JP2016079496A - ベルレス高炉の原料装入装置、ベルレス高炉の原料装入装置の設計方法、およびベルレス高炉の原料装入装置の製造方法 - Google Patents

ベルレス高炉の原料装入装置、ベルレス高炉の原料装入装置の設計方法、およびベルレス高炉の原料装入装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、集合シュート内の原料の蓄積量を増加させることなく、かつ垂直シュート上部に可動機器を設置することなく、垂直シュートの形状のみを工夫することによって、原料への流束が偏心することを抑制することを主目的とする。【解決手段】本発明は、炉頂ホッパー下に上から順に連設された集合シュート、垂直シュート、および旋回シュートを有するベルレス高炉の原料装入装置であって、上記集合シュートの原料落下面は、水平面に対して、安息角よりも小さい角度で、上記集合シュートの下端開口部に近づくにつれて下がるように傾斜し、上記集合シュートは、上記垂直シュートに固定され、上記垂直シュートの側面は、上記集合シュートの上記原料落下面に沿って落下してきた原料が上記側面に衝突した際に上記垂直シュートの下端面の内径の中心を通るような傾斜角度に形成されていることを特徴とするベルレス高炉の原料装入装置を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、ベルレス高炉の原料装入装置、ベルレス高炉の原料装入装置の設計方法、およびベルレス高炉の原料装入装置の製造方法に関し、より詳しくは、集合シュート内の原料の蓄積量を増加させることなく、かつ垂直シュート上部に可動機器を設置することなく、垂直シュートの形状を工夫することのみによって、原料の流束が偏心することを抑制することができるベルレス高炉の原料装入装置、ベルレス高炉の原料装入装置の設計方法、およびベルレス高炉の原料装入装置の製造方法に関する。
高炉の炉頂において原料を装入するベルレス高炉の原料装入装置は、炉頂ホッパー、集合シュート、垂直シュート、および旋回シュートを有する。このような原料装入装置として、炉頂ホッパーが並列に配置されている並列ホッパー方式の原料装入装置が知られている。並列ホッパー方式の原料装入装置では、ホッパーから切り出された原料の粒子は、集合シュートから垂直シュートに落下する時に、横向きの速度成分を持つ。これが、原料の流束を垂直シュート内で偏心させる。このことが、旋回シュートから排出される原料の排出量の円周方向偏差を生む原因となる。
原料の流束が垂直シュート内で偏心することを防止するためには、垂直シュートの内径を縮小することが有効であるが、垂直シュートの内径を縮小すると、原料によるシュート閉塞の原因となる。シュートが閉塞すると高炉が操業不能となるため、垂直シュートの内径は原料流量に対してある程度の余裕を持った設計がなされる。
また、垂直シュートの内径を縮小することなく、原料の流束が垂直シュート内で偏心することを抑制するために、いくつかの方法が提案されている(特許文献1、2、および3)。
例えば、特許文献1には、集合シュート内に分流突起を設けることで、原料の流束を分散させ、原料の流束が垂直シュート内で偏心することを防止する方法が提案されている。しかしながら、この方法では、集合シュート内に原料が大量に蓄積する。集合シュート内には、シール弁駆動装置や原料流れを検知する振動センサー等の付帯機器が設置されており、蓄積した原料はこれらの付帯機器の動作を妨げる。このため、集合シュート内の原料の蓄積量を増加させることは好ましくない。
また、特許文献2および特許文献3には、垂直シュート上部に可動機器を設置し、これを制御することによって、原料の流束が偏心することを抑制する方法が提案されている。しかしながら、これらの方法は、可動機器自体の費用が高額となるだけではなく、可動部を駆動する機器の設置のために垂直シュートの長さを余分に確保する必要があるため、原料装入装置自体を高い位置に設置する必要が生じ、高炉自体の設備費が高額となる。
特許第3799987号公報 特許第2921777号公報 特許第3777654号公報
