアー源たるエアーコンプレッサー15からの加圧エ
アーが、タンク3内への吹き込み用と、エアーバッグ2
3や26への圧入用とに、利用されている。なお、分岐
された他方のエアー回路Nは、チェックバルブ31とエ
アーバッグ23や26間で、更に大気側へとストップバ
ルブ17を介し分岐されており、エアーバッグ23や2
6からの加圧エアーの排出用として利用される。
【0023】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この粉粒体運搬車18
では、タンク3が車台2上に水平に保持された状態にお
いて(図1の(1)図,図3の(1)図参照)、タンク
3内に、セメント,小麦粉,その他の粉粒体が、ばら状
の散積状態で積み込まれて運搬される。そして目的地に
て、タンク3が車台2上でダンプヒンジ4を支点として
後方に向け傾倒されダンプされた状態において(図1の
(2)図,図2,図3の(2)図,図4の(1)図等参
照)、タンク3内に積み込まれていた粉粒体が、タンク
3の後端の排出部7から外部へと荷卸しされる。
【0024】そして、図1,図2の第1実施例の粉粒体
運搬車18では、タンク3の前部下と車台2上間にエア
ーバッグ23が介装されており、まず、エアーバッグ2
3が圧縮状態Cの場合、タンク3は水平に保持され(図
1の(1)図参照)、又、エアーバッグ23に加圧エア
ーが圧入され伸長状態Dとされた場合、タンク3は前部
が持ち上げられて後方に向け傾倒される(図1の(2)
図,図2参照)。又、図3,図4の第2実施例の粉粒体
運搬車18では、タンク3の前端と車台2上間に枢着,
立設されたシリンダ24内に、エアーバッグ26が内装
されており、まず、エアーバッグ26が圧縮状態Cの場
合、シリンダ24が短縮されておりタンク3は水平に保
持され(図3の(1)図参照,図4の(2)図参照)、
又、エアーバッグ26に加圧エアーが圧入され伸長状態
Dとされた場合、シリンダ24が伸長され、タンク3は
前部が持ち上げられて後方に向け傾倒される(図3の
(2)図,図4の(1)図,図4の(3)図参照)。更
に、この第1実施例および第2実施例の粉粒体運搬車1
8では、粉粒体の荷卸しが、このようなタンク3の傾倒
による粉粒体の流下と、タンク3内への加圧エアーの吹
き込みによる粉粒体の流動化,圧送とにより、併用方式
にて実施される。そして、このようなエアーバッグ23
や26への圧入用とタンク3内への吹き込み用とに、共
通の加圧エアー源たるエアーコンプレッサー15が使用
されている。さてそこで、この粉粒体運搬車18にあっ
ては、次の第1,第2のようになる。
【0025】第1に、この粉粒体運搬車18にあって
は、第1実施例では、タンク3の前部下と車台2上間に
エアーバッグ23を介装し、エアーコンプレッサー15
から加圧エアーを圧入してタンク3を傾倒させる荷卸し
方式が採用され、第2実施例では、タンク3の前端と車
台2上間に枢着,立設されたシリンダ24内にエアーバ
ッグ26を内装し、エアーコンプレッサー15から加圧
エアーを圧入してタンク3を傾倒させる荷卸し方式が採
用されており、共に、荷卸し方式が非常に簡単な構成よ
りなる。更に、この第1実施例および第2実施例の粉粒
体運搬車18にあっては、荷卸し方式として、エアーバ
ッグ23や26によるタンク3の傾倒と、タンク3内へ
の加圧エアーの吹き込みとを併用すると共に、エアーバ
ッグ23や26への圧入用とタンク3内への吹き込み用
とに、共通のエアーコンプレッサー15が兼用されてお
り、荷卸し方式がエアー式に一本化され、特に簡単な構
成よりなる。つまり、従来より既設の加圧エアー源たる
エアーコンプレッサー15を利用して(図6の従来例参
照)、エアーバッグ23や26用の加圧エアーを得るこ
とができ、構成が特に簡単化される。
【0026】第2に、この第1実施例および第2実施例
の粉粒体運搬車18にあっては、上述した第1と同様の
理由により、荷卸し方式の全体重量が大きく軽減され
る。更に、上述した第1と同様の理由により、荷卸し方
式がエアー式に一本化され、エアーコンプレッサー15
が兼用される等、特に重量が軽減されてなる。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る粉粒体運搬車は、以上説明
したように、請求項1では、タンクの前部下と車台間に
エアーバッグを介装し、請求項2では、タンクの前端と
車台間に枢着,立設されたシリンダ内にエアーバッグを
