JPS6359479A - 合成繊維構造物の帯電防止ならびに撥水加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合成繊維構造物の帯電防止ならびに撥水加工
する方法に関する。

（従来の技術〕 合成繊維は疎水性であるけれども、撥水機能を発揮する
ほどその疎水性が強力であるものは数少なく、撥水機能
を発揮出来るものとしては、パーフルオロエチレン繊維
よりなる繊維構造物が挙げられる程度である。従って通
常合成繊維構造物に対して、パーフルオロアルキル基を
主成分とする有機化合物を施与し、熱処理によって撥水
性の付与が行なわれる。しかし、合成繊維構造物、特に
これ等の撥水加工物は一般に静電気を蓄積し易い性質を
もち、衣類のまとわりつき、はこりの吸着、火花放電等
の諸現象が起り易く、使用上障害になることが多い。又
、時には高電圧で帯電し、着用者に不快感を与えること
もある。この様な欠点を取り除くため、従来、フッ素系
撥水剤にカチオン系帯電防止剤、アニオン系帯電防止剤
、非イオン系帯電防止剤、有機アミン塩、無機塩等を撥
水加工剤と併用する方法が通常行なわれている。しかし
、例えばカチオン系帯電防止剤の場合、低温処理では良
好な帯電防止能を示すが、洗）Ｒ耐久撥水性が１ｑられ
ない。一方、高温処理においては帯電防１機能まで失な
ってしまう欠点がある。アニオン系帯電防止剤、有機ア
ミン塩および無機塩は、撥水性の初期性能ならびに洗濯
耐久性をも低下させ好ましくない。又、非イオン帯電防
止剤は帯電防止能が低いため、十分な帯電防止性を得る
ためには多量に使用しなければなるず、すると撥水性の
洗濯耐久性が著しく低下する。以上の問題点の故に、撥
水性能の洗）Ｋ耐久性を保持しながら、帯電防止性能を
付与することが非常に困難であり、満足すべき処理方法
が従来なかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、洗濯耐久性を有する撥水性能および帯
電防止性能を合成繊維構造物に付与する方法を提供する
ことにある。

〔問題を解決する手段〕

本発明は、合成繊維構造物を帯電防止ならびに撥水加工
する方法において、カチオン系帯電防止剤、アニオン系
帯電防止剤及びフッ素系撥水剤を一浴に含む処理液を合
成ｗ４帷構造物に施与した後に加熱処理し、ただし上記
カチオン系帯電防止剤が式 （式中、Ｒは８〜１８個の炭素原子を有するアルキル基
であり、Ｒ゛及びＲｌ　＋は各々１〜３個の炭素原子を
有するアルキル基であり、Ｒ゛°°は−Ｃ町、　−ＣＨ
２Ｃ１−（３、−Ｃ１−１２ＣＨ２０日又はベンジル基
であり、ＸはＣＮ、−ＣＨ３ＳＯ４又はＣＨ３ＣＨ２５
０４である）により示され、アニオン系帯電防止剤が式
（式中、ｎは１又は２の整数であり、Ａは互に同−又は
異ることができ、Ｈ，ＮＨ４、Ｎａ及びＫから選ばれる
）で示される無は塩と式（式中、Ｒ’、Ｒ”及びＲ゛°
゛は各々２〜１８個の炭素原子を有するアルキル基であ
り、Ａは互に同−又は異ることができ、Ｈ，Ｎｔ−１４
、Ｎａ及びＫから選ばれる）で示される有償リン酸エス
テルとの混合物であることを特徴とする方法である。

本発明において用いられるカチオン性帯電防止剤は上式
〔１〕で示されるものであり、その代表例として が挙げられる。

本発明において用いられるアニオン性帯電防止剤は上式
〔２〕で示されるピロリン酸塩、たと上式〔３〕又は（
４〕で示される有機リン酸との混合物である。塩（２）
と有機リン酸エステル（３）及び〔４〕の合計量との比
は、小母に基づいて１：３〜３：１の範囲にあることが
好ましい。

カチオン性帯電防止剤〔１〕とアニオン性帯電防止剤〔
２〕、〔３〕及び〔４〕の合計量との比は、３ニア〜７
：３の小母比範囲にあることが好ましい。この範囲外に
なると、帯電防止性能の低下あるいは溌水性能の洗ｉｆ
Ｋ耐久性の低下が起きやすい。

