JP2717830C - - Google Patents

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JP2717830C
JP2717830C JP2717830C JP 2717830 C JP2717830 C JP 2717830C JP 2717830 C JP2717830 C JP 2717830C
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ベロイト・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の技術分野 本発明は製紙機械のプレス部分から出る紙ウエブを乾燥させる装置に関する。
特に本発明はドライヤー部分間をフェルトによって支持された状態で移送される
ウエブ、即ちオープンドローなしに移送されるウエブを乾燥させ、それによって
、紙通しロープを使用しないでウエブを通すことができ、ウエブの両側を乾燥さ
せるようにしたウエブ乾燥装置に関する。 情報開示の説明 製紙機械の作動速度が上昇し続けているために、紙ウエブ、即ち紙シートがド
ライヤー部分を通って前進する時、紙ウエブがフラッター(ばたつき)を起す傾
向があるという重大な問題がある。そのようなシートのフラッターは、これらの
隣接部分間をフェルトによって支持されないオープンドローの状態でシートがド
ライヤー部分の連続部分間を送られる時に顕著である。そのようなシートのフラ
ッターはウエブとフェルトとがそれぞれの頂部シリンダーと底部シリンダーとの
間を一緒に走行する単一フェルト形態を使用することによって最少限にとどめら
れてきた。しかし、この単一フェルト形態は、前述のシートのフラッター問題を 減少させるけれども、新たにいくつかの欠点をもたらすことになった。これらの
欠点の第1は、湿潤ウエブはもはやシリンダーと直接、接触せず、フェルトがウ
エブとそれぞれのシリンダーの乾燥面との間に介在するために、底部シリンダー
からの熱伝達が実質上減退することである。第2は、ウエブは、それが底部シリ
ンダーへ接近して巻かれ、そこから離れる時、フェルトから分れる傾向があるこ
とである。第3にウエブを最初に通すことが特に容易ではないことである。 前述の単一フェルト問題に対する解決法の1つは、いわゆるベルラン(Bel Run
)乾燥部分を使用することであった。ベルラン(Bel Run)はベロイト・コーポレイ
ションの登録商標である。このベルランシステムの場合、効果的でない底部ドラ
イヤーが、1つのシリンダーから次のシリンダーへウエブを確実に運ぶ真空ロー
ルに置きかえられている。最近この型の乾燥部分を設置することによって、ウエ
ブの走行性に悪影響を与えることなく、多数のドライヤーを含むようにベルラン
概念を広げ得ることが判明した。そのような走行性は、シートの引張り、即ち部
分ドロー点を必要とすることなしに、真空ロールが、フェルトで支持された距離
に沿ってウエブを運ぶことができるために生じる。 単一ベルラン部分を使用する場合、ウエブの乾燥時にウエブに応力が発生する
傾向がある。そのような応力は乾燥紙をカールさせ易い。そのような好ましくな
いカール作用は、両側からウエブを乾燥させることによって最少限にとどめるか
、又は全くなくすことができるが、両側乾燥はウエブが一方のフェルトから他方
のフェルトへ移送されるようにする移送点を必要とする。ベルラン形態の場合、
ウエブは、頂部の列をなす乾燥部分で乾燥され、それから底部の列をなす乾燥部
分で乾燥されるといった具合に交互に乾燥されねばならない。頂部の列をなす部
分は、ウエブの底面がドライヤーと接触するようにしたドライヤーグループとし
て形成することができる。底部の列をなす部分は逆に、それに対応して、ウエブ
の頂面がドライヤーと接触するようなドライヤーグループとして形成することが
できる。 ウエブを1つのベルラン部分から他方のベルラン部分へ有効に移送するために
、確実な移送装置が必要である。従来、1つの乾燥部分から次の乾燥部分へウエ
ブを移送するそのような手段においては、シートのフラッター問題を伴うオープ
ン ドローを取り入れる必要があった。 現代的な紙乾燥機械は1分当り3,048メートル以上のウエブ速度が計画され
ている。その結果、このようなオープンドローを導入することは、シートのフラ
ッターやウエブが多数破壊するという重大な問題を生じることになる。 WOCHENBLATT F2R PAPIERFABRIKATION No.16,1986には、第623〜628頁に、J.L
inderot著に係わる“乾燥部における閉ループ案内通路に関する10年間の経験
”が掲載され、その628頁には、 第1乾燥部を形成するドライヤー配列は、複数の上部フェルトドライヤードラ
ムと同ドライヤードラムの下方でその間に隣接して配置された真空ロールとで構
成した3個のドライヤー群よりなるベルラン(BEL RUN)単列ドライヤー
部が説明されている。 ドライヤー配列はさらに、第1乾燥部下流の第4ドライヤー群を含み、同第4
ドライヤー群は上部及び底部ドライヤードラムを有する単一フェルトで結ばれた
2列のドライヤー部を有している。 このようなドライヤー配列は、EPC54(3)条の規定による資料であるW
088/04206の1図に示されている。 ソイニネン(Soininen)氏の米国特許第3,868,780号は、特にその第6図によ
り、番号を符していない2つのロールに隣接する地点で第1フェルトから第2フ
エルトにウエブが移送される第1及び第2フェルトを示している。しかし、これ
らのロールは真空ロールであるとの記載はなく、もしそれらのロールが本当に真
空ロールであるとすれば、ウエブは第2フェルトではなくて第1フェルトに従う
ものであろう。 本発明は前記のような欠点を克服することを目的としている。本発明は従来技
