JPH05209211A - 分配シュート上原料落下状態修正装置 - Google Patents

分配シュート上原料落下状態修正装置

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JPH05209211A
JPH05209211A JP3721592A JP3721592A JPH05209211A JP H05209211 A JPH05209211 A JP H05209211A JP 3721592 A JP3721592 A JP 3721592A JP 3721592 A JP3721592 A JP 3721592A JP H05209211 A JPH05209211 A JP H05209211A
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Shigeki Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料装入中に旋回する分配シュートに、原料
が垂直に落下しない場合にも、装入後の原料分布を適切
に制御する。 【構成】 炉頂バンカ10a 、10b に取付けられてい
る流量調整ゲート12a、12b の位置は、垂直シュー
ト17の原料落下口17a 上方とはなっていない。この
ため、該流量調整ゲート12a 、12b から落下する原
料の落下ベクトルは、垂直ベクトル成分だけでなく、水
平ベクトル成分をも有する。分配板20aは、分配シュ
ート16への原料の落下状態を、その傾動角θを変更す
ることで調整することができる。従って、原料が該分配
シュート16に垂直に落下しない場合にも、装入後の原
料分布を適切に制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回する分配シュート
を用いて原料を装入する際、該分配シュートに原料が垂
直に落下しない場合にも、装入後の原料分布を適切に制
御することができる装入物分布制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原料の高炉内への装入には、近年、高炉
内の装入物分布制御の柔軟性と正確性から、ベルレス炉
頂原料装入装置が多く用いられている。
【0003】図6は、炉頂バンカが1つのベルレス炉頂
原料装入装置の説明図である。
【0004】この図6において、炉頂バンカ10に予め
収容されている原料Mの高炉14への装入の際には、ま
ず、該炉頂バンカ10の下端部に位置する流量調整ゲー
ト12を所定の開度まで開く。これに伴って、前記原料
Mは、所定の原料排出速度f(W/Sec)で分配シュー
ト16上に落下するようになる。
【0005】該分配シュート16は、所定の傾動角βを
保持しながら、所定の旋回速度V(角速度ω)で旋回す
る。この分配シュート16の傾動角βは、該分配シュー
ト16の旋回に伴って段階的に小さくされる。この際、
該分配シュート16から前記高炉14内へは、原料装入
速度m (W/Sec)で前記原料Mが装入される。
【0006】このため、該分配シュート16の先端の軌
跡は、この図6に示される、ダンプ開始点Sからダンプ
終了点Eに至るダンプパターン18のようになる。又、
該分配シュート16の先端がこのような軌跡を描くこと
により、前記原料Mを前記高炉14内に所定の分布で装
入することができる。
【0007】前記高炉14内のこのような装入物分布
は、該図6に装入速度m のグラフで示されるダンプ軌跡
の通りである。又、このような装入物分布は、例えば高
炉の操業を安定に行うためには重要な要件となってい
る。
【0008】図7は、並列バンカ方式のベルレス炉頂原
料装入装置の説明図である。
【0009】この図7に示されるように、並列バンカ方
式のベルレス炉頂原料装入装置は、複数の炉頂バンカ1
0a 、10b を有している。このため、該原料装入装置
は、複数の異なる原料Ma 、Mb を、前記分配シュート
16を介して、前記高炉14に装入することができると
いう特徴を有している。
【0010】例えば、特開昭60−208404では、
複数個の装入ホッパ、混合装置付集合ホッパ、垂直シュ
ートと順次に経て旋回シュートにより装入する多量の細
粒鉱石を装入原料の一部に使う高炉原料装入方法に関す
る技術が開示されている。この特開昭60−20840
4では、まず、前記各ホッパから、細粒鉱石とそれとは
別に貯蔵されるコークスとを、細粒鉱石中に10重量%
以上のコークスが含まれるような割合で、上記集合ホッ
パ内に切り出して均一に混合する。この後、それらの混
合物を垂直シュートを経て旋回シュートにより、炉中心
から炉壁方向への無次元半径の値が0.5〜0.85を
示す位置に装入するという技術が開示されている。
【0011】この特開昭60−208404で開示され
ている技術によれば、細粒鉱石を多量に使用しても、炉
内通気性の阻害を防止することができ、細粒鉱石を塊成
化するための処理を軽減することができ、銑鉄コストの
低減及び高炉の安定操業を達成することができる。
【0012】又、特開昭62−50402では、複数の
