JPH05219903A - 既洗浸漬米の製造方法および製造装置 - Google Patents

既洗浸漬米の製造方法および製造装置

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JPH05219903A
JPH05219903A JP4022262A JP2226292A JPH05219903A JP H05219903 A JPH05219903 A JP H05219903A JP 4022262 A JP4022262 A JP 4022262A JP 2226292 A JP2226292 A JP 2226292A JP H05219903 A JPH05219903 A JP H05219903A
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JP
Japan
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rice
washing
polished rice
dipping
washed
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Pending
Application number
JP4022262A
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English (en)
Inventor
Takuichi Komine
卓一 小峰
Seiya Yamashita
征也 山下
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食味の優れた既洗浸漬米を製造する方法、お
よびこの方法を用いて能率良く既洗浸漬米を製造するこ
とができる製造装置を得る。 【構成】 既洗浸漬米の製造方法を、精白米を温水で数
分間洗浄浸漬する洗浄浸漬行程と、洗浄浸漬された後の
精白米を水切り状態で前記洗浄浸漬行程の所要時間と略
同時間だけ休止させる調質行程と、調質処理後の精白米
に付着残留している水分を除去する脱水行程と、を含む
ものとする。既洗浸漬米の製造装置を、精白米および温
水を洗浄浸漬槽1に供給して洗浄および浸漬を行う洗浄
浸漬処理部Aと、前記洗浄浸漬槽1から排出された精白
米を水切り容器9に収納して休止保持しておく調質用の
容器待機部Bと、容器待機部Bから搬出した水切り容器
9を回転させて遠心脱水処理する脱水機構Cと、を備え
たものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗米および浸漬の手間
を要することなく直ちに炊飯することのできる既洗浸漬
米を製造する方法、および、これに用いる製造装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】精白米を炊飯するとき、一般に洗米した
後に30分程度浸漬して、精白米の水分(重量比)が2
5%以上になってから加熱を開始する。この場合、浸漬
時間が短かかったり、省略されたりすると、炊飯時に吸
水が遅れて澱粉のα化が不充分のままご飯になるので、
固くて「しん」のあるご飯になることが知られている。
そこで、洗米および浸漬して含有水分が25%以上にな
るように調整した精白米を消費者に提供すれば、消費者
は洗米の手間が省けるのみならず、ご飯を炊くための時
間を大きく節減することができるものであり、このよう
に予め洗米および浸漬等の前処理を施した精白米は「既
洗浸漬米」と称されて、既に一部で実用化されている。
前記既洗浸漬米の製造方法としては、例えば特開平2−
219549号公報に開示されているように、材料の精
白米を穀温が50℃を越えないように60℃〜80℃の
温水で浸漬時間を含め3〜6分間洗米した後、穀温が3
0℃以上に維持されている間に急速乾燥する方法が提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に常温の水で精白
米を浸漬する場合には、米粒が吸水して含有水分が25
%以上に達するのに約30分かかるが、上記提案方法で
は温水を用いて洗浄および浸漬することで、浸漬時間を
短縮して製造能率を高めることができるようにしてい
る。しかし、洗浄浸漬して取り出した直後の米粒には付
着水が多く、時間経過とともに付着水の一部は米粒から
離れて遊離水となって除去されるが、付着水の一部は米
