JPH05216549A - 定電圧回路 - Google Patents
定電圧回路Info
- Publication number
- JPH05216549A JPH05216549A JP1738692A JP1738692A JPH05216549A JP H05216549 A JPH05216549 A JP H05216549A JP 1738692 A JP1738692 A JP 1738692A JP 1738692 A JP1738692 A JP 1738692A JP H05216549 A JPH05216549 A JP H05216549A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistor
- constant voltage
- resistance
- voltage circuit
- amplification factor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】トランジスタのベース,エミッタ間電圧を用い
た定電圧回路において、出力電圧がトランジスタの電流
増幅率の影響をほとんど受けることのない定電圧回路を
得る。 【構成】NPNバイポーラトランジスタQ1 のベース・
エミッタ間に抵抗6を接続し、ベース・コレクタ間に抵
抗5を接続し、第2電源端子2と出力端子3との間に電
流源4を接続し、トランジスタQ1 のエミッタを第1電
源端子1に接続し、抵抗5の両端にピンチ抵抗7を接続
する。抵抗5を流れる電流とピンチ抵抗7の抵抗値と
は、トランジスタQ1 の電流増幅率の変化に対して互い
に逆の挙動を示すので、出力電圧Vout は、電流増幅率
の影響を受けない。
た定電圧回路において、出力電圧がトランジスタの電流
増幅率の影響をほとんど受けることのない定電圧回路を
得る。 【構成】NPNバイポーラトランジスタQ1 のベース・
エミッタ間に抵抗6を接続し、ベース・コレクタ間に抵
抗5を接続し、第2電源端子2と出力端子3との間に電
流源4を接続し、トランジスタQ1 のエミッタを第1電
源端子1に接続し、抵抗5の両端にピンチ抵抗7を接続
する。抵抗5を流れる電流とピンチ抵抗7の抵抗値と
は、トランジスタQ1 の電流増幅率の変化に対して互い
に逆の挙動を示すので、出力電圧Vout は、電流増幅率
の影響を受けない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定電圧回路に関し、特
に、バイポーラトランジスタを用いた定電圧回路に関す
る。
に、バイポーラトランジスタを用いた定電圧回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2に従来の定電圧回路の回路図を示
す。図2において、NPNバイポーラトランジスタ(以
下トランジスタと記す)Q1 は、コレクタが出力端子3
と電流源4の一端に接続され、さらに抵抗5を介してベ
ースに接続されている。また、電流源4の他端は第2電
源端子に接続されている。トランジスタQ1 のベースは
抵抗6を介して第1電源端子1に接続され、エミッタは
第1電源端子1に接続されている。
す。図2において、NPNバイポーラトランジスタ(以
下トランジスタと記す)Q1 は、コレクタが出力端子3
と電流源4の一端に接続され、さらに抵抗5を介してベ
ースに接続されている。また、電流源4の他端は第2電
源端子に接続されている。トランジスタQ1 のベースは
抵抗6を介して第1電源端子1に接続され、エミッタは
第1電源端子1に接続されている。
【0003】このような構成の定電圧回路において、第
1電源電圧を接地電位とし、出力端子の電圧をVout 、
トランジスタQ1 のベース・エミッタ間電圧をVBE、コ
レクタ電流をIC 、抵抗5の抵抗値をR1 、抵抗6の抵
抗値をR2 とし、トランジスタQ1 の電流増幅率をβと
すると、トランジスタQ1 のベース電流はIC /βとな
る。また、抵抗6にはVBE/R2 なる電流が流れるの
で、抵抗5には(IC /β+VBE/R2 )なる電流が流
れる。このため、出力端子3には Vout =VBE+R1 (IC /β+VBE/R2 ) なる電圧が発生する。
1電源電圧を接地電位とし、出力端子の電圧をVout 、
トランジスタQ1 のベース・エミッタ間電圧をVBE、コ
レクタ電流をIC 、抵抗5の抵抗値をR1 、抵抗6の抵
抗値をR2 とし、トランジスタQ1 の電流増幅率をβと
すると、トランジスタQ1 のベース電流はIC /βとな
る。また、抵抗6にはVBE/R2 なる電流が流れるの
で、抵抗5には(IC /β+VBE/R2 )なる電流が流
れる。このため、出力端子3には Vout =VBE+R1 (IC /β+VBE/R2 ) なる電圧が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の定電圧
回路による出力電圧Vout は、式に示すように、第2
