JPH05220460A - 超音波洗浄方法及びその装置 - Google Patents

超音波洗浄方法及びその装置

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JPH05220460A
JPH05220460A JP28004492A JP28004492A JPH05220460A JP H05220460 A JPH05220460 A JP H05220460A JP 28004492 A JP28004492 A JP 28004492A JP 28004492 A JP28004492 A JP 28004492A JP H05220460 A JPH05220460 A JP H05220460A
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ultrasonic
cleaning
vibration
cleaning liquid
cleaned
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JP28004492A
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English (en)
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Kiyoshi Sawairi
精 澤入
Hikari Sawairi
光 澤入
Tatsu Sawairi
龍 澤入
Hisako Sawairi
久子 澤入
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SAWAA CORP KK
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SAWAA CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷機のスクリーン等の被洗浄物21を超音
波洗浄するに当り、大型の洗浄槽、大電力の超音波発振
器、大量の洗浄液を不要とし、洗浄装置の全体構成を簡
単かつ小型で軽量にするとともに、簡単な操作で短時間
で洗浄でき、安価でしかも経費が極めて少なくて済むよ
うにする。 【構成】 超音波振動子3を被洗浄物21に当接させ、
その状態で、超音波振動子3と被洗浄物21との間隙に
洗浄液を微少量供給して超音波振動子3に超音波信号を
印加し、振動子3を超音波振動させることにより、被洗
浄物21の汚れを上記洗浄液中に流出させて洗浄液と一
緒に清拭する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波振動によって洗
浄する洗浄方法及び洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体製造用の印刷機におい
ては、その印刷作業終了時、半田ペーストの粘度調整
時、印刷途中での目詰まり時にメタルマスクスクリーン
を清掃するというメンテナンスが要求される。この清掃
方法として、スクリーンの詰まった箇所を金属ブラシで
こする方法があるが、この方法では版が損傷を受ける等
の問題がある。
【0003】この問題を解決するために、スクリーンを
超音波洗浄装置による洗浄液の超音波振動により洗浄す
る方法がある。すなわち、この超音波振動によって洗浄
する方法としては、従来、超音波振動子を取り付けた洗
浄槽に被洗浄物としてのスクリーンを洗浄液と共に入
れ、超音波振動のエネルギーにより汚れを洗浄液内に流
出させて洗浄する方法が一般的に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
超音波洗浄方法では、洗浄槽に洗浄液をスクリーン(被
洗浄物)が浸されるだけの量を供給せねばならないため
に大量の洗浄液を必要とする。洗浄液は、一般に酢酸エ
チルや酢酸ブチル等であり、従ってこれら引火性の高い
溶剤を多量に保管せねばならない。
【0005】また、洗浄時には、超音波洗浄槽に入れる
ためにスクリーンを一旦、印刷機から外さねばならず、
スクリーンの再度取付けの際にアライメントの必要があ
り、作業時間が長くなるという問題がある。
【0006】さらに、被洗浄物がスクリーンのように大
きいと、それを浸漬する洗浄槽が大型となり、その設置
