JP3156874B2 - 回路測定用端子およびその製造方法 - Google Patents
回路測定用端子およびその製造方法Info
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Description
路の特性を測定するため、半導体集積回路のパッドに接
触される回路測定用端子およびその製造方法に関するも
のである。
良品除去のため何度か電気的特性を測定する必要があ
る。例えばLSIの場合、ウェハ内に回路素子を製造し
た段階で、各チップを構成する回路素子の動作をテスト
するための測定が行われ、この後、ウェハから切取られ
たチップをパッケージに収容したり、TABテープに実
装した状態で、再度動作をテストするための測定が行わ
れる。このうち、前者は、通常タングステン等の金属に
よって構成された針状の測定端子を有するプローブカー
ドが使用される。また、後者は、アウターリードが挿入
されるソケットを使用することが多いが、TABの場合
は、プローブカードが使用されることがある。
の接続状態を示す説明図である。図20は図19のX−
X線断面を示す説明図である。両図に示すように、プロ
ーブカード10は、中央部に開口部11aを有するカー
ド基板11と、このカード基板11の裏面に設けられた
複数の配線パターン12と、これら配線パターン12の
端部に接続され、且つ図示せぬ樹脂によってカード基板
11に固定された細い金属製の針13とを有している。
これら針13の先端は、例えばウェハ14に形成された
LSIチップ15のパッド16に接触され、この状態で
所要の測定が行われる。
密度化に伴い、前記パッド16のサイズは小さくなり、
パッド相互の間隔が狭くなり、またパッド16の数も増
大している(特に論理デバイスではこの傾向が顕著であ
る。)。従来のプローブカードでは、これらの状況に対
応できなくなりつつあり、以下に示す問題が生じてい
た。
問題点 従来のプローブカード10では、針13が鋭角的に傾斜
してパッド16の表面に接触しているのでプローブカー
ド10に荷重を加えるとパッド上で針13が移動する。
一方、パッド16は通常アルミニウム合金によって構成
され、その表面には酸化膜ができるため、プローブカー
ド10に荷重を加え、針13で該酸化膜を擦って除去し
ている。しかし、パッドのサイズが小さくなった場合、
針13で酸化膜を擦る際、図21,図22に示すように
針13がパッド16からはみ出して、表面保護用の絶縁
膜17を破ることがある。
点 この場合、プローブカード10の針13の位置精度を維
持できなくなる。すなわち、通常、プローブカード10
の針13の位置は樹脂によって配線パターン12に固定
され、この後、針13の相互間隔が微調整される。しか
し、針の先端の径は30μm程度であり、パッド16の
ピッチが80μmであると、針の平均間隔は50μmと
なり、製造が困難となりつつある。
するものも珍しくなくなり、パッドの数が増加が顕著で
ある。図19,図20に示す従来のプローブカードは、
針13が平面状に並べられており、針13の間隔はパッ
ド16に接触する先端部から配線パターン12に接続さ
れる端部に向けて次第に広げられている。これは、配線
パターン12の相互間隔を確保し、外部へ信号を取出す
ための配線の接続を容易にするためである。しかし、パ
ッドの数が増加した場合、配線パターン12の相互間隔
を十分確保することが困難となる。
加えて、次のような問題もある。
違いによる問題点 信頼性試験等において、高温の状態でLSIをテストす
ることが増えつつある。この場合、プローブカード10
もある程度高温となるが、LSIの基板としてのシリコ
ンウェハ14と、プローブカード10のカード基板11
を構成する例えばエポキシ樹脂は、熱膨張係数が異なっ
ている。このため、針13の位置とパッド16の位置と
が大きくずれ、測定が困難となることがあった。
狭ピッチ、小サイズ、多数個のパッド、温度条件の変化