術の装置の前記欠点を克服すると共にウエブの紙通しを容易にして紙乾燥技術に
対する重大かつ著しい貢献を与える乾燥装置を提供することを目的としている。 本発明の目的は、請求の範囲1にも明示するように、ウエブの尾部を紙通しロ
ープなしで紙通しをし、乾燥部全域を通してウエブを連通し、ウエブの両面を乾
燥させ、非常に高速で操作するようにした改良した乾燥装置を提供することにあ
る。 特に、通常のウノランシステムにおいては、尾部が機械中を下方に移動すると
きに、尾部が底部ドライヤー上のフェルトから離れ、クロスマシン方向へふらつ
く傾向がある。本発明に従ったウエブの乾燥装置においては、真空移送ローラー
は、前側の紙通し室に真空を集中させるための内部ダンパーを備えている。これ
らのダンパーが閉鎖される時には、紙通し室内の真空は4インチWCから10〜
12インチWCまで上昇する。その真空によって、尾部はフェルトにしっかりと
保持され、尾部のふらつきを防ぎ、紙通し操作全体が安定化する。 さらに、本発明に従った装置が乾燥部分全体を通って配置される時、尾部はロ
ープを使用することなく通すことができる。尾部がフェルトに従動し、真空ロー
ルによって移送されることを確実にするために、各ドライヤーの辺縁近くに、特
殊なエアノズルを配設する。これらのエアノズルを配設することにより、紙通し
ロープや紙通し装置やその保守の必要がなくなる。さらに、前述の紙通し手段は
この乾燥装置の作動を安全にする。 また、紙通しロープが除去された場合には、フェルト上におけるシートの辺縁
の安定度をさらによくするような幅広フェルトを使用することができる。 本発明に従った開放された対称フレーミングの場合、破損部品の取出しや、ド
ライヤーへの接近やドライヤーの可視性も大変改善される。さらに、本発明の必
須要件ではないけれども、各ドライヤーには、ドクターを容易に取付けることが
でき、そのようなドライヤーは必要に応じてエアシリンダーによって自動的に負
荷の解除を行うことができる。 本発明に従った装置は、計画された生産を充足するのに必要な製紙機械の量を
著しく減少させることができる。ドライヤー、フェルトロール及びガイドの数が
少い上に、蒸気管取付具の数も著しく少く、ブローボックスやポケット換気ダク
トも不要である。また、本発明はドライヤーのフレーミングを簡単化する。 “サイレント ドライブ”(Silent Drive)ドライヤーシステム(サイレント
ドライブ(Silent Drive)はベロイトコーポレーションの登録商標)を使用し、
さらに、本発明のフレーミングレイアウトによって低い輪郭にすることにより、
乾燥部分のノイズと振動は、最少に低下する。さらに、典型的なウノランシステ
ムに使用される底部ドライヤーを省略する点で断面慣性が低下するという事実に より、駆動モータをより小形にすることができる。さらに、ドライヤーフードは
低い輪郭の構造を有し、フードドアのリフトをこの機械の前部と共に、後部にも
備えることができる。 本発明のもうひとつの目的は、この乾燥装置のエネルギーの効率を改善した紙
ウエブの乾燥装置を提供することである。 特に、本発明のウエブの乾燥装置は次の三点でエネルギー効率を改善する。第
1は、ドライヤーの数を減らし、蒸気管取付具の抵抗力を減らすことによって駆
動負荷を減少させる。第2にドライヤーの数を最少限にすることによって、吹き
抜け蒸気の量を減少させる。第3に、通常のウノラン型部分の底部ドライヤーに
関連した多量の吹き抜け量は完全になくされる。 本発明のもうひとつの目的は、紙の品質が改善されるようにした紙ウエブの乾
燥装置を提供することである。 特に、本発明に従ったウエブの乾燥装置は、次のようなシート特性に影響を与
える能力を有する。第1に、マシン方向のウエブの引張り強さと伸びが改善され
る。第2に、クロスマシン方向のウエブの引張り強さと伸びが改善される。第3
に、シートがカールする傾向が減少し、第4に、辺縁にしわが生じる傾向が減少
することである。 シートが、一旦、プレス部分を離れると、マシン方向の引張りと伸びは、主に
プレス部分のドローにより影響され、また一部は乾燥部分間のドローによっても
影響される。通常の乾燥部分においては、これらのドライヤーのドローは、通常
できるだけ低く設定されるが、走行性やシートのコントロールによって最低限の
ドローを必要とする。しかし、本発明に従ったウエブの乾燥装置においては、走
行性のための最低のドローを必要としない。それにも拘らず、マシン方向の特性
は、それが望ましい場合には、部分間でドローを与えることにより、通常の方法
によってマシン方向の特性に影響を与えることもできる。 それに幾分類似した方法で、クロスマシン方向の引張りと伸びは、クロスマシ
ン方向のシートの拘束により影響される。オープンドローでは、拘束がないので
、シートは自由に収縮する(この収縮は辺縁が最も強い)。典型的なウノラン型
乾燥部分の運転においては、トリムの増大と辺縁のしわの減少とによって明らか
と なるように、ウエブが或る程度拘束される。 本発明に従ったウエブの乾燥装置において、シートの拘束は典型的なウノラン
システムによるものより一層確実であり、これはさらに、辺縁のしわの発生を減
少させる。本発明により拘束が改善されることにより、クロスマシン方向の引張
りはわずかに増大し、クロスマシン方向の伸びは減少する。このクロスマシン方
向の伸びの減少は、そのシートにおいて拘束が普通、最も小さいとされる辺縁部
において最も顕著である。従って、本発明に従った正味の効果は、クロスマシン
方向の特性がより均等であるようなシートにすることである。 カールを生じる傾向は、次のような3つの要素によって生じる。第1は繊維の
配向、第2は微繊維やフィラー(接着剤)の分布、第3は繊維の残留応力である
。 乾燥部分は繊維の応力にだけ影響する。頂部と底部の蒸気圧を別々に制御して
