JPH08105915A - 導電性針状構造体及びこれを用いた組立物 - Google Patents
導電性針状構造体及びこれを用いた組立物Info
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- JPH08105915A JPH08105915A JP6241636A JP24163694A JPH08105915A JP H08105915 A JPH08105915 A JP H08105915A JP 6241636 A JP6241636 A JP 6241636A JP 24163694 A JP24163694 A JP 24163694A JP H08105915 A JPH08105915 A JP H08105915A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高温においても、多数本のプローブピンが精
度よく配置され、プローブピンを介して得られる電気信
号を信頼性よく得ることのできる導電性針状構造体及び
これを用いた組立物を提供する。 【構成】 直径5〜300μm、アスペクト比1〜50
0の複数の導電性針状体の一部分を、30〜250℃に
おける熱膨張係数(1/℃)が3.0×10-6〜8.0
×10-6の低融点ガラスで包埋し、且つ該導電性針状体
の少なくとも一端が該低融点ガラスの面から10μm以
上突出してなる導電性針状構造体及びこれを用いた組立
物である。
度よく配置され、プローブピンを介して得られる電気信
号を信頼性よく得ることのできる導電性針状構造体及び
これを用いた組立物を提供する。 【構成】 直径5〜300μm、アスペクト比1〜50
0の複数の導電性針状体の一部分を、30〜250℃に
おける熱膨張係数(1/℃)が3.0×10-6〜8.0
×10-6の低融点ガラスで包埋し、且つ該導電性針状体
の少なくとも一端が該低融点ガラスの面から10μm以
上突出してなる導電性針状構造体及びこれを用いた組立
物である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路の電気
特性測定用プローブピン、微小真空デバイスや電子銃、
或いは走査型トンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡をはじめ
とする走査型プローブ顕微鏡のプローブ等に使用できる
導電性針状構造体及びそれを用いた電気特性測定用組立
物に関する。
特性測定用プローブピン、微小真空デバイスや電子銃、
或いは走査型トンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡をはじめ
とする走査型プローブ顕微鏡のプローブ等に使用できる
導電性針状構造体及びそれを用いた電気特性測定用組立
物に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路は、製造段階において不
良品除去のため何度か電気的特性を測定する必要があ
る。例えばLSIの場合、ウエハー内に回路素子を製造
した段階で各チップを構成する回路素子の動作をテスト
するための測定が行われ、この後、ウエハーから切り取
られたチップをパッケージに収容したり、TABテープ
に実装した状態で、再度動作テストするための測定が行
われる。このうち、前者は、通常タングステン等の金属
によって構成されたプローブピンを有するプローブカー
ドが使用される。また、後者はアウターリードが挿入さ
れるソケットを使用して行われることが多いが、TAB
の場合はプローブカードが使用されることがある。とこ
ろで、近年LSIの高密度化に伴い、電気的特性測定の
ための端子(パッド)数が増加し、単位面積あたり多数
のプローブピンを設けることが必要になっている。この
ため微細化、高精度化されたプローブピンが求められて
いるが、従来のタングステン等のプローブピンではこれ
に対応できなくなりつつある。また、ウエハー一括テス
ト等では、バーンインテストとよばれる高温(例えば1
50℃)での電気的特性の測定が行われるようになって
きている。この場合、プローブカードも高熱にさらされ
るために、従来のようにプローブカードにエポキシ樹脂
などを使用したものをバーンインテストした場合、熱で
樹脂が変形してプローブピンの位置や高さにずれが生じ
たり、又樹脂が分解し、ガスが発生して半導体集積回路
が汚染されるおそれがあった。
良品除去のため何度か電気的特性を測定する必要があ
る。例えばLSIの場合、ウエハー内に回路素子を製造
した段階で各チップを構成する回路素子の動作をテスト
するための測定が行われ、この後、ウエハーから切り取
られたチップをパッケージに収容したり、TABテープ
に実装した状態で、再度動作テストするための測定が行
われる。このうち、前者は、通常タングステン等の金属
によって構成されたプローブピンを有するプローブカー
ドが使用される。また、後者はアウターリードが挿入さ
れるソケットを使用して行われることが多いが、TAB
の場合はプローブカードが使用されることがある。とこ
ろで、近年LSIの高密度化に伴い、電気的特性測定の
ための端子(パッド)数が増加し、単位面積あたり多数
のプローブピンを設けることが必要になっている。この
ため微細化、高精度化されたプローブピンが求められて
いるが、従来のタングステン等のプローブピンではこれ
に対応できなくなりつつある。また、ウエハー一括テス
ト等では、バーンインテストとよばれる高温(例えば1
50℃)での電気的特性の測定が行われるようになって
きている。この場合、プローブカードも高熱にさらされ
るために、従来のようにプローブカードにエポキシ樹脂
などを使用したものをバーンインテストした場合、熱で
樹脂が変形してプローブピンの位置や高さにずれが生じ
たり、又樹脂が分解し、ガスが発生して半導体集積回路