本発明において使用するフッ素系撥水剤自体は、公知で
ある。パーフロオロアルキル基を主成分とするものが好
ましい。撥水剤は、合成繊維構造物に対して０．３〜１
５重１％、好ましくは０．５〜８重量％の量で施与され
る。

撥水剤に対して２〜８０柑ｆｆ１％、特に４〜６０重硲
％の母の帯電防止剤を用いることが好ましい。

本発明において、フッ素系撥水剤、カチオン性帯電防止
剤及びアニオン性帯電防止剤は、−浴に含められる。好
ましくは水性浴が用いられる。従来、カチオン性帯電防
止剤とアニオン性帯電防止剤を一浴で用いると、浴が不
安定になるので好ま゛しくはないとされている。ところ
が本発明の系においては、その問題が解消された。

また、上述したように従来においては帯電防止剤と撥水
剤を一浴で使用して同時加工を行うと、帯電防止性能と
洗濯耐久性の撥水性能の両者を満足に得ることができず
、どららか一方が犠牲となっていたが、本発明において
は両性能を共に満足に実現することが可能である。

本発明において、撥水性能の洗濯耐久性を向上させるた
めにアミノプラスト樹脂を更に処理浴に含めることが好
ましい。適当なアミノプラスト樹脂としては、たとえば
ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素、トリアゾンホ
ルムアルデヒド、尿素ホルムアルデヒド、エチレン尿素
ホルムアルデヒド、その他のＮ−メチロール化合物、Ｎ
−メヂロールエーテル化合物を硬化触媒としてのアミン
塩または金属塩と共に用いることができる。アミノプラ
スト樹脂は、合成繊維構造物に対して０．０５〜２重１
％の１で用い、触媒として有機アミン塩をアミノプラス
ト樹脂に対して５０〜１００重Ｒ％の伍加えることが好
ましい。アミノプラスト樹脂を含めることによって、撥
水性能の洗）Ｒ耐久性が顕著に向上する。

フッ素系撥水剤、カチオン性帯電防止剤、およびアニオ
ン性帯電防止剤、好ましくは更にアミノプラスト樹脂を
含む浴は、適宜の方法たとえば浸漬絞り、またはスプレ
ーによって合成繊維構造物に施与される。次に、好まし
くは乾燥を８０〜１３０℃で２０秒〜５分間行う。次に
、加熱処理を行う。加熱処理は、好ましくは１２０〜２
００℃で２０秒〜５分間行う。１７０〜１９０’Ｃで１
〜３分間の加熱処理が特に好ましい。

本発明で合成繊維構造物とはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシエトキシ
ベンゾエート、ポリエチレンナフタレート、シクロヘキ
サンジメチレンテレフタレート、及びこれらのポリエス
テルに付加的成分として更にイソフタル酸、アジピン酸
、スルホイソフタル酸のようなジカルボン酸成分、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、シクロヘキサ
ンジメタツール、ジエチレングリコールのようなジオー
ル成分を共重合したポリエステル、６−ナイロン−６，
６−ナイロン、芳香族ナイロン、ポリプロピレン、ポリ
アクリルニトリル等の合成繊維を含む編物、織物及び不
織布を言う。

（実施例） 次に実施例で本発明の詳細な説明するが、実施例におい
て用いた試験方法は次の通りである。

１）耐洗濯性 ＪＩＳ　　Ｌ−０２１７−１０３号 ２）Ｉａ水性 Ｊ　Ｉ　Ｓ　　Ｌ　−ｊ０９２　（スプレー法）３）帯
電防止法 京大化研弐ロータリースタチックテスターにより摩擦帯
電圧を測定した（２０℃、４０％ＲＨの雰囲気で測定）
。

