JPH05209393A - ウエブを乾燥する単一列乾燥部分及びウエブの乾燥方法 - Google Patents

ウエブを乾燥する単一列乾燥部分及びウエブの乾燥方法

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JPH05209393A
JPH05209393A JP3030689A JP3068991A JPH05209393A JP H05209393 A JPH05209393 A JP H05209393A JP 3030689 A JP3030689 A JP 3030689A JP 3068991 A JP3068991 A JP 3068991A JP H05209393 A JPH05209393 A JP H05209393A
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    • D21GCALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
    • D21G9/00Other accessories for paper-making machines
    • D21G9/0063Devices for threading a web tail through a paper-making machine

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエブをオープンドローなしにドライヤー部
分間で移送し、そのウエブをフエルトで連続的に拘束し
ながらウエブの両側を乾燥する。 【構成】 ウエブ(12)を乾燥する単一列乾燥部分
(16)を有する。この乾燥部分(16)は、ウエブ
(12)の第1側を乾燥するためにウエブ(12)がド
ライヤー(63)とフエルト(72)との間にはさまれ
るようにドライヤー(63)とそのドライヤー(63)
のまわりに案内されるフエルト(72)とを有する。ド
ライヤー(63)の下流にもうひとつのドライヤー(9
4)があり、もうひとつのドライヤー(94)のまわり
にもうひとつのフエルト(110)が案内され、ウエブ
(12)の第2側を乾燥するためにウエブ(12)はも
うひとつのドライヤー(94)ともうひとつのフエルト
(110)との間にはさまれる。ウエブをドライヤー
(63)からもうひとつのドライヤー(94)へ移すた
めにドライヤー移送機構(116)を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製紙機械のプレス部分か
ら出る紙ウエブを乾燥する装置及び方法に関する。特
に、本発明はドライヤー部分間でオープンドローなしに
ウエブが移送され、それによって通しロープを使用せず
にウエブの紙通しをすることができ、しかもウエブをフ
エルトで連続的に制限しながらウエブの両側を乾燥する
ようにしたウエブ乾燥装置に関する。
【0002】なお、本特許出願は、以下のものの一部継
続出願である。即ち、これらは1988年2月11日出
願の米国特許出願第07/167,672号、1988
年6月2日出願の米国特許出願第07/201,705
号、1988年8月10日出願の米国特許出願第07/
230,627号、1988年8月23日出願の米国特
許出願第07/235,394号、1988年9月9日
出願の米国特許出願第07/243,742号、198
8年9月14日出願の米国特許出願第07/244,7
74号、1989年10月5日出願の米国特許出願第0
7/417,978号であって、これらは全部、198
7年2月13日出願の米国特許出願第07/014,5
69号の一部継続出願である。本特許出願はまた、19
89年11月3日出願の米国特許出願第07/431,
961号の一部継続出願であり、その出願’961号は
1989年10月26日出願の米国特許出願第07/4
29,730号の一部継続出願であり、同第07/42
9,730号米国特許出願は1987年2月13日出願
の米国特許出願第07/014,569号の継続出願で
ある。上述の特許出願の全ての内容を参考としてここに
とりこんでいる。
【0003】
【従来の技術】製紙機械の運転速度が速くなるにつれ
て、シートがドライヤー部分を通って前進する時、紙ウ
エブ、即ちシートがばたつく(フラツターする)傾向が
あるという重大な問題が発生するようになった。そのよ
うなシートのばたつきは、特に、ウエブがオープンドロ
ーでドライヤー部分の隣接部分間で移送されてドライヤ
ー部分の連続部分間に送られる時に顕著である。そのよ
うなシートのばたつきは、ウエブとフエルトがそれぞれ
の頂部及び底部シリンダー間で合同して走行する単一の
フエルトを使用することにより最少限に抑えることがで
きた。しかしながら、この単一のフエルトの構成では、
前述のシートのばたつき問題は減るけれども、いくつか
の欠点が加わる。これらの欠点は、第1にフエルトがウ
エブとそれぞれの底部シリンダーの乾燥面との間に介在
して湿ったウエブは、底部シリンダーと直接接触するこ
とはないので、底部シリンダーからの熱移動が実質上減
少することである。第2に、ウエブは、それが底部シリ
ンダーへ向って送られ、そこをまわってそこから離反移
動する時、フエルトから離れ易いことである。第3に、
ウエブの最初の挿入、つまり最初の紙通しが特に容易で
ないことである。
【0004】前述の単一フエルトの問題に対する部分的
解決が、いわゆるベルラン(BelRun)ドライヤー
部分を使用することにより行われた。このベルラン(B
el Run)はベロイト・コーポレーシヨンの登録商
標である。このベルランシステムの場合、底部の効果の
ないドライヤーは、ウエブを1個のシリンダーから次の
シリンダーへ確実に運ぶ真空ロールに置きかえられる。
この型のドライヤー部分の最近の設備では、ベルラン概
念を広げて、ウエブの走行性に何ら悪影響を与えないで
多数のドライヤーを含むようにしている。そのような走
行性は、真空ロールがシートの引張りやドライヤー部分
のドロー点を必要とせず、フエルトで支持された長さに
沿ってウエブを運ぶことができるために生じる。
【0005】単一ベルラン部分を実施すると、ウエブの
乾燥時に、ウエブに応力が生じる傾向がある。そのよう
な応力は乾燥紙にカールを生じさせる。1986年に出
版されたジヨン R.ラビン氏著の“パルプ及び紙の辞
書”によれば、“カール”は“均等な内部湿気及びコン
デイシヨニングの結果としてシート全体におけるひずみ
や応力の不均等な分布により生じる紙や厚紙の変形”と
定義されている。そのようなカールの悪影響はウエブを
両側から乾燥することによって最少限におさえるか、又
は全く防止することができるが、両側を乾燥するには、
ウエブが片方のフエルトから他方のフエルトへ移る移送
点が必要となる。本発明の場合、ウエブは、まず、頂部
列のドライヤー部分で乾燥され、それから底部列のドラ
イヤー部分で交互に乾燥が行われなければならない。頂
部列部分はウエブの下面がドライヤーと接触するように
したドライヤーグループとして形成される。底部列部分
はこれとは逆に、ウエブの上面がドライヤーと接触する
ようなドライヤーグループとして定義づけられる。
【0006】ウエブを1つの部分から他の部分へ有効に
移すために、確実な移送手段が使用される。従来、ウエ
ブを1つの乾燥部分から次の部分へ移送するそのような
手段は、オープンドローを伴わざるを得ず、そのために
シートのばたつき等の問題が生じた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最近の紙乾燥機は5
0.8m/s(10,000フイート/分)又はそれ以
上のウエブ速度を出すことができるように考えられてい
る。その結果、そのようなオープンドローを伴うと、シ
ートのばたつきや多くのウエブの破断といった重大な問
題も生じることがある。そこで本発明は従来の装置にお
ける前述の欠点を克服し、紙乾燥技術に大きく貢献する
ような乾燥装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用】本発明の目的は、
ウエブがオープンドローなしに第1ドライヤー部分手段
と第2ドライヤー部分手段との間を送られるようにし、
それによってウエブ通しロープを使用しないでウエブの
紙通しを行なうことができ、また、ウエブの両側を乾燥
させることができる製紙機械のプレス部分から出る紙ウ
エブを乾燥する装置を提供することである。
【0009】本発明のもうひとつの目的は、オープンド
ローの必要を全くなくした紙ウエブの乾燥装置を提供す
ることである。
【0010】本発明のもうひとつの目的は、シート即ち
ウエブのオープンドローを排除した紙ウエブの乾燥装置
を提供することである。
【0011】本発明のもうひとつの目的は、ブローボツ
クスを必要としないような紙ウエブの乾燥装置を提供す
ることである。
【0012】本発明のもうひとつの目的は、シリンダー
と真空ロールとによって形成されるポケツトの換気が改
善され、そのためにウエブの乾燥率が改善されるように
した紙ウエブの乾燥装置を提供することである。
【0013】本発明のもうひとつの目的は、歯車ケース
の漏れを防止し、破断片を取出し易くした紙ウエブの乾
燥装置を提供することである。
【0014】本発明のもうひとつの目的は、蒸気管の取
付を少ししか必要とせず、ドライヤーを余分に必要とせ