が汚染されるおそれがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな従来の問題点に鑑みてなされたものであって、バー
ンインテストにも使用可能であり、半導体集積回路の電
気特性測定用プローブピン等に使用される導電性針状体
構造体及びそれを用いた電気特性測定用組立物を提供す
ることを目的とするものである。本発明者等は、半導体
集積回路の電気特性測定用プローブピン等に使用される
座屈荷重の大きい導電性針状体構造体及びその組立物に
つき鋭意研究を行った結果、基板上の所望の位置に立っ
た複数の導電性針状体の一部分を、特定の熱膨張係数を
もった低融点ガラスで包埋し、且つ該導電性針状体の上
部を低融点ガラスの面から突出させた導電性針状構造体
を見出し本発明を完成するに至った。
うな従来の問題点に鑑みてなされたものであって、バー
ンインテストにも使用可能であり、半導体集積回路の電
気特性測定用プローブピン等に使用される導電性針状体
構造体及びそれを用いた電気特性測定用組立物を提供す
ることを目的とするものである。本発明者等は、半導体
集積回路の電気特性測定用プローブピン等に使用される
座屈荷重の大きい導電性針状体構造体及びその組立物に
つき鋭意研究を行った結果、基板上の所望の位置に立っ
た複数の導電性針状体の一部分を、特定の熱膨張係数を
もった低融点ガラスで包埋し、且つ該導電性針状体の上
部を低融点ガラスの面から突出させた導電性針状構造体
を見出し本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の発明は、直径5〜300μm、アスペクト比1〜50
0(高さ/直径)の複数の導電性針状体の一部分を、3
0℃〜250℃における熱膨張係数(1/℃)が3.0
×10-6〜8.0×10-6の低融点ガラスで包埋し、且
つ該導電性針状体の少なくとも一端が該低融点ガラスの
面から10μm以上突出してなることを特徴とする導電
性針状構造体であり、本発明の第2の発明は、直径5〜
300μm、アスペクト比1〜500の複数の導電性針
状体が存在する基板上に30℃〜250℃における熱膨
張係数(1/℃)が3.0×10 -6〜8.0×10-6の
低融点ガラスを配置し、加熱熔融、冷却して導電性針状
体を包埋して導電性針状体構造体を製造する製造方法で
あり、第3の発明は第一の発明の導電性針状構造体を用
いてなる組立物である。
の発明は、直径5〜300μm、アスペクト比1〜50
0(高さ/直径)の複数の導電性針状体の一部分を、3
0℃〜250℃における熱膨張係数(1/℃)が3.0
×10-6〜8.0×10-6の低融点ガラスで包埋し、且
つ該導電性針状体の少なくとも一端が該低融点ガラスの
面から10μm以上突出してなることを特徴とする導電
性針状構造体であり、本発明の第2の発明は、直径5〜
300μm、アスペクト比1〜500の複数の導電性針
状体が存在する基板上に30℃〜250℃における熱膨
張係数(1/℃)が3.0×10 -6〜8.0×10-6の
低融点ガラスを配置し、加熱熔融、冷却して導電性針状
体を包埋して導電性針状体構造体を製造する製造方法で
あり、第3の発明は第一の発明の導電性針状構造体を用
いてなる組立物である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられる導電性針状体は、直径5〜300μm、アス
ペクト比1〜500の導電性針状体であり、(1)VL
S成長法にて基板上の所望の位置に形成された針状単結
晶体の表面が導電性膜で被覆された導電性針状単結晶体
及び(2)タングステン、パラジウム等の金属製導電性
針状体が用いられるが、特にVLS成長法にて形成され
た針状単結晶体の表面が導電性膜で被覆されたものが好
ましい。又本発明の導電性針状体は、基板上に形成され
た状態でもよいし、基板を除去した状態でも使用でき
る。
用いられる導電性針状体は、直径5〜300μm、アス
ペクト比1〜500の導電性針状体であり、(1)VL
S成長法にて基板上の所望の位置に形成された針状単結
晶体の表面が導電性膜で被覆された導電性針状単結晶体
及び(2)タングステン、パラジウム等の金属製導電性
針状体が用いられるが、特にVLS成長法にて形成され
た針状単結晶体の表面が導電性膜で被覆されたものが好
ましい。又本発明の導電性針状体は、基板上に形成され
た状態でもよいし、基板を除去した状態でも使用でき
る。
【0006】本発明で好ましく用いられる針状単結晶体
の形成法であるVLS成長法は、R.S. Wagner and W.
C. Ellis:Appl. Phys Letters4(1964)89に記載され
ている。図2はかかる針状単結晶体の形成方法を説明す
るための図である。図2(A)に示すように、表面が
(111)面であるシリコン単結晶基板1の所定の位置
に金粒子2を載置する。これをSiH4、SiCl4 などのシリ
コンを含むガスの雰囲気の中でSi−Au合金の融点以上に
加熱する。Si−Au合金はその融点が低いため、金粒子2
が載置された部分にこの合金の液滴が出来る。この時、
ガスの熱分解により、シリコンが雰囲気中より取り込ま
れるが、液状体は他の固体状態に比べてシリコン原子を
取り込み易く、Si−Au合金の液滴中には次第にシリコン
が過剰になる。この過剰シリコンはシリコン単結晶基板
1上にエピタキシャル成長し図2(B)に示すように<
111>軸方向に沿って、頂部にSi-Au 合金液滴4を有
しつつ、針状単結晶体3が成長する。また、針状単結晶
体3は単結晶であり、基板1の結晶方位と同一方位を有
する。また、針状単結晶体3の直径は液滴の直径とほぼ
同一である。尚、以上の結晶成長機構はVLS(Vapor-
liquid-Solid)成長法と呼ばれており、以下VLS成長
法と記す。
の形成法であるVLS成長法は、R.S. Wagner and W.
