JPH0521911Y2

JPH0521911Y2 -

Info

Publication number: JPH0521911Y2
Application number: JP1987127179U
Authority: JP
Priority date: 1987-08-20
Filing date: 1987-08-20
Publication date: 1993-06-04
Anticipated expiration: 2002-08-20
Also published as: JPS6430882U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、持ち運び用ハンドルを箱型機器ケ
ースの上部に持つたポータブル型の電気機器に関
する。

（従来の技術）従来、電気機器の機器ケース外表面から突き出
して設けられた操作部品やプラグ接続部品など
を、機器の転倒等による衝撃から保護するため
に、操作部品等の設けられる側面に取つ手を設け
るようにしたものがあつた（例えば実開昭53−
90404号公報参照）。

（考案が解決しようとする課題）ところがこの構造では、操作部品やプラグ接続
部品の上部に取つ手が位置することになるので、
操作部品の操作などがしづらく、また、プラグの
差込、引抜の際に取つ手がじやまになることがあ
つた。

また、機器に差し込まれたプラグを転倒等によ
る衝撃から保護するためには、少なくとも取つ手
の高さをプラグ長さ以上にする必要があるので、
機器全体が大型化してしまうという問題点があつ
た。

この考案は、前記従来の問題点を解決するため
に成されたものであり、操作部品の操作やジヤツ
クの差込、引抜きにじやまにならず、また、機器
の大型化を招くことなく、操作部品等を保護する
ことが可能な取つ手を備えたポータブル型電気機
器を提供することを、その目的としている。

（課題を解決するための手段）前記目的を達成するために、この考案はによる
ポータブル型電気機器は、操作部品や接続部品な
どの突起物が箱型機器ケースの外表面から突き出
して取り付けられたポータブル型電気機器に於い
て、箱型機器ケースの天板とこれにほぼ直交する
側板にかけて略三角柱状の空間を形成する傾斜面
を設け、この略三角柱状の空間内に収まる様前記
突起物を前記傾斜面に取り付け、前記略三角柱状
空間の縁を囲むように延長されたカード用フレー
ムを前記箱型機器ケースの上部の両サイドに設
け、運搬用ハンドルを前記両サイドのガード用フ
レームの中央部を連結するようにしてガード用フ
レームと一体に形成してなることを特徴としてい
る。

（作用）このように構成されているので取つ手が操作部
品等の上部に位置することがなく、操作部品の操
作やプラグの差込、引抜きの際に、取つ手がじや
まになることはない。

また、機器に接続されたプラグは、機器の三角
柱状に切欠かれた空間に納まるので、取つ手高さ
を高くすることなくプラグを保護でき、機器の大
型化を招くことがない。

（実施例）次に、この考案の一実施例を、第１図乃至第２
図に基づいて説明する。

箱型の電気機器ケースは、上面の天板１０、こ
れに隣接してほぼ直交する左右前後面の側板１
１、下面の底板１２から直方体状に構成されてい
る。そして、天板１０と側板１１とにかけて、三
角柱状空間を形成する様に傾斜面となつた傾斜板
１３が設けられている。この傾斜板１３にボリユ
ーム摘まみ等の操作部品１４、コード付きプラグ
などの接続部品１５が、三角柱状空間から出つ張
らない様に取り付けられている。

即ち、背の高いプラグ等の接続部品１５は、傾
斜板１３の中央寄りの部分に、背の比較的低い摘
まみなどの操作部品は周辺近くの部分に、それぞ
れ配置されている。

運搬用ハンドル１６は、傾斜板１３の下部両端
及び天板１０の後部両端から垂直上方に立ち上が
り、天板１０との間に手の指を掛けるのに十分な
程度の間隔を残して、水平に連結されている。こ
れら両側の平行なコ字状フレーム１７は、水平連
結部の機器重心位置付近で橋渡し状に取つ手１８
で結合されている。

部品１４，１５は、三角柱状空間から出つ張ら
ないように取り付けられているので、フレーム１
７や取つ手１８を、手の指を掛けるのに十分な程
度以上に高くしなくても、部品１４，１５を機器
の転倒等による衝撃から保護できる。

このハンドル１６は、機器を片手で持ち運ぶと
きは、取つ手１８が使用され、両手或いは２人で
２カ所以上持つて運搬する際は２本のフレーム１
７が利用される。

電気機器が使用中に転倒した場合、プラグ等の
接続部品１５や操作摘まみなどの操作部品１４
は、箱型機器ケースの外形線の内側に位置してい
るから、設置面１９への直接衝突は避けられる。
倒れた時の勢いが強過ぎて、その反動により底板
１２が更に設置面１９から浮き上がる様な場合で
あつても、フレーム１７が設置面にぶつかるだけ
で傾斜板１３上の突起物１４，１５は、破壊、損
傷から保護される。

この電気機器を床上に置いて使用する場合に
は、傾斜板１３の部品１４，１５を斜め上前方か
ら操作することにより、良好な操作性が得られ
る。

このとき、部品１４，１５の上方には取つ手１
８等、部品１４，１５の操作を妨げるようなもの
はなく、円滑な操作が可能となる。

（考案の効果）以上述べた如くこの考案によれば、運搬用ハン
ドルに保護用フレームの機能を併せ持たせること
ができ、別個に保護用フレームを設けなくてもポ
ータブル型電気機器の転倒時に於いて、操作部品
や接続部品など機器外に突き出た部品の破損を有
効に防止する事が出来る、という顕著な効果が得
られる。

また、操作部品の操作や、プラグの差込、引抜
きを円滑にすることができ、さらに、機器の大型
化を招くことを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を実施した電気機器の外観斜
視図、第２図は同じく側面図である。１０……天板、１１……側板、１３……傾斜
板、１４……操作部品、１５……接続部品、１６
……ハンドル、１７……フレーム、１８……取つ
手。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

操作部品や接続部品などの突起物が箱型機器ケ
ースの外表面から突き出して取り付けられたポー
タブル型電気機器に於いて、箱型機器ケースの天
板とこれにほぼ直交する側板にかけて略三角柱状
の空間を形成する傾斜面を設け、この略三角柱状
の空間内に収まる様前記突起物を前記傾斜面に取
り付け、前記略三角柱状空間の縁を囲むように延
長されたガード用フレームを前記箱型機器ケース
の上部の両サイドに設け、運搬用ハンドルを前記
両サイドのガード用フレームの中央部を連結する
ようにしてガード用フレームと一体に形成してな
るポータブル型電気機器。