ず、それによってブロー貫流比が低くてすむような紙ウ
エブの乾燥装置を提供することである。
【0015】本発明のもうひとつの目的は、フレームが
対称的に配設され、ベースフレームは等しい負荷力を受
け、それによって丈夫な低い形状のフレームとなり、結
果的に振動も騒音も軽減できるようにした紙ウエブ乾燥
装置を提供することである。
【0016】本発明のもうひとつの目的は、シリンダー
を駆動する力が少くてすみ、ドライヤーのレイアウトや
形状により低形状フードを構成することのできる紙ウエ
ブの乾燥装置を提供することである。
【0017】本発明のもうひとつの目的は、乾燥装置の
走行性が増大し、各ドライヤーにドクターを適用するこ
とができるような紙ウエブの乾燥装置を提供することで
ある。
【0018】本発明のもうひとつの目的は、ウエブの尾
部を、ひいてはウエブを自動的に紙通しすることのでき
る紙ウエブの乾燥装置を提供することである。
【0019】本発明のもうひとつの目的は、ドライヤー
及び真空ロールへの接近が自由に行われ、各真空ロール
を通って空気の供給が均等に行われるような紙ウエブの
乾燥装置を提供することである。
【0020】本発明のもうひとつの目的は、湿気のある
排気を処理するために真空ロールの上方でかつその近く
にフードを備えるので、大きな排気フードを取付ける必
要がないようにした紙ウエブの乾燥装置を提供すること
である。
【0021】本発明のもうひとつの目的は、真空ロール
フードの選択された移送部分から排気を除去することに
よってウエブを輪郭づけるための真空ロールフードを設
けた紙ウエブの乾燥装置を提供することである。
【0022】本発明のもうひとつの目的は、軽い紙から
重い厚紙までのウエブを乾燥させる装置を提供すること
である。
【0023】本発明のもうひとつの目的は、典型的な2
枚フエルト型乾燥部分に設けられる閉鎖ポケツトをなく
すことによって湿気を減少させる紙ウエブの乾燥装置を
提供することである。
【0024】本発明のもうひとつの目的は、装置がもは
や通常のドライヤー部分ではなく、かつ、少数の機器し
か必要としないような紙ウエブの乾燥装置を提供するこ
とである。
【0025】本発明のもうひとつの目的は、オープンド
ローをなくすことによって走行性を改善した紙ウエブの
乾燥装置を提供することである。
【0026】本発明のもうひとつの目的は、フエルトで
支持されたドローが最少限に減らされた紙ウエブ乾燥装
置を提供することである。
【0027】本発明のもうひとつの目的は、真空を直接
かけることによってシートの制御や拘束を行うようにし
た紙ウエブの乾燥装置を提供することである。
【0028】本発明のもうひとつの目的は、シートが移
送ロールを包囲する時シートが完全に真空によって支持
されるので、シートをフエルトに当接保持するためにシ
ートの残留張力を必要としない紙ウエブの乾燥装置を提
供することである。従来のウノ・ラン(Uno−Ru
n)ドライヤー部分では、シートが底部ドライヤーを包
囲する時、シートを保持する張力を発生させるためにド
ローを必要とした。シートがフエルトから離れないよう
にするために、ブローボツクスが使用されているけれど
も、これらのボツクスによって生じる真空は非常に低
く、12.45〜24.9Pa(0.05〜0.1イン
チWC(水柱))である。さらに、その真空は底部ドラ
イヤーのまわりに及ぶことはなく、一般に、遠心力に逆
ってシートを保持するには不十分であり、シートをフエ
ルトに保持するためにシートの残留張力が必要となる。
【0029】本発明に従った配置では、移送ロールの真
空はそのように制限されることがなく、典型的には99
6.3Pa(4インチWC)の真空がウエブにかけられ
る。これはシートを支持するために必要なレベルの4倍
以上である。
【0030】ドライヤー部分の走行性に関しての本発明
のもうひとつの目的は、ドライヤー表面の速度を均一に
することである。そのような均一性は、ドライヤーが歯
車列ではなくてフエルトにより駆動されるために生じ
る。歯車で連結されたドライヤーは、等しい回転速度で
動くことを余儀なくされる。ドライヤーが、例えば、製
造上のトレランスや蒸気圧や温度の変化によりわずかに
直径が異ると、そのような差により、ドライヤーの表面
速度が不均等となる。これらの表面速度が不均等となる
と、駆動負荷が増大するばかりでなく、シートの走行性
にも問題が発生する。
【0031】本発明のもうひとつの目的は、紙通し(ス
レツデイング)を容易にした紙ウエブの乾燥装置を提供
することである。
【0032】特に、従来のウノ・ランシステムにおい
て、尾部が底部ドライヤー上のフエルトから離れて機械
から下降する時、クロスマシン方向へたれる傾向があ
る。そこで、本発明のドライヤー部分では、真空移送ロ
ールは前側の通し室に真空を集中させるために内部ダン
パーを備えている。これらのダンパーが閉鎖する時、通
し室の真空は996.3Pa(4インチWC)から24
90.9〜2989Pa(10〜12インチWC)まで
上昇する。そのような真空は尾部をフエルトにしっかり
と保持し、尾部がふらつかないようにし、紙通し操作全
体を安定させる。
【0033】さらに、本発明に従った装置がドライヤー
部分全体を通って伸長する時、尾部はロープを使用しな
いで紙通しすることができる。尾部がフエルトに従動し
て真空ロールにより移送されるようにするために、各ド
ライヤーの辺縁の近くに、特殊なエアノズルが位置づけ
られる。これらのエアノズルは、通しロープや紙通し装
置や保守を不必要にする。さらに、前述の紙通し手段は
この装置の安全な操作を確実にする。
【0034】また、ロープを使用しない場合には、より
幅広のフエルトを使用できるので、フエルト上でシート
の辺縁を一層安定化する。
【0035】本発明に従った開放型の対称的枠組みの場
合、破断物の除去やドライヤーへの接近が改善され、ド
ライヤーもよく見える。さらに、本発明においては、各
ドライヤーはドクターの取付を楽にする。そのようなド
クターは必要に応じてエアシリンダーと共に自動的に取
外すことができる。
【0036】本発明の装置は、所与の生産を行なうため
に要する製紙機械の数を著しく少くすることができる。
ドライヤーの数やフエルトロール及び案内ロールの数が
少い上に、蒸気管の取付の数も少くてすみ、ブローボツ
クスやポケツト換気ダクトも不必要である。また、本発
明はドライヤーの枠組みをも簡単にする。
【0037】“サイレントドライブ(Silent D
rive)”式ドライヤーシステムを使用し(Sile
nt Driveはベロイトコーポレーシヨンの登録商
標である)、さらに、本発明の枠組みレイアウトによる
低輪郭を使用することにより、駆動部分の騒音も振動も
最少限におさえられる。さらに、典型的なウノ・ランシ
ステムに使用される底部ドライヤーを使用しないことに
より慣性が減るという事実から、駆動モータをより小型
にすることができる。さらに、ドライヤーフードも低輪
郭の構造とすることができ、フードのドアリフトも機械
の前部と後部に取付けることができる。
【0038】本発明のもうひとつの目的は、この装置の
エネルギー効率を改善した紙ウエブの乾燥装置を提供す
ることである。
【0039】特に、本発明のドライヤー部分は以下の3
つの点で、エネルギー効率を改善する。第1に、ドライ
ヤーの数が少く、蒸気管取付部の抵抗も少いために駆動
負荷が減少する。第2に、ドライヤーの数を最少限にす
ることにより、噴出スチームの量が少くてすむ。第3
に、従来のウノ・ラン型部分の底部ドライヤーの場合に
は多量の噴出量を必要とするが、それが本発明では完全
に不必要である。
【0040】本発明のもうひとつの目的は、シートの質
を改善することができる紙ウエブの乾燥装置を提供する
ことである。
【0041】特に、本発明のドライヤー部分は、次のよ
うに、シート特性に影響を与える能力を有する。第1
に、マシン方向のウエブの引張り強さと伸びが改善され
る。第2に、クロスマシン方向のウエブの引張り強さと
伸びが改善される。第3に、シートがカールする傾向が
減少する。第4に、ウエブの辺縁にしわがよる傾向も少
くなる。ジヨン・R・ラビン氏著の“パルプ及び紙の辞
書”によれば、“コツクル(しわ)”は“不均等な乾燥
やシートの不均等な形成による不均等な収縮によって生
じるしわ(リンクル)として表れる紙の欠陥”と定義さ
れている。さらにこの“コツクリング”は“小波状欠陥
を生じさせるプロセス、又は最小限の引張り状態でシー
トが制御され不均等に乾燥させることによりこの種の紙
面を意図的につくるプロセス”と定義されている。
【0042】シートが一旦、プレス部分を離れると、マ
シン方向の引張と伸びは、主に、プレス部分のドローに
よって影響を受け、また、ドライヤー部分間のドローに
よっても、多少影響を受ける。従来の乾燥部分におい
て、これらのドライヤーのドローは、普通できるだけ低
く設定されるが、走行性やシートの制御によって小さな
ドローが生じる。しかしながら、本発明の乾燥部分で
は、走行性のために小さなドローを必要とすることがな
い。それにも拘らず、望ましい場合には、マシン方向の
特性は、両部分間でドローを作用させることによって、
普通の方法で達成することもできる。
【0043】これとほぼ同じように、クロスマシン方向
の引張りと伸びは、クロスマシン方向のシートの拘束に
より影響を受ける。オープンドローの場合、拘束がない
ので、シートは自由に収縮する(収縮は辺縁部が最大で
