JPH05222926A - エンジンの2次エア制御装置 - Google Patents
エンジンの2次エア制御装置Info
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- JPH05222926A JPH05222926A JP2543792A JP2543792A JPH05222926A JP H05222926 A JPH05222926 A JP H05222926A JP 2543792 A JP2543792 A JP 2543792A JP 2543792 A JP2543792 A JP 2543792A JP H05222926 A JPH05222926 A JP H05222926A
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- Japan
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- valve
- secondary air
- positive pressure
- passage
- pressure chamber
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 排気系に2次エアを供給する必要が生じた場
合に、直ちにその供給をおこなうことのできる応答性に
優れたエンジンの2次エア制御装置を提供する。 【構成】 エアクリーナ7のすぐ下流から2次エア通路
が分岐している。2次エア供給通路には下流側へ順に、
電動エアポンプ、ワンウェイバルブ、正圧チャンバ、エ
アコントロールバルブ23、ワンウェイバルブが設けら
れて排気通路に接続されている。エアコントロールバル
ブ23は、吸気通路の負圧で作動する負圧アクチュエー
タ式のもので、電動エアポンプ側の正圧を正圧室33に
導く導圧路43が設けられていて、この導圧路43には
2次エア供給時に開かれる開閉バルブ44が設けられ、
この開閉バルブ44は導圧路43を開放開閉するととも
に、閉じた状態では正圧室33側の正圧を外部に逃す三
方弁の働きをする。
合に、直ちにその供給をおこなうことのできる応答性に
優れたエンジンの2次エア制御装置を提供する。 【構成】 エアクリーナ7のすぐ下流から2次エア通路
が分岐している。2次エア供給通路には下流側へ順に、
電動エアポンプ、ワンウェイバルブ、正圧チャンバ、エ
アコントロールバルブ23、ワンウェイバルブが設けら
れて排気通路に接続されている。エアコントロールバル
ブ23は、吸気通路の負圧で作動する負圧アクチュエー
タ式のもので、電動エアポンプ側の正圧を正圧室33に
導く導圧路43が設けられていて、この導圧路43には
2次エア供給時に開かれる開閉バルブ44が設けられ、
この開閉バルブ44は導圧路43を開放開閉するととも
に、閉じた状態では正圧室33側の正圧を外部に逃す三
方弁の働きをする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス中の未燃成分
を浄化するためにエンジンの吸気系から排気系に2次エ
アを供給するエンジンの2次エア制御装置に関する。
を浄化するためにエンジンの吸気系から排気系に2次エ
アを供給するエンジンの2次エア制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの排気ガス中の未燃成分
を触媒コンバータにより再燃焼させて浄化するため、不
足するエアを吸気系から排気系に2次エア供給通路を介
して供給していた。
を触媒コンバータにより再燃焼させて浄化するため、不
足するエアを吸気系から排気系に2次エア供給通路を介
して供給していた。
【0003】2次エア供給通路には吸気系から2次エア
を導入するための電動エアポンプが設けられ、その下流
側には2次エア供給通路を開閉するためのエアコントロ
ールバルブが設けられていた。そして、このエアコント
ロールバルブには、吸気系の負圧を利用した負圧アクチ
ュエータ式のものが採用されていた。即ち、この負圧ア
クチュエータには、前記吸気系の負圧を導く負圧室と、