ホッパと、各ホッパの払い出し口下にある単一のシュー
トと、当該シュートの下方に設けられた旋回シュートを
有する旋回シュート式炉頂装入装置を用いた高炉への原
料装入方法に関する技術が開示されている。この特開昭
62−50402では、前記複数のホッパを、1若しく
は2基の主原料ホッパと複数の少量原料用ホッパとで構
成し、前記少量原料用の各ホッパに開度調整機能を備え
たゲートを設ける。又、前記少量原料用ホッパからの原
料の払い出しにおいては、前記旋回シュートが炉内を整
数倍回転中に規定量の切り出しが完了する如く、前記ホ
ッパゲートの開度を制御し、このようにしながら少量原
料を炉内に装入するという技術が開示されている。
【0013】この特開昭62−50402で開示されて
いる技術によれば、高価で複雑な装置を用いることな
く、主原料に比べて少量の原料を、炉内円周方向に均一
に装入することができる。
【0014】又、特開昭63−100113では、高炉
炉頂に、原料を高炉内に任意に供給可能なホッパを少な
くとも3基設けた高炉のベルレス装入装置に関する技術
が開示されている。
【0015】この特開昭63−100113で開示され
ている技術によれば、多銘柄の鉱石やコークス等を目的
に応じて任意に装入することができ、高炉内の装入物や
ガス流量分布を所望に制御することができる。
【0016】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、前記並
列バンカ方式のベルレス炉頂原料装入装置においては、
高炉内の装入物分布が不均一になってしまうという問題
がある。これは、高炉内の装入物の円周上のバランス分
布が不均一になってしまうというものである。
【0017】前記図7に示されるように、並列バンカ方
式のベルレス炉頂原料装入装置において、前記分配シュ
ート16上方に並べられた複数の炉頂バンカ10a 及び
10b それぞれは、ある程度の大きさを有しているた
め、全ての炉頂バンカ10a 、10b の排出口が前記分
配シュート16の真上に位置するというものではない。
【0018】従って、これら炉頂バンカ10a や10b
から、前記分配シュート16に落下する原料Ma やMb
は、垂直に落下するというものではない。
【0019】このため、原料Mの前記炉頂バンカ10a
あるいは10b からの排出速度f が均一であっても、前
記分配シュート16の旋回方向が異なると、前記高炉1
4に装入される原料の原料装入速度m がばらついてしま
う。このように、原料装入速度m がばらついてしまう
と、高炉内の装入物分布も不均一になってしまう。
【0020】図8は、前記並列バンカ方式のベルレス炉
頂原料装入装置の、炉頂バンカからの原料落下状態の説
明図である。
【0021】この図8に示されるように、前記炉頂バン
カ10a 、10b の位置が前記垂直シュート17の中心
軸a 上にない場合は、前記原料Mが該炉頂バンカ10a
、10b から落下する際の落下ベクトルb が、前記中
心軸a に対して傾いた状態となってしまう。
【0022】図9及び図10は、前記並列バンカ方式の
ベルレス炉頂原料装入装置の、原料装入時の、それぞれ
第1説明図及び第2説明図である。
【0023】この図9においては、前記分配シュート1
6は、前記垂直シュート17の中心軸a に対する前記炉
頂バンカ10b の位置とは反対方向に向いている。この
ときの、前記炉頂バンカ10b から落下する原料Mが前
記分配シュート16に衝突する際の衝突角度はγ1であ
る。又、該分配シュート16からの原料Mの前記高炉へ
の装入速度はV1(W/Sec)である。
【0024】一方、図10において、前記垂直シュート
17の中心軸a に対する前記炉頂バンカ10b の位置に
対して、前記分配シュート16は同一方向に向いてい
る。又、このとき、該炉頂バンカ10b から落下する原
料Mが該分配シュート16に衝突する際の衝突角度はγ
2である。又、このとき、該分配シュート16から前記
高炉14に装入される原料Mの装入速度はV2(W/S
ec)である。
【0025】これら図9及び図10に示されるように、
前記装入速度V1は前記装入速度V2よりも速くなって
しまう。このように、前記分配シュート16の旋回方向
により、前記高炉14への原料Mの装入速度が異なって
しまう。これは、前記分配シュート16の旋回方向によ
って、前記衝突角度γ1、γ2が異なってしまうからで
ある。例えば、衝突角度γ1が比較的大きい前記図9の
場合、符号X1の付近で前記原料Mが滑降状態となる。
一方、前記衝突角度γ2が比較的小さい前記図10の場
合には、符号X2の付近で前記原料Mが滞留となってし
まう。
【0026】図11は、前記並列バンカ方式のベルレス
炉頂原料装入装置の、分配シュートの旋回方向と装入速
度との関係を示すグラフである。
【0027】この図11のグラフでは、前記炉頂バンカ
10b から、原料Mを装入しているときの様子が示され
ている。
【0028】又、このグラフは、発明者の実験データに
よるものである。
【0029】この図11において、“α”は、前記分配
シュート16の旋回方向を示す旋回角度である。該旋回
角度αの“0°”は、前記図10の如く、前記旋回シュ
