JPH05214316A - 低エネルギー基材へ高接着性を有するシリコーン感圧接着剤 - Google Patents

低エネルギー基材へ高接着性を有するシリコーン感圧接着剤

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JPH05214316A
JPH05214316A JP4279798A JP27979892A JPH05214316A JP H05214316 A JPH05214316 A JP H05214316A JP 4279798 A JP4279798 A JP 4279798A JP 27979892 A JP27979892 A JP 27979892A JP H05214316 A JPH05214316 A JP H05214316A
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sio
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JP4279798A
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William P Brady
ウイリアム・パトリック・ブレイディ
Randall Gene Schmidt
ランドール・ジーン・シュミット
Kyuha Chung
キューハ・チュング
Gary Allan Vincent
ゲイリー・アレン・ビンセント
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Dow Silicones Corp
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Dow Corning Corp
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09J183/00Adhesives based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J183/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂成分と重合体成分からなり、低エネルギ
ー基材への接着性が優れたシリコーン感圧接着剤の提
供。 【構成】 シリコーン樹脂とポリジオルガノシロキサン
重合体を主成分とした感圧接着剤であって、その樹脂成
分は約950〜1,600の数平均分子量を有し、本質
的にトリオルガノシロキサン(M)単位とシリケート
(Q)単位からなる、そしてM/Qのモル比は1.1/
1〜1.4/1の範囲にある。本発明の接着剤は、ポリ
エチレンおよびポリテトラフルオロエチレンのような低
エネルギー基材への優れた接着性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成分および重合体
成分からなる低エネルギー基材へ高接着性を有するシリ
コーン感圧接着剤に関する。さらに詳しくは、本発明の
接着剤は臨界分子量並びに分子におけるトリオルガノシ
ロキシ単位/シリケートの臨界比を有するシリコーン樹
脂を使用する。
【0002】
【従来の技術】シリコーン感圧接着剤(以下PSAと記
す)は、典型的に少なくとも2つの主成分、すなわち、
線状シロキサン重合体と、本質的にトリオルガノシロキ
サン(M)単位(すなわち、RSiO1/2単位(R
は一価の有機基を示す))およびシリケート(Q)単位
(すなわち、SiO4/2単位)からなる粘着付与剤樹
脂を含有する。シリコーンPSA組成物の調製にこれま
で使用されてきたかかる「MQ」樹脂は、一般に約0.
6〜0.9の範囲内のM/Q(モル)比を有する。さら
に、従来のシリコーンPSAは一般にこれらのMQ樹脂
の分子量に大きく寄与しないことが知られている。分子
量を議論する場合、従来の技術は前記のM/Q比に関し
てそり臨界性を示唆していない。
【0003】従って、コプレイ(Copley)らによ
るEPO公告第0255,226号は、(a)高分子量
のポリジメチルシロキシサン・ガム(又は共重合体)お
よび(b)2.0の多分散性を有するMQ樹脂(M/
Q比が0.5〜1.0)を含有するシリコーン感圧接着
剤(PSA)を教示している。この開示における発明者
らは狭い割合の商的MQ樹脂(GE−545)を調製し
ている。これらの樹脂の割合がPSA組成物の配合にお
ける全樹脂の代りに使用されるとき、前者は優れた接着
性能を示す。
【0004】同様に、従来技術がさらに広範囲の上記M
/Q比を開示する場合、従来技術は優れた接着性能を得
るために特定のM/Q比範囲と特定の分子量範囲の組合
せを示唆していない。例えば、ホーニング(Horni
ng)の米国特許第3,929,704号は、MQ樹
脂、シリコーン・ガムおよび硬化剤(その硬化剤は可塑
剤および増量材と混和された過酸化物である)からなる
シリコーンPSAを教示している。ホーニングの特許は
広範囲のM/Q(0.5/1.5)を教示しているが、
シリコーン樹脂について分子量を限定することには触れ
ていない。そしてM/Qの望ましい範囲は0.55〜
0.75であると述べている。
【0005】さらに、従来技術のシリコーンPSA組成
物は、一般に約40/60〜60/40の樹脂/重合体
比を用いており、本発明の組成物の意図している比較的
高い樹脂/重合体比を示唆していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】種々の割合の樹脂の分
子量がコプレイらによって記載されているけれども、彼
等の焦点は樹脂の狭い分子量分布にある。その上、彼等
は0.5以下又は1.0以上のM/Q比をもった樹脂の
使用を教示していない。特に該樹脂に対する臨界分子量
範囲と共にこのM/Qパラメータ−の異なる範囲を示す
シリコーン樹脂を使用してシリコーンPSAを生成する
ことをコプレイらの特許は示唆していない。950〜1
600の範囲内の分子量を有し、同時に1.1〜1.4
のM/Q比(樹脂/重合体の重量比が60/40〜90
/10の範囲内にある)を有するシリコーン樹脂からシ
リコーンPSAを調製することは、コプレイらの特許も
その外の技術も示唆していない。コプレイらの樹脂の割
合と異なり、本発明の非分別樹脂は2.0の分散性に
拘束されない。シリコーンPSAの混合されたとき、こ
れらの樹脂は、ポリエチレンおよびポリテトラフルオロ
エチレン(例えば、テフロン)のような低エネルギー基
材への優れた接着性を与える。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、本質
的に、(A)950〜1,600のMn値を有し、本質
的にRSiO1/2シロキサン単位およびSiO
4/2シロキサン単位〔各Rは炭化水素基とハロゲン化
炭化水素基からなる群から選んだ一価の基であって、全
R基の少なくとも1/3がメチルであり、可溶性オルガ
ノポリシロキサンにおけるRSiO1/2シロキサン
単位とSiO4/2シロキサン単位とのモル比は1.1
/1〜1.4/1の値を有する〕からなる可溶性オルガ
ノポリシロキン60〜90重量部;および(B)一般式
SiO(R SiO)SiR
〔式中の各Rは炭化水素基およびハロゲン化炭化水
素基から選んだ一価の基を示し、全R基の少なくとも
1/2がメチルであり、各RはR基とOH基からな
る群から選んだ基を示し、nは少なくとも50の平均値
を有する数である〕を有するポリジオルガノシロキサン
10〜40重量部からなることを特徴とするシリコーン
感圧接着剤組成物に関する。
【0008】
【実施例】本発明のシリコーン感圧接着剤組成物は次の
異なる4つの系に分類することができる:系Iは、ポリ
オレフインおよびポリテトラフルオロエチレンのような
低表面エネルギー材料を含む基材に極めて高いタックお
よび引きはがし粘着性を提供するシリコーン感圧接着剤
組成物に関し;系IIは、系Iのシリコーン感圧接着剤
よりも高温凝集強さを提供するシリコーン感圧接着剤組
成物に関し;系IIIは、系IIの接着剤よりも塗料粘
度調節に少ない溶媒でよいシリコーン感圧接着剤組成物
に関し、そして系IVは、揮発性成分の含量が1重量%
以下の組成物に関するものである。
【0009】オルガノポリシロキサン(A) 本発明の成分(A)は、本質的にRSiO1/2シロ
キサン単位とSiO /2シロキサン単位からなる可溶
性オルガノポリシロキサンである。用語「可溶性」は、
オルガノポリシロキサンがベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘプタン等のような炭化水素液体又は環状又は線状
ポリジオリガノシロキサンのようなシリコーン液体に実
質的に完全に溶解できることを意味する。その樹脂は以
下に記載する成分(B)に可溶性であることが望まし
い。
【0010】成分(A)の式において、Rは炭化水素基
およびハロゲン化炭化水素基からなる群から選んだ一価
の基を示す、そしてそれらの基は炭素原子を20個以下
有することが望ましく、最適には1〜10個の炭素原子
を有する。適当なR基の例はメチル、エチル、プロピ
ル、ペンチル、オクチル、ウンデシルおよびオクタデシ
ルのようなアルキル基;シクロヘキシルのような脂環式
基;フエニル、トリル、キシリル、ベンジルおよび2−
フエニルエチルのようなアリール基;ビニルのようなア
ルケニル基;および3−クロロプロピルおよびジクロロ
フエニルのような塩素化炭化水素基を含む。
【0011】成分(A)の成分(B)における溶解度を
高めるためには、後者の主R基にあう前者の主R基を
選択する必要がある。成分(A)の式におけるR基の少
なくとも1/3、さらに望ましくは実質的に全てのR基
がメチル基であることが望ましい。メチル基はRSi
1/2シロキサン単位間に必要な配列に分布できるけ
れども、各RSiO1/2シロキサン単位は少なくと
も1個、さらに望ましくは少なくとも2個のメチル基を
もつことが望ましい。望ましいRSiO1/ シロキ
サン単位の例はMeSiO1/2、PhMeSiO
1/2およびPhMeSiO1/2〔ここでMeは以
後メチル、そしてPhはフエニルを示す〕を含む。
【0012】成分(A)は樹脂質部分を含み、RSi
1/2シロキサン単位(すなわち、M単位)はSiO
4/2シロキサン単位(すなわち、Q単位)へ結合さ
れ、その各々は少なくとも1つの他のSiO4/2シロ
キサン単位に結合されている。SiO4/2シロキサン
単位の一部はヒドロキシル基に結合してHOSiO3/
単位(すなわち、TOH単位)をもたらし、それによ
ってオルガノポリシロサンのSi−結合ヒドロキサンの
Si−結合ヒドロキシル含量の割合を占める、そして一
部は他のSiO4/2シロキサン単位のみに結合する。
樹脂質部分の外に、成分(A)は式(RSiO)
iをもったネオペンタマー・オルガノポリシロキサンか
ら実質的になる低分子量物質を少量含有する、後者の物
質は以下に記載するダウト(Daudt)らの方法によ
る樹脂の調製における副産物である。 本発明のため
に、成分(A)の樹脂部分は、ゲル浸透クロマトグラフ
イ−(GPC)で測定したときに約950〜1600の
数平均分子量(Mn)をもたなければならない(ネオペ
ンタマー・ピークはその測定から除去される)。この分
子量の測定には、従来のポリスチレン(PS)の分子量
標準を用いてクロマトグラフ装置を校正する。MQ樹脂
の狭い画分を用いて、その絶体分子量を気相浸透圧法の
ような方法によって最初に測定したときGPC装置の校
正をすることができる。この後者のMnはPS標準を用
いて得た値に直接関係する。例えば、(CHSi
1/2シロキサン単位とSiO4/2シロキサン単位
をベースにしたMQ樹脂の場合に、我々はこれらの標準
試料の間の関係を次のように決定した: Mn