に対応することは困難であった。
り、その目的とするところは、パッドが狭ピッチ、小サ
イズとなったり、パッド数が増大した場合においても、
確実に接触することが可能な回路測定用端子およびその
製造方法を提供しようとするものである。
場合においても、確実に接触することが可能な回路測定
用端子およびその製造方法を提供しようとするものであ
る。
定用端子は、配線パターンと同一形状のパターンの導電
膜形成面と該導電膜形成面に隣接された非導電膜形成面
とを備えた基板と、前記導電膜形成面内の所望の位置に
形成された弾性変化して湾曲する複数の針状結晶と、前
記導電膜形成面上と前記針状結晶上とに形成された導電
膜と、を備えたことを特徴とする。
本願第1の発明において、前記導電膜形成面は前記針状
結晶と同一材料で構成されることを特徴とする。
本願第1又は第2の発明において、前記非導電膜形成面
は、絶縁層を有する基板、あるいはそれ自体が絶縁物の
基板の表面であり、前記導電膜形成面は前記非導電膜形
成面上に形成された堆積膜の表面であることを特徴とす
る。
本願第1〜第3のいずれかの発明において、前記複数の
針状結晶がいずれも基板面の法線方向と0.1〜20度
の傾きをもっていることを特徴とする。
法は、基板上に、配線パターンと同一形状のパターンで
あって導電膜を形成可能な単結晶膜を形成する工程と、
前記単結晶膜のパターン内の所定の位置に該単結晶膜と
合金を形成する金属層又は前記単結晶膜よりも融点の低
い金属層を形成する工程と、前記単結晶膜を構成する1
又は2以上の単結晶膜材料元素を含む雰囲気内におい
て、前記単結晶膜上の前記金属層により形成される液滴
内に前記単結晶膜材料元素を取込み、前記単結晶膜のパ
ターン内に前記単結晶膜材料元素からなり弾性変化して
湾曲する針状結晶を形成する工程と、前記単結晶膜上と
前記針状結晶上とを基板面に対し選択的にメッキするこ
とにより導電膜を形成する工程と、を備えたことを特徴
とする。
電膜形成面とは、メッキ等の導電膜形成処理において、
その上に、導電膜が形成される面、導電膜が形成されな
い面を示すものである。
の導電膜形成面と該導電膜形成面に隣接する非導電膜形
成面とを備えた基板の該導電膜形成面内に、針状結晶を
形成し、その後前記導電膜形成面上と前記針状結晶上と
に導電膜(導電膜形成面上に形成される導電膜は配線と
なる)を形成することにより、回路測定用端子を形成し
ている。
金属の配線パターンを形成した後、針状結晶を結晶を形
成する場合には、針状結晶の形成温度が高温の場合、配
線金属にクラックが入ったり、著しい場合には剥離する
ことがある。従って、針状結晶材料と配線材料とを選定
する場合に、クラック等が生じない材料の組み合わせを
考慮する必要がある。本発明によれば、針状結晶の形成
時にクラック等が生じない材料で導電膜形成面を設け、
この導電膜形成面内の所望の位置に針状結晶を形成した
後に、自己整合的に配線となる導電膜を導電膜形成面上
に形成するので、針状結晶の形成時にクラック等が生じ
るような導電材料であっても、配線材料として用いるこ
とができる。
はクラック等が生じない材料の組み合わせであれば、異
種材料であってもよいが、同一材料とすれば、熱膨張係
数等の特性を完全に一致させることができる。
を、絶縁層を有する基板、あるいはそれ自体が絶縁物の
基板の表面とし、前記導電膜形成面を前記非導電膜形成
面上に形成された堆積膜の表面として、針状結晶を成長
させれば、針状結晶を成長させる基板面と電気的に絶縁
して回路測定用端子を形成できる。特に複数の針状結晶
を形成した場合に針状結晶間の電気的絶縁を図ることが
できる。
は、LSIの微細加工プロセスに用いられるリソグラフ
やドライエッチング等の技術を使用して形成できるた
め、従来のプローブカードに比べて飛躍的に微細化する
ことができる。したがって、パッドのサイズが小さくな
ったり、パッドの数が増大したり、パッド相互のピッチ
