JPH05214632A - エアーバツグ用シート - Google Patents
エアーバツグ用シートInfo
- Publication number
- JPH05214632A JPH05214632A JP4046243A JP4624392A JPH05214632A JP H05214632 A JPH05214632 A JP H05214632A JP 4046243 A JP4046243 A JP 4046243A JP 4624392 A JP4624392 A JP 4624392A JP H05214632 A JPH05214632 A JP H05214632A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- denier
- air bag
- sheet
- strength
- polyester multifilament
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Woven Fabrics (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 寸法安定性に優れ，また，エアーバツグとし
ての機械特性を保持し，コンパクトに収納でき，作動時
の展開性に優れ，長期間過酷な環境下におかれても信頼
性の高いエアーバツグが得られるエアーバツグ用シート
を提供する。 【構成】 相対粘度ηrel 1.５０以上，カルボキシル末
端基量１５eq／Ton 以下，強度が8.０ｇ／ｄ以上，切断
伸度が２０％以上で，単糸デニールが3.５デニール以
下，トータル繊度が２５０〜７５０デニールのポリエス
テルマルチフィラメントよりなる布帛あるいはこの布帛
にシリコン樹脂等をコーテイングした布帛。
ての機械特性を保持し，コンパクトに収納でき，作動時
の展開性に優れ，長期間過酷な環境下におかれても信頼
性の高いエアーバツグが得られるエアーバツグ用シート
を提供する。 【構成】 相対粘度ηrel 1.５０以上，カルボキシル末
端基量１５eq／Ton 以下，強度が8.０ｇ／ｄ以上，切断
伸度が２０％以上で，単糸デニールが3.５デニール以
下，トータル繊度が２５０〜７５０デニールのポリエス
テルマルチフィラメントよりなる布帛あるいはこの布帛
にシリコン樹脂等をコーテイングした布帛。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、柔軟で収納性および展
開性に優れ、機械特性がよく、かつ耐環境性に優れたエ
アーバツグ用シートに関するものである。
開性に優れ、機械特性がよく、かつ耐環境性に優れたエ
アーバツグ用シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車の乗員保護用の安全装置の１つと
して、エアーバツグシステムが実用化されてきている。
このエアーバツグシステムにおけるエアーバツグは、作
用するまではステアリングホイール等の非常に小さな場
所に収納され、作用必要時には非常に短い時間に所定の
大きさに膨らむ展開性に優れていることが必要であり、
また、経年後でも作用必要時には当初と同じ性能をもっ
て作用する信頼性の高いものであることが必要である。
現在エアーバツグは、合成繊維マルチフイラメント糸
条、主としてナイロン６６フイラメントを使用した織物
に、難燃性、耐熱性の向上およびガス漏れ防止のためク
ロロプレンゴムを被覆してなるシートを縫製して供され
ているのが一般的である。ナイロン６６が主として使用
される理由は、タフネスが大きく、他の合成繊維と比較
して耐衝撃性の信頼性が高いことが挙げられる。
して、エアーバツグシステムが実用化されてきている。
このエアーバツグシステムにおけるエアーバツグは、作
用するまではステアリングホイール等の非常に小さな場
所に収納され、作用必要時には非常に短い時間に所定の
大きさに膨らむ展開性に優れていることが必要であり、
また、経年後でも作用必要時には当初と同じ性能をもっ
て作用する信頼性の高いものであることが必要である。
現在エアーバツグは、合成繊維マルチフイラメント糸
条、主としてナイロン６６フイラメントを使用した織物
に、難燃性、耐熱性の向上およびガス漏れ防止のためク
ロロプレンゴムを被覆してなるシートを縫製して供され
ているのが一般的である。ナイロン６６が主として使用
される理由は、タフネスが大きく、他の合成繊維と比較
して耐衝撃性の信頼性が高いことが挙げられる。
【０００３】しかしながら、エアーバツグは、広範な条
件下におかれる可能性のある自動車内部環境に長期間収
納されるが、ナイロン６６フイラメントは水分保持率が
高く、寸法安定性に劣っている。またそのため、作用必
要時に所定の大きさに膨らむ展開性に懸念がある。
件下におかれる可能性のある自動車内部環境に長期間収
納されるが、ナイロン６６フイラメントは水分保持率が