スペースの問題が生じる。特に、近年は表面実装の印刷
配線基盤が大型となり、それに応じてスクリーンも大型
になるため、相応の大型超音波洗浄装置となり、洗浄槽
に入れて洗浄することすらも難しくなってきている。し
かも、超音波振動のエネルギーを発する発振出力器も大
型となるので、消費電力も相応に大きいという問題もあ
った。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、従来とは異なる新規な超音波洗浄方法
及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、基本的に洗浄槽を廃止し、その代り、
被洗浄物を平面洗浄槽として機能させる。つまり、超音
波振動子を直接被洗浄物に当接して、その被洗浄物自体
を振動させ、洗浄物と超音波振動子との間隙に洗浄液を
微少量供給することによって洗浄可能にした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、超音波
洗浄方法として、把持操作可能な超音波振動子を被洗浄
物に当接させるとともに、超音波振動子と被洗浄物との
間隙に洗浄液を微少量供給し、超音波振動子に超音波信
号を印加して振動子を超音波振動させることにより、被
洗浄物の汚れを上記洗浄液中に流出させて洗浄液と一緒
に清拭することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明では、超音波洗浄装置とし
て、被洗浄物に当接された状態で、該被洗浄物との間隙
に供給された微少量の洗浄液を振動させる超音波振動子
と、該超音波振動子に超音波信号を印加する超音波発振
器とを備え、超音波振動子の振動により被洗浄物との間
の間隙に上記洗浄液に被洗浄物の汚れを流出させるよう
に構成されていることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明では、超音波振動子を超音
波振動が伝達し難い保持構造の外形ケース又は緩衝材を
挿入して保持してユニット化し、このユニットを被洗浄
物の洗浄する部分に移動させて当接させることで、洗浄
可能にした。すなわち、この発明では、請求項2の超音
波洗浄装置における超音波振動子が、超音波発振器とは
分離された振動ユニットに内蔵され、この振動ユニット
が、超音波発振器の超音波振動出力の接断を行うスイッ
チを有していることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明では、上記振動ユニット
は、上下方向に延びる中心線を有する略筒状のケース
と、該ケース内に配置され、上下方向の振動を発生する
超音波振動子と、該振動子の上下に振動子を挟むように
配置され、超音波振動子により加振される上側及び下側
振動伝達部材とを備えたものとし、上記下側振動伝達部
材の下端をケース下端から突出させる一方、上側振動伝
達部材の上端面はケース上端よりも下方に位置させて、
該上側振動伝達部材の上端面及びケースの上部により洗
浄液を充満可能な桶部を構成する。
【0013】そして、下側振動伝達部材の下端面を被洗
浄物に当接した状態で、該被洗浄物との間隙に供給され
た微少量の洗浄液を下側振動伝達部材により振動させる
ことにより、被洗浄物との間の間隙の上記洗浄液に被洗
浄物の汚れを流出させる一方、桶部内の洗浄液を上側振
動伝達部材により振動させることにより、洗浄液に浸漬
された被洗浄物の汚れを流出させるように構成する。
【0014】請求項5の発明では、上記振動ユニット
は、上下方向に延びる中心線を有する略筒状のケース
と、該ケース内に配置され、上下方向の振動を発生する
超音波振動子と、該振動子の上下側の少なくともいずれ
か一方に配置され、超音波振動子により加振される振動
伝達部材とを備えた構成として、上記振動伝達部材の先
端部をケースから突出させ、この先端部の外周部に洗浄
液を溜める有底の穴部を設ける。
【0015】請求項6の発明では、上記請求項4記載の
超音波洗浄装置を用いる超音波洗浄方法として、桶部内
で被洗浄物を洗浄するとき、振動ユニットの下側振動伝
達部材を低振動伝達材料からなるスペーサに当接させ
る。
【0016】
【作用】請求項1及び2の発明では、超音波振動子が被
洗浄物に当接した状態で超音波振動し、この振動により
被洗浄物自体が加振されて、その振動子との間に供給さ
れた少量の洗浄液が超音波振動する。このことで被洗浄
