JPH05222645A - 防虫布帛 - Google Patents

防虫布帛

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Publication number
JPH05222645A
JPH05222645A JP4019945A JP1994592A JPH05222645A JP H05222645 A JPH05222645 A JP H05222645A JP 4019945 A JP4019945 A JP 4019945A JP 1994592 A JP1994592 A JP 1994592A JP H05222645 A JPH05222645 A JP H05222645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
fabric
deet
elastic
repellent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4019945A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritsugu Saiki
紀次 斎木
Takeshi Kawachi
毅 河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teysan Pharmaceuticals Co Ltd
Teijin Ltd
Original Assignee
Teysan Pharmaceuticals Co Ltd
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teysan Pharmaceuticals Co Ltd, Teijin Ltd filed Critical Teysan Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP4019945A priority Critical patent/JPH05222645A/ja
Publication of JPH05222645A publication Critical patent/JPH05222645A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性布帛であって、害虫忌避剤(DEET)
が直接、布帛に接触しても布帛を構成する繊維が劣化す
ることのない防虫布帛の提供を目的とする。 【構成】 N,N―ジエチル―m―トルアミドが付与さ
れた弾性布帛において、該弾性布帛がポリテトラメチレ
ンテレフタレート系ポリエステルをハードセグメントと
し、脂肪族ポリエーテルおよび/またはガラス転移温度
が−10℃以下のポリエステルをソフトセグメントとす
るブロック共重合ポリエステルからなる繊維を弾性糸と
して構成されていることを特徴とする防虫布帛。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蚊等の吸血昆虫に対し忌
避作用を有する弾性布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】蚊等の吸血昆虫に対し、忌避作用を有す
る化合物としてN,N―ジエチル―m―トルアミド(D
EET)はよく知られており、また実際に防虫スプレー
等として使用されていることは衆知のことである。
【0003】また、各種の布帛にこのような忌避剤を付
与することも種々試みられている(例えば特開平3―2
34877号公報)。
【0004】一方、ストッキング等にこのような忌避剤
を付与できれば、そのストッキングを着用することによ
って蚊に刺されるのを防止でき、またスプレー等で防虫
する場合、液のかからなかった部分等ができて防虫に失
敗することがあるのに対し、ストッキング自体に忌避剤
が含まれる場合はこのようなことがないことより、好ま
しいことは容易に理解される。
【0005】ところが、ストッキングとしてのフィット
性等の特性を付与するためにスパンデックス繊維を用い
たストッキングにDEETを含浸させたり、マイクロカ
プセル中にDEETを封入したものを付着させたりした
場合、一部のDEETがスパンデックス繊維に付着する
ためか、スパンデックス繊維の切断が起る不都合があ
る。このためスパンデックスを使用するが如き弾性を有
する糸を用いたパンストでかかる害虫忌避剤のDEET
を含むものは実用化できていない。
【0006】
【発明の目的】本発明者らはかかる見地からスパンデッ
クスの如き弾性を有する繊維を含有し、且つ害虫忌避剤
のDEETを含むような布帛ができるなら、ストッキン
グばかりではなく、種々の用途に使用できると考え、検
討した結果、結晶性ポリエステルであるポリテトラメチ
レンテレフタレートをハードセグメントとし、脂肪族ポ
リエーテルまたはガラス転移温度の低いポリエステルを
ソフトセグメントとするブロックポリエステルからなる
繊維はDEETと共用しても切断することもないことを
見出し本発明に至ったものである。
【0007】
【発明の構成】ここに本発明は「N,N―ジエチル―m
―トルアミドが付与された弾性布帛において、該弾性布
帛がポリテトラメチレンテレフタレート系ポリエステル
をハードセグメントとし、脂肪族ポリエーテルおよび/
またはガラス転移温度が−10℃以下のポリエステルを
ソフトセグメントとするブロック共重合ポリエステルか
らなる繊維を弾性糸として構成されていることを特徴と
する防虫布帛。」である。
【0008】本発明のポリテトラメチレンテレフタレー
トをハードセグメントとするブロック共重合ポリエステ
ルとは、少くともその70モル%以上がテレフタル酸成
分とテトラメチレングリコール成分とからなるポリエス
テルである。他の共重合成分としてはテレフタル酸以外
のジカルボン酸、テトラメチレングリコール以外のジオ
ール等があげられる。しかし、得られるブロック共重合
ポリエステルの融点が170℃以上、好ましくは180
℃以上となるようにすることが好ましい。
【0009】一方、ソフトセグメントは脂肪族ポリエー
テルおよび/またはガラス転移温度が−10℃以下のブ
ロック共重合ポリエステルである。脂肪族ポリエーテル
とは炭素数2〜4の炭化水素をエーテル結合で結合した
ポリエーテルで、一般に分子量が600〜3000程度
のものが使用される。具体的にはポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール等が例示されるが、特にポリテトラメチレング
リコールが好ましい。