(樹脂)=2.77Mn(PS)−736 ここで線形回帰の補正係数はR=0.995、そして以
下に記載するように同一のカラムセット、溶媒、流量お
よび温度を使用してそれぞれのGPC測定を行った。従
って、以下に示したいくつかの実施例において樹脂標準
で得られたMn測定値はPSの標準試料体を用いた対応
するMn値に完全に変換することができる。その逆のこ
とを述べない限り、以下に報告したMn値はPS分子量
標準を意味し、従って技術的コンベンションと一致す
る。
【0013】成分(A)は約1,200〜1,300の
Mn値を有し、(CHSiO1/2シロキサン単
位とSiO4/2シロキサン単位(その一部はSi−結
合ヒドロキシルを有する)からなることが望ましい。
【0014】本発明のもう1つの重要な要件は、樹脂の
全Mシロキサン単位/全Qシロキサン単位のモル比が
1.1〜1.4、望ましくは約1.1〜1.3であるこ
とである。この比は一般に平均樹脂粒子の分子サイズに
逆比例するけれども、その相関は精々近似値に過ぎな
い。上記のM/Qモル比は29Si核磁気共鳴法によっ
て容易に得られる、この方法はM(樹脂)、M(ネオペ
ンタマー)、Q(樹脂)、Q(ネオペンタマー)および
TOHのモル含量を定量することができる。本発明のた
めには、前にそれとなく述べたように、{M(樹脂)+
M(ネオペンタマー)}/{Q(樹脂)+Q(ネオペン
タマ−)}の比は1.1〜1.4の間になければならな
い。以後、簡潔のため、および逆のことを示さない限
り、M/Qは、(A)成分の樹脂およびネオペンタマー
部分のトリオルガノシロキシ基の全数/(A)成分の樹
脂およびネオペンタマー部分のシリケート部分の全数の
比を表わす。
【0015】成分(A)は、本質的にRSiO1/2
シロキサン単位およびSiO4/2シロキサン単位から
なり、約950〜1,600のMn値と1.1〜1.4
のM/Q比を有する可溶性オルガノポリシロキサンを提
供する方法によって調製することができる。成分(A)
は、ダウト(Daudt)らの米国特許第2,676,
182号のシリカ・ヒドロゾル・キヤッピング法;ブラ
ッデイ(Brady)によって改良された米国特許第
3,627,851号;およびフラニガン(Flann
igan)の米国特許第3,772,247号に開示さ
れた方法によって調製することが望ましい、これらの特
許はそれぞれ、本質的にRSiO1/2シロキサン単
位およびSiO4/2シロキサン単位からなり900〜
1,600のMn値を有する可溶性オルガノポリシロキ
サンの調製法を教示している。
【0016】要約すると、ダウトらの改良法は、シリカ
粒子の過剰な成長を防止し必要なMn値を有する可溶性
オルガノポリシロキサンを得るために、中和されたケイ
酸ナトリウム溶液をキヤッピングする前にケイ酸ナトリ
ウムの濃度および/またはケイ酸ナトリウムにおけるS
i/Naの比および/または時間をダウトらによって開
示された値よりも一般に低い値に限定することからな
る。従って、本発明のためには、ケイ酸塩の濃度は一般
に40〜120、望ましくは60〜100、最適には約
75g/Lの値に限定され;中和されたシリカ・ヒドロ
ゾルは中和後にアルコールで安定化されできるだけ速
く、望ましくは30秒以内にRSiO1/ シロキサ
ン単位でキヤップする。使用されるケイ酸ナトリウムは
式NaO・xSiO(xは2〜3.5以下の値を有
する)を有することが望ましい。
【0017】オルガノポリシロキサンの成分(A)のS
i−結合ヒドロキシル基の水準は望ましくは約1重量%
以下に下げることが重要で在る。これは、例えば、オル
ガノポリシロキサンをヘキサメチルジシラザンと反応さ
せることによって達成される。かかる反応は、例えば、
トリフルオロ酢酸で触媒作用を与える。或いは、トリメ
チルクロロシラン又はトリメチルシリルアセトアミドを
オルガノポリシロキサンと反応させることができる。こ
の場合には、触媒は必要ない。かかる変性された形態の
成分(A)は成分(A)の定義要件内にある。
【0018】ポリジオルガノシロキサン(B) 本発明の成分(B)は一般式R SiO(R
SiO)SiR をもったポリジオルガノシロ
キサンである。この式における各Rは炭化水素基およ
びハロゲン化炭化水素基からなる群から選んだ一価の基
を示し、各RはRおよびOH基からなる群から選ん
だ基を示す。R基の例は、Rについて前述した炭化水
素基およびハロゲン化炭化水素基、並びにアルケニルお
よびシクロアルケニル基のようなオレフイン不飽和を含
む一価の炭化水素基、例えば、ビニル、アリル、ブラニ
ル、ヘキセニル、シクロヘキセニルおよびβ−シクロヘ
キセニルエチルを含む。成分(B)は単一のポリジオル
ガノシロキサン又は2つ以上の異なるポリジオルガノシ
ロキサンの混合物からなる。
【0019】成分(B)は、典型的にポリジオルガノシ
ロキサンからなる。そしてそのRの少なくとも50
%、望ましくは少なくとも85%がメチル基である。そ
のメチル基はいずれかの方法でポリジオルガノシロキサ
ンに分布させることができる。RはR基又はヒドロ
キシル基にすることができる。例えば、両方のR基を
メチル、ビニル、フエニル又はヒドロキシルのようなR
にすることができる。或いは、R基はメチルとビニ
ル又はメチルとヒドロキシルのように異なるものにする
ことができる。さらに成分(B)はRSiO4/2
位およびSiO /2単位のような微量のシロキサン分
枝部位からなりうる(但しその成分は流動性の必要があ
る)。
【0020】成分(B)は、本質的に一般式R″R′
SiO(R′SiO)SiR′R″〔式中の各
R′はメチル、フエニル又はアルケニルを示し、その少
なくとも85%がメチル基であり、各R″はR′基とO
H基からなる群から選んだ基を示す〕を有するポリジオ
ルガノシロキサンからなる。上記式におけるnの平均値
は調製されるPSAテープに依存する。前記系I〜II
Iのように、最終のPSA組成物に実用的な粘度を与え
るのに十分な溶媒を含む組成物の場合には、nの平均値
は典型的に約200以上である。一方、約1重量%以下
の揮発性化合物を有するPSA組成物(いわゆる、「無
溶媒」又は系IVのPSA)が必要な場合には、実用的
な粘度をもった最終PSAを製造するためにnの平均値
は約50〜200にすべきである。本発明のために、か
かる無溶媒系の揮発分の含量は、2gの試料を150℃
に1時間加熱して残留物が残らないことによって決定さ
れる。 用いるnの平均値は、25℃で約50ミリパス
カル−秒(50センチポアズ)〜約100キロパスカル
−秒(100,000,000センチポアズ)の粘度
(その粘度はこの重合体のR基の関数である)を有す
るオルガノポリシロキサン成分(B)を提供する。成分
(B)の望ましい粘度はシリコーン感圧接着剤に望まし
い特定の性質に依存する。系IおよびIIのシリコーン
感圧接着剤は、25℃で測定したときに300,000
〜10,000,000の範囲内の粘度をもったポリジ
オルガノシロキサンの成分(B)をベースにしたガムを
利用する。系IIIのシリコーン感圧接着剤は、25℃
で測定したときに800〜300,000、望ましくは
10,000〜100,000センチポアズの粘度をも
ったポリジオルガノシロキサンの成分(B)を利用す
る。系IVのPSAは25℃で測定したときに約50〜
800、望ましくは200〜500センチポアズ粘度を
もった成分(B)を用いる。
【0021】本発明の組成物における成分(B)として
使用するのに適するポリジオルガノシロキサンの例は、
ヒドロキシル−末端ポリジオルガノシロキサン、アルケ
ニル−末端ポリジオルガノシロキサンおよびオレフイン
不飽和を含まない炭化水素基で終わるポリジオルガノシ
ロキサンを含む。これらのポリジオルガノシロキサンの
特定の例は、限定ではないが、
【0022】
【式1】 〔式中のMe、ViおよびPhはそれぞれメチル、ビニ
ルおよびフエニルを示し、末端部分における両方のR
はポリジオルガノシロキサンに存在するシロキサン単位
の少なくとも1つのものと同じである、そしてnは前に
定義した意味をもつ〕を含む。
【0023】本発明によってシリコーンPSA組成物の
生成に使用される成分(A)と成分(B)の最適の相対
量は、接着性の性能が少なくとも樹脂(A)と重合体
(B)の分子量の少なくとも関数であるから、日常実験
によって最良に決定される。典型的に、その割合は、成
分(A)+(B)の100重量部当り約60〜90重量
部の成分(A)を使用するような割合である。これらの
量は以下に述べる非揮発分含量試験で決定されるような
非揮発分の含量である。系Iのシリコーン感圧接着剤は
成分(A)と成分(B)和の100重量部当り約80重
量部の成分(A)を含有することが望ましい。系IIの
シリコーン感圧接着剤は、成分(A)と成分(B)の和
の100重量部当り約75重量部の成分(A)を含有す
ることが望ましい。系IIIの感圧接着剤は、成分
(A)と成分(B)の和の100重量部当り約72重量
部の成分(A)を含有することが望ましい。系IVのシ
リコーン感圧接着剤は、成分(A)と成分(B)の和の
100重量部当り約70重量部の成分(A)を含有する
ことが望ましい。
【0024】本発明のPSAは300℃までの温度に適
当な時間加熱することによって硬化するけれども、優れ
た接着性を得るために組成物に橋かけ剤(C)も含むこ
とが望ましい。
【0025】本発明の橋かけ剤(C)は、成分(B)を
その通常の流動性状態から非流動性状態に転化するのに
有効な反応物質にすることができる。アルケニル基およ
び/またはヒドロキシル基および/またはアルキル基と
反応性の橋かけ剤が望ましい。その橋かけ剤は有機過酸
化物又は有機水素ポリシロキサンが望ましい。
【0026】重合体の成分(B)が不飽和基を含まない
本発明の系I〜III用の有機過酸化物を典型的に橋か
け剤として使用する。有機過酸化物橋かけ剤は過酸化ベ
ンゾイル、過酸化ジクミル、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンおよび過酸化ジ
クロロベンゾイルを含む。特に過酸化ベンゾイルが有効
な有機過酸化物橋かけ剤であることがわかっている。そ
の有機過酸化物橋かけ剤は成分(A)と成分(B)の和
の100重量部当り約1〜2部使用される。
【0027】一般に、重合体成分(B)がオレフイン性
不飽和基を含む場合のPSAに望ましい橋かけ剤は有機
水素ポリシロキサンである。成分(B)が1分子当り平
均して少なくとも3つのオレフイン性不飽和基を含むと
き、この有機水素ポリシロキサン橋かけ剤は各分子に平
均して少なくとも2つのSi−結合水素原子をもつ必要
がある。成分(B)が1分子に平均して少なくともオレ
フイン性不飽和基を含むとき、この有機水素ポリシロキ
サン橋かけ剤は各分子に平均して少なくとも3個のSi
−結合水素原子をもつ必要がある。この種の橋かけ剤は
1分子当り少なくとも3個のSi−結合水素をもつこと
が望ましい。或いは、かかる不飽和基を含有する重合体
を用いる系I〜III用の橋かけ剤としてビニル−特定
過酸化物を使用することができる。
【0028】一般に本発明で作用する有機水素ポリシロ
キサンは、例えば、ポリメチル水素シロキサンのような
流体有機水素ポリシロキサン;SiO4/2単位、Me
SiO1/2単位およびMeHSiO1/2、Me
HSiO2/2およびMeSiO2/2、等のような
単位からなる流体のシロキサン共重合体樹脂;およびそ
れらの混合物である。望ましい有機水素ポリシロキサン
橋かけ剤は、メチル水素シロキサン単位、および任意に
ジメチルシロキサン単位からなる線状メチル水素ポリシ
ロキサンである。アルケニル−官能シロキサン(B)を
用いるとき、組成物中の1アルケニル基当り1〜200
個のSi−結合水素原子を提供するのに十分な量の有機
水素ポリシロキサン橋かけ剤を添加する。その望ましい
比率は組成物の種類に比例する。例えば、系IおよびI
