JPH0616100A - エアーバッグ用シート - Google Patents
エアーバッグ用シートInfo
- Publication number
- JPH0616100A JPH0616100A JP4171387A JP17138792A JPH0616100A JP H0616100 A JPH0616100 A JP H0616100A JP 4171387 A JP4171387 A JP 4171387A JP 17138792 A JP17138792 A JP 17138792A JP H0616100 A JPH0616100 A JP H0616100A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air bag
- sheet
- resin composition
- parts
- fibers
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- Air Bags (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】エアーバッグとしての機械特性を保持し、コン
パクトに収納でき、動作時の展開性に優れ、また耐環境
性にも信頼性の高いエアーバッグを提供することのでき
るエアーバッグ用シートを得ることを目的とする。 【構成】合成繊維マルチフィラメント糸条よりなる織物
の少なくとも片面にクロロスルホン化ポリエチレン樹脂
組成物が被覆されてなり、柔軟性や耐環境性に優れたエ
アーバッグ用シートである。
パクトに収納でき、動作時の展開性に優れ、また耐環境
性にも信頼性の高いエアーバッグを提供することのでき
るエアーバッグ用シートを得ることを目的とする。 【構成】合成繊維マルチフィラメント糸条よりなる織物
の少なくとも片面にクロロスルホン化ポリエチレン樹脂
組成物が被覆されてなり、柔軟性や耐環境性に優れたエ
アーバッグ用シートである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、柔軟で収納性および展
開性に優れ、機械特性がよく、かつ環境性に優れたエア
ーバッグ用シートに関するものである。
開性に優れ、機械特性がよく、かつ環境性に優れたエア
ーバッグ用シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車の乗員保護用の安全装置の１つと
して、エアーバッグシステムが実用化されてきている。
このエアーバッグシステムにおけるエアーバッグは、動
作するまではステアリングホイールなどの非常に小さな
場所に収納され、動作時には短い時間で所定の大きさに
膨らむ展開性に優れていることが必要であり、また、経
年後でも、動作時には当初と同じ性能を持って動作する
信頼性の高いものであることが必要である。現在エアー
バッグは、合成繊維マルチフィラメント、主としてナイ
ロン66フィラメントを使用した織物に、クロロプレンゴ
ムを被覆してなるシートを縫製して作られているのが一
般的である。
して、エアーバッグシステムが実用化されてきている。
このエアーバッグシステムにおけるエアーバッグは、動
作するまではステアリングホイールなどの非常に小さな
場所に収納され、動作時には短い時間で所定の大きさに
膨らむ展開性に優れていることが必要であり、また、経
年後でも、動作時には当初と同じ性能を持って動作する
信頼性の高いものであることが必要である。現在エアー
バッグは、合成繊維マルチフィラメント、主としてナイ
ロン66フィラメントを使用した織物に、クロロプレンゴ
ムを被覆してなるシートを縫製して作られているのが一
般的である。
【０００３】しかしながらクロロプレンゴムは、長時間
の保管中に紫外線やオゾンにさらされると変質し、皮膜
強力の低下、クラックの発生、粘着化などが起こり、動
作時の信頼性を損なってしまう場合がある。また摩耗強
度を高くするために厚くコーティングしており、風合が
著しく硬くなり、小さな収納スペースに納めにくいとい
う問題がある。また、織物への被覆加工時の加硫工程の
キュアリング時間として15〜30分を要し、加工能率も悪
く、コスト面においても不利である。
の保管中に紫外線やオゾンにさらされると変質し、皮膜
強力の低下、クラックの発生、粘着化などが起こり、動
作時の信頼性を損なってしまう場合がある。また摩耗強
度を高くするために厚くコーティングしており、風合が
著しく硬くなり、小さな収納スペースに納めにくいとい
う問題がある。また、織物への被覆加工時の加硫工程の
キュアリング時間として15〜30分を要し、加工能率も悪
く、コスト面においても不利である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、エアーバッグとしての機械特性を
保持し、コンパクトに収納でき、動作時の展開性に優
れ、また耐環境性にも信頼性の高いエアーバッグを提供
することのできるエアーバッグ用シートを得ることを目
的とするものである。
題を解決するもので、エアーバッグとしての機械特性を
保持し、コンパクトに収納でき、動作時の展開性に優
れ、また耐環境性にも信頼性の高いエアーバッグを提供