項に(IC /β+VBE/R2 )という電流増幅率βを含
んだ項をもっている。このため、たとえば電流増幅率β
が低下したとすると、(IC /β+VBE/R2 )の項が
増加してしまう。つまり、定電圧回路を構成するトラン
ジスタの電流増幅率βが製造条件の変動などによりばら
つくと、出力電圧が著しくばらつくという欠点があっ
た。
回路による出力電圧Vout は、式に示すように、第2
項に(IC /β+VBE/R2 )という電流増幅率βを含
んだ項をもっている。このため、たとえば電流増幅率β
が低下したとすると、(IC /β+VBE/R2 )の項が
増加してしまう。つまり、定電圧回路を構成するトラン
ジスタの電流増幅率βが製造条件の変動などによりばら
つくと、出力電圧が著しくばらつくという欠点があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の定電圧回路は、
エミッタが第1の電源端子に接続されたNPNバイポー
ラトランジスタと第2の電源端子に接続された電流源と
を有し、前記電流源の他端は出力端子に接続され、前記
NPNバイポーラトランジスタのコレクタは前記出力端
子に接続され、前記NPNバイポーラトランジスタのベ
ースは第1の抵抗と第2の抵抗に接続され、前記第1の
抵抗の他端は前記出力端子に接続され、前記第2の抵抗
の他端は第2の電源端子に接続される定電圧回路におい
て、前記第1の抵抗と並列にピンチ抵抗が接続されたこ
とを特徴としている。
エミッタが第1の電源端子に接続されたNPNバイポー
ラトランジスタと第2の電源端子に接続された電流源と
を有し、前記電流源の他端は出力端子に接続され、前記
NPNバイポーラトランジスタのコレクタは前記出力端
子に接続され、前記NPNバイポーラトランジスタのベ
ースは第1の抵抗と第2の抵抗に接続され、前記第1の
抵抗の他端は前記出力端子に接続され、前記第2の抵抗
の他端は第2の電源端子に接続される定電圧回路におい
て、前記第1の抵抗と並列にピンチ抵抗が接続されたこ
とを特徴としている。
【0006】
【実施例】次に本発明の最適な実施例について、図面を
参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施
例の回路図である。この第1の実施例では、図2に示す
従来の定電圧回路と比較して、ピンチ抵抗7が抵抗5に
並列に接続されている。図1(a)において、従来の定
電圧回路と同様に、第1電源端子1を接地とし、出力端
子の電圧をVout 、トランジスタQ1 のベース・エミッ
タ間電圧をVBE、コレクタ電流をIC 、抵抗5の抵抗値
をR1 、抵抗6の抵抗値をR2 、ピンチ抵抗7の抵抗値
をR3 、トランジスタQ1 の電流増幅率をβとすると、
トランジスタQ1 のベース電流はIC /βとなる。ま
た、抵抗6にはVBE/R2 なる電流が流れるので、抵抗
5には(IC /β+VBE/R2 )なる電流が流れる。こ
のため、出力端子3には
参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施
例の回路図である。この第1の実施例では、図2に示す
従来の定電圧回路と比較して、ピンチ抵抗7が抵抗5に
並列に接続されている。図1(a)において、従来の定
電圧回路と同様に、第1電源端子1を接地とし、出力端
子の電圧をVout 、トランジスタQ1 のベース・エミッ
タ間電圧をVBE、コレクタ電流をIC 、抵抗5の抵抗値
をR1 、抵抗6の抵抗値をR2 、ピンチ抵抗7の抵抗値
をR3 、トランジスタQ1 の電流増幅率をβとすると、
トランジスタQ1 のベース電流はIC /βとなる。ま
た、抵抗6にはVBE/R2 なる電流が流れるので、抵抗
5には(IC /β+VBE/R2 )なる電流が流れる。こ
のため、出力端子3には
【0007】
【0008】なる電圧が発生する。
【0009】ところで、一般にピンチ抵抗はベース拡散
がエミッタ拡散によってピンチされる構造であるので、
NPNバイポーラトランジスタの電流増幅率βとピンチ
抵抗の抵抗値とは正比例の関係にある。従って、今、ピ
ンチ抵抗7の抵抗値R3 を、 R3 =Aβ(ただしAは比例係数) とすると、式は
がエミッタ拡散によってピンチされる構造であるので、
NPNバイポーラトランジスタの電流増幅率βとピンチ
抵抗の抵抗値とは正比例の関係にある。従って、今、ピ
ンチ抵抗7の抵抗値R3 を、 R3 =Aβ(ただしAは比例係数) とすると、式は
【0010】
【0011】となる。ここで電流増幅率βが製造条件の
変動などによりばらついた場合を考える。たとえば電流
増幅率βが低下したとすると、式の第2項のうち(I
C /β+VBE/R2 )の項は従来例と同様増加する。し
かし式の第2項のうちAR1/(A+R1 /β)の項
は逆に減少する。このため、式と出力電圧Vout は電
流増幅率βがばらついてもほぼ一定に保たれ、従来例と
比較して電流増幅率βのばらつきの影響を著しく低減で
きる。たとえば、R1 =20KΩ,R2 =20KΩ,I