内装し、請求項3では、エアーバッグ用の加圧エアー源
を、タンク内への加圧エアーの吹き込み用にも兼用する
ようにしたことにより、次の効果を発揮する。
【0028】第1に、構成が簡単化する。すなわち、前
述したこの種従来例のように、油圧式や機械式の荷卸し
方式を採用した粉粒体運搬車に比べ、この粉粒体運搬車
は、例えば荷卸し方式がエアー式に一本化される等、構
成が簡単化されており、コスト面に優れている。
【0029】第2に、軽量化が図られている。すなわ
ち、前述したこの種従来例のように、油圧式や機械式の
荷卸し方式を採用した粉粒体運搬車に比べ、この粉粒体
運搬車は、例えば荷卸し方式がエアー式に一本化される
等、荷卸し方式の全体重量が軽減されており、その分だ
け粉粒体の積載量が増加する。このように、この種従来
例に存した問題点が一掃される等、本発明の発揮する効
果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉粒体運搬車の第1実施例を示す
正面図であり、(1)図は、タンクが水平に保持された
状態を、(2)図は、タンクが傾倒された状態を示す。
【図2】同第1実施例のエアー回路図である。
【図3】本発明に係る粉粒体運搬車の第2実施例を示す
正面図であり、(1)図は、タンクが水平に保持された
状態を、(2)図は、タンクが傾倒された状態を示す。
【図4】同第2実施例の詳細を示し、(1)図は、エア
ー回路図、(2)図は、エアーバッグの圧縮状態の正面
拡大図、(3)図は、エアーバッグの伸長状態の正面拡
大図である。
【図5】従来例の粉粒体運搬車の正面図であり、(1)
図は、タンクが水平に保持された状態を、(2)図は、
タンクが傾倒された状態を示す。
【図6】同従来例の油圧およびエアー回路図である。
【符号の説明】
2 車台 3 タンク 4 ダンプヒンジ 15 エアーコンプレッサー(加圧エアー源) 18 粉粒体運搬車 23 エアーバッグ 24 シリンダ 25 シリンダ室 26 エアーバッグ C 圧縮状態 D 伸長状態

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント,小麦粉,その他の粉粒体を、
    タンク内にばら状の散積状態で積み込んで運搬する粉粒
    体運搬車であって、 該タンクは車台上に搭載され、その後部が該車台上にダ
    ンプヒンジにて枢支されると共に、その前部下と該車台
    上間にエアーバッグが介装されており、該エアーバッグ
    は、じゃばら状をなし略上下に伸縮可能であり、該タン
    クを水平に保持する圧縮状態と、加圧エアー源からの加
    圧エアーの圧入により、該タンクの前部を持ち上げ該タ
    ンクを後方に向け傾倒させる伸長状態とに、伸縮可能と
    なっていること、を特徴とする粉粒体運搬車。
  2. 【請求項2】 セメント,小麦粉,その他の粉粒体を、
    タンク内にばら状の散積状態で積み込んで運搬する粉粒
    体運搬車であって、 該タンクは車台上に搭載され、その後部が該車台上にダ
    ンプヒンジにて枢支されると共に、その前端と該車台上
    間にシリンダが立設されており、該シリンダは、該タン
    クの前端に枢着されると共に該車台上に枢着され、シリ
    ンダ室内にエアーバッグが内装されており、 該エアーバッグは、じゃばら状をなし略上下に伸縮可能
    であり、該シリンダを短縮させ該タンクを水平に保持す
    る圧縮状態と、加圧エアー源からの加圧エアーの圧入に
    より該シリンダを伸長させ、該タンクの前部を持ち上げ
    該タンクを後方に向け傾倒させる伸長状態とに、伸縮可
    能となっていること、を特徴とする粉粒体運搬車。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の粉粒体運搬
    車であって、該タンク内に積み込まれた該粉粒体の荷卸
    しが、該タンクの後方への傾倒による該粉粒体の流下
    と、該タンク内への加圧エアーの吹き込みによる該粉粒
    体の流動化,圧送と、により実施される併用方式よりな
    り、 前記加圧エアー源は、該エアーバッグへの加圧エアーの
    圧入用と、該タンク内への加圧エアーの吹き込み用と
    に、兼用されていること、を特徴とする粉粒体運搬車。
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