JPH07144999A - 針状単結晶体及びその製法 - Google Patents

針状単結晶体及びその製法

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JPH07144999A
JPH07144999A JP5291937A JP29193793A JPH07144999A JP H07144999 A JPH07144999 A JP H07144999A JP 5291937 A JP5291937 A JP 5291937A JP 29193793 A JP29193793 A JP 29193793A JP H07144999 A JPH07144999 A JP H07144999A
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needle
forming
aqueous solution
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JP5291937A
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Yoshihiko Okajima
芳彦 岡島
Yoshikazu Sato
吉和 佐藤
Kazuo Kato
和男 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キンク及びブランチが殆どない、針状単結晶
体を得る。 【構成】 アンモニア及び過酸化水素を含む水溶液で処
理した単結晶基板上に形成せしめたことを特徴とする、
ブランチ及びキンクが殆どない、ほぼ直立した針状単結
晶体及びその製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば微少真空デバイ
スや電子銃、或いは走査型トンネル顕微鏡や電子間力顕
微鏡をはじめとする走査プローブ顕微鏡のプローブ及び
その他電子デバイスに使用できる単結晶体、特に針状単
結晶体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、本発明の理解を容易にするために
本発明の背景技術となる、基板の所定の位置に針状結晶
を形成する方法について説明する。この方法は、R. S.
Wagnerand W. C. Ellis:Appl. Phys Letters4 (1964)
89 に開示されているものである。図1はかかる針状結
晶の形成方法を説明するための図である。図1(a)に
示すように、表面が(111)面であるシリコン単結晶
基板1の所定の位置にAu粒子2を載置する。これをSiH
4、SiCl4 などのシリコンを含むガスの雰囲気の中でSi
−Au合金の融点以上に加熱する。Si−Au合金はその融点
が低いため、Au粒子2は載置された部分にこの合金の液
滴が出来る。この時、ガスの熱分解により、シリコンが
雰囲気中より取り込まれるが、液状体は他の固体状態に
比べてシリコン原子を取り込み易く、Si−Au合金の液滴
中には次第にシリコンが過剰になる。この過剰シリコン
はシリコン基板1上にエピタキシャル成長し同図(b)
に示すように<111>軸方向に沿って、頂部にSi−Au
合金液滴5を有しつつ、針状結晶3が成長する。また、
針状結晶3は単結晶であり、基板1の結晶方位と同一方
位を有する。また、針状結晶3の直径は液滴の直径とほ
ぼ同一である。尚、以上の結晶成長機構はVLS(Vapo
r −Liquid−Solid )成長と呼ばれており、以下VLS
成長と記す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のVLS成長法に
よって単結晶体を成長させる際に、以下のような問題点
が存在する。個々のパターン部に対応して生成した柱
状、あるいは針状結晶がその成長の過程でキンク(折れ
曲がり)やブランチ(枝分かれ)を生じる等の問題があ
る。本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであっ
て、単結晶基板上の所望のパターン部に対応して、キン
ク(折れ曲がり)やブランチ(枝分かれ)の無い単結晶
を成長させた針状単結晶体を提供することを目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明の第1の発明