IのPSAに30〜60そして系IIIのPSAに10
〜30が1アルケニル基当りそれぞれ望ましい範囲のS
i−結合水素原子である。
【0029】本発明の系IVのPSAは、各分子に少な
くとも2つのオレフイン性不飽和基を含有する重合体成
分(B)を使用する。この場合の橋かけ剤(C)は
(A)と(B)成分の混合物と相容性、望ましくは該混
合物に可溶性でなければならない。「相容性」とは、必
要量の有機水素ポリシロキサンが(A)と(B)の混合
物に少なくとも部分的に可溶性であって、硬化が完了す
るまで硬化反応に関与しながら、本発明の組成物に均一
に分散した状態で存在することを意味する。これらの系
IVのPSAにおいて、80以下、さらに望ましくは1
0以下の重合度を有するポリメチル水素シロキサンは橋
かけ剤として使用することが望ましい。この橋かけ剤
は、(A)と(B)の和における1オレフイン性不飽和
基当り、1〜30個、望ましくは1〜10個のSi−結
合水素原子を提供するのに十分な量で添加される。
【0030】有機水素ポリシロキサン橋かけ剤を使用す
るとき、組成物はさらに、前記白金族の金属を含有する
触媒を含むことが望ましい。かかる白金族の金属を含有
する触媒は成分(B)と橋かけ剤との反応を促進して、
組成物の室温又は低温硬化を差せる。該触媒は、組成物
の100万重量部当り0.1〜1000、望ましくは1
〜500、最適には10〜300重量部の白金を提供す
るのに十分な量で添加される。
【0031】白金族金属を含有する触媒を使用する場
合、組成物はさらに白金触媒抑制剤を含むことが推奨さ
れる。その白金触媒抑制剤は、技術的に既知の白金触媒
抑制剤にすることができる。好適な白金触媒抑制剤は種
々の「エン−イン」系、例えば、3−メチル−3−ペン
テン−1−インおよび3,5−ジメチル−3−ヘキセン
−1−イン;3−メチル−1−ブチン−3−オール、
3,5−ジメチル−1−へキシン−3−オール、3−メ
チル−1−ペンチン−3−オール、およびフエニルブチ
ノールのようなアセチレン・アルコール;周知のジアル
キル、ジアルケニルおよびジアルコキシアルキルのフマ
レートおよびマレエートのようなマレエートおよびフマ
レート;シクロビニルシロキサン;およびベンジルアル
コールを含む。白金触媒抑制剤は、前記高温での反応を
妨げることなく室温での上記触媒化付加反応を抑制する
量で使用される、そして使用されるこの成分の割合は日
常実験によって容易に決定される。
【0032】本発明の組成物の硬化は、300℃まで、
望ましくは80〜200℃の温度で適当な時間加熱する
ことによって行うことができる。該組成物は紫外光又は
電子ビーム放射によっても硬化される。紫外光は、硬化
前に1種以上の橋かけ剤を添加する場合に組成物の硬化
に用いられる。適応なUV放射源は特にハノビア(Ha
novia)550ワット・ランプ又はPPGプロセッ
サQC102型を含む。 紫外光を使用する場合、組成
物は遊離基抑制剤又は貴金属含有触媒を含有すべきであ
る。後者の触媒は、Si−結合水素原子とSi−結合ア
ルケニル基又はヒドロキシル基との反応を触媒するのに
有効な周知の白金およびロジウム触媒の全てを含む。さ
らに、金属のルテニウム、パラジウム、オスミウムおよ
びイリジウムの錯体も利用することができる。好適な白
金含有触媒はウイリング(Willing)により米国
特許第3,419,593号に開示されたクロロ白金酸
−ビニルシロキサン錯体である。好適なロジウム触媒は
エックベルグ(Eckberg)による米国特許第4,
347,346号に開示されている。貴金属又は貴金属
を含有する触媒の量は適切な橋かけが達成される限り重
要でない。
【0033】また、組成物は電子ビーム放射によっても
硬化される。フアンデ・グラフ(van de Gra
ff)型、共振変圧器型、直線型、ダイナトロン型およ
び,高周波型のような種々の型の電子ビーム源を使用す
ることができる。50〜1000KeV、望ましくは1
00〜300eVのエネルギーを放電する電子ビーム放
射を0.1〜10.0メガラド(MR)の線量で用い
る。特に望ましい電子ビーム放射源は連続カーテン状の
ビームが線形フイラメントから出るものである。市販の
電子ビーム源の例としては、Energy Scien
ce社から入手できるエレクトロ・カーテン(Elec
tro Curtain CB−150)およびOtt
o Durr社から入手できるNP−ESH 150で
ある。
【0034】本発明の系I〜IIIの組成物は、60〜
90重量部の成分(A)と10〜40重量部の成分
(B)を非反応性溶媒の存在下で均一に混合することに
よって作られる。本発明に有用な溶媒はトルエン、キシ
レン、ヘプタンおよびミネラルスピリットのような炭化
水素;オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびヘキ
サメチルジシロキサンのような揮発性シロキサン;ハロ
炭化水素、アルコール、エステル、ケトンおよびこれら
溶媒の混合体を含む。必要な溶媒の量はポリオルガノシ
ロキサンである成分(B)の粘度に依存する。高粘度の
ポリジオルガノシロキサン重合体は、組成物の調製、取
扱いおよび塗布を容易にするために、低粘度のポリジオ
ルガノシロキサン重合体より多くの溶媒を要する。適当
な混合手段はへら、ドラムローラ、機械的かくはん機、
3−ロ−ル・ミル、シグマ型ブレード・ミキサー、パン
・ドウ・ミキサーおよび2−ロール・ミルを含む。成分
(C)は、生成物を過酸化物橋かけ剤の場合に使用する
直前に上記混合物に添加することが望ましいが、有機水
素ポリシロキサン橋かけ剤の場合に成分(A)および
(B)と混合することができる。橋かけ剤が有機水素ポ
リシロキサンであるとき、白金触媒抑制剤も成分
(A)、(B)および(C)に混合することができる。
そして白金族金属を含有する触媒は最後に又は使用前に
添加することが望ましい。 本発明の系IVのPSA組
成物は成分を溶媒に混合することによっても調製するこ
とができる。典型的に、成分(A)は混合を促進するた
めに約5〜15重量%の有機溶媒に溶解させる。そして
次に成分(B)を添加する。成分(B)の粘度が十分低
い場合には、溶媒の助けなしに混合をすることができ
る。本発明の無溶媒組成物を得るために、成分(A)、
(B)および溶媒の混合物は、バッチ操作において、1
30℃および1〜2ミリメートルの水銀柱での真空スト
リッピングに等しい条件下で脱蔵すべきである。溶媒の
除去は、不活性ガス流でのエントレインメント(連
行)、蒸発、蒸留、薄膜トリッピング、等のような既知
方法によっても達成できる。成分(A)および(B)又
はそれらの混合物が脱蔵されているときには、過剰に高
い温度は回避すべきである。200℃、望ましくは15
0℃の温度を越えてはならない。次にその脱蔵された
(A)と(B)成分の混合物へ橋かけ剤および適当な触
媒を添加して組成物を仕上げる。
【0035】一般に、本発明の組成物にさらに別の成分
を少量添加することができる。例えば、酸化防止剤、顔
料、安定剤、充てん材、等を、それらがこれら組成物の
感圧接着剤特性を実質的に低下させない限り添加するこ
とができる。
【0036】本発明のシリコーンPSA組成物は感圧接
着剤として有用であって、固体支持体に容易に粘着しな
い。これらの組成物は圧延、塗布、吹付け、等のような
適当な手段によって表面へ付加されて、前述のように硬
化される。
【0037】支持体の表面および支持体が接着される基
材は、アルミニウム、銀、銅、鉄およびそれらの合金の
ような金属;紙、木材、皮、布のような多孔質材料;ポ
リオレフイン、ポリエチレンおよびポリプロピレンのよ
うな有機重合材料;ポリテトラフルオロエチレンおよび
ポリフッ化ビニルのようなフルオロカーボン重合体;シ
リコーン・エラストマー;シリコーン樹脂;ポリスチレ
ン;ナイロンのようポリアミド;ポリエステルおよびア
クリル・ポリマー;塗装表面;コンクリート、れんが、
シンダーブロックのような珪質材料;ガラス布のような
ガラスのような既知固体材料にすることができる。ガラ
ス布のような多孔質材料は、しばしばシリコーン感圧接
着剤が支持体の片面から別の面へ移動すのに防ぐ物質を
含浸される。この点で、フルオロカーボン・ポリマー支
持体の表面を化学的に処理してシリコーン感圧接着剤の
前記表面への接着性を高めることも周知である。前記の
ように、本発明のPSAは、特に低エネルギー表面(例
えば、ポリエチレンやテフロン)に良好な接着が必要な
用途に適する。
【0038】本発明のシリコーン感圧接着剤で調製でき
る有用な製品は感圧テープ、ラベル、エンブレムおよび
他の装飾又は情報用標識、等を含む。特に有用な製品
は、極端な温度(高および/または冷温)に耐えて少な
くとも片面に本発明のシリコーン感圧接着剤をもった軟
質又は硬質支持体からなるものである。かかる製品は、
本発明のシリコーン感圧接着剤が有する高温での安定性
および低温での可とう性を完全に利用する。
【0039】実 施 例 次の実施例は本発明の組成物をさらに説明するためのも
のであって、特許請求の範囲に記載されている本発明を
限定するものではない。実施例における全ての部および
パーセントは重量を基準しており、全ての測定値は特に
ことわらない限り25℃で得られたものである。
【0040】ここに示された結果に対して用いられた装
置および試験方法は次の通りである:粘度、非揮発分の含量およびMWの測定 粘度は、LV−4スピンドルを備えたブルックフイルド
回転円板粘度計を使用して室温(25°±2℃)でセン
チポアズで測定した。
【0041】非揮発分の含量、すなわち材料の固体分パ
ーセントは、材料の2g試料を150℃に加熱し、初試
料重量のパーセントとして残留物の重量を示すことによ
って決定した。
【0042】可溶性オルガノポリシロキサンの分子量
は、25℃でバリアン(Varian)TSK4000
+2500カラム、1mL/分のクロロホルム移動相を
使用してゲル浸透クロマトグラフイ−(GPC)で測定
した。線形回帰較正のためにポリスチレン(PS)又は
樹脂標準試料を使用した。各標準試料を使用して得たM
n値は前記のように他の標準に変換する。屈折率の検出
器は、PS標準較正を用いてGPSの測定に使用した、
そしてSi−O−Siを検出するために9.1ミクロン
にセットしたIR検出器は樹脂標準試料を用いて測定に
使用した。分子量の計算からクロマトグラムのネオペイ
ントマー部分(MeSiO)Siを除外するために
総和終点を選んだ場合その分子量は記号M、M、M
およびピークMで表わされる。分子量の計算に全ク
ロマトグラムを含ませるべく総和終点を選んだ場合、そ
の分子量はM 、M 、M およびピークM
よって表わされる。樹脂標準試料較正を用いて分子量を
得た場合には、対応するPS標準値も以下に記載の方法
で計算した。
【0043】粘着性、タック、保持時間及び引張モジュ
ラスの測定 粘着力は、清浄な2×6in(5.1×15.2cm)
のステンレス鋼、ポリエチレン・(PE)又はテフロン
の板に6×1in(15.2×2.5cm)ストリップ
のカプトン(Kapton)またはマイラーを裏当てし
た接着剤を塗布し、2kgのゴム・コーテッド・ローラ
を2回パスして測定した。そのパネルからテープをはが
すのに必要な力をケイル(Keil)試験機を使用して
180°のはく離角度、30cm/分の速度で測定し
た。記録された値は1試料当り1回引張る間にとった多
読み値の平均である。ケイル試験機はTAPPI、vo
l.43.No.8,p164A〜165A(1960
年8月)に記載されている。それらの読み値はオンス/
インチの単位で報告されている。
【0044】タックは、ニユ−ヨ−クのアミチビレに在
るTesting Machines社から入手のポリ
ケン(POLYKEN)プローブ・タック試験機を使用
してカプトン又はマイラーを裏当てした接着剤の32.