ート16が右方に向いているときである。又、“m ”
は、前記高炉14に装入される前記原料Mの装入速度で
ある。この図11においては、所定の旋回速度Vで前記
分配シュート16が正転(時計廻り)しているときの、
旋回角度αと装入速度mとの関係が示されている。
【0030】この図11に示されるように、前記並列バ
ンカ方式のベルレス炉頂原料装入装置では、前記分配シ
ュート16の旋回角度α(旋回方向)によって装入速度
m が変動してしまう。このため、前記高炉14に装入さ
れた前記原料Mの分布はアンバランスになってしまう。
特に、原料装入を繰り返すと、このようなアンバランス
は助長されてしまう。
【0031】又、前記図7の前記高炉14内に装入され
た鉱石Ma 及びコークスMb の断面のように、それぞれ
の原料を収めている前記炉頂バンカ10a 、10b の位
置が異なるため、装入された原料の比率、この図7の場
合鉱石Ma とコークスMb との比率のアンバランスも助
長されてしまう。
【0032】この図7においては、左方では、前記鉱石
Ma のダンプ重量が平均よりも少なくなってしまい、前
記コークスMb のダンプ重量が平均よりも多くなってし
まい、このため、該コークスMb の比率が大きくなって
しまっている。一方、この図7において、右方では、前
記鉱石Ma のダンプ重量が平均よりも多くなってしま
い、前記コークスMb のダンプ重量が平均よりも少なく
なってしまい、このため、該鉱石Ma の比率が大きくな
ってしまっている。
【0033】このような前記高炉14内の円周上のそれ
ぞれの原料Ma 、Mb のアンバランスや、これらの原料
Ma 、Mb の比率のアンバランスが増大してしまうと、
高炉操業にとって甚だしく悪影響を及ぼしてしまい、様
々な問題を生じてしまう。例えば、荷下りの不安定の問
題、ガス流分布の不安定による炉況不調の問題、羽口の
溶解事故等の問題を生じてしまう。
【0034】図12は、前記並列バンカ方式のベルレス
炉頂原料装入装置の平面配置図である。
【0035】この図12は、前記図7の上部より平面的
に透視した平面図となっている。この図12において、
分配シュート16a 、16b は、高炉14の中心を回転
軸として旋回する。なお、符号16a (実線)は、前記
分配シュートがこの図12において右方に向いていると
きを示す。又、符号16b (破線)は、前記分配シュー
トがこの図12において左方に向いているときを示す。
【0036】又、前記高炉14の上方には、合計2個の
炉頂バンカ10a 、10b が配置されている。
【0037】この図12において、左側の前記炉頂バン
カ10a から前記原料Mを前記高炉14に装入すること
を例として、前述の高炉内の装入物の円周バランス分布
の不均一について説明する。
【0038】まず、前記図12の符号16a (実線)に
示されるように、前記分配シュートがこの図12におい
て右側を向いている場合は、次の通りである。
【0039】前記炉頂バンカ10a から排出された前記
原料Mは、前記分配シュート16aに向かうべく、右方
向への速度ベクトル成分を有する原料落下速度ベクトル
a で落下する。このとき、前記分配シュート16a は右
方を向いているので、前記原料落下速度ベクトルa の前
記原料Mは、該分配シュート16a を滑降して速度を速
め、原料落下速度ベクトルb で前記高炉14内へと装入
される。
【0040】一方、この図12の符号16b (破線)で
示される方向に、即ち、左側に前記分配シュートが向い
ているときは、次の通りである。
【0041】前記炉頂バンカ10a からは前記原料M
は、原料落下速度ベクトルa で該分配シュート16b 上
に落下する。しかしながら、該分配シュート16b の方
向は該原料落下速度ベクトルa の水平方向の速度ベクト
ル成分とは逆方向となっているため、該原料Mの落下速
度は減速され、原料落下速度ベクトルc となる。即ち、
原料Mは、一時的に該分配シュート16b 上で滞留する
ような状態を呈した後、該原料落下速度ベクトルc で前
記高炉14内へと装入される。
【0042】以上説明した通り、同じ前記炉頂バンカ1
0a から前記高炉14へと原料を装入する場合であって
も、前記分配シュートが符号16b (破線)で示される
方向を向いている場合の方が、符号16a (実線)で示
される方向を向いている場合に比べ、前記高炉14内へ
の原料Mのダンプ重量Wが低下する。
【0043】図13は、前記並列バンカ方式のベルレス
炉頂原料装入装置の、分配シュートの旋回方向とダンプ
重量との関係を示すグラフである。
【0044】この図13のグラフでは、前記炉頂バンカ
10a から、原料Mを装入しているときの様子が示され
ている。
【0045】又、このグラフは、発明者の実験データに
よるものである。
【0046】この図13において、“α”は分配シュー
トの旋回方向を示す旋回角度である。又、“W”は前記
高炉14に装入される前記原料Mのダンプ重量である。
又、前記旋回角度αが“0°”の位置は、前記図12に
おいて前記分配シュートが符号16b (破線)を向いて
いる位置である。
