JPH05215774A - 回路測定用端子およびその製造方法 - Google Patents

回路測定用端子およびその製造方法

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JPH05215774A
JPH05215774A JP5635892A JP5635892A JPH05215774A JP H05215774 A JPH05215774 A JP H05215774A JP 5635892 A JP5635892 A JP 5635892A JP 5635892 A JP5635892 A JP 5635892A JP H05215774 A JPH05215774 A JP H05215774A
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needle
single crystal
substrate
crystal
pads
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JP5635892A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Terasaki
隆一 寺崎
Yoshinori Terui
良典 照井
Toru Watanabe
徹 渡辺
Katsuya Okumura
勝弥 奥村
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Toshiba Corp
Denka Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Denki Kagaku Kogyo KK
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/49Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of a plurality of wire connectors
    • H01L2224/491Disposition
    • H01L2224/4912Layout
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基体面と電気的に絶縁して針状結晶を形成す
る。 【構成】 絶縁面上の所望の位置から成長された針状結
晶3を用いた回路測定用端子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体集積回
路の特性を測定するため、半導体集積回路のパッドに接
触される回路測定用端子およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路は、製造段階において不
良品除去のため何度か電気的特性を測定する必要があ
る。例えばLSIの場合、ウェハ内に回路素子を製造し
た段階で、各チップを構成する回路素子の動作をテスト
するための測定が行われ、この後、ウェハから切取られ
たチップをパッケージに収容したり、TABテープに実
装した状態で、再度動作をテストするための測定が行わ
れる。このうち、前者は、通常タングステン等の金属に
よって構成された針状の測定端子を有するプローブカー
ドが使用される。また、後者は、アウターリードが挿入
されるソケットを使用することが多いが、TABの場合
は、プローブカードが使用されることがある。
【0003】図15は従来のプローブカードのLSIと
の接続状態を示す説明図である。図16は図15のX−
X線断面を示す説明図である。両図に示すように、プロ
ーブカード10は、中央部に開口部11aを有するカー
ド基板11と、このカード基板11の裏面に設けられた
複数の配線パターン12と、これら配線パターン12の
端部に接続され、且つ図示せぬ樹脂によってカード基板
11に固定された細い金属製の針13とを有している。
これら針13の先端は、例えばウェハ14に形成された
LSIチップ15のパッド16に接触され、この状態で
所要の測定が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LSIの高
密度化に伴い、前記パッド16のサイズは小さくなり、
パッド相互の間隔が狭くなり、又パッド16の数も増大
している(特に論理デバイスではこの傾向が顕著であ
る)。従来のプローブカードでは、これらの状況に対応
できなくなりつつあり、以下に示す問題が生じていた。
【0005】 パッドのサイズが小さくなった場合の
問題点従来のプローブカード10では、針13が鋭角的
に傾斜してパッド16の表面に接触しているのでプロー