あるけれども)。典型的なウノ・ラン型乾燥部分におい
ては、ウエブがある程度拘束を受ける。これはトリムが
増大し、辺縁のコツクルが減小することによって判る。
【0044】本発明の乾燥部分では、シートの拘束は、
典型的なウノ・ランシステムにより生じるものよりもっ
と確実である。これはさらに辺縁のしわの発生を減少さ
せる。本発明により拘束が改善されるので、クロスマシ
ン方向の引張りがわずかに強くなり、クロスマシン方向
の伸びは減少する。このクロスマシン方向の伸びの減少
は、シートの拘束が最も少い所の辺縁部で最も強く生じ
る。従って、本発明の正味の効果は、クロスマシン方向
に、より均等な特性をもつシートとすることができる。
【0045】カールする傾向は、次の3つの要素によっ
て生じる。第1は、繊維の配向であり、第2は微繊維や
フイラー(接着剤)の分布、第3は繊維の残留応力であ
る。
【0046】ドライヤー部分は繊維の応力にのみ影響を
与える。カールは、普通、頂部及び底部のドライヤーの
スチーム圧を別々に制御することによりシートの各側か
らの乾燥を調整することにより制御される。
【0047】従って、本発明との乾燥部分においては、
そのような制御は次の部分のスチーム圧を調整すること
により行われる。
【0048】本発明のもうひとつの特に重要な目的は、
方向性が重要であるような上質紙の乾燥装置を提供する
ことである。特に、ウエブの拘束された状態での乾燥は
本発明の重要な特徴であって、シートの辺縁がシートの
中心部分より一層多く収縮することにはならない。フエ
ルトとドライヤードラムとの間にシートを保持しないで
シートを拘束する鍵は、隣接ドラムの下方にある移送ロ
ール、又は回転ロール内の真空であり、ドライヤー部分
間でウエブを移送する真空手段である。シートは前述の
ように、249.1〜2491Pa(1−10インチW
C)の範囲の、好ましくは約996.3Pa(4インチ
WC)の真空をかけることによって拘束される。
【0049】この明細書を通して使用する用語、“単一
列”又は“単一列乾燥部分”は、連なって列をなすドラ
イヤーを有し、各列のドライヤーの回転軸が共通面にあ
るような乾燥部分を指して言う。
【0050】また、“フエルトの合同走行部”は、ウエ
ブのばたつきを最少限に保ちながらウエブを片方のフエ
ルトから他方のフエルトへ移すために両フエルトが互い
に十分に接近して位置づけられるフエルトの通路を意味
する。合同走行部ではフエルトを平行に走行する必要は
ない。
【0051】本発明はウエブを乾燥させる単一列乾燥部
分に関する。この乾燥部分は、ウエブの第1側を乾燥す
るためウエブがドライヤーとフエルトとの間に配置され
るようにドライヤーとそのドライヤーのまわりに案内さ
れるフエルトとを有する。もうひとつのドライヤーが前
記ドライヤーの下流に配置され、もうひとつのフエルト
はもうひとつのドライヤーのまわりに案内されるので、
ウエブの第2側を乾燥させるためウエブがもうひとつの
ドライヤーともうひとつのフエルトとの間に配置され
る。移送手段はウエブをドライヤーからもうひとつのド
ライヤーへ移送する。
【0052】特に、ドライヤー移送手段は、オープンド
ローなしにドライヤーからもうひとつのドライヤーへウ
エブを移送する。
【0053】さらに、ドライヤー移送手段はフエルトと
もうひとつのフエルトとで成る合同走行部を有するの
で、ウエブはその合同走行部を通過する間フエルトとも
うひとつのフエルトとの間に配置される。
【0054】本発明の1実施態様において、移送手段は
さらに、合同走行部の下流に配置された真空手段を有
し、それはフエルトともうひとつのフエルトとが合同走
行部の下流で互いに分れる時、ウエブをもうひとつのフ
エルトに密着させて確実に保持する。
【0055】特に、真空手段は真空ロールとすることが
できる。好ましくは、単一列乾燥部分はプレス部分から
カレンダー部分へ伸長し、多数の単一列サブセクシヨン
を有し、前記ドライヤー移送手段は複数の移送機構を有
し、各移送機構は隣接するサブセクシヨン間に配置され
るので、ウエブが後続するサブセクシヨンを通って前進
する時、ウエブの両側が交互に乾燥される。
【0056】ウエブがサブセクシヨンを通って前進する
時、ウエブの両側は交互に、順次乾燥されるようになっ
ており、各サブセクシヨンは互いに異る高さに配置され
るが、好ましくは、一つ置きのサブセクシヨンは互いに
同じ高さに配置される。
【0057】ドライヤー移送手段は、また、ウエブの尾
部をドライヤーからもうひとつのドライヤーへ案内する
ためエアノズル手段を有する。
【0058】さらに、本発明は製紙機械のプレス部分か
ら出る紙ウエブを乾燥する装置と方法に関する。この装
置はウエブの第1側の乾燥を開始する第1ドライヤー部
分手段を有する。第1移送手段はウエブをプレス部分か
ら第1ドライヤー部分手段へ移送する。第2ドライヤー
部分手段は第1ドライヤー部分手段の下流に配置され、
ウエブの第2側の乾燥を開始する。ウエブの第2側はウ
エブの第1側とは反対側である。第1ドライヤー移送手
段はウエブをオープンドローなしに、第1及び第2ドラ
イヤー部分手段間で移送するので、第1ドライヤー移送
手段は通しロープを使用しないで紙通しすることがで
き、また、ウエブの両側を乾燥させる。
【0059】特に、第1ドライヤー部分手段は、また、
ウエブの第1側の乾燥を開始する第1ドライヤー部分
と、前記第1ドライヤー部分の下流にあってウエブの第
1側の乾燥を継続する第2部分とを有する。第2ドライ
ヤー移送手段は、ウエブをオープンドローなしに第1ド
ライヤー部分と第2ドライヤー部分との間で移送する。
【0060】第1ドライヤー部分は、第1の複数のドラ
イヤーと第1の複数の真空ロールとを有し、前記真空ロ
ールは第1の複数のドライヤーの対応するドライヤーの
近くに配置されるので、ウエブは、各真空ロールとドラ
イヤーを交互にまわって蛇行状に伸長する。第1フエル
トは、第1の複数のドライヤーをまわり、第1の複数の
真空ロールをまわって、ウエブと密着して伸長する。第
2ドライヤー部分は第2の複数のドライヤーと第2の複
数を真空ロールとを有し、第2の複数の真空ロールの各
真空ロールは第2の複数のドライヤーの対応するドライ
ヤーの近くに配置されるので、ウエブは各真空ロールと
ドライヤーを交互にまわって蛇行状に伸長する。第2フ
エルトはそれぞれ第2の複数のドライヤーと真空ロール
をまわって伸長するので、第2フエルトはウエブと密着
して位置する。第2フエルトと第1ドライヤーの下流ド
ライヤーのフエルトで巻かれない部分とは、ウエブを前
記フエルトで巻かれない部分から第2フエルトへ移送す
るために第1ピツクアツプ部分を形成するので、ウエブ
は、ドローなしに第1ドライヤー部分から第2ドライヤ
ー部分へ移送される。
【0061】第1及び第2のドライヤー部分の各真空ロ
ールはその隣接する対応ドライヤーのすぐ近くに配置さ
れるので、各真空ロールと対応ドライヤーとの間のフエ
ルトのドローは最小となり、それによって、ウエブが支
持フエルトから離れてばたつく傾向を防止できる。
【0062】本発明の装置は、また、第1及び第2の複
数のドライヤーの軸線が第1面内に配置されるように、
第1及び第2の複数のドライヤーを回転自在に支持する
ベースフレームを有する。フレームは、また、第1及び
第2の複数の真空ロールの軸線が第2面内に配置される
ように、第1及び第2の複数の真空ロールを回転自在に
支持し、前記第1面は第2面の上方に位置する。
【0063】第2の複数の真空ロールの上流真空ロール
は、第1ドライヤー部分の下流ドライヤーのフエルトが
巻かれない部分に接近して位置する。第1フエルトロー
ルは、ベースフレームにより回転自在に支持され、第2
フエルトを、前記下流ドライヤーのフエルトで巻かれな
い部分を通って、それと密着し、それから第2ドライヤ
ー部分の上流真空ロールのまわりをまわって案内するの
で、ウエブはオープンドローなしに、フエルトで巻かれ
ない部分から第2フエルトへ移される。
【0064】ウエブをプレス部分から第1ドライヤー部
分へ移送する第1移送手段は、また、プレス部分のすぐ
近くに配置されたリードインロールを有する。第1フエ
ルトはリードインロールをまわって伸長し、ウエブをプ
レス部分から第1ドライヤー部分手段へ移送する。前記
リードインロールと第1ドライヤー部分手段との間に、
案内ロールが配設され、ウエブがプレス部分から第1ド
ライヤー部分手段へ送られるのを助ける。移送フエルト
は案内ロールをまわって伸長し、移送フエルトと第1フ
エルトはそれらの間に移送部分を形成し、この移送部分
はウエブをプレス部分から第1ドライヤー部分へ向って
移送する。
【0065】第1移送手段は、また、第1ドライヤー部
分手段の上流真空ロールを有する。この上流真空ロール
は第1フエルト及び移送フエルトと共働するので、移送
部分は案内ロールから上流真空へ伸長し、そのために、
移送部分から出たウエブは上流真空ロールをまわって第
1ドライヤー部分手段へ案内される。
【0066】第2ドライヤー部分手段は、また、第3の
複数のドライヤーを有し、この第3の複数のドライヤー
の各ドライヤーは第1ドライヤー部分手段より下流に配
設される。第3の複数の真空ロールの各々は第3の複数
のドライヤーの対応するドライヤーのすぐ近くに配設さ
れるので、ウエブは各真空ロールと第2ドライヤー部分
手段のドライヤーとを交互に通って蛇行状に伸長する。