物の汚れが洗浄液中に流出するので、この汚れを洗浄液
と一緒に拭き取ればよい。こうして従来の大型の洗浄槽
の代りとして被洗浄物を使用しているので、エネルギー
は微少量の洗浄液を介して直接伝達され、効率よく洗浄
動作を行え、洗浄液や消費電力の大幅削減を達成するこ
とができる。また、洗浄液が微少量で済むので、その保
管が容易となる。さらに、洗浄装置は小型にでき、その
大きな保管スペースが不要となる。
【0017】請求項3の発明では、超音波振動子をユニ
ット化して被洗浄物の洗浄する部分に移動できるように
したため、洗浄時は振動子のみを移動させればよく、操
作する部分を軽量にすることができ、洗浄時の取扱性が
よくなる。しかも、振動ユニットに超音波発振器の超音
波振動出力の接断を行うスイッチが設けられるので、振
動ユニットを操作した状態で振動子の作動を操作でき、
取扱いをより一層有利に行うことができる。
【0018】請求項4の発明では、振動ユニット内部の
超音波振動子を超音波振動させると、この超音波振動は
振動子から上側及び下側振動伝達部材の双方に伝達され
て、該両振動伝達部材が加振される。大型部品等の被洗
浄物を洗浄するときには、該被洗浄物に上記下側振動伝
達部材の下端面を当接させ、その状態で被洗浄物との間
隙に微少量の洗浄液を供給して、該洗浄液を下側振動伝
達部材により振動させることにより、上記洗浄液に被洗
浄物の汚れを流出させ、このことで大型の被洗浄物が洗
浄される。
【0019】これに対し、小型の部品等からなる被洗浄
物を洗浄する際、振動ユニット上部に設けられた桶部内
に洗浄液を充満してその中に被洗浄物を浸漬させ、超音
波振動子を超音波振動させる。この超音波振動子により
加振される上側振動伝達部材は上記桶部の底壁部を構成
しているので、桶部内の洗浄液が超音波振動数で振動
し、洗浄液に浸漬された被洗浄物の汚れが洗浄液に流出
し、このことで被洗浄物が洗浄される。よって、大型の
被洗浄物を直接超音波振動させて洗浄することと、小型
の被洗浄物を洗浄液に浸漬して超音波振動により洗浄す
ることの2種類の超音波洗浄を使い勝手よく行うことが
できる。
【0020】請求項5の発明では、振動伝達部材におい
てケースから突出した先端部の外周部に穴部が形成され
ているので、この穴部が上を向くように振動ユニットの
姿勢を設定して該穴部に洗浄液を充填し、その状態で超
音波振動子を作動させて穴部内に例えばペン先等の微小
の被洗浄物を挿入すると、この被洗浄物を穴部内の洗浄
液で超音波洗浄することができ、微小の被洗浄物をそれ
に見合った僅かな洗浄液で効率よく洗浄することができ
る。
【0021】請求項6の発明では、上記振動ユニットに
おける桶部内で小型の被洗浄物を洗浄するとき、振動ユ
ニットの下側振動伝達部材を低振動伝達材料からなるス
ペーサに当接させるので、超音波振動子の振動エネルギ
ーが下側振動伝達部材により消費され難くなり、そのエ
ネルギーを上側振動伝達部材を介して桶部内の洗浄液に
良好に供給することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0023】(実施例1)図1は本発明の実施例1に係
る超音波洗浄装置Aの全体構成を示してある。この実施
例1では、例えば図4に示すように、平面印刷機(図示
せず)におけるメタルマスクスクリーン21の透孔2
3,23,…を清掃するために使用する。上記メタルマ
スクスクリーン21は材質ステンレスで構成され、透孔
23,23,…を有する。22はメタルマスクスクリー
ン21を平らに保持するための補強枠である。
【0024】洗浄装置Aは超音波発振器1と、振動ユニ
ット2と、両者を接続する出力用コード8及び電源接断
用コード9とからなる。上記発振器1は、図3に示すよ
うにトランジスタTr 、ダイオードD及び抵抗R1 ,R
2 と発振出力回路1′とを組み込んだ電気回路によって
構成され、電源はAC100Vの商用電源からプラグ5
によって供給される。発振器1の出力は出力用コード8
で振動ユニット2に接続される。
【0025】図2は振動ユニット2の構造を拡大して示
し、この振動ユニット2は下方に開放された段付有底筒
状のケース6を備え、このケース6内の中心部に上下方
向に超音波振動する超音波振動子3が配置され、この振
動子3の下側には下端をケース6から突出せしめたヘッ
ドとしての棒状アルミニウム材料からなる下側振動伝達
部材7が、また上側には同様の上側振動伝達部材14が