ブカード10に加重を加えるとパッド上で針13が移動
する。一方、パッド16は通常アルミニウム合金によっ
て構成され、その表面には酸化膜ができるため、プロー
ブカード10に加重を加え、針13で該酸化膜を擦って
除去している。しかし、パッドのサイズが小さくなった
場合、針13で酸化膜を擦る際、図17,図18に示す
ように針13がパッド16からはみ出し、表面保護用の
絶縁膜17を破ることがある。
【0006】 パッドの間隔が狭くなった場合の問題
点この場合、プローブカード10の針13の位置精度を
維持できなくなる。すなわち、通常、プローブカード1
0の針13の位置は樹脂によって配線パターン12に固
定され、この後、針13の相互間隔が微調整される。し
かし、針の先端の径は、30μm程度であり、パッド1
6のピッチが80μmであると、針の平均間隔は50μ
mとなり、製造が困難となりつつある。
【0007】 パッドの数が増加した場合の問題点近
年、論理デバイスでは300〜500個のパッドを有す
るものも珍しくなくなり、パッドの数が増加が顕著であ
る。図15,図16に示す従来のプローブカードは、針
13が平面状に並べられており、針13の間隔はパッド
16に接触する先端部から配線パターン12に接続され
る端部に向けて次第に広げられている。これは、配線パ
ターン12の相互間隔を確保し、外部へ信号を取出すた
めの配線の接続を容易にするためである。しかし、パッ
ドの数が増加した場合、配線パターン12の相互間隔を
十分確保することが困難となる。
【0008】上記のパッドの寸法等に付随する問題点に
加えて、次のような問題もある。
【0009】 樹脂とLSIの基板との熱膨張係数の
違いによる問題点信頼性試験等において、高温の状態で
LSIをテストすることが増えつつある。この場合、プ
ローブカード10もある程度高温となるが、LSIの基
板としてのシリコンウェハ14と、プローブカード10
のカード基板11を構成する例えばエポキシ樹脂は、熱
膨張係数が異なっている。このため、針の位置とパッド
の位置とが大きくずれ、測定が困難となることがあっ
た。
【0010】このように、従来のプローブカードでは、
狭ピッチ、小サイズ、多数個のパッド、温度条件の変化
に対応することは困難であった。
【0011】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、その目的とするところは、パッドが狭ピッチ、小サ
イズとなったり、パッド数が増大した場合においても、
確実に接触することが可能な回路測定用端子およびその
製造方法を提供しようとするものである。
【0012】また本発明の目的は、温度条件が変化した
場合においても、確実に接触することが可能な回路測定
用端子およびその製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明の回路測
定用端子は、絶縁面上の所望の位置に成長された針状結
晶を用いたことを特徴とする。
【0014】本願第2の発明の回路測定用端子は、上記
本願第1の発明において、絶縁面上の所望の位置に成長
された針状結晶と、この針状結晶の表面に設けられた導
電性膜と、前記絶縁面に設けられ、前記導電性膜と接続
された配線と、を具備することを特徴とする。
【0015】本願第3の発明の回路測定用端子は、上記
本願第1又は第2の発明において、前記絶縁面は、絶縁
層を有するか、あるいはそれ自体が絶縁物の基板の表面
であることを特徴とする。
【0016】本願第4の発明の回路測定用端子は、上記
本願第1又は第2の発明において、前記針状結晶は絶縁
面の法線方向と0.1〜20度の傾きをもっていること
を特徴とする。
【0017】本願第5の発明の回路測定用端子の製造方
法は、絶縁面に単結晶層、及び該単結晶層と合金を形成
する金属層又は前記単結晶層よりも融点の低い金属層を
形成する工程と、前記単結晶層及び金属層を所望の位置
に島状にパターン形成する工程と、前記絶縁面上に配線
を形成する工程と、前記単結晶層を構成する1又は2以
上の単結晶層材料元素を含む雰囲気内において、前記単
結晶層上の前記金属層により形成される液滴内に前記単
結晶層材料元素を取込み、前記絶縁面上に前記単結晶層
材料元素からなる針状結晶を形成する工程と、この針状
結晶の表面に、前記配線と接続される導電性膜を設ける
工程と、を具備することを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明は、絶縁面上の所望の位置に成長された
針状結晶を用いて、測定用端子を形成している。
【0019】また本発明は、絶縁面上に針状結晶を成長
させ、この針状結晶の表面に導電性膜を設けるととも