【0047】この図13において、実線a は、旋回速度
Vで前記分配シュート16が正転(時計回り)している
ときの、旋回角度αとダンプ重量Wとの関係を示してい
る。
【0048】この実線a において、ダンプ重量Wが最小
点となる位置が“0°”とならずに、若干プラス方向に
ずれているのは、前記旋回速度Vによる影響、即ち前記
図12の旋回速度ベクトルd が加味されているためであ
る。又、この最小点の後、比較的速くダンプ重量Wが立
上がっているのは、前記分配シュート16に一時的に滞
留していた原料Mが吐き出されるためである。この後、
旋回角度αが“180°”の付近の比較的早い時期か
ら、プラス方向に旋回するにつれて前記ダンプ重量Wは
徐々に下降する。従って、旋回角度αとダンプ重量Wと
の関係は、該旋回角度αが“0°”の位置を中心とした
線対称なグラフとはならない。
【0049】一方、この図13において、破線b は、旋
回速度Vで前記分配シュート16が逆転(反時計回り)
しているときの、前記旋回角度αと前記ダンプ重量Wと
の関係を示している。該破線b は、ほぼ、前記実線a
を、前記旋回角度αの“0°”の位置を中心とした鏡像
関係となっている。
【0050】なお、この図13の一点鎖線c は、前記セ
ンタフィード方式のベルレス炉頂原料装入装置での、旋
回角度αとダンプ重量Wとの関係を示している。
【0051】以上説明した通り、並列バンカ方式のベル
レス炉頂原料装入装置には、前記高炉14に装入された
原料Mの、特に円周方向の、装入物分布にアンバランス
が生じてしまうという問題がある。このようなアンバラ
ンスは、前記高炉14内への原料Mの装入が繰り返さ
れ、該高炉14内に前記原料Mが堆積するにつれ助長さ
れるようになってしまう。
【0052】又、このようなアンバランスは、それぞれ
の原料が蓄えられている炉頂バンカそれぞれの位置によ
って、ダンプ重量Wの最大位置や最小位置が異なる。従
って、複数の原料を異なる炉頂バンカから前記高炉14
へ装入し、該高炉14内に堆積されていくにつれ、原料
の種類間の比率、例えば鉱石とコークスとの比率がアン
バランスとなってしまう。
【0053】このような円周方向のアンバランスは、高
炉操業にとって甚だしく悪影響を及ぼし、大きな問題と
なっている。例えば、荷下しの不安定、ガス流分布の不
安定による炉況の不調を来し、又、羽口の溶損事故の要
因となってしまう。
【0054】なお、前記特開昭60−208404で
は、前記分配シュート16上に混合装置を装備した集合
ホッパを有している。前記特開昭62−50402で
は、前記分配シュート上に、原料を一時保持することが
できる固定シュートを備えている。このような集合ホッ
パや固定シュートによれば、前述のような高炉内に装入
された原料の円周方向のアンバランスの問題を軽減する
ことができる。しかしながら、これは完全にアンバラン
スを防ぐというものではない。又、このような集合ホッ
パや固定シュートを配置することはコスト面や設備配置
容積等において問題がある。
【0055】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、原料装入中に旋回する分配シュート
に、原料が垂直に落下しない場合にも、装入後の原料分
布を適切に制御することができる装入物分布制御装置を
提供することを目的とする。このような装入物分布制御
装置によれば、複数銘柄の原料を容易に高炉へ比較的容
易に装入することができる等の利点を有する前記並列バ
ンカ方式のベルレス炉頂原料装入装置の利用を促進する
ことができる。
【0056】
【課題を解決するための手段】本発明は、垂直ベクトル
成分だけでなく水平ベクトル成分をも有する落下ベクト
ルで分配シュート上に落下する原料が、該落下中に衝突
し、該衝突の角度を、その傾動角θを変更することで調
整することができる分配部材を備え、該分配部材の前記
傾動角θを変更することで、前記衝突後の前記原料の落
下状態を修正することにより、前記課題を達成したもの
である。
【0057】又、前記衝突後の前記原料の落下状態を検
出する落下状態検出手段を備え、検出された該落下状態
に従って、前記傾動角θを修正することにより、同じく
前記課題を達成したものである。
【0058】
【作用】本発明は、前記図11のグラフや前記図13の
グラフに示される実験データ等を得て、前述のような高
炉に装入される原料の円周方向のアンバランスの詳細な
状況を解析してなされたものである。又、このような円
周方向のアンバランスを防ぐための分配シュート上原料
落下状態修正装置としての構成を見出してなされたもの
である。
【0059】本発明の主要な構成要素は、前記分配シュ
ート上に落下する原料が該落下中に衝突し、該衝突の角
度を、その傾動角θを変更することで調整することがで
きる分配部材である。
【0060】前記分配シュート上に落下する原料の落下
ベクトルは、垂直ベクトル成分だけでなく、水平ベクト
ル成分をも有している。この水平ベクトル成分をも有す
る原料の落下は、前記分配部材に衝突することにより、
その落下状態を修正することができる。又、この原料落
下の修正の度合い等は、前記分配部材の傾動角θを変更