は、アンモニア、過酸化水素及び水を含む水溶液で少な
くとも処理した単結晶基板上に形成せしめたことを特徴
とする、ブランチ及びキンクが殆んどない、ほぼ直立し
た針状単結晶体である。本発明の第2の発明は、(A)
アンモニア、過酸化水素及び水を含む水溶液で少なくと
も処理した単結晶基板上の所望の位置に、(a)前記単
結晶と合金を形成する金属層又は前記単結晶よりも融点
の低い金属層のパターン部を形成した(以下(A)の工
程をA工程と略す)後、又は(b)A工程実施後に、単
結晶基板上を前記水溶液で処理した後、(B)前記単結
晶を形成する元素を含む原料ガス雰囲気内で、前記パタ
ーン部の金属層により形成される液滴内に、前記単結晶
を構成する元素をとり込み前記単結晶基板上に形成させ
ることを特徴とする針状単結晶体の製法を提供するもの
である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる単結晶基板としては、Si、LaB6 、G
e、αーAl23 、GaAs、GaP、MgO、Ni
O、SiC、InAs等の単結晶が基板表面に厚さ3μ
m以上あるものが用いられる。単結晶基板の厚さの上限
の制限はないが、通常5mm以下のものが用いられる。
特に好ましくは、Si等の単結晶基板及びSOI基板等
である。
【0006】本発明の単結晶基板上に、パターン部を形
成する金属としては、単結晶を構成する元素と合金を形
成するもの、又、単結晶より融点の低い金属がもちいら
れる。これらは、基板上で液滴を形成する金属であり、
Au、Pt、Ag、Cu、Pd及びGaであり、特に好
ましくは、Au及びPtである。本発明の単結晶として
は、VLS成長によって形成できるものが使用できる。
具体的には、Si、LaB6 、Ge、αーAl2 3
GaAs、GaP、MgO、NiO、SiC、InAs
等である。特に好ましくは、Si等である。通常、VL
S成長によって形成される単結晶は、基板上にほぼ直立
して形成される。
【0007】本発明で用いるアンモニア、過酸化水素及
び水は不純物を含まないものが好ましい。水としては、
純粋及び超純粋を使用することが好ましい。アンモニ
ア、過酸化水素を含む水溶液において、アンモニア、過
酸化水素及び水の含有比率は、特に制限はないが、重量
比でアンモニア:過酸化水素:水=0.1〜2.5:
0.1〜2.5:10の範囲が好ましい。処理温度は、
特に制限はなく、水溶液を加熱して用いる方法も可能で
ある。また、処理時間は工業的に生産できる範囲なら
ば、特に制限はない。本発明のアンモニア及び過酸化水
素を含む水溶液で処理する際に、超音波処理を併用する
ことができる。超音波処理の周波数としては、10KHz
〜数メガHzの範囲が望ましい。更に、本発明のアンモニ
アと過酸化水素を含む水溶液の予備処理として、有機溶
剤洗浄、プラズマ処理、焼成処理、紫外線照射処理及び
酸(硫酸、塩酸、硝酸)等と過酸化水素を含む水溶液処
理などを実施することもできる。
【0008】
【作用】図2にVLS成長法における単結晶の形成過程
を示す。(a)はSi基板1上にAuの薄膜を島状に形成し
た断面図である。ここでAuのドット2の直径をDとす
る。この基板をAuとSiの共晶点以上に水素雰囲気中で加
熱すると図2(b)に示すようにAuのドットはSi基板と
接している部分のSi基板と相互に融解し合ってAu−Si合
金の液滴5を生じる。
【0009】この時、Au−Si合金液滴はAuドットの半径
Dの大きさを保持してSi基板上に濡れ広がるのではな
く、重力と表面張力によりその体積に見合う大きさと形
状の液滴を生じる。このAu−Si合金が凝集した液滴を形
成する際、図2(b’)に示すように液滴中に不純物4
を取り込んでしまう場合がある。
【0010】この状態で、例えば四塩化珪素と水素の混
合ガスを導入するとAu−Si合金液滴表面は他の固体表面
よりも還元反応の効率が著しく高く、Au−Si合金液滴中
にSiが取り込まれ液滴中のSiは過飽和状態になる。その
結果図2(c)−(d)に示すようにAu−Si合金液滴と
接するSi基板表面にSiが析出しAu−Si合金液滴の下にテ
ーパー状に固体Siが形成される。さらにSiの析出が進行
すると、図2(e)に示すようにテーパー状部分の形成
