JPH05212342A - 鋼板の下地処理方法 - Google Patents

鋼板の下地処理方法

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Publication number
JPH05212342A
JPH05212342A JP4070992A JP4070992A JPH05212342A JP H05212342 A JPH05212342 A JP H05212342A JP 4070992 A JP4070992 A JP 4070992A JP 4070992 A JP4070992 A JP 4070992A JP H05212342 A JPH05212342 A JP H05212342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primer
coating
steel plate
masking
cutting
Prior art date
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Pending
Application number
JP4070992A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fujino
宏 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH05212342A publication Critical patent/JPH05212342A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最終的な塗装を行う前の下地処理において、
プライマー塗装後の鋼板の切断品質、溶接品質を向上さ
せる。 【構成】 鋼板1の表面を研掃する。研掃した鋼板1の
表面に、予め定められた切断位置に沿わせて塗装後に剥
離し易い塗料3でマスキング塗装を施こす。次いで、鋼
板表面の全面に、プライマー2を塗布させる。しかる
後、上記マスキング塗装した塗料3を鋼板表面を剥離さ
せ、この部分のプライマー2を除去させる。これによ
り、切断位置にはプライマー2はないので、切断品質を
向上でき、又、切断後溶接する場合も溶接線に沿いプラ
イマー2がないので、溶接品質を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は最終的に表面に塗装する
鋼板の下地処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大型のブロックを組立成形する場合、鋼
板を任意の形状に切断して組み合わせ、接合部を溶接し
て組み立て、しかる後、その表面に最終塗装を施こすこ
とが行われているが、かかる成形品の成形の前工程とし
て、鋼板の表面をショットブラスターにより研掃した
後、最終的に施こす塗装の前に耐食性と付着性を増すた
めに鋼板表面にプライマーを全面にわたり塗布するとい
う下地処理が行われている。
【0003】従来のかかる下地処理方法としては、図3
に工程図を示し且つ図4に一例を示す如く、先ず、図4
(イ)に示す素材としての鋼板1の表面をショットブラ
スターにより図4(ロ)のように研掃させる研掃工程I
の後、鋼板1の表面に、最終的な塗装を施こす前工程と
して鋼板の耐食性と最終塗装の付着性を増すための図4
(ハ)の如くプライマー2を塗布するプライマー塗装工
程IIを施工するようにしており、このプライマー塗装工
程IIでは、鋼板1の耐食性の面から充分な膜厚となるよ
うにプライマー2を塗布するようにしている。更に、従
来では、上記プライマー塗装工程IIの後に、最終的な塗
装を施こす前に鋼板1を所定の形状に切断した後、接合
させて接合部を溶接するようにしているが、かかる鋼板
の切断や溶接の品質を向上させる目的のために切断線、
溶接線に沿った位置のプライマー塗装を剥離させるとい
うプライマー剥離工程III を必要としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
鋼板の下地処理方法では、プライマー2が鋼板表面に直
接塗布され、しかも、プライマー塗装は耐食性の面から
充分に行われているため、鋼板の切断の際に、切断線に
沿った位置のプライマー2を剥離させることは多大な時
間を要するばかりでなく、プライマー2の剥離が良好に
行えない。そのため、切断の際はプライマー2の剥離を
省略してプライマー2の上から切断させるようにする
と、高速で切断できないと共に切断品質が悪くなるほ
か、次の溶接時には溶接品質を確保する上から溶接線に
沿ったところのプライマー2の剥離が不可欠となり、溶
接前にプライマー2の剥離を行わなければならない。
【0005】そこで、本発明は、鋼板の切断個所におけ
るプライマーを切断前に容易に除去できるようにして、
溶接時のプライマー剥離を不要とし、切断品質、溶接品
質の向上、作業効率の向上が図れるようにする鋼板の下
地処理方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、研掃工程で鋼板表面を研掃した後、予め
読み取らせてある切断線情報により上記鋼板表面の所定
範囲にわたり塗装後剥離し易い塗料によるマスキング塗
装を行い、しかる後、上記マスキング塗装部を含む鋼板
表面の全面にプライマー塗装を施こし、該プライマー塗
装後、上記マスキング塗装を鋼板表面より剥離させマス
キング個所の素地を露出させることができるようにする
方法とする。
【0007】
【作用】プライマー塗装の前に、塗装後でも剥離し易い
塗料によるマスキング塗装を切断線に沿わせて施こして
おき、その上にプライマー塗装を施こして下地処理する
と、マスキング塗装の部分を剥離することにより容易に
切断線に沿ってプライマー塗装部が除去できて素地が表
われる。これにより切断が支障なく行え、高速で切断で
きて切断品質を向上できる。切断後、組み合わせて接合
するときも溶接線に沿ってプライマーが除去されている
ので、プライマーに影響されることなく溶接できること
になり、溶接品質を向上できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0009】図1及び図2は本発明の実施例を示すもの
で、基本的には鋼板表面に最終塗装を行う前の下地処理
において、プライマー塗装に先立って、予め決められた
切断線情報によって所定の位置に剥離し易い塗料でマス
キング塗装をし、次いで、全面にプライマー塗装を施工