に、針状結晶の表面に設けられた導電性膜と接続された
配線パターンを設け、回路測定用端子を形成している。
このように絶縁面上に針状結晶を成長させれば、針状結
晶を成長させる基体面と電気的に絶縁して回路測定用端
子を形成できる。特に複数の針状結晶を形成した場合に
針状結晶間の電気的絶縁を図ることができる。
【0020】さらに、これら針状結晶や配線パターン等
は、LSIの微細加工プロセスに用いられるリソグラフ
やドライエッチング等の技術を使用して形成できるた
め、従来のプローブカードに比べて飛躍的に微細化する
ことができる。したがって、パッドのサイズが小さくな
ったり、パッドの数が増大したり、パッド相互のピッチ
が狭まった場合においても十分対応できるものである。
【0021】なお、本発明において、針状結晶を絶縁面
の法線方向に対して一定角度に傾ければ、基板に荷重を
掛けても、常に針状結晶が一定方向に弾性変形し、端子
どうしの接触/短絡が起こらないようにすることができ
る。このような構成は、端子どうしの間隔が狭い場合、
端子が長い場合に特に有効である。即ち、端子どうしの
間隔が狭い、端子が長い等の場合には、図10(a)の
ように基板21に針状結晶23を垂直に成長させた回路
測定用端子では、図10(b)のように基板21に垂直
に圧力を加えると、針状結晶23が一定方向に弾性変形
せず、図中A部のように端子どうしが接触することがあ
る。しかし、図11(a)のように基板21の法線方向
に対して一定角度傾けて、針状結晶23を成長させた回
路測定用端子では、図11(b)のように基板21に垂
直に圧力を加えると、針状結晶23が一定方向に弾性変
形し、端子どうしが接触/短絡することはない。なおよ
り具体的には、針状結晶を絶縁面の法線方向に対して傾
ける角度θは0.1度〜20度の範囲で設定することが
望ましい。角度θが0.1度より小さいと、基板に成長
した針状結晶が互いに異なった方向に変形する場合があ
り、角度θが20度を超えると、針状結晶に対して斜め
方向に加わる力が大きくなり、必要な接触抵抗を得る前
に針状結晶が折れてしまう場合があるからである。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0023】先ず、本願発明の理解を容易にするため
に、本発明の背景技術となる、基板の所定の位置に針状
結晶を形成する方法について説明する。この方法は、
「R.S.Wagner and W.C.Ellis:Appl.Phys Letters 4(1
964)89」に開示されているものである。図12はかか
る針状結晶の形成方法を説明するための図である。
【0024】図12(a)に示すように、表面が(11
1)面であるシリコン(Si)単結晶31の所定の位置
に金(Au)粒子32を載置する。これをSiH4 ,S
iCl4 等のシリコンを含むガスの雰囲気中でSi−A
u合金の融点以上に加熱する。Si−Au合金はその融
点が低いため、金粒子32は載置された部分にこの合金
の液滴ができる。このとき、ガスの熱分解により、シリ
コンが雰囲気中より取込まれるが、液状体は他の固体状
態に比べてシリコン原子を取込み易く、Si−Au合金
の液滴中には次第にシリコンが過剰となる。この過剰シ
リコンはシリコン基板31上にエピタキシャル成長し、
同図(b)に示すように、[111]軸方向に沿って針
状結晶33が成長する。この針状結晶33は単結晶であ
り、基板31の結晶方向と同一方位を有する。また、針
状結晶33の直径は液滴の直径とほぼ同一である。
【0025】本発明は、上記シリコンの針状結晶を形成
する方法を基にしたものである。以下、本発明に係る回
路測定用端子の構成及びその製造方法について説明す
る。
【0026】図1は本発明の一実施例の回路測定用端子
の概略的断面図である。
【0027】同図において、51は測定用端子を示し、
1は絶縁面を構成するサファイア(α−Al23 )基
板、2は配線となるパターン化されたW膜、3はSiの
針状結晶、4はSiの針状結晶3上に設けられるAu等
のメッキ膜(導電性膜)である。サファイア基板1は絶
縁性を有するとともに、その表面に単結晶Siをエピタ
キシャル成長することができるものである。サファイア
基板1上に成長されるSiの針状結晶3は、サファイア
基板1と電気的に絶縁され、針状結晶3上に設けられた
メッキ膜4でW膜2と電気的導通を図っている。
【0028】なお、本発明は絶縁面に針状結晶を成長さ
せるものであり、SOI技術を前提とする。本発明にお
いて用いられるSOI技術としては、絶縁基板上に直接
Siの針状結晶を成長させるならば、サファイア、スピ
ネル(MgAlO3 )等の絶縁性を有する単結晶基板の