【0010】また、ガラス転移温度が−10℃以下のポ
リエステルとしては、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオ
ールを主たる成分とする脂肪族ポリエステル、脂肪族オ
キシカルボン酸を主たる成分とする脂肪族ポリエステ
ル、非晶性または融点が50℃未満となるような炭素数
6以上の直鎖ジオールまたは水酸基間の炭素数が5以上
の分岐状ジオールと芳香族ジカルボン酸とを主たる成分
とするポリエステル等があげられる。
【0011】特にフタル酸類と炭素数6〜12の長鎖ジ
オールとのポリエステルであって非晶性または融点が5
0℃未満のものはDEETを付与する際、種々の溶媒と
接触しても安定剤の脱落による耐光性の低下が起らず好
ましいソフトセグメントである。
【0012】本発明のブロックポリエステルはかかるポ
リテトラメチレンテレフタレートを主たる成分とするハ
ードセグメントブロックとソフトセグメントブロックと
の重量比が50:50〜15:85、好ましくは40:
60〜20:80のものをいう。また、このブロックポ
リエステルは融点が170℃以上、好ましくは180〜
215℃のものが一般的であり、また固有粘度は0.6
以上、好ましくは0.8〜1.8である。
【0013】かかるブロックポリエステルを例えば通常
の溶融紡糸法で繊維とし、必要に応じてナイロン、ポリ
エステル等一般に使用される繊維でカバリングした後、
織成あるいは編成して布帛とする。この際、弾性糸単独
で用いてもよいが、他の繊維と交編、交織してもよい。
このカバリングまたは交編、交織用の糸としては、ナイ
ロン6、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等の繊維がよく使用され
る。また、複合糸として使用してもよい。
【0014】かくして得られる布帛にDEETを付与す
る。付与方法としては布帛をDEETを含有する溶液ま
たは乳化液等で含浸またはコーティング処理する方法
や、DEET含有樹脂あるいはDEETを内部に含有す
るマイクロカプセルを付着せしめる方法などがある。付
与量は特に規制されるものではなく、害虫の忌避効果が
十分であればよい。通常は0.1〜20重量%、好まし
くは0.5〜10重量%である。
【0015】
【発明の効果】本発明の防虫布帛は、害虫忌避剤である
DEETが直接布帛に接触しても劣化、切断等が起らな
い。
【0016】以下、実施例により本発明の防虫布帛の製
造方法を詳述する。なお実施例における部は重量部を意
味する。
【0017】
【実施例1】ポリテトラメチレンテレフタレート25部
とジメチルイソフタレート、ジメチルテレフタレート、
ジメチルセバケート(モル比6:1:3)およびヘキサ
メチレングリコールから得られるポリエステル75部と
を反応させて得られた融点(示差走査熱量計で20℃/
分の昇温速度で測定した吸熱ピークの頂点温度)195
℃のブロックポリエステル(35℃のオルトクロルフェ
ノール中で測定した固有粘度1.15)を溶融紡糸して
得た20deのモノフィラメントにポリテトラメチレン
テレフタレート(固有粘度0.91)の15deの糸を
ダブルカバリングした糸でストッキングを編立てた。こ
のストッキングをDEET液中に浸漬し1昼夜後取出
し、洗濯して1夜乾燥した。このストッキングは重量が
8.1%増加し、DEETが含有されたことは明らかで
あるが、弾性回復性能は殆んど変化しなかった。また、
このストッキングを着用し、蚊のいる所で作業しても、
手等他の部分は蚊に刺されても足は刺されなかった。
【0018】また洗濯を20回行った後の効果も同じで
あった。
【0019】
【実施例2】実施例1において、ブロックポリエステル
を分子量約2000のポリテトラメチレングリコールを
65重量%共重合したポリブチレンテレフタレートに変
更したが、同様に弾性回復性能の低下もあまりなく、ま
た同程度の防虫性能も認められた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02G 3/32 D03D 15/08 7199−3B D04B 1/18

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N,N―ジエチル―m―トルアミドが付
    与された弾性布帛において、該弾性布帛がポリテトラメ
    チレンテレフタレート系ポリエステルをハードセグメン
    トとし、脂肪族ポリエーテルおよび/またはガラス転移
    温度が−10℃以下のポリエステルをソフトセグメント
    とするブロック共重合ポリエステルからなる繊維を弾性
    糸として構成されていることを特徴とする防虫布帛。
JP4019945A 1992-02-05 1992-02-05 防虫布帛 Pending JPH05222645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4019945A JPH05222645A (ja) 1992-02-05 1992-02-05 防虫布帛

Applications Claiming Priority (1)

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JP4019945A JPH05222645A (ja) 1992-02-05 1992-02-05 防虫布帛

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Publication Number Publication Date
JPH05222645A true JPH05222645A (ja) 1993-08-31

Family

ID=12013347

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4019945A Pending JPH05222645A (ja) 1992-02-05 1992-02-05 防虫布帛

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JP (1) JPH05222645A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100344805C (zh) * 2005-11-11 2007-10-24 天津工业大学 一种避蚊拉伸丝及其制造方法

Cited By (1)

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