、シートの各側からの乾燥を調整することによりカールが制御される。 従って、本発明に従った乾燥装置において、そのような制御は後続部分の蒸気
圧を調整することによって行なわれる。 本発明のもうひとつの特に重要な目的は、方向性が重要である高級紙の乾燥装
置を提供することである。特に、ウエブを拘束する形式の乾燥は、それがシート
の中心部分よりシートの辺縁を収縮させないという点で、本発明の重要な特徴で
ある。シートがフェルトとドライヤードラムとの間に保持されない状態でシート
を拘束する際のキーは、隣接ドラムの下にある移送ロール又は回転ロールの真空
である。シートは、前述のように1〜10インチWCの範囲の真空を、好ましく
は、約4インチWCの圧力を作用させることによって拘束される。 本発明のその他の目的及び効果は、添付図面に関連して説明した次の詳細な説
明からこの技術に熟達した人々にとって明らかとなるであろう。 発明の開示 本発明はウエブを乾燥させる一列をなして配置された複数のドライヤーを備え
た乾燥部分をもつウエブの乾燥装置に関する。この乾燥部分は、ドライヤーと、
ウエブの第1側を乾燥させるため前記ドライヤーとフェルトとの間にウエブが配
置されるようにドライヤーのまわりに案内されるフェルトとを有する。他のドラ
イヤーは、前記ドライヤーの下流に配置され、他のフェルトはウエブの第2側を 乾燥するため他のドライヤーとこの他のフェルトとの間にウエブが配置されるよ
うに、他のドライヤーのまわりに案内される。移送手段はウエブをドライヤーか
ら他のドライヤーへ移送する。 特に、ドライヤー移送手段は、ウエブをフェルトに支持してオープンドローな
しにドライヤーから他のドライヤーへウエブを移送する。 さらに、ドライヤー移送手段は、フェルトと他のフェルトのジョイント走行路
の間、ウエブがフェルトと他のフェルトとの間に配置されるようにしたフェルト
と他のフェルトとのジョイント走行部を有する。 本発明の1つの実施例において、移送手段はさらに、フェルトと他のフェルト
とがジョイント走行部の下流で互いに離れる時、ウエブを他のフェルトに極く接
近した状態に保持するためにジョイント走行部の下流に配置された真空手段を有
する。 特に、真空手段は真空ロールである。 好ましくは、本発明のウエブの乾燥装置はプレス部分からカレンダー部分へ延
在し、多数の乾燥部分を有し、ドライヤー移送手段は複数の移送機構を有し、各
移送機構は、ウエブが後続する乾燥部分を通って前進する時、ウエブの両側が交
互に乾燥されるように隣接する乾燥部分間に配置される。 ウエブが乾燥部分を通って前進する時、ウエブの両側が交互に順次乾燥され、
乾燥部分の各々は、互いに異なる高さに配置され、好ましくは、一つ置きの乾燥
部分は互いに同一高さに配置される。 ドライヤー移送手段は、また、ドライヤーから他のドライヤーへのウエブの尾
部の案内を助けるエアノズル手段を有する。 更に、本発明は製紙機械のプレス部分から出る紙ウエブを乾燥させる装置に関
する。この装置は、ウエブの第1側の乾燥を開始する第1乾燥部分を有する。第
1移送手段はウエブをプレス部分から第1乾燥部分へ移送する。第2乾燥部分は
、ウエブの第2側の乾燥を開始するため第1乾燥部分の下流に配置される。ウエ
ブの第2側は、ウエブの第1側の反対側である。第1ドライヤー移送手段は、第
1ドライヤー移送手段が紙通しロープを使用しないでウエブの紙通しを行ない、
ウエブの両側を乾燥させることができるように、ウエブを、オーブンドローなし
に 第1乾燥部分と第2乾燥部分との間で移送する。 特に、第1乾燥部分は、また、ウエブの第1側の乾燥を開始する第1ドライヤ
ー部分と、ウエブの第1側の乾燥を連続させるため第1ドライヤー部分の下流に
配置された第2ドライヤー部分とを有する。 第1ドライヤー部分は第1の複数のドライヤーと第1の複数の真空ロールとを
有し、各真空ロールは、ウエブが蛇行状をなして交互に各真空ロールとドライヤ
ーを通って走行するように、第1の複数のドライヤーの対応するドライヤーに隣
接して配置される。第1フェルトは、第1の複数のドライヤーと第1の複数の真
空ロールとをまわってウエブと極く近接して走行する。第2ドライヤー部分は、
第2の複数のドライヤーと第2の複数の真空ロールとを有し、第2の複数の真空
ロールの各真空ロールは、第2の複数のドライヤーの対応するドライヤーに隣接
して配置されるので、ウエブは、蛇行状をなして各真空ロールとドライヤーを交
互に通って走行する。第2フェルトは、その第2フェルトがウエブと極く接近し
て配置されるように、第2の複数のドライヤーと真空ロールとをまわって走行す
る。第2フェルトと第1ドライヤー部分の下流ドライヤーのまわりのフェルトな
し部分は、第1ドライヤー部分から第2ドライヤー部分へドローなしでウエブが
移送されるように、ウエブをフェルトなし部分から第2フェルトへ移すための第
1ピックアップをそれらの間に形成する。 第1及び第2ドライヤー部分の各真空ロールは、各真空ロールとこれに対応す
るドライヤーとの間のフェルトドローが最少となるように、隣接する対応ドライ
ヤーに接近して配置され、それによって、ウエブが支持フェルトに対してフラッ
ターを起す傾向が防止される。 本装置は、また、第1及び第2の複数のドライヤーの軸が第1の面内に配置さ
れるように、第1及び第2の複数のドライヤーを回転自在に支持するベースフレ
ームを有する。そのフレームは、また、第1及び第2の複数の真空ロールが第2
の面内に配置されるように、第1及び第2の複数の真空ロールを回転自在に支持
し、前記第1の面は前記第2の面によって決められる。 第2の複数の真空ロールの上流真空ロールは、第1ドライヤー部分の下流ドラ
イヤーのフェルトなし部分に接近して配置される。第1フェルトロールは、ウエ ブがオープンドローなしにフェルトなし部分から第2フェルトへ移送されるよう
に、第2フェルトを下流ドライヤーのフェルトなし部分をこえてそれと接するよ