高く、寸法安定性に劣っている。またそのため、作用必
要時に所定の大きさに膨らむ展開性に懸念がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状を鑑みて行われたもので、寸法安定性に優れ、ま
た、エアーバツグとしての機械的特性を保持し、コンパ
クトに収納でき、作動時の展開性に優れ、長期間過酷な
環境下におかれても信頼性の高いエアーバツグ用シート
を得ることを目的とするものである。
現状を鑑みて行われたもので、寸法安定性に優れ、ま
た、エアーバツグとしての機械的特性を保持し、コンパ
クトに収納でき、作動時の展開性に優れ、長期間過酷な
環境下におかれても信頼性の高いエアーバツグ用シート
を得ることを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するもので、次の構成よりなるものである。
成するもので、次の構成よりなるものである。
【０００６】すなわち、本発明は、相対粘度が1.50以上
で、カルボキシル末端基量が15eq/Ton以下、強度が 8.0
g/デニール以上、切断伸度が20％以上、単糸デニールが
3.5デニール以下、トータル繊度が 250〜750 デニール
であるポリエステルマルチフイラメントよりなる布帛で
あることを特徴とするエアーバツグ用シートを要旨とす
るものである。
で、カルボキシル末端基量が15eq/Ton以下、強度が 8.0
g/デニール以上、切断伸度が20％以上、単糸デニールが
3.5デニール以下、トータル繊度が 250〜750 デニール
であるポリエステルマルチフイラメントよりなる布帛で
あることを特徴とするエアーバツグ用シートを要旨とす
るものである。
【０００７】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
エアーバツグ用シートは，ポリエステルマルチフイラメ
ントを用いてなる布帛，あるいはこの布帛がクロロプレ
ンゴム、ハイパロンゴム、シリコンゴム等の被覆材で被
覆されたものである。布帛としては，織物，経緯糸挿入
編物等が挙げられる。
エアーバツグ用シートは，ポリエステルマルチフイラメ
ントを用いてなる布帛，あるいはこの布帛がクロロプレ
ンゴム、ハイパロンゴム、シリコンゴム等の被覆材で被
覆されたものである。布帛としては，織物，経緯糸挿入
編物等が挙げられる。
【０００８】本発明のシートを構成するポリエステルマ
ルチフイラメントは、相対粘度が1.50以上で、カルボキ
シル末端基量が15eq／Ton 以下のポリエチレンテレフタ
レートを主体とするポリエステルよりなるものである。
相対粘度が1.50以上、好ましくは1.55以上であることに
より、エアーバツグ用途としての強度および過酷な条件
下における耐久性が向上する。
ルチフイラメントは、相対粘度が1.50以上で、カルボキ
シル末端基量が15eq／Ton 以下のポリエチレンテレフタ
レートを主体とするポリエステルよりなるものである。
相対粘度が1.50以上、好ましくは1.55以上であることに
より、エアーバツグ用途としての強度および過酷な条件
下における耐久性が向上する。
【０００９】また、カルボキシル末端基量が15eq／Ton
以下，好ましくは13eq／Ton 以下であることにより、エ
アーバツグが温度および湿度の変化の激しい自動車内部
に長期間保存された場合でも優れた物性を保持すること
ができ、カルボキシル末端基量が15eq／Ton を超えるポ
リエステルよりなるマルチフイラメントでは、耐加水分
解性が悪く、強度面で実用性が乏しいものとなる。
以下，好ましくは13eq／Ton 以下であることにより、エ
アーバツグが温度および湿度の変化の激しい自動車内部
に長期間保存された場合でも優れた物性を保持すること
ができ、カルボキシル末端基量が15eq／Ton を超えるポ
リエステルよりなるマルチフイラメントでは、耐加水分
解性が悪く、強度面で実用性が乏しいものとなる。
【００１０】本発明のシートを構成するポリエステルマ
ルチフイラメントの単糸デニールは、3.5デニール以下
で、好ましくは3.3デニール以下であり。 3.5デニール
より大きくなると、風合が硬く、小さな容積にコンパク
トに収納できなくなる。
ルチフイラメントの単糸デニールは、3.5デニール以下
で、好ましくは3.3デニール以下であり。 3.5デニール
より大きくなると、風合が硬く、小さな容積にコンパク
トに収納できなくなる。
【００１１】本発明のシートを構成するポリエステルマ
ルチフイラメントのトータル繊度は、250〜750デニール
であることが必要であり、トータル繊度が 250デニール
未満であると、引張強力、引裂強力および破裂強力等の
機械特性を保持するために布帛の密度を大きくする必要
があり、その生産性が悪くなったり、風合が硬い布帛と
なったりして、本発明の目的を達成することができなく
なる。また、トータル繊度が 750デニールを超えると、
