JP3031741B2 - 高炉のベルレス式原料装入方法 - Google Patents
高炉のベルレス式原料装入方法Info
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- JP3031741B2 JP3031741B2 JP3117150A JP11715091A JP3031741B2 JP 3031741 B2 JP3031741 B2 JP 3031741B2 JP 3117150 A JP3117150 A JP 3117150A JP 11715091 A JP11715091 A JP 11715091A JP 3031741 B2 JP3031741 B2 JP 3031741B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉のベルレス式炉頂
装入装置における炉頂バンカから原料を炉内に装入する
に際し、特定の原料を精度よく炉内の中心位置へ装入す
ることができる高炉のベルレス式原料装入方法に関する
ものである。
装入装置における炉頂バンカから原料を炉内に装入する
に際し、特定の原料を精度よく炉内の中心位置へ装入す
ることができる高炉のベルレス式原料装入方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、ベルレス方式の高炉における原
料装入の方法を示した説明図である。上記ベルレス方式
による原料装入は、炉頂バンカ10に予め収容してある原
料Mを、該バンカ10の下端部に位置する流量調整ゲート
12を通して高炉14内に設置されている分配シュート16上
に導入し、該分配シュート16を旋回させてその先端から
ダンプさせることにより炉内への原料装入が行われる。
料装入の方法を示した説明図である。上記ベルレス方式
による原料装入は、炉頂バンカ10に予め収容してある原
料Mを、該バンカ10の下端部に位置する流量調整ゲート
12を通して高炉14内に設置されている分配シュート16上
に導入し、該分配シュート16を旋回させてその先端から
ダンプさせることにより炉内への原料装入が行われる。
【0003】上記原料Mを炉内に装入するに際しては、
図3に示すダンプパターン18を設定し、分配シュート16
をその先端の軌跡が該ダンプパターン18に一致するよう
にダンプ開始点Sからダンプ終了点Eに角速度ωで旋回
させることにより、原料Mを点線で示すようなダンプ軌
跡によりダンプさせ、排出速度(ω/sec)で所定の炉
内原料分布が形成されるようにする。この炉内原料分布
を常に正確に形成させることが安定した操業を行うため
に重要な条件となる。
図3に示すダンプパターン18を設定し、分配シュート16
をその先端の軌跡が該ダンプパターン18に一致するよう
にダンプ開始点Sからダンプ終了点Eに角速度ωで旋回
させることにより、原料Mを点線で示すようなダンプ軌
跡によりダンプさせ、排出速度(ω/sec)で所定の炉
内原料分布が形成されるようにする。この炉内原料分布
を常に正確に形成させることが安定した操業を行うため
に重要な条件となる。
【0004】従来のベルレス方式の高炉における原料装
入方法によれば、図3に示すように、炉内中心位置を旋
回中心としたダンプパターンにより装入しており、炉内
の原料Mは炉壁側より炉芯へ流れ込ませることにより、
炉芯部も原料を埋没させるという方法によっていた。と
ころで高炉の炉芯部に大塊コークスを、炉周部に小塊コ
ークスを装入することにより、炉内の中心ガス流の安
定、強化が図られ、炉芯の通気、通液性を向上させるこ
とが試みられているが、前記の従来技術では炉芯部への
特定原料の装入は困難である。
入方法によれば、図3に示すように、炉内中心位置を旋
回中心としたダンプパターンにより装入しており、炉内
の原料Mは炉壁側より炉芯へ流れ込ませることにより、
炉芯部も原料を埋没させるという方法によっていた。と
ころで高炉の炉芯部に大塊コークスを、炉周部に小塊コ
ークスを装入することにより、炉内の中心ガス流の安
定、強化が図られ、炉芯の通気、通液性を向上させるこ
とが試みられているが、前記の従来技術では炉芯部への