表面に単結晶Siを形成する方法が用いられ、絶縁基板
上に形成された島状の単結晶膜(単結晶膜をパターンニ
ングして形成される)から針状結晶を成長させるなら
ば、上記の方法に加えて、単結晶Si基板に酸素イオン
を打ち込んで単結晶領域直下に酸化領域を形成する方法
(SIMOX;Proc.ISIAT '83 1983 p.1855)、表面酸
化された単結晶Si支持基体の酸化面に単結晶Si基板
を熱処理により貼り合わせる方法(Digest of the IEEE
Int.Elec.Devices Meeting(IEDM)1985 p 684 )等を用
いることができる。本発明において用いられるSOI技
術は、絶縁面上に所定の方位で単結晶を成長させるた
め、針状結晶の径程度の大きさで単結晶性が維持できる
ような方法が望ましい。
【0029】また、端子どうしの間隔が狭い、端子が長
い等により、端子どうしが接触する可能性がある場合に
は、既に述べたように針状結晶を絶縁面の法線方向に対
して一定角度(θは0.1度〜20度の範囲が望まし
い)に傾けて形成するのが望ましい。なお、Siの針状
結晶を、例えばサファイア基板面に対して、一定角度傾
けて成長させるには、サファイアの方位〈0001〉あ
るいは、
【0030】
【数1】 を基板面に対して数度程度傾けて切り出し、その切り出
し面にSiの針状結晶を成長させればよい。
【0031】以下、上記実施例の回路測定用端子の製造
方法について説明する。なお、ここでは、サファイア上
に単結晶Siを形成した基板、いわゆるSOS基板を用
い、絶縁面(サファイア面)に対して針状結晶を垂直に
成長させた場合について説明する。
【0032】図2〜図9は、上記実施例の回路測定用端
子の製造工程図である。
【0033】まず、図2に示すように、サファイア(α
−Al23 )基板1を気相成長装置の反応管内に置い
て、約1000℃に加熱し、SiH4 /H2 の混合ガス
を流し、サファイア基板面1上に10μm程度の厚さの
Si単結晶薄膜5を形成する。
【0034】次に、図3に示すように、このSi単結晶
薄膜5上に3μm程度の厚さのAu薄膜6を蒸着により
形成し、更にレジスト7をスピン・コート法により塗布
する。
【0035】次に、図4に示すように、一般的なフォト
リソグラフィー法の手順に従い露光、及び現像を行ない
レジストマスク7を所望のパターンに形成し、更にレジ
ストマスク7で覆われていない部分のAu薄膜6、Si
単結晶薄膜5をエッチングにより除去しサファイア基板
1面を露出させる。
【0036】次に、図5に示すように、W薄膜2を全面
(サファイア基板1の表面及びレジストマスク7の表
面)に蒸着し、図6に示すように、リフトオフ法により
W薄膜2に孔を開ける。具体的には、レジスト剥離液に
浸漬することによりレジストマスク7は溶解し、その上
のW薄膜2も同時に取り除かれ、レジストマスク7の形
状に添った孔が得られる(ドット状のAu薄膜6が露出
する)。
【0037】次に図7に示すように再度フォトリソグラ
フ法とエッチング法を用いてW薄膜2を所望のパターン
に加工する。このパターン化したW薄膜2は後で配線と
して用いられるものである。なお、本実施例においては
Au薄膜6の大きさを約30μmφのドット状とした。
なお、成長する針状結晶の径はドット状のAu薄膜の体
積に依存する。即ち、Au薄膜のドット径か膜厚かを調
整すれば、針状結晶の径を制御することができる。従っ
て、成長させようとする針状結晶の径によりAu薄膜6
の大きさと厚さとを適宜設定する必要がある。ただし、
(Auの膜厚)/(ドット径)の比は大きい方が望まし
い。これは(Auの膜厚)/(ドット径)の比が小さい
と、後述するAu−Siの液滴形成時に液滴の表面張力
により複数の液滴に分割し、結果的に1個のドットから
複数の針状結晶が生成されることになるからである。
【0038】更に図8に示すように、全面にSiO2
9を形成しフォトリソグラフィー法とエッチングにより
パターン化したAu薄膜6上部に孔8を開ける。
【0039】以上の加工を施したサファイア基板1を反
応管内において、Si−Au合金の共晶点以上に加熱
(ここでは約950℃で加熱した)し、SiCl4 とH
2 の混合ガスを導入すると、図9に示すようにAu薄膜
6′の残っている部分にSi針状結晶3が形成される。
【0040】この後、SiO2 膜9を除去して、Si針
状結晶3の上に、例えば選択性を有する無電解メッキ法
により、導電性膜たる金をメッキしてメッキ膜4を形成
する。表面にコートされたメッキ膜4は、W膜2と接続
される。このようにして、図1に示したように、サファ
イア基板1上の所定の位置に針状の測定用端子51を形
成することができる。