うに案内し、更に第2ドライヤー部分の上流真空ロールをまわって案内するため
ベースフレームにより回転自在に支持される。 ウエブをプレス部分から第1乾燥部分へ移送する第1移送手段は、また、プレ
ス部分に接近して配置されたリードインロールを有する。第1フェルトは、プレ
ス部分から第1乾燥部分へウエブを移送させるためにリードインロールをまわっ
て走行する。プレス部分から第1乾燥部分へ向ってのウエブの移送を助けるため
に、リードインロールと第1乾燥部分との間に、ガイドロールが配置される。ウ
エブをプレス部分から第1乾燥部分へ移送するために、移送フェルトと第1フェ
ルトとがそれらの間に移送部分を形成するようにガイドロールをまわって走行す
る。 第1移送手段は、また、第1乾燥部分の上流真空ロールを含む。この上流真空
ロールは、第1フェルト及び移送フェルトと共働するので、移送部分はガイドロ
ールから上流真空ロールへ延在し、それによって、移送部分から出るウエブは上
流真空ロールをまわって第1乾燥部分へ案内される。 第2乾燥部分は、また、第3の複数のドライヤーを有し、この第3の複数のド
ライヤーの各ドライヤーは第1乾燥部分の下流に配置される。第3の複数の真空
ロールは、各々、第3の複数のドライヤーの対応ドライヤーに極く接近して配置
されるので、ウエブは、蛇行状をなして各真空ロールと第2乾燥部分のドライヤ
ーを交互にこえて走行する。 第3の複数のドライヤーと真空ロールは、第3の複数のドライヤーが第3の面
内に配置され、第3の複数の真空ロールが第4の面内に配置されるように、ベー
スフレームに回転自在に固定され、第4の面は第3の面の上方に配置される。第
3フェルトは第3の複数のドライヤーと真空ロールとをこえて走行し、第3フェ
ルトは第2乾燥部分を通してウエブを支持し、ウエブの第2側は第3の複数のド
ライヤーの各ドライヤーに接するように第3フェルトにより押圧される。 第1ドライヤー移送手段は、また、第1乾燥部分の下流真空ロールを含む。第
1乾燥部分の第2フェルトは下流真空ロールと下流フェルトロールとの間を走行 し、第2フェルトがウエブを支持しているので、ウエブは第2フェルトと第2乾
燥部分との間に運ばれ、そこに配置される。 第1ドライヤー移送手段は、また、第2乾燥部分の上流真空ロールと上流フェ
ルトロールとを有する。第3フェルトは同上流フェルトロールと第2乾燥部分の
上流真空ロールとの間を走行するので、第3フェルトと第2フェルトとは、ウエ
ブをオープンドローなしに第2フェルトから第3フェルトへ移送するためそれら
の間に、第1ドライヤー移送手段を形成する。 第1、第2、第3及び第4ドライヤー移送手段が、それぞれの乾燥部分間で、
オープンドローなしにウエブが交互に逆転した状態でウエブを移送させることが
できるので、ウエブの第1及び第2側は、ウエブがその装置を通って連続するド
ライヤー部分手段をこえて走行する時、交互に乾燥される。 次の詳細な説明は本発明の特定の実施例を示しているけれども、本発明はその
ような装置に制限されないことは、この技術に熟達した人々にとって理解される
であろう。また、本発明は、請求の範囲によって限定されるものであって、多く
の変形が可能であり、例えば、図示のように第1及び第2フェルトを使うのでな
くて、第1及び第2ドライヤー部分のドライヤーのまわりを単一フェルトが伸長
する場合をも変形として包含される。 さらに、本発明は、第1、第2、第3、第4及び第5乾燥部分を備えたウエブ
の乾燥装置を示すけれども、本発明は、そのような配置に制限されるものではな
く、オープンドローを導入することなしに乾燥部分の全長を縮減させるために、
種々の乾燥部分を互い違いに配置したり、他の構造にしたりすることもできる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に従った装置の側面図であって、本発明に従った、プレス部分
と、第1移送手段と、第1乾燥部分と、第2乾燥部分と、第1ドライヤー移送手
段とを示す。 第2図は、第1図の拡大部分図であって、プレス部分、特に、ウエブをプレス
部分から第1乾燥部分へ移送する第1移送手段を示す。 第3図は第1図の拡大部分図であって、第1ドライヤー部分と第2ドライヤー
部分とを含む第1乾燥部分を示す。 第4図は第1図の拡大部分図であって第2乾燥部分を示す。 第5図は第3乾燥部分の拡大部分図であり、 第6図は第1図の拡大部分図であって、第4乾燥部分を示す。 第7図は第1図の拡大部分図であって、第5乾燥部分を示す。 第8図は本発明の側面図であって、2個の真空ロールを示す。 第9図は本発明の1つの実施例の側面図であって、ドライヤーから他のドライ
ヤーへウエブの尾部の案内を助けるエアノズル手段を示す。 第10図は本発明のもうひとつの実施例の側面図であって、移送ボックスを示
す。 好ましい実施例の詳細な説明 第1図は、製紙機械のプレス部分14から出る紙ウエブ12を乾燥させる装置
10を示す側面図である。この装置10はウエブ12の第1側18の乾燥を開始
する第1乾燥部分16を有する。 第1移送手段20は、ウエブ12をプレス部分14から第1乾燥部分16へ送
る。 第2乾燥部分22は、第1乾燥部分16より下流に配置される。この第2乾燥
部分22は、ウエブ12の第2側24の乾燥を開始する。ウエブ12の第2側2
4は、その第1側18の反対側になる。 第1ドライヤー移送手段25は、ウエブ12を、フェルトに支持してオープン
ドローなしに第1乾燥部分16と第2乾燥部分22との間で移送させる。第1ド
ライヤー移送手段25によって、紙通しロープを使用することなしにウエブ12
を通すことができ、さらに、ウエブ12の両側18,24を乾燥させることがで
きる。 第2図は第1移送手段20をより詳細に示すものであって、これについては後