特定原料の装入は困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のような装入法を
改善すべく、特公昭55-16203号公報では逆に炉芯側から
炉壁側に向けて行うことにより、炉芯部に特定原料を装
入することを可能ならしめているが、分配シュートから
ダンプする原料がばらつくため、炉芯部に局部的に特定
原料を装入することができず、その分布制御も精度が悪
いものであった。この改善のため、特開昭62−290809号
公報および特開昭64-65211号公報に示されるように、旋
回シュートを垂直に立てて装入を行うことが提案されて
いるが、これはいわば炉頂バンカより直接炉内にダンプ
させる方法であって、バンカより落下される原料はその
落下中の拡散により、分布精度も低下する欠点があるこ
とは変わりがなく、炉芯部に局部的に所定の原料を装入
するのが困難であった。
改善すべく、特公昭55-16203号公報では逆に炉芯側から
炉壁側に向けて行うことにより、炉芯部に特定原料を装
入することを可能ならしめているが、分配シュートから
ダンプする原料がばらつくため、炉芯部に局部的に特定
原料を装入することができず、その分布制御も精度が悪
いものであった。この改善のため、特開昭62−290809号
公報および特開昭64-65211号公報に示されるように、旋
回シュートを垂直に立てて装入を行うことが提案されて
いるが、これはいわば炉頂バンカより直接炉内にダンプ
させる方法であって、バンカより落下される原料はその
落下中の拡散により、分布精度も低下する欠点があるこ
とは変わりがなく、炉芯部に局部的に所定の原料を装入
するのが困難であった。
【0006】本発明は、前記従来技術の問題点を解消
し、分配シュートを介して特定の原料を精度よく炉内の
中心位置に装入することができる高炉のベルレス式原料
装入方法を提供することを目的とするものである。
し、分配シュートを介して特定の原料を精度よく炉内の
中心位置に装入することができる高炉のベルレス式原料
装入方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】原料を炉芯部のみに供給
させるためには、従来の分配シュート上に原料を載せて
炉内に分布させるという手法を変え、分配シュートは形
骸化させ、炉頂バンカより直接炉内へダンプさせれば炉
芯に落下させることができる。しかしながら、炉頂バン
カからの原料のダンプ方向ベクトルが常に一定でない、
即ち常に炉芯に向いておらず、ばらつくということ、ま
た、炉頂バンカの配置の個性によってある特定のダンプ
方向ベクトルとなることより、必ずしも正確に炉芯部の
みに落下させることができない。
させるためには、従来の分配シュート上に原料を載せて
炉内に分布させるという手法を変え、分配シュートは形
骸化させ、炉頂バンカより直接炉内へダンプさせれば炉
芯に落下させることができる。しかしながら、炉頂バン
カからの原料のダンプ方向ベクトルが常に一定でない、
即ち常に炉芯に向いておらず、ばらつくということ、ま
た、炉頂バンカの配置の個性によってある特定のダンプ
方向ベクトルとなることより、必ずしも正確に炉芯部の
みに落下させることができない。
【0008】本発明は、前記の点を改良するべく、種々
検討を重ねた結果により開発されたものであり、その要
旨とするところは下記の通りである。すなわち本発明
は、上部炉頂バンカに収容した原料を、下部に位置する
分配シュートにより任意に炉内に分布させることができ
る高炉のベルレス式原料装入方法において、前記分配シ
ュートの傾動角度を前記分配シュート下端が炉内断面中
心線を越える位置の角度に設定し、かつこの位置にて装
入時の旋回速度より高速で前記分配シュートをアイドル
旋回させることによって、旋回軌跡から形成される漏斗
状のガイドで装入原料を保護しながら、炉内の中心位置
へ装入することを特徴とする高炉のベルレス式原料装入
方法であり、また、上部炉頂バンカに収容した原料を、
下部に位置する分配シュートにより任意に炉内に分布さ
せることができる高炉のベルレス式原料装入方法におい
て、前記分配シュートの傾動角度を前記分配シュート下
端が炉内断面中心線を越える位置の角度に設定し、かつ
前記分配シュートの旋回角度位置を原料排出対象の炉頂