布帛の厚みが大きくなり、布帛自体がルーズになって被
覆材料等の加工量が多くなる。そのため、エアーバック
自体の重量が大きくなり、収納性が悪くなって、本発明
の目的にそぐわなくなる。
ルチフイラメントのトータル繊度は、250〜750デニール
であることが必要であり、トータル繊度が 250デニール
未満であると、引張強力、引裂強力および破裂強力等の
機械特性を保持するために布帛の密度を大きくする必要
があり、その生産性が悪くなったり、風合が硬い布帛と
なったりして、本発明の目的を達成することができなく
なる。また、トータル繊度が 750デニールを超えると、
布帛の厚みが大きくなり、布帛自体がルーズになって被
覆材料等の加工量が多くなる。そのため、エアーバック
自体の重量が大きくなり、収納性が悪くなって、本発明
の目的にそぐわなくなる。
【００１２】本発明のシートを構成するポリエステルマ
ルチフイラメントの強度は 8.0ｇ／デニール以上で、切
断伸度が20％以上であることが必要であり、強度が 8.0
ｇ／デニール未満であると、エアーバツグ用シートとし
て要求される引張強力、引裂強力および破裂強力等、機
械特性を十分に満足させることができない。切断伸度が
20％未満の場合、特にエアーバツグが瞬間的に膨らむと
きの衝撃吸収性に関与する破裂強力が得られない。
ルチフイラメントの強度は 8.0ｇ／デニール以上で、切
断伸度が20％以上であることが必要であり、強度が 8.0
ｇ／デニール未満であると、エアーバツグ用シートとし
て要求される引張強力、引裂強力および破裂強力等、機
械特性を十分に満足させることができない。切断伸度が
20％未満の場合、特にエアーバツグが瞬間的に膨らむと
きの衝撃吸収性に関与する破裂強力が得られない。
【００１３】本発明のシートは，適度の通気性を持つ高
密度の布帛であって，難燃処理等を施した被覆材処理の
していないものであってもよく，クロロプレンゴム、ハ
イパロンゴム、シリコンゴム等の被覆材で被覆されたも
のであってもよい。
密度の布帛であって，難燃処理等を施した被覆材処理の
していないものであってもよく，クロロプレンゴム、ハ
イパロンゴム、シリコンゴム等の被覆材で被覆されたも
のであってもよい。
【００１４】
【作 用】本発明のごとく、使用しているポリエステル
の相対粘度が1.50、カルボキシル末端基量が15eq／Ton
以下であることにより、エアーバツグとしての過酷な条
件下における耐久性、耐加水分解性および寸法安定性を
維持することができ、また、ポリエステル繊維の強度が
8.0ｇ／デニール以上、切断伸度が20％以上であること
により、エアーバツグに要求される引張強力、引裂強力
および破裂強力等の機械特性を満足することができ、さ
らに、単糸デニールが 3.5デニール以下、トータル繊度
が250〜750デニールであることにより、柔軟で収納性お
よび展開性の優れるエアーバツグを得ることができるよ
うになる。
の相対粘度が1.50、カルボキシル末端基量が15eq／Ton
以下であることにより、エアーバツグとしての過酷な条
件下における耐久性、耐加水分解性および寸法安定性を
維持することができ、また、ポリエステル繊維の強度が
8.0ｇ／デニール以上、切断伸度が20％以上であること
により、エアーバツグに要求される引張強力、引裂強力
および破裂強力等の機械特性を満足することができ、さ
らに、単糸デニールが 3.5デニール以下、トータル繊度
が250〜750デニールであることにより、柔軟で収納性お
よび展開性の優れるエアーバツグを得ることができるよ
うになる。
【００１５】
【実施例】次に、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが、ポリエステルマルチフイラメントの相対
粘度およびカルボキシル末端基量は、下記の方法にて測
定を行った。 （１）相対粘度（ηrel.) ポリエステルマルチフイラメントを濃度0.05ｇ／リツト
ルとなるようにフエノール／テトラクロロエタン（wt／
wt＝１／１）の溶液に溶解し、20℃にて相対粘度を測定
した。 （２）カルボキシル末端基量 試料150mgに対し、ベンジルアルコール10ミリリツト
ル、クロロホルム10ミリリツトルに溶解し、ＫＯＨ（水
酸化カリウム水溶液）にて滴定し、測定を行った。
に説明するが、ポリエステルマルチフイラメントの相対
粘度およびカルボキシル末端基量は、下記の方法にて測
定を行った。 （１）相対粘度（ηrel.) ポリエステルマルチフイラメントを濃度0.05ｇ／リツト
ルとなるようにフエノール／テトラクロロエタン（wt／
wt＝１／１）の溶液に溶解し、20℃にて相対粘度を測定
した。 （２）カルボキシル末端基量 試料150mgに対し、ベンジルアルコール10ミリリツト
ル、クロロホルム10ミリリツトルに溶解し、ＫＯＨ（水
酸化カリウム水溶液）にて滴定し、測定を行った。
【００１６】また、実施例におけるエアーバツグ用シー