文で詳述する。 第3図は第1乾燥部分を詳しく示したものである。 この第1乾燥部分16は、ウエブ12の第1側の乾燥を開始するために第1ド
ライヤー部分26を有する。第2ドライヤー部分28は、第1ドライヤー部分2
6の下流に配置され、ウエブ12の第1側18の乾燥を続ける。第2ドライヤー 移送手段30は、ウエブ12をオープンドローなしに第1ドライヤー部分26と
第2ドライヤー部分28との間で移送させる。 特に、第3図を参照すれば、第1ドライヤー部分は、また、第1の複数のドラ
イヤー32,34,36,38,40,42を有する。第1ドライヤー部分26
は、また、第1の複数の真空ロール44,46,48,50,52,54を有す
る。第1の複数の真空ロール44〜54は、ウエブ12が蛇行状をなして各真空
ロール44〜54とドライヤー32〜42を交互に通って走行するように、第1
の複数のドライヤー32〜42の対応するドライヤーに隣接して配置される。 第1フェルト56は、第1の複数のドライヤー32〜42をまわり、第1の複
数の真空ロール44〜54をまわってウエブ12に接して走行する。 第2ドライヤー部分28は、また、第2の複数のドライヤー58,59,60
,61,62,63を有する。 第2ドライヤー部分28は、また、第2の複数の真空ロール64,65,66
,67,68,69,70を有する。真空ロール64〜70は、ウエブ12が蛇
行状をなして各真空ロール64〜70とドライヤー58〜63とを交互にこえて
走行するように、第2の複数のドライヤー58〜63の対応するドライヤーに隣
接して配置される。 第2フェルト72は、同第2フェルト72がウエブ12に接して配置されるよ
うに、第2の複数のドライヤー58〜63と真空ロール64〜70をまわって走
行する。 前記第1ドライヤー32〜42の下流ドライヤー42のまわりのフェルトなし
部分74と第2フェルト72は、第1ピックアップ部分76を形成し、同第1ピ
ックアップ部分76は、ウエブ12がオープンドローなしに第1ドライヤー部分
26から第2ドライヤー部分28へ送られるように、ウエブ12をフェルトなし
部分74から第2フェルト72へ移す。 第1及び第2ドライヤー部分26,28の各真空ロールは、同各真空ロールと
それに対応するドライヤーとの間のフェルトのドローが最少となるようにそれら
の隣接する対応ドライヤーに対して近接して配置され、それによって、ウエブ1
2が支持フェルト56、72に対してフラッターを起す傾向を防止する。 第3図に示すように、装置10は、また、前記第1及び第2の複数のドライヤ
ーの軸が、第3図に示すように、一列をなして第1の面80内に配置されるよう
に、第1及び第2の複数のドライヤーの両方を回転自在に支持するベースフレー
ム78を有する。 さらに、フレーム78は、前記第1及び第2の複数の真空ロールが、第3図に
示すように、一列をなして第2の面82内に配置されるように、第1及び第2の
複数の真空ロールを回転自在に支持する。第1の面80は第3図に示すように、
第2の面82の上方に配置される。 第3図に示すように、装置10は第2の複数の真空ロールの上流真空ロール6
4を有し、この真空ロール64は第1ドライヤー部分26の下流ドライヤー42
のフェルトなし部分74の近くに配置される。 第2フェルト72を下流ドライヤー42のフェルトなし部分74をこえてそれ
と接するように案内し、それからウエブ12がフェルトなし部分74から第2フ
ェルト72へオープンドローなしで送られるように同第2フェルト72を第2ド
ライヤー部分28の上流真空ロール64をまわって案内するため、第1フェルト
ロール84はフレーム78により回転自在に支持される。 第2図に示すように、装置10は、ウエブ12をプレス部分14から第1乾燥
部分16へ移送するため第1移送手段20を有する。この第1移送手段20は、
さらに、プレス部分14に接近して配置されたリードインロール86を有する。
第1フェルト56はウエブ12をプレス部分14から第1乾燥部分16へ移送す
るためにリードインロール86をまわって走行する。 ガイドロール88は、プレス部分14から第1乾燥部分16へ向ってのウエブ
12の移送を助けるため、リードインロール86と第1乾燥部分16との間に配
置される。 移送フェルト90はガイドロール88のまわりを走行し、その移送フェルト9
0と第1フェルト56とは、ウエブ12をプレス部分14から第1乾燥部分16
へ向って移送するための移送部分92をそれらの間に形成する。 第2図を参照すれば、第1移送手段20は、さらに、前記第1乾燥部分16の
上流真空ロール44を有する。この上流真空ロール44は、第1フェルト56及 び移送フェルト90と共働し、それによって移送部分92はガイドロール88か
ら上流真空ロール44へ延在するので、移送部分92から出るウエブ12は上流
真空ロール44をまわって第1乾燥部分16へ案内される。 第4図を参照すれば、第2乾燥部分22は、第3の複数のドライヤー94,9
5,96,97,98,99を有する。これらの第3の複数のドライヤーは、第
1乾燥部分16より下流に配置される。 第3の複数の真空ロール100,101,102,103,104,105,
106は、ウエブ12が蛇行状をなして第2乾燥部分22のドライヤー及び各真
空ロール上を交互に走行するように、第3の複数のドライヤーの対応するドライ
ヤーに対して接近して配置される。 第4図に示すように、ベースフレーム78は、ドライヤーの軸が第3の面10
7内に一列をなして配置されるように前記第3の複数のドライヤーの各ドライヤ
ーを回転自在に支持する。 ベースフレーム78は、また、第3の複数の真空ロールの各真空ロールが一列
をなして第4の面108内に配置されるように、各真空ロールを回転自在に支持
し、前記第4の面は第3の面の上方に配置される。 第3フェルト110は、その第3フェルトが第2乾燥部分22を介してウエブ
を支持するように、第3の複数のドライヤー及び真空ロールをこえて走行し、ウ