バンカからの前記原料の流出方向と同一角度に固定させ
ることによって、前記炉頂バンカから払い出される前記
原料を一旦前記分配シュートに衝突させ、炉内の中心位
置へ装入することを特徴とする高炉のベルレス式原料装
入方法である。
検討を重ねた結果により開発されたものであり、その要
旨とするところは下記の通りである。すなわち本発明
は、上部炉頂バンカに収容した原料を、下部に位置する
分配シュートにより任意に炉内に分布させることができ
る高炉のベルレス式原料装入方法において、前記分配シ
ュートの傾動角度を前記分配シュート下端が炉内断面中
心線を越える位置の角度に設定し、かつこの位置にて装
入時の旋回速度より高速で前記分配シュートをアイドル
旋回させることによって、旋回軌跡から形成される漏斗
状のガイドで装入原料を保護しながら、炉内の中心位置
へ装入することを特徴とする高炉のベルレス式原料装入
方法であり、また、上部炉頂バンカに収容した原料を、
下部に位置する分配シュートにより任意に炉内に分布さ
せることができる高炉のベルレス式原料装入方法におい
て、前記分配シュートの傾動角度を前記分配シュート下
端が炉内断面中心線を越える位置の角度に設定し、かつ
前記分配シュートの旋回角度位置を原料排出対象の炉頂
バンカからの前記原料の流出方向と同一角度に固定させ
ることによって、前記炉頂バンカから払い出される前記
原料を一旦前記分配シュートに衝突させ、炉内の中心位
置へ装入することを特徴とする高炉のベルレス式原料装
入方法である。
【0009】
【作 用】原料を炉芯部のみに供給するためには、ベル
レス式高炉における分配シュート16上に一旦原料を載せ
て、分配シュート16上を滑行させ、図3に示す規定のダ
ンプパターン18に従って炉内へ分布するという手法を変
え、発想の転換により、分配シュート16は形骸化させ、
炉頂バンカより直接炉内へダンプさせれば炉芯に落下さ
せることができる。
レス式高炉における分配シュート16上に一旦原料を載せ
て、分配シュート16上を滑行させ、図3に示す規定のダ
ンプパターン18に従って炉内へ分布するという手法を変
え、発想の転換により、分配シュート16は形骸化させ、
炉頂バンカより直接炉内へダンプさせれば炉芯に落下さ
せることができる。
【0010】しかしながら、第1の問題として、図1に
示すように、炉頂バンカ10より原料Mを流量調整ゲート
12の開動作により炉内へダンプさせると、原料Mはその
落下させる過程において、点線矢印cに示すように飛
散、分散して炉内中心部20上に落下集積することなく、
バラツキが生じて大きく同心円上の周辺に拡散堆積する
ことになる。
示すように、炉頂バンカ10より原料Mを流量調整ゲート
12の開動作により炉内へダンプさせると、原料Mはその
落下させる過程において、点線矢印cに示すように飛
散、分散して炉内中心部20上に落下集積することなく、
バラツキが生じて大きく同心円上の周辺に拡散堆積する
ことになる。
【0011】また第2の問題として、図2に示すよう
に、並列型の複数の炉頂バンカ10の配置方式を採った場
合に生ずることであるが、炉頂バンカ10の配置の個性に
よって原料のフローベクトルはある特定のダンプ方向ベ
クトルとなることにより、分配シュート16を単に形骸化
させただけなら、図2の点線のように落下して炉内中心
部20より大きく外れた位置に落下堆積することになる。
に、並列型の複数の炉頂バンカ10の配置方式を採った場
合に生ずることであるが、炉頂バンカ10の配置の個性に
よって原料のフローベクトルはある特定のダンプ方向ベ
クトルとなることにより、分配シュート16を単に形骸化
させただけなら、図2の点線のように落下して炉内中心
部20より大きく外れた位置に落下堆積することになる。
【0012】そこで第1の問題に対しては、第1の発明
として、図1に示すように、分配シュート16を従来の傾
動位置とは大きくオーバーランさせた位置に設定して、
この位置にてアイドル旋回させる。そうすると、落下原
料はこの分配シュート16の筒状から下端が絞り形状の、
言わば漏斗状のガイド役により飛散、分散を抑制され、
かつ中心部に集積されて、炉内中心部20へ落下堆積する
ことができる。この時旋回動作は通常の旋回速度より大