は終端しAu−Si合金液滴はほぼ半球状の形状になり柱状
のSiを析出し続ける。
【0011】ところで、前述したキンクやブランチは多
数形成されたテーパー状のSi部に図2(e’)に示すよ
うに生じる。また、これらはランダムに生じる。この理
由を以下に述べる。VLS成長におけるテーパー部、柱
状といった形態の変化は図3に示すように気相、液相お
よび固相間の表面張力の釣合によって支配されている。
表面張力は気相組成、温度、圧力、液相組成、固相組成
および固相が単結晶ならばその面方位により異なる。し
たがって、図3(a)、(c)のはそれぞれの状態下で
表面張力は釣り合っているが、 図3(b)に示すテーパー部の形成段階は不釣り合い の状態に置かれ、結果としてAu−Si合金液滴は非常に不
安定な状態下に曝されている。この時不純物を取り込ん
だAu-Si 合金がテーパー部の形成段階から作用しキンク
やブランチを生じる。
【0012】本発明では、アンモニア、過酸化水素及び
水を含む水溶液で少なくとも処理した単結晶基板上に形
成せしめたことを特徴とする、ブランチ及びキンクが殆
んどない、ほぼ直立した針状単結晶体が得られ、又前記
のキンクやブランチを無くすために、(A)アンモニ
ア、過酸化水素及び水を含む水溶液で少なくとも処理し
た単結晶基板上の所望の位置に、(a)前記単結晶と合
金を形成する金属層又は前記単結晶よりも融点の低い金
属層のパターン部を形成した(以下(A)の工程をA工
程と略す)後、又は(b)A工程後に、単結晶基板上を
前記水溶液で少なくとも処理した後、(B)前記単結晶
を形成する元素を含む原料ガス雰囲気内で、前記パター
ン部の金属層により形成される液滴内に、前記単結晶を
構成する元素をとり込み前記単結晶基板上に形成させる
針状単結晶体の製造方法が用いられる。又、本発明の前
記製造法において、単結晶基板上の所望の位置に、金属
層のパターン部を形成した後、前記パターン部を周囲よ
り凸状に加工した後、前記単結晶を形成する元素を含む
原料ガス雰囲気内で、前記パターン部の金属層により形
成される液滴内に、前記単結晶を構成する元素をとり込
み前記単結晶基板上に針状単結晶体を形成させる製造方
法が好ましい。
【0013】
【実施例】
実施例1 <111>方位のシリコン単結晶基板を、アセトン中で
5分間超音波洗浄した後、98%硫酸(硫酸含量、98
wt%)3000ml,30%過酸化水素水(過酸化水
素含量、30wt%)1000mlを混合し、75℃に
保った水溶液に10分間浸漬処理し、超純粋で洗浄し
た。その後、希フッ酸水溶液(フッ酸含量、10wt
%)で処理後、超純粋で洗浄した。次に、30%過酸化
水素水(過酸化水素含量、30wt%)1000ml、
25%アンモニア水(アンモニア含量、25wt%)1
000ml及び超純水5000mlを個々に75℃に加
熱し混合した水溶液(以下処理液Aと略す)中に10分
間浸積処理し、洗浄した。更に超純水で洗浄し、希フッ
酸水溶液(フッ酸含量、10wt%)で処理後、超純水
で洗浄し、乾燥させる。その後フォトリソグラフ法、エ
ッチング法およびメッキなどの方法で多数のAuドットを
形成する。形成したAuドットは、直径が30μmで厚みが
2μmであり、Auドット間距離は50μmピッチである。
このAuのドットの位置に後で述べる工程で針状結晶が形
成される。このAuドットをマスクとして基板上のSi単結
晶薄膜を10μmの深さにエッチングにより除去した。こ
の時異方性を有するエッチング法を採用し、エッチング
によるアンダーカットを約 7μmに制御した。その結
果、凸状部として残ったSiの上端面の直径は16μmで
あった。その後、前記処理液A中に10分間浸積処理
し、洗浄した。更に超純水で洗浄後、希フッ酸水溶液
(フッ酸含量、10wt%)で処理後、超純水で洗浄
し、乾燥させた。
【0014】このように多数のAuをパターン化した基板
を反応管内で加熱し、四塩化珪素と水素の混合ガスを流
すと個々のAuドットの位置に針状結晶が形成される。こ
のようにして得られた針状結晶は、基板上にほぼ直立し
直径が約16μmで、その周辺に微細な針状結晶の随伴は
認められず、また、初めに形成した個々のAuドットの位
置に対し、得られた針状結晶の位置は正確に同一の位置
であり、キンク、ブランチおよび隣接するAu−Siの接触
は認められなかった。尚、本実施例においてSi基板上の