【0067】第3の複数のドライヤーと真空ロールはベ
ースフレームに回転自在に取付られ、第3の複数のドラ
イヤーは第3面内に配設され、第3の複数の真空ロール
は第4面内に配設され、前記第4面は第3面の上方に位
置する。第3フエルトは第3の複数のドライヤー及び真
空ロールをこえて伸長して、第3フエルトは第2のドラ
イヤー部分手段を通るウエブを支持し、ウエブの第2側
は第3の複数のドライヤーの各ドライヤーと密着するよ
うに第3フエルトにより押圧される。
【0068】第1ドライヤー移送手段は、また、第1ド
ライヤー部分手段の下流真空ロールと第1ドライヤー部
分手段の下流フエルトロールとを有する。第1ドライヤ
ー部分手段の第2フエルトは、下流真空ロールと下流フ
エルトロールとの間を伸長し、ウエブが第2フエルトと
第2ドライヤー部分手段との間に配置されて移送される
ように第2フエルトはウエブを支持する。
【0069】第1ドライヤー移送手段は、また、第2ド
ライヤー部分手段の上流真空ロールと上流フエルトロー
ルとを有する。第3フエルトは、第2ドライヤー部分手
段の上流フエルトロールと上流真空ロールとの間を伸長
するので、第3フエルトと第2フエルトはそれらの間に
第1ドライヤー移送手段を形成し、それはウエブをオー
プンドローなしに第2フエルトから第3フエルトへ移
す。
【0070】後続するドライヤー部分手段が次のように
設けられている。即ち、第1、第2、第3、第4ドライ
ヤー移送手段はウエブがオープンドローなしにそれぞれ
のドライヤー部分間で交互に反転しながら移送されるの
を可能にするように設けられ、ウエブの第1及び第2側
は、ウエブがこの装置を通り、次のドライヤー部分手段
をこえて伸長する時、交互に乾燥される。
【0071】本発明は、また、製紙機械のプレス部分か
ら出る紙ウエブを乾燥させる方法に係り、この方法は、
ウエブをプレス部分から、この装置の第1ドライヤー部
分へ移送する工程と、ウエブが第1ドライヤー部分を通
って送られる間、ウエブの第1側の乾燥を開始し、ウエ
ブをオープンドローなしに、第1ドライヤー部分と下流
第2ドライヤー部分との間で移送する工程とで成る。前
記ウエブは反転するように移送されるので、第1側とは
反対に位置するウエブの第2側の乾燥は第2ドライヤー
部分を通ってウエブが通過する間に開始される。
【0072】この方法は、また、ウエブの第1側と第2
側が後続するドライヤー部分の乾燥作用を順次交互に受
けるように、ウエブをオープンドローなしに後続するド
ライヤー部分間で移送させる工程を含む。
【0073】本発明のその他の目的及び効果は、添付図
面に関連した次の詳細な説明からこの技術に熟達した人
々にとって明らかとなるであろう。
【0074】詳細な説明と添付図面は本発明の好ましい
実施例を説明しているけれども、本発明の多くの変形例
は添付の請求項により規定される本発明の本旨と範囲内
に落ちつくことはこの技術に熟達した人々にとって明ら
かとなるであろう。
【0075】
【実施例】以下の詳細な説明は本発明の特定の実施例を
例示しているけれども、本発明はその実施例に制限され
ないことはこの技術に熟達した人にとって理解されるべ
きである。本発明はむしろ、請求項により規定されるも
のであって、図示の第1及び第2フエルトを使用しない
で、第1及び第2ドライヤー部分のドライヤーのまわり
を1本のフエルトが伸長する場合を含む種々の変形例を
包含する。さらに、実施例では第1,第2,第3,第
4,第5ドライヤー部分手段を有する乾燥装置を示すけ
れども、本発明はそのような実施例に制限されるもので
はなく、種々のドライヤー部分手段はオープンドローを
導入することなしにドライヤー部分の全長を短縮するた
め種々の配置とすることができ、また、互いちがいに配
設することができる。
【0076】ウエブを反転させながらウエブを1つのド
ライヤー部分から次のドライヤー部分へ移送する種々の
方法はこの技術に熟達した人々にとって明らかであり、
そのような全ての配置の重要な特徴は、ウエブが1つの
ドライヤー部分から次のドライヤー部分へ移送される
時、そのウエブが拘束状態に保持されることである。
【0077】本発明の種々の実施例を通して、同一符号
は同一部材を示す。図1は、製紙機械のプレス部分14
から出る紙ウエブ12を乾燥させる装置10の側面図で
ある。装置10はウエブ12の第1側18の乾燥を始め
る全体を16で示す第1ドライヤー部分手段を有する。
【0078】全体を20で示す第1移送手段は、ウエブ
12をプレス部分14から第1ドライヤー部分手段16
まで送る。
【0079】全体を22で示す第2ドライヤー部分手段
は、第1ドライヤー部分手段16の下流に配置される。
この第2ドライヤー部分手段22はウエブ12の第2側
24の乾燥を始める。ウエブ12の第2側24はその第
1側18と反対側に位置する。
【0080】全体を25で示す第1ドライヤー移送手段
は、第1及び第2ドライヤー部分手段16と22間でオ
ープンドローを生じさせないでウエブ12を送る。第1
ドライヤー移送手段25は通しロープを使用しないでウ
エブ12を紙通しさせ、ウエブ12の両側18,24の
乾燥を行うようにする。
【0081】図2は第1移送手段20を詳細に示すもの
で、これについては後文で詳述する。
【0082】図3は第1ドライヤー部分手段16を詳細
に示す。この第1ドライヤー部分手段16は全体を26
で示す第1ドライヤー部分を有し、これはウエブ12の
第1側18の乾燥を開始する。この第1ドライヤー部分
手段16は、また、全体を28で示す第2ドライヤー部
分を有し、これは第1ドライヤー部分26の下流に配置
され、ウエブ12の第1側18の乾燥を継続する。全体
を30で示す第2ドライヤー移送手段は、ウエブ12を
オープンドローなしに第1ドライヤー部分26と第2ド
ライヤー部分28との間で移送する。
【0083】特に、図3を参照すれば、第1ドライヤー
部分は、また、第1の複数のドライヤー32,34,3
6,38,40,42を有する。第1ドライヤー部分2
6は、また、第1の複数の真空ロール44,46,4
8,50,52,54をそれぞれ有する。第1の複数の
真空ロール44,46,48,50,52,54は第1
の複数のドライヤー32,34,36,38,40,4
2の対応するドライヤーの近くに配置されるので、ウエ
ブ12は各真空ロール44,46,48,50,52,
54とドライヤー32,34,36,38,40,42
を交互に通って蛇行状で伸長する。
【0084】第1フエルト56は、第1の複数のドライ
ヤー32,34,36,38,40,42と、第1の複
数の真空ロール44,46,48,50,52,54を
まわって、ウエブ12と密着状態で伸長する。
【0085】第2ドライヤー部分28は、また、第2の
複数のドライヤー58,59,60,61,62,63
を有する。
【0086】第2ドライヤー部分28は、また、第2の
複数の真空ロール64,65,66,67,68,6
9,70を有する。真空ロール64〜70は第2の複数
のドライヤー58〜63の対応するドライヤーの近くに
配置されるので、ウエブ12は各真空ロール64〜70
とドライヤー58〜63を交互に通って蛇行状に伸長す
る。
【0087】第2フエルト72は第2の複数のドライヤ
ー58〜63と真空ロール64〜70とのまわりをまわ
って伸長して、この第2フエルト72はウエブ12と密
着して配置される。
【0088】第2フエルト72と前記第1ドライヤー3
2,34,36,38,40,42のうちの下流ドライ
ヤー42のフエルトで巻かれない部分74とは、全体を
76で示す第1ピツクアツプ部分を形成し、このピツク
アツプ部分76はウエブ12をフエルトで巻かれない部
分74から第2フエルト72へ送るので、ウエブ12
は、第1ドライヤー部分26から第2ドライヤー部分2
8へドローなしに移送される。
【0089】第1及び第2ドライヤー部分26,28の
真空ロールの各々は隣接する対応ドライヤーに接近して
配置されるので、各真空ロールとそれらの対応するドラ
イヤーとの間のフエルトのドローは最少限ですむので、
ウエブが支持フエルト56,72に対してばたつく傾向
を防止する。
【0090】図3に示すように、装置10は第1及び第
2の複数のドライヤーを回転自在に支持するベースフレ
ーム78を有しており、第1及び第2の複数のドライヤ
ーの軸線は図3に示すように、第1面80内に配置され
る。
【0091】さらに、フレーム78は、第1及び第2の
真空ロール100〜106を回転自在に支持しており、
第1及び第2の複数の真空ロールの軸線は、図3に示す
ように、第2面内82に配置される。第1面80は、図
3に示すように、第2面82より上方に配置される。
【0092】図3に示すように、装置10は第2の複数
の真空ロールのうちの上流真空ロール64を有し、この
上流真空ロール64は第1ドライヤー部分26の下流ド
ライヤー42のフエルトで巻かれない部分74のすぐ近
くに配置される。
【0093】第1フエルトロール84はベースフレーム
78により回転自在に支持され、第2フエルト72を下
流ドライヤー42のフエルトで巻かれない部分74をこ
えて、それと一致して案内し、その後、第2ドライヤー
部分28の上流真空ロール64をまわって案内するの
で、ウエブ12はフエルトで巻かれない部分74から第
2フエルト72へオープンドローなしに移送される。
【0094】図2に示すように、装置10はウエブ12
