JPH0522374Y2 - - Google Patents

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JPH0522374Y2
JPH0522374Y2 JP1987188377U JP18837787U JPH0522374Y2 JP H0522374 Y2 JPH0522374 Y2 JP H0522374Y2 JP 1987188377 U JP1987188377 U JP 1987188377U JP 18837787 U JP18837787 U JP 18837787U JP H0522374 Y2 JPH0522374 Y2 JP H0522374Y2
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thin plate
welding
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thin plates
thin
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、地下式の低温タンクなどに用いら
れるメンブレンなど薄板材同志の溶接による歪を
防止する構造に関する。
〔従来の技術〕
大型構造物などでは、薄板材を溶接して構造物
を構成することが多い。例えば、地下式のLNG
タンクやLPGタンクなどでは、コンクリートの
外槽の内面にメンブレンと称される薄板材を溶接
して構成した内槽が設けられ、この内槽内に貯蔵
液を貯蔵するようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このようなメンブレンはそれぞれの端部が重ね
られて溶接されるが、板厚が1〜3mm程度と薄く
なつていることから溶接すると、溶接部が収縮
し、その結果薄板材であるメンブレンに溶接歪が
発生する。
このため溶接歪が生じたまま貯蔵液をいれる
と、溶接歪部分が塑性変形し、そのまま残つてメ
ンブレンで構成される内槽が凸凹になつてしまう
という問題がある。特に、LPGタンクのように
貯蔵液が−43℃とLNGに比べて高い場合には、
熱収縮吸収用のコルゲーシヨンの間隔が大きくな
つているので、一層凸凹が大きくなつてしまう。
この考案は、上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたもので、タンクを構成する薄板材同志の溶
接にあたり、溶接変形が生じることがなく、しか
も薄板材自体の変形もない薄板材の溶接歪防止構
造を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記従来技術が有する問題点を解決するため、
この考案は、タンクに取付けられる薄板材の重ね
溶接部を保冷材の目地部分に配置し、この重ね溶
接部にこれら薄板材表面と直角に配置される剛性
部材をいずれか一方の薄板材に一体もしくは別体
に前記目地部分の底部と隙間をあけて中央部まで
突き出して設けたことを特徴とするものである。
〔作用〕
タンクを構成する薄板材同志の重ね溶接部を保
冷材の目地部分に配置し、いずれか一方の薄板材
に表面と直角に剛性部材を一体もしくは別体に設
けて目地部分の途中まで突き出すようにしてお
り、具体的には、薄板材自体を曲げて一体の剛性
部材としたり、アングル材などを溶接するなどし
て別体の剛性部材を設けるとともに、平面外への
変形を防止しながら、外部からの侵入熱も防止す
るようにしている。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。
第1図及び第2図はこの考案の薄板材の溶接歪
防止構造を地下式タンクの底板部分に適用した一
実施例の部分斜視図及び部分断面図である。
この地下式タンクの底板部分では、放射方向に
熱収縮を吸収するためのコルゲーシヨン1が配置
され、これらの間に薄板材2であるメンブレンが
多数配置され、重ね溶接などで接合されるように
なつている。
これらメンブレンの重ね溶接部は、第2図に拡
大して示すように、下側に配置される薄板材2a
の下に剛性部材であるアングル材3が保冷材4の
目地部分に挿入されて配置される。そして、ま
ず、アングル材3と下側の薄板材2aが点溶接さ
れて固定される。こののち、下側の薄板材2aの
上に下側の薄板材2bが僅かに重ねられてシール
溶接が行われる。
このようにして薄板材2a,2b同志を重ね溶
接して底板部分が構築される。こうして接合され
た薄板材2は、アングル材3の薄板材2と直角と
なつている部分によつて変形などが拘束されるた
め、溶接による収縮がアングル材3の内部応力と
して吸収されることとなつて抑えられるととも
に、薄板材2の表裏面外への変形も拘束される。
一方、このアングル材3により外部からの熱侵
入の恐れがあるが、コンクリート基礎5との間に
隙間dを形成するようにするとともに、保冷材4
の目地部分に断熱材6を充填するようにしてある
ので、熱侵入を極力抑えることができ、何等支障
がない。
つぎに、この考案の他の実施例について、第3
図により説明する。
この実施例では、剛性部材としてアングル材を
用いることなく、フラツトバー7を用いるように