5〜6.5cm(5〜1in)の面積について測定
した。そのタック試験機は0.5cm直径のステンレス
鋼のプローブを有する。その試験方法は20gのおも
り、0.5秒の滞留時間および0.5cm/秒の引張速
度を用いた。報告した結果は5つの読み値の平均値
(g)を示す。
【0045】フインガー・タックは接着剤の粘着性の主
観的測定であった。フインガー・タックは指を接着剤に
ちょっと接触させて粘着性に基づいて評価した。そして
次の評価を用いた:高い、平均、低いおよび無し。
【0046】保持時間は、カプトン裏当て接着剤又はマ
イラー裏当て接着剤の4×1/2in(10.2×1.
27cm)ストリップを清浄なステンレス鋼板の上に置
き1×1/2in(2.54×1.27cm)の粘着面
積を与えて、2kgのゴム被覆ローラを2回パスするこ
とによって測定した。各ストリップの自由端から500
gのおもりを吊り下げた。そのストリツプが所定の温度
で鋼板から分鯉するのに必要な時間を測定した。データ
の表で温度又は合格/不合格のみの表示をしている場合
には、その試料はその温度で5日間の保持をパス(合
格)したことを意味する。
【0047】引張モジュラスおよび破壊応力は、フルオ
ロシリコーンはく離ライナーから硬化シリコーン感圧接
着剤の試料を除去して、それをインストロン試験機で試
験することにって測定した100%伸びにおよび破壊点
おける応力(psi)を標準応力/歪試験法を用いて測
定した。
【0048】実施例に使用したオルガノポリシロキサン
(A) 以下に示す樹脂を29Si核磁気共鳴を用いて分析し、
樹脂(res)およびネオペンタマー(neo)部の
(CHSiO1/2単位(M)およびSiO
4/2単位(Q)のモル%を測定した、そしてこれらの
値から以下に記載のように全M/Qの比を計算した。
【0049】樹脂A:(CHSiO1/2単位と
SiO4/2単位からなり、Mn=1,963、M
5,040、Mz=15,170、M/M=2.5
7およびヒドロキシル含量=3.45%を有する樹脂の
キシレン溶液。M =920、M =4,259、
=14,732、および M /Mn=4.
63(PS標準試料を用いて得たGPCデータ)。M
(res)=36.0;M(neo)=2.2;Q(r
es)46.8;およびQ(neo)=0.6。
【0050】M/Q=0.8。
【0051】樹脂B:(CHSiO1/2単位と
SiO4/2単位からなり、Mn=1,535、M
3,778、Mz=12,810、M/M=2.4
6およびヒドロキシル含量=2.63%(PS標準試料
を用いて得たGPCデ−タ)を有する樹脂のキシレン溶
液。M(res)=36.4;M(neo)=10.
6;Q(res)40.3;およびQ(neo)=2.
7。M/Q=1.1。
【0052】樹脂C:(CHSiO1/2単位と
SiO4/2単位からなり、Mn=1,304、M
2,353Mz=6,562、M/M=1.80お
よびヒドロキシル含量=2.11%を有する樹脂のキシ
レン溶液。M =568、M =1,560、M
=3,768、および M /Mn=2.75
(PS標準試料を用いて得たGPCデータ)。M(re
s)=43.2;M(neo)=4.5;Q(res)
42.2;およびQ(neo)=1.1。
【0053】M/Q=1.1。
【0054】樹脂D:(CHSiO1/2単位と
SiO4/2単位からなり、Mn=1,066、M
1,593、Mz=2,848、M/M=1.49
およびヒドロキシル含量=2.12%を有する樹脂のキ
シレン溶液。M =590、M =1,273、M
=2,615、および M /M =2.16
(PS標準試料を用いて得たGPCデータ)。M(re
s)=46.1;M(neo)=7.3;Q(RES)
37.9;およびQ(neo)=1.7。
【0055】M/Q=1.3。
【0056】樹脂E:樹脂Cとヘキサメチルジシラザン
をトリフルオロ酢酸の存在下で反応させてそのSi−結
合ヒドロキシル含量を0.5%以下に下げた樹脂のキシ
レン溶液。
【0057】樹脂F:樹脂Cと1,3−ビス(3,3,
3−トリフルオロプロピル)−テトラメチルジシラザン
をトリフルオロ酢酸の存在下で反応させてそのSi−結
合ヒドロキシル含量を1.0%以下に下げることによっ
て調製した樹脂のキシレン溶液。
【0058】樹脂G:樹脂Eからキシレン溶媒を除去
し、それを80%の固体含量でヘキサメチルジシロキサ
ンと交換することによって調整した樹脂。
【0059】樹脂H:テトラエトキシシランの酸触媒化
加水分解/縮合から調製され、(CHSiO
1/2単位およびSiO4/2単位からなり、M
1,385、M=1,906、M=2,860、M
/M=1.38(樹脂標準試料を使用して得たGP
Cデータ)を有する樹脂の69%シルエン溶液。PS標
準試料に基づいた対応するMnは766として計算し
た。M(res)=54.9;Q(res)=36.9
(この方法によつてネオペントマーは生成しなかっ
た)。M/Q=1.5。
【0060】樹脂I:前記ダウトらの方法に従ってケイ
酸ナトリウムから調製し、(CHSiO1/2
位およびSiO4/2単位からなり、Mn=1,91
9、M=2,833、Mz=4,477、M/M
=1.48(樹脂標準試料を使用して得たデータ)を有
する樹脂の62%キシレン溶液。PS標準試料に基づい
た対応するMは958として計算した。M(res)
41.9;M(neo)=9.2;Q(res)=3
4.3;およびQ(neo)=2.0。M/Q=1.
4。
【0061】樹脂J:前記ダウトらの方法に従ってケイ
酸ナトリウムから調製し、(CHSiO1/2
位およびSiO4/2単位からなり、Mn=2,13
6、Mw=3.396、Mz=5,801、M/M
=1.59(樹脂標準試料を使用して得たデータ)を有
する樹脂の70%キシレン溶液。PS標準試料に基づい
た対応するMは1,037として計算した。M(re
s)43.5;M(neo)=6.4;Q(res)=
35.2;およびQ(neo)=1.7。M/Q=1.
4。
【0062】樹脂K:前記ダウトらの方法に従ってケイ
酸ナトリウムから調製し、(CHSiO1/2
位およびSiO4/2単位からなり、Mn=2,56
2、Mw=4.719、Mz=9,261、M/M
=1.59(樹脂標準試料を使用して得たデータ)を有
する樹脂の80%キシレン溶液。PS標準試料に基づい
た対応するMは1,191として計算した。M(re
s)44.9;M(neo)=5.0;Q(res)=
38.0;およびQ(neo)=1.4。M/Q=1.
3。
【0063】樹脂L:前記ダウトらの方法に従ってケイ
酸ナトリウムから調製し、(CHSiO1/2
位およびSiO4/2単位からなり、Mn=3,78
8、Mw=12,000、Mz=38,530、M
=3.17およびヒドロキシル含量=2.74%
(樹脂標準試料を使用して得たGPCデータ)を有する
樹脂の82.5%キシレン溶液。PS標準試料に基づい
た対応するMは1,633として計算した。M(re
s)40.0;M(neo)=5.2;Q(res)=
39.9;およびQ(neo)=1.4。M/Q=1.
1。
【0064】樹脂M:前記ダウトらの方法に従ってケイ
酸ナトリウムから調製し、(CHSiO1/2
位およびSiO4/2単位からなり、Mn=4,33
9、Mw=16,140、Mz=59,620、M
=3.72およびヒドロキシル含量=2.54%
(樹脂標準試料を使用して得たGPCデータ)を有する
樹脂の73.5%キシレン溶液。PS標準試料に基づい
た対応するMは1.832として計算した。M(re
s)39.3;M(neo)=4.1;Q(res)=
41.4;およびQ(neo)=1.3。M/Q=1.
0。
【0065】樹脂N:前記ダウトらの方法に従ってケイ
酸ナトリウムから調製し、(CHSiO1/2
位およびSiO4/2単位からなり、Mn=4,36
4、Mw=15,840、Mz=54,640、M
=3.63およびヒドロキシル含量=2.55%
(樹脂標準試料を使用して得たGPCデータ)を有する
樹脂の71%キシレン溶液。PS標準試料に基づいた対
応するMは1,841として計算した。M(res)
41.6;M(neo)=2.3;Q(res)=4
2.8;およびQ(neo)=0.8。M/Q=1.
0。
【0066】樹脂N−1:前記ダウトらの方法に従って
ケイ酸ナトリウムから調製し、(CHSiO
1/2単位およびSiO4/2単位からなり、Mn=
3,317、Mw=5.138、Mz=8,578、M
/M=1.55(樹脂標準試料を使用して得たGP
Cデータ)を有する樹脂の75%キシレン溶液。PS標
準試料に基づいた対応するMは1,463として計算
した。M(res)44.3;Q(res)=44.
3;M/Q=1.4。
【0067】樹脂O:前記ダウトらの方法に従ってケイ
酸ナトリウムから調製し、(CHSiO1/2
位およびSiO4/2単位からなり、Mn=5,69
7、Mw=25,400、Mz=88,550、M
=4.46およびヒドロキシル含量=2.56(樹
脂標準試料を使用して得たGPCデータ)を有する樹脂
の78%キシレン溶液。PS標準試料に基づいた対応す
るMは2,322として計算した。M(res)3
9.3;M(neo)=4.1;Q(res)=41.
7;およびQ(neo)=1.1。M/Q=1.0。
【0068】樹脂P:前記ダウトらの方法に従ってケイ
酸ナトリウムから調製し、(CHSiO1/2
位およびSiO4/2単位からなり、Mn=2,70
8、M/M=1.7、およびシラノール含量0.5
重量%以下(樹脂標準試料を使用して得たGPCデー
タ)を有する樹脂の90%キシレン溶液。PS標準試料
に基づいた対応するMは1,243として計算した。
【0069】樹脂Q:(CH3)3SiO1/2単位と
SiO4/2単位が1.3/10.のモル比からなり、
Mn=2,251、Mw/Mn=2,05およびシラノ
ール含量0.5重量%以下(樹脂標準試料を使用して得
たGPCデータ)を有する樹脂の73%キシレン溶液。
PS標準試料に基づく対応するMnは1,078として
計算した。
【0070】実施例に使用されたポリオルガノシロキサ
ン(B) 重合体A−F、JおよびKは、ASTM 926−67
によって測定した可塑度140〜165、25℃で測定
した少なくとも10,000,000センチポアズの粘
度をもったシリコーン・ガムである。
【0071】重合体A:ジメチルビニルシロキシ末端基
および0.02モル%のビニル含量を有するジメチルポ
リシロキサンと、ジメチルビニルシロキシ末端基および
2.0モル%のビニル(Vi)含量をもったジメチル−
コ−メチルビニルポリシロキサンとの7.5/1の混合
物。
【0072】重合体B:ジメチルビニルシロキシ末端基
と0.11モル%のメチルビニルシロキシ含量を有する
ジメチル−コ−メチルビニルポリシロキサン。
【0073】重合体C:ジメチルシロキシ末端基、0.