所望の位置に多数針状結晶を形成させたものは、多数有
する電気回路あるいは半導体素子と外部の配線基板、多
数有する電気回路あるいは半導体素子を電気的に接続す
る際の端子及びその他電子デバイスとして利用できる。
【0015】実施例2 <111>方位のシリコン単結晶基板をアセトン中で5
分間超音波洗浄した後、30%過酸化水素水(過酸化水
素含量、30wt%)1000ml、25%アンモニア
水(アンモニア含量、25wt%)1000ml及び超
純水8000mlを混合した水溶液(以下処理液Bと略
す)中に浸積し、室温で10分間超音波処理し、洗浄し
た。更に超純水で洗浄後、希フッ酸水溶液(フッ酸含
量、10wt%)で処理後、超純水で洗浄し、乾燥させ
た。その後フォトリソグラフ法、エッチング法およびメ
ッキなどの方法で多数のAuドットを形成する。形成した
Auドットの直径は30μmで厚みは 2μmであって、Auド
ット間距離は50μmピッチである。このAuのドットの位
置に後で述べる工程で針状結晶が形成される。このAuド
ットをマスクとして基板のSi単結晶薄膜を10μmの深さ
にエッチングにより除去した。この時異方性を有するエ
ッチング法を採用し、エッチングによるアンダーカット
を約 7μmに制御した。その結果、凸状部として残った
Siの上端面の直径は16μmであった。
【0016】このように多数のAuをパターン化した基板
を反応管内で加熱し、四塩化珪素と水素の混合ガスを流
すと個々のAuドットの位置に針状結晶が形成される。こ
のようにして得られた針状結晶は、基板上にほぼ直立し
直径が約16μmで、その周辺に微細な針状結晶の随伴は
認められず、また、初めに形成した個々のAuドットの位
置に対し、得られた針状結晶の位置は正確に同一の位置
であり、キンク、ブランチおよび隣接するAu−Siの接触
は認められなかった。尚、本実施例においてSi基板上の
所望の位置に多数針状結晶を形成させたものは、多数有
する電気回路あるいは半導体素子と外部の配線基板、多
数有する電気回路あるいは半導体素子を電気的に接続す
る際の端子及びその他電子デバイスとして利用できる。
【0017】実施例3 ウェハ張り合わせ法により、SiO2層(絶縁層)を有する
<111>方位シリコンのSOI基板を作製する。この
SOI基板の上部のシリコン層を機械研磨、エッチング
法などの方法で厚さ10μmを残し除去する。<111>
方位のシリコン単結晶基板をアセトン中で5分間超音波
洗浄した後、処理液A中で10分間浸積処理し、洗浄し
た。更に超純水で洗浄後、希フッ酸水溶液(フッ酸含
量、10wt%)で処理後、超純水で洗浄し、乾燥させ
た。この基板上にフォトリソグラフ法、エッチング法お
よびメッキ法などの方法でAuドットを形成した。形成し
たAuドットの直径は30μmで厚さは 2μmである。この
Auドットの位置に後で述べる工程で針状結晶が形成され
る。このAuのドットをマスクとして基板上のSi単結晶薄
膜を10μmの深さにエッチングにより除去した。この時
異方性を有するエッチング法を採用し、エッチングによ
るアンダーカットを約 7μmに制御した。その結果、凸
状部として残ったSiの上端面の直径は16μmであっ
た。その後、処理液A中で10分間浸積処理し、洗浄し
た。更に超純水で洗浄後、希フッ酸水溶液(フッ酸含
量、10wt%)で処理後、超純水で洗浄し、乾燥させ
た。
【0018】このようにAuをパターン化したSOI基板
を反応管内で950 ℃に加熱し、四塩化珪素と水素の混合
ガスを流すと金ドットの位置に針状結晶が形成される。
このようにして得られた針状結晶は、基板上にほぼ直立
し直径が16μmで、その周辺に微細な針状結晶の随伴は
認められず、また初めに形成した金ドットの位置に対
し、得られた柱状結晶の位置は正確に同一の位置であ
り、キンクやブランチは認められなかった。尚、本実施
例においてパターン化したSOI基板の所望の位置に針
状結晶を形成させたものは、多数有する電気回路あるい
は半導体素子と外部の配線基板、多数有する電気回路あ
るいは半導体素子を電気的に接続する際の端子及びその
他電子デバイスとして利用できる。
【0019】実施例4 ウェハ張り合わせ法により、SiO2層(絶縁層)を有する
<111>方位シリコンのSOI基板を作製する。この
SOI基板の上部のシリコン層を機械研磨、エッチング