エブの第2側は第3フェルト110により押圧され、第3の複数のドライヤーの
各ドライヤーに接する。 第4図に示すように、第1ドライヤー移送手段25は、第1乾燥部分16の下
流真空ロール70と第1乾燥部分16の下流フェルトロール112とを有する。 第1乾燥部分16の第2フェルト72は、下流真空ロール70と下流フェルト
ロール112との間を走行する。第2フェルト72は、ウエブ12が第2フェル
ト72と第2乾燥部分22の間を運ばれかつそこに配置されるように、ウエブ1
2を支持する。 第1ドライヤー移送手段は、また、上流真空ロール100と上流フェルトロー
ル114とを有する。第3フェルト110は、その第3フェルト110と第2フ
ェルト72とが、ウエブをオープンドローなしに第2フェルト72から第3フェ ルト110へ移送するための第1ドライヤー移送手段部分116をそれらの間に
形成するように、上流フェルトロール114と第2乾燥部分22の上流真空ロー
ル100との間に配置される。 第3フェルト110はウエブに対して押圧され、それによってウエブの第2側
は第3の複数のドライヤーの各ドライヤーと接するように押圧され、その結果、
ウエブの第2側が乾燥される。 第5図、第6図及び第7図は、それぞれ、第3、第4及び第5乾燥部分118
,120,122を示し、さらに、ウエブが乾燥装置を通って前進する時、ウエ
ブを移送し逆転させる第2、第3及び第4移送手段を示す。第1、第2、第3及
び第4移送手段25,124,126,128は、ウエブがこの装置を通り連続
する乾燥部分を走行する時、ウエブの第1及び第2側が交互に乾燥されるように
、オープンドローなしでウエブが交互に逆転する状態でそれぞれの乾燥部分16
,22,118,120,122間でウエブを移動させることができる。 第8図は、ウエブがフェルトから分れないようにするため、加圧シール130
がロール46に関して示す位置からロール48に関して示す位置へ移動できるよ
うな真空ロール46,48の2個の詳細を示す。 第1図ないし第9図に示す本発明の1つの実施例において、ウエブを乾燥させ
る一列に配置された複数のドライヤーをもつ乾燥部分16は、ドライヤー63及
びウエブの第1側を乾燥させるためウエブがドライヤー63とフェルト72との
間に配置されるようにドライヤー63のまわりに案内されるフェルト72との結
合体で成る。ドライヤー63の下流には、他のドライヤー94が配置され、ウエ
ブの第2側を乾燥させるためにウエブが他のドライヤー94と他のフェルト11
0との間に配置されるように、他のフェルト110が他のドライヤー94のまわ
りに案内される。ドライヤー移送手段部分116は、ウエブをオープンドローな
しにドライヤー63から他のドライヤー94へ移送する。 特に、ドライヤー移送手段部分116は、ウエブをオープンドローなしにドラ
イヤー63から他のドライヤー94へ移送する。 さらに、ドライヤー移送手段部分116は、ウエブがフェルト72と他のフェ
ルト110との間にはさまれて配置されるように、フェルト72と他のフェルト 110とのジョイント走行部を有する。 また、ドライヤー移送手段部分116は、さらに、フェルト72と他のフェル
ト110とがジョイント走行部の下流で互いに離れる時、ウエブを他のフェルト
110に接した状態に保持するためにジョイント走行部の下流に配置された真空
手段100を有する。 本発明のこの実施例において、真空手段100は真空ロールである。 好ましくは、本乾燥装置は、プレス部分14からカレンダー部分230へ、又
はサイズプレス(図示せず)へ、又はドライヤー部分全体を通って延在する。本
乾燥装置は、多数の乾燥部分16,22,118,120,122を有し、ドラ
イヤー移送手段部分116は複数の移送手段25,124,126,128に形
成され、その各移送手段25,124,126,128は、ウエブが後続する乾
燥部分22,124,126,128を通って前進する時、ウエブの両面が交互
に乾燥するように隣接する乾燥部分間に配置される。 ウエブの側面18,24は、ウエブが乾燥部分16,22,118,120,
122を通って前進する時に連続して乾燥される。 さらに、乾燥部分16,22,118,120,122は互いに高さが異なっ
て配置され、好ましくは、一つ置きの乾燥部分16,118,122,22,1
20は互いに同じ高さに配置される。 特に、第9図に示すように、ドライヤーの移送手段部分116は、また、ドラ
イヤー63から他のドライヤー94へウエブの案内を助けるようにエアノズル手
段132を有する。 第10図に示す本発明のもうひとつの実施例においては、移送手段は溝付回転
ロール100Bに隣接して移送ボックス134を有する。この移送ボックス13
4は真空ボックスであってもよいし、または、ウエブがロール100Bに従うよ
うにウエブを移動するコアンダ効果ノズルを有するブローボックスであってもよ
い。 本装置の作動時、ウエブはプレス部分から装置の第1乾燥部分へ移送される。
ウエブの第1側は第1乾燥部分16を通ってウエブが通過する間に始まる。ウエ
ブが逆転されて、第2乾燥部分22を通過する間に、ウエブの第2側の乾燥が開 始されるように、ウエブは第1乾燥部分16と下流の第2乾燥部分22との間で
オープンドローなしで移送される。 この装置の作動時においては、ウエブは、またウエブの第1及び第2側が後続
する乾燥部分の乾燥効果を連続して交互に受けるように、順次乾燥部分間をオー
プンドローなしに移送される。 本発明は、種々の部分間にオープンドローが存在しないように非常に高速度で
運転することのできる乾燥部分を提供すると共にエアノズル手段によって紙通し
ロープを使用しないで乾燥部分のウエブの紙通しを行うことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ウエブの第1側(18)のみを乾燥する第1乾燥部分(16); 前記第1乾燥部分(16)は水平方向に1列になって延びる複数のドライヤー