負圧室に対しダイヤフラムをはさんで面する正圧室が設
けられていた。このダイヤフラムにエアコントロールバ
ルブの弁体が設けられ、弁体は閉じる方向にバネにより
付勢されていた。そして、三方ソレノイドバルブなどに
より吸気系の負圧が導かれると前記バネの付勢力に抗し
て弁体が弁座から離れ開くようになっていた。そして、
前記バネは、排気系からの脈動により弁体が開いてしま
わないように、強いものが採用されていた。
を導入するための電動エアポンプが設けられ、その下流
側には2次エア供給通路を開閉するためのエアコントロ
ールバルブが設けられていた。そして、このエアコント
ロールバルブには、吸気系の負圧を利用した負圧アクチ
ュエータ式のものが採用されていた。即ち、この負圧ア
クチュエータには、前記吸気系の負圧を導く負圧室と、
負圧室に対しダイヤフラムをはさんで面する正圧室が設
けられていた。このダイヤフラムにエアコントロールバ
ルブの弁体が設けられ、弁体は閉じる方向にバネにより
付勢されていた。そして、三方ソレノイドバルブなどに
より吸気系の負圧が導かれると前記バネの付勢力に抗し
て弁体が弁座から離れ開くようになっていた。そして、
前記バネは、排気系からの脈動により弁体が開いてしま
わないように、強いものが採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに強いバネを採用すると、その付勢力に抗して弁体を
動かすには負圧室に十分に大きな負圧を作用させなけれ
ばならないので、弁体の開放応答性が低下してしまい、
特にエンジンの加速中(過渡期)に十分な量の2次エア
を供給し難いという問題があった。また、これによりE
M(エミッション,排気ガス制御)が悪化してしまう虞
があった。
うに強いバネを採用すると、その付勢力に抗して弁体を
動かすには負圧室に十分に大きな負圧を作用させなけれ
ばならないので、弁体の開放応答性が低下してしまい、
特にエンジンの加速中(過渡期)に十分な量の2次エア
を供給し難いという問題があった。また、これによりE
M(エミッション,排気ガス制御)が悪化してしまう虞
があった。
【0005】本発明は、以上の問題を解決するために成
されたもので、排気系に2次エアを供給する必要が生じ
た場合に、直ちにその供給をおこなうことのできる応答
性に優れたエンジンの2次エア制御装置を提供すること
を目的とする。
されたもので、排気系に2次エアを供給する必要が生じ
た場合に、直ちにその供給をおこなうことのできる応答
性に優れたエンジンの2次エア制御装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、負圧アクチュエータの負圧室
に面して設けられる正圧室に、電動エアポンプ側の正圧
を導く導圧路を接続したものである。
めに、請求項1の発明は、負圧アクチュエータの負圧室
に面して設けられる正圧室に、電動エアポンプ側の正圧
を導く導圧路を接続したものである。
【0007】請求項2の発明は、更に、2次エアを供給
するためにエアコントロールバルブを開く前に、予め電
動エアポンプを予回転させる制御手段を備えたものであ
る。請求項3の発明は、また更に、電動エアポンプとエ
アコントロールバルブとの間に正圧チャンバを設けると
共に、導圧路に2次エア供給時に開放される開閉バルブ
を設け、2次エアを供給する際には、非供給時に予め電
動エアポンプによって正圧チャンバに蓄えられる2次エ
アを、開閉バルブを開けて正圧室及び排気系へ導くもの
である。
するためにエアコントロールバルブを開く前に、予め電
動エアポンプを予回転させる制御手段を備えたものであ
る。請求項3の発明は、また更に、電動エアポンプとエ
アコントロールバルブとの間に正圧チャンバを設けると
共に、導圧路に2次エア供給時に開放される開閉バルブ
を設け、2次エアを供給する際には、非供給時に予め電
動エアポンプによって正圧チャンバに蓄えられる2次エ
アを、開閉バルブを開けて正圧室及び排気系へ導くもの
である。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、2次エアを供給する