することのできるエアーバッグ用シートを得ることを目
的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するもので、合成繊維マルチフィラメント糸条よ
りなる織物の少なくとも片面にクロロスルホン化ポリエ
チレン樹脂組成物が被覆されてなるエアーバッグ用シー
トを要旨とするものである。
を解決するもので、合成繊維マルチフィラメント糸条よ
りなる織物の少なくとも片面にクロロスルホン化ポリエ
チレン樹脂組成物が被覆されてなるエアーバッグ用シー
トを要旨とするものである。
【０００６】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いる合成繊維マルチフィラメントとは、ナイロン６，
ナイロン66，ナイロン46などのポリアミド繊維，パラフ
ェニレンテレフタルアミドに代表される全芳香族ポリア
ミド繊維（アラミド繊維），ポリエチレンテレフタレー
トに代表されるポリエステル繊維，全芳香族ポリエステ
ル繊維，超高分子量ポリエチレンなどのポリオレフィン
繊維，ビニロン繊維，ポリオキシメチレン繊維，ポリエ
ーテルエーテルケトン繊維などの合成繊維の単独繊維あ
るいはこれらの繊維の２つ以上を組み合わせた混繊糸よ
りなる糸条であり、偏平糸などの異形断面糸条や嵩高加
工を行なった糸条も含むものである。この糸条には、そ
の製造工程や加工工程での生産性の向上や特性の改良の
ために、熱安定剤，酸化防止剤，光安定剤，平滑剤，可
塑剤，増粘剤，顔料，光沢付与剤あるいは難燃剤など、
各種の添加物を添加したものも使用できる。
用いる合成繊維マルチフィラメントとは、ナイロン６，
ナイロン66，ナイロン46などのポリアミド繊維，パラフ
ェニレンテレフタルアミドに代表される全芳香族ポリア
ミド繊維（アラミド繊維），ポリエチレンテレフタレー
トに代表されるポリエステル繊維，全芳香族ポリエステ
ル繊維，超高分子量ポリエチレンなどのポリオレフィン
繊維，ビニロン繊維，ポリオキシメチレン繊維，ポリエ
ーテルエーテルケトン繊維などの合成繊維の単独繊維あ
るいはこれらの繊維の２つ以上を組み合わせた混繊糸よ
りなる糸条であり、偏平糸などの異形断面糸条や嵩高加
工を行なった糸条も含むものである。この糸条には、そ
の製造工程や加工工程での生産性の向上や特性の改良の
ために、熱安定剤，酸化防止剤，光安定剤，平滑剤，可
塑剤，増粘剤，顔料，光沢付与剤あるいは難燃剤など、
各種の添加物を添加したものも使用できる。
【０００７】本発明の織物は、上記合成繊維フィラメン
ト糸条の１種または２種以上の繊維よりなり、その組織
は、平織り，綾織り，朱子織り，あるいはこれらの組織
の変化組織などを使うことができて特に限定するもので
はなく、多軸組織も使うことができる。
ト糸条の１種または２種以上の繊維よりなり、その組織
は、平織り，綾織り，朱子織り，あるいはこれらの組織
の変化組織などを使うことができて特に限定するもので
はなく、多軸組織も使うことができる。
【０００８】また、織物の生産製の向上のため、あるい
は後に被覆加工する樹脂類との接着性を向上させるため
に、製織前の準備工程において撚糸，インターレース加
工あるいは糊付けなどを行なっても良く、また織り上が
り後に合成繊維マルチフィラメント糸条の製造時におい
て付与した油剤や製織前の準備工程において付与した糊
剤を除去するために、精練工程を行なったり、シートの
性能の安定化のための処理、例えば難燃剤処理を行なっ
ても良い。
は後に被覆加工する樹脂類との接着性を向上させるため
に、製織前の準備工程において撚糸，インターレース加
工あるいは糊付けなどを行なっても良く、また織り上が
り後に合成繊維マルチフィラメント糸条の製造時におい
て付与した油剤や製織前の準備工程において付与した糊
剤を除去するために、精練工程を行なったり、シートの
性能の安定化のための処理、例えば難燃剤処理を行なっ
ても良い。
【０００９】本発明で用いるクロロスルホン化ポリエチ
レン系樹脂組成物は、高圧法ポリエチレンに塩素と亜硫
酸を反応させて得る加硫可能なエラストマーで、塩素分
が25〜43％，硫黄分が 1.0〜1.4 ％の結晶性ポリマーで
ある。
レン系樹脂組成物は、高圧法ポリエチレンに塩素と亜硫
酸を反応させて得る加硫可能なエラストマーで、塩素分
が25〜43％，硫黄分が 1.0〜1.4 ％の結晶性ポリマーで
ある。
【００１０】また、前記クロロスルホン化ポリエチレン
系樹脂組成物には、その重合工程や加工工程での生産性
向上あるいは特性改良のために各種溶媒や添加剤、例え
ば各種の有機系触媒，無機系溶媒，熱安定剤，酸化防止
剤，帯電防止剤，光安定剤，平滑剤，表面改質材，可塑
剤，増粘剤，顔料，光沢付与剤，難燃剤，充填剤などを
含んでいても良い。
系樹脂組成物には、その重合工程や加工工程での生産性
向上あるいは特性改良のために各種溶媒や添加剤、例え
ば各種の有機系触媒，無機系溶媒，熱安定剤，酸化防止
剤，帯電防止剤，光安定剤，平滑剤，表面改質材，可塑
剤，増粘剤，顔料，光沢付与剤，難燃剤，充填剤などを
含んでいても良い。
【００１１】本発明のエアーバッグ用シートはコーティ
ング法やラミネート法により織物の表面をクロロスルホ