した後にマスキング塗装部のマスキング用の塗料を剥離
させて素地を露出させることである。
【0010】詳述すると、本発明の鋼板の下地処理方法
は、研掃工程A、マスキング塗装工程B、プライマー塗
装工程C、マスキング塗装剥離工程Dの順に実施する。
【0011】研掃工程Aは、従来の研掃工程Iと同様
に、図2(イ)に示す素材としての鋼板1の表面をショ
ットブラスターによる研掃材の吹付けにより図2(ロ)
に示す如く研掃するものである。マスキング塗装工程B
は、本発明の特徴をなすもので、上記研掃された鋼板表
面で且つ予め読み取らせてある切断位置情報による所定
の位置を、図2(ハ)の如く塗装後に剥離し易い塗料3
で塗装するものである。
【0012】本発明の方法は、上記マスキング塗装工程
Bで所定の範囲を塗料3でマスクした後、該マスキング
塗装工程Bで塗布した塗料3を含む鋼板表面の全面に図
2(ニ)の如くプライマー2を塗布するプライマー塗装
工程Cを充分に施こす。しかる後、上記マスキング塗装
工程Bで施こしたマスキング用の塗料3を鋼板表面より
剥離させるマスキング塗装剥離工程Dに移り、図2
(ホ)に示す如く、マスキング用の塗料3を剥離するこ
とにより、マスキング塗装した部分ではプライマー2ご
と除去させて鋼板表面に素地部分4を露出させるように
する。この際、マスキング用の塗料3は、塗装後に剥離
し易いものであるため、その上にプライマー塗装が施こ
されてもプライマー2と一緒に容易に剥離することがで
き、塗料3の部分ではプライマー2のない状態にするこ
とができる。これにより直ちにプライマー2のないとこ
ろの切断作業に移ることができて作業効率を向上させる
ことができると共に、高速で切断でき且つ切断品質を向
上させることができる。鋼板1の切断後に、各部を組み
合わせて接合するときは、接合部の溶接線に沿って既に
プライマー2は除去されて鋼板1の素地が露出している
ので、プライマー2により溶接品質が損われることがな
く、溶接品質の確保が容易に得られる。
【0013】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の鋼板の下地処
理方法によれば、鋼板の表面を研掃した後、その表面の
所定位置に、塗装後に剥離し易い塗料を塗布するマスキ
ング塗装を行い、しかる後、鋼板表面に全面にわたりプ
ライマーを塗布するプライマー塗装を行い、マスキング
塗装した個所のマスキング用塗料を鋼板表面より剥離さ
せ、該マスキング用塗料上に塗られたプライマーを一緒
に除去させるようにするので、切断位置でのプライマー
の除去が簡単に行えることから、多の部分のプライマー
の膜厚を任意に選ぶことができて、充分な耐食性、付着
性を付与させることができると共に、切断位置情報で求
められた個所ではプライマーのない状態が直ちに実現で
きて、切断作業に直ちに移れて作業効率の向上を図るこ
とができ、且つ切断は高速で行うことが可能となって切
断品質の向上が図れ、又、切断後に組み合わせて溶接す
る場合も、溶接線に沿った位置ではプライマー剥離が完
全になされているので、溶接のためのプライマー剥離の
必要がないばかりでなく、溶接品質の向上が図れる、等
の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼板の下地処理方法を実施する工程を
示す図である。
【図2】図1の工程に沿い実施するときの状態を示すも
ので、(イ)は素材としての鋼板を示し、(ロ)は研掃
した鋼板表面を示す。又、(ハ)はマスキング塗装をし
た状態を示し、(ニ)はプライマー塗装をした状態を示
し、(ホ)はマスキング塗装部を剥離した状態を示す図
である。
【図3】従来の下地処理方法を実施する工程図である。
【図4】図3の工程に沿い実施するときの状態を示すも
ので、(イ)は素材としての鋼板を示し、(ロ)は研掃
した鋼板表面を示し、(ハ)はプライマー塗装をした状
態を示す図である。
【符号の説明】
A 研掃工程 B マスキング塗装工程 C プライマー塗装工程 D マスキング塗装剥離工程 1 鋼板 2 プライマー 3 マスキング用の塗料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材としての鋼板表面を研掃した後、該
    鋼板表面の所定位置に、塗装後に剥離し易い塗料を塗布
    するマスキング塗装を行い、次いで、該マスキング塗装
    を施こした部分を含む鋼板表面全面にプライマーを塗布
    するプライマー塗装を施こし、しかる後、上記マスキン
    グ塗装を施こした個所のマスキング用の塗料を鋼板表面
    より剥離させ、該マスキング用の塗料の上に塗られたプ
    ライマーを一緒に除去して鋼板表面の素地を露出させる
    ことを特徴とする鋼板の下地処理方法。
JP4070992A 1992-01-31 1992-01-31 鋼板の下地処理方法 Pending JPH05212342A (ja)

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JP4070992A JPH05212342A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 鋼板の下地処理方法

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JP4070992A JPH05212342A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 鋼板の下地処理方法

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JP (1) JPH05212342A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201338A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Nissan Motor Co Ltd 接合代を有する塗膜付金属板の製造方法
JP2013001880A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Shin-Etsu Chemical Co Ltd マスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物、施工方法及び部材

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