14モル%のメチルビニルシロキシ含量および7.5モ
ル%のフエニルメチルシロキシ含量をもったジメチル−
コ−フエニルメチル−コ−メチルビニルポリシロキサ
ン。
【0074】重合体D:10モル%のジフエニルシロキ
シ含量をもったジメチル−末端ジメチル−コ−ジフエニ
ルポリシロキサン。
【0075】重合体E:ジメチルビニルシロキシ末端基
および0.14モル%のビニル含量をもったジメチル−
コ−メチルビニルポリシロキサン。
【0076】重合体F:ジメチルビニルシロキシ末端基
および0.02モル%のビニル含量をもったジメチルポ
リシロキサン。
【0077】重合体G:ジメチルビニルシロキシ末端基
および25℃で測定した粘度63,000センチポアズ
をもったジメチルポリシロキサン。
【0078】重合体H:ジメチルビニルシロキシサン末
端基および25℃で測定した粘度10,000センチポ
アズをもったジメチルポリシロキサン。
【0079】重合体I:ジメチルビニルシロキサン末端
基および25℃で測定した粘度500センチポアズをも
ったジメチルポリシロキサン。
【0080】重合体J:ヒドロキシル末端基をもったジ
メチルポリシロキサン。
【0081】重合体K:ジメチルビニルシロキシ末端基
をもったジメチルポリシロキサン。重合体L:次式〔式
中のmは150の平均値をもった数である〕を有し、2
5℃で測定した粘度450センチポアズをもったポリジ
メチルシロキサン:
【0082】
【式2】 重合体M:次式〔式中のmは100の平均値をもった数
であり、xは4の平均値をもった数である〕を有し、2
5℃で測定した粘度300センチポアズをもったポリジ
メチルシロキサン:
【0083】
【式3】 実施例に使用した橋かけ剤 橋かけ剤A:70モル%のメチル水素シロキシ含量と4
0の平均重合度をもったトリメチルシロキシ末端ジメチ
ル−コ−メチル水素ポリシロキサン。
【0084】橋かけ剤B:約20センチポアズの粘度を
有し1.03%のSi−結合水素原子を含有するトリメ
チルシロキシ−末端メチル水素−コ−ジメチルポリシロ
キサン。
【0085】橋かけ剤C:平均重合度15をもったジメ
チル水素シロキシ−末端ジメチルポリシロキサン。
【0086】橋かけ剤D:0.6/0.9/1.0のモ
ル比の(CHSiO1/2単位、(CH
SiO1/2単位およびSiO4/2単位からなる可溶
性オルガノポリシロキサン。
【0087】橋かけ剤E:1.2/1.8/1.0のモ
ル比の(CHSiO1/2単位、(CH
SiO1/2単位およびSiO4/2単位からなる可溶
性オルガノポリシロキサン。
【0088】橋かけ剤F:平均重合度40をもったトリ
メチルシロキシ−末端メチル水素ポリシロキサン。
【0089】橋かけ剤G:9モル%のメチル水素シロキ
シ含量と100の平均重合度をもったトリメチルシロキ
シ−末端ジメチル−コ−メチル水素ポリシロキサン。
【0090】橋かけ剤H:27モル%のメチル水素シロ
キシ含量と15の平均重合度をもったトリメチルシロキ
シ末端ジメチル−コ−メチル水素ポリシロキサン。
【0091】橋かけ剤I:平均重合度5をもったトリメ
チルシロキシ−末端メチル水素ポリシロキサン。
【0092】橋かけ剤J:平均重合度10をもったトリ
メチルシロキシ−末端メチル水素ポリシロキサン。
【0093】橋かけ剤K:平均重合度20をもったジメ
チル水素シロキシ−末端ジメチル。実施例1 43〜87部の樹脂D〜57〜13部の重合体Aの範囲
の割合の樹脂D(キシレン中に67%)と重合体A、ト
リメチルシロキシ−末端ポリメチル水素シロキサン橋か
け剤(橋かけ剤E)(SiH/Viモル比=3/1)、
トルエン(全重量を基準にして50%)、クロロ白金酸
のビニルシロキサン錯体(全重量を基準にして0.4
%)、および3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−ワ
ンの混合物を調製した。それらの組成物を2ミル(0.
005mm)厚さのマイラー支持体の表面へ3ミル
(0.076mm)のバード・バーによって塗布した。
それらの組成物は研究用対流炉内で130℃において4
分間硬化させた。その試験結果を表Iに総括する。かか
る樹脂Dと重合体Aの割合、異なる割合および結果を文
字A〜Iで示す。
【0094】実施例2 実施例1と同一の組成物を調製した、但し樹脂Dの代り
に樹脂C(キシレン中78%)を使用した。試験結果を
表Iに総括する。
【0095】実施例3 樹脂Dの代りに樹脂B(キシレン中60%)を使用した
ことを除いて実施例1と同一の組成物を調製した。試験
結果を表Iに要約する。
【0096】実施例4 樹脂Dの代りに樹脂A(キシレン中68%)を使用した
ことを除いて実施例1と同一の組成物を調製した。試験
結果を表1に要約する。
【表1】 実施例5 43〜87部の樹脂D〜57〜13部の重合体Aの範囲
内の割合の樹脂D(キシレン中67%)と、重合体J、
過酸化ベンゾイル(シリコーン固体分を基準にして2
%)およびトルエン(混合物全体の50%)の混合物を
調製した。それらの組成物を2ミル(0.051mm)
厚さのマイラ−支持体の表面へ3ミル(0.076m
m)のバード・バーによって塗布した。それらの組成物
を研究室用対流炉内で70℃で1分および178℃で2
分間硬化させた。試験結果を表2に総括する。かかる割
合の樹脂Dと重合体Aに関係した種々の割合および結果
を文字A〜Iで示す。
【0097】実施例6 実施例5と同一の組成物を調製した、但し樹脂Dの代り
に樹脂C(キシレン中78%)を使用した。試験結果を
表2に総括する。
【0098】実施例7 樹脂Dの代りに樹脂B(キシレン中60%)を使用した
ことを除いて実施例5と同一の組成物を調製した。試験
結果を表2に要約した。
【0099】実施例8 樹脂Dの代りに樹脂A(キシレン中68%)を使用した
ことを除いて実施例5と同一の組成物を調製した。試験
結果を表2に要約する。
【0100】
【表2】 表1および表2は、本発明のPSAの低表面エネルギー
基材(ポリエチレン)への優れた接着性を示す。
【0101】実施例9−12 樹脂C(キシレン中78%)を重合体Aと81/19の
樹脂/重合体比で混合した、そしてそれに種々の量の橋
かけ剤Bを触媒量のクロロ白金酸のビニルシロキサン錯
体および安定化量の触媒抑制剤3,5−ジメチル−1−
ヘキシン−3−ワンと共に添加した。得られた組成物は
1ミル(0.025mm)厚さのカプトン(Kapto
n商品名)の上にキヤストして、130℃で4分間硬化
させた。0.038〜0.051mm(1.5〜2.0
ミル)厚さの接着剤フイルムが形成された。得られたシ
リコーン感圧接着剤の粘着力およびタックを表3に示
す。
【0102】実施例13 重合体Aの代りに重合体Bを使用したことを除いて実施
例11をくり返した。得られた組成物を実施例9−12
に記載のようにキヤストおよび硬化した。試験結果を表
3に示す。
【0103】
【表3】 表3の結果は、種々の範囲のポリジオルガノシロキサン
重合体およびシリコーン水素化物橋かけ剤がPTFE
(テフロン)への高接着性をもったシリコーン感圧接着
剤の調製に許容されることを明示している。
【0104】実施例14 Mn=1,125(PS標準試料GPC)をもった樹脂
82.7部、重合体A17.3部、橋かけ剤B2.45
部3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−抑制剤0.1
5部およびトルエン75部を使用してシリコーンPSA
を調製した。この接着剤を、クロロ白金酸−ビニルシロ
キサン錯体の50%トルエン溶液の0.9%で1ミル
(0.025mm)厚さのカプトン支持体上に1.5〜
2.0ミル(0.038〜0.051mm)の接着剤厚
さで硬化させた。ステンレス鋼、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、ポリエチレン(PE)および低エ
ネルギー(38.6ダイン/cm)アクリル・パネルへ
の接着力を測定した、その結果を表4に示す。
【0105】
【表4】 実施例15 8g(固体)の樹脂C(キシレン中71%)と1.7g
(固体)重合体C(キシレン中25%)を混合して8
2.5/17.5の樹脂/重合体比を提供し、その混合
物に実施例9−12で使用したポリメチル水素−コ−ジ
メチルシロキサン240Lを触媒量(全組成物を基準に
して0.4%)のクロロ白金酸のビニルシロキサン錯体
および安定化量の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3
−エンと共に添加した。得られた組成物を1ミル(0.
025mm)厚さのカプトン上にキヤストし、130℃
で4分間硬化して、1.5〜2.0ミル(0.038〜
0.051mm)接着剤フイルムを形成させた。得られ
たPSAの粘着力は76オンス/インチ(848g/c
m.鋼)および413g/cm(ポリテトラフルオロエ
チレン)であった;タックは、1,484g、そして7
0℃での保持時間は120〜180分であった。
【0106】実施例16 4g(固体)の重合体D(キシレン中25%)と14.
2g(固体)の樹脂C(キシレン中78%)を混合して
78/22の樹脂/重合体比を提供し、その混合物に1
0%過酸化ベンゾイルのトルエン溶液3.6gを添加し
た。得られた組成物を0.025mm厚さのカプトン上
にキヤストし、70℃で1分間および204℃で2分間
硬化させた。得られたPSAの粘着力は78オンス/イ
ンチ(870g/cm.鋼)および335g/cm(ポ
リテトラフルオロエチレン)であった、そしてタックは
1578gであった。
【0107】実施例15および16の結果は、ジメチル
シロキサンおよびメチルビニルシロキサン以外の重合体
が本発明の組成物に使用できることを示す。
【0108】実施例17−19 樹脂E(キシレン中80%)と重合体EおよびFの種々
の混合物(樹脂/重合体の比=74/26);100/
1のSiH/SiViのモル比を提供するのに十分な量
の橋かけ剤B;50%固定分を含有する接着剤溶液を提
供するのに十分な量のトルエン;クロロ白金酸のビニル
シロキサン溶液(全組成物を基準にして0.4%)およ
び白金触媒抑制剤を混合することによって3つの組成物
を調製した。それらの組成物は0.025mm厚さのカ
プトン支持体上に0.038mm厚さのフイルムとして
キヤストした。試験結果を表5に示す。実施例19の接
着剤の1000%におけるモジュラスおよび破壊応力を
表6に示す。
【0109】実施例20 本例は、樹脂Eの代りに樹脂C(キシレン中70%)を
使用したことを除いて実施例19と同一に調製した。試
験結果を表5および6に示す。
【0110】
【表5】 実施例21−23 樹脂E(キシレン中80%)と重合体E又はF又は重合
体EとFの混合物(樹脂/重合体の比=72/28およ
び75/25);48/1〜100/1のSiH/Si
Viのモル比を提供するのに十分な量の実施例17−1
9に使用した橋かけ剤;50%固定分を含有する接着剤
溶液を提供するのに十分な量のトルエン;クロロ白金酸
のビニルシロキサン溶液(全組成物を基準にして0.4
%)および白金触媒抑制剤を混合することによって3つ
の組成物を調製した。それらの組成物は0.025mm
厚さのカプトン支持体上に0.038mm厚さのフイル
ムとしてキヤストした。試験結果を表7に示す。
【0111】実施例24 本例は、樹脂Eの代りに樹脂C(キシレン中78%)を
使用したことを除いて、実施例21−23に記載のもの
に類似する。試験結果を表6と7に示す。
【0112】
【表6】
【表7】 表5および7の結果は、系IIのシリコーン感圧接着剤
が系Iに比べて優れた高温せん断強さを示すことを示し
ている。
【0113】実施例25 樹脂F(キシレン中70%)および重合体F:重合体E
の1:4の混合物(樹脂/重合体の比=74/26);
100/1のSiH/SiViのモル比を提供するのに
十分な重合体の比=74/26);100/1のSiH
/SiViのモル比を提供するのに十分な量の実施例1
7の橋かけ剤B;50%固体分を含有する接着剤溶液を
提供するのに十分な量のトルエン;クロロ白金酸のビニ
ルシロキサン溶液(全組成物を基準にして0.4%)お
よび白金触媒抑制剤を混合することによって組成物を調
製した。0.025mm厚さのカプトン(商品名)支持
体上に0.038mm厚さのフイルムとしてキヤストし
た本組成物の鋼およびポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)上での引きはがし粘着力、タックおよび5日間
の保持温度値はそれぞれ57オンス/インチ(636g
/cm);223g/cm;951gおよび204℃
(400°F)であった。これらの値と表Vにおける実
施例20の値との比較は、本例の組成物のせん断強さの
方が大きいことを示している。実施例25の接着剤の1
000%におけるモジュラスおよび破壊応力は表6に示
す。
【0114】実施例26−39 樹脂/重合体の比72/28を提供するのに適当な量の
樹脂E(キシレン中80%、樹脂Gで調製した実施例2
8を除く)と重合体G、Hおよび/またはI、および表
8に示したように重合体G、Hおよび/またはIにおけ
るSi−結合ビニル基1モル当り種々の量のSi−結合
水素を提供するのに十分な量の橋かけ剤Aを混合するこ
とによって本発明の14種の組成物を調製した。
【0115】実施例26−31の組成物は重合体Gで調
製し、実施例34−39の組成物は重合体Hで調製し、
実施例32の組成物は重合体GとHの90/10の混合
物で調製し、実施例33の組成物は重合体GとIの97
/3の混合体で調製した。一部の混合物の溶媒含量は減
圧および/または高温における蒸発により減少した、そ
の固体含量は表8に示す。
【0116】得られた組成物に、重合体Iに溶解したク
ロロ白金酸のビニルシロキサン錯体の触媒量、硬化抑制
量のフマル酸ジエチル(DEF)および浴寿命延長量の
ベンジルアルコール(BzOH)を添加した。
【0117】その触媒化組成物は0.025mm厚さの
カプトン(商品名)支持体上に0.038mm厚さのフ
イルムとしてキヤストして次の3つの方法の1つによっ
て硬化させた。
【0118】方法1:16以下のSiH/SiViモル
比をもった組成物には塗工フイルムを130℃で6分間
加熱、そして16以上のSiH/SiViモル比をもっ
た組成物には130℃で4分間加熱する方法。
【0119】方法2:各々が200ワット/in(2.