C. Ellis:Appl. Phys Letters4(1964)89に記載され
ている。図2はかかる針状単結晶体の形成方法を説明す
るための図である。図2(A)に示すように、表面が
(111)面であるシリコン単結晶基板1の所定の位置
に金粒子2を載置する。これをSiH4、SiCl4 などのシリ
コンを含むガスの雰囲気の中でSi−Au合金の融点以上に
加熱する。Si−Au合金はその融点が低いため、金粒子2
が載置された部分にこの合金の液滴が出来る。この時、
ガスの熱分解により、シリコンが雰囲気中より取り込ま
れるが、液状体は他の固体状態に比べてシリコン原子を
取り込み易く、Si−Au合金の液滴中には次第にシリコン
が過剰になる。この過剰シリコンはシリコン単結晶基板
1上にエピタキシャル成長し図2(B)に示すように<
111>軸方向に沿って、頂部にSi-Au 合金液滴4を有
しつつ、針状単結晶体3が成長する。また、針状単結晶
体3は単結晶であり、基板1の結晶方位と同一方位を有
する。また、針状単結晶体3の直径は液滴の直径とほぼ
同一である。尚、以上の結晶成長機構はVLS(Vapor-
liquid-Solid)成長法と呼ばれており、以下VLS成長
法と記す。
【0007】この方法はシリコン単結晶の場合に限ら
ず、他の単結晶の育成にも応用されている。たとえば、
LaB6単結晶の育成はその融点が2530℃と高温で蒸発速度
も大きく、また反応性も高く必ずしも融液成長には適し
ていない。このような観点から、より低温で結晶成長が
可能なVLS成長が試みられている(Journal of Cryst
al Growth 51(1981)190-194 )。ところで、Au粒子を
置く替わりにフォトリソグラフ法、メッキ法、蒸着法、
エッチング法などを組み合わせることによりシリコン基
板上にAuを島状にパターン化しVLS成長を行えば、基
板上の所望の位置に立った複数の針状単結晶体を形成す
ることができ、これを電気特性測定用プローブピン等に
使用することができる。
ず、他の単結晶の育成にも応用されている。たとえば、
LaB6単結晶の育成はその融点が2530℃と高温で蒸発速度
も大きく、また反応性も高く必ずしも融液成長には適し
ていない。このような観点から、より低温で結晶成長が
可能なVLS成長が試みられている(Journal of Cryst
al Growth 51(1981)190-194 )。ところで、Au粒子を
置く替わりにフォトリソグラフ法、メッキ法、蒸着法、
エッチング法などを組み合わせることによりシリコン基
板上にAuを島状にパターン化しVLS成長を行えば、基
板上の所望の位置に立った複数の針状単結晶体を形成す
ることができ、これを電気特性測定用プローブピン等に
使用することができる。
【0008】本発明の針状単結晶体を構成するものとし
ては、Si、LaB6 、GaAs、GaP,WO2 、S
iC等であり、特に好ましくは、Si、LaB6 であ
る。これら元素又は化合物と合金をつくるものとして
は、Au、Pt、Ag、Cu、Pd、及びGaであり、
特に好ましくはAu及びPtである。本発明に用いられ
る針状単結晶体の形状は、電気特性測定時の座屈荷重及
び撓み性等を考慮すると円柱状又はそれに近いものが好
ましく、その直径は5〜300μmの範囲である。針状
単結晶体の高さは、150μm以上であり、特に好まし
くは200μm〜3mmであり、3mmを越えると、V
LS成長法による針状単結晶体形成時にキンクやブラン
チが多数発生する。該針状単結晶体のアスペクト比(高
さ/直径)は1〜500、特に好ましくは5〜100で
ある。アスペクト比が1未満では針状単結晶体が短かす
ぎて、電気特性測定用プローブピン等に使用できず、5
00を越えると座屈荷重が低下し安定な導通が得られな
い。
ては、Si、LaB6 、GaAs、GaP,WO2 、S
iC等であり、特に好ましくは、Si、LaB6 であ
る。これら元素又は化合物と合金をつくるものとして
は、Au、Pt、Ag、Cu、Pd、及びGaであり、
特に好ましくはAu及びPtである。本発明に用いられ
る針状単結晶体の形状は、電気特性測定時の座屈荷重及
び撓み性等を考慮すると円柱状又はそれに近いものが好
ましく、その直径は5〜300μmの範囲である。針状
単結晶体の高さは、150μm以上であり、特に好まし
くは200μm〜3mmであり、3mmを越えると、V
LS成長法による針状単結晶体形成時にキンクやブラン
チが多数発生する。該針状単結晶体のアスペクト比(高
さ/直径)は1〜500、特に好ましくは5〜100で
ある。アスペクト比が1未満では針状単結晶体が短かす
ぎて、電気特性測定用プローブピン等に使用できず、5
00を越えると座屈荷重が低下し安定な導通が得られな
い。
【0009】また、VLS成長法にて形成された針状単
結晶体は、必然的に先端合金部を有するが、半導体集積
回路の電気特性測定用プローブピン等に使用する場合、
先端合金部が潰れやすく座屈荷重が低いため、これを除
去したものを使用することが好ましい。先端合金部の除
去は、工程の任意の段階で行うことができる。例えば、
(1)VLS成長法にて針状単結晶体を形成した後、
(2)導電性膜の形成後、(3)低融点ガラス包埋後等
である。また、先端合金部を除去するときに、高さを揃
える等のために、同時に針状単結晶体の一部を除去して
もよい。
結晶体は、必然的に先端合金部を有するが、半導体集積
回路の電気特性測定用プローブピン等に使用する場合、
先端合金部が潰れやすく座屈荷重が低いため、これを除
去したものを使用することが好ましい。先端合金部の除
去は、工程の任意の段階で行うことができる。例えば、
(1)VLS成長法にて針状単結晶体を形成した後、
(2)導電性膜の形成後、(3)低融点ガラス包埋後等
である。また、先端合金部を除去するときに、高さを揃
える等のために、同時に針状単結晶体の一部を除去して
もよい。
【0010】先端合金部の除去は、各種の方法で行なう
ことができ、特に研磨方法により除去することが好まし
い。研磨方法としては、具体的には、研磨パッド又は研
磨砥粒を用いるポリシング加工等がある。研磨パッドと
しては、通常、酸化アルミ、シリコンカーバイト、酸化
クロム等の砥粒が付着したパッドが用いられる。
ことができ、特に研磨方法により除去することが好まし
い。研磨方法としては、具体的には、研磨パッド又は研
磨砥粒を用いるポリシング加工等がある。研磨パッドと