用いた帯電防止剤は下記の通りである。

カチオン性帯電防止剤Ａ オクチルアルキルトリメチルアミノクロライド　　　　
　　　　　　２０重小児水溶液カチオン性帯電防止剤Ｂ ラウリルアルキルトリエチルアミノエトサルファイトお
よび ステアリルアルキルトリメチルアミノメトサルファイト
　を各々２０重小児含む水溶液アニオン性帯電防止剤Ｃ ピロリン酸ソーダ　　　１０重小児ならびにモノプロピ
ルアルキルエステルジナトリウムホスファイトおよび ジプロピルアルキルエステルモノナトリウムホスファイ
トを合せて １０重小児含む水溶液（固形分２０重足％）アニオン性
帯電防止剤Ｄ トリポリリン酸アンモニウム　　１０重１％ならびに モノオクチルアルキルエステルジアンモニウムホスファ
イトおよび ジオクチルアルキルエステルモノアンモニウムホスファ
イトを合せて １０重゛母％含む水溶液（固形分２０重小児）フッ素系
撥水剤として、アサヒガードＡＧ　７１０（商標、旭硝
子株式会社、固形分１８重量％）を用いた。

アミノプラスト樹脂として、ベッカミン　Ｊｌｏｌ（商
標、大日本インキ株式会社、固形分８０ｉｆｆ１％）を
用い、触媒としてキャタリスト３７６（商標、大日本イ
ンキ株式会社）を用いた。

実施例１ 慣用の方法で精練、プリセット、染色、湯洗、水洗、脱
水、および乾燥した経糸７０デニール／３６フイラメン
ト、緯糸８０デニール／４８フイラメント、日付８５ｇ
／ｍの６−ナイロン１００％のネービー色のナイロン糸
を用意した。該ナイロン布を使用して、下記組成の処理
浴 キャタリスト３７６　　　　　　　０．４　　ｒｌカチ
オン性帯電防止剤ＡＱ、７　　ｔｔアニオン性帯電防止
剤ＣＯ，７重量部 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　９２．７　　
〃をピックアップ５０重口％になる様に搾液し、。

１２０°Ｃで３０秒間乾燥し、次に１８０°Ｃで９０秒
間加熱処理を行った。得られたナイロン布の性能を測定
し、第１表に示した。

実施例２ 慣用の方法で精練、プリセット、染色、湯洗、水洗、脱
水、乾燥したポリエステル、経糸共８０デニール／４８
フィラメント、目付９０ｙ／Ｔｄの黄色の平織物を用意
した。該ポリエステル布［を使用して、下記組成の処理
浴 キャタリスト３７６　　　　　　　０．４　　ＩＩカチ
オン性帯電防止剤３　　　０．７〃アニオン性帯電防止
剤Ｄ　　　　０．７＃水　　　　　　　　　　　　　　
　　　　９２．７　　＃をピックアップ５０重量％にな
る様に搾液し、１２０℃で３０秒間乾燥し、１８０℃で
９０秒間加熱処理を行ない、得られたポリエステル布の
性能を測定し、第１表に示した。

実施例３ 実施例２で用いたのと同じポリエステル布を使用し、下
記組成の処理浴を用いて実施例２と同様に行い、得られ
たポリエステル布の性能を測定し、第１表に示した。

アサヒガードＡＧ　７１０　　　　　　５重足部ベッカ
ミンＪ１０１　　　　　　０．５　１／キヤタリスト３
７６　　　　　　０．４　　＃カチオン性帯電防止剤Ｂ
　　　　Ｏ，４ｎアニオン性帯電防止剤［）　　　　ｌ
、Ｑ　　ｔｔ水　　　　　　　　　　　　　　　　　９
２．７　　〃アサヒガードへＧ　７１０　　　　　　５
型組部ベッカミンＪＩＯＩ　　　　　　　Ｏ，５〃キャ
タリスト３１６　　　　　　０．４　　ＩＩシカチオン
帯電防止剤８　　１．０　　重量部アニオン性帯電防止
剤Ｄ　　０．４　　〃水　　　　　　　　　　　　　　
　　９２．７　　　　ＩＩ比較例１ 実施例２で用いたのと同じポリエステル布を用い、下記
組成の処理浴 キャタリスト３７６　　　　　　　Ｑ、４　　ｔｔカチ
オン性帯電防止剤Ａ１．４＃ 水　　　　　　　　　　　　　　９２．７重量部をピッ
クアップ５０重量％になる様に搾液し、１２０℃で３０
分間乾燥し、１８０℃で９０秒間加熱処理を行なった。