粒内部に向かって浸透してゆくことになる。このような
洗浄浸漬直後の状態で急速乾燥を行うと、遊離水として
除去されてゆく水分と、米粒内部に浸透してゆく水分と
のバランスが崩れて米粒間に乾燥ムラが発生しやすくな
り、乾燥の著しい部分では米粒に亀裂が生じて食味低下
の原因となるものであった。本発明は、上記不具合を解
消して、食味の優れた既洗浸漬米を製造する方法、およ
びこの方法を用いて能率良く既洗浸漬米を製造すること
ができる製造装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る既洗浸漬米
の製造方法は、精白米を温水で数分間洗浄浸漬する洗浄
浸漬行程と、洗浄浸漬された後の精白米を水切り状態で
前記洗浄浸漬行程の所要時間と略同時間だけ休止させる
調質行程と、調質処理後の精白米に付着残留している水
分を除去する脱水行程と、を含む点に特徴がある。ま
た、この方法を実施するための製造装置を、精白米およ
び温水を洗浄浸漬槽に供給して洗浄および浸漬を行う洗
浄浸漬部と、前記洗浄浸漬槽から排出された精白米を水
切り容器に収納して休止保持しておく調質用の容器待機
部と、容器待機部から搬出した水切り容器を回転させて
遠心脱水処理する脱水機構と、を備えたものに構成す
る。
【0005】
【作用】本発明方法によると、温水で数分間洗浄浸漬し
た精白米を、水切り状態で前記洗浄行程の所要時間と略
同時間だけ休止させることで、この休止時間の間に遊離
水として米粒間から除去されてゆく水分と、米粒内部に
浸透してゆく水分とのバランスがとられ、米粒内部に浸
透してゆく水分量が均一化される。そして、このように
米粒内部へ水分を均一に浸透させる調質行程の時間を、
前記洗浄浸漬行程の所要時間と略同じに設定すること
で、この調質行程の間に後続の洗浄浸漬行程を行い、調
質処理の終わった精白米を次の脱水行程に移すととも
に、洗浄浸漬処理の終了した精白米を調質行程に移行さ
せることができ、精白米を所定量づつバッチ式に処理し
てゆくに際して、各行程間での待ち時間(ロス時間)が
可及的に少なくなる。また、本発明装置を用いると、調
質行程および脱水工程に亘って精白米を同じ水切り容器
に入れたままで処理することができ、工程間での精白米
の移し替えの手間を必要としない。
【0006】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
方法によると次のような効果をもたらす。 (1) 温水を用いての洗浄浸漬行程と脱水行程との間
に適当な調質行程を介在することで、米粒内に浸透する
水分を均一化でき、食味に優れた炊き上げが可能な既洗
浸漬米を製造することができる。 (2) 調質行程の所要時間を合理的に設定すること
で、ロス時間の少ない、装置稼働効率の高い製造を行う
ことができ、製造コストの低減に有効である。また、本
発明装置を用いると次のような効果をもたらす。 (3) 調質行程と脱水工程との間での精白米の移し替
えの手間を省いて、能率の高い製造を行うことができ
る。
【0007】
【実施例】図1に、本発明に係る既洗浸漬米の製造方法
に用いる装置の概略構成が示されている。この既洗浸漬
米製造装置は、基本的には洗浄浸漬処理部A、容器待機
部B、脱水機構Cおよび、包装処理部Cとを備えてい
る。前記洗浄浸漬処理部Aは、洗浄浸漬槽1、原料精白
米を貯留する原料ホッパー2、給湯装置3、等からな
り、洗浄浸漬槽1内にはモータ4で回転駆動される攪拌
具5が装備されるとともに、洗浄浸漬槽1の下端には処
理済み精白米を排出する排出バルブ6が配備され、か
つ、前記給湯装置3からの温水を洗浄浸漬槽1下部に給
水バルブ7を介して供給可能に構成されるとともに、槽
下部から排水バルブ8を介して排水できるように構成さ
れている。前記容器待機部Bは、洗浄浸漬処理部Aの直
下位置に配備されるものであって、洗浄浸漬槽1から落
下排出された洗浄浸漬処理後の精白米を、金網や孔開き
板などで構成された水切り容器9に回収して載置保持す
る容器支持台10を備えている。前記脱水機構Cは、モ
ータ11で高速回転される回転台12に、前記容器待機
部Bから搬出した前記水切り容器9を載置支持して遠心
脱水するよう構成されており、開閉可能なフード13、
集水皿14、排水管15、等を備えている。前記包装処
理部Cは、脱水処理の済んだ精白米の貯留タンク16、
タンク16内の処理済み精白米を所定量づつ送りだす計
量送出機構17、送り出された精白米を包装袋18に入