しては、通常、酸化アルミ、シリコンカーバイト、酸化
クロム等の砥粒が付着したパッドが用いられる。
【0011】本発明において、導電性針状体は前述した
ように、導電性針状単結晶体を用いるものと、金属製導
電性針状体をなどがあるが、以下、導電性針状単結晶体
を用いた場合を中心に導電性針状構造体、その製造方法
及びこれを用いた組立物について説明する。
ように、導電性針状単結晶体を用いるものと、金属製導
電性針状体をなどがあるが、以下、導電性針状単結晶体
を用いた場合を中心に導電性針状構造体、その製造方法
及びこれを用いた組立物について説明する。
【0012】図3はSOI基板上に成長させた針状結晶
を用いた本発明の一実施例における、回路測定用端子の
概略的断面図である。同図において、5はSi基板、6
は絶縁面を構成するSiO2 膜、7は配線となるパター
ン化されたSi膜、3は針状単結晶体、8は針状結晶体
3上に設けられるAu等のメッキ膜(導電性膜)、9は
低融点ガラスである。
を用いた本発明の一実施例における、回路測定用端子の
概略的断面図である。同図において、5はSi基板、6
は絶縁面を構成するSiO2 膜、7は配線となるパター
ン化されたSi膜、3は針状単結晶体、8は針状結晶体
3上に設けられるAu等のメッキ膜(導電性膜)、9は
低融点ガラスである。
【0013】なお、本発明において、SOI基板上に針
状結晶を成長させる場合、SOI技術を前提としてい
る。本発明において用いられるSOI技術としては、単
結晶Si基板に酸素イオンを打ち込んで、単結晶領域直
下に酸化領域を形成する方法(SIMOX; Porc.ISIAT
'83 1983 p.1855)、表面酸化された単結晶Si支持基
体の酸化面に単結晶Si基板を熱処理により張り合わせ
る方法(Digest of theIEEE Int. Elec. Devices Meeti
ng(IEDM) 1985 p.684)等を用いることができる。
状結晶を成長させる場合、SOI技術を前提としてい
る。本発明において用いられるSOI技術としては、単
結晶Si基板に酸素イオンを打ち込んで、単結晶領域直
下に酸化領域を形成する方法(SIMOX; Porc.ISIAT
'83 1983 p.1855)、表面酸化された単結晶Si支持基
体の酸化面に単結晶Si基板を熱処理により張り合わせ
る方法(Digest of theIEEE Int. Elec. Devices Meeti
ng(IEDM) 1985 p.684)等を用いることができる。
【0014】導電性針状体はVLS成長法にて形成され
た針状単結晶体の少なくとも側面が厚さ0.1〜10μ
mの導電性膜で被服されたものであり、アスペクト比が
1〜500の範囲である導電性針状単結晶体でる。導電
性膜の厚さが0.1μm以下では導電性膜の破れ、摩擦
による剥がれ等が起こり、10μm以上では、膜の均一
性が得られなく、コストも高くなる。
た針状単結晶体の少なくとも側面が厚さ0.1〜10μ
mの導電性膜で被服されたものであり、アスペクト比が
1〜500の範囲である導電性針状単結晶体でる。導電
性膜の厚さが0.1μm以下では導電性膜の破れ、摩擦
による剥がれ等が起こり、10μm以上では、膜の均一
性が得られなく、コストも高くなる。
【0015】この導電性膜の形成は、針状単結晶体を蒸
着法、メッキ法、及びデイ ツプ法等で被覆する方法で行
われる。具体的には、針状単結晶体にNi−P又はCr
等の下地メッキをし、次にAu、Au合金、Rh等の表
層メッキをする方法がある。表層メッキは導電性の優れ
た金属を使用することが好ましく、特にAu、Au−N
i、Au−Co、Au−Cr、Au−Cu、Rhが好ま
しい。この導電性膜は針状単結晶体の少なくとも側面を
被覆しているものであるが、半導体集積回路の電気特性
測定用プローブピン等に使用する場合は、半導体集回路
の端子(パッド)と接触する導電性針状単結晶体の先端
部は、導電性膜で被覆されていることが好ましい。
着法、メッキ法、及びデイ ツプ法等で被覆する方法で行
われる。具体的には、針状単結晶体にNi−P又はCr
等の下地メッキをし、次にAu、Au合金、Rh等の表
層メッキをする方法がある。表層メッキは導電性の優れ
た金属を使用することが好ましく、特にAu、Au−N
i、Au−Co、Au−Cr、Au−Cu、Rhが好ま
しい。この導電性膜は針状単結晶体の少なくとも側面を
被覆しているものであるが、半導体集積回路の電気特性
測定用プローブピン等に使用する場合は、半導体集回路
の端子(パッド)と接触する導電性針状単結晶体の先端
部は、導電性膜で被覆されていることが好ましい。
【0016】又、本発明には、タングステン、パラジウ
ム等の金属製導電性針状体も用いることができ、その直
径は5〜300μmの範囲であり、高さは150μm以
上であり、そのアスペクト比は1〜500である。前記
導電性針状体は、接着剤及び金属等により基板と結合さ
れていてもよい。
ム等の金属製導電性針状体も用いることができ、その直
径は5〜300μmの範囲であり、高さは150μm以
上であり、そのアスペクト比は1〜500である。前記
導電性針状体は、接着剤及び金属等により基板と結合さ
れていてもよい。
【0017】本発明に用いられる低融点ガラスは、Pb
O、B2 O3 、ZnO等を含んだ低融点ガラスで、金属
・セラミック・ガラス等の接着に適したもので電子管の
シール等に用いられているものである。その低融点ガラ
スの熱膨張係数はSiに近い程よく、ディラートメータ
ーによる測定にて、30℃〜250℃における熱膨張係
数(1/℃)が3.0×10-6〜8.0×10-6の低融
点ガラスが好ましい。また、低融点ガラスの軟化点は低
い程よく、熱膨張の違いによるSi基板からの剥離や針
状体にメッキした導電性膜の剥離等を防ぐ上では、軟化
点が300〜500℃の低融点ガラスが好ましい。低融
点ガラスの形状等に、特に制限はなく、フリット状のも
の、ビーズ状のもの、ロッド状のもの、ペースト状のも
の等を用いることができる。このうち、フリット状のも
のは静電気で導電性針状体に付着しやすく、また、ペー
スト状のものは導電性針状体の間を這い上がりやすく、
且つ溶剤除去時に凹凸ができやすい。ビーズ状のもの
は、静電気による導電性針状体への付着がない、溶剤除
去が不要である、厚みの均一なものを得やすい等の利点
があり、最も好ましい。ビーズ状低融点ガラスの平均粒
径は20〜200μmのものが特に好ましい。低融点ガ