C =100μA,VBE=0.685Vとして電流増幅率
βの変動による出力電圧Vout の変動を、従来の定電圧
回路と本実施例のそれぞれについて求めてみると以下の
ようになる。
変動などによりばらついた場合を考える。たとえば電流
増幅率βが低下したとすると、式の第2項のうち(I
C /β+VBE/R2 )の項は従来例と同様増加する。し
かし式の第2項のうちAR1/(A+R1 /β)の項
は逆に減少する。このため、式と出力電圧Vout は電
流増幅率βがばらついてもほぼ一定に保たれ、従来例と
比較して電流増幅率βのばらつきの影響を著しく低減で
きる。たとえば、R1 =20KΩ,R2 =20KΩ,I
C =100μA,VBE=0.685Vとして電流増幅率
βの変動による出力電圧Vout の変動を、従来の定電圧
回路と本実施例のそれぞれについて求めてみると以下の
ようになる。
【0012】従来の定電圧回路では、式から β=100の時、Vout =1,390V β=50の時、 Vout =1,410V となり、約20mVの誤差が生じる。
【0013】これに対して、本実施例では、式よりβ
=100の時、R3 =680KΩとすればVout =1,
370Vであり、β=50の時、R3 =340KΩとす
ればVout =1,370Vであり、出力電圧Vout はほ
とんど変化しない。
=100の時、R3 =680KΩとすればVout =1,
370Vであり、β=50の時、R3 =340KΩとす
ればVout =1,370Vであり、出力電圧Vout はほ
とんど変化しない。
【0014】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図1(b)は、本発明の第2の実施例の回路図であ
る。本実施例においては、ピンチ抵抗7は分割された抵
抗5の一方の抵抗に並列に接続されている。本実施例の
基本的な動作は第1の実施例と同じであるが、ピンチ抵
抗7の抵抗値と抵抗5の抵抗値及び分割比の選び方によ
って、電流増幅率βの補償特性をさらに微調整できると
いう利点がある。
る。図1(b)は、本発明の第2の実施例の回路図であ
る。本実施例においては、ピンチ抵抗7は分割された抵
抗5の一方の抵抗に並列に接続されている。本実施例の
基本的な動作は第1の実施例と同じであるが、ピンチ抵
抗7の抵抗値と抵抗5の抵抗値及び分割比の選び方によ
って、電流増幅率βの補償特性をさらに微調整できると
いう利点がある。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、定電圧
回路の出力電圧の電流増幅率の変動によるばらつきに対
して、ピンチ抵抗を用いて出力電圧の補償を行っている
ので、製造条件などのばらつきによって個々の定電圧回
路ごとにトランジスタの電流増幅率がばらついても、出
力電圧にはほとんどばらつきが生じないという効果を有
する。さらに、請求項2記載の発明によれば、ピンチ抵
抗による補償特性をより精度よく調整することができ
る。
回路の出力電圧の電流増幅率の変動によるばらつきに対
して、ピンチ抵抗を用いて出力電圧の補償を行っている
ので、製造条件などのばらつきによって個々の定電圧回
路ごとにトランジスタの電流増幅率がばらついても、出
力電圧にはほとんどばらつきが生じないという効果を有
する。さらに、請求項2記載の発明によれば、ピンチ抵
抗による補償特性をより精度よく調整することができ
る。
【図1】分図(a)は、本発明の第1の実施例の回路図
である。分図(b)は、本発明の第2の実施例の回路図
である。
である。分図(b)は、本発明の第2の実施例の回路図
である。
【図2】従来の定電圧回路の回路図である。
1 第1電源端子 2 第2電源端子 3 出力端子 4 電流源 5,6 抵抗 7 ピンチ抵抗
Claims (2)
- 【請求項1】 エミッタが第1の電源端子に接続された
NPNバイポーラトランジスタと第2の電源端子に接続
された電流源とを有し、前記電流源の他端は出力端子に
接続され、前記NPNバイポーラトランジスタのコレク
タは前記出力端子に接続され、前記NPNバイポーラト
ランジスタのベースは第1の抵抗と第2の抵抗とに接続
され、前記第1の抵抗の他端は前記出力端子に接続さ
れ、前記第2の抵抗の他端は前記第1の電源端子に接続
される定電圧回路において、 前記第1の抵抗と並列にピンチ抵抗が接続されているこ
とを特徴とする定電圧回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の定電圧回路において、 前記第1の抵抗は直列に分割され、前記ピンチ抵抗は前
記第1の抵抗の分割された一方の抵抗に並列に接続され