が狭まった場合においても十分対応できるものである。
の法線方向に対して一定角度に傾ければ、基板に荷重を
掛けても、常に針状結晶が一定方向に弾性変形し、端子
どうしの接触/短絡が起こらないようにすることができ
る。このような構成は、端子どうしの間隔が狭い場合、
端子が長い場合に特に有効である。即ち、端子どうしの
間隔が狭い、端子が長い等の場合には、図14(a)の
ように基板21に針状結晶23を垂直に成長させた回路
測定用端子では、図14(b)のように基板21に垂直
に圧力を加えると、針状結晶23が一定方向に弾性変形
せず、図中A部のように端子どうしが接触することがあ
る。しかし、図15(a)のように基板21の法線方向
に対して一定角度傾けて、針状結晶23を成長させた回
路測定用端子では、図15(b)のように基板21に垂
直に圧力を加えると、針状結晶23が一定方向に弾性変
形し、端子どうしが接触/短絡することはない。なおよ
り具体的には、針状結晶を基板面の法線方向に対して傾
ける角度θは0.1度〜20度の範囲で設定することが
望ましい。角度θが0.1度より小さいと、基板に成長
した針状結晶が互いに異なった方向に変形する場合があ
り、角度θが20度を超えると、針状結晶に対して斜め
方向に加わる力が大きくなり、必要な接触抵抗を得る前
に針状結晶が折れてしまう場合があるからである。
して説明する。
に、本発明の背景技術となる、基板の所定の位置に針状
結晶を形成する方法について説明する。この方法は、
「R.S.Wagner and W.C.Ellis:Appl.Phys Letters 4(1
964)89」に開示されているものである。図16はかか
る針状結晶の形成方法を説明するための図である。
1)面であるシリコン(Si)単結晶31の所定の位置
に金(Au)粒子32を載置する。これをSiH4 ,S
iCl4 等のシリコンを含むガスの雰囲気中でSi−A
u合金の融点以上に加熱する。Si−Au合金はその融
点が低いため、金粒子32は載置された部分にこの合金
の液滴ができる。このとき、ガスの熱分解により、シリ
コンが雰囲気中より取込まれるが、液状体は他の固体状
態に比べてシリコン原子を取込み易く、Si−Au合金
の液滴中には次第にシリコンが過剰となる。この過剰シ
リコンはシリコン基板31上にエピタキシャル成長し、
同図(b)に示すように、[111]軸方向に沿って針
状結晶33が成長する。この針状結晶33は単結晶であ
り、基板31の結晶方向と同一方位を有する。また、針
状結晶33の直径は液滴の直径とほぼ同一である。
する方法を基にしたものである。以下、本発明に係る回
路測定用端子の構成及びその製造方法について説明す
る。
の概略的断面図である。
し、1は絶縁面(非導電膜形成面)を構成するサファイ
ア(α−Al2 O3 )基板、2aはその表面が導電膜形
成面となるSi単結晶膜、4はSiの針状結晶、5はS
iの針状結晶4及びSi単結晶膜2a上に設けられるニ
ッケル・リン膜、6は配線抵抗を小さくするために設け
られる金メッキ膜である。サファイア基板1は絶縁性を
有するとともに、その表面に単結晶Siをエピタキシャ
ル成長することができるものである。サファイア基板1
上に成長されるSiの針状結晶4は、サファイア基板1
と電気的に絶縁され、針状結晶4上に設けられたニッケ
ル・リン膜5及び金メッキ膜6で導電膜を構成する。導
電膜形成面たるSi単結晶膜2a上に形成されるニッケ
ル・リン膜5及び金メッキ膜6は配線部となる。
状結晶とは同一材料のSiで構成しているが、クラッ
ク、剥離等が生じなければ異種材料としてもよい。
成し、この単結晶膜上に針状結晶を成長させており、S
OI技術を前提とする。本実施例ではSOI技術とし
て、サファイア、スピネル(MgAlO3 )等の絶縁性
を有する単結晶基板の表面に単結晶Siを形成する方法
を用いているが、その他の方法として、単結晶Si基板
に酸素イオンを打ち込んで単結晶領域直下に酸化領域を