ラスによる包埋は、その厚みは50μm以上、好ましく
は100μm〜2.0mm厚さである。本発明の方法に
よれば、前記構造体における導電性針状体の位置精度
は、初期の目的位置に対する距離が0〜10μmの範囲
である。又、半導体集積回路の端子との接触のために、
前記低融点ガラスの面から、導電性針状体が10μm以
上、好ましくは20〜1500μm突出している必要が
ある。
O、B2 O3 、ZnO等を含んだ低融点ガラスで、金属
・セラミック・ガラス等の接着に適したもので電子管の
シール等に用いられているものである。その低融点ガラ
スの熱膨張係数はSiに近い程よく、ディラートメータ
ーによる測定にて、30℃〜250℃における熱膨張係
数(1/℃)が3.0×10-6〜8.0×10-6の低融
点ガラスが好ましい。また、低融点ガラスの軟化点は低
い程よく、熱膨張の違いによるSi基板からの剥離や針
状体にメッキした導電性膜の剥離等を防ぐ上では、軟化
点が300〜500℃の低融点ガラスが好ましい。低融
点ガラスの形状等に、特に制限はなく、フリット状のも
の、ビーズ状のもの、ロッド状のもの、ペースト状のも
の等を用いることができる。このうち、フリット状のも
のは静電気で導電性針状体に付着しやすく、また、ペー
スト状のものは導電性針状体の間を這い上がりやすく、
且つ溶剤除去時に凹凸ができやすい。ビーズ状のもの
は、静電気による導電性針状体への付着がない、溶剤除
去が不要である、厚みの均一なものを得やすい等の利点
があり、最も好ましい。ビーズ状低融点ガラスの平均粒
径は20〜200μmのものが特に好ましい。低融点ガ
ラスによる包埋は、その厚みは50μm以上、好ましく
は100μm〜2.0mm厚さである。本発明の方法に
よれば、前記構造体における導電性針状体の位置精度
は、初期の目的位置に対する距離が0〜10μmの範囲
である。又、半導体集積回路の端子との接触のために、
前記低融点ガラスの面から、導電性針状体が10μm以
上、好ましくは20〜1500μm突出している必要が
ある。
【0018】本発明において、基板上の所望の位置に立
った導電性針状体を、50μm以上の厚さの低融点ガラ
スで所望の位置に精度良く包埋し、該低融点ガラスの一
方の面から、導電性針状体が10〜1500μm突出し
ている導電性針状体構造体を得る方法としては、基板上
の導電性針状体の下部にビーズ状に加工した低融点ガラ
スを一定厚みに充填し、これを加熱炉にいれ、加熱熔
融、冷却し包埋する方法が好ましいが、他に基板上の導
電性針状体の下部にフリット状の低融点ガラスを一定厚
みに充填し、これを加熱炉に入れ、加熱熔融、冷却し包
埋する方法、導電性針状体の下部に溶媒に低融点ガラス
の粉体を分散させた溶液を注入し、これを加熱炉中で加
熱熔融、冷却し包埋する方法等が用いられる。
った導電性針状体を、50μm以上の厚さの低融点ガラ
スで所望の位置に精度良く包埋し、該低融点ガラスの一
方の面から、導電性針状体が10〜1500μm突出し
ている導電性針状体構造体を得る方法としては、基板上
の導電性針状体の下部にビーズ状に加工した低融点ガラ
スを一定厚みに充填し、これを加熱炉にいれ、加熱熔
融、冷却し包埋する方法が好ましいが、他に基板上の導
電性針状体の下部にフリット状の低融点ガラスを一定厚
みに充填し、これを加熱炉に入れ、加熱熔融、冷却し包
埋する方法、導電性針状体の下部に溶媒に低融点ガラス
の粉体を分散させた溶液を注入し、これを加熱炉中で加
熱熔融、冷却し包埋する方法等が用いられる。
【0019】図4にて、SOI基板上に成長させた針状
単結晶体を用いた導電性針状単結晶体構造体の製造工程
の概要を説明する。(A)は配線となるSi膜7がパタ
ーン化されたSOI基板上の所定の位置に、金粒子2が
載置された状態を示す。(B)はVLS成長法にて形成
された針状単結晶体を示す。(C)は先端合金部除去後
の状態を示す。(D)は導電性膜の被覆後の状態を示
す。(E)は、ビーズ状低融点ガラスを充填した状態を
示す。(F)は低融点ガラスを加熱熔融、冷却して包埋
処理をした後の状態を示す。
単結晶体を用いた導電性針状単結晶体構造体の製造工程
の概要を説明する。(A)は配線となるSi膜7がパタ
ーン化されたSOI基板上の所定の位置に、金粒子2が
載置された状態を示す。(B)はVLS成長法にて形成
された針状単結晶体を示す。(C)は先端合金部除去後
の状態を示す。(D)は導電性膜の被覆後の状態を示
す。(E)は、ビーズ状低融点ガラスを充填した状態を
示す。(F)は低融点ガラスを加熱熔融、冷却して包埋
処理をした後の状態を示す。
【0020】本発明に用いる針状単結晶体は、SOI基
板上に成長させたものが好ましいが、これに限るもので
はない。図5にて、Si単結晶基板上に成長させた針状
単結晶体を用いた導電性針状構造体の製造工程の概要を
説明する。(A)はVLS成長法にて形成された針状単
結晶体を示す。(B)は導電性膜の被覆後の状態を示
す。(C)は先端合金部除去後の状態を示す。(D)は
先端に導電性膜を被覆後の状態を示す。(E)は樹脂又
は低融点ガラスで包埋処理後の状態を示す。(F)は単
結晶基板を除去し、Auバンプをつけた状態を示す。
(G)は配線基板に接合、組み立てた状態を示す。
板上に成長させたものが好ましいが、これに限るもので
はない。図5にて、Si単結晶基板上に成長させた針状
単結晶体を用いた導電性針状構造体の製造工程の概要を
説明する。(A)はVLS成長法にて形成された針状単
結晶体を示す。(B)は導電性膜の被覆後の状態を示
す。(C)は先端合金部除去後の状態を示す。(D)は
先端に導電性膜を被覆後の状態を示す。(E)は樹脂又
は低融点ガラスで包埋処理後の状態を示す。(F)は単
結晶基板を除去し、Auバンプをつけた状態を示す。
(G)は配線基板に接合、組み立てた状態を示す。
【0021】本発明の導電性針状構造体は、側面に設け
られた導電性膜と配線基板とを接続し、電気特性測定用
組立物に組み立て、電気特性測定用プローブカ−ド等に
使用できる。図1にて、導電性針状構造体と配線基板の
接合、組み立て状態を示す。(A)は配線基板に導電性
針状構造体を取付け、配線した状態を上方より見た図を
示す。(B)はプローブピン、配線基板及び半導体集積
回路基板の位置関係を示す断面図である。
られた導電性膜と配線基板とを接続し、電気特性測定用
組立物に組み立て、電気特性測定用プローブカ−ド等に
使用できる。図1にて、導電性針状構造体と配線基板の