きくして、上記効果をより促進させている。
として、図1に示すように、分配シュート16を従来の傾
動位置とは大きくオーバーランさせた位置に設定して、
この位置にてアイドル旋回させる。そうすると、落下原
料はこの分配シュート16の筒状から下端が絞り形状の、
言わば漏斗状のガイド役により飛散、分散を抑制され、
かつ中心部に集積されて、炉内中心部20へ落下堆積する
ことができる。この時旋回動作は通常の旋回速度より大
きくして、上記効果をより促進させている。
【0013】次に第2の問題に対しては、第2の発明と
して、図2に示すように、分配シュート16の従来の傾動
位置とは大きくオーバーランさせた位置に設定して、か
つ旋回角度位置を上部の原料排出対象の炉頂バンカ10と
同一角度に固定設定させることによって、原料Mを炉内
へ落下させる過程にて分配シュート16に衝突反射させ、
原料Mを炉内中心部20へ誘導させることができる。勿論
のことながら、ベル式のムーバブルアーマーと同様に、
傾動角度位置の適切なる設定運用が重要である。
して、図2に示すように、分配シュート16の従来の傾動
位置とは大きくオーバーランさせた位置に設定して、か
つ旋回角度位置を上部の原料排出対象の炉頂バンカ10と
同一角度に固定設定させることによって、原料Mを炉内
へ落下させる過程にて分配シュート16に衝突反射させ、
原料Mを炉内中心部20へ誘導させることができる。勿論
のことながら、ベル式のムーバブルアーマーと同様に、
傾動角度位置の適切なる設定運用が重要である。
【0014】すなわち本発明では、図1に示すように、
高炉軸芯に単一のホッパ(バンカ)を有する場合は、そ
の落下中の原料の拡散を防止するため旋回(分配)シュ
ートを高速で旋回させ、そのシュートが案内筒になるよ
うな状況下で炉内装入を実現する。また図2に示すよう
に、複数の炉頂バンカ10を有するものの場合は、バンカ
下の集合ホッパ22で落下原料に偏りが発生する。すなわ
ち、左方のバンカで原料を切出すと集合ホッパ22側で切
出し方向と逆方向に向かう流れが形成され、図2中に示
すように左方に向いた偏流を生じる。これが右方炉頂バ
ンカ10であれば右方に向く偏流となる。従って、第2の
発明では、この偏流を解消させるため分配シュート16の
位置をその偏流方向に制御し、この分配シュート16で一
旦受けて落下させることにより中心部に案内して装入す
る。
高炉軸芯に単一のホッパ(バンカ)を有する場合は、そ
の落下中の原料の拡散を防止するため旋回(分配)シュ
ートを高速で旋回させ、そのシュートが案内筒になるよ
うな状況下で炉内装入を実現する。また図2に示すよう
に、複数の炉頂バンカ10を有するものの場合は、バンカ
下の集合ホッパ22で落下原料に偏りが発生する。すなわ
ち、左方のバンカで原料を切出すと集合ホッパ22側で切
出し方向と逆方向に向かう流れが形成され、図2中に示
すように左方に向いた偏流を生じる。これが右方炉頂バ
ンカ10であれば右方に向く偏流となる。従って、第2の
発明では、この偏流を解消させるため分配シュート16の
位置をその偏流方向に制御し、この分配シュート16で一
旦受けて落下させることにより中心部に案内して装入す
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は第1の発明の構成とその作用を共に
示す概略断面図である。図1に示すように、炉頂バンカ
10内の原料Mを高炉14の中心部に装入するに先立って、
分配シュート16は傾動位置制御装置30で制御される傾動
電動機31により駆動される。このとき傾動角度検出器32
によって規定位置aを検出したら、傾動位置制御装置30
は停止指令を傾動電動機31に与え傾動を停止する。この
傾動規定位置aは、分配シュート16の先端の下端位置が
炉内断面中心線を越えた位置で、従来操業位置より大幅
にオーバーランした位置である。本発明の実施例では、
約12°で運用している。
に説明する。図1は第1の発明の構成とその作用を共に
示す概略断面図である。図1に示すように、炉頂バンカ
10内の原料Mを高炉14の中心部に装入するに先立って、
分配シュート16は傾動位置制御装置30で制御される傾動
電動機31により駆動される。このとき傾動角度検出器32