【0041】上記実施例によれば、測定用端子51を、
LSIの微細加工プロセスに用いられるリソグラフ、ド
ライエッチング等の技術を使用して形成できるため、従
来のプローブカードに比べて飛躍的に微細化することが
できる。ここで、本実施例で度々行われるフォトリソグ
ラフ法は、針状結晶の形成以前に形成されるので、ほぼ
平坦な基板面に対して行われる。したがって、パッドの
サイズが小さくなったり、パッドの数が増大したり、パ
ッド相互のピッチが狭まった場合においても十分な精度
で測定用端子を作製することができる。
【0042】さて、前述したように、従来のプローブカ
ードは、針によってパッドの表面を斜めから擦すること
により、表面の自然酸化膜を破っていた。この実施例に
おいて、測定用端子51の先端は、Si−Au合金又は
これに被覆された金等の導電材料である。この測定用端
子51の先端を、図13に示すように、アルミニウム合
金製のパッド52の表面に当接し、基板41(サファイ
ア基板1に対応する)を加圧すると、測定用端子51に
よって自然酸化膜53が破かれ、測定用端子51とパッ
ド52とが接触される。 上記のように基板41を加圧
すると、測定用端子51は弾性変化して湾曲する。この
とき測定用端子51を基板41の表面の法線方向に対し
て所定に角度、例えば、5度傾ければ、図11に示した
ように測定用端子51は一定方向に弾性変形し、互いに
接触/短絡等は起こらない。また、この測定用端子51
を構成する針状結晶は殆ど結晶欠陥のない完全結晶であ
るため機械的強度が強く、弾性変形範囲が大きい。具体
的には、直径が30μm、長さが1mmの測定用端子5
1に対して、その軸方向に8gfの加重を加えた場合、
図14に示す反り量Lは400μmであった。このよう
に、測定用端子51は機械的強度が強いため、測定用端
子51によってパッド52の自然酸化膜53を確実に破
ることができるとともに、互いに接触/短絡等は起こら
ず、多数回の使用にも絶え得るものである。
【0043】尚、基板41全体を超音波を印加し、測定
用端子51を振動させることにより、パッド52の自然
酸化膜53を一層有効に除去することができる。
【0044】上記本実施例においては、絶縁面に半導体
材料たるSiの針状結晶を成長させて測定用端子とした
ため、メッキ膜4を設けたが、絶縁面に導電性を有する
針状結晶を成長させ測定用端子とすればメッキ膜4は不
要となり、工程を簡易化することができる。
【0045】なお、基板の材料としては、前述したよう
に、サファイア以外にもスピネル(MgAlO3 )が使
用できる。また、本実施例では、サファイア基板上に一
度島状にSi単結晶膜を形成して、その後Si針状結晶
の成長を行ったがSi単結晶膜の形成は必ずしも必要で
なく、サファイア基板上に直接Si針状結晶を形成して
も構わない。基板として、前述したSIMOX基板、貼
り合わせ基板を用いる場合には、本実施例のように、島
状にSi単結晶膜を形成した後、Si針状結晶の成長を
行えばよい。
【0046】また基板上に配置される金属は、基板上で
液滴を形成するような金属、即ち、基板と合金を形成す
る金属又は前記基板よりも融点の低い金属であればよ
い。
【0047】また、基板の材料としてシリコンを使用す
る場合において、シリコンと合金を作るための金属は、
金に限定されるものではなく、低融点合金となる物であ
ればよい。
【0048】さらに、針状結晶の表面には導電膜として
金をコートしたが、このコート材料は金に限定されるも
のではなく、他の導電材料でも可能である。但し、酸化
物ができにくい貴金属が望ましい。
【0049】以上説明した実施例においては、回路測定
用端子によって半導体集積回路の動作特性を測定する場
合について説明したが、本発明の回路測定用端子は半導
体集積回路に限定されるものではなく、他の回路の測定
にも適用可能である。
【0050】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
パッドが狭ピッチ、小サイズとなり、且つ、パッド数が
増大した場合においても、確実に接触することが可能な
回路測定用端子およびその製造方法を提供できる。更
に、本発明によれば、針状結晶を成長させる基体面と電
気的に絶縁して回路測定用端子を形成でき、特に複数の
針状結晶を形成した場合に針状結晶間の電気的絶縁を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路測定用端子の概略的断
面図である。
【図2】上記実施例の製造工程を示す概略的断面図であ
る。
【図3】上記実施例の製造工程を示す概略的断面図であ
る。
【図4】上記実施例の製造工程を示す概略的断面図であ