接合、組み立て状態を示す。(A)は配線基板に導電性
針状構造体を取付け、配線した状態を上方より見た図を
示す。(B)はプローブピン、配線基板及び半導体集積
回路基板の位置関係を示す断面図である。
【0022】前記電気特性測定用組立物においては、配
線基板と導電性針状体のなす角度を80〜90度に組み
立てることが好ましく、これにより、半導体集積回路の
測定表面と導電性針状体がほぼ、直角に接触するように
なり、プローブピンの寿命が長くなる。この電気特性測
定用プローブピンは、半導体集積回路の製造段階におけ
る回路素子等の測定用として、従来のタングステン等を
樹脂包埋したプローブピンに比較し、端子の形状及び相
互距離が微細化され、多端子化が可能であり、確実に接
触することが可能で、且つ、バーンインテストに使用可
能なプローブピンである点で優れている。
線基板と導電性針状体のなす角度を80〜90度に組み
立てることが好ましく、これにより、半導体集積回路の
測定表面と導電性針状体がほぼ、直角に接触するように
なり、プローブピンの寿命が長くなる。この電気特性測
定用プローブピンは、半導体集積回路の製造段階におけ
る回路素子等の測定用として、従来のタングステン等を
樹脂包埋したプローブピンに比較し、端子の形状及び相
互距離が微細化され、多端子化が可能であり、確実に接
触することが可能で、且つ、バーンインテストに使用可
能なプローブピンである点で優れている。
【0023】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 (実施例1)まず、表面酸化された単結晶Si基板の酸
化面に別の単結晶Si基板を熱処理により張り合わせ
(以下SOI基板という)、一般的なフォトリソグラフ
法とエッチング法を用いて図4(A)に示すように所望
のSi膜7のパターンと金粒子2のパターンを形成し
た。このパターン化したSi膜7は、後で配線として用
いられるものである。なお、本実施例においては金粒子
2は大きさが30μm、高さが2μmのドット状とし
た。次に、図4(B)に示すように直径15μm高さ1
000μmの針状単結晶体を成長させた。その後、SO
I基板と針状単結晶体を研摩用ワックスで包埋し、#4
000アルミナ砥粒ラッピングシートによる湿式研摩に
よって図4(C)に示すように針状単結晶体先端合金部
の除去し、高さを800μmにした。研摩後、ワックス
を溶剤で溶解除去し、針状単結晶体が形成されたSOI
基板を洗浄、脱脂した。
化面に別の単結晶Si基板を熱処理により張り合わせ
(以下SOI基板という)、一般的なフォトリソグラフ
法とエッチング法を用いて図4(A)に示すように所望
のSi膜7のパターンと金粒子2のパターンを形成し
た。このパターン化したSi膜7は、後で配線として用
いられるものである。なお、本実施例においては金粒子
2は大きさが30μm、高さが2μmのドット状とし
た。次に、図4(B)に示すように直径15μm高さ1
000μmの針状単結晶体を成長させた。その後、SO
I基板と針状単結晶体を研摩用ワックスで包埋し、#4
000アルミナ砥粒ラッピングシートによる湿式研摩に
よって図4(C)に示すように針状単結晶体先端合金部
の除去し、高さを800μmにした。研摩後、ワックス
を溶剤で溶解除去し、針状単結晶体が形成されたSOI
基板を洗浄、脱脂した。
【0024】次に、Siを選択的にメッキできるNi−
P無電解メッキによりSiの針状単結晶体3とSi膜7
にNi−Pを1μmメッキした。更にこの上に、Au
1.5μとRh1μmを電解メッキ法により順にメッキ
して、導電性針状単結晶体と配線を形成した。このSO
I基板上に、低融点ガラスビーズ〔平均粒径100μ
m、軟化温度390℃、30℃〜250℃における熱膨
張係数(1/℃)が4.2×10-6〕を図4(E)に示
すように充填した。その後、低融点ガラスを加熱炉中で
加熱熔融、冷却させ、図4(F)に示すように針状単結
晶体を包埋し、導電性針状構造体を作製した。この時、
導電性針状単結晶体の先端300μmが低融点ガラスの
表面から突出していた。最後に、図1に示すようにSO
I基板の接続端子にリード線をつなぎ、導電性針状単結
晶体をプローブとして、各種評価を行った。常温での評
価の結果、導電性針状単結晶体の位置精度は、3μm以
下であり、プローブとして使用可能であった。また、耐
熱性をみるために150℃で1時間加熱したところ、導
電性針状単結晶体の位置精度は6μm以下であり、プロ
ーブとして使用可能であった。さらに、目視にて外観検
査を行なった結果、常温および高温で加熱後ともに良好
であった。
P無電解メッキによりSiの針状単結晶体3とSi膜7
にNi−Pを1μmメッキした。更にこの上に、Au
1.5μとRh1μmを電解メッキ法により順にメッキ
して、導電性針状単結晶体と配線を形成した。このSO
I基板上に、低融点ガラスビーズ〔平均粒径100μ
m、軟化温度390℃、30℃〜250℃における熱膨
張係数(1/℃)が4.2×10-6〕を図4(E)に示
すように充填した。その後、低融点ガラスを加熱炉中で
加熱熔融、冷却させ、図4(F)に示すように針状単結
晶体を包埋し、導電性針状構造体を作製した。この時、
導電性針状単結晶体の先端300μmが低融点ガラスの
表面から突出していた。最後に、図1に示すようにSO
I基板の接続端子にリード線をつなぎ、導電性針状単結
晶体をプローブとして、各種評価を行った。常温での評
価の結果、導電性針状単結晶体の位置精度は、3μm以
下であり、プローブとして使用可能であった。また、耐
熱性をみるために150℃で1時間加熱したところ、導
電性針状単結晶体の位置精度は6μm以下であり、プロ
ーブとして使用可能であった。さらに、目視にて外観検
査を行なった結果、常温および高温で加熱後ともに良好
であった。
【0025】(実施例2)単結晶Si基板(以下基板と
いう)上に、フォトリソグラフ法を用いAuパターンを
形成し、VLS成長法により直径15μmの針状単結晶
体を等間隔に、高さ1000μmに成長させた。次に、
針状単結晶体が形成された基板を洗浄、脱脂し、フッ化
水素酸で、処理した後、Ni−P化学メッキを1μm、
続いてAu電気メッキを1μm施した。次に、基板と針
状単結晶体を研摩用ワックスで包埋し、#4000アル
ミナ砥粒ラッピングシートによる湿式研摩をし、針状単
結晶体先端合金部の除去するとともにその高さを800
μmに均等化した。