それぞれ配置され、上記下側振動伝達部材7はケース6
内面に対し該ケース6内面との間隙に振動の伝わり難い
接着剤13を充填させて固定支持されている。この取付
構造のため、振動子3の振動による超音波振動エネルギ
ーはケース6には殆ど伝導されず、下側振動伝達部材7
にのみ集中的に伝達される。超音波振動子3は上下1対
のセラミック振動板10,11の間に電極12を挟んだ
もので、さらにその振動板10,11の上下に振動伝達
部材7,14が重ねられてサンドイッチ状態にされ、こ
れらはボルト(図示せず)で互いの層が強固に密着する
ように接合されている。こうしてセラミック振動板1
0,11の振動が下側振動伝達部材7(ヘッド)に伝達
されるようになっている。
【0026】振動ユニット2を超音波発振器1と接続し
ている出力用コード8は上記超音波振動子3の電極12
に接続されている。ケース6の上部には、上記発振器1
の作動をON/OFFさせるプッシュONスイッチ4が
その接点4bをケース6内に臨ませて取り付けられ、こ
のスイッチ4の操作ノブ4aはケース6に形成した開口
からケース6外面に露出している。また、超音波発振器
1内の定電流回路のトランジスタベースバイアスの接断
を実行する振動ユニット2とを接続する電源接断用コー
ド9は、振動ユニット2のケース6内に導入された後、
上記スイッチ4の接点4bに接続されており、振動ユニ
ット2を作業者が把持した状態で、プッシュONスイッ
チ4を押し操作することで、振動ユニット2、つまり洗
浄装置Aを作動させるようにしている。
【0027】次に、以上の構成の超音波洗浄装置Aを用
いてのメタルマスクスクリーン21の洗浄方法について
説明する。図4に示す如く、例えば予めメタルマスクス
クリーン21を水平にしておき、このメタルマスクスク
リーン21の上面又は下面に振動ユニット2における超
音波振動子3の下側振動伝達部材7(ヘッド)を当接さ
せ、その超音波振動子3とメタルマスクスクリーン21
との間隙部に洗浄液を注入等により微少量供給する。そ
の状態で、振動ユニット2のケース6に設けられている
プッシュONスイッチ4のノブ4aを押して発振器1の
電気回路に通電させ、該発振器1からの超音波信号を振
動ユニット2の振動子3に印加して該振動子3を超音波
振動させ、その超音波振動出力をメタルマスクスクリー
ン21に伝達させる。この超音波振動エネルギーはメタ
ルマスクスクリーン21を介して洗浄液に伝達され、ス
クリーン21の透孔23に詰まったクリーム半田等の汚
れを洗浄液内に流出させる。この汚れた洗浄液は、メタ
ルマスクスクリーン21の平らな部分に導かれるので、
それを清拭部材24で拭き取ればよい。上記清拭部材2
4の材質としては、気泡の多いウレタンや天然パルプが
望ましく、透孔23の部分に、一方面側に立体的な網目
状の清拭部材24に洗浄液を少量含ませてあてがい、多
面側に振動子3を当接すると、透孔23内を洗浄液と汚
れ部分が流れ出して清拭部材24に導かれる形となり、
綺麗に清拭することができる。その理由は、気泡の中に
洗浄汚れが入り込み易くかつ出難いためである。
【0028】この実施例においては、従来の大型の洗浄
槽の代りに被洗浄物としてのメタルマスクスクリーン2
1を振動させるので、振動エネルギーは微少量の洗浄液
を介して直接伝達され、大きなメタルマスクスクリーン
21であっても洗浄槽に浸すことなく、効率よく洗浄動
作を行え、しかも消費電力の大幅削減を達成できる。ま
た、洗浄液が微少量で済むので、その保管が容易であ
り、さらには洗浄装置Aは小型であるので、その大きな
保管スペースが不要となる。
【0029】また、超音波発振器1と振動ユニット2と
を独立して構成しているために、振動ユニット2が小型
軽量化でき、移動及び取扱操作が容易になる。
【0030】さらに、発振器1とは分離された振動ユニ
ット2のスイッチ4が設けられ、この振動ユニット2側
のスイッチ4によって電源の接断が行われるので、メタ
ルマスクスクリーン21の要洗浄部分にのみ振動ユニッ
ト2を移動して必要時間のみ電源を供給すればよく、目
詰まりをメンテナンスする洗浄作業が大変効率よく行わ
れる。
【0031】(実施例2)図5は本発明の実施例2を示
し(尚、図2と同じ部分については同じ符号を付してそ
の詳細な説明は省略する)、小型の被洗浄物に対し洗浄
液による間接洗浄を可能としたものである。
【0032】すなわち、この実施例では、振動ユニット