形成する方法(SIMOX;Proc.ISIAT '83 1983 p.18
55)、表面酸化された単結晶Si支持基体の酸化面に単
結晶Si基板を熱処理により貼り合わせる方法(Digest
of the IEEE Int.Elec.Devices Meeting(IEDM)1985 p
684 )等を用いることができる。本実施例において用い
られるSOI技術は、絶縁面上の単結晶膜に所定の方位
で針状結晶を成長させるため、少なくとも針状結晶の径
程度の大きさで単結晶性が維持できるような方法が望ま
しい。
い等により、端子どうしが接触する可能性がある場合に
は、既に述べたように針状結晶を基板面の法線方向に対
して一定角度(0.1度〜20度の範囲が望ましい)に
傾けて形成するのが望ましい。なお、Si単結晶を、例
えばサファイア基板面に対して、一定角度傾けて成長さ
せるには、サファイアの方位〈0001〉あるいは、
し面にSi単結晶を成長させればよい。
方法について説明する。なお、ここでは、サファイア上
に単結晶Siを形成した基板、いわゆるSOS基板を用
い、基板面(サファイア面)に対して針状結晶を垂直に
成長させた場合について説明する。
子の製造工程図である。
イア(α−Al2 O3 )基板1を用意して、気相成長装
置の反応管内に置いて、約1000℃に加熱し、モノシ
ランと水素との混合ガスを流し、サファイア基板面1上
にSi単結晶膜2を形成する。
薄膜2上にフォトリソグラフ法、エッチング法、又はメ
ッキ法等の方法で、金ドット3を形成する。なお、この
金ドット3の位置に後で述べる工程で針状結晶が形成さ
れる。成長する針状結晶の径は金ドット3の体積に依存
する。即ち、金ドット3のドット径か膜厚かを調整すれ
ば、針状結晶の径を制御することができる。従って、成
長させようとする針状結晶の径により金ドット3の大き
さと厚さとを適宜設定する必要がある。ただし、(Au
の膜厚)/(ドット径)の比は大きい方が望ましい。こ
れは(Auの膜厚)/(ドット径)の比が小さいと、後
述するAu−Siの液滴形成時に液滴の表面張力により
複数の液滴に分割し、結果的に1個のドットから複数の
針状結晶が生成されることになるからである。
リソグラフ法とエッチングによりサファイア基板1上の
シリコン単結晶膜2をパターン化してシリコン単結晶膜
2aを形成する。このシリコン単結晶膜2aのパターン
は外部と電気的に接続する配線パターンと同一の形状に
しておく。
板を反応管内で、Si−Au合金の共晶点以上に加熱
(ここでは約950℃で加熱)し、四塩化珪素と水素の
混合ガスを流すと金ドット3の位置に針状結晶4が形成
される。この後、図8に示すように以下の組成のメッキ
液を用いて、 無電解メッキを行うとシリコン単結晶膜2aの表面(導
電膜形成面)と針状結晶4の表面とがニッケル・リン膜
5で覆われる。一方、サファイア基板1が露出している
部分(非導電膜形成面)はニッケル・リンは析出しな
い。更に図9に示すように、配線抵抗を小さくするため
にニッケル・リン膜5上に電気メッキにより金メッキ膜
6を形成し、回路測定用端子51を形成した。
を、LSIの微細加工プロセスに用いられるリソグラ
フ、ドライエッチング等の技術を使用して形成できるた
め、従来のプローブカードに比べて飛躍的に微細化する
ことができる。ここで、本実施例で度々行われるフォト
リソグラフ法は、針状結晶の形成以前に形成されるの
で、ほぼ平坦な基板面に対して行われる。したがって、
パッドのサイズが小さくなったり、パッドの数が増大し
たり、パッド相互のピッチが狭まった場合においても十
分な精度で回路測定用端子を作製することができる。
ードは、針によってパッドの表面を斜めから擦すること
により、表面の自然酸化膜を破っていた。この実施例に
おいて、回路測定用端子51の先端は、Si−Au合金
に被覆された金等の導電材料である。この回路測定用端
子51の先端を、図17及び図18に示すように、アル
ミニウム合金製のパッド52の表面に当接し、基板41