れて真空パックする包装機構19、および脱酸素剤など
の保存性向上を図る薬剤を貯留容器20から定量づつ送
りだして包装袋18に供給する薬剤供給機構21、等を
備えている。
【0008】本発明の既洗浸漬米製造装置は以上のよう
に構成されており、次にこの装置を用いて既洗浸漬米を
製造する行程をその順に従って説明する。 (1)洗浄浸漬行程 所定量の原料精白米を洗浄浸漬槽1に供給して、50℃
〜70℃の温水で3分間洗浄処理した後、1〜5分間だ
け温水に浸漬する。因みに、洗浄水温度と浸漬時間に対
する米粒の含有水分の関係は図2に示す結果が得られ
た。 (2)調質行程 洗浄浸漬処理の済んだ精白米は洗浄浸漬槽1から落下排
出し、容器待機部Bの容器支持台10上に装填してある
水切り容器9に収納して、ここで前記洗浄浸漬行程と略
同じ時間だけ休止させ、この間に米粒に付着した余分な
水分を流下させるとともに、水分の一部を米粒に浸透さ
せる。この調質行程の間、前記洗浄浸漬処理部Aでは次
の洗浄浸漬処理を行う。 (3)脱水行程 調質処理の済んだ精白米は、水切り容器9に入れたまま
脱水機構Cの回転台12上に装填固定して遠心脱水を行
う。この脱水は、以後の搬送、計量、包装、等の処理時
における米粒の流動性を確保するためのものであり、付
着水を取り除く程度の比較的軽い脱水処理で良い。 (4)包装行程 脱水処理を終えた精白米は貯留タンク16に一旦投入貯
留され、計量送出機構17で所定量づつ計量されて包装
機構19に送りだされ、薬剤供給機構21からの脱酸素
剤とともに包装袋18に供給されて真空パックされる。
【0009】因みに、各種条件で上記行程(1)〜
(3)を行った結果が図3に示されている。
【0010】〔別実施例〕洗浄浸漬の済んだ精白米を水
切り容器9に収容して調質処理を行う容器待機部Bは必
ずしも前記洗浄浸漬処理部Aの直下位置に設置する必要
はなく、洗浄浸漬処理部Aから脱水機構Cへの容器搬送
経路中に設置することもできる。また、洗浄浸漬処理部
Aから取り出した精白米を水切り可能な網コンベアに載
せて脱水機構Cへ間欠的に搬送するように構成して、こ
のコンベアラインでの間欠搬送中に洗浄浸漬工程の所要
時間と略同時間の調質処理時間を確保する形態で実施す
ることもできる。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る既洗浸漬米の製造方法を実施する
製造装置の一例を示す概略構成図
【図2】浸漬時間と米粒の含有水分との関係を示す線図
【図3】試験結果を示す表
【符号の説明】
1 洗浄浸漬槽 9 水切り容器 A 洗浄浸漬処理部 B 容器待機部 C 脱水機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精白米を温水で数分間洗浄浸漬する洗浄
    浸漬行程と、洗浄浸漬された後の精白米を水切り状態で
    前記洗浄浸漬行程の所要時間と略同時間だけ休止させる
    調質行程と、調質処理後の精白米に付着残留している水
    分を除去する脱水行程と、を含む既洗浸漬米の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 精白米および温水を洗浄浸漬槽(1)に
    供給して洗浄および浸漬を行う洗浄浸漬処理部(A)
    と、前記洗浄浸漬槽(1)から排出された精白米を水切
    り容器(9)に収納して休止保持しておく調質用の容器
    待機部(B)と、容器待機部(B)から搬出した水切り
    容器(9)を回転させて遠心脱水処理する脱水機構
    (C)と、を備えた既洗浸漬米の製造装置。
JP4022262A 1992-02-07 1992-02-07 既洗浸漬米の製造方法および製造装置 Pending JPH05219903A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109468190A (zh) * 2018-10-23 2019-03-15 万安县客家酒厂 一种多功能的米酒用浸泡装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109468190A (zh) * 2018-10-23 2019-03-15 万安县客家酒厂 一种多功能的米酒用浸泡装置

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