ために電動エアポンプを回転させると、この電動エアポ
ンプによる正圧が導圧路を経て、負圧アクチュエータの
正圧室に作用するので、負圧室に作用する負圧が十分に
大きくなる前に、エアコントロールバルブを開くことが
できる。
ために電動エアポンプを回転させると、この電動エアポ
ンプによる正圧が導圧路を経て、負圧アクチュエータの
正圧室に作用するので、負圧室に作用する負圧が十分に
大きくなる前に、エアコントロールバルブを開くことが
できる。
【0009】請求項2の発明によれば、エアコントロー
ルバルブを開く前に、予め電動エアポンプを予回転させ
下流側のワンウェイバルブとエアコントロールバルブと
の間の正圧を十分に高めておくことで、ワンウェイバル
ブを開いた際には直ちに大きな正圧をエアコントロール
バルブ側へ供給できる。このことは、前記請求項1の発
明がエアコントロールバルブの応答性を向上させたもの
と言えるのに対し、電動エアポンプ自体の応答性を向上
させたものと言える。
ルバルブを開く前に、予め電動エアポンプを予回転させ
下流側のワンウェイバルブとエアコントロールバルブと
の間の正圧を十分に高めておくことで、ワンウェイバル
ブを開いた際には直ちに大きな正圧をエアコントロール
バルブ側へ供給できる。このことは、前記請求項1の発
明がエアコントロールバルブの応答性を向上させたもの
と言えるのに対し、電動エアポンプ自体の応答性を向上
させたものと言える。
【0010】請求項3の発明によれば正圧チャンバに大
きな正圧の2次エアを大量に蓄えておくことができ、2
次エアを供給する際には、開閉バルブを開けて正圧室へ
大きな正圧の2次エアを導いてエアコントロールバルブ
を直ちに開き、大量の2次エアを排気系へ迅速に供給で
きる。このようにして、いわば電動エアポンプの応答性
を更に向上できる。
きな正圧の2次エアを大量に蓄えておくことができ、2
次エアを供給する際には、開閉バルブを開けて正圧室へ
大きな正圧の2次エアを導いてエアコントロールバルブ
を直ちに開き、大量の2次エアを排気系へ迅速に供給で
きる。このようにして、いわば電動エアポンプの応答性
を更に向上できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5におい
て説明する。
て説明する。
【0012】図3に示すように、外気は吸気系すなわち
吸気通路1を通ってエンジン3に吸気され、燃焼して排
気系即ち排気通路5から外部に排気される。吸気通路1
にはエアクリーナ7、流量計測センサ9、スロットルバ
ルブ10などが設けられている。排気通路5にはO2 セ
ンサ11、触媒コンバータ13などが設けられている。
そして、エアクリーナ7のすぐ下流からは、2次エア通
路15が分岐している。この2次エア供給通路15には
下流側へ順に、電動エアポンプ17、ワンウェイバルブ
19、正圧チャンバ21、エアコントロールバルブ2
3、及びワンウェイバルブ25が設けられ、排気通路5
へ接続されている。
吸気通路1を通ってエンジン3に吸気され、燃焼して排
気系即ち排気通路5から外部に排気される。吸気通路1
にはエアクリーナ7、流量計測センサ9、スロットルバ
ルブ10などが設けられている。排気通路5にはO2 セ
ンサ11、触媒コンバータ13などが設けられている。
そして、エアクリーナ7のすぐ下流からは、2次エア通
路15が分岐している。この2次エア供給通路15には
下流側へ順に、電動エアポンプ17、ワンウェイバルブ
19、正圧チャンバ21、エアコントロールバルブ2
3、及びワンウェイバルブ25が設けられ、排気通路5
へ接続されている。
【0013】前記エアコントロールバルブ23は、吸気
通路1の負圧を三方ソレノイドバルブ27を介して導い
て利用する負圧アクチュエータ式のものである。即ち、
図1のように、この負圧が導かれる負圧室29に対し、
ダイヤフラム31を介して正圧室33が面している。こ
のダイヤフラム31には弁棒35を介して弁体37が設
けられている。ダイヤフラム31にはコイルバネ39が
設けられ、前記弁体37を弁座41に押しつけて閉じる
ようになっている。このコイルバネ39には大きな付勢
力を有するものが採用されている。これは、圧力の遮断