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、集合シュート内の原料の蓄積量を増加させることなく、かつ垂直シュート上部に可動機器を設置することなく、垂直シュートの形状のみを工夫することによって、原料の流束が偏心することを抑制することを主目的とする。
本発明者らは、集合シュートからの原料の排出挙動をDEM(Discrete Element Method:離散要素法)を用いて計算した結果、集合シュートから排出された原料は、垂直シュートの上部の内壁面に衝突することで横方向の速度成分が消失し、ほぼ真下に落下すること、さらに、垂直シュートのごくわずかな傾斜が、集合シュートから排出された時の水平方向速度とは反対方向の水平方向速度を原料に与えて、原料を垂直シュート中心に押し戻すことを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて成されたもので、その要旨は以下の通りである。
上記課題を解決するために、本発明においては、炉頂ホッパー下に上から順に連設された集合シュート、垂直シュート、および旋回シュートを有するベルレス高炉の原料装入装置であって、上記集合シュートの原料落下面は、水平面に対して、使用する原料の安息角よりも小さい角度で、上記集合シュートの下端開口部に近づくにつれて下がるように傾斜し、上記集合シュートは、上記垂直シュートに固定され、上記垂直シュートの側面は、上記集合シュートの上記原料落下面に沿って落下してきた原料が上記側面に衝突した際に上記垂直シュートの下端面の内径の中心を通るような傾斜角度に形成されていることを特徴とするベルレス高炉の原料装入装置を提供する。
本発明によれば、上記集合シュート内の原料の蓄積量を増加させることなく、かつ上記垂直シュート上部に可動機器を設置することなく、上記垂直シュートの形状を工夫することのみによって、原料の流束が偏心することを抑制することができる。
上記発明においては、上記集合シュートの原料落下面が、原料の流れを変えない程度の平滑性を有していることが好ましい。集合シュート内の原料の蓄積量を増加させることを好適に回避することができるからである。
また、上記発明においては、上記垂直シュートは、上部管および下部管を有し、上記集合シュートは、上記垂直シュートの上部管に固定され、上記垂直シュートの上記上部管の上端内径をDa[m]、上記垂直シュートの上記上部管の下端内径をDb[m]、上記垂直シュートの上記上部管の長さをLa[m]、上記垂直シュートの上記下部管の長さをLb[m]とするとき、下記式(1)〜(3)を満たすことが好ましい。
上記垂直シュートの通常の使用におけるいずれかの原料流量において、必ず、原料の流束への偏心抑制効果を最適にすることができるからである。
また、本発明においては、上記原料装入装置を設計するベルレス高炉の原料装入装置の設計方法であって、上記垂直シュートは、上部管および下部管を有し、上記集合シュートは、上記垂直シュートの上部管に固定され、上記垂直シュートは、上記垂直シュートの上記上部管の上端内径をDa[m]、上記垂直シュートの上記上部管の下端内径をDb[m]、上記垂直シュートの上記上部管の長さをLa[m]、上記垂直シュートの上記下部管の長さをLb[m]とするとき、上記式(1)〜(3)を満たすように設計されることを特徴とするベルレス高炉の原料装入装置の設計方法を提供する。
本発明によれば、上記垂直シュートの通常の使用におけるいずれかの原料流量において、必ず、原料の流束への偏心抑制効果を最適にすることができる。
また、本発明においては、上記設計方法を用いた設計工程を有することを特徴とするベルレス高炉の原料装入装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、上記垂直シュートの通常の使用におけるいずれかの原料流量において、必ず、原料の流束への偏心抑制効果を最適にすることができる。
本発明においては、集合シュート内の原料の蓄積量を増加させることなく、かつ垂直シュート上部に可動機器を設置することなく、垂直シュートの形状のみを工夫することによって、原料の流束が偏心することを抑制することができるという効果を奏する。