(サファイア基板1に対応する)を加圧すると、回路測
定用端子51によって自然酸化膜53が破かれ、回路測
定用端子51とパッド52とが接触される。
測定用端子51は弾性変化して湾曲する。このとき回路
測定用端子51を基板41の表面の法線方向に対して所
定に角度、例えば、5度傾ければ、図15に示したよう
に回路測定用端子51は一定方向に弾性変形し、互いに
接触/短絡等は起こらない。また、この回路測定用端子
51を構成する針状結晶は殆ど結晶欠陥のない完全結晶
であるため機械的強度が強く、弾性変形範囲が大きい。
具体的には、直径が30μm、長さが1mmの回路測定
用端子51に対して、その軸方向に8gfの加重を加え
た場合、図18に示す反り量Lは400μmであった。
このように、回路測定用端子51は機械的強度が強いた
め、回路測定用端子51によってパッド52の自然酸化
膜53を確実に破ることができるとともに、互いに接触
/短絡等は起こらず、多数回の使用にも絶え得るもので
ある。
測定用端子51を振動させることにより、パッド52の
自然酸化膜53を一層有効に除去することができる。
料とした場合の製造方法について説明する。
を用いることができる。
ァイア基板面1上にSi単結晶薄膜2を形成した後、図
10に示すように、Si単結晶薄膜2上にAu薄膜7を
蒸着により形成し、更にレジスト8をスピン・コート法
により塗布する。次に、一般的なフォトリソグラフィー
法の手順に従い露光、及び現像を行ないレジスト8を所
望のパターンに形成し、更にレジストマスク8で覆われ
ていない部分のAu薄膜7、Si単結晶薄膜2をエッチ
ングにより除去しサファイア基板1面を露出させる。
を構成する堆積膜9を全面(サファイア基板1の表面及
びレジストマスク8の表面)に蒸着し、図12に示すよ
うに、リフトオフ法により堆積膜9に孔を開ける。具体
的には、レジスト剥離液に浸漬することによりレジスト
マスク8は溶解し、その上の堆積膜9も同時に取り除か
れ、レジストマスク8の形状に添った孔が得られる(ド
ット状のAu薄膜7が露出する)。次に図13に示すよ
うに再度フォトリソグラフ法とエッチング法を用いて堆
積膜9を所望のパターンに加工して堆積膜9a(導電膜
形成面となる)とする。
針状結晶4を成長させ、更にサファイア基板面に対して
堆積膜9aの面のみ無電解メッキ等により形成される導
電膜を形成し、その上に電気メッキにより金メッキ膜6
を形成して回路測定用端子を形成する。
晶を形成しているが、端子間の絶縁性を確保できる基板
であれば、半導体等の他の材料の基板を用いても良い。
例えば、基板をSiとした場合の実施例について以下に
説明する。
いる場合は、高抵抗率のSi基板60に非導電膜形成面
となる堆積膜61、導電膜形成面(パターンニングされ
た面)となる堆積膜62をそれぞれ積層し、針状結晶を
成長させる部分のみ開口(開口部63)してSi基板6
0のSi面を露出させ、このSi面に図23(b)に示
すように金薄膜64を形成して、開口部63の位置にS
i針状結晶を形成した後、導電膜形成面(堆積膜62の
面上)上とSi針状結晶上に導電膜を形成すればよい。
高抵抗率のSi基板70に非導電膜形成面となる堆積膜
71を積層し、導電膜形成面となる部分及び針状結晶を
成長させる部分のみ開口してSi面70′(Si基板7
0の一部の面)を露出させ、針状結晶を成長させる部分
のみに金ドット74を形成し、この金ドット74を基に
してSi針状結晶を形成した後、導電膜形成面(Si面
70′)上とSi針状結晶上に導電膜を形成してもよ
い。なお、図24(a)は図24(b)のX−X線断面
を示す図である。
に利用できる無電解メッキとしてはCu(NO3)2 10g、HF
50cc、水 500cc による銅の無電解メッキがある。
で液滴を形成するような金属、即ち、基板と合金を形成
する金属又は前記基板よりも融点の低い金属であればよ
い。例えば、本実施例において、シリコンと合金を作る