によって規定位置aを検出したら、傾動位置制御装置30
は停止指令を傾動電動機31に与え傾動を停止する。この
傾動規定位置aは、分配シュート16の先端の下端位置が
炉内断面中心線を越えた位置で、従来操業位置より大幅
にオーバーランした位置である。本発明の実施例では、
約12°で運用している。
【0016】次に、旋回位置制御装置33より分配シュー
ト16の旋回電動機34を高速で旋回回転させる。本発明の
実施例では、高速の限界である従来操業スピードの約 1
20%で運用している。このような状態になった段階で、
原料Mは流量調整ゲート12が流量調整ゲート制御装置36
により開けられることで、落下し始め、炉内への落下に
従って漏斗状の分配シュート16の旋回軌跡をガイドとし
て炉内中心部20へ局所的に集積堆積される。分配シュー
ト16の旋回方向は正転でも逆転でもよい。炉頂シーケン
ス制御装置37は、上述の傾動位置制御装置30、旋回位置
制御装置33、流量調整ゲート制御装置36及びその他を含
めて一連の制御を司るものである。
ト16の旋回電動機34を高速で旋回回転させる。本発明の
実施例では、高速の限界である従来操業スピードの約 1
20%で運用している。このような状態になった段階で、
原料Mは流量調整ゲート12が流量調整ゲート制御装置36
により開けられることで、落下し始め、炉内への落下に
従って漏斗状の分配シュート16の旋回軌跡をガイドとし
て炉内中心部20へ局所的に集積堆積される。分配シュー
ト16の旋回方向は正転でも逆転でもよい。炉頂シーケン
ス制御装置37は、上述の傾動位置制御装置30、旋回位置
制御装置33、流量調整ゲート制御装置36及びその他を含
めて一連の制御を司るものである。
【0017】図2は第2の発明の構成をその作用を共に
示す概略断面図である。原料Mの中心装入に先立って、
分配シュート16は旋回位置制御装置33で制御される旋回
電動機34により駆動される。旋回角度検出器35によって
規定位置を検出したら、旋回位置制御装置33は停止指令
を旋回電動機34に与え停止する。この規定位置は原料M
を落下する対象の炉頂バンカ10と同一方向である。例え
ば、対象の炉頂バンカ10が炉頂上方より見て 240°方向
ならば、旋回規定位置も 240°とする。次に傾動位置制
御装置30によって傾動電動機31が駆動される。傾動角度
検出器32によって規定位置bを検出したなら、傾動位置
制御装置30は停止指令を傾動電動機31に与え停止する。
この傾動規定位置bは、分配シュート16の先端の下端位
置が炉内断面中心線を越えた位置で従来操業位置より大
幅にオーバーランした位置である。
示す概略断面図である。原料Mの中心装入に先立って、
分配シュート16は旋回位置制御装置33で制御される旋回
電動機34により駆動される。旋回角度検出器35によって
規定位置を検出したら、旋回位置制御装置33は停止指令
を旋回電動機34に与え停止する。この規定位置は原料M
を落下する対象の炉頂バンカ10と同一方向である。例え
ば、対象の炉頂バンカ10が炉頂上方より見て 240°方向
ならば、旋回規定位置も 240°とする。次に傾動位置制
御装置30によって傾動電動機31が駆動される。傾動角度
検出器32によって規定位置bを検出したなら、傾動位置
制御装置30は停止指令を傾動電動機31に与え停止する。
この傾動規定位置bは、分配シュート16の先端の下端位
置が炉内断面中心線を越えた位置で従来操業位置より大
幅にオーバーランした位置である。
【0018】このような状態になった段階で、原料Mは
流量調整ゲート12を流量調整ゲート制御装置36により開
けることで炉内への落下軌跡を描くことになる。図2の
例では、まず炉頂バンカ10の対角方向である60°方向
(= 240°+ 180°)に向かって流れ出し、次に集合ホ
ッパ22に衝突して 240°方向に向かって落下し、炉内落
下の最終段階にて 240°位置に配置された分配シュート
16により衝突、次いで方向転換されて、この後炉内中心
部20へ集積堆積される。以上の説明から明らかなよう
に、傾動規定角度bは重要な意味を持っており、確実に
原料が炉内中心部20に向く角度としなければならない。
本発明では約10°にて運用している。
流量調整ゲート12を流量調整ゲート制御装置36により開