本発明のベルレス高炉の原料装入装置の一例の全体を示す概略断面図である。 図1に示されるベルレス高炉の原料装入装置における集合シュートおよび垂直シュートを示す概略断面図である。 図2に示される垂直シュートを拡大して示す概略断面図である。 図3に示される垂直シュートの形状のθ/θの変化に伴う変化を示す概略断面図である。 垂直シュートの下部管の下端における原料の粒子の径方向の落下頻度分布およびその積算分布をθ/θごとにシミュレーションによって導出した一例である。 θ/θによる原料の主流位置の変化をF/FMAX(垂直シュートの原料の体積流量の設計体積流量に対する比)ごとに示す図である。 F/FMAXに対する(θ/θ)optを表すグラフを示す図である。 実施例1、比較例1、および比較例2の原料装入装置について、DEMを用いたシミュレーションを行って、集合シュートの原料落下面に落下した原料の粒子が落下する時の挙動を記述した画像を示した図である。
以下、本発明のベルレス高炉の原料装入装置、ベルレス高炉の原料装入装置の設計方法、およびベルレス高炉の原料装入装置の製造方法について詳細に説明する。
A.ベルレス高炉の原料装入装置
本発明のベルレス高炉の原料装入装置は、炉頂ホッパー下に上から順に連設された集合シュート、垂直シュート、および旋回シュートを有するベルレス高炉の原料装入装置であって、次の点を特徴とする。上記集合シュートの原料落下面は、水平面に対して、安息角よりも小さい角度で、上記集合シュートの下端開口部に近づくにつれて下がるように傾斜する。上記集合シュートは、上記垂直シュートに固定される。上記垂直シュートの側面は、上記集合シュートの上記原料落下面に沿って落下してきた原料が上記側面に衝突した際に上記垂直シュートの下端面の内径の中心を通るような傾斜角度に形成されている。
図1は、本発明のベルレス高炉の原料装入装置の一例の全体を示す概略断面図である。また、図2は、図1に示されるベルレス高炉の原料装入装置における集合シュートおよび垂直シュートを示す概略断面図である。図2には、集合シュートの内径の中心および垂直シュートの内径の中心を通る断面が示されている。
図1に示されるベルレス高炉の原料装入装置100は、炉頂ホッパー110下に上から順に連設された集合シュート120、垂直シュート130、および旋回シュート140を有する。垂直シュート130は、図2に示されるように、上部管130aおよび下部管130bを有する。上部管130aおよび下部管130bは連続し、固定されている。集合シュート120は、切頭円錐筒状である。集合シュート120の原料落下面120aは、水平面に対して、使用する原料の安息角よりも小さい角度で、集合シュート120の下端開口部120bに近づくにつれて下がるように傾斜する。集合シュート120は、垂直シュート130の上部管130aに固定される。垂直シュート130の上部管130aは、切頭円錐筒状である。垂直シュート130の上部管130aの内壁面(側面)130aaは、集合シュート120の原料落下面120aに沿って落下してきた原料が内壁面130aaに衝突した際に垂直シュート130の下端面の内径の中心を通るような傾斜角度に形成されている。そして、図2に示される垂直シュート130において、垂直シュート130の上部管130aの上端内径をDa[m]、垂直シュート130の上部管130aの下端内径および下部管130bの内径をDb[m]、垂直シュート130の上部管130aの長さをLa[m]、垂直シュート130の下部管130bの長さをLb[m]とする。
図1に示される原料装入装置100においては、炉頂ホッパー110から集合シュート120の原料落下面120aに矢印に示されるように落下した原料は、矢印に示されるように、集合シュート120から垂直シュート130の上部管130aに排出されて、垂直シュート130の下部管130bの下端まで落下する。この時、原料の流束は垂直シュート130の下端面の内径の中心を通る。垂直シュート130の下部管130bの下端まで落下した原料の粒子は、旋回シュート140を伝って、高炉炉体150の内部に装入される。
本発明のベルレス高炉の原料装入装置において、上記垂直シュートの側面は、図2に示される垂直シュート130の内壁面(側面)130aaのように、上記集合シュートの上記原料落下面に沿って落下してきた原料が上記側面に衝突した際に上記垂直シュートの下端面の内径の中心を通るような傾斜角度に形成されている。このため、上記集合シュート内の原料の蓄積量を増加させることなく、かつ上記垂直シュート上部に可動機器を設置することなく、上記垂直シュートの形状を工夫することのみによって、原料の流束が偏心することを抑制することができる。ここで、本明細書において、偏心の程度は、上記垂直シュートの上記下部管の下端でのそれをいう。
以下、本発明のベルレス高炉の原料装入装置について、説明する。本発明のベルレス高炉の原料装入装置は、炉頂ホッパー下に上から順に連設された集合シュート、垂直シュート、および旋回シュートを有する。
1.垂直シュート
本発明は、上記垂直シュートの側面が、上記集合シュートの上記原料落下面に沿って落下してきた原料が上記側面に衝突した際に上記垂直シュートの下端面の内径の中心を通るような傾斜角度に形成されていることを特徴とする。
(1)垂直シュートの内径
上記垂直シュートの形状は、上記傾斜角度に関する特徴を有するだけではなく、以下の垂直シュートの内径についての制約事項を満足するように決定する。
a.垂直シュートの上部管の上端内径
垂直シュート130の上部管130aの上端内径(Da[m])は、当該高炉の設計能力に基づいて、原料の設計体積流量(FMAX[m/s])が通過可能な最小径に、設計余裕(たとえば50%)を見込んで決定する。
垂直シュート130の上部管130aの上端内径(Da[m])および垂直シュート130の原料の体積流量(F[m/s])の関係を表す実験式として、例えば、非特許文献1(The flow of granular solids through orifices, R. T. FOWLER and J. R. GLASTONRURY, Chemical Engineering Science, 1959, Vol. 10, PP. 150 to 156.)に記載の式を利用することができる。非特許文献1に記載の式は、平板に開いた孔(オリフィス)から原料の粒子が排出される時の原料排出速度式として知られるものである。下記式(4)は、非特許文献1に記載の式を集合シュート120から垂直シュート130の上部管130aに排出される原料にあてはめたものである。下記式(4)は、非特許文献1に記載の式において、平板に開いた孔(オリフィス)を集合シュート120の下端開口(垂直シュート130の上部管130aの上端開口)とし、平板に開いた孔(オリフィス)から排出される原料の流量を集合シュート120から垂直シュート130の上部管130aに排出される原料の体積流量としたものである。
上記式(4)において、F[m/s]は、集合シュート120から垂直シュート130の上部管130aに排出される原料の最大体積流量(垂直シュート130の上端を通過する原料の最大体積流量)である。また、αは、孔(オリフィス)の形状係数であり、孔の形状によって0.222〜0.270の範囲内の値になり得るが、集合シュート120の下端開口は円形の孔であるので、αは0.222となる。また、A[m]は集合シュート120の下端開口の流路断面積(πDa/4)、g[m/s]は重力加速度、D[m]は粒子の直径、Da[m]は垂直シュート130の上部管130aの上端内径である。さらに、λは、原料の粒子の形状係数であり、粒子の形状によって1.00から1.54の範囲内の値になり得るが、原料装入装置100における原料の粒子で1.33となる。
上記式(4)において、Fを、当該高炉の設計能力に基づいて決定されるFMAX(原料の設計体積流量)に設定した時に求められるDaの値が、FMAXが通過可能なDaの最小径となる。実際のDaの値は、FMAXが通過可能なDaの最小径に設計余裕(たとえば50%)を見込んで決定する。
具体的には、Daは300mm以上1200mm以下であるものが好ましい。これは、300mmより小さいと原料の粒子(最大粒径80mm程度)がアーチを形成して、シュートを閉塞する恐れがあるためである。また、1200mmより大きいと他の炉頂設備と干渉するためである。より好ましくは、適当な余裕率を考慮して450mm以上であることが望ましい。
b.垂直シュートの上部管の下端内径
垂直シュート130の上部管130aの下端内径(Db[m])も、垂直シュート130の上部管130aの上端内径(Da[m])と同様に、当該高炉の設計能力に基づいて、原料の設計体積流量(FMAX[m/s])が通過可能な最小径に、設計余裕(たとえば50%)を見込んで決定する。