    (58〜63)と、前記ドライヤー(58〜63)のそれぞれに隣接して設置さ
    れた複数の真空ロール(64〜70)と、ウエブがフェルト(72)と各ドライ
    ヤー(58〜63)の間に配され各ドライヤー(58〜63)と真空ロール(6
    4〜70)を蛇行状をなして交互にまわって走行するフェルト(72)を含み; ウエブ(12)の乾燥を続けるように前記第1乾燥部分(16)の下流に配置
    された第2乾燥部分(22); 前記第2乾燥部分(22)は複数のドライヤー(94〜99)と前記第2乾燥
    部分(22)の前記ドライヤー(94〜99)をまわって蛇行状に走行する他の
    フェルト(110)を含み; ウエブ(12)を前記第1乾燥部分(16)の最終ドライヤー(63)から前
    記第2乾燥部分(22)の最初のドライヤー(94)へ移送するドライヤー移送
    手段(25); とを組み合わせてなり; 前記の組み合わせが繰り返されて一列をなして配置した乾燥部分がプレス部分
    (14)からカレンダー部分(230)まで延在し; 前記第2乾燥部分(22)の前記ドライヤー(94〜99)は水平方向に一列
    に延びて配置され; 前記第2乾燥部分(22)は、更に、前記第2乾燥部分(22)の前記ドライ
    ヤー(94〜99)のそれぞれに隣接して配置された複数の真空ロール(100
    〜106)を含み; 前記他のフェルト(110)は、ウエブが前記他のフェルト(110)と前記
    第2乾燥部分(22)の各ドライヤーとの間に置かれてウエブ(12)を反対の
    面(24)のみから乾燥するように、前記第2乾燥部分(22)の各ドライヤー
    (94〜99)と真空ロール(100〜106)とを交互にまわって走行し; かつ、前記ドライヤー移送手段(25)は; 前記フェルト(72)と前記他のフェルト(110)のジョイント走行部であ
    ってウエブが同ジョイント走行部を通って走行するとき前記フェルト(72)と
    前記他のフェルト(110)との間に配置されるようにしたジョイント走行部と
    、 前記フェルト(72)と前記他のフェルト(110)とが前記ジョイント走行
    部の下流で互いに離れるとき、前記他のフェルト(110)に接した状態にウエ
    ブ(12)を確実に保持する前記ジョイント走行部の下流に配置された前記第2
    乾燥部分(22)の上流側真空ロール(100)と、 前記ジョイント走行部の上流に配置された前記第1乾燥部分(16)の下流側
    真空ロール(70)と、 前記第1乾燥部分(16)の最終ドライヤー(63)及び前記下流側真空ロー
    ル(70)付近でウエブの前記フェルト(72)に面した側と反対側に面して位
    置され、前記最終ドライヤー(63)から前記第2乾燥部分(22)の最初のド
    ライヤー(94)へウエブ(12)の尾部を案内するエアノズル手段(132)
    とを含み; 前記エアノズル手段(132)を含み、前記各ドライヤーの辺縁近くに配置さ
    れ、ウエブの尾部がフェルトに従動し真空ロールによって移送されることを確実
    にするエアノズルを有する、 ことを特徴とするウエブの乾燥装置。 【請求項2】 1列に配置された各乾燥部分(16、22、118、120、1
    22)と; 複数の移送機構(25、124、126、128)を有し、各移送機構は、ウ
    エブ(12)が後続乾燥部分を通って前進する時、ウエブの両側(18、24)
    が交互に乾燥されるように隣接する前記乾燥部分(16、22、118、120
    、122)間に配置されていることを特徴とする請求の範囲1に記載のウエブの
    乾燥装置。 【請求項3】 前記乾燥部分(16、22、118、120、122)は互いに
    高さが異なって配置されたことを特徴とする請求の範囲2に記載のウエブの乾燥
    装置。 【請求項4】 一つ置きの乾燥部分は互いに同じ高さに配置されたことを特徴と
    する請求の範囲3に記載のウエブの乾燥装置。 【請求項5】 前記第1乾燥部分(16)はさらに; ウエブの前記第1側(18)の乾燥を開始する第1ドライヤー部分(26); 前記第1ドライヤー部分(26)の下流に配置され、ウエブの前記第1側(1
    8)の乾燥を連続させる第2ドライヤー部分(28); 及びウエブを、前記ドライヤー部分(26)と第2ドライヤー部分(28)と
    の間で、オープンドローなしに移送させる第2ドライヤー移送手段(30); を有することを特徴とする請求の範囲1に記載のウエブの乾燥装置。 【請求項6】 前記第1ドライヤー部分(26)はさらに; 第1の複数のドライヤー(32〜42); ウエブが蛇行状をなして各真空ロールとドライヤーを交互にこえて走行するよ
    うに、前記第1の複数のドライヤー(32〜42)の対応ドライヤーに隣接して
    各真空ロールが配置されている第1の複数の真空ロール(44〜54); 及び前記第1の複数のドライヤー(32〜42)と前記第1の複数の真空ロー
    ル(44〜54)とのまわりをまわってウエブに接して走行する第1フェルト(
    56); を含み; 前記第2のドライヤー部分(28)はさらに; 第2の複数のドライヤー(58〜63); ウエブが蛇行状をなして各真空ロールとドライヤーを交互にこえて走行するよ
    うに、前記第2の複数のドライヤー(58〜63)の対応ドライヤーに隣接して
    各真空ロールが配置されている第2の複数の真空ロール(64〜70); 及びウエブに接するように配置され、前記第2の複数のドライヤー(58〜6
    3)と真空ロール(64〜70)とのまわりをまわって走行する第2フェルト(