することで調整することができる。
【0061】従って、本発明によれば、原料装入中に旋
回する分配シュート上に落下する原料の落下状態を修正
することができ、装入後の原料分布をより適切に制御す
ることができる。このため、本発明の装入物分布制御装
置によれば、複数銘柄の原料を高炉へ比較的容易に装入
することができる等の利点を有する、前記並列バンカ方
式のベルレス炉頂原料装入装置の利用を促進することが
できる。
【0062】なお、本発明は、これに限定されるもので
はないが、本発明の構成に加え、更に、前記分配シュー
トへの原料の衝突後の該原料の落下状態を検出する落下
状態検出手段を備え、検出された該落下状態に従って、
前記傾動角θを修正、即ちフィードバック制御するよう
にしてもよい。このように前記落下状態検出手段を用い
ることにより、前記分配シュート上に落下した原料の状
態、例えば前述のような滑降状態や滞留状態等の状態を
より適切に制御することができる。従って、前記高炉中
への装入後の原料分布をより適切に制御することができ
る。
【0063】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0064】図1は、本発明の実施例の分配板付近の垂
直断面図である。
【0065】この図1に示されるように、本実施例の分
配シュート上原料落下状態修正装置は、合計3個の炉頂
バンカ10a 〜10c を備えた並列バンカ方式のベルレ
ス炉頂原料装入装置に取付けられている。該ベルレス炉
頂原料装入装置は、前記炉頂バンカ10a 〜10c と共
に、合計3個の流量調整ゲート12a 〜12c と、垂直
シュート17と、分配シュート16とを備えている。
又、該ベルレス炉頂原料装入装置に取付けられている前
記分配シュート上原料落下状態修正装置は、分配板20
a 〜20c と、油圧シリンダ22a 〜22c とにより構
成されている。
【0066】前記炉頂バンカ10a 〜10c のそれぞれ
の下端部には、それぞれ1個ずつ前記流量調整ゲート1
2a 〜12c が取付けられている。又、該流量調整ゲー
ト12a 〜12c それぞれにより流量調整されながら落
下する原料に対向するそれぞれの位置に、前記分配板2
0a 〜20c が設けられている。合計3個の該分配板2
0a 〜20c それぞれには、それぞれの傾動角θを変更
することができる油圧シリンダ22a 〜22c が設けら
れている。
【0067】なお、前記分配シュート16は、傾動角β
を調整することができる。又、該分配シュート16は、
調整された該傾動角βを保持した状態で旋回角αを検出
しながら所定の速度で旋回する。
【0068】なお、前記炉頂バンカ10a には鉱石Ma
が収められており、前記炉頂バンカ10b にはコークス
Mb が収められている。
【0069】図2は、前記実施例が用いられているベル
レス炉頂原料装入装置の、その垂直シュートの原料落下
口側から見たときの下面図である。
【0070】この図2に示されるように、該ベルレス炉
頂原料装入装置を下方から見ると、前記垂直シュート1
7は、中心Oを中心とする円形である。又、該垂直シュ
ート17の原料落下口17a も、該中心Oを中心とする
円形である。
【0071】前記中心Oに関して、この図2の左側を、
前記分配シュート16の旋回角αの“0°”とする。同
様に、中心Oに対して、下方を“90°”とし、右方を
“180°”とし、上方を“270°”とする。
【0072】この図2に示されるように、垂直シュート
17の上方には、破線で示される如く、合計3個の前記
炉頂バンカ10a 〜10c のそれぞれの流量調整ゲート
12a 〜12c が配置されている。即ち、前記旋回角α
=0°の方向の位置に前記流量調整ゲート12a が配置
され、前記旋回角α=120°の方向の位置に流量調整
ゲート12b が配置され、前記旋回角α=240°の方
向の位置に前記流量調整ゲート12c が配置されてい
る。
【0073】又、前記中心Oについてそれぞれの前記流
量調整ゲート12a 〜12c に対向する位置に、それぞ
れ分配板20a 〜20c が配置されている。即ち、前記
流量調整ゲート12a に対しては分配板20a が、前記
旋回角α=180°の方向の位置に配置されている。前
記流量調整ゲート12b に対しては、前記分配板20b
が前記旋回角α=300°の方向の位置に配置されてい
る。前記流量調整ゲート12c に対しては、前記分配板
20c が前記旋回角α=60°の方向の位置に配置され
ている。
【0074】又、これら分配板20a 〜20c は、円筒
状の前記原料落下口17a と同一の曲率の曲面の金属板
であり、それぞれに取付けられた前記油圧シリンダ22
a 〜22c により、前記中心Oの方向に移動し、前述の
傾動角θが設定される。即ち、例えば前記分配板20a
は、前記油圧シリンダ22a により、この図2の符号A
で示される矢印の如く作動する。
【0075】図3は、前記実施例の制御関係装置のブロ
ック図である。
【0076】この図3においては、前記分配板20a 〜
20c を動作させる油圧シリンダ22a 〜22c の動作
を制御する制御装置のブロック図が示されている。