トの測定評価は、標準状態での測定評価とともに、次の
２点条件下に放置後の測定評価を行い、耐環境性の評価
とした。 （Ａ）耐湿性評価 50℃、95％ＲＨの恒温恒湿槽に1000時間放置後、標準状
態に24時間以上放置して各試験に供した。引張強力およ
び引裂強力については、該条件下の放置前後の比を百分
率で表し、保持率（％）とした。 （Ｂ）耐熱性評価 110℃の乾燥機中に1000時間放置後、標準状態に24時間
以上放置して各試験に供した。引張強力および引裂強力
については、該条件下の放置前後の比を百分率で表し、
保持率（％）とした。
トの測定評価は、標準状態での測定評価とともに、次の
２点条件下に放置後の測定評価を行い、耐環境性の評価
とした。 （Ａ）耐湿性評価 50℃、95％ＲＨの恒温恒湿槽に1000時間放置後、標準状
態に24時間以上放置して各試験に供した。引張強力およ
び引裂強力については、該条件下の放置前後の比を百分
率で表し、保持率（％）とした。 （Ｂ）耐熱性評価 110℃の乾燥機中に1000時間放置後、標準状態に24時間
以上放置して各試験に供した。引張強力および引裂強力
については、該条件下の放置前後の比を百分率で表し、
保持率（％）とした。
【００１７】各評価項目の測定は、下記に示す方法によ
り行った。 目 付 JIS L-1096 6.4.2により１m2当たりの重量を測定 厚 さ JIS L-1096 6.3により測定 引張強力、伸度 JIS L-1096 6.12.1 A法（ストリツプ法）３cm幅にて測
定 引裂強力 JIS L-1096 6.15.1 A-1法（シングルタング法）にて測
定 柔軟性 JIS L-1096 6.19.1 A法（45°カンチレバー法）にて測
定 破裂強力 JIS L-1096 6.16.1 1(ミユーレン式) にて測定
り行った。 目 付 JIS L-1096 6.4.2により１m2当たりの重量を測定 厚 さ JIS L-1096 6.3により測定 引張強力、伸度 JIS L-1096 6.12.1 A法（ストリツプ法）３cm幅にて測
定 引裂強力 JIS L-1096 6.15.1 A-1法（シングルタング法）にて測
定 柔軟性 JIS L-1096 6.19.1 A法（45°カンチレバー法）にて測
定 破裂強力 JIS L-1096 6.16.1 1(ミユーレン式) にて測定
【００１８】実施例１ 相対粘度1.64、カルボキシル末端基量10eq／Ton 、強度
8.5ｇ／デニール、切断伸度23.0％、乾熱収縮率4.0
％、単糸デニール3.3デニール、トータル繊度500デニ−
ルのポリエステルマルチフイラメント糸条を用いて、経
密度、緯密度ともに44本／吋の平組織の織物を製織し、
エアーバツグ用基布とした。次いで、下記処方−１に示
す配合のシリコン系樹脂組成物を、織物の片面にナイフ
コーテイング法にて 100μの厚さに付与し、120℃で１
分間乾燥した後、185℃で２分間のキユアリングを行
い、経、緯密度ともに45本／吋で、目付 300ｇ／m2、厚
さ0.35mmである本発明のエアーバツグ用シートを得た。 ＜処方−１＞ Ｘ−３２−１１２４ １００部（ジメチル
ポリシロキサン、メチルビニルシロキサン、フェニルメ
チルポリシロキサンの共重合物、触媒、信越化学株式会
社） ＣＸ−３２−１１２４ １０部（架橋剤、
信越化学株式会社）
8.5ｇ／デニール、切断伸度23.0％、乾熱収縮率4.0
％、単糸デニール3.3デニール、トータル繊度500デニ−
ルのポリエステルマルチフイラメント糸条を用いて、経
密度、緯密度ともに44本／吋の平組織の織物を製織し、
エアーバツグ用基布とした。次いで、下記処方−１に示
す配合のシリコン系樹脂組成物を、織物の片面にナイフ
コーテイング法にて 100μの厚さに付与し、120℃で１
分間乾燥した後、185℃で２分間のキユアリングを行
い、経、緯密度ともに45本／吋で、目付 300ｇ／m2、厚
さ0.35mmである本発明のエアーバツグ用シートを得た。 ＜処方−１＞ Ｘ−３２−１１２４ １００部（ジメチル
ポリシロキサン、メチルビニルシロキサン、フェニルメ
チルポリシロキサンの共重合物、触媒、信越化学株式会
社） ＣＸ−３２−１１２４ １０部（架橋剤、
信越化学株式会社）
【００１９】比較例１ ポリエステルマルチフイラメント糸条として, 相対粘度
1.57、カルボキシル末端基量30eq／Ton 、強度8.5ｇ／
デニール、切断伸度25.0％、乾熱収縮率4.0％、単糸デ
ニール3.3デニール、トータル繊度500デニ−ルのポリエ
ステルマルチフイラメント糸条を用いる以外は実施例１
と同様にして経、緯密度ともに45本／吋で、目付 300ｇ
／m2、厚さ0.35mmである比較例１としてのエアーバツグ
用シートを得た。
1.57、カルボキシル末端基量30eq／Ton 、強度8.5ｇ／
デニール、切断伸度25.0％、乾熱収縮率4.0％、単糸デ
ニール3.3デニール、トータル繊度500デニ−ルのポリエ