けることで炉内への落下軌跡を描くことになる。図2の
例では、まず炉頂バンカ10の対角方向である60°方向
(= 240°+ 180°)に向かって流れ出し、次に集合ホ
ッパ22に衝突して 240°方向に向かって落下し、炉内落
下の最終段階にて 240°位置に配置された分配シュート
16により衝突、次いで方向転換されて、この後炉内中心
部20へ集積堆積される。以上の説明から明らかなよう
に、傾動規定角度bは重要な意味を持っており、確実に
原料が炉内中心部20に向く角度としなければならない。
本発明では約10°にて運用している。
【0019】なお旋回角度規定位置については、本発明
では炉頂バンカ10と同一方向としているが、炉頂バンカ
10と分配シュート16間の上・下位置関係、およびその間
の炉頂装入装置の構造によっては対角方向となることも
ある。炉頂シーケンス制御装置37は、上述の傾動位置制
御装置30、旋回位置制御装置33、流量調整ゲート制御装
置36、およびその他を含めて一連の制御を司るものであ
る。
では炉頂バンカ10と同一方向としているが、炉頂バンカ
10と分配シュート16間の上・下位置関係、およびその間
の炉頂装入装置の構造によっては対角方向となることも
ある。炉頂シーケンス制御装置37は、上述の傾動位置制
御装置30、旋回位置制御装置33、流量調整ゲート制御装
置36、およびその他を含めて一連の制御を司るものであ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分配シュートの傾動角度を分配シュート下端が炉内断面
中心線を越える位置の角度に設定し、かつこの位置にて
アイドル旋回させることによって、言わば分配シュート
を筒状のガイド役として旋回させておいて、この中を原
料が周辺に飛散させないようにして炉芯部のみに落下さ
せることができる。
分配シュートの傾動角度を分配シュート下端が炉内断面
中心線を越える位置の角度に設定し、かつこの位置にて
アイドル旋回させることによって、言わば分配シュート
を筒状のガイド役として旋回させておいて、この中を原
料が周辺に飛散させないようにして炉芯部のみに落下さ
せることができる。
【0021】また、分配シュートの傾動角度を分配シュ
ート下端が炉内断面中心線を越える位置の角度に設定
し、かつ分配シュートの旋回角度位置を原料排出対象の
炉頂バンカからの原料の流出方向と同一角度に固定させ
ることによって、即ちこれはベル式高炉のムーバブルア
ーマーと同様の働きをさせることによって炉頂バンカの
配置位置による偏流発生を抑制して、原料を炉芯へ誘導
させることができる。
ート下端が炉内断面中心線を越える位置の角度に設定
し、かつ分配シュートの旋回角度位置を原料排出対象の
炉頂バンカからの原料の流出方向と同一角度に固定させ
ることによって、即ちこれはベル式高炉のムーバブルア
ーマーと同様の働きをさせることによって炉頂バンカの
配置位置による偏流発生を抑制して、原料を炉芯へ誘導
させることができる。
【0022】このようにして、ベルレス方式の高炉に容
易に精度よく、かつ確実に炉芯部に所定の原料を装入す
ることができ、これにより、例えば大塊コークス、大塊
鉱石を炉内中心部へ堆積させ、炉内断面中心部の活性化
およびガス流強化を図ることができる。
易に精度よく、かつ確実に炉芯部に所定の原料を装入す
ることができ、これにより、例えば大塊コークス、大塊
鉱石を炉内中心部へ堆積させ、炉内断面中心部の活性化
およびガス流強化を図ることができる。
【図1】本発明の構成を示す概略断面図である。
【図2】本発明の他の構成を示す概略断面図である。
【図3】従来の構成を原料のダンプパターンの平面図と
共に示す概略断面図である。
共に示す概略断面図である。
10 炉頂バンカ 12 流量調整ゲート 14 高炉 16 分配シュート 18 ダンプパターン 20 炉内中心部 22 集合ホッパ 30 傾動位置制御装置 31 傾動電動機 32 傾動角度検出器 33 旋回位置制御装置 34 旋回電動機 35 旋回角度検出器 36 流量調整ゲート制御装置 37 炉頂シーケンス制御装置
Claims (2)
- 【請求項1】 上部炉頂バンカに収容した原料を、下部