性にルーズなワンウェイバルブ25を通って排気通路5
側の脈動がエアコントロールバルブ23内に伝った際
に、弁体37が開いてしまわないようにするためであ
る。
通路1の負圧を三方ソレノイドバルブ27を介して導い
て利用する負圧アクチュエータ式のものである。即ち、
図1のように、この負圧が導かれる負圧室29に対し、
ダイヤフラム31を介して正圧室33が面している。こ
のダイヤフラム31には弁棒35を介して弁体37が設
けられている。ダイヤフラム31にはコイルバネ39が
設けられ、前記弁体37を弁座41に押しつけて閉じる
ようになっている。このコイルバネ39には大きな付勢
力を有するものが採用されている。これは、圧力の遮断
性にルーズなワンウェイバルブ25を通って排気通路5
側の脈動がエアコントロールバルブ23内に伝った際
に、弁体37が開いてしまわないようにするためであ
る。
【0014】電動エアポンプ17側の通路15からは、
弁体37を迂回して導圧路43が前記正圧室33に接続
されていて、これにより電動エアポンプ17側の正圧を
正圧室33に導けるようになっている。そして、この導
圧路43には開閉バルブ44が設けられ、この開閉バル
ブ44は導圧路43を開閉するとともに、閉じた状態で
は正圧室33側の正圧を外部に逃す三方弁の働きをす
る。
弁体37を迂回して導圧路43が前記正圧室33に接続
されていて、これにより電動エアポンプ17側の正圧を
正圧室33に導けるようになっている。そして、この導
圧路43には開閉バルブ44が設けられ、この開閉バル
ブ44は導圧路43を開閉するとともに、閉じた状態で
は正圧室33側の正圧を外部に逃す三方弁の働きをす
る。
【0015】図2に示すように、弁体37の底部には環
状リブ45が設けられることで、電動エアポンプ17側
の正圧が、2次エア通路15の断面積よりも大きな受圧
面積で弁体37に作用するようになっている。これによ
り、弁体37が弁座41から離れた状態及び着座した状
態において受圧面積の変化が少なくて済み、弁体37の
働きを安定させることができる。
状リブ45が設けられることで、電動エアポンプ17側
の正圧が、2次エア通路15の断面積よりも大きな受圧
面積で弁体37に作用するようになっている。これによ
り、弁体37が弁座41から離れた状態及び着座した状
態において受圧面積の変化が少なくて済み、弁体37の
働きを安定させることができる。
【0016】図4に示すように、本実施例の制御手段で
あるコンピュータユニット47は、エンジン回転数セン
サ,スロットルセンサ,及び水温センサ49などから、
エンジン回転数,冷却水の水温,更にはエンジンの負荷
及び負荷の増加率などを情報として得、電動エアポンプ
17の始動,並びに三方ソレノイドバルブ27及び開閉
バルブ44の開閉制御をおこなう。
あるコンピュータユニット47は、エンジン回転数セン
サ,スロットルセンサ,及び水温センサ49などから、
エンジン回転数,冷却水の水温,更にはエンジンの負荷
及び負荷の増加率などを情報として得、電動エアポンプ
17の始動,並びに三方ソレノイドバルブ27及び開閉
バルブ44の開閉制御をおこなう。
【0017】この制御は、エンジン3の状態が2次エア
供給条件に達する前に電動エアポンプ17を予回転させ
る制御をおこなう。この時、エアコントロールバルブ2
3の開閉バルブ44は閉じており、予回転によって正圧
の高まった2次エアはワンウェイバルブ19とエアコン
トロールバルブ23との間、及び正圧チャンバ21内に
おいて蓄えられる。その後、いよいよ供給条件に達する
と、三方ソレノイドバルブ27が開き吸気通路1の負圧
が負圧室29に導かれると同時に、開閉バルブ44が開
く。これにより、予め蓄えられていた大きな正圧の2次
エアは、図1に示すように電動エアポンプ17側の2次
エア供給通路15から導圧路43,開閉バルブ44を経
て正圧室33に直ちに導かれる。そして、三方ソレノイ
ドバルブ27を介して導かれた負圧は負圧室29で徐々
に高まる。この時、コイルバネ39は大きな力で弁体3
7を弁座41に押しつけているが、正圧室33の正圧が
直ちに急激に高まるので、弁体37は弁座41から離