2′は上下方向に延びる中心線を有しかつ上下双方に開
放された円筒状のケース6′を備え、このケース6′内
の中心部に上下方向の振動を発生する超音波振動子3が
配置されている。この超音波振動子3の下側には振動子
3により加振されるヘッドとしての棒状アルミニウム製
の下側振動伝達部材7が、また上側には同様の上側振動
伝達部材14がそれぞれ両者間に振動子3を挟むように
配置され、これら振動子3及び振動伝達部材7,14
は、振動子3の中心部を貫通するボルト(図示せず)を
両振動伝達部材7,14に螺合締結することにより密着
状態で強固に接合されている。
【0033】上記下側振動伝達部材7は、上記実施例1
と同様に、ケース6′内面に対しその間隙に充填された
振動伝達され難い接着剤13により固定支持され、その
下端はケース6′下端から所定寸法だけ突出されてお
り、この下側振動伝達部材7の下端面を印刷機のメタル
マスクスクリーン21(被洗浄物)に当接させた状態
で、該メタルマスクスクリーン21との間隙に供給され
た微少量の洗浄液を下側振動伝達部材7で振動させるこ
とにより、メタルマスクスクリーン21との間の間隙の
上記洗浄液に汚れを流出させる。
【0034】一方、この実施例においては、上側振動伝
達部材14の上端面はケース6′上端よりも下方(ケー
ス6′内側)に位置し、その上端部外周はケース6′内
面に対し両者の間隙に液密状に充填された振動伝達され
難い接着剤15により固定支持されている。そして、上
記上側振動伝達部材14の上端面及びケース6′の上部
により洗浄液を充満可能な桶部16が構成されており、
桶部16内の洗浄液を上側振動伝達部材14により超音
波振動させることにより、洗浄液に浸漬された小型の被
洗浄物の汚れを流出させるようになっている。
【0035】したがって、この実施例においては、大型
の被洗浄物として印刷機のメタルマスクスクリーン21
を洗浄する場合、上記実施例と同様に、そのメタルマス
クスクリーン21に振動ユニット2′における下側振動
伝達部材7の下端面を当接させ、その状態でメタルマス
クスクリーン21との間隙に微少量の洗浄液を供給し
て、振動ユニット2′内部の超音波振動子3を超音波振
動させると、この超音波振動は振動子3から下側振動伝
達部材7に伝達されて、該振動伝達部材7が超音波振動
数で加振され、この振動伝達部材7の振動によりメタル
マスクスクリーン21との間隙の洗浄液が振動して該洗
浄液に汚れが流出する。このことで大型のメタルマスク
スクリーン21が洗浄される。
【0036】一方、表面実装マウンタのチップ部品やエ
ア吸着ノズル等の小型の被洗浄物を洗浄する場合には、
振動ユニット2′上部にある桶部16内に洗浄液を充満
してその中に上記目的の被洗浄物を浸漬させ、超音波振
動子3を超音波振動させると、この超音波振動子3の振
動により上側振動伝達部材14も超音波振動数で加振さ
れる。上記上側振動伝達部材14は上記桶部16の底壁
部を構成しているので、上側振動伝達部材14の振動に
伴い桶部16内の洗浄液が超音波振動することとなり、
洗浄液に浸漬された被洗浄物の汚れが洗浄液に流出し、
このことで被洗浄物が洗浄される。
【0037】この実施例の場合、大型のメタルマスクス
クリーン21を直接超音波振動させて洗浄できるととも
に、小型部品等の被洗浄物を洗浄液に浸漬して超音波振
動により間接的に洗浄することもでき、これら2種類の
超音波洗浄を必要に応じて使い分ければよく、超音波洗
浄を簡単かつ安価な構造で効率よく行うことができる。
【0038】特に、上記振動ユニット2′における桶部
16内で小型の被洗浄物を洗浄するとき、振動が伝達さ
れる台上に振動ユニット2′を置くと、その下側振動伝
達部材7から振動エネルギーが伝達されて消費される虞
れがある。これを回避するために、振動ユニット2′を
台ではなくて、低振動伝達材料からなるスペーサ(例え
ばビニールシート)に当接させるようにすればよく、上
記のように超音波振動子3の振動エネルギーが下側振動
伝達部材7からの伝達によって消費され難くなり、その
エネルギーを上側振動伝達部材14を介して桶部16内
の洗浄液に良好に集中させて桶部16での洗浄効率を向
上させることができる。
【0039】(実施例3)図6は実施例3を示し、上記
実施例2の構成の振動ユニット2′において、下側振動
伝達部材7のケース6′から突出した先端部の外周面に
複数の有底の穴部7a,7a,…を円周方向に等角度間
隔をあけて形成したものである。