【0077】該制御装置には、前記分配シュート16に
衝突後の前記原料Ma 、Mb の落下状態を検出する落下
状態検出手段が用いられている。本実施例の該落下状態
検出手段には、本願発明出願時には未公開である、本願
発明出願人と同一の出願人により出願された特願平3−
287141の「ベルレス高炉における分配シュート上
の原料挙動トルク演算抽出方法」が用いられている。
【0078】該原料挙動トルク演算抽出方法は、原料が
高炉内に装入される直前の、分配シュート上の原料の滞
留状態及び/又は原料の銘柄判別の解析を可能とする情
報を得るというものである。従って、該原料挙動トルク
演算抽出方法によれば、前記落下状態検出手段とするこ
とができる。
【0079】この図3に示されるように、前記分配板2
0a 〜20c の油圧シリンダ22a〜22c の制御装置
は、主に、原料挙動トルク演算装置40と、傾動ノッチ
毎分割処理装置42と、積分平均化処理装置44と、デ
ータバッファメモリ46と、位相制御処理装置48と、
炉頂シーケンス制御装置50と、演算器52とで構成さ
れている。
【0080】前記原料挙動トルク演算装置40は、前記
特開平3−287141の技術に従った演算装置であ
る。該原料挙動トルク演算装置40は、前記分配シュー
ト16を旋回させる分配シュート旋回モータ28の動力
電力等に従って、前記分配シュート16の旋回トルクの
うち、該分配シュート16上に落下する原料による旋回
トルク成分を抽出して、該分配シュート16上の原料の
状態、即ち滑降状態であるか滞留状態であるかに従った
信号を出力する。これは、前記分配シュート16上に落
下した原料が滞留すると、該滞留した原料による旋回ト
ルク増大分だけ、該分配シュート16の旋回トルクが増
大することによる。
【0081】該原料挙動トルク演算装置40が出力する
前記原料旋回トルク信号は、制御値信号PVとして前記
演算器52へ出力されると共に、前記傾動ノッチ毎分割
処理装置42へと出力される。
【0082】前記傾動ノッチ毎分割処理装置42は、前
記分配シュート16の前記傾動角βを制御する分配シュ
ート傾動モータ26に取付けられた角度検出器からの傾
動角β信号に従って、該傾動角β毎の分割処理を行う。
該傾動ノッチ毎分割処理装置42からは、分割信号が出
力される。
【0083】前記積分平均化処理装置44は、前記傾動
ノッチ毎分割処理装置42から出力される分割信号を入
力し、これを同一の前記傾動角βの期間中積分すること
により、該分割信号の平均値を求める。該積分平均化処
理装置44は平均値信号を出力する。
【0084】前記データバッファメモリ46は、前記積
分平均化処理装置44が出力する前記平均値信号と、前
記炉頂シーケンス制御装置50が出力する使用中の炉頂
バンカ10a 〜10c の種類と原料の種類に従った信号
とに従って、前記分配シュート16の傾動ノッチ毎と前
記炉頂バンカ10a 〜10c と前記原料の種類との組合
せの数毎に、前記平均値信号を記憶する。該データバッ
ファメモリ46は、制御精度を確保するため、原料装入
装置が運用されている間、収集されたデータに従って記
憶されている値を更新する。
【0085】又、該データバッファメモリ46は、各時
点での前記分配シュートの傾動ノッチと使用中の前記炉
頂バンカ10a 〜10c とに対応した、記憶している平
均値信号を前記演算器52へと、目標値信号SVとして
出力する。
【0086】前記演算器52は、前記原料挙動トルク演
算装置40が出力する制御値信号PVから、前記データ
バッファメモリ46が出力する目標値信号SVを減算し
て、この結果を前記位相制御処理装置48へと出力す
る。
【0087】前記位相制御処理装置48は、前記演算器
52の出力と、前記分配シュート16を旋回させる前記
分配シュート旋回モータ28に取付けられた該分配シュ
ート16の旋回角αを検出する検出器からの信号とに従
って、前記油圧シリンダ22a 〜22c を制御する。
【0088】前記分配シュート16は、所定の傾動角β
で旋回している。従って、固定された前記炉頂バンカ1
0a 〜10c 及び分配板20a 〜20c から該分配シュ
ート16上に落下する原料の、該分配シュート16への
衝突角度が、該分配シュート16の旋回に従って変化す
る。又、これに伴って、前記分配板20a 〜20c の傾
動角θの増減と前記分配シュート16への原料の衝突角
度の増減との関係も、該分配シュート16の旋回に従っ
て変化する。
【0089】即ち、該分配シュート16のある旋回角α
では、前記分配板20a 〜20c の傾動角θを増加させ
ると、前記分配シュート16への原料の衝突角度が増加
する。一方、前記分配シュート16のある旋回角αで
は、前記分配板20a 〜20cの傾動角θを増加させる
と、該分配シュート16への原料の衝突角度が減少す
る。
【0090】従って、前記分配シュート16の旋回角α
に従って、前記分配板20a 〜20c の傾動角θの増減
と、該分配シュート16上の原料の滑降状態や滞留状態
の変化との関係は異なってしまう。
【0091】従って、該位相制御処理装置48は、前記