に位置する分配シュートにより任意に炉内に分布させる
ことができる高炉のベルレス式原料装入方法において、
前記分配シュートの傾動角度を前記分配シュート下端が
炉内断面中心線を越える位置の角度に設定し、かつこの
位置にて装入時の旋回速度より高速で前記分配シュート
をアイドル旋回させることによって、旋回軌跡から形成
される漏斗状のガイドで装入原料を保護しながら、炉内
の中心位置へ装入することを特徴とする高炉のベルレス
式原料装入方法。 - 【請求項2】 上部炉頂バンカに収容した原料を、下部
に位置する分配シュートにより任意に炉内に分布させる
ことができる高炉のベルレス式原料装入方法において、
前記分配シュートの傾動角度を前記分配シュート下端が
炉内断面中心線を越える位置の角度に設定し、かつ前記
分配シュートの旋回角度位置を原料排出対象の炉頂バン
カからの前記原料の流出方向と同一角度に固定させるこ
とによって、前記炉頂バンカから払い出される前記原料
を一旦前記分配シュートに衝突させ、炉内の中心位置へ
装入することを特徴とする高炉のベルレス式原料装入方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3117150A JP3031741B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 高炉のベルレス式原料装入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3117150A JP3031741B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 高炉のベルレス式原料装入方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04346609A JPH04346609A (ja) | 1992-12-02 |
JP3031741B2 true JP3031741B2 (ja) | 2000-04-10 |
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ID=14704701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3117150A Expired - Fee Related JP3031741B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 高炉のベルレス式原料装入方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3031741B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6190758B1 (en) | 1995-05-02 | 2001-02-20 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Nonwoven-film laminates |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030042984A (ko) * | 2001-11-26 | 2003-06-02 | 주식회사 포스코 | 고로 조업시 중심 코크스 장입 방법 |
-
1991
- 1991-05-22 JP JP3117150A patent/JP3031741B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6190758B1 (en) | 1995-05-02 | 2001-02-20 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Nonwoven-film laminates |
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Publication number | Publication date |
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