をプレス部分14から第1ドライヤー部分手段16まで
移送するための第1移送手段20を有する。この第1移
送手段20は、さらに、プレス部分14のすぐ近くにリ
ードインロール86を有する。第1フエルト56はこの
リードインロール86をまわって伸長し、ウエブ12を
プレス部分14から第1ドライヤー部分手段16へ移送
する。
【0095】リードインロール86と第1ドライヤー部
分手段16との間には案内ロール88が配置され、これ
はウエブ12がプレス部分14から第1ドライヤー部分
手段16へ移送され易くする。
【0096】移送フエルト90は案内ロール88をまわ
って伸長し、移送フエルト90と第1フエルト56とが
それらの間に移送部分92を形成し、ウエブ12をプレ
ス部分14から第1ドライヤー部分手段16へ向って送
るようにしている。
【0097】図2をさらに参照すれば、第1移送手段2
0は、さらに、前記第1ドライヤー部分手段16の上流
真空ロール44を有する。移送部分92が案内ロール8
8から上流真空ロール44まで伸長するように、上流真
空ロール44は第1フエルト56及び移送フエルト90
と共働し、これによって、移送部分92から出たウエブ
12は上流真空ロール44をまわって第1ドライヤー部
分手段16へ案内される。
【0098】図4を参照すれば、第2ドライヤー部分手
段22は、また、第3の複数のドライヤー94,95,
96,97,98,99を有し、この第3の複数のドラ
イヤーは第1ドライヤー部分手段16より下流に配置さ
れる。
【0099】第3の複数の真空ロール100,101,
102,103,104,105,106は第3の複数
のドライヤーの対応するドライヤーに接近して配置され
るので、ウエブ12は各真空ロールと第2ドライヤー部
分手段22のドライヤーとを交互に通過して蛇行状に伸
長する。
【0100】図4に示すように、ベースフレーム78は
第3の複数のドライヤーの各ドライヤーを回転自在に支
持しており、それらのドライヤーの軸線は第3面107
内に配置される。
【0101】ベースフレーム78は、また、第3の複数
の真空ロールのうちの各真空ロールの軸線が第3面より
上方にある第4面108内に配置されるように各真空ロ
ールを回転自在に支持する。
【0102】第3フエルト110は第3の複数のドライ
ヤー94〜99と真空ロール100〜106をこえて伸
長するので、第3フエルト110は第2ドライヤー部分
手段22を通るウエブを支持し、ウエブの第2側は第3
の複数のドライヤー94〜99の各ドライヤーと密着す
るように第3フエルト110により押圧される。
【0103】第4図に示すように、第1ドライヤー移送
手段25は、第1ドライヤー部分手段16の下流真空ロ
ール70と第1ドライヤー部分16の下流フエルトロー
ル112とを有する。
【0104】第1ドライヤー部分手段16の第2フエル
ト72は、下流真空ロール70と、下流フエルトロール
112との間を伸長する。第2フエルト72は、ウエブ
が第2フエルト72と第2ドライヤー部分手段22との
間を運ばれそこに配置されるようにウエブ12を支持す
る。
【0105】第1ドライヤー移送手段25は、また、上
流真空ロール100と上流フエルトロール114とを有
する。第3フエルト110は上流フエルトロール114
と第2ドライヤー部分手段22の上流真空ロール100
との間を伸長し、第3フエルト110と第2フエルト7
2とは、ウエブをオープンドローなしに、第2フエルト
72から第3フエルト110へ移送するための第1ドラ
イヤー移送手段116を形成する。
【0106】第3フエルト110はウエブに対して押圧
され、ウエブの第2側24が第3の複数のドライヤー9
4〜99の各ドライヤーと密着するように押圧されるの
で、ウエブの第2側24が乾燥される。
【0107】図5、図6及び図7は、それぞれ、第3,
第4,第5ドライヤー部分手段118,120,122
と、第3,第4,第5ドライヤー移送手段124,12
6,128とを示し、それらはウエブが乾燥装置を通っ
て進行する時、ウエブを送り、また反転させる。第1,
第3,第4,第5ドライヤー移送手段25,124,1
26,128はオープンドローなしに、ウエブを交互に
反転させながら、それぞれのドライヤー部分手段16,
22,118,120,122間でウエブを移送させる
ので、ウエブの第1,第2側はウエブがその装置を通
り、次のドライヤー部分手段を通って伸長する時、交互
に乾燥される。
【0108】図8は真空ロール46,48の詳細を示
す。シール又は圧力シール130は、ロール46に示す
位置からロール48に示す位置まで移動し、ウエブ12
がフエルト56から離れる傾向を防止する。
【0109】さらに、図8に示すように、真空ロール1
30の近くにエアノズル136,138が配設される。
この特殊なエアノズル136,138は各ドライヤーの
辺縁の近くに配設され、ウエブの尾部がフエルト56に
従動し、真空ロール46,48により移送されることを
確実にする。これらのエアノズル136,138は真空
ロールの各々の近くに配置されるので、通しロープや紙
通し装置及び保守を必要としない。
【0110】本発明の一実施例において、図1ないし図
9に示すように、ウエブを乾燥するための全体を16で
示す単一列乾燥部分は、ドライヤー63とそのドライヤ
ー63のまわりに案内されるフエルト72とを組合せて
いるので、ウエブはそのウエブ12の第1側を乾燥させ
るためにドライヤー63とフエルト72との間に配置さ
れる。もうひとつのドライヤー94はドライヤー63の
下流に配置され、もうひとつのフエルト110はもうひ
とつのドライヤー94のまわりに案内されるので、ウエ
ブはもうひとつのドライヤー94ともうひとつのフエル
ト110との間に配置され、ウエブの第2側が乾燥され
る。ドライヤー移送手段25はウエブをオープンドロー
なしにドライヤー63からもうひとつのドライヤー94
まで移送する。
【0111】特に、ドライヤー移送手段部分116はウ
エブをオープンドローなしに、ドライヤー63からもう
ひとつのドライヤー94まで移送する。
【0112】さらに、ドライヤー移送手段部分116は
フエルト72ともうひとつのフエルト110との合同走
行部を有し、そのためにウエブ12はその合同走行部を
通過する間、フエルト72ともうひとつのフエルト11
0との間に配置される。
【0113】また、ドライヤー移送手段部分116は、
さらに、フエルト72ともうひとつのフエルト110と
が合同走行部より下流で互いに分れる時、ウエブ12を
もうひとつのフエルト110と密着するように確実に保
持するために、合同走行部の下流に真空手段100を有
する。
【0114】本発明の実施例において、真空手段100
は真空ロールである。好ましくは、単一列乾燥部分16
は、プレス部分14から図7のカレンダー部分140ま
で、又はサイズプレス(図示せず)まで、或いはドライ
ヤー部分全体を通って伸長する。単一列乾燥部分は多数
の単一列サブセクシヨン16,22,118,120,
122を有する。ドライヤー移送手段部分116は複数
の移送機構124,126,128に沿ってくり返して
配置される。移送機構又はドライヤー移送手段25,1
24,126,128の各々は、隣接するサブセクシヨ
ン間に配置されるので、ウエブが連続サブセクシヨン1
6,22,118,120,122を通って送られる
時、ウエブの側面は交互に乾燥される。
【0115】ウエブがサブセクシヨン16,22,11
8,120,122を通って移動する時、ウエブの側面
18,24は交互に連続して乾燥される。
【0116】さらに、サブセクシヨン16,22,11
8,120,122は互いに高さが異るように配置さ
れ、好ましくは、一つ置きのサブセクシヨン16,11
8,122と、22,120は互いに同一高さに配置さ
れる。
【0117】特に図9に示すように、ドライヤー移送手
段部分116は、また、ウエブをドライヤー63からも
うひとつのドライヤー94まで案内するためにエアノズ
ル手段132を有する。
【0118】図10に示すもうひとつの実施例におい
て、ウエブ12Aはウエブ12Aの第1側18Aを乾燥
するために、フエルト72Aとドライヤー63Aとの間
にはさまれる。フエルト72Aによって支持されたウエ
ブ12Aは直ちに真空ロール70Aをまわって案内され
るので、フエルト72Aはウエブ12Aと真空ロール7
0Aとの間にはさまれ、ウエブ12Aがマシン方向とク
ロスマシン方向へ収縮しないように拘束される。拘束さ
れたウエブ12Aはその後、フエルト72Aにより支持
され、第1ドライヤー移送手段部分116Aを通って伸
長する。フエルト72Aはその後、案内ロール112A
をまわって案内される。
【0119】もうひとつのフエルト110Aは案内ロー
ル114Aをまわって案内される。フエルト110Aは
案内ロール114Aからフエルト72Aに密着して配置
された真空ロール100Aへ向ってそのまわりをまわっ
て伸長するので、フエルト72Aと110Aとの間に収
斂ニツプ142が形成される。ウエブ12Aが真空ロー
ル70Aから真空ロール100Aへ向って移動する時、
ウエブ12Aは収斂ニツプ142へ向って移動する。フ
エルト110Aがフエルト72Aから分れる時、ロール
100A内の真空によりウエブはフエルト110Aに従
動する。
【0120】本発明のもうひとつの実施例において、図
11に示すように、移送機構は、溝を有する回転ロール
100Bのそばに移送ボツクス134を有する。その移