法などの方法で厚さ10μmを残し除去する。<111>
方位のシリコン単結晶基板をアセトン中で5分間超音波
洗浄した後、処理液B中に浸漬して、室温で10分間超
音波処理(950KHz、3W/cm2 )し、洗浄した。
更に超純水で洗浄後、希フッ酸水溶液(フッ酸含量、1
0wt%)で処理後、超純水で洗浄し、乾燥させる。こ
の基板上にフォトリソグラフ法、エッチング法およびメ
ッキなどチング法などの方法でAuドットを形成する。形
成したAuドットの直径は30μmで厚さは 2μmである。
このAuドットの位置に後で述べる工程で針状結晶が形成
される。この金のドットをマスクとして基板上のSi単結
晶薄膜を10μmの深さにエッチングにより除去した。こ
の時異方性を有するエッチング法を採用し、エッチング
によるアンダーカットを約 7μmに制御した。その結
果、凸状部として残ったSiの上端面の直径は16μmで
あった。その後、処理液B中に浸積して室温で10分間
超音波処理し、洗浄した。更に超純水で洗浄後、希フッ
酸水溶液(フッ酸含量、10wt%)で処理後、超純水
で洗浄し、乾燥させた。
【0020】このようにAuをパターン化したSOI基板
を反応管内で950 ℃に加熱し、四塩化珪素と水素の混合
ガスを流すとAuドットの位置に針状結晶が形成される。
このようにして得られた針状結晶は、基板上にほぼ直立
し直径が16μmで、その周辺に微細な針状結晶の随伴は
認められず、また初めに形成したAuドットの位置に対
し、得られた柱状結晶の位置は正確に同一の位置であ
り、キンクやブランチは認められなかった。尚、本実施
例においてパターン化したSOI基板の所望の位置に針
状結晶を形成させたものは、多数有する電気回路あるい
は半導体素子と外部の配線基板、多数有する電気回路あ
るいは半導体素子を電気的に接続する際の端子及びその
他電子デバイスとして利用できる。
【0021】比較例1 実施例1において、Auドット形成前後において、処理液
Aによる処理を行わない以外は同様におこなった。キン
クやブランチが多数発生し、隣接するAu−Siの接触が認
められ、実用的でなかった。
【0022】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば単結晶基
板上に、キンク及びブランチの無い単結晶体を形成させ
ることができる。該単結晶体は、たとえば高精度の電子
顕微鏡や電子露光装置などに有用な高品質の微小真空デ
バイス、電気回路および半導体素子テスト用プローブカ
ード及びその他電子デバイス、或いは走査プローブ顕微
鏡のプローブとして使用できる単結晶体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のVLS成長法の工程を示す図である。
【図2】従来のVLS成長法における単結晶の形成過程
を示す図である。
【図3】本発明の原理の説明図である。
【符号の説明】
1 単結晶基板 2 Auドット 3 針状単結晶 4 不純物 5 Au−Si合金液滴 6 キンク(折れ曲がり) 7 ブランチ(枝分かれ) 8 気相−液相界面の表面張力 9 気相−固相界面の表面張力 10 液相−固相界面の表面張力

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニア、過酸化水素及び水を含む水
    溶液で少なくとも処理した単結晶基板上に形成せしめた
    ことを特徴とする、ブランチ及びキンクが殆んどない、
    ほぼ直立した針状単結晶体。
  2. 【請求項2】 (A)アンモニア、過酸化水素及び水を
    含む水溶液で少なくとも処理した単結晶基板上の所望の
    位置に、(a)前記単結晶と合金を形成する金属層又は
    前記単結晶よりも融点の低い金属層のパターン部を形成
    した(以下(A)の工程をA工程と略す)後、又は
    (b)A工程実施後に、単結晶基板上を前記水溶液で処
    理した後、(B)前記単結晶を形成する元素を含む原料
    ガス雰囲気内で、前記パターン部の金属層により形成さ
    れる液滴内に、前記単結晶を構成する元素をとり込み前
    記単結晶基板上に形成させることを特徴とする針状単結
    晶体の製法。
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