JPH05214765A - H形鋼溶接接合におけるスカラップ部の補強方法 - Google Patents

H形鋼溶接接合におけるスカラップ部の補強方法

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JPH05214765A
JPH05214765A JP5641492A JP5641492A JPH05214765A JP H05214765 A JPH05214765 A JP H05214765A JP 5641492 A JP5641492 A JP 5641492A JP 5641492 A JP5641492 A JP 5641492A JP H05214765 A JPH05214765 A JP H05214765A
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JP
Japan
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scallop
flange
column
covering material
cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP5641492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohide Someya
友英 染矢
Shunzo Kikukawa
春三 菊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 S構造あるいはSRC構造における柱および
はりのH形鋼溶接接合の際のスカラップ部の補強方法を
提供する。 【構成】 スカラップ部の両面あるいは片面をふさぎ材
でふさぎ、すみ肉溶接によって柱およびはりに固接す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、純鉄骨構造(以下S構
造と略す)、あるいは鉄骨鉄筋コンクリ−ト構造(以下
SRC構造と略す)等におけるH形鋼溶接接合に際して
設けるスカラップ部の補強方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、S構造あるいはSRC構造等にお
いて、H形鋼を使用する柱とはりとの溶接接合では、は
りウェブにスカラップをとり、裏当て金を用いてはりフ
ランジを連続して固接する施工法が一般的に行われてい
る。なお、スカラップとは、例えば鋼板等の溶接に際し
て、図6(鉄鋼関係JIS要覧、第7章×溶接)に示す
ように、溶接線の交差を避けて溶接することができるよ
うに、一方の母材に設ける扇形あるいは半円形等の切欠
きのことである。しかし、最近になって、スカラップを
設けることによる断面欠損や応力集中等のため、繰り返
し荷重に対する破壊応力が低下し、早期に破壊に至るケ
−スが報告されている。(例えば『柱・はり接合部設計
上の問題点』、新しい鋼構造の設計に向かって−鉄骨構
造における最近の話題−、日本建築学会近畿支部198
8.11)また、特開昭63−177971号公報に開
示されているように、スカラップを設けないノンスカラ
ップ工法も提案されている。しかし、この施工法による
と鉄骨製作コストの上昇を招きやすく、さらに圧延H形
鋼には用いにくい等の事情があり、一般に普及するには
至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スカラップ
部を設けることによる前記のような問題を、スカラップ
部にふさぎ材を固接する簡単な方法によって解決するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、スカラップ部
をふさぎ材でふさぎ、該ふさぎ材をすみ肉溶接によって
柱およびはりに固設することを特徴とするH形鋼溶接接
合におけるスカラップ部の補強方法である。
【0005】
【作用】図1はH形鋼による柱1およびはり2の溶接接
合の全体を示す正面図、図2および図3はそのA部およ
びB部の本発明実施例の詳細図である。また、図4は図
2のX−X視縦断面図である。H形鋼による柱およびは
りの溶接接合の施工にあたっては、まず、はりウェブ2
aにスカラップ縁4あるいは4´で示されるスカラップ
部9を設ける。ついで常法にしたがって、はりフランジ
2bと柱フランジ1bとを裏当て金3を用いて溶接接合
する。ここまでは従来法の施工法と全く同様である。本
発明では、次いでスカラップ部よりも大きいふさぎ材6
および6´を用意し、スカラップ部をふさぐようにはり
フランジ2bと柱フランジ1bおよびはりウェブ2a
に、すみ肉溶接する。
【0006】ふさぎ材6および6´は一般鋼材あるいは
スカラップ部の形状にあわせて鋳造した鋳鋼片等を使用
する。また、その断面形状は、裏当て金3の形状、ある
いは溶接ビ−ドに密着し得るように、適宜その断面形状
を変化させることができる。例えば、図5に示すように
三角形6a、扇形6b、正方形6cのいずれでもよい。
いずれにしても、スカラップ部の全体をふさぐことので
きる大きさの面積が必要である。ふさぎ材6は、はりウ
ェブ2aの片面に固設する、つまり、図4でふさぎ材を
6あるいは6´のみとするだけでも本発明の効果はえら
れるが、はりウェブ2aの両面に固設すると、一層効果
的である。以上のようにスカラップ部にふさぎ材6ある
いは6´を固設することによって、ふさぎ材は補強材と
して作用し、はり端部の応力集中が緩和され、疲労強度
の上昇、破壊応力の向上等の効果を発揮する。
【0007】
【実施例】S構造の構築物の施工に際して、H形柱(H
300 ×300 ×10×15mm)1とH形はり(H600 ×200 ×
11×17mm)2を用いて、図2、3と同様の方法で溶接接
合を実施した。この際、はりウェブ2aには半径35m
mの扇形のスカラップを設けた。溶接接合後、はりウェ
ブ2aのスカラップ部の両面に半径40mm、厚さ6m
mの鋼板製の扇形のふさぎ材6、6´をすみ肉溶接によ
って固設し、スカラップ部をふさいだ。このような簡単
な方法でスカラップ部の疲労強度である累積塑性変形倍
率を従来より10〜60倍と大幅に向上することができ
た。
【0008】
【発明の効果】本発明の施工法によると、ふさぎ材の固
設という簡単な方法で、はり端部の応力集中が緩和さ
れ、疲労強度の上昇、破壊応力の向上等の効果がえら
れ、溶接接合部の繰り返し荷重による発生歪を防止する
等、H形鋼固接接合におけるスカラップ部の補強方法と
して大きな効果がえられ、S構造あるいはSRC構造等
における疲労強度の向上に大きな効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】H形鋼による柱およびはりの溶接接合の全体を
示す正面図である。
【図2】図1のA部の詳細図である。
【図3】図1のB部の詳細図である。
【図4】図2のX−X視縦断面図である。
【図5】ふさぎ材の形状の変形例を示す平面図である。
【図6】鋼板の溶接接合における一般的なスカラップの
斜視図である。
【符号の説明】
1 柱 1a 柱ウェブ 1b 柱フランジ 2 はり 2a はりウェブ 2b はりフランジ 3 裏当て金 4 スカラップ縁 4´ スカラップ縁 5 ふさぎ材縁 5´ ふさぎ材縁 6 ふさぎ材 6´ ふさぎ材 6a 三角形のふさぎ材 6b 扇形のふさぎ材 6c 正方形のふさぎ材 7 柱1とはり2の溶接ビ−ド 8 鋼板 9 スカラップ部 10 鋼板の溶接ビ−ド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スカラップ部をふさぎ材でふさぎ、該ふ
    さぎ材をすみ肉溶接によって柱およびはりに固設するこ
    とを特徴とするH形鋼溶接接合におけるスカラップ部の
    補強方法。
JP5641492A 1992-02-06 1992-02-06 H形鋼溶接接合におけるスカラップ部の補強方法 Pending JPH05214765A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0797709A1 (en) * 1994-12-13 1997-10-01 David L. Houghton Steel moment resisting frame beam-to-column connections
JP2007107185A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Mitsubishi Heavy Industries Bridge & Steel Structures Engineering Co Ltd 鋼橋の補修・補強構造及び方法

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