送ボツクス134は、真空ボツクスか、ウエブを移送す
るコアンダ効果のノズルを有するブローボツクスとする
ことができ、ウエブをロール100Bに従動させるよう
にする。
【0121】図12は本発明のもうひとつの実施例の側
面図であって、移送機構は互いに近接して位置する真空
ロール70Cと真空ロール100Cとを有するので、フ
エルト72C,100Cの合同走行部は最小となる。
【0122】各実施例において、ドライヤー又はもうひ
とつの上流もしくは下流ドライヤーに対する真空ロール
又は移送ロールの直径の比は、1:2〜1:4である。
【0123】この装置の操作において、ウエブはプレス
部分14から装置の第1ドライヤー部分手段16まで送
られる。ウエブが第1ドライヤー部分手段16を通って
送られる間に、ウエブの第1側の乾燥が開始される。ウ
エブは、オープンドローなしに第1ドライヤー部分16
とそれより下流の第2ドライヤー部分手段22との間を
送られ、その時、ウエブは反転するように送られるの
で、ウエブが第2ドライヤー部分手段22を通って送ら
れる間に、ウエブの第2側の乾燥が開始する。
【0124】この装置の操作時、ウエブはまた、オープ
ンドローなしに次のドライヤー部分118,120,1
22間を送られるので、ウエブの第1及び第2側18,
24は交互に後続するドライヤー部分の乾燥を受けるこ
とになる。
【0125】
【発明の効果】本発明は種々の部分間にオープンドロー
が存在しないので、非常に高速で操作することのできる
乾燥部分を提供する。さらに、本発明は通しロープを使
用しないで乾燥部分を紙通しすることができる。さら
に、ウエブはマシン方向及びクロスマシン方向の収縮を
生じないようにしながら乾燥されるので、仕上げウエブ
のカールを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った装置の側面図であって、プレス
部分、第1移送手段、第1ドライヤー部分手段、第2ド
ライヤー部分手段及び第1ドライヤー移送手段を示す。
【図2】図1の拡大部分図であって、プレス部分、特
に、ウエブをプレス部分から第1ドライヤー部分へ移送
する第1移送手段を示す。
【図3】図1の拡大部分図であって、第1ドライヤー部
分と第2ドライヤー部分とを含む第1ドライヤー部分手
段を示す。
【図4】図1の拡大部分図であって、第2ドライヤー部
分手段を示す。
【図5】第3ドライヤー部分手段の拡大部分図である。
【図6】図1の拡大部分図であって、第4ドライヤー部
分手段を示す。
【図7】図1の拡大部分図であって、第5ドライヤー部
分手段を示す。
【図8】本発明の側面図であって、2個の真空ロールを
示す。
【図9】本発明の一実施例の側面図であって、ドライヤ
ーからもうひとつのドライヤーへウエブの尾部を案内す
るエアノズル手段を示す。
【図10】本発明のもうひとつの実施例の側面図であっ
て、収斂するニツプ移送部を示す。
【図11】本発明のもうひとつの実施例の側面図であっ
て、移送ボツクスを示す。
【図12】フエルトの合同走行部が最少距離である本発
明のもうひとつの実施例の側面図である。
【符号の説明】
10 紙ウエブ乾燥装置 12 ウエブ 14 プレス部分 16 第1ドライヤー部分手段 18 ウエブの第1側 20 第1移送手段 22 第2ドライヤー部分手段 24 ウエブの第2側 25 第1ドライヤー移送手段 26,28 第1及び第2ドライヤー部分 32,34,36,38,40,42 第1のドライヤ
ー 44,46,48,50,52,54 第1の真空ロー
ル 56 第1フエルト 58〜63 第2のドライヤー 64〜70 第2の真空ロール 72 第2フエルト 76 第1ピツクアツプ部分 78 ベースフレーム 84 第1フエルトロール 86 リードインロール 88 案内ロール 90 移送フエルト 92 移送部分 94〜99 第3の複数のドライヤー 100〜106 第3の真空ロール 110 第3フエルト 112 下流フエルトロール 114 上流フエルトロール 130 真空ロール 136,138 エアノズル

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライヤー; ウエブの第1側を乾燥させるためウエブが前記ドライヤ
    ーと前記フエルトとの間に配置されるように前記ドライ
    ヤーのまわりに案内されるフエルト; 前記ドライヤーの下流に配置されたもうひとつのドライ
    ヤー; ウエブの第2側を乾燥させるため、ウエブが前記もうひ
    とつのドライヤーと前記もうひとつのフエルトとの間に
    配置されるように前記もうひとつのドライヤーのまわり
    に案内されるもうひとつのフエルト; 及びウエブを前記ドライヤーから前記もうひとつのドラ
    イヤーまでオープンドローなしに移送するドライヤー移
    送手段; とを備え; 前記ドライヤー移送手段はさらに、前記フエルトと前記
    もうひとつのフエルトとで成る合同走行部であって、ウ
    エブが同合同走行部を通過する間、ウエブは前記もうひ
    とつのフエルトと前記フエルトとが密着する中へ運ばれ
    る前記フエルトと前記もうひとつのフエルトの合同走行
    部を含み; また更に、前記フエルトと前記もうひとつのフエルトと
    が前記合同走行部の下流で互いに分れる時、ウエブを前
    記もうひとつのフエルトと密着状態に確実に保持するた
    め前記合同走行部の下流に配置された真空手段とを備
    え、前記フエルトと前記もうひとつのフエルトが、前記
    合同走行部を通過する間前記フエルトは制限手段から解
    放されている; ことを特徴とするウエブを乾燥する単一列乾燥部分。
  2. 【請求項2】 単一列乾燥部分はプレス部分からカレン
    ダー部分まで伸長することを特徴とする請求項1に記載
    の単一列乾燥部分。
  3. 【請求項3】 複数の単一列サブセクシヨンをさらに有
    し、前記ドライヤー移送手段は複数の移送機構を有し、
    各移送機構は、ウエブが後続するサブセクシヨンを通っ
    て前進する時、ウエブの側面が交互に乾燥されるように
    隣接サブセクシヨン間に配置されることを特徴とする請
    求項1に記載の単一列乾燥部分。
  4. 【請求項4】 ウエブが前記サブセクシヨンを通って前
    進する時、ウエブの側面が交互に順次乾燥されることを
    特徴とする請求項3に記載の単一列乾燥部分。
  5. 【請求項5】 前記サブセクシヨンは互いに高さが異る
    ように配置されることを特徴とする請求項3に記載の単
    一列乾燥部分。
  6. 【請求項6】 サブセクシヨンは一つ置きに同じ高さに
    配置されることを特徴とする請求項5に記載の単一列乾
    燥部分。
  7. 【請求項7】 前記ドライヤー移送手段は、さらに、ウ
    エブの尾部を前記ドライヤーから前記もうひとつのドラ
    イヤーまで案内し易くするため前記真空手段の近くにエ
    アノズル手段を有することを特徴とする請求項1に記載
    の単一列乾燥部分。
  8. 【請求項8】 前記ドライヤーのすぐ上流にある複数の
    上流ドライヤーと、前記もうひとつのドライヤーのすぐ
    あとに続く複数の下流ドライヤーとをさらに有すること
    を特徴とする請求項2に記載の単一列乾燥部分。
  9. 【請求項9】 複数の真空移送ロールをさらに有し、各
    移送ロールは前記上流及び下流ドライヤーの隣接ドライ
    ヤー間でそれに接近して配置され、前記各ドライヤーの
    直径に対する前記各移送ロールの直径の比は1:2〜
    1:4の範囲内にあることを特徴とする請求項8に記載
    の単一列乾燥部分。
  10. 【請求項10】 前記ドライヤー、前記複数の上流ドラ
    イヤー、前記もうひとつのドライヤー及び前記複数の下
    流ドライヤーとを駆動する駆動手段をさらに有し、前記
    駆動手段を駆動するために必要な動力は、前記各ドライ
    ヤーがウエブの乾燥に使用されるために軽減されること
    を特徴とする請求項8に記載の単一列乾燥部分。
  11. 【請求項11】 前記各上流ドライヤー、前記ドライヤ
    ー、前記もうひとつのドライヤー及び前記下流ドライヤ
    ーとに共働するドクター手段をさらに有することを特徴
    とする請求項8に記載の単一列乾燥部分。
  12. 【請求項12】 製造上のトレランス、スチーム圧及び
    温度の差により前記上流ドライヤー及び前記ドライヤー
    の直径が少々異っていても、前記上流ドライヤー及び前
    記ドライヤーの表面速度が均一となるように前記フエル
    トと前記もうひとつのフエルトとを駆動する駆動手段を
    さらに有し、前記駆動手段は前記フエルトを介して前記
    上流ドライヤー及び前記ドライヤーを駆動することを特
    徴とする請求項8に記載の単一列乾燥部分。
  13. 【請求項13】 前記フエルトと前記もうひとつのフエ
    ルトはそれらが前記合同走行部を通過する間、両者とも
    拘束手段から解放されていることを特徴とする請求項1
    に記載の単一列乾燥部分。
  14. 【請求項14】 ドライヤー; ウエブの第1側を乾燥するためウエブが前記ドライヤー
    と前記フエルトとの間に配置されるように前記ドライヤ