演算器52の出力に従って、前記分配シュート16上の
原料の状態を変化させる際、前記分配板20a 〜20c
の傾動角θを増加させるべきか、あるいは減少させるべ
きかを、該分配シュート16の旋回角αに従って決定し
ている。
【0092】例えば、前記図2において、前記流量調整
ゲート12a から落下する原料を、前記分配板20a 及
び分配シュート16を介して原料を装入する際、該分配
シュート16の旋回角αが180°付近(詳しくは90
°〜270°)にあるときは、該分配板20a の傾動角
θを大きくすると原料は該分配シュート16上で滞留状
態となり、一方、傾動角θを小さくすると滑降状態とな
る。一方、前記分配シュート16がその旋回角αが45
°付近(詳しくは0°から90°)や315°付近(詳
しくは270°から360°)のときには、前記分配板
20a の傾動角θを大きくすると該分配シュート上で原
料は滑降状態となり、一方、該傾動角θを小さくすると
滞留状態となる。
【0093】図4は、前記実施例での経過時間に従った
挙動トルクのグラフである。
【0094】この図4において、上方のグラフでは、時
刻t に従った、前記分配シュート16の旋回角度αの変
化、及び該分配シュート16の旋回トルクのうちの該分
配シュート16上に落下する原料による挙動トルクT
(PV値)が示されている。一方、下方のグラフでは、
時刻t に従った、前記分配シュート16の旋回トルクの
うち、該分配シュート16上に落下する原料による挙動
トルクTの変化が示されている。
【0095】この図4においては、前記分配シュート1
6の傾動角βが時刻t に従って(時刻 t1 〜 t4 それぞ
れで)小さくなっていっている。又、時刻t に従って、
挙動トルクT(PV値)も挙動トルクT(SV値)も減
少している。これは、前記分配シュート16の傾動角β
が小さくなると、該分配シュート16上に落下する原料
はより滑降状態となり、その摩擦抵抗が小さくなるから
である。
【0096】又、この図4において、分配シュート16
の旋回角度αが0°(360°)付近では、前記挙動ト
ルクT(PV値)が極大値となっている。これは、炉頂
バンカ10a から分配板20a を介して落下する原料の
落下ベクルトの水平成分の方向と、このときの前記分配
シュート16の旋回方向αとが逆方向のため、該分配シ
ュート16上に原料が滞留状態となってしまうからであ
る。
【0097】本実施例では、前記分配シュート16の旋
回角α等が変化したとしても、該分配シュート16が同
一傾動角βでは前記挙動トルク(PV値)を一定値、即
ち挙動トルクT(SV値)と一致するようにしている。
【0098】これにより、該分配シュート16上の原料
の滑降状態や滞留状態は常に一定となり、又、常に一定
量の原料が該分配シュート16から落下するようにな
る。これは、前記分配板20a 〜20c に衝突して落下
する原料の落下ベクトルが常に高炉の中心下方へと向か
っていることになる。
【0099】なお、前記炉頂バンカ10a 〜10c から
落下する原料量は前記流量調整ゲート12a 〜12c に
より決定され一定である。従って、前記分配シュート1
6が一周する間に高炉に装入される総原料量Ws は一定
である。従って、この間の平均原料装入速度はWs /2
πとなり、これが前記挙動トルクT(SV値)となり、
目標値となる。
【0100】図5は、前記実施例での分配シュートの旋
回角と挙動トルクとの関係の一例のグラフである。
【0101】この図5に示される分配シュート16の旋
回中の、前記分配板20a 〜20cの傾動角θは一定と
なっている。しかしながら、この図に示されるように、
挙動トルクT(PV値)は挙動トルクT(SV値)に対
してプラスになったりマイナスになったりしている。こ
れは、前記分配板20a 〜20c の傾動角θが一定であ
っても、前記分配シュート16の旋回角度αの変化に従
って、該分配板20a〜20c から該分配シュート16
上に衝突する原料の衝突角度が変化するためである。
【0102】従って、前記傾動角θの増減と前記挙動ト
ルクT(PV値)の増減との関係は、前記旋回角αに従
って変化する。即ち、ある旋回角αの位置では、傾動角
θを増加することによって、前記挙動トルクT(PV
値)を増加させることができる。一方、ある旋回角αで
は、前記傾動角θを増加させることにより、前記挙動ト
ルクT(PV値)を減少させることができる。
【0103】以上説明した通り、本実施例によれば、並
列バンカ方式のベルレス炉頂原料装入装置に設けられた
分配シュート上原料落下状態修正装置により、原料を高
炉へ装入する際旋回する分配シュートに落下する原料の
落下状態を修正することができる。従って、該分配シュ
ート上に落下する原料の落下状態を常に一定にすること
ができ、装入後の原料分布を適切に制御することができ
る。
【0104】なお、本実施例では、円周バランスを改善
するために、前記高炉14内に装入後の原料が旋回全周
に亘ってダンプ重量が一定になるようにしているが、本
発明はこれに限定されるものではない。即ち、装入後の
原料分布を制御するものであればよく、例えば、意図的
に前記高炉14内のダンプ重量分布を所定の分布に制御