ていることを特徴とする定電圧回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1738692A JPH05216549A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 定電圧回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1738692A JPH05216549A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 定電圧回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05216549A true JPH05216549A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=11942564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1738692A Withdrawn JPH05216549A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 定電圧回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05216549A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0642218A1 (de) * | 1993-09-02 | 1995-03-08 | TEMIC TELEFUNKEN microelectronic GmbH | Schaltungsanordnung mit gesteuerten Pinch-Widerständen |
US11735902B2 (en) | 2020-03-24 | 2023-08-22 | Analog Devices International Unlimited Company | Bipolar junction transistor heater circuit |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP1738692A patent/JPH05216549A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0642218A1 (de) * | 1993-09-02 | 1995-03-08 | TEMIC TELEFUNKEN microelectronic GmbH | Schaltungsanordnung mit gesteuerten Pinch-Widerständen |
US11735902B2 (en) | 2020-03-24 | 2023-08-22 | Analog Devices International Unlimited Company | Bipolar junction transistor heater circuit |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0642184B2 (ja) | 電流安定化回路 | |
JPH0770935B2 (ja) | 差動電流増幅回路 | |
JPH05216549A (ja) | 定電圧回路 | |
US4370608A (en) | Integrable conversion circuit for converting input voltage to output current or voltage | |
US4433302A (en) | Amplifier with independent quiescent output voltage control | |
JP2588164B2 (ja) | 反転増幅器 | |
JP2609749B2 (ja) | 電流供給回路 | |
JPH0145766B2 (ja) | ||
JP2695787B2 (ja) | 電圧−電流変換回路 | |
JP2754824B2 (ja) | 定電圧回路 | |
JP2614272B2 (ja) | フィルター回路 | |
JP2806684B2 (ja) | 電圧制御型利得可変増幅回路 | |
JP3008569B2 (ja) | 増幅回路 | |
JPH0449703Y2 (ja) | ||
JPH07121256A (ja) | 電流ミラー回路 | |
JP3128361B2 (ja) | 差動増幅回路 | |
JP3671519B2 (ja) | 電流供給回路 | |
JP2848330B2 (ja) | カレントミラー回路 | |
JPH0782043B2 (ja) | 整流回路 | |
JPH0771005B2 (ja) | D/a変換器 | |
JPS634962B2 (ja) | ||
JPH0448011Y2 (ja) | ||
JPH0363847B2 (ja) | ||
JPH0457110A (ja) | 定電流回路 | |
JPH0254608A (ja) | 定電流回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |