JPH05195028A - 装入物分布制御装置 - Google Patents

装入物分布制御装置

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Publication number
JPH05195028A
JPH05195028A JP2563392A JP2563392A JPH05195028A JP H05195028 A JPH05195028 A JP H05195028A JP 2563392 A JP2563392 A JP 2563392A JP 2563392 A JP2563392 A JP 2563392A JP H05195028 A JPH05195028 A JP H05195028A
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JP
Japan
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raw material
turning
distribution chute
distribution
chute
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Application number
JP2563392A
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English (en)
Inventor
Shuichi Taniyoshi
修一 谷吉
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH05195028A publication Critical patent/JPH05195028A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料装入中に旋回する分配シュートに、原料
が垂直に落下しない場合にも、装入後の原料分布を適切
に制御する。 【構成】 炉頂バンカ10は、分配シュート16に対し
て、この図でやや左側に位置している。従って、該炉頂
バンカ10の原料Mは該分配シュート16に垂直には落
下しないため、装入後の原料分布が不均一になってしま
う。旋回角度検出器23は、旋回する分配シュートの旋
回方向を検出して、旋回方向信号Sαを出力する。旋回
速度関数発生器22は、前記分配シュート16の旋回方
向毎の該分配シュート16の旋回速度パターンを備えて
おり、前記旋回方向信号Sαに従って、旋回速度基準信
号Sa を出力する。前記分配シュート16の旋回速度を
前記旋回速度基準信号Sa に従って制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回する分配シュート
を用いて原料を装入する際、該分配シュートに原料が垂
直に落下しない場合にも、装入後の原料分布を適切に制
御することができる装入物分布制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原料の高炉内への装入には、近年、高炉
内の装入物分布制御の柔軟性と正確性から、ベルレス炉
頂原料装入装置が多く用いられている。
【0003】図3は、炉頂バンカが1つのベルレス炉頂
原料装入装置の説明図である。
【0004】この図3において、炉頂バンカ10に予め
収容されている原料Mの高炉14への装入の際には、ま
ず、該炉頂バンカ10の下端部に位置する流量調整ゲー
ト12を所定の開度まで開く。これに伴って、前記原料
Mは、所定の原料装入速度mで分配シュート16上に落
下するようになる。
【0005】該分配シュート16は、所定の傾動角θを
保持しながら、所定の旋回速度Vで旋回する。この分配
シュート16の傾動角θは、該分配シュート16の旋回
に伴って段階的に小さくされる。
【0006】このため、該分配シュート16の先端の軌
跡は、この図3に示される、ダンプ開始点Sからダンプ
終了点Eに至るダンプパターン18のようになる。又、
該分配シュート16の先端がこのような軌跡を描くこと
により、前記原料Mを前記高炉14内に所定の分布で装
入することができる。
【0007】前記高炉14内のこのような装入物分布
は、該図3に装入速度m のグラフで示されるダンプ軌跡
の通りである。又、このような装入物分布は、例えば高
炉の操業を安定に行うためには重要な要件となってい
る。
【0008】図4は、センタフィード方式のベルレス炉
頂原料装入装置の説明図である。
【0009】この図4に示されるセンタフィード方式の
ベルレス炉頂原料装入装置は、分配シュート16に垂直
に落下する原料Mを、該分配シュート16を前記図3を
用いて前述したように旋回しながら、高炉14の中の円
周平面上にダンプするというものである。
【0010】原料Mは、このように前記分配シュート1
6に垂直に落下するため、前記炉頂バンカ10からの原
料Mの排出速度に従って、該原料Mは、前記分配シュー
ト16から前記高炉14内に、前記排出速度とほぼ同一
の安定したダンプ速度で均一に装入することができる。
【0011】従って、このようなセンタフィード方式の
ベルレス炉頂原料装入装置は、円周バランスの非常に良
い装入物分布を形成することができる。このため、近年
では、ベルレス炉頂原料装入装置として、このセンタフ
ィード方式のものを採用することが主流となりつつあ
る。
【0012】例えば、特公平01−46791では、こ
のようなセンタフィード方式のベルレス炉頂原料装入装
置に関する技術が開示されている。
【0013】図5は、並列バンカ方式のベルレス炉頂原
料装入装置の説明図である。
【0014】この図5に示されるように、並列バンカ方
式のベルレス炉頂原料装入装置は、複数の炉頂バンカ1
0a 、10b を有している。このため、該原料装入装置
は、複数の異なる原料Ma 、Mb を、前記分配シュート
16を介して、前記高炉14に装入することができると
いう特徴を有している。
【0015】例えば、特開昭60−208404では、
複数個の装入ホッパ、混合装置付集合ホッパ、垂直シュ
ートと順次に経て旋回シュートにより装入する多量の細
粒鉱石を装入原料の一部に使う高炉原料装入方法に関す
る技術が開示されている。この特開昭60−20840
4では、まず、前記各ホッパから、細粒鉱石とそれとは
別に貯蔵されるコークスとを、細粒鉱石中に10重量%
以上のコークスが含まれるような割合で、上記集合ホッ
パ内に切り出して均一に混合する。この後、それらの混
合物を垂直シュートを経て旋回シュートにより、炉中心
から炉壁方向への無次元半径の値が0.5〜0.85を
示す位置に装入するという技術が開示されている。
【0016】この特開昭60−208404で開示され
ている技術によれば、細粒鉱石を多量に使用しても、炉
内通気性の阻害を防止することができ、細粒鉱石を塊成
化するための処理を軽減することができ、銑鉄コストの
低減及び高炉の安定操業を達成することができる。
【0017】又、特開昭62−50402では、複数の
ホッパと、各ホッパの払い出し口下にある単一のシュー
トと、当該シュートの下方に設けられた旋回シュートを
有する旋回シュート式炉頂装入装置を用いた高炉への原
料装入方法に関する技術が開示されている。この特開昭
62−50402では、前記複数のホッパを、1若しく
は2基の主原料ホッパと複数の少量原料用ホッパとで構
成し、前記少量原料用の各ホッパに開度調整機能を備え
たゲートを設ける。又、前記少量原料用ホッパからの原
料の払い出しにおいては、前記旋回シュートが炉内を整
数倍回転中に規定量の切り出しが完了する如く、前記ホ
ッパゲートの開度を制御し、このようにしながら少量原
料を炉内に装入するという技術が開示されている。
【0018】この特開昭62−50402で開示されて
いる技術によれば、高価で複雑な装置を用いることな
く、主原料に比べて少量の原料を、炉内円周方向に均一
に装入することができる。
【0019】又、特開昭63−100113では、高炉
炉頂に、原料を高炉内に任意に供給可能なホッパを少な
くとも3基設けた高炉のベルレス装入装置に関する技術
が開示されている。
【0020】この特開昭63−100113で開示され
ている技術によれば、多銘柄の鉱石やコークス等を目的
に応じて任意に装入することができ、高炉内の装入物や
ガス流量分布を所望に制御することができる。
【0021】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、前述の
センタフィード方式のベルレス炉頂原料装入装置におい
ては、炉頂バンカを1つのみしか備えていないために、
複数銘柄の原料を高炉に装入することが非常に困難であ
るという問題がある。
【0022】又、前記並列バンカ方式のベルレス炉頂原
料装入装置においては、高炉内の装入物分布が不均一に
なってしまうという問題がある。これは、高炉内の装入
物の円周上のバランス分布が不均一になってしまうとい
うものである。
【0023】図6は、前記並列バンカ方式のベルレス炉
頂原料装入装置の、装入物分布状況の説明図である。
【0024】この図6に示されるように、並列バンカ方
式のベルレス炉頂原料装入装置において、前記分配シュ
ート16上方に並べられた複数の炉頂バンカ10a 及び
10b それぞれは、ある程度の大きさを有しているた
め、全ての炉頂バンカ10a 、10b の排出口が前記分
配シュート16の真上に位置するというものではない。
【0025】従って、これら炉頂バンカ10a や10b
から、前記分配シュート16に落下する原料Ma やMb
は、垂直に落下するというものではない。
【0026】このため、原料Mの前記炉頂バンカ10a
あるいは10b からの排出速度が均一であっても、前記
分配シュート16の旋回方向が異なると、前記高炉14
に装入される原料の原料装入速度m がばらついてしま
う。このように、原料装入速度m がばらついてしまう
と、高炉内の装入物分布も不均一になってしまう。
【0027】図7は、前記並列バンカ方式のベルレス炉
頂原料装入装置の平面配置図である。
【0028】この図7は、前記図6の上部より平面的に
透視した平面図となっている。この図7において、分配
シュート16a 、16b は、高炉14の中心を回転軸と
して旋回する。なお、符号16a (実線)は、前記分配
シュートがこの図7において右方に向いているときを示
す。又、符号16b (破線)は、前記分配シュートがこ
の図7において左方に向いているときを示す。
【0029】又、前記高炉14の上方には、合計2個の
炉頂バンカ10a 、10b が配置されている。
【0030】この図7において、左側の前記炉頂バンカ
10a から前記原料Mを前記高炉14に装入することを
例として、前述の高炉内の装入物の円周バランス分布の
不均一について説明する。
【0031】まず、前記図7の符号16a (実線)に示
されるように、前記分配シュートがこの図7において右
側を向いている場合は、次の通りである。
【0032】前記炉頂バンカ10a から排出された前記
原料Mは、前記分配シュート16aに向かうべく、右方
向への速度ベクトル成分を有する原料落下速度ベクトル
a で落下する。このとき、前記分配シュート16a は右
方を向いているので、前記原料落下速度ベクトルa の前
記原料Mは、該分配シュート16a を滑降して速度を速
め、原料落下速度ベクトルb で前記高炉14内へと装入
される。
【0033】一方、この図7の符号16b (破線)で示
される方向に、即ち、左側に前記分配シュートが向いて
いるときは、次の通りである。
【0034】前記炉頂バンカ10a からは前記原料M
は、原料落下速度ベクトルa で該分配シュート16b 上
に落下する。しかしながら、該分配シュート16b の方
向は該原料落下速度ベクトルa の水平方向の速度ベクト
ル成分とは逆方向となっているため、該原料Mの落下速
度は減速され、原料落下速度ベクトルc となる。即ち、
原料Mは、一時的に該分配シュート16b 上で滞留する
ような状態を呈した後、該原料落下速度ベクトルc で前
記高炉14内へと装入される。
【0035】以上説明した通り、同じ前記炉頂バンカ1
0a から前記高炉14へと原料を装入する場合であって
も、前記分配シュートが符号16b (破線)で示される
方向を向いている場合の方が、符号16a (実線)で示
される方向を向いている場合に比べ、前記高炉14内へ
の原料Mのダンプ重量Wが低下する。
【0036】図8は、前記並列バンカ方式のベルレス炉
頂原料装入装置の、分配シュートの旋回方向とダンプ重
量との関係を示すグラフである。
【0037】この図8のグラフでは、前記炉頂バンカ1
0a から、原料Mを装入しているときの様子が示されて
いる。
【0038】又、このグラフは、発明者の実験データに
よるものである。
【0039】この図8において、“α”は分配シュート
の旋回方向を示す旋回角度である。又、“W”は前記高
炉14に装入される前記原料Mのダンプ重量である。
又、前記旋回角度αが“0°”の位置は、前記図7にお
いて前記分配シュートが符号16b (破線)を向いてい
る位置である。
【0040】この図8において、実線a は、旋回速度V
で前記分配シュート16が正転(時計回り)していると
きの、旋回角度αとダンプ重量Wとの関係を示してい
る。
【0041】この実線a において、ダンプ重量Wが最小
点となる位置が“0°”とならずに、若干プラス方向に
ずれているのは、前記旋回速度Vによる影響、即ち前記
図7の旋回速度ベクトルd が加味されているためであ
る。又、この最小点の後、比較的速くダンプ重量Wが立
上がっているのは、前記分配シュート16に一時的に滞
留していた原料Mが吐き出されるためである。この後、
旋回角度αが“180°”の付近の比較的早い時期か
ら、プラス方向に旋回するにつれて前記ダンプ重量Wは
徐々に下降する。従って、旋回角度αとダンプ重量Wと
の関係は、該旋回角度αが“0°”の位置を中心とした
線対称なグラフとはならない。
【0042】一方、この図8において、破線b は、旋回
速度Vで前記分配シュート16が逆転(反時計回り)し
ているときの、前記旋回角度αと前記ダンプ重量Wとの
関係を示している。該破線b は、ほぼ、前記実線a を、
前記旋回角度αの“0°”の位置を中心とした鏡像関係
となっている。
【0043】なお、この図8の一点鎖線c は、前記セン
タフィード方式のベルレス炉頂原料装入装置での、旋回
角度αとダンプ重量Wとの関係を示している。
【0044】以上説明した通り、並列バンカ方式のベル
レス炉頂原料装入装置には、前記高炉14に装入された
原料Mの、特に円周方向の、装入物分布にアンバランス
が生じてしまうという問題がある。このようなアンバラ
ンスは、前記高炉14内への原料Mの装入が繰り返さ
れ、該高炉14内に前記原料Mが堆積するにつれ助長さ
れるようになってしまう。
【0045】又、このようなアンバランスは、それぞれ
の原料が蓄えられている炉頂バンカそれぞれの位置によ
って、ダンプ重量Wの最大位置や最小位置が異なる。従
って、複数の原料を異なる炉頂バンカから前記高炉14
へ装入し、該高炉14内に堆積されていくにつれ、原料
の種類間の比率、例えば鉱石とコークスとの比率がアン
バランスとなってしまう。
【0046】このような円周方向のアンバランスは、高
炉操業にとって甚だしく悪影響を及ぼし、大きな問題と
なっている。例えば、荷下しの不安定、ガス流分布の不
安定による炉況の不調を来し、又、羽口の溶損事故の要
因となってしまう。
【0047】なお、前記特開昭60−208404で
は、前記分配シュート16上に混合装置を装備した集合
ホッパを有している。前記特開昭62−50402で
は、前記分配シュート上に、原料を一時保持することが
できる固定シュートを備えている。このような集合ホッ
パや固定シュートによれば、前述のような高炉内に装入
された原料の円周方向のアンバランスの問題を軽減する
ことができる。しかしながら、これは完全にアンバラン
スを防ぐというものではない。又、このような集合ホッ
パや固定シュートを配置することはコスト面や設備配置
容積等において問題がある。
【0048】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、原料装入中に旋回する分配シュート
に、原料が垂直に落下しない場合にも、装入後の原料分
布を適切に制御することができる装入物分布制御装置を
提供することを目的とする。このような装入物分布制御
装置によれば、複数銘柄の原料を容易に高炉へ比較的容
易に装入することができる等の利点を有する前記並列バ
ンカ方式のベルレス炉頂原料装入装置の利用を促進する
ことができる。
【0049】
【課題を解決するための手段】本発明は、旋回する分配
シュートの旋回方向を検出して、旋回方向信号を出力す
る旋回角度検出器と、前記分配シュートの旋回方向毎の
該分配シュートの旋回速度パターンを備えており、前記
旋回方向信号に従って、旋回速度基準信号を出力する旋
回速度関数発生器とを備え、前記分配シュートの旋回速
度を前記旋回速度基準信号に従って制御することによ
り、前記課題を達成したものである。
【0050】又、分配シュート上の原料の装入状態を検
出する装入状態検出手段と、該装入状態に従って、前記
旋回速度基準信号を補正して、旋回速度信号を出力する
旋回速度補正手段とを備え、前記分配シュートの旋回速
度を前記旋回速度信号に従って制御することにより、同
じく前記課題を達成したものである。
【0051】
【作用】本発明は、前記図8のグラフに示される実験デ
ータ等を得て、前述のような高炉に装入される原料の円
周方向のアンバランスの詳細な状況を解析してなされた
ものである。又、このような円周方向のアンバランスを
防ぐための装入物分布制御装置としての構成を見出して
なされたものである。
【0052】本発明の主要な構成要素は、旋回角度検出
器と、旋回速度関数発生器である。
【0053】前記旋回角度検出器は、旋回する前記分配
シュートの旋回方向を検出して、旋回方向信号を出力す
るものである。即ち、該旋回角度検出器は、前記旋回角
度αに従った旋回方向信号を出力する。
【0054】前記旋回速度関数発生器は、前記分配シュ
ートの旋回方向毎の該分配シュートの旋回速度パターン
を備えており、前記旋回角度検出器が出力する前記旋回
方向信号に従って、旋回速度基準信号を出力する。該旋
回速度関数発生器が備えている前記旋回速度パターン
は、前記図8のグラフで示された実験データ等に従った
ものであり、例えば、後述する図2の旋回角度αと旋回
速度Vとの関係等である。
【0055】前記分配シュートから前記高炉内に装入さ
れるダンプ重量Wは、該分配シュートから該高炉へ落下
する原料の原料装入速度m に比例する。この原料装入速
度mは、単位時間当りに高炉へ落下する原料の重量であ
る。
【0056】又、前記タンプ重量Wは、前記分配シュー
トの旋回速度Vに反比例する。即ち、同一の前記原料装
入速度m であっても、該分配シュートの旋回速度Vが速
く、前記高炉内のそれぞれの個所を素早く通過する場合
には、前記ダンプ重量Wは減少する。
【0057】前述のように、並列バンカ方式のベルレス
炉頂原料装入装置においては、原料が蓄えられている炉
頂バンカの位置によって、分配シュートの旋回角度αに
従って前記原料装入速度m が変動してしまう。
【0058】本発明では、前記高炉内に装入される前記
ダンプ重量Wを均一にするため、前記原料装入速度m の
変動に従って前記分配シュートの旋回速度Vを制御する
ようにしている。
【0059】本発明では、このため、該旋回速度Vを、
前記分配シュートの旋回角度αに従って制御している。
この旋回角度αに従った旋回速度Vを制御するための旋
回速度基準信号は、前述のように、旋回速度関数発生器
に備えられた旋回速度パターンによる。
【0060】このような本発明の構成によれば、前記分
配シュートから前記高炉に落下する原料の前記原料装入
速度m が変化しても、前記ダンプ重量Wを均一にするこ
とができ、装入後の原料分布を適切に制御することがで
きる。
【0061】なお、前述の原料装入速度m を直接検出す
ることには様々な問題がある。しかしながら、このよう
な諸問題を解決するべく、該原料装入速度m を検出する
ための様々な技術も開示されている。又、該原料装入速
度m を直接検出できないとしても、該原料の装入状態の
検出、例えば、前記原料装入速度m が速いか遅いか程度
の検出を行うことができれば、これに従って前記旋回速
度Vをフィードバック制御してもよい。
【0062】例えば、本願発明出願時には未公開であ
る、本願発明者による特願平3−287141によれ
ば、原料が高炉内にダンプされる直前の、分配シュート
上の原料の滞留状態及び/又は原料の銘柄判別の解析を
可能とする情報を得ることができる。従って、前記装入
状態検出を行うことができる。
【0063】従って、本発明はこれに限定されるもので
はないが、前記装入状態検出を行う手段と、該装入状態
に従って、前記旋回速度基準信号を補正して、旋回速度
信号を出力する旋回速度補正手段とを備えてもよい。こ
の場合、前記分配シュートの旋回速度を前記旋回速度信
号に従って制御する。このように装入状態を検出して前
記分配シュートの旋回速度を制御するようにすることに
よって、高炉に装入後の原料分布をより適切に制御する
ことができる。
【0064】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0065】図1は、本発明の実施例の概要を示すブロ
ック図である。
【0066】この図1の本実施例においては、分配シュ
ート16は、旋回方向を旋回角度検出器23により検出
しながら、旋回用電動機20により、信号Sv で示され
る旋回速度Vで旋回される。又、該分配シュート16の
傾動角θは、傾動角度検出器27により検出される。
【0067】本実施例は、更に、炉頂シーケンス制御装
置24と、旋回速度関数発生器22と、旋回速度制御装
置21と、ベルレス分配シュート上原料トルク演算装置
25と、原料トルク平均値演算装置26と、演算器28
a 及び28b とにより構成されている。
【0068】前記炉頂シーケンス制御装置24は、炉頂
バンカ10に取り付けられた流量調整ゲート等の各設備
のシーケンス制御を行うと共に、他の制御装置のシーケ
ンス制御を行う。例えば、前記旋回速度関数発生器22
及び前記原料トルク平均値演算装置26へと、実際に高
炉へ装入される原料名及び該原料を納めている炉頂バン
カ名を伝達する信号Sb を出力する。又、旋回速度制御
装置21には、信号Sh を出力する。
【0069】前記旋回速度関数発生器22は、図2に示
されるような、前記分配シュート16の旋回方向毎の該
分配シュートの旋回速度パターンを備えている。該旋回
速度パターンは、該分配シュートの旋回角度αと該分配
シュートの旋回速度Vとの関数である。又、該旋回速度
関数発生器22は、この旋回速度パターンを用いなが
ら、前記旋回角度検出器23からの前記旋回方向信号S
αに従って、旋回速度基準信号Sa を出力する。
【0070】前記旋回速度制御装置21は、旋回速度信
号Se に従って、前記旋回用電動機20を速度制御しな
がら駆動する。
【0071】前記ベルレス分配シュート上原料トルク演
算装置25は、前述の特願平3−287141が適用さ
れたものである。該ベルレス分配シュート上原料トルク
演算装置25は、前記分配シュート16上の原料Mの装
入状態に従った、原料トルク信号St 及びSc を出力す
る。
【0072】前記原料トルク平均値演算装置26は、前
記原料トルク信号St と、前記傾動角度検出器27から
の信号Sf とに従って、該傾動角θ毎の前記原料トルク
値の平均値を記憶する。これは、前記炉頂シーケンス制
御装置24からの信号Sb (炉頂バンカ名、原料名)及
び、前記旋回角度αとに従って、平均値を分類して記憶
するというものである。又、前記原料Mの前記高炉14
への装入時には、記憶されている前記信号Sb に対応す
る平均値データを信号Sd として出力する。
【0073】前記演算器28a は、前記ベルレス分配シ
ュート上原料トルク演算装置25が出力する前記信号S
c と、前記原料トルク平均値演算装置26が出力する前
記信号Sd とに従って、次式に示されるような演算によ
り信号Sj を得て、これを前記演算装置28b へと出力
する。
【0074】Sj =K1(Sc −Sd ) …(1)
【0075】なお、この(1)式において、K1は所定
の係数である。
【0076】前記演算器28b は、前記演算器28a か
ら出力される前記信号Sj と、前記旋回速度関数発生器
22から出力される前記信号Sa とに従って、次式に示
されるような演算から前記信号Se を得て、これを前記
旋回速度制御装置21へと出力する。
【0077】Se =K2(Sa −Sj ) …(2)
【0078】例えば、前記信号Sj (=Sc −Sd )の
値が“0”より大きい場合は、前記分配シュート16上
の前記原料Mが、通常よりも多く滞留している状態であ
る。従って、該分配シュート16の旋回速度Vは減速す
るように補正される。
【0079】一方、前記信号Sj の値が“0”よりも小
さい場合は、前記分配シュート16に滞留している前記
原料Mが通常よりも少なくなっている状態である。この
ときには、該分配シュート16からの原料装入速度m が
通常よりも増加しているので、該分配シュート16の旋
回速度Vは増速されるように補正される。
【0080】図2は、本実施例の旋回速度関数発生器に
設定されている旋回速度パターンを示すグラフである。
【0081】この図2における横軸は、前記分配シュー
トの旋回方向、即ち前記旋回角度検出器23で検出され
る旋回角度αである。縦軸は、前記分配シュート16の
旋回速度Vである。又、一点鎖線v は、該旋回速度V
の、前記旋回角度α全周0°から360°までの平均速
度である。
【0082】このような図2に示される旋回速度Vの特
性は、前記図8に示されるような実験データに従って、
予め設定される。この際、前記平均速度v は、従来旋回
速度V一定速で運用していたときの速度と同一となって
いる。又、この図2に示されるような旋回速度パターン
は、設けられている前記炉頂バンカ10a 及び10b
と、装入される原料の種類数との組合せ分だけ予め用意
しておく必要がある。又、前記分配シュート16が正転
も逆転もするものである場合には、用意しておくべき前
記組合せ数は更に2倍となる。
【0083】以上説明した通り、本実施例によれば、前
記旋回速度関数発生器22が出力する旋回速度基準信号
Sa に従って、前記分配シュート16を制御することが
できる。又、この際、該分配シュート16上の前記原料
Mの装入状態を検出し、該装入状態に従って前記旋回速
度基準信号Sa を補正することができる。従って、本実
施例によれば、前記分配シュート16の真上に位置して
いない前記炉頂バンカ10からの原料が該分配シュート
16に垂直に落下しなくても、装入後の原料分布を適切
に制御することができる。
【0084】なお、本実施例では、円周バランスを改善
するために、前記高炉14内に装入後の原料が旋回全周
に亘ってダンプ重量が一定になるようにしているが、本
発明はこれに限定されるものではない。即ち、装入後の
原料分布を制御するものであればよく、例えば、意図的
に前記高炉14内のダンプ重量分布を所定の分布に制御
するものであってもよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、原
料装入中に旋回する分配シュートに、原料が垂直に落下
しない場合にも、装入後の原料分布を適切に制御するこ
とができるという優れた効果を得ることができる。この
ため、従来敬遠されていた前記並列バンカ方式のベルレ
ス炉頂原料装入装置の欠点を解消し、この装入装置の利
用の便宜を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の概要を示すブロック
図である。
【図2】図2は、前記実施例の旋回速度関数発生器に設
定されている旋回速度パターンを示すグラフである。
【図3】図3は、炉頂バンカが1つのベルレス炉頂原料
装入装置の説明図である。
【図4】図4は、センタフィード方式のベルレス炉頂原
料装入装置の説明図である。
【図5】図5は、並列バンカ方式のベルレス炉頂原料装
入装置の説明図である。
【図6】図6は、前記並列バンカ方式のベルレス炉頂原
料装入装置の、装入物分布状況の説明図である。
【図7】図7は、前記並列バンカ方式のベルレス炉頂原
料装入装置の平面配置図である。
【図8】図8は、前記並列バンカ方式のベルレス炉頂原
料装入装置の、分配シュートの旋回方向とダンプ重量と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10、10a 、10b …炉頂バンカ、 12…流量調整ゲート、 14…高炉、 16、16a 、16b …分配シュート、 17…垂直シュート、 18…ダンプパターン、 20…旋回用電動機、 21…旋回速度制御装置、 22…旋回速度関数発生器、 23…旋回角度検出器、 24…炉頂シーケンス制御装置、 25…ベルレス分配シュート上原料トルク演算装置、 26…原料トルク平均値演算装置、 27…傾動角度検出器、 28a 、28b …演算器、 M…原料、 Ma …鉱石、 Mb …コークス、 Sa 〜Sh 、Sj 、St 、Sv 、Sα…信号。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回する分配シュートの旋回方向を検出し
    て、旋回方向信号を出力する旋回角度検出器と、 前記分配シュートの旋回方向毎の該分配シュートの旋回
    速度パターンを備えており、前記旋回方向信号に従っ
    て、旋回速度基準信号を出力する旋回速度関数発生器と
    を備え、 前記分配シュートの旋回速度を前記旋回速度基準信号に
    従って制御することを特徴とする装入物分布制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、更に、 分配シュート上の原料の装入状態を検出する装入状態検
    出手段と、 該装入状態に従って、前記旋回速度基準信号を補正し
    て、旋回速度信号を出力する旋回速度補正手段とを備
    え、 前記分配シュートの旋回速度を前記旋回速度信号に従っ
    て制御することを特徴とする装入物分布制御装置。
JP2563392A 1992-01-16 1992-01-16 装入物分布制御装置 Pending JPH05195028A (ja)

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