ステルマルチフイラメント糸条を用いる以外は実施例１
と同様にして経、緯密度ともに45本／吋で、目付 300ｇ
／m2、厚さ0.35mmである比較例１としてのエアーバツグ
用シートを得た。
【００２０】比較例２ ポリエステルマルチフイラメント糸条として, 相対粘度
1.40、カルボキシル末端基量10eq／Ton 、強度8.4ｇ／
デニール、切断伸度12.5％、乾熱収縮率9.8％、単糸デ
ニール3.3デニール、トータル繊度500デニ−ルのポリエ
ステルマルチフイラメント糸条を用い，製織後にテンタ
ーによる 180℃１分のヒートセツト工程を入れる以外は
実施例１と同様にして経、緯密度ともに45本／吋で、目
付 300ｇ／m2、厚さ0.35mmである比較例２としてのエア
ーバツグ用シートを得た。
1.40、カルボキシル末端基量10eq／Ton 、強度8.4ｇ／
デニール、切断伸度12.5％、乾熱収縮率9.8％、単糸デ
ニール3.3デニール、トータル繊度500デニ−ルのポリエ
ステルマルチフイラメント糸条を用い，製織後にテンタ
ーによる 180℃１分のヒートセツト工程を入れる以外は
実施例１と同様にして経、緯密度ともに45本／吋で、目
付 300ｇ／m2、厚さ0.35mmである比較例２としてのエア
ーバツグ用シートを得た。
【００２１】比較例３ ポリエステルマルチフイラメント糸条として, 相対粘度
1.64、カルボキシル末端基量10eq／Ton 、強度8.5ｇ／
デニール、切断伸度22.2％、乾熱収縮率4.0％、単糸デ
ニール5.0デニール、トータル繊度500デニ−ルのポリエ
ステルマルチフイラメント糸条を用いる以外は実施例１
と同様にして経、緯密度ともに45本／吋で、目付 300ｇ
／m2、厚さ0.35mmである比較例３としてのエアーバツグ
用シートを得た。
1.64、カルボキシル末端基量10eq／Ton 、強度8.5ｇ／
デニール、切断伸度22.2％、乾熱収縮率4.0％、単糸デ
ニール5.0デニール、トータル繊度500デニ−ルのポリエ
ステルマルチフイラメント糸条を用いる以外は実施例１
と同様にして経、緯密度ともに45本／吋で、目付 300ｇ
／m2、厚さ0.35mmである比較例３としてのエアーバツグ
用シートを得た。
【００２２】実施例１および比較例１〜３の性能評価結
果を表１に示す。
果を表１に示す。
【表１】
【００２３】表１にて明らかなごとく、本発明である実
施例１は、耐環境性に優れ、初期強力・破裂強力が優
れ、風合も柔らかいものであり、エアーバツグ用シート
として満足できる性能を持つものであった。これに対
し、カルボキシル末端基量の多いポリエステルマルチフ
イラメント糸条を用いた比較例１は、耐湿性や耐熱性等
の耐環境性に劣り、相対粘度と伸度が低く、乾熱収縮率
の高いポリエステルマルチフイラメント糸条を用いた比
較例２は、製品としての伸度も低く、破裂強力も低くエ
アバツグ用シートとして不適当なものであった。また、
単糸デニールの大きいポリエステルマルチフイラメント
糸条を用いた比較例３は、製品の風合が硬くてエアバツ
グ用シートとして収納性に懸念のあるものであった。
施例１は、耐環境性に優れ、初期強力・破裂強力が優
れ、風合も柔らかいものであり、エアーバツグ用シート
として満足できる性能を持つものであった。これに対
し、カルボキシル末端基量の多いポリエステルマルチフ
イラメント糸条を用いた比較例１は、耐湿性や耐熱性等
の耐環境性に劣り、相対粘度と伸度が低く、乾熱収縮率
の高いポリエステルマルチフイラメント糸条を用いた比
較例２は、製品としての伸度も低く、破裂強力も低くエ
アバツグ用シートとして不適当なものであった。また、
単糸デニールの大きいポリエステルマルチフイラメント
糸条を用いた比較例３は、製品の風合が硬くてエアバツ
グ用シートとして収納性に懸念のあるものであった。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、寸法安定性に優れ、エ
アーバツグとしての機械的特性を保持し、コンパクトに
収納でき、作動時の展開性に優れ、長期間過酷な環境下
におかれても信頼性の高いエアーバツグを供することが
できる。
アーバツグとしての機械的特性を保持し、コンパクトに
収納でき、作動時の展開性に優れ、長期間過酷な環境下
におかれても信頼性の高いエアーバツグを供することが
できる。
フロントページの続き (72)発明者 増田 泰男 大阪市中央区久太郎町４丁目１番３号 ユ ニチカ株式会社大阪本社内
Claims (1)
- 【請求項１】 相対粘度が1.50以上で、カルボキシル末
端基量が15eq/Ton以下、強度が 8.0g/デニール以上、切
断伸度が20％以上、単糸デニールが 3.5デニール以下、
トータル繊度が 250〜750 デニールであるポリエステル
マルチフイラメントよりなる布帛であることを特徴とす