いう)上に、フォトリソグラフ法を用いAuパターンを
形成し、VLS成長法により直径15μmの針状単結晶
体を等間隔に、高さ1000μmに成長させた。次に、
針状単結晶体が形成された基板を洗浄、脱脂し、フッ化
水素酸で、処理した後、Ni−P化学メッキを1μm、
続いてAu電気メッキを1μm施した。次に、基板と針
状単結晶体を研摩用ワックスで包埋し、#4000アル
ミナ砥粒ラッピングシートによる湿式研摩をし、針状単
結晶体先端合金部の除去するとともにその高さを800
μmに均等化した。
【0026】研摩後、ワックスを溶剤で溶解除去し、研
摩した針状単結晶体の先端へ蒸着によりAu薄膜を付
け、さらに電気メッキによりRhメッキ1μmを施し
た。この基板上に、低融点ガラスビーズ〔平均粒径10
0μm、軟化温度390℃、30℃〜250℃における
熱膨張係数(1/℃)が4.2×10-6〕を充填した。
その後加熱炉中で低融点ガラスを加熱熔融、冷却させ、
導電性針状単結晶体を包埋し、導電性針状構造体を作製
した。この時、導電性針状単結晶体の先端500μmが
低融点ガラス表面から突出していた。次に、突出してい
る導電性針状単結晶体を導電性接着剤、研摩用ワックス
の順に覆った後、Si基板を#4000アルミナ砥粒ラ
ッピングシートで湿式研摩し、導電性針状構造体から除
去した。その後、ワックスを除去し導電性接着剤部に電
極を取付け、これを利用して針状単結晶体の底部に径1
5μm、高さ10μmのAuバンプをメッキした。導電
性針状単結晶体のそれぞれに接続できる接続用端子を配
した配線基板をフットワークメッキで作製し、これと導
電性針状構造体のAuバンプを突合わせて重ね、配線基
板と導電性針状構造体の間にエポキシ樹脂を充填、加熱
硬化させ一体化し導電性針状構造体組立物を作製した。
最後に、図1に示すようにこの導電性針状構造体組立物
の配線基板上の接続端子にリード線をつなぎ、導電性針
状単結晶体をプローブとして、各種評価を行った。常温
での評価の結果、導電性針状単結晶体の位置精度は、4
μm以下であり、プローブとして使用可能であった。ま
た、耐熱性をみるために150℃で1時間加熱したとこ
ろ、導電性針状単結晶体の位置精度は6μm以下であ
り、プローブとして使用可能であった。さらに、目視に
て外観検査を行なった結果、常温および高温で加熱後と
もに良好であった。
摩した針状単結晶体の先端へ蒸着によりAu薄膜を付
け、さらに電気メッキによりRhメッキ1μmを施し
た。この基板上に、低融点ガラスビーズ〔平均粒径10
0μm、軟化温度390℃、30℃〜250℃における
熱膨張係数(1/℃)が4.2×10-6〕を充填した。
その後加熱炉中で低融点ガラスを加熱熔融、冷却させ、
導電性針状単結晶体を包埋し、導電性針状構造体を作製
した。この時、導電性針状単結晶体の先端500μmが
低融点ガラス表面から突出していた。次に、突出してい
る導電性針状単結晶体を導電性接着剤、研摩用ワックス
の順に覆った後、Si基板を#4000アルミナ砥粒ラ
ッピングシートで湿式研摩し、導電性針状構造体から除
去した。その後、ワックスを除去し導電性接着剤部に電
極を取付け、これを利用して針状単結晶体の底部に径1
5μm、高さ10μmのAuバンプをメッキした。導電
性針状単結晶体のそれぞれに接続できる接続用端子を配
した配線基板をフットワークメッキで作製し、これと導
電性針状構造体のAuバンプを突合わせて重ね、配線基
板と導電性針状構造体の間にエポキシ樹脂を充填、加熱
硬化させ一体化し導電性針状構造体組立物を作製した。
最後に、図1に示すようにこの導電性針状構造体組立物
の配線基板上の接続端子にリード線をつなぎ、導電性針
状単結晶体をプローブとして、各種評価を行った。常温
での評価の結果、導電性針状単結晶体の位置精度は、4
μm以下であり、プローブとして使用可能であった。ま
た、耐熱性をみるために150℃で1時間加熱したとこ
ろ、導電性針状単結晶体の位置精度は6μm以下であ
り、プローブとして使用可能であった。さらに、目視に
て外観検査を行なった結果、常温および高温で加熱後と
もに良好であった。
【0027】(実施例3)実施例1の包埋処理におい
て、低融点ガラスビーズを用いる代わりに、低融点ガラ
ス粉体〔平均直径4μm、軟化温度390℃、30℃〜
250℃における熱膨張係数(1/℃)が4.2×10
-6〕を分散させた溶液を、加熱熔融、冷却後に針状単結
晶体の先端の300μmが低融点ガラス上に突出するよ
うに注入し、加熱炉中で加熱熔融、冷却し包埋し導電性
針状構造体とした。包埋処理以外は実施例1と同様に行
った。常温での評価の結果、導電性針状構造体の導電性
針状単結晶体の位置精度は、4μm以下であり、プロー
ブとして使用可能であった。また、150℃で1時間加
熱したところ、導電性針状単結晶体の位置精度は5μm
以下であり、プローブとして使用可能であった。さら
に、目視にて外観検査を行なった結果、常温及び150
℃で加熱後ともに良好であった。
て、低融点ガラスビーズを用いる代わりに、低融点ガラ
ス粉体〔平均直径4μm、軟化温度390℃、30℃〜
250℃における熱膨張係数(1/℃)が4.2×10
-6〕を分散させた溶液を、加熱熔融、冷却後に針状単結
晶体の先端の300μmが低融点ガラス上に突出するよ
うに注入し、加熱炉中で加熱熔融、冷却し包埋し導電性
針状構造体とした。包埋処理以外は実施例1と同様に行
った。常温での評価の結果、導電性針状構造体の導電性
針状単結晶体の位置精度は、4μm以下であり、プロー
ブとして使用可能であった。また、150℃で1時間加
熱したところ、導電性針状単結晶体の位置精度は5μm
以下であり、プローブとして使用可能であった。さら
に、目視にて外観検査を行なった結果、常温及び150
℃で加熱後ともに良好であった。
【0028】(比較例1)直径25μm、高さ500μ
mのプローブ用タングステン線を顕微鏡を用いて、配線
基板上に手作業にて固定し、エポキシ樹脂を流し込んで
後、加熱硬化させ電気特性測定用組立物を得、評価を行
った。評価の結果、組立物のタングステンプロ−ブの位
置精度は、4μm以下であり問題なかったが、150℃
で1時間加熱したところ、タングステンプロ−ブの位置
精度は27μm以上となり、プローブとして使用できな
かった。さらに、目視にて外観検査を行なった結果、常
温では良好であったが、150℃で加熱後は、高熱によ
り樹脂が変形し、反り、膨らみ等が発生していた。ま