5cm)の出力を有しベルトの上10.6cmに配置さ
れた水銀蒸気ランプ2個から紫外線放射をする0.3m
(1フート)の開口に塗工されたフイルムを4.5m/
分の速度で7回さらす方法。方法3:方法3に続いて方
法1を行う方法。
【0120】これら組成物のはく離接着力、タック、5
日間の保持温度、固体分含量および組成物の粘度値を表
8に示す。
【0121】実施例40−41 重合体Gの代りにそれぞれ重合体KとBを使用したこと
を除いて、実施例26と同一の組成物を調製した。試験
結果を表8に総括する。
【0122】
【表8】
【表9】 表8および表9の結果は、本発明の高固体分、低粘度シ
リコーン感圧接着剤組成物が優れた接着層強さ、タック
および保持特性を有することを示している。
【0123】実施例42−49 72/28の樹脂/重合体比を提供するのに適量の樹脂
E(キシレン中80%)S重合体G、および十分な量の
橋かけ剤を混合して、表Xに示した1/1〜128/1
の範囲内の重合体GにおけるSi−結合ビニル基1モル
当りのSi−結合水素のモル量を提供することによっ
て、8種の組成物を調製した。クロロ白金酸のビニルシ
ロキサン錯体および白金触媒抑制剤も添加した。
【0124】それらの組成物は0.025mm厚さのカ
プトン(商品名)支持体上に0.038mm厚さのフイ
ルムとしてキヤストし、16以下のSiH/SiVi比
を有する組成物には130℃で6分間、そして16以上
のSiH/SiVi比を有する組成物には130℃で4
分間加熱した。試験結果を表Xに総括する。
【0125】実施例50−57 全て重合体Gの重量を基準にして、重合体Iに溶解した
クロロ白金酸のビニルシロキサン錯体0.375%、フ
マル酸ジエチル0.3%およびベンジルアルコール0.
6%を使用したことを除いて、実施例42−49の組成
物を再び調製した。それらの組成物は0.025mm厚
さのカプトン支持体上に0.038mm厚さのフイルム
としてキャストした。そしてそれらのフイルムは70℃
で2分間加熱して溶媒を除去し、その無溶媒のフイルム
を各々が200ワット/inの出力をもった2個の水銀
蒸気ランプの紫外線放射に20秒間さらした。これらの
組成物の引きはがし粘着力、タックおよび5日間の保持
温度値を表Xに示す。
【0126】
【表10】 表10の結果は、はく離解放中に著しい接着層破損を有
する加熱硬化およびUVシリコーン感圧接着剤を提供す
るには4.0以上のSiH/SiVi比が必要なことを
示している。
【0127】実施例58−62 68/32〜76/24の範囲内の樹脂/重合体比をも
った組成物を提供するのに適量の樹脂E(キシレン中8
0%)と重合体G、および重合体G中のSi−結合ビニ
ル基1モル当り44モルのSi−結合水素を提供するの
に十分な橋かけ剤A混合することによって5種の組成物
を調製した。得られた組成物に触媒量の重合体Iに溶解
したクロロ白金酸のビニルシロキサン錯体および硬化抑
制量のフマル酸ジエチルを添加した。それらの触媒化組
成物は0.025mm厚さのカプトン支持体上に0.0
75mm厚さの湿性フイルムとしてキヤストし、その塗
工フイルムを130℃で4分間加熱することによって硬
化させた。
【0128】68/32、70/30、72/28、7
4/28および76/24の樹脂/重合体比をもった引
きはがし粘着力値はそれぞれ23a、36a、42a、
70cおよび80cオンス/インチであった(但し、c
およびaは表10に示した意味をもつ)。フインガー・
タック(指触タック)は全て優れていたが、76/24
の組成物は良好な指触タックであった。
【0129】実施例63 70/30の樹脂/重合体比の樹脂E(キシレン中80
%)と重合体Hからなり、重合体HのSi−結合ビニル
基1モル当り2モルのSi−結合水素を提供するのに十
分な量の橋かけ剤Cを有する組成物を調製した。クロロ
白金酸のビニルシロキサン錯体および白金触媒抑制剤も
添加した。その硬化接着剤は31aオンス/インチの引
きはがし粘着力、1223gのタック値および400°
F(204℃)の保持温度を示した。
【0130】実施例64 70/30の樹脂/重合体比の樹脂E(キシレン中80
%)と重合体H、重合体IのSi−結合ビニル基1モル
当り2モルのSi−結合水素を提供するのに十分な量の
橋かけ剤からなる組成物を調製した。クロロ白金酸のビ
ニルシロキサン錯体および白金触媒抑制剤も添加した。
その硬化接着剤は15aオンス/インチ(167g/c
m)の引きはがし粘着力、868gのタック値を示し
た。
【0131】実施例65,66 樹脂質橋かけ剤を使用して2種の組成物を調製した。7
0/30の樹脂/重合体比の樹脂E(キシレン中80
%)と重合体H、および重合体HにおけるSi−結合ビ
ニル基1モル当り10モルのSi−結合水素を提供する
のに十分な量の橋かけ剤D(実施例65)および橋かけ
剤E(実施例66)を使用して2つの組成物を調製し
た。触媒量のクロロ白金酸のビニル錯体および白金触媒
抑制剤のフマル酸ジエチルも添加した。それらの試料は
0.025mm厚さのカプトン支持体上に0.038m
m厚さの接着剤フイルムとしてキヤストし、130℃で
4分間硬化させた。
【0132】実施例65の接着剤は31オンス/インチ
(345g/cm)の引きはがし粘着力を有し、実施例
66の接着剤は40オンス/インチ(446g/cm)
の引きはがし粘着力を有した。
【0133】実施例67−75 オルガノポリシロキサン(A)成分として樹脂H〜Oを
使用しSiH−官能性橋かけ剤Fを用いて実施例1−4
の方法に従って、樹脂/重合体比が43/57〜87/
13の範囲内のシリコーンPSAを調製した。これらの
組成物は0.051mm厚さのマイラー・フイルム上で
硬化し、前記のように試験した、テフロンへの接着性も
評価した。
【0134】同様に、樹脂H〜Oを使用して実施例5−
8の方法に従って調製したPSAを過酸化硬化系を使用
して調製した。これらのPSASの各々において、各実
施例に対して、1つだけの樹脂/重合体比を用いた、こ
れは前記の対応するSiH−硬化系にテフロンヘの最適
の接着性を提供する比の値である。これら過酸化物−硬
化PSAの試験結果もそれぞれ表11〜19に樹脂/重
合体の重量比(各表の最初の欄)と共に星印を付した見
出し項目によって示すように示されている。
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】 上記の結果は0.025mm厚さのカプトン(Kapt
on、商品名)基材を使用して反復された。表XXは、
前記のSiH橋かけ剤を使用して硬化させた最適の樹脂
/重合体比のPSAについての引きはがし粘着力の結果
を示す。表XXに示した樹脂のMn値は前記PS標準試
料に基づく。
【0135】
【表20】 上記の表に示された最適の樹脂/重合体比を有し、Si
H硬化系を使用したPSAの引きはがし粘着力(マイラ
ー支持体)も図1(ポリエチレン基材)および図2(P
TFE基材)にそれぞれの樹脂成分の数平均分子量(P
S標準試料)に対してプロットされている。表および図
1、図2から、本発明のシリコーンPSAは樹脂成分が
約950〜1600の臨界Mn(PS標準試料)値およ
び1.1〜1.4の臨界M/Q比外である系に比べて2
つの低エネルギー基材に対して予想外の高粘着力を示す
ことがわかる。
【0136】樹脂N−1を用いて(比較)実施例74も
PEおよびテフロンに対して比較的良好な接着性を提供
することがわかる。しかしながら、このPSAの生成に
使用された樹脂はその生成されたままの片方の樹脂Nの
部分のみであった。従って、M/Q比1.0をもった樹
脂N−1を主成分としたPSAは前記EPO第255,
226号に教示されている低多分散性組成物の説明であ
り、本発明の範囲外である。前記のように、このEPO
特許は1.0を越るM/Q比をもったシリコーン樹脂の
使用を教示していない。
【0137】比較用実施例76 前記ホーニング(Hornig)の米国特許第3,92
9,704号の実施例1に記載された方法に従ってシリ
コーン樹脂を次のように調製した。冷却器、温度計およ
び添加漏斗を備えた1,000mlフラスコに108g
のトリメチルクロロシラン、374gのエチルオルトシ
リケートおよび250gのトルエンを装入した。この溶
液をかくはんし40℃に10分間かけて加熱し40℃で
さらに5分間保持した。次に水(144g)を反応温度
が72〜78℃の範囲内に維持できるのに十分な速度で
添加した。得られた混合物はさらに1時間かくはんして
相分離させた。樹脂および溶媒相を中和して、それぞれ
重炭酸ナトリウムと硫酸マグネシウムで乾燥させた。加
圧フイルターを介して濾過後の溶液は44%の固体含量
を有した。この溶液を真空下で部分的にストリッピング
して64%樹脂固体分を含有する溶液を得た。
【0138】上記の樹脂を29Si核磁気共鳴法で分析
したところの次のモル%を示した(Rはメチル基を示
す): M単位(すなわち、RSiO1/2)=40.6% M(ネオペントマー)単位=0.2% TOH単位(すなわち、HOSiO3/2)=18.5
% Q単位(すなわち、SiO)=40.8% Q単位(ネオペントマー)<0.1% 従って、前述の定義によって、次のようになる。
【0139】 M/Q=(40.6+0.2)/40.8=1.0 その樹脂の較正を用いて上記樹脂のゲル浸透クロマトグ
ラフイーによる計算は、1,771のMnを示した、そ
の値はポリスチレンの較正でのMn=905に対応する
(ネオペントマー・ピークを除外)。
【0140】上記樹脂溶液を種々のシリコーン感圧接着
剤の調製に用いた;1つの系列のPSAは実施例1に従
った白金触媒化のヒドロシリル化−硬化系を使用して調
製し、別の系列のPSAは実施例5−8による過酸化物
硬化系で調製した鋼およびポエチレン(PE)への粘着
力並びにタックを示すこれらPSAの試験結果を表21
に示す、該表の第1欄は樹脂/重合体(R/P)の重量
比を示す。
【0141】
【表21】 次の実施例は本発明の系IV(無溶媒)PSAの調製法
および試料を説明する。代表的なモデル組成物について
の別の測定は、報告したストリッピング条件が1重量%
以下の揮発分含量をもたらすことを示した。これら実施
例の全てにおいて、報告された粘着力値は鋼パネルへの
値である。
【0142】実施例77 固体分を基準にして樹脂/重合体比が72/28の樹脂
P溶液と重合体Lの混合物267gを調製した。その揮
発分は130℃で1〜2mm水銀の真空ストリッピング
1時間で除去した。その脱蔵した混合物7.0gにビス
−(メトキシメチル)エチル・マレエイト0.012
g、ビニルシロキサンの白金錯体0.06gおよび各実
施例に対して表XXIIに示した橋かけ剤の量を添加し
た。それら組成物はキヤストして0.025mm厚さの
カプトン支持体上に0.038〜0.051mm厚さの
硬化フイルムを与えた。硬化は研究室用対流炉内におい
て130℃で6分間加熱することによって行った。その
試験結果を表22に示す。
【0143】