している。
この場合には、下側の薄板材2aの端部に工場
などでフラツトバー7を薄板材2aと直角に溶接
しておく。こうして溶接した後、保冷材4の目地
部分にフラツトバー7が位置するように配置し、
この薄板材2aの上に上側の薄板材2bの端部を
重ねるようにしてシール溶接を行つて地下式タン
クの底板部分を構築していく。
この場合にも、剛性部材としてのフラツトバー
7によつてフラツトバー7の長手方向の薄板材2
の溶接による変形が防止されると同時に、薄板材
2がフラツトバー7で規制される平面外へ変形す
ることも抑えられる。
次に、この考案のさらに他の一実施例について
第4図により説明する。
この実施例では、剛性部材としてアングル材や
フラツトバーを用いることなく、下側の薄板材2
aの端部をほぼ直角に曲げることで剛性部材とし
て機能させるようにしている。
この下側の薄板材2aの端部を保冷材4の目地
部分に入れるようにし、この上に上側の薄板材2
bを重ねた後、シール溶接を行う。
このような一体に形成した剛性部材によつても
上記の2つの実施例の場合と同様に溶接歪の発生
を防止するとともに、薄板材2の平面外への変形
を防止する。
〔考案の効果〕
以上、実施例とともに具体的に説明したように
この考案によれば、タンクを構成する薄板材同志
の重ね溶接部を保冷材の目地部分に配置し、いず
れか一方の薄板材に表面と直角に薄板材自体を曲
げて一体の剛性部材としたり、アングル材などを
溶接するなどして別体の剛性部材として目地部分
の途中まで突き出すようにしたので、この剛性部
材によつて薄板材の溶接方向の収縮が防止される
とともに、薄板材の平面外への変形が防止され、
外部からの侵入熱も防止される。
したがつて、この溶接歪の防止構造によれば、
薄板材同志を変形の無い状態で溶接することがで
き、外観が良好になるとともに、変形部分に塑性
変形が生じることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案の薄板材の溶接歪
防止構造を地下式タンクの底板部分に適用した一
実施例の部分斜視図及び部分断面図、第3図及び
第4図はそれぞれこの考案の他の一実施例にかか
る部分断面図である。 1……コルゲーシヨン、2……薄板材、2a…
…下側の薄板材、2b……上側の薄板材、3……
アングル材、4……保冷材、5……コンクリート
基礎、6……断熱材、d……隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タンクに取付けられる薄板材の重ね溶接部を保
    冷材の目地部分に配置し、この重ね溶接部にこれ
    ら薄板材表面と直角に配置される剛性部材をいず
    れか一方の薄板材に一体もしくは別体に前記目地
    部分の底部と隙間をあけて中央部まで突き出して
    設けたことを特徴とする薄板材の溶接歪防止構
    造。
JP1987188377U 1987-12-11 1987-12-11 Expired - Lifetime JPH0522374Y2 (ja)

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JP1987188377U JPH0522374Y2 (ja) 1987-12-11 1987-12-11

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JP1987188377U JPH0522374Y2 (ja) 1987-12-11 1987-12-11

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Publication Number Publication Date
JPH0196289U JPH0196289U (ja) 1989-06-26
JPH0522374Y2 true JPH0522374Y2 (ja) 1993-06-08

Family

ID=31479474

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JP1987188377U Expired - Lifetime JPH0522374Y2 (ja) 1987-12-11 1987-12-11

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5832595A (ja) * 1981-08-20 1983-02-25 Shinken Kogyo Kk 底板の溶接工法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5832595A (ja) * 1981-08-20 1983-02-25 Shinken Kogyo Kk 底板の溶接工法

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Publication number Publication date
JPH0196289U (ja) 1989-06-26

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