【0040】この実施例3の場合、下側振動伝達部材7
においてケース6′から突出した先端部外周面に形成さ
れている複数の穴部7a,7a,…のいずれか1つが上
を向くように振動ユニット2′の姿勢を横倒し姿勢に設
定して、該上を向いた穴部7aに洗浄液を挿入し、その
状態で超音波振動子3を作動させて上記穴部7a内に例
えばペン先等の微小の被洗浄物を挿入すればよく、この
被洗浄物を穴部7a内の洗浄液で超音波洗浄することが
できる。よって、微小の被洗浄物をそれに見合った僅か
な洗浄液で効率よく洗浄することができる。
【0041】そのとき、穴部7aが振動伝達部材7先端
部の外周部に形成されているので、洗浄効果を高めるこ
とができる。
【0042】尚、上記穴部7aは複数ではなくて1つで
もよく、また、その内径は被洗浄物の大きさに応じて適
宜変えることができる。また、穴部7aの位置は、下側
振動伝達部材7のケース6′から突出した先端部外周部
であればどこでもよく、例えばその下面外周部に形成し
てもよい。
【0043】また、本発明は、上記各実施例に限定され
ず、種々の変形例を包含している。例えば上記実施例で
は、スイッチ4を振動ユニット2,2′側に設けている
が、発振器1側に設けてもよい。但し、効率の良い洗浄
操作を考慮すると、上記実施例の如き構成にするのが好
ましい。
【0044】また、上記各実施例では、超音波振動子3
を発振器1とは分離して振動ユニット2,2′に設けて
いるが、発振器1内に一体に設けることもできる。しか
し、取扱操作の点では、上記実施例の如く振動ユニット
2,2′として分離するのがよい。
【0045】さらに、上記各実施例では、振動ユニット
2,2′を作業者が把持するようにしているが、作業ロ
ボットに把持させて操作させるようにしてもよく、各種
の工程ラインに組み込むことができる。
【0046】また、上記各実施例では、印刷機のメタル
マスクスクリーン21を洗浄するようにしているが、そ
の他の被洗浄物を洗浄することができる。例えば衣服の
染抜きやカーペットの汚れ取り等、家庭での使用も可能
である。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜3の発明によ
れば、従来のような大型の洗浄槽、大電力発振器、大量
な洗浄液を必要としないために、超音波洗浄装置の全体
構成を簡単かつ小型で軽量にすることができ、安価でし
かも経費を極めて少なくすることができる。また、特
に、印刷機のメタルマスクスクリーンを洗浄する際に、
それを外して超音波洗浄槽に入れ、洗浄する必要がない
ため、スクリーンを再度取付けのアライメントの必要も
なく、作業時間の短縮に極めて有効な効果を発揮でき
る。また、表面実装の印刷配線基盤の大型化に伴う大型
スクリーンでも、相応の大型超音波洗浄装置を要するこ
となく洗浄でき、このような業界の動きからしても本発
明は産業利用上極めて有益である。
【0048】また、請求項4の発明によると、上下方向
に延びる円筒状ケース内に超音波振動子を配置して、そ
れを上下の振動伝達部材で挟み込み、下側振動伝達部材
は下端面をケース下端から突出させ、この下側振動伝達
部材下端面の大型の被洗浄物への当接により、その被洗
浄物との間隙に供給される洗浄液を超音波振動させて被
洗浄物を洗浄するようにする一方、上側振動伝達部材は
ケース上部に形成される洗浄液充満用桶部の底壁部と
し、この桶部内の洗浄液に小型被洗浄物を浸漬して、そ
の洗浄液の超音波振動により被洗浄物を洗浄するように
したことにより、大型の被洗浄物に対する直接洗浄及び
小型被洗浄物の洗浄液による間接洗浄の2種類の超音波
洗浄を簡単かつ安価な構造で効率よく行うことができ
る。
【0049】さらに、請求項5の発明によると、振動伝
達部材においてケースから突出した部分の外周部に有底
の穴部を設けたことにより、この穴部に洗浄液を溜めた
状態で振動子を振動させ、穴部内に微小の被洗浄物を挿
入して洗浄でき、微小の被洗浄物をそれに見合った僅か
な洗浄液で効率よく超音波洗浄することができる。
【0050】また、請求項6の発明によれば、上記振動
ユニットにおける桶部内で小型の被洗浄物を洗浄すると
き、振動ユニットの下側振動伝達部材を低振動伝達材料
からなるスペーサに当接させるので、超音波振動子の振
動エネルギーを上側振動伝達部材を介して桶部内の洗浄