れ、弁が迅速に開く。これにより電動エアポンプ17か
らの2次エアはエアコントロールバルブ23を通って、
もう1つのワンウェイバルブ25を通り排気通路5に供
給される。
供給条件に達する前に電動エアポンプ17を予回転させ
る制御をおこなう。この時、エアコントロールバルブ2
3の開閉バルブ44は閉じており、予回転によって正圧
の高まった2次エアはワンウェイバルブ19とエアコン
トロールバルブ23との間、及び正圧チャンバ21内に
おいて蓄えられる。その後、いよいよ供給条件に達する
と、三方ソレノイドバルブ27が開き吸気通路1の負圧
が負圧室29に導かれると同時に、開閉バルブ44が開
く。これにより、予め蓄えられていた大きな正圧の2次
エアは、図1に示すように電動エアポンプ17側の2次
エア供給通路15から導圧路43,開閉バルブ44を経
て正圧室33に直ちに導かれる。そして、三方ソレノイ
ドバルブ27を介して導かれた負圧は負圧室29で徐々
に高まる。この時、コイルバネ39は大きな力で弁体3
7を弁座41に押しつけているが、正圧室33の正圧が
直ちに急激に高まるので、弁体37は弁座41から離
れ、弁が迅速に開く。これにより電動エアポンプ17か
らの2次エアはエアコントロールバルブ23を通って、
もう1つのワンウェイバルブ25を通り排気通路5に供
給される。
【0018】前記2次エア供給条件には種々の条件が考
えられる。例えば、冷却水の水温、エンジン回転数、エ
ンジン負荷などの条件である。その内の1つとして、加
速時にエンジン負荷の増加率(Δ負荷)が一定値(ΔC
E2)を越えた場合に2次エア供給をおこなうとするも
のがある。この場合に、電動エアポンプ17を始動(予
回転)させるための運転条件のうちの1つにエンジン負
荷の増加率(Δ負荷)が一定値(ΔCE2)を越えるこ
ととする条件を加えておき、前記一定値の関係を予め ΔCE1<CE2 と設定して置けば、2次エア供給前に予め電動エアポン
プ17を予回転させることができる。さらに詳しくまと
めると次の表のようになる。
えられる。例えば、冷却水の水温、エンジン回転数、エ
ンジン負荷などの条件である。その内の1つとして、加
速時にエンジン負荷の増加率(Δ負荷)が一定値(ΔC
E2)を越えた場合に2次エア供給をおこなうとするも
のがある。この場合に、電動エアポンプ17を始動(予
回転)させるための運転条件のうちの1つにエンジン負
荷の増加率(Δ負荷)が一定値(ΔCE2)を越えるこ
ととする条件を加えておき、前記一定値の関係を予め ΔCE1<CE2 と設定して置けば、2次エア供給前に予め電動エアポン
プ17を予回転させることができる。さらに詳しくまと
めると次の表のようになる。
【0019】
【表1】 ・T1 2次エア導入水温上限値 ・NE1 2次エア導入ENG回転数下限値 ・CE1 2次エア導入負荷下限値 ・ΔCE1 2次エア導入負荷増加率下限値 ・ΔCE2 加速燃料増量負荷増加率下限値
【0020】このような電動エアポンプ17の予回転を
おこなうことにより正圧チャンバ21の中あるいはワン
ウェイバルブ19とエアコントロールバルブ27との間
に大きな正圧の2次エアを大量に蓄えておくことがで
き、2次エア供給開始即ち開閉バルブ44が開いた際
に、直ちにエアコントロールバルブ23ひいては排気通
路5へ2次エアを大量に供給できる。このことは、いわ
ば電動エアポンプ17自体の応答性を向上させるものと
言える。
おこなうことにより正圧チャンバ21の中あるいはワン
ウェイバルブ19とエアコントロールバルブ27との間
に大きな正圧の2次エアを大量に蓄えておくことがで
き、2次エア供給開始即ち開閉バルブ44が開いた際
に、直ちにエアコントロールバルブ23ひいては排気通
路5へ2次エアを大量に供給できる。このことは、いわ
ば電動エアポンプ17自体の応答性を向上させるものと
言える。
【0021】また、図1に示すように電動エアポンプ1
7側の正圧をエアコントロールバルブ23の負圧アクチ
ュエータの正圧室33に導くことで、エアコントロール
バルブ23の応答性をも向上させるということができ
る。
7側の正圧をエアコントロールバルブ23の負圧アクチ