【表22】 実施例78 固体分を基準にして樹脂/重合体比が72/28の樹脂
P溶液と重合体Lの混合物267gを調製した。その揮
発分は130℃で1〜2mm水銀の真空ストリッピング
1時間で除去した。その脱蔵した混合物7.0gにビス
−(メトキシメチル)エチル・マレエイト0.012
g、ビニルシロキサンの白金錯体0.06gおよび橋か
け剤M0.30gを添加した。それら組成物はキヤスト
して0.051mm厚さのマイラ−支持体上に0.03
8〜0.051mm厚さの硬化フイルムを与えた。硬化
は研究室用対流炉内において130℃で2〜10分間加
熱することによって行った。その試験結果を表23に示
す。
【0144】
【表23】 実施例79 固体分を基準にして樹脂/重合体比が70/30の樹脂
P溶液と重合体Lの混合物250gを調製した。その揮
発分は120℃で60mm水銀で5.1×20.3cm
の鉛直式薄膜ストリッパー内の真空ストリッピング1時
間で除去した。その脱蔵した混合物5.0gにビス−
(メトキシメチル)エチル・マレエイト0.02g、ビ
ニルシロキサンの白金錯体0.02gおよび各実施例に
対して表22に示した橋かけ剤の量および種類を添加し
た。それら組成物はキヤストして0.025mm厚さの
カプトン支持体上に0.038〜0.051mm厚さの
硬化フイルムを与えた。硬化は研究室用対流炉内におい
て130℃で4分間加熱することによって行った。その
試験結果を表24に示す。
【0145】
【表24】 実施例80 樹脂P溶液200gと重合体L65gの混合物を調製し
た。その揮発分を130℃で1〜2mmHgで1時間の
真空ストリッピングによって除去した。その脱蔵された
混合物7gにビス(メトキシメチル)エチルマレエイト
0.012g、ビニルシロキサンの白金錯体0.06g
および各実施例に対して表25に示した橋かけ剤の種類
および量を添加した。平均重合度が5〜40のトリメチ
ルシロキシ末端メチル水素ポリシロキサンである橋かけ
剤F、I、JおよびKを使用した。SiH/SiViの
比を変えて、樹脂/重合体の比を一定に保つべくさらに
追加量の重合体Lを添加した。それらの組成物はキスト
して0.051mm厚さのマイラー上に0.038〜
0.051mm厚さの硬化フイルムを与えた。硬化は研
究室用対流炉内で130℃において6分間加熱すること
にって行った。その試験結果を表25に示す。
【0146】
【表25】 実施例81 固体分を基準にして樹脂/重合体比が70/30の樹脂
P溶液と重合体Lの混合物250gを調製した。その揮
発分は120℃で60mm水銀で5.1×20.3cm
の鉛直式薄膜ストリッパー内の真空ストリッピング1時
間で除去した。その脱蔵した混合物5.0gにフマル酸
ジエチル0.02g、ビニルシロキサンの白金錯体0.
02gおよび各実施例に対して表26に示した橋かけ剤
の量および種類を添加した。それら組成物はキヤストし
て0.025mm厚さのカプトン支持体上に0.038
〜0.051mm厚さの硬化フイルムを与えた。硬化は
研究室用対流炉内において130℃で4分間加熱するこ
とによって行った。その試験結果を表26に示す。
【0147】
【表26】 実施例82 固体分を基準にして樹脂/重合体比が70/30の樹脂
P溶液と重合体Lの混合物250gを調製した。その揮
発分は120℃で60mm水銀で5.1×20.3cm
の鉛直式薄膜ストリッパー内の真空ストリッピング1時
間で除去した。その脱蔵した混合物5.0gにフマル酸
ジエチル0.02g、ベンジルアルコール0.02g、
ビニルシロキサンの白金錯体0.01gおよび各実施例
に対して表27に示した橋かけ剤の量および種類を添加
した。それら組成物はキヤストして0.025mm厚さ
のカプトン支持体上に0.038〜0.051mm厚さ
の硬化フイルムを与えた。硬化は実施例26−39に記
載のように一対の水銀蒸気ランプ下に塗工フイルムを5
回通すことによって行った。
【0148】
【表27】 実施例83 固体分を基準にして樹脂/重合体比が83/17の樹脂
Q溶液と重合体Lの混合物100gを調製した。その揮
発分は130℃で2mm水銀の真空ストリッピング2時
間で除去した。その脱蔵した混合物5.0gにフマル酸
ジエチル0.02g、ビニルシロキサンの白金錯体0.
02gおよび各実施例に対して表28に示した橋かけ剤
の量および種類を添加した。樹脂/重合体の比を表28
に示した水準に調節するために重合体Lをさらに添加し
た。それら組成物はキヤストして0.025mm厚さの
カプトン支持体上に0.038〜0.051mm厚さの
硬化フイルムを与えた。硬化は研究室用対流炉内におい
て130℃で4分間加熱することによって行った。その
試験結果を表28に示す。
【0149】
【表28】 実施例84 固体分を基準にして樹脂/重合体比が70/30の樹脂
P溶液と重合体Mの混合物250gを調製した。その揮
発分は120℃で60mm水銀で5.1×20.3cm
の鉛直式薄膜ストリッパー内の真空ストリッピング1時
間で除去した。その脱蔵した混合物5.0gにフマル酸
ジエチル0.02g、ビニルシロキサンの白金錯体0.
02gおよび各実施例に対して表29に示した橋かけ剤
の量および種類を添加した。それら組成物はキヤストし
て0.025mm厚さのカプトン支持体上に0.038
〜0.051mm厚さの硬化フイルムを与えた。硬化は
研究室用対流炉内において130℃で4分間加熱するこ
とによって行った。その試験結果を表29に示す。
【0150】
【表29】
【図面の簡単な説明】
【図1】 最適負荷において使用した樹脂の数平均分子
量の関数としてポリエチレン基材からシリコーン感圧接
着剤の引きはがし粘着力のプロットである。
【図2】 最適負荷において使用した樹脂の数平均分子
量の関数としPTFE基材からシリーン感圧接着剤の引
きはがし粘着力のプロットである。
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 183/07 JGG 8319−4J (72)発明者 キューハ・チュング アメリカ合衆国ミシガン州ミッドランド、 ノース、トレイル・ウッド・サークル4707 (72)発明者 ゲイリー・アレン・ビンセント アメリカ合衆国ミシガン州ミッドランド、 バロック・クリーク・ロード3121

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本質的に、(A)950〜1,600の
    Mn値を有し、本質的にRSiO1/2シロキサン単
    位およびSiO4/2シロキサン単位〔各Rは炭化水素
    基とハロゲン化炭化水素基からなる群から選んだ脂肪族
    不飽和を含まない一価の基であって、全R基の少なくと
    も1/3がメチルであり、可溶性オルガノポリシロキサ
    ンにおけるRSiO1/2シロキサン単位とSiO
    4/2シロキサン単位とのモル比は1.1/1〜1.4
    /1の値を有する〕からなる可溶性オルガノポリシロキ
    ン60〜90重量部;および(B)一般式R
    iO(R SiO)SiR 〔式中の各R
    は炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基から選んだ一
    価の基を示し、全R基の少なくとも1/2がメチルで
    あり、各RはR基とOH基からなる群から選んだ基
    を示し、nは少なくとも50の平均値を有する数であ
    る〕を有するポリジオルガノシロキサン10〜40重量
    部からなることを特徴とするシリコーン感圧接着剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 さらに有効量の非反応性溶媒を含有する
    ことを特徴とする請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】 非反応性溶媒を炭化水素、揮発性シロキ
    サン、ハロ炭化水素、アルコール、エステル、ケトンお
    よびそれらの混合物からなる群から選ぶことを特徴とす
    る請求項2の組成物。
  4. 【請求項4】 成分(A)が本質的に(CHSi
    1/2シロキサン単位およびSiO4/2シロキサン
    単位からなり、成分(B)が一般式R″R′SiO
    (R′SiO)SiR′R″〔式中の各R′はメ
    チル、フエニル又はアルケニルを示し、その少なくとも
    85%がメチル基であり、各R″はR′基とOH基から
    なる群から選んだ基を示し、nは200より大きい平均
    値を有する数である〕を有するポリジオルガノシロキサ
    ンであることを特徴とする請求項1の組成物。
  5. 【請求項5】 さらに有効量の橋かけ剤からなることを
    特徴とする請求項4の組成物。
  6. 【請求項6】 橋かけ剤が有機過酸化物であることを特
    徴とする請求項5の組成物。
  7. 【請求項7】 有機過酸化物が過酸化ベンゾイルである
    ことを特徴とする請求項6の組成物。
  8. 【請求項8】 前記ポリジオルガノシロキサン(B)の
    基の少なくとも2つがアルケニル基であり、前記組
    成物がさらに、(C)各分子に平均して少なくとも2個
    のSi−結合水素原子を有する有効量のオルガノ水素ポ
    リシロキサン橋かけ剤と、(D)アルケニル基とSi−
    結合水素原子との付加反応用に触媒量の白金族金属を含
    有する触媒を含有することを特徴とする請求項1の組成
    物。
  9. 【請求項9】 前記組成物(A)が本質的に(CH
    SiO1/2シロキサン単位およびSiO4/2シロ
    キサン単位からなり、前記ポリジオルガノシロキサン
    (B)のR基の少なくとも85%がメチル基であるこ
    とを特徴とする請求項8の組成物。
  10. 【請求項10】 前記オルガノ水素ポリシロキサンがメ
    チル水素ポリシロキサンであることを特徴とする請求項
    9の組成物。
  11. 【請求項11】 前記メチル水素ポリシロキサンが線状
    メチル水素ポリシロキサンであることを特徴とする請求
    項10の組成物。
  12. 【請求項12】 さらに有効量の非反応性溶媒を含有す
    ることを特徴とする請求項9の組成物。
  13. 【請求項13】 前記白金族金属を含有する触媒がクロ
    ロ白金酸−ビニルシロキサン錯体であることを特徴とす
    る請求項9の組成物。
  14. 【請求項14】 さらに白金触媒抑制剤からなることを
    特徴とする請求項9の組成物。
  15. 【請求項15】 前記白金触媒抑制剤を3,5−ジメル
    −1−ヘキシン−3−エン、フマル酸ジアルキル、マレ
    イン酸ジアルキルおよびベンジルアルコールからなる群
    から選ぶことを特徴とする請求項14の組成物。
  16. 【請求項16】 前記可溶性オルガノポリシロキサン
    (A)が、可溶性オルガノポリシロキサンの重量を基準