比較例２ 実施例２で用いたのと同じポリエステル布を用い、下記
組成の処理浴 アサヒガードＡＧ　７１０　　　　　　５重旧都ベッカ
ミンＪ　１０１　　　　　　０．５重量部キャタリスト
３７６　　　　　　０．４　　／ノアニオン性帯電防止
剤Ｃ１，４〃 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　９２．７　　
＃をピッタフップ５０重母％になる様に搾液し、１２０
’Ｃで３０分間乾燥、１８０℃で９０秒間熱処理を行な
った。

第１表 〔発明の効果〕 撥水剤と帯電防止剤を一液で用いて加工して、耐洗濯性
の撥水性能と帯電防止性能の両者を高いレベルで両立さ
せて得た。従来の方法においては、−浴処理を行うと撥
水性能の耐洗濯性か帯電防止性能かの一方が犠牲になっ
たことに鑑み、本発明の効果は顕著である。また従来、
カチオン性帯電防止剤とアニオン帯電電防１剤の両者を
一浴に含めると浴が不安定になったが、本発明で用いる
特定のカチオン性帯電防止剤とアニオン性帯電防止剤の
組合せは安定な浴を構成する。

以上の通り、本発明は優れた帯電防止性能ならびに撥水
性能を合成繊維構造物に付与する方法を提供する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、合成繊維構造物を帯電防止ならびに撥水加工する方
   法において、カチオン系帯電防止剤、アニオン系帯電防
   止剤及びフッ素系撥水剤を一浴に含む処理液を合成繊維
   構造物に施与した後に加熱処理し、ただし上記カチオン
   系帯電防止剤が式▲数式、化学式、表等があります▼〔
   １〕 （式中、Ｒは８〜１８個の炭素原子を有するアルキル基
   であり、Ｒ’及びＲ’’は各々１〜３個の炭素原子を有
   するアルキル基であり、Ｒ’’’は−ＣＨ＿３、−ＣＨ
   ＿２ＣＨ＿３、−ＣＨ＿２ＣＨ＿２ＯＨ又はベンジル基
   であり、ＸはＣｌ、 −ＣＨ＿３ＳＯ＿４又はＣＨ＿３ＣＨ＿２ＳＯ＿４であ
   る）により示され、アニオン系帯電防止剤が式 ▲数式、化学式、表等があります▼〔２〕 （式中、ｎは１又は２の整数であり、Ａは互に同一又は
   異ることができ、Ｈ、ＮＨ＿４、Ｎａ及びＫから選ばれ
   る）で示される無機塩と式 ▲数式、化学式、表等があります▼〔３〕 又は ▲数式、化学式、表等があります▼〔４〕 （式中、Ｒ’、Ｒ’’及びＲ’’’は各々２〜１８個の
   炭素原子を有するアルキル基であり、Ａは互に同一又は
   異ることができ、Ｈ、ＮＨ＿４、Ｎａ及びＫから選ばれ
   る）で示される有機リン酸エステルとの混合物であるこ
   とを特徴とする方法。 ２、カチオン系帯電防止剤とアニオン系帯電防止剤の比
   が重量に基づき３０：７０〜７０：３０の範囲にある特
   許請求の範囲第１項記載の方法。 ３、式〔２〕で示される無機塩と式〔３〕又は〔４〕に
   より示される有機リン酸エステルとの比が重量に基づき
   １：３〜３：１の範囲にある特許請求の範囲第１項又は
   第２項記載の方法。 ４、フッ素系撥水剤がパーフルオロアルキル基を含むも
   のである特許請求の範囲第１〜３項のいずれか一つに記
   載の方法。 ５、フッ素系撥水剤が合成繊維構造物に対して１〜１５
   重量％施与される特許請求の範囲第１〜４項のいずれか
   一つに記載の方法。 ６、カチオン系帯電防止剤およびアニオン系帯電防止剤
   の合計重量がフッ素系撥水剤重量に対して０．０２〜０
   ．８の比の範囲にある特許請求の範囲第１〜５項のいず
   れか一つに記載の方法。 ７、処理液がアミノプラスト樹脂を更に含む特許請求の
   範囲第１〜６項のいずれか一つに記載の方法。