液に良好に集中でき、桶部での洗浄効率の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る超音波洗浄装置の全体
構成図である。
【図2】振動ユニットの拡大斜視図である。
【図3】超音波発振器における定電流回路を示す電気回
路図である。
【図4】印刷機スクリーンの洗浄状態を示す斜視図であ
る。
【図5】実施例2における振動ユニットの拡大斜視図で
ある。
【図6】実施例3を示す図5相当図である。
【符号の説明】
A 超音波洗浄装置 1 超音波発振器 2,2′ 振動ユニット 3 超音波振動子 4 プッシュONスイッチ 6,6′ ケース 7,14 振動伝達部材 7a 穴部 10,11 セラミック振動板 12 電極 16 桶部 21 メタルマスクスクリーン(被洗浄物) 23 透孔 24 清拭部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤入 久子 大阪府枚方市尊延寺2096 株式会社サワー コーポレーション内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持操作可能な超音波振動子を被洗浄物
    に当接させるとともに、超音波振動子と被洗浄物との間
    隙に洗浄液を微少量供給し、超音波振動子に超音波信号
    を印加して振動子を超音波振動させることにより、被洗
    浄物の汚れを上記洗浄液中に流出させて洗浄液と一緒に
    清拭することを特徴とする超音波洗浄方法。
  2. 【請求項2】 被洗浄物に当接された状態で、該被洗浄
    物との間隙に供給された微少量の洗浄液を振動させる超
    音波振動子と、該超音波振動子に超音波信号を印加する
    超音波発振器とを備え、 超音波振動子の振動により被洗浄物との間の間隙の上記
    洗浄液に被洗浄物の汚れを流出させるように構成されて
    いることを特徴とする超音波洗浄装置。
  3. 【請求項3】 超音波振動子は、超音波発振器とは分離
    された振動ユニットに内蔵され、該振動ユニットは、超
    音波発振器の超音波振動出力の接断を行うスイッチを有
    していることを特徴とする請求項2記載の超音波洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 振動ユニットは、上下方向に延びる中心
    線を有する略筒状のケースと、該ケース内に配置され、
    上下方向の振動を発生する超音波振動子と、該振動子の
    上下に振動子を挟むように配置され、超音波振動子によ
    り加振される上側及び下側振動伝達部材とを備え、上記
    下側振動伝達部材の下端はケース下端から突出されてい
    る一方、上側振動伝達部材の上端面はケース上端よりも
    下方に位置していて、該上側振動伝達部材の上端面及び
    ケースの上部により洗浄液を充満可能な桶部が構成さ
    れ、 下側振動伝達部材の下端面を被洗浄物に当接した状態
    で、該被洗浄物との間隙に供給された微少量の洗浄液を
    下側振動伝達部材により振動させることにより、被洗浄
    物との間の間隙の上記洗浄液に被洗浄物の汚れを流出さ
    せる一方、桶部内の洗浄液を上側振動伝達部材により振
    動させることにより、洗浄液に浸漬された被洗浄物の汚
    れを流出させるように構成されていることを特徴とする
    請求項3記載の超音波洗浄装置。
  5. 【請求項5】 振動ユニットは、上下方向に延びる中心
    線を有する略筒状のケースと、該ケース内に配置され、
    上下方向の振動を発生する超音波振動子と、該振動子の
    上下側の少なくともいずれか一方に配置され、超音波振
    動子により加振される振動伝達部材とを備え、 上記振動伝達部材の先端部はケースから突出されてい
    て、該先端部の外周部には洗浄液を溜める有底の穴部が
    設けられていることを特徴とする請求項3記載の超音波
    洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の超音波洗浄装置を使用す
    る超音波洗浄方法であって、 桶部内で被洗浄物を洗浄するとき、振動ユニットの下側
    振動伝達部材を低振動伝達材料からなるスペーサに当接
    させることを特徴とする超音波洗浄方法。
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