ための金属は、金に限定されるものではなく、低融点合
金となる物であればよい。
げるために金をコートしたが、このコート材料は金に限
定されるものではなく、他の導電材料でも可能である。
但し、酸化物ができにくい貴金属が望ましい。
用端子によって半導体集積回路の動作特性を測定する場
合について説明したが、本発明の回路測定用端子は半導
体集積回路に限定されるものではなく、他の回路の測定
にも適用可能である。
針状結晶の形成時にもクラック等が生じない材料で導電
膜形成面を設け、この導電膜形成面内の所望の位置に針
状結晶を形成した後に、自己整合的に配線となる導電膜
を形成するので、針状結晶の形成時にクラック等が生じ
るような導電材料であっても、配線材料として用いるこ
とができ材料選択の範囲を拡大することができる。
チ、小サイズとなり、且つ、パッド数が増大した場合に
おいても、確実に接触することが可能な回路測定用端子
およびその製造方法を提供できる。
る基体面と電気的に絶縁して回路測定用端子を形成で
き、特に複数の針状結晶を形成した場合に針状結晶間の
電気的絶縁を図ることができる。
面図である。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
工程を示す概略的断面図である。
工程を示す概略的断面図である。
工程を示す概略的断面図である。
工程を示す概略的平面図である。
成長させた場合の回路測定用端子の説明図である。
用端子の説明図である。
するための図である。
接触状態を示す断面図である。
接触し加圧した状態を示す断面図である。
す図である。
示す概略的断面図、及び平面図である。
程を示す概略的断面図、及び平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 配線パターンと同一形状のパターンの導
電膜形成面と該導電膜形成面に隣接された非導電膜形成
面とを備えた基板と、 前記導電膜形成面内の所望の位置に形成された弾性変化
して湾曲する複数の針状結晶と、 前記導電膜形成面上と前記針状結晶上とに形成された導
電膜と、 を備えた回路測定用端子。 - 【請求項2】 前記導電膜形成面は前記針状結晶と同一
材料で構成される請求項1記載の回路測定用端子。 - 【請求項3】 前記非導電膜形成面は、絶縁層を有する
基板、あるいはそれ自体が絶縁物の基板の表面であり、
前記導電膜形成面は前記非導電膜形成面上に形成された
堆積膜の表面である請求項1又は請求項2記載の回路測
定用端子。 - 【請求項4】 前記複数の針状結晶がいずれも基板面の
法線方向と0.1〜20度の傾きをもっている請求項1
〜3いずれか記載の回路測定用端子。 - 【請求項5】 基板上に、配線パターンと同一形状のパ
ターンであって導電膜を形成可能な単結晶膜を形成する
工程と、 前記単結晶膜のパターン内の所定の位置に該単結晶膜と
合金を形成する金属層又は前記単結晶膜よりも融点の低
い金属層を形成する工程と、 前記単結晶膜を構成する1又は2以上の単結晶膜材料元
素を含む雰囲気内において、前記単結晶膜上の前記金属
層により形成される液滴内に前記単結晶膜材料元素を取
込み、前記単結晶膜のパターン内に前記単結晶膜材料元
素からなり弾性変化して湾曲する針状結晶を形成する工
程と、 前記単結晶膜上と前記針状結晶上とを基板面に対し選択
的にメッキすることにより導電膜を形成する工程と、 を備えた回路測定用端子の製造方法。
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1992
- 1992-05-29 JP JP16181792A patent/JP3156874B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0794558A (ja) | 1995-04-07 |
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