る。
【図5】上記実施例の製造工程を示す概略的断面図であ
る。
【図6】上記実施例の製造工程を示す概略的断面図であ
る。
【図7】上記実施例の製造工程を示す概略的断面図であ
る。
【図8】上記実施例の製造工程を示す概略的断面図であ
る。
【図9】上記実施例の製造工程を示す概略的断面図であ
る。
【図10】本発明により、針状結晶を一定角度に傾けて
成長させた場合の回路測定用端子の説明図である。
【図11】針状結晶を垂直に成長させた場合の回路測定
用端子の説明図である。
【図12】本発明の基になる針状結晶の形成方法を説明
するための図である。
【図13】本実施例に係わる測定用端子とパッドの接触
状態を示す断面図である。
【図14】本実施例に係わる測定用端子をパッドに接触
し加圧した状態を示す断面図である。
【図15】従来のプローブカードを示す平面図である。
【図16】図15のX−X線に沿った断面図である。
【図17】従来の針とパッドの関係を説明するために示
す図である。
【図18】図17の断面図である。
【符号の説明】
1 サファイア基板 2 W膜 3 Siの針状結晶 4 メッキ膜 5 Si単結晶薄膜 6 Au薄膜 7 レジストマスク 8 孔 9 SiO2 膜 21,41 基板 23 針状結晶 51 測定用端子 52 パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 徹 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川町工場内 (72)発明者 奥村 勝弥 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁面上の所望の位置に成長された針状
    結晶を用いたことを特徴とする回路測定用端子。
  2. 【請求項2】 絶縁面上の所望の位置に成長された針状
    結晶と、この針状結晶の表面に設けられた導電性膜と、
    前記絶縁面に設けられ、前記導電性膜と接続された配線
    と、を具備することを特徴とする請求項1記載の回路測
    定用端子。
  3. 【請求項3】 前記絶縁面は、絶縁層を有するか、ある
    いはそれ自体が絶縁物の基板の表面である請求項1又は
    請求項2記載の回路測定用端子。
  4. 【請求項4】 前記針状結晶は絶縁面の法線方向と0.
    1〜20度の傾きをもっている請求項1又は請求項2記
    載の回路測定用端子。
  5. 【請求項5】 絶縁面に単結晶層、及び該単結晶層と合
    金を形成する金属層又は前記単結晶層よりも融点の低い
    金属層を形成する工程と、 前記単結晶層及び金属層を所望の位置に島状にパターン
    形成する工程と、 前記絶縁面上に配線を形成する工程と、 前記単結晶層を構成する1又は2以上の単結晶層材料元
    素を含む雰囲気内において、前記単結晶層上の前記金属
    層により形成される液滴内に前記単結晶層材料元素を取
    込み、前記絶縁面上に前記単結晶層材料元素からなる針
    状結晶を形成する工程と、 この針状結晶の表面に、前記配線と接続される導電性膜
    を設ける工程と、 を具備することを特徴とする回路測定用端子の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0733598A (ja) * 1993-07-27 1995-02-03 Denki Kagaku Kogyo Kk 針状単結晶体の加工品及びその製法
JPH07144999A (ja) * 1993-11-22 1995-06-06 Denki Kagaku Kogyo Kk 針状単結晶体及びその製法
US5903161A (en) * 1995-01-26 1999-05-11 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Electrically conductive rod-shaped single crystal product and assembly for measuring electrical properties employing such product, as well as processes for their production
KR101408550B1 (ko) * 2011-10-21 2014-06-17 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 프로브 카드용 접촉 단자 및 프로브 카드

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