するものであってもよい。
【0105】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、原
料装入中に旋回する分配シュートに、原料が垂直に落下
しない場合にも、装入後の原料分布を適切に制御するこ
とができるという優れた効果を得ることができる。この
ため、従来敬遠されていた前記並列バンカ方式のベルレ
ス炉頂原料装入装置の欠点を解消し、この装入装置の利
用の便宜を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の分配板付近の垂直断
面図である。
【図2】図2は、前記実施例が用いられている原料装入
装置を、その垂直シュートの原料落下口側から見たとき
の下面図である。
【図3】図3は、前記実施例の制御関係装置のブロック
図である。
【図4】図4は、前記実施例での経過時間に従った挙動
トルクのグラフである。
【図5】図5は、前記実施例での分配シュートの旋回角
度と挙動トルクとの関係の一例のグラフである。
【図6】図6は、炉頂バンカが1つのベルレス炉頂原料
装入装置の説明図である。
【図7】図7は、並列バンカ方式のベルレス炉頂原料装
入装置の説明図である。
【図8】図8は、前記並列バンカ方式のベルレス炉頂原
料装入装置での装入時の、炉頂バンカからの原料落下状
態の説明図である。
【図9】図9は、前記並列バンカ方式のベルレス炉頂原
料装入装置の、原料装入時の第1説明図である。
【図10】図10は、前記並列バンカ方式のベルレス炉
頂原料装入装置の、原料装入時の第2説明図である。
【図11】図11は、前記並列バンカ方式のベルレス炉
頂原料装入装置の、分配シュートの旋回方向とダンプ重
量との関係を示す第1グラフである。
【図12】図12は、前記並列バンカ方式のベルレス炉
頂原料装入装置の平面配置図である。
【図13】図13は、前記並列バンカ方式のベルレス炉
頂原料装入装置の、分配シュートの旋回方向とダンプ重
量との関係を示す第2グラフである。
【符号の説明】
10、10a 〜10c …炉頂バンカ、 12、12a 〜12c …流量調整ゲート、 14…高炉、 16、16a 、16b …分配シュート、 17…垂直シュート、 17a …垂直シュートの原料落下口、 18…ダンプパターン、 20、20a 〜20c …分配板(分配部材)、 20h …分配板ひんじ部、 22…分配板油圧シリンダ、 24…分配シュート旋回モータ、 26…分配シュート傾動モータ、 40…原料挙動トルク演算装置、 42…傾動ノッチ毎分割処理装置、 44…積分平均化処理装置、 46…データバッファメモリ、 48…位相制御処理装置、 50…炉頂シーケンス制御装置、 52…演算器、 M…原料、 Ma …鉱石、 Mb …コークス、 m …装入速度、 S…ダンプ開始点、 E…ダンプ終了点、 α…分配シュートの旋回角、 β…分配シュートの傾動角、 γ…分配シュートへの原料の衝突角度、 ω…分配シュートの旋回角速度、 θ…分配板の傾動角、 SV…目標値、 PV…制御値。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直ベクトル成分だけでなく水平ベクトル
    成分をも有する落下ベクトルで分配シュート上に落下す
    る原料が、該落下中に衝突し、該衝突の角度を、その傾
    動角θを変更することで調整することができる分配部材
    を備え、 該分配部材の前記傾動角θを変更することで、前記衝突
    後の前記原料の落下状態を修正することを特徴とする分
    配シュート上原料落下状態修正装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、更に、 前記衝突後の前記原料の落下状態を検出する落下状態検
    出手段を備え、 検出された該落下状態に従って、前記傾動角θを修正す
    ることを特徴とする分配シュート上原料落下状態修正装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100584740B1 (ko) * 2001-12-13 2006-05-30 주식회사 포스코 용융로로의 환원철 공급조절장치
KR100605713B1 (ko) * 2001-12-22 2006-08-01 주식회사 포스코 고로용 노정 벙커
KR100891852B1 (ko) * 2002-12-13 2009-04-07 주식회사 포스코 분배판을 갖는 용융로 환원철 장입 슈트
CN104774988A (zh) * 2015-04-05 2015-07-15 新兴铸管股份有限公司 一种无料钟高炉扇形布料自动控制快速准精定位的方法
JP2016079496A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 新日鐵住金株式会社 ベルレス高炉の原料装入装置、ベルレス高炉の原料装入装置の設計方法、およびベルレス高炉の原料装入装置の製造方法

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