    72); を含み; 前記第2フェルト(72)と前記第1ドライヤー部分の下流ドライヤー(42
    )のまわりのフェルトなし部分(74)は、ウエブをオープンドローなしに前 記第1ドライヤー部分(26)から前記第2ドライヤー部分(28)へ移送され
    るように、ウエブを前記フェルトなし部分(74)から前記第2フェルト(72
    )へ移す第1ピックアップ部分(76)を形成することを特徴とする請求の範囲
    5に記載のウエブの乾燥装置。 【請求項7】 前記第1及び第2の複数のドライヤーの軸が第1の面(80)内
    に配置されるように前記第1及び第2の複数のドライヤーを回転自在に支持する
    ベースフレーム(78)を有し; 前記フレーム(78)は、前記第1及び第2の複数の真空ロール(44〜54
    、64〜69)が第2の面(82)内に配置されるように、前記第1及び第2の
    複数の真空ロールの軸を回転自在に支持するようにしたことを特徴とする請求の
    範囲6に記載の乾燥装置。 【請求項8】 前記第1の面(80)は前記第2の面(82)の上方に配置され
    たことを特徴とする請求の範囲7に記載のウエブの乾燥装置。 【請求項9】 前記第2の複数の真空ロール(64〜70)の上流真空ロール(
    64)が前記第1ドライヤー部分(26)の前記下流ドライヤー(42)のまわ
    りの前記フェルトなし部分(74)に接近して配置され; ウエブが前記フェルトなし部分(74)から前記第2フェルト(72)へオー
    プンドローなしで移送されるように、前記第2フェルト(72)を、前記下流ド
    ライヤー(42)の前記フェルトなし部分(74)をこえてそれに接するように
    案内し、その後、前記第2ドライヤー部分(28)の前記上流真空ロール(64
    )をまわって案内するために前記ベースフレーム(78)により回転自在に支持
    される第1フェルトロール(84)を有することを特徴とする請求の範囲8に記
    載のウエブの乾燥装置。 【請求項10】 ウエブをプレス部分(14)から第1乾燥部分(16)へ移送
    する前記第1移送手段(20)はさらに; プレス部分(14)の近くに配置されたリードインロール(86); ウエブをプレス部分(14)から前記第1乾燥部分(16)へ移送するための
    前記リードインロール(86)のまわりを走行する第1フェルト(56); 前記リードインロール(86)と前記第1乾燥部分(16)との間に配置され
    、 プレス部分(14)から前記第1乾燥部分(16)へ向ってウエブの移送を助け
    るガイドロール(88); 及びウエブをプレス部分(14)から前記第1乾燥部分(16)へ向って移送
    するため、前記移送フェルト(90)と前記第1フェルト(56)とがそれらの
    間に移送部分(92)を形成するように、前記ガイドロール(88)のまわりを
    走行する移送フェルト(90); を有することを特徴とする請求の範囲1に記載のウエブの乾燥装置。 【請求項11】 前記第1移送手段(20)はさらに、前記第1乾燥部分(16
    )の上流真空ロール(44)を有し、前記上流真空ロール(44)は前記第1フ
    ェルト(56)及び前記移送フェルト(90)と共働して、前記移送部分(92
    )が前記ガイドロール(88)から前記上流真空ロール(44)へ延在し、その
    結果、前記移送部分(20)から出るウエブが前記上流真空ロール(44)をま
    わって前記第1乾燥部分(16)へ案内されることを特徴とする請求の範囲10
    に記載のウエブの乾燥装置。 【請求項12】 ベースフレーム(78)をさらに有し; 前記ベースフレーム(78)は、前記第2乾燥部分(22)の前記ドライヤー
    (94〜99)の軸が第3の面(107)内に配置されるように前記第2乾燥部
    分(22)の各ドライヤー(94〜99)の各ドライヤーを回転自在に支持し; かつ前記ベースフレーム(78)は、前記第2乾燥部分(22)の前記真空ロ
    ール(100〜105)の軸が第4の面(108)内に配置されるように前記第
    2乾燥部分の各真空ロール(100〜105)を回転自在に支持することを特徴
    とする請求の範囲1に記載のウエブの乾燥装置。 【請求項13】 前記第4の面(108)は前記第3の面(107)の上方に配
    置されたことを特徴とする請求の範囲12に記載のウエブの乾燥装置。 【請求項14】 前記第2乾燥部分(22)の下流に配置された第3乾燥部分(
    118); ウエブをオープンドローなしにフェルトに支持して第2乾燥部分(
    22)と前記第3乾燥部分(118)との間で移動させる第2ドライヤー移送手
    段(124); 前記第3乾燥部分(118)の下流に配置された第4乾燥部分(120); ウエブをオープンドローなしに第3乾燥部分(118)と第4乾燥部分(12
    0)との間で移送させる第3ドライヤー移送手段(126); 前記第4乾燥部分(120)の下流に配置された第5乾燥部分(122); 及びウエブをオープンドローなしに前記第4と第5の乾燥部分(120、12
    2)間で移送させるため前記第4と第5の乾燥部分(120、122)間に配置
    された第4ドライヤー移送手段(128); を備え; 前記第1、第2、第3及び第4ドライヤー移送手段(25、124、126、
    128)は、ウエブを、前記それぞれのドライヤー部分間でオープンドローなし
    にウエブを交互に逆転させながら移送させ、ウエブが装置を通過し連続する乾燥
    部分を通過するときウエブの前記第1側(18)と第2側(24)が交互に乾燥
    される請求の範囲1に記載のウエブの乾燥装置。

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