ン化ポリエチレン系樹脂組成物で被覆した後、熱風循環
テンターなどによる乾燥およびキュアリングを行なうこ
とにより得ることができる。
ング法やラミネート法により織物の表面をクロロスルホ
ン化ポリエチレン系樹脂組成物で被覆した後、熱風循環
テンターなどによる乾燥およびキュアリングを行なうこ
とにより得ることができる。
【００１２】
【作用】この構成により、得られたエアーバッグ用シー
トはエアーバッグにしたときの機械特性を保持し、コン
パクトに収納でき、動作時の展開性に優れ、また耐環境
性にも信頼性の高いものとなる。
トはエアーバッグにしたときの機械特性を保持し、コン
パクトに収納でき、動作時の展開性に優れ、また耐環境
性にも信頼性の高いものとなる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。なお、実施例におけるシートの性能の評価は、標準
状態での評価と共に、次の３条件下に放置後の測定評価
を行ない、耐環境性の評価とした。
る。なお、実施例におけるシートの性能の評価は、標準
状態での評価と共に、次の３条件下に放置後の測定評価
を行ない、耐環境性の評価とした。
【００１４】（Ａ）耐湿性評価 50℃，95％ＲＨの恒温恒湿層に 500時間放置後、標準状
態に24時間以上放置して各試験に供した。引張強力およ
び引裂強力については、該条件下の放置前後の比を百分
率で表し、保持率（％）とした。
態に24時間以上放置して各試験に供した。引張強力およ
び引裂強力については、該条件下の放置前後の比を百分
率で表し、保持率（％）とした。
【００１５】（Ｂ）耐熱性評価 110℃の乾燥機中に1000時間放置後、標準状態に24時間
以上放置して各試験に供した。引張強力および引裂強力
については、該条件下の放置前後の比を百分率で表し、
保持率（％）とした。
以上放置して各試験に供した。引張強力および引裂強力
については、該条件下の放置前後の比を百分率で表し、
保持率（％）とした。
【００１６】（Ｃ）耐オゾン性評価 40℃で、オゾン 400ｐｐｍの雰囲気中に 200時間放置
後、標準状態に24時間以上放置して各試験に供した。引
張強力および引裂強力については、該条件下の放置前後
の比を百分率で表し、保持率（％）とした。各試験の測
定は下記に示す方法に従って行なった。
後、標準状態に24時間以上放置して各試験に供した。引
張強力および引裂強力については、該条件下の放置前後
の比を百分率で表し、保持率（％）とした。各試験の測
定は下記に示す方法に従って行なった。
【００１７】(1) 目付 ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．４．２により１ｍ2 当りの重量
を測定 (2) 厚さ ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．３により測定 (3) 引張強力 ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．12．１ Ａ法（ストリップ法）
３cm幅にて測定 (4) 引裂強力 ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．15．１ Ａ−１法（シングルタ
ング法）にて測定 (5) 柔軟性 ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．19．１ Ａ法（45°カンチレバ
ー法）にて測定 (6) 通気性 ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．27．１ Ａ法にて測定 (7) 燃焼性 ＦＮＶＳＳ−302 により評価 (8) 摩耗強度 ＪＩＳ−1021 ６．12のテーバ形摩耗試験機で摩耗輪Ｎ
ｏ．Ｈ38を使用して 500ｇの荷重を載せ、 300回後の表
面状態を観察した。
を測定 (2) 厚さ ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．３により測定 (3) 引張強力 ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．12．１ Ａ法（ストリップ法）
３cm幅にて測定 (4) 引裂強力 ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．15．１ Ａ−１法（シングルタ
ング法）にて測定 (5) 柔軟性 ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．19．１ Ａ法（45°カンチレバ
ー法）にて測定 (6) 通気性 ＪＩＳ Ｌ−1096 ６．27．１ Ａ法にて測定 (7) 燃焼性 ＦＮＶＳＳ−302 により評価 (8) 摩耗強度 ＪＩＳ−1021 ６．12のテーバ形摩耗試験機で摩耗輪Ｎ
ｏ．Ｈ38を使用して 500ｇの荷重を載せ、 300回後の表
面状態を観察した。
【００１８】実施例１ ナイロン66チップを用いて、溶融紡糸、延伸して、強度
10.0ｇ／デニール，単糸繊度５デニール，トータル繊度
840デニールのナイロン66糸条を得た。この糸条を用い