ュエータの正圧室33に導くことで、エアコントロール
バルブ23の応答性をも向上させるということができ
る。
【0022】即ち、図5に示すように、エアコントロー
ルバルブ23が閉じた状態から開いた状態に変わる場合
には、開閉バルブ44が開き電動エアポンプ17からの
正圧が正圧室33に導入されるので、負圧室29の負圧
はそれほど大きくなくても弁は開きはじめる。そして弁
が開いた後も負圧室29の負圧は大きくなりつづけ後に
一定の大きさになる。これに対し弁が開いた状態から閉
じた状態に移る場合には、開閉バルブ44により導圧路
43が閉じられ、同時に正圧室33の正圧は外部に逃が
される。これにより、負圧室29の負圧が弱まりはじめ
ると、早い段階で、コイルバネ39の付勢力により弁体
37が弁座41に押しつけられ、弁が閉じる。この図の
ように、ヒステリシスを描くことで、排気通路5側から
圧力遮断性にルーズなワンウェイバルブ25を介して伝
わる脈動に対しても、コイルバネ39の大きな力により
弁体37を弁座41に強い力で押しつけて弁を閉じるこ
とができるとともに、弁を開く場合には負圧室29の負
圧があまり大きくならない状態においても正圧室33の
正圧の力で弁を迅速に開くことができ、エアコントロー
ルバルブ23としての応答性を向上させることができ
る。
ルバルブ23が閉じた状態から開いた状態に変わる場合
には、開閉バルブ44が開き電動エアポンプ17からの
正圧が正圧室33に導入されるので、負圧室29の負圧
はそれほど大きくなくても弁は開きはじめる。そして弁
が開いた後も負圧室29の負圧は大きくなりつづけ後に
一定の大きさになる。これに対し弁が開いた状態から閉
じた状態に移る場合には、開閉バルブ44により導圧路
43が閉じられ、同時に正圧室33の正圧は外部に逃が
される。これにより、負圧室29の負圧が弱まりはじめ
ると、早い段階で、コイルバネ39の付勢力により弁体
37が弁座41に押しつけられ、弁が閉じる。この図の
ように、ヒステリシスを描くことで、排気通路5側から
圧力遮断性にルーズなワンウェイバルブ25を介して伝
わる脈動に対しても、コイルバネ39の大きな力により
弁体37を弁座41に強い力で押しつけて弁を閉じるこ
とができるとともに、弁を開く場合には負圧室29の負
圧があまり大きくならない状態においても正圧室33の
正圧の力で弁を迅速に開くことができ、エアコントロー
ルバルブ23としての応答性を向上させることができ
る。
【0023】尚、図2に示すように、環状リブ45の働
きにより、弁体37が閉じた状態における受圧面積と、
開いた状態における受圧面積の差を小さくし、弁体の動
きを安定化させることができる。即ち、この環状リブ4
5がない場合には、弁が閉じた状態における受圧面積は
電動エアポンプ側の2次エア供給通路の断面積とほぼ同
じであり、弁が開いた状態では弁体37の底面の大きさ
となり、受圧面積が変化してしまう。このため一度開い
た弁が再び閉じてしまうというように弁の動きが不安定
になりがちであった。これに対し、前記したように弁の
開いた状態と閉じた状態における受圧面積の差を小さく
することで、弁体37の動きを安定化できる。
きにより、弁体37が閉じた状態における受圧面積と、
開いた状態における受圧面積の差を小さくし、弁体の動
きを安定化させることができる。即ち、この環状リブ4
5がない場合には、弁が閉じた状態における受圧面積は
電動エアポンプ側の2次エア供給通路の断面積とほぼ同
じであり、弁が開いた状態では弁体37の底面の大きさ
となり、受圧面積が変化してしまう。このため一度開い
た弁が再び閉じてしまうというように弁の動きが不安定
になりがちであった。これに対し、前記したように弁の
開いた状態と閉じた状態における受圧面積の差を小さく
することで、弁体37の動きを安定化できる。
【0024】尚、以上の実施例においては、2次エア供
給条件に達するいわば直前に電動エアポンプ17を予回
転させるものとしたが、他の実施例においては、条件に
達する更に前から正圧チャンバー21に正圧を蓄えてお
くこともできる。例えば、前回条件に達し電動エアポン
プ17が回転した際に正圧チャンバー21に余った2次