    にして1重量%以下のSi−結合ヒドロキシル含量を有
    することを特徴とする請求項1の組成物。
  17. 【請求項17】 前記可溶性オルガノポリシロキサン
    (A)が、可溶性オルガノポリシロキサンの重量を基準
    にして1重量%以下のSi−結合ヒドロキシル含量を有
    することを特徴とする請求項4の組成物。
  18. 【請求項18】 前記可溶性オルガノポリシロキサン
    (A)が、可溶性オルガノポリシロキサンの重量を基準
    にして1重量%以下のSi−結合ヒドロキシル含量を有
    することを特徴とする請求項8の組成物。
  19. 【請求項19】 前記可溶性オルガノポリシロキサン
    (A)が、可溶性オルガノポリシロキサンの重量を基準
    にして1重量%以下のSi−結合ヒドロキシル含量を有
    することを特徴とする請求項9の組成物。
  20. 【請求項20】 請求項1の組成物の層を有する製品。
  21. 【請求項21】 請求項4の組成物の層を有する製品。
  22. 【請求項22】 請求項8の組成物の層を有する製品。
  23. 【請求項23】 請求項9の組成物の層を有する製品。
  24. 【請求項24】 請求項16の組成物の層を有する製
    品。
  25. 【請求項25】 請求項17の組成物の層を有する製
    品。
  26. 【請求項26】 請求項18の組成物の層を有する製
    品。
  27. 【請求項27】 請求項19の組成物の層を有する製
    品。
  28. 【請求項28】 本質的に、(A)950〜1,600
    のMn値を有し、本質的にRSiO1/2シロキサン
    単位およびSiO4/2シロキサン単位〔各Rは炭化水
    素基とハロゲン化炭化水素基からなる群から選んだ脂肪
    族不飽和を含まない一価の基であって、全R基の少なく
    とも1/3がメチルであり、可溶性オルガノポリシロキ
    サンにおけるRSiO1/2シロキサン単位とSiO
    4/2シロキサン単位とのモル比は1.1/1〜1.4
    /1の値を有する〕からなる可溶性オルガノポリシロキ
    ン60〜90重量部; (B)一般式R SiO(RSiO)
    iR 〔式中の各Rはそれぞれメチル、エチ
    ル、プロピルおよびフエニルから成る群から選んだ基で
    あり、各Rはそれぞれオレフイン基又は前記Rであ
    る、但し1分子当り少なくとも2つのR基はオレフイ
    ンでなければならない。nは50〜200の平均値を有
    する〕を有するポリジオルガノシロキサン10〜40重
    量部; (C)(A)と(B)の混合物と相溶性であり、1分子
    当り平均して少なくとも2個のSi−結合水素原子を有
    し、接着剤組成物中に(B)中のオレフイン1基当り1
    〜30個のSi−結合水素原子を提供するのに十分な量
    で存在するオルガノ水素ポリシロキサン;および (D)(A),(B)および(C)の合計重量の100
    万重量部当り少なくとも0.1重量部の白金を提供する
    のに十分な量の白金含有触媒、からなることを特徴とす
    る無溶媒のシリコーン感圧接着剤組成物。
  29. 【請求項29】 (A)950〜1,600のMn値を
    有し、本質的に1.1/1〜1.4/1のモル比のMe
    SiO1/2シロキサン単位とSiO4/2シロキサ
    ン単位(Meはメチル基を示す)からなる可溶性オルガ
    ノポリシロキサン60〜90重量部; (B)一般式CH=CH(R SiO)mR
    iCH=CH〔式中の各Rはそれぞれメチル、エチ
    ル、プロピルおよびフエニルからなる群から選んだ基で
    あり、mは50〜200の平均値を有する〕を有するポ
    リジオルガノシロキサン10〜40重量部; (C)(A)と(B)の混合物と相溶性であって、1分
    子当り少なくとも3個のSi−結合水素原子を有し、接
    着剤組成物に存在する量が(A)と(B)の合計におけ
    るオレフイン性不飽和基当り1〜30個のSi−結合水
    素原子を提供するのに十分な量であるオルガノ水素ポリ
    シロキサン;および (D)(A),(B)および(C)の合計重量の100
    万重量部当り少なくとも0.1重量部の白金を提供する
    のに十分な量の白金含有触媒、からなることを特徴とす
    る無溶媒のシリコーン感圧接着剤組成物。
  30. 【請求項30】 成分(A)における実質的に全てのR
    基がメチルであることを特徴とする請求項28の組成
    物。
  31. 【請求項31】 成分(B)におけるRが2〜6個の
    炭素原子を含有するオレフイン基であることを特徴とす
    る請求項28の組成物。
  32. 【請求項32】 オルガノ水素ポリシロキサンの成分
    (C)が、平均して少なくとも3つのメチル水素シロキ
    シ基を含む線状液体ポリシロキサンであることを特徴と
    する請求項28の組成物。
  33. 【請求項33】 オルガノ水素ポリシロキサンの成分
    (C)が、平均して少なくとも3つのメチル水素シロキ
    シ基を含む線状液体ポリシロキサンであることを特徴と
    する請求項29の組成物。
  34. 【請求項34】 65〜75重量部の可溶性オルガノポ
    リシロキサン(A)と25〜35重量部のポリジオルガ
    ノシロキサン(B)からなることを特徴とする請求項2
    8の組成物。
  35. 【請求項35】 65〜75重量部の可溶性オルガノポ
    リシロキサン(A)と25〜35重量部のポリジオルガ
    ノシロキサン(B)からなることを特徴とする請求項2
    8の組成物。
  36. 【請求項36】 さらに白金触媒抑制剤からなることを
    特徴とする請求項28の組成物。
  37. 【請求項37】 さらに白金触媒抑制剤からなることを
    特徴とする請求項29の組成物。
  38. 【請求項38】 白金触媒抑制剤がフマル酸ジエチルで
    あることを特徴とする請求項36の組成物。
  39. 【請求項39】 白金触媒抑制剤がビス−(メトキシメ
    チル)エチル・マレエイトであることを特徴とする請求
    項36の組成物。
  40. 【請求項40】 さらに、1重量%以下の溶剤からなる
    ことを特徴とする請求項28組成物。
  41. 【請求項41】 さらに、1重量%以下の溶剤からなる
    ことを特徴とする請求項29の組成物。
  42. 【請求項42】(I)(A)950〜1,600のMn
    値を有し、本質的に1.1/1〜1.4/1のモル比の
    MeSiO1/2シロキサン単位とSiO /2シロ
    キサン単位(Meはメチル基を示す)からなる可溶性オ
    ルガノポリシロキサン60〜90重量部; (B)一般式R(R SiO)mSiR
    〔Rはそれぞれメチル、エチル、プロピルおよびフ
    エニルからなる群から選び、Rはオレフイン性不飽和
    基であり、mは50〜200の平均値を有する〕を有す
    るポリジオルガノシロキサン10〜40重量部;および (C)(A)と(B)の混合物と相溶性であって、1分
    子当り少なくとも3個のSi−結合水素原子を有し、接
    着剤組成物に存在する量が(A)と(B)の合計におけ
    るオレフイン性不飽和基当り1〜30個のSi−結合水
    素原子を提供するのに十分な量であるオルガノ水素ポリ
    シロキサンの有機溶媒溶液を調製する工程; (II) 前記溶液から有機溶媒を除去して、脱蔵混合
    物の全重量を基準にして1重量%以下の揮発物を含有す
    る脱蔵混合物を得る工程;および (III) 脱蔵混合物と、(D)(A),(B)およ
    び(C)の合計重量の100万重量部当り少なくとも
    0.1重量部の白金を提供するのに十分な量の白金含有
    触媒と混合する工程、からなることを特徴とする無溶媒
    シリコーン感圧接着剤の製造方法。
  43. 【請求項43】(I)(A)950〜1,600のMn
    値を有し、本質的に1.1/1〜1.4/1のモル比の
    MeSiO1/2シロキサン単位とSiO /2シロ
    キサン単位(Meはメチル基を示す)からなる可溶性オ
    ルガノポリシロキサン60〜90重量部;および(B)
    一般式R(R SiO)mSiR 〔R
    それぞれメチル、エチル、プロピルおよびフエニルから
    なる群から選び、Rはオレフイン性不飽和基であり、
    mは50〜200の平均値を有する〕を有するポリジオ
    ルガノシロキサン10〜40重量部の有機溶媒溶液を調
    製する工程; (II) 前記溶液から有機溶媒を除去して、脱蔵混合
    物の全重量を基準にして1重量%以下の揮発物を含有す
    る脱蔵混合物を得る工程;および (III) 前記脱蔵混合物と、(C) (A)と
    (B)の混合物と相溶性であって、1分子当り少なくと
    も3個のSi−結合水素原子を有し、接着剤組成物に存
    在する量が(A)と(B)の合計におけるオレフイン性
    不飽和基当り1〜30個のSi−結合水素原子を提供す
    るのに十分な量であるオルガノ水素ポリシロキサン、お
    よび(D)(A),(B)および(C)の合計重量の1
    00万重量部当り少なくとも0.1重量部の白金を提供
    するのに十分な量の白金含有触媒と混合する工程、から
    なることを特徴とする無溶媒シリコーン感圧接着剤の製
    造方法。
  44. 【請求項44】 有機溶媒を添加して、該有機溶媒の1
    重量%以下を有する組成物を提供することを特徴とする
    請求項42の方法。
  45. 【請求項45】 有機溶媒を添加して、該有機溶媒の1
    重量%以下を有する組成物を提供することを特徴とする
    請求項43の方法。
  46. 【請求項46】 少なくとも1つの表面に請求項28の
    硬化組成物を有することを特徴とする製品。
  47. 【請求項47】 少なくとも1つの表面に請求項29の
    硬化組成物を有することを特徴とする製品。
  48. 【請求項48】 少なくとも1つの表面に請求項36の
    硬化組成物を有することを特徴とする製品。
  49. 【請求項49】 少なくとも1つの表面に請求項28の
    硬化組成物を有する可とう性支持体からなることを特徴
    とする感圧接着剤テープ。
  50. 【請求項50】 少なくとも1つの表面に請求項29の
    硬化組成物を有する可とう性支持体からなることを特徴
    とする感圧接着剤テープ。
  51. 【請求項51】 少なくとも1つの表面に請求項36の
    硬化組成物を有する可とう性支持体からなることを特徴
    とする感圧接着剤テープ。
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