て、経密度，緯密度ともに25本／インチの平組織の織物
を得た。
10.0ｇ／デニール，単糸繊度５デニール，トータル繊度
840デニールのナイロン66糸条を得た。この糸条を用い
て、経密度，緯密度ともに25本／インチの平組織の織物
を得た。
【００１９】ついで下記処方−１に示す配合のクロロス
ルホン化ポリエチレン系樹脂組成物を織物の片面にナイ
フコーテイング法にて70μｍの厚さに付与し、 120℃で
１分間乾燥した後、 170℃で１分間のキュアリングを行
ない、経・緯密度が共に27本／インチであるエアーバッ
グ用シートを得た。 （処方−１） ハイパロン４０（デュポン（株）製） １００部 リサージ（加硫剤，日本化学工業（株）製） ２０部 ＤＭ（加硫促進剤，川口化学（株）製） ０．５部 テトロンＡ（加硫促進剤，デュポン（株）製） ２．０部 ＮＢＣ（老化防止剤，川口化学（株）製） ３．０部 酸化チタン（顔料） ２０部 炭酸マグネシウム（補強剤） ２０部 炭酸カルシウム（補強剤） ２０部 トルエン ２０部
ルホン化ポリエチレン系樹脂組成物を織物の片面にナイ
フコーテイング法にて70μｍの厚さに付与し、 120℃で
１分間乾燥した後、 170℃で１分間のキュアリングを行
ない、経・緯密度が共に27本／インチであるエアーバッ
グ用シートを得た。 （処方−１） ハイパロン４０（デュポン（株）製） １００部 リサージ（加硫剤，日本化学工業（株）製） ２０部 ＤＭ（加硫促進剤，川口化学（株）製） ０．５部 テトロンＡ（加硫促進剤，デュポン（株）製） ２．０部 ＮＢＣ（老化防止剤，川口化学（株）製） ３．０部 酸化チタン（顔料） ２０部 炭酸マグネシウム（補強剤） ２０部 炭酸カルシウム（補強剤） ２０部 トルエン ２０部
【００２０】比較例１ 実施例１において処方−１のクロロスルホン化ポリエチ
レン系樹脂組成物をコーテイングし、 170℃で１分間の
キュアリングをすることに代えて、下記処方−２のクロ
ロプレンゴムをコーテイングし、乾燥した後 160℃で30
分間キュアリングすること以外は、実施例１と同様にし
て比較例１のシートを得た。 （処方−２） ネオプレンＷＸ−Ｊ １００部 （クロロプレンゴム，昭和電光・デュポン（株）製） ２２Ｓ（促進剤，昭和電光・デュポン（株）製） １部 酸化マグネシウム（充填剤） ５部 炭酸カルシウム（充填剤） １０部 三酸化アンチモン（難燃剤） １０部 ＰＲ−１２６８７ ８部 （接着プロモーター，昭和電工・デュポン（株）製） トルエン ３００部
レン系樹脂組成物をコーテイングし、 170℃で１分間の
キュアリングをすることに代えて、下記処方−２のクロ
ロプレンゴムをコーテイングし、乾燥した後 160℃で30
分間キュアリングすること以外は、実施例１と同様にし
て比較例１のシートを得た。 （処方−２） ネオプレンＷＸ−Ｊ １００部 （クロロプレンゴム，昭和電光・デュポン（株）製） ２２Ｓ（促進剤，昭和電光・デュポン（株）製） １部 酸化マグネシウム（充填剤） ５部 炭酸カルシウム（充填剤） １０部 三酸化アンチモン（難燃剤） １０部 ＰＲ−１２６８７ ８部 （接着プロモーター，昭和電工・デュポン（株）製） トルエン ３００部
【００２１】実施例１および比較例１の性能評価結果を
表１〜表４に示す。
表１〜表４に示す。
【００２２】
【表１】
【００２３】
【表２】
【００２４】
【表３】
【００２５】
【表４】
【００２６】表１〜表４にて明らかなごとく、実施例１
は比較例１に比べ、初期性能および耐環境性共に優れて
いる。すなわち、初期性能においては、同一基布に同じ
厚さのコーテイングを施した場合、クロロスルホン化ポ
リエチレン系樹脂組成物の方がクロロプレンゴムよりも
比重が小さいため、実施例１の方が目付が小さく柔らか
いものとなった。また耐湿性評価，耐熱性評価および耐
オゾン性評価において実施例１は、引張強力および引裂
強力の保持率が高く、硬化することもなく、摩擦に対し
ても強い状態を保っている。逆に、比較例１は耐環境性
評価試験で硬化しており、柔軟性試験のカンチレバー法
試験の数値も大きく、摩耗試験処理中にコーテイング樹
脂が部分的に剥されて糸が見えるようになっている。
は比較例１に比べ、初期性能および耐環境性共に優れて
いる。すなわち、初期性能においては、同一基布に同じ
厚さのコーテイングを施した場合、クロロスルホン化ポ
リエチレン系樹脂組成物の方がクロロプレンゴムよりも
比重が小さいため、実施例１の方が目付が小さく柔らか
いものとなった。また耐湿性評価，耐熱性評価および耐
オゾン性評価において実施例１は、引張強力および引裂
強力の保持率が高く、硬化することもなく、摩擦に対し
ても強い状態を保っている。逆に、比較例１は耐環境性
評価試験で硬化しており、柔軟性試験のカンチレバー法
試験の数値も大きく、摩耗試験処理中にコーテイング樹
脂が部分的に剥されて糸が見えるようになっている。
【００２７】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、合成繊維
マルチフィラメント糸条よりなる織物の少なくても片面
にクロロスルホン化ポリエチレン樹脂組成物で被覆する
構成を有しており、柔軟性や耐環境性に優れたエアーバ