    ーのまわりに案内されるフエルト; 前記ドライヤーの下流に配置されたもうひとつのドライ
    ヤー; ウエブの第2側を乾燥させるため、ウエブが前記もうひ
    とつのドライヤーと前記もうひとつのフエルトとの間に
    配置されるように前記もうひとつのドライヤーのまわり
    に案内されるもうひとつのフエルト; 及びウエブを前記ドライヤーからオープンドローなしに
    前記もうひとつのドライヤーへ移送するドライヤー移送
    手段; とを備え; 前記ドライヤー移送手段は、さらに、前記フエルトと前
    記もうひとつのフエルトとで成る合同走行部であって、
    前記ウエブはその合同走行部を通過する間、前記フエル
    トと前記もうひとつのフエルトとの接近部分内へ運ばれ
    るようになっている合同走行部を含み; 更に、前記フエルトと前記もうひとつのフエルトとが前
    記合同走行部の下流で互いに分れる時、ウエブを前記も
    うひとつのフエルトと密着状態に確実に保持するため前
    記合同走行部の下流に配置された真空手段とを備え、前
    記真空手段はそれがシートの張力をかける必要なしに前
    記フエルトと前記もうひとつのフエルトとに沿ってウエ
    ブを運ぶ時、ウエブの走行性を保持する; ことを特徴とするウエブを乾燥する単一列乾燥部分。
  15. 【請求項15】 前記ドライヤーの下流に配設された真
    空移送ロール; 及び前記上流ドライヤー、前記移送ロール及び前記ドラ
    イヤーとがそれらの間にポケツトを形成するように前記
    移送ロールの上流に配置された上流ドライヤー; をさらに有し; 前記移送ロールは、ウエブの乾燥率が上昇するように前
    記ドライヤーと前記上流ドライヤーとの直径より実質上
    小さな直径を有することを特徴とする請求項14に記載
    の単一列乾燥部分。
  16. 【請求項16】 プレス部分をさらに有し; 前記ドライヤーは複数の頂部のフエルトで巻かれたドラ
    イヤーの1つであり; 前記複数の頂部のフエルトで巻かれたドライヤーは、破
    棄物を取出し易くするように前記プレス部分のすぐ下流
    に配設されることを特徴とする請求項14に記載の単一
    列ドライヤー。
  17. 【請求項17】 前記ドライヤーと前記もうひとつのド
    ライヤーは、前記ドライヤーを通って吹き出すスチーム
    比が減少するようにウエブを乾燥させるために使用され
    ることを特徴とする請求項14に記載の単一列乾燥部
    分。
  18. 【請求項18】 前記ドライヤーの近くに配置されたド
    ライヤーフードをさらに有し、前記フードは、前記ドラ
    イヤーへ接近し易くなるように比較的低い形状を有する
    ことを特徴とする請求項14に記載の単一列乾燥部分。
  19. 【請求項19】 ウエブの尾部の乾燥部分の自動的紙通
    しを可能にするように前記ドライヤーと前記もうひとつ
    のドライヤーとの間に前記真空手段が配置されることを
    特徴とする請求項14に記載の単一列乾燥部分。
  20. 【請求項20】 前記真空手段を通って均等な真空がか
    けられるように、前記真空手段を部分圧源に接続する手
    段をさらに有することを特徴とする請求項14に記載の
    単一列乾燥部分。
  21. 【請求項21】 前記乾燥部分はさらに、もうひとつの
    真空フードを有し、この真空フードは前記真空ロールの
    すぐ近くに配設され、湿気のある排気を処理し、それに
    よって乾燥部分の排気フードを他に必要としないことを
    特徴とする請求項15に記載の単一列乾燥部分。
  22. 【請求項22】 前記もうひとつの真空フードは、さら
    に、前記もうひとつの真空フードにより形成された選択
    されたドライヤー移送手段から排気を除去することによ
    りウエブの輪郭づけをする手段を有することを特徴とす
    る請求項21に記載の単一列乾燥部分。
  23. 【請求項23】 前記ドライヤーと前記上流ドライヤー
    とのまわりをまわるフエルト包囲部分は、前記ドライヤ
    ーと前記上流ドライヤーとが互いに接近して位置するこ
    とにより、増大することを特徴とする請求項14に記載
    の単一列乾燥部分。
  24. 【請求項24】 シートの制御は、真空を前記真空移送
    ロールと前記真空手段とに直接かけることによって行わ
    れることを特徴とする請求項14に記載の単一列乾燥部
    分。
  25. 【請求項25】 ウエブが前記真空移送ロールと前記真
    空手段とを包囲する時、ウエブは真空により完全に支持
    されることを特徴とする請求項14に記載の単一列乾燥
    部分。
  26. 【請求項26】 前記移送ロールから外方へ分離させる
    遠心力に逆ってウエブをフエルトに当接保持するよう
    に、前記真空移送ロールにかけられる真空は1〜10イ
    ンチWC内にあることを特徴とする請求項14に記載の
    単一列乾燥部分。
  27. 【請求項27】 前記真空移送ロールは、さらに、前記
    移送ロールにより形成される側部通し室内に真空を集中
    させる内部ダンパーを有し、前記ダンパーが閉鎖する
    時、前記通し室内の真空は10〜12インチWCに上昇
    し、同真空はウエブの尾部をフエルトに対してしっかり
    と保持して前記尾部がふらつくのを防止し、紙通し操作
    中、前記尾部が安定状態に保持されることを特徴とする
    請求項14に記載の単一列乾燥部分。
  28. 【請求項28】 複数の頂部のフエルトで巻かれたドラ
    イヤー; その各々は前記頂部のフエルトで巻かれたドライヤーの
    隣接ドライヤー間に配置された複数の移送ロール; 及び複数のエアノズルとを有し; 前記複数のエアノズルの各エアノズルは、前記各頂部の
    フエルトで巻かれたドライヤーの辺縁の近くに配置さ
    れ、ウエブの尾部がフエルトに従動して前記各真空移送
    ロールにより送られることを確実にすることを特徴とす
    る請求項14に記載の単一列乾燥部分。
  29. 【請求項29】 前記複数のエアノズルは通しロープを
    必要とせず、それによってもっと幅広のフエルトを使用
    することを可能にし、このようなフエルトは前記フエル
    トにより支持されるウエブのそれぞれの辺縁をさらに安
    定化させることを特徴とする請求項28に記載の単一列
    乾燥部分。
  30. 【請求項30】 各々が前記複数の頂部のフエルトで巻
    かれたドライヤーのそれぞれのドライヤーと共働する複
    数のドクター;及び前記各ドクターと共働し、隣接ドラ
    イヤーに対して各ドクターを自動的に離す手段とをさら
    に有することを特徴とする請求項28に記載の単一列乾
    燥部分。
  31. 【請求項31】 前記もうひとつのドライヤーを前記ド
    ライヤーと互い違いに配置し、乾燥部分の全長を短縮す
    ることを特徴とする請求項14に記載の単一列乾燥部
    分。
  32. 【請求項32】 前記真空移送ロールは、さらに、第1
    及び第2圧力シールを有し、前記シールは、ウエブの尾
    部を通し易くする第1位置から、ウエブが前記移送ロー
    ルをまわって送られる間紙通しされたウエブがフエルト
    から離反するのを防ぐ第2位置へ移動可能であることを
    特徴とする請求項14に記載の単一列乾燥部分。
  33. 【請求項33】 プレス部分; 及び前記プレス部分の下流にあるサイズプレスとをさら
    に有し; 前記乾燥部分は前記プレス部分から前記サイズプレスま
    で伸長することを特徴とする請求項14に記載の単一列
    乾燥部分。
  34. 【請求項34】 前記真空手段は、さらに; 前記ドライヤーと前記もうひとつのドライヤーとの間に
    配設され、複数の溝を有する回転ロール; 及び前記回転ロールのすぐ近くに配置された移送ボツク
    ス; とを有し; 前記移送ボツクスは前記複数の溝内に真空を発生させ、
    前記フエルトから前記もうひとつのフエルトまでウエブ
    の尾部を紙通しし易くすることを特徴とする請項14に
    記載の単一列乾燥部分。
  35. 【請求項35】 ドライヤー; ウエブの第1側を乾燥するため、そのウエブが前記ドラ
    イヤーと前記フエルトとの間に配置されるように前記ド
    ライヤーのまわりに案内されるフエルト; 前記フエルトの下流にあるもうひとつのドライヤー; ウエブの第2側を乾燥するため、ウエブが前記もうひと
    つのドライヤーと前記もうひとつのフエルトとの間に配
    置されるように前記もうひとつのドライヤーのまわりに
    案内されるもうひとつのフエルト; 及び前記ドライヤーから前記もうひとつのドライヤーま
    でウエブをオープンドローなしに送るドライヤー移送手
    段; で成り; 前記ドライヤー移送手段は、さらに、前記もうひとつの
    フエルトを案内する真空ロールを有し、前記もうひとつ
    のフエルトと前記フエルトは前記真空ロールの近くに収
    斂ニツプを形成し、それによってウエブは前記フエルト
    から前記収斂ニツプに続く前記もうひとつのフエルトま
    で送られ、前記真空ロールは、前記もうひとつのフエル