エアを蓄えることが可能である。
給条件に達するいわば直前に電動エアポンプ17を予回
転させるものとしたが、他の実施例においては、条件に
達する更に前から正圧チャンバー21に正圧を蓄えてお
くこともできる。例えば、前回条件に達し電動エアポン
プ17が回転した際に正圧チャンバー21に余った2次
エアを蓄えることが可能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、2次エアを供
給するために電動エアポンプが回転すると、電動エアポ
ンプからの正圧が導圧路を通って負圧アクチュエータの
正圧室に導かれ、負圧室の負圧が十分に大きくなる前に
エアコントロールバルブを迅速に開けることができ、い
わばエアコントロールバルブの応答性を向上させ、迅速
に2次エアを排気系へ供給することができ、2次エア制
御装置としての応答性を優れたものにできる。
給するために電動エアポンプが回転すると、電動エアポ
ンプからの正圧が導圧路を通って負圧アクチュエータの
正圧室に導かれ、負圧室の負圧が十分に大きくなる前に
エアコントロールバルブを迅速に開けることができ、い
わばエアコントロールバルブの応答性を向上させ、迅速
に2次エアを排気系へ供給することができ、2次エア制
御装置としての応答性を優れたものにできる。
【0026】請求項2の発明によれば、エアコントロー
ルバルブを開く前に、予め電動エアポンプを予回転させ
下流側のワンウェイバルブとの間で正圧を高めておくこ
とで、ワンウェイバルブを開いた際に直ちに正圧をエア
コントロールバルブひいては排気系へ供給できる。この
ようにいわば電動エアポンプ自体の応答性を高めること
ができ、2次エア制御装置の応答性を更に優れたものと
することができる。
ルバルブを開く前に、予め電動エアポンプを予回転させ
下流側のワンウェイバルブとの間で正圧を高めておくこ
とで、ワンウェイバルブを開いた際に直ちに正圧をエア
コントロールバルブひいては排気系へ供給できる。この
ようにいわば電動エアポンプ自体の応答性を高めること
ができ、2次エア制御装置の応答性を更に優れたものと
することができる。
【0027】請求項3の発明によれば、正圧チャンバを
設けることで、2次エア非供給時に予め電動エアポンプ
によって正圧チャンバに大きな正圧の2次エアを大量に
蓄えておくことができ、2次エアを供給する際には導圧
路の開閉バルブを開けると直ちに大きな正圧の2次エア
がエアコントロールバルブの負圧アクチュエータの負圧
室に導かれるとともに、これにより開いたエアコントロ
ールバルブを介して排気系へ大きな正圧の2次エアを大
量に供給できる。このようにいわば電動エアポンプ自体
の応答性を更に向上することで、2次エア制御装置とし
ての応答性をより優れたものにできる。
設けることで、2次エア非供給時に予め電動エアポンプ
によって正圧チャンバに大きな正圧の2次エアを大量に
蓄えておくことができ、2次エアを供給する際には導圧
路の開閉バルブを開けると直ちに大きな正圧の2次エア
がエアコントロールバルブの負圧アクチュエータの負圧
室に導かれるとともに、これにより開いたエアコントロ
ールバルブを介して排気系へ大きな正圧の2次エアを大
量に供給できる。このようにいわば電動エアポンプ自体
の応答性を更に向上することで、2次エア制御装置とし
ての応答性をより優れたものにできる。
【図1】本発明の一実施例に係るエンジンの2次エア制
御装置に設けられたエアコントロールバルブの縦断面図
である。
御装置に設けられたエアコントロールバルブの縦断面図
である。
【図2】図1の1要部を示す拡大図である。
【図3】本実施例の概略全体を示す回路図である。
【図4】図3の制御をおこなう概略ブロック図である。
【図5】図1の弁の動作を示す図である。
1 吸気通路 3 エンジン 5 排気通路 7 エアクリーナ 13 触媒コンバータ 15 2次エア供給通路 17 電動エアポンプ 19,25 ワンウェイバルブ 21 正圧チャンバ 23 エアコントロールバルブ 27 三方ソレノイドバルブ 29 負圧室 31 ダイヤフラム 33 正圧室 35 弁棒 37 弁体 43 導圧路 44 開閉バルブ 45 環状リブ