ッグ用シートを提供することができる。
マルチフィラメント糸条よりなる織物の少なくても片面
にクロロスルホン化ポリエチレン樹脂組成物で被覆する
構成を有しており、柔軟性や耐環境性に優れたエアーバ
ッグ用シートを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 泰男 大阪府大阪市中央区久太郎町４丁目１番３ 号 ユニチカ株式会社大阪本社内 (72)発明者 外山 正樹 滋賀県甲賀郡甲西町小砂町１番地１ 日本 織物加工株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 合成繊維マルチフィラメント糸条よりな
る織物の少なくとも片面にクロロスルホン化ポリエチレ
ン樹脂組成物が被覆されてなることを特徴とするエアー
バッグ用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4171387A JPH0616100A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | エアーバッグ用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4171387A JPH0616100A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | エアーバッグ用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0616100A true JPH0616100A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15922224
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4171387A Pending JPH0616100A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | エアーバッグ用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0616100A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4839584A (en) * | 1986-12-27 | 1989-06-13 | Pioneer Electronics Corporation | Signal level display device for recording/reproducing apparatus |
| US5897929A (en) * | 1997-12-01 | 1999-04-27 | Milliken & Company | Polyamide coated airbag fabric |
| JP2006505721A (ja) * | 2002-11-06 | 2006-02-16 | コーロン インダストリーズ インク | 空気膨張性を有する二層織物 |
| JP2018144788A (ja) * | 2017-03-03 | 2018-09-20 | アイエイチシー カンパニー，リミテッド | シーム・シールド・カーテン・エアバッグ・クッション |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP4171387A patent/JPH0616100A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4839584A (en) * | 1986-12-27 | 1989-06-13 | Pioneer Electronics Corporation | Signal level display device for recording/reproducing apparatus |
| US5897929A (en) * | 1997-12-01 | 1999-04-27 | Milliken & Company | Polyamide coated airbag fabric |
| JP2006505721A (ja) * | 2002-11-06 | 2006-02-16 | コーロン インダストリーズ インク | 空気膨張性を有する二層織物 |
| US7635144B2 (en) | 2002-11-06 | 2009-12-22 | Kolon Ind. Inc. | Inflatable two-layer fabrics |
| JP4728804B2 (ja) * | 2002-11-06 | 2011-07-20 | コーロン インダストリーズ インク | 空気膨張性を有する二層織物 |
| JP2018144788A (ja) * | 2017-03-03 | 2018-09-20 | アイエイチシー カンパニー，リミテッド | シーム・シールド・カーテン・エアバッグ・クッション |
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