るエアーバツグ用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4046243A JPH05214632A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | エアーバツグ用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4046243A JPH05214632A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | エアーバツグ用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05214632A true JPH05214632A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12741708
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4046243A Pending JPH05214632A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | エアーバツグ用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05214632A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5540965A (en) * | 1993-10-13 | 1996-07-30 | Teijin Limited | Woven fabric for high performance air bags and process for producing same |
| US6022817A (en) * | 1997-06-06 | 2000-02-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Fabric for airbag |
| JP2005240267A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-09-08 | Milliken & Co | ポリエステル糸ならびに特定ポリエステル糸を使用したエアバッグ |
| US20130033027A1 (en) * | 2010-03-30 | 2013-02-07 | Kolon Industries, Inc. | Polyester fabric and preparation method for the same |
| JP2014514469A (ja) * | 2011-03-31 | 2014-06-19 | コーロン インダストリーズ インク | ポリエステル織物およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4046243A patent/JPH05214632A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5540965A (en) * | 1993-10-13 | 1996-07-30 | Teijin Limited | Woven fabric for high performance air bags and process for producing same |
| US6022817A (en) * | 1997-06-06 | 2000-02-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Fabric for airbag |
| JP2005240267A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-09-08 | Milliken & Co | ポリエステル糸ならびに特定ポリエステル糸を使用したエアバッグ |
| US7014914B2 (en) | 2004-01-09 | 2006-03-21 | Milliken & Company | Polyester yarn and airbags employing certain polyester yarn |
| US20130033027A1 (en) * | 2010-03-30 | 2013-02-07 | Kolon Industries, Inc. | Polyester fabric and preparation method for the same |
| JP2014514469A (ja) * | 2011-03-31 | 2014-06-19 | コーロン インダストリーズ インク | ポリエステル織物およびその製造方法 |
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