Claims (3)
- 【請求項1】 吸気系から排気系に電動エアポンプを介
して2次エアを供給する2次エア供給通路を設け、電動
エアポンプの下流側の2次エアー供給通路に、この通路
を吸気系の負圧を利用して開閉する負圧アクチュエータ
式のエアコントロールバルブを設けた2次エア制御装置
において、前記負圧アクチュエータの負圧室に面して設
けられる正圧室に電動エアポンプ側の正圧を導く導圧路
を接続したことを特徴とするエンジンの2次エア制御装
置。 - 【請求項2】 前記エアコントロールバルブを開いて2
次エアを供給する前に、予め電動エアポンプを予回転さ
せる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
エンジンの2次エア制御装置。 - 【請求項3】 前記電動エアポンプとエアコントロール
バルブとの間の2次エア供給通路に正圧チャンバを設け
ると共に、前記導圧路に2次エア供給時に開放される開
閉バルブを設けたことを特徴とする請求項1記載のエン
ジンの2次エア制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2543792A JPH05222926A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | エンジンの2次エア制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2543792A JPH05222926A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | エンジンの2次エア制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05222926A true JPH05222926A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=12165971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2543792A Pending JPH05222926A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | エンジンの2次エア制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05222926A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2715434A1 (fr) * | 1994-01-26 | 1995-07-28 | Bosch Gmbh Robert | Ensemble pour produire un courant d'air frais, servant à augmenter l'action d'un pot catalytique. |
CN102674039A (zh) * | 2012-05-28 | 2012-09-19 | 龙岩烟草工业有限责任公司 | 负压吸风控制装置及控制方法 |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP2543792A patent/JPH05222926A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2715434A1 (fr) * | 1994-01-26 | 1995-07-28 | Bosch Gmbh Robert | Ensemble pour produire un courant d'air frais, servant à augmenter l'action d'un pot catalytique. |
CN102674039A (zh) * | 2012-05-28 | 2012-09-19 | 龙岩烟草工业有限责任公司 | 负压吸风控制装置及控制方法 |
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