た、150℃で加熱後は樹脂から微量のガスが発生し
た。外観検査及び位置精度の測定結果を実施例1〜3の
結果とともに表1に示す。
mのプローブ用タングステン線を顕微鏡を用いて、配線
基板上に手作業にて固定し、エポキシ樹脂を流し込んで
後、加熱硬化させ電気特性測定用組立物を得、評価を行
った。評価の結果、組立物のタングステンプロ−ブの位
置精度は、4μm以下であり問題なかったが、150℃
で1時間加熱したところ、タングステンプロ−ブの位置
精度は27μm以上となり、プローブとして使用できな
かった。さらに、目視にて外観検査を行なった結果、常
温では良好であったが、150℃で加熱後は、高熱によ
り樹脂が変形し、反り、膨らみ等が発生していた。ま
た、150℃で加熱後は樹脂から微量のガスが発生し
た。外観検査及び位置精度の測定結果を実施例1〜3の
結果とともに表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】尚、測定法は下記の方法で行った。(位置
精度)最小読み取り単位、1μmのX−Yステージつき
光学顕微鏡型測長機を使用し、基準点を決め、それぞれ
に配置された導電性針状単結晶体の常温および150℃
における中心座標を測定した。該導電性針状単結晶体の
中心座標と設計上の中心座標との距離を求め、位置精度
とした。
精度)最小読み取り単位、1μmのX−Yステージつき
光学顕微鏡型測長機を使用し、基準点を決め、それぞれ
に配置された導電性針状単結晶体の常温および150℃
における中心座標を測定した。該導電性針状単結晶体の
中心座標と設計上の中心座標との距離を求め、位置精度
とした。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高温状態で半導体集積回路の電気特性測定用プローブピ
ン等に使用できる導電性針状体構造体及びそれを用いた
組立物を得ることができる。
高温状態で半導体集積回路の電気特性測定用プローブピ
ン等に使用できる導電性針状体構造体及びそれを用いた
組立物を得ることができる。
【図1】図1は導電性針状構造体と配線基板を接合した
導電性針状構造体組立物の一例を示す図であり、(A)
はその平面図、(B)はその断面図である。
導電性針状構造体組立物の一例を示す図であり、(A)
はその平面図、(B)はその断面図である。
【図2】図2はVLS成長法により形成された針状単結
晶体の一例を示す図である。
晶体の一例を示す図である。
【図3】図3は導電性針状構造体の一例を示す図であ
る。
る。
【図4】図4は導電性針状単結晶体構造体の製造工程の
一例を示す図である。
一例を示す図である。
【図5】図5は導電性針状単結晶体構造体の製造工程の
一例を示す図である。
一例を示す図である。
1; 単結晶基板 2; 金粒子 3; 針状単結晶体 4; 先端合金部 5; Si基板 6; SiO2 膜(絶縁膜) 7; Si膜(単結晶膜) 8; 導電性膜 9; 低融点ガラス 10; SOI基板 11; 金バンプ 12; 配線基板 13; 絶縁基板 14; 配線 15; リード線 16; 半導体集積回路基板
Claims (3)
- 【請求項1】 直径5〜300μm、アスペクト比1〜
500の複数の導電性針状体の一部分を、30℃〜25
0℃における熱膨張係数(1/℃)が3.0×10-6〜
8.0×10-6の低融点ガラスで包埋し、且つ該導電性
針状体の少なくとも一端が該低融点ガラスの面から10
μm以上突出してなることを特徴とする導電性針状構造
体。 - 【請求項2】 直径5〜300μm、アスペクト比1〜
500の複数の導電性針状体が存在する基板上に30℃
〜250℃における熱膨張係数(1/℃)が3.0×1
0-6〜8.0×10-6の低融点ガラスを配置し、加熱熔
融、冷却することを特徴とする導電性針状構造体の製造
方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の導電性針状構造体を用い
てなる組立物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6241636A JPH08105915A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 導電性針状構造体及びこれを用いた組立物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6241636A JPH08105915A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 導電性針状構造体及びこれを用いた組立物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105915A true JPH08105915A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17077270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6241636A Pending JPH08105915A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 導電性針状構造体及びこれを用いた組立物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105915A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100449308B1 (ko) * | 1998-11-30 | 2004-09-18 | 가부시키가이샤 어드밴티스트 | 콘택트 구조물을 제조하는 방법 |
JP2007333619A (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-27 | National Institute For Materials Science | 半導体ナノ細線を用いたプローブ及びその製造方法 |
WO2020203848A1 (ja) * | 2019-04-05 | 2020-10-08 | 日本電産リード株式会社 | 検査治具、および検査装置 |
-
1994
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