    トが前記フエルトから分れる時、ウエブのマシン方向及
    びクロスマシン方向の収縮を拘束してウエブのカールを
    軽減する; ことを特徴とするウエブを乾燥する単一列乾燥部分。
  36. 【請求項36】 ウエブの第1側を乾燥させる第1の複
    数のドライヤーシリンダー; 各真空ロールが前記第1の複数のドライヤーシリンダー
    のうちの隣接するドライヤーシリンダーの下でそれらの
    間に介在する第1の複数の真空ロール; ウエブを蛇行通路を通って、前記第1の複数のドライヤ
    ーシリンダーをまわって、ウエブをフエルトとドライヤ
    ーシリンダーとの間にはさんで運び、それからフエルト
    をウエブと真空ロールとの間にはさんで前記第1の複数
    の真空ロールの下を通って運ぶループをなしたドライヤ
    ーフエルト手段; を備え; 前記真空ロールはその隣接して対応するドライヤーシリ
    ンダーに接近して配置されるので、前記第1の複数のド
    ライヤーシリンダーと前記第1の複数の真空ロールとの
    各真空ロールとそれに対応するドライヤーシリンダーと
    の間のフエルトのドローは最少限におさえられ、それに
    よって、ウエブがドライヤーのフエルトのドローに対し
    てばたつく傾向が防止され; 前記各フエルトのドローは拘束されておらず; 更にウエブの第2側を乾燥させる第2の複数のドライヤ
    ーシリンダー; 各真空ロールが前記第2の複数のドライヤーシリンダー
    の隣接ドライヤーシリンダーの近くの上方でそれらの間
    に介在する第2の複数の真空ロール; 及びウエブを蛇行通路を通って前記第2の複数のドライ
    ヤーシリンダーの下を、さらに前記第2の複数の真空ロ
    ールをまわって運ぶループをなしたもうひとつのドライ
    ヤーフエルト; を備え;前記真空ロールはその隣接する対応したドライ
    ヤーシリンダーのすぐ近くに配 置されるので、真空ロールの各ロールと前記第2の複数
    のドライヤーシリンダーの中の対応するドライヤーシリ
    ンダーとの間のもうひとつのフエルトのドローは最少限
    におさえられ、それによってウエブは、前記もうひとつ
    のドライヤーフエルトのドローに対してばたつく傾向を
    防止され; 前記各もうひとつのフエルトのドローは拘束されておら
    ず; 前記第1の複数のドライヤーシリンダーは連続して実質
    上水平に配置される; 前記第2の複数のドライヤーシリンダーは前記第1の複
    数のドライヤーシリンダーに続いて連続して実質上水平
    に配置され; また更に、ウエブを前記フエルト手段から前記もうひと
    つのフエルトまでオープンドローなしに移送するため前
    記第1及び第2の複数のドライヤーシリンダー間に配設
    された移送手段を備え; 前記移送手段は前記もうひとつのフエルトに関連した少
    くとも1個の真空ロールを有し、そのロールはウエブを
    前記ループをなすドライヤーフエルト手段からもうひと
    つのフエルトへ移動させるために内部吸込孔を有する; ことを特徴とするウエブを乾燥させる単一列乾燥部分。
  37. 【請求項37】 ウエブの第1側を乾燥させるため第1
    方向へ回転する第1の複数の加熱された乾燥用シリンダ
    ーを有する第1の単一列乾燥部分を備え、その第1の乾
    燥部分は前記第1方向とは反対方向へ回転する第1の複
    数の非加熱ロールを有し、同ロールは前記シリンダーの
    うちの隣接する乾燥用シリンダー間に配置され、また、
    前記第1の乾燥部分は、ウエブを前記乾燥用シリンダー
    と前記ロールとに沿って蛇行通路を通って運ぶドライヤ
    ーフエルト手段を有し; 前記第1乾燥部分に後続して第2の単一列乾燥部分が配
    置され、この第2の単一列乾燥部分は、ウエブの第2側
    を乾燥するため前記第1方向とは反対の第2方向へ回転
    する第2の複数の加熱される乾燥用シリンダーと、前記
    第2方向とは反対の方向へ回転し前記第2の複数の乾燥
    用シリンダーのうちの隣接する乾燥用シリンダー間に配
    置された第2の複数の非加熱ロールを有し、さらに、前
    記第2の複数の乾燥用シリンダーと前記第2の複数のロ
    ールとに沿って蛇行通路を通ってウエブを運ぶもうひと
    つのドライヤーフエルト手段と、前記フエルト手段とも
    うひとつのフエルト手段との間にウエブをはさみこん
    で、ウエブを前記第1フエルト手段から前記もうひとつ
    のフエルト手段まで移送するため、前記フエルト手段と
    前記もうひとつのフエルト手段とを前記第1及び第2の
    乾燥部分間で互いに極く接近させて案内する手段とを有
    し、前記第1及び第2の複数の非加熱ロールは吸込みロ
    ールであり; ウエブの前記第1及び第2側をそれぞれ乾燥させるため
    更に複数の単一列乾燥部分を備えた; ことを特徴とするウエブの乾燥装置。
  38. 【請求項38】 ウエブの第1側を乾燥させるため、第
    1方向へ回転する第1の複数の加熱される乾燥用シリン
    ダーを有すると共に、前記第1方向とは反対方向へ回転
    し前記シリンダーのうちの隣接する乾燥用シリンダー間
    に配置される第1の複数の非加熱ロールを有する第1の
    単一列乾燥部分を通ってウエブを案内する工程と; 前記ウエブとフエルト手段とが乾燥用シリンダーとロー
    ルに沿って蛇行通路をたどるようにウエブを乾燥用フエ
    ルト手段と隣接して運ぶ工程と; 前記第1乾燥部分に続いて、ウエブの第2側を乾燥させ
    るため前記第1方向とは反対の第2方向へ回転する第2
    の複数の加熱乾燥用円筒体を有すると共に、前記第2方
    向とは反対方向へ回転し、前記複数の乾燥用シリンダー
    のうちの隣接する乾燥円筒体間に配設される第2の複数
    の非加熱ロールを有する第2単一列乾燥部分を通ってウ
    エブを案内する工程と; ウエブともうひとつのフエルト手段が第2の複数の乾燥
    用シリンダーと第2の複数のロールとに沿って蛇行通路
    をたどるようにウエブをもうひとつのフエルト手段と隣
    接して運ぶ工程と; ウエブがフエルト手段ともうひとつのフエルト手段との
    間にはさまれて第1フエルト手段からもうひとつのフエ
    ルト手段へ移るように、フエルト手段ともうひとつのフ
    エルト手段を互いに近接して案内する工程とで成り; 更に、第1及び第2の複数の非加熱ロールを通って部分
    真空を作用させる工程と; ウエブの第1及び第2側を乾燥するため、ウエブを更に
    複数の単一列乾燥部分を通って案内する工程とを有す
    る; ことを特徴とする紙ウエブの両側を連続して交互に乾燥
    させる方法。
  39. 【請求項39】 ウエブをプレス部分から乾燥装置の第
    1ドライヤー部分へ移送する工程と; ウエブが第1ドライヤー部分を通って送られる間、ウエ
    ブの第1側の乾燥を開始する工程と; ウエブを第1ドライヤー部分と第2ドライヤー部分との
    間でオープンドローなしに移し、ウエブが第2ドライヤ
    ー部分を通過する間にウエブの前記第1側とは反対の第
    2側の乾燥が開始するようにウエブを反転させてウエブ
    の移送を行なう工程と; より成り; 更に、ウエブの第1側と第2側が連続する次の乾燥部分
    の乾燥効果を交互に受けるようにウエブを連続するドラ
    イヤー部分間でオープンドローなしに移送する工程と; マシン方向とクロスマシン方向の収縮を減らすためウエ
    ブがドライヤー部分を通過する間ウエブを拘束する工程
    を含む; ことを特徴とする製紙機械のプレス部分から出る紙ウエ
    ブの乾燥方法。
  40. 【請求項40】 ウエブの第1側を乾燥させるためドラ
    イヤーとフエルトとの間にウエブがはさまれるようにド
    ライヤーのまわりにフエルトを案内する工程と; ウエブの第2側を乾燥させるため、ウエブがもうひとつ
    のドライヤーともうひとつのフエルトとの間に配置され
    るように、ドライヤーの下流に配置されたもうひとつの
    ドライヤーのまわりにもうひとつのフエルトを案内する
    工程と; ウエブがドライヤーからもうひとつのドライヤーまで送
    られる間、ウエブがフエルトともうひとつのフエルトと
    の間に配置されるように、ウエブをドライヤーからもう
    ひとつのドライヤーまでオープンドローなしに送る工程
    と; もうひとつのフエルトを通って真空をかけることによ
    り、フエルトともうひとつのフエルトとが互いに分れる
    時に、ウエブをもうひとつのフエルトと密着して確実に
    保持し、それによって、ウエブの走行性が保持され、前
    記ウエブはシート張力を受けることなくフエルトともう
    ひとつのフエルトに沿って運ばれ、ウエブはマシン方向
    及びクロスマシン方向の引張り強度と伸びが増し、それ
    によって、ウエブのカールする傾向とウエブの辺縁がし
    わになる傾向を減退させる工程と; より成ることを特徴とする単一列乾燥部分を通って伸長
    するウエブの乾燥方法。
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