原料の設計体積流量(FMAX[m/s])が通過可能なDbの最小値を導出するためには、例えば、運動方程式を利用することができる。下記式(5)は、垂直シュート130の上部管130aの上端における原料の粒子の速度が0であり、原料の粒子が垂直シュート130の上部管130aの上端から下端まで自由落下すると仮定した場合において、運動方程式を利用して、原料の粒子が上部管130aの下端を通過する時の通過速度を表したものである。下記式(6)は、下記式(5)に基づいて、垂直シュート130の上部管130aの下端を通過する原料の最大体積流量を表したものである。
上記式(5)および(6)において、v[m/s]は原料の粒子が上部管130aの下端を通過する時の通過速度、g[m/s]は重力加速度、La[m]は垂直シュート130の上部管130aの長さ、F[m/s]は垂直シュート130の上部管130aの下端を通過する原料の最大体積流量(垂直シュート130の中間部を通過する原料の最大体積流量)、Db[m]は垂直シュート130の上部管130aの下端内径である。
上記式(6)において、Fを、当該高炉の設計能力に基づいて決定されるFMAX(原料の設計体積流量)に設定した時に求められるDbの値が、FMAXが通過可能なDbの最小径となる。実際のDbの値は、FMAXが通過可能なDbの最小径に設計余裕(たとえば50%)を見込んで決定する。
具体的には、Dbは300mm以上1000mm以下であることが好ましく、特に300mm以上800mm以下であることが好ましい。これは、300mmより小さいと原料の粒子(最大粒径80mm程度)がアーチを形成して、シュートを閉塞する恐れがあるためである。また、炉内旋回シュートの内径がおおむね1000mm以下であるため、Dbが1000mmより大きいと、旋回シュートから原料があふれるおそれがあるためである。特に800mmより大きいと、旋回シュートから原料があふれるおそれがあるためである。
(2)垂直シュートの長さ
上記垂直シュートの形状は、上記傾斜角度に関する特徴を有するだけではなく、以下の垂直シュートの長さについての制約事項を満足すように決定する。
上記垂直シュートにおいて、LaおよびLbの合計は、炉頂ホッパー、旋回シュート設備などの炉頂設備の取り合いを考慮し、可能な範囲内で短くなるように設計される。不必要なLaおよびLbの合計の増加は、高炉自体の建設費の増額を招くためである。これらのことを考慮すると、一般的には、LaおよびLbの合計は2500mm以上5000mm以下であることが好ましい。
また、Laは、集合シュートから排出された原料が、全量垂直シュート上部の傾斜に衝突するに充分な長さとする必要がある。Daに対してLaが短いと、集合シュートから排出された原料は、垂直シュート上部の傾斜に衝突することなく落下してしまう。従って、Laは、Daと同等かそれ以上となる。これらのことを考慮すると、一般的には、Laは300mm以上2000mm以下であることが好ましい。
以上のように、上記垂直シュートにおいて、Da、Db、LaおよびLbの合計、ならびにLaの範囲は、上記の本願発明の特徴とは異なる高炉本体の制約条件、または上記の本願発明の特徴に関連する制約条件によって、定められる。そして、Da、Db、La、およびLbは、後述の垂直シュートの内壁面の傾斜を比較的自由に決定するパラメータとなる。
(3)垂直シュートの内壁面の傾斜
本発明のベルレス高炉の原料装入装置は、上記垂直シュートの形状については、上記傾斜角度に関する特徴を有し、かつ上記制約事項を満足するものであれば、特に限定されるものではないが、以下の垂直シュートの内壁面の傾斜についての特徴を有するものが好ましい。
具体的には、本発明のベルレス高炉の原料装入装置としては、上記垂直シュートが、上部管および下部管を有し、上記集合シュートが、上記垂直シュートの上部管に固定され、上記垂直シュートの上記上部管の上端内径をDa[m]、上記垂直シュートの上記上部管の下端内径をDb[m]、上記垂直シュートの上記上部管の長さをLa[m]、上記垂直シュートの上記下部管の長さをLb[m]とするとき、下記式(1)〜(3)を満たすものが好ましい。下記式(1)〜(3)を満たすことによって、上記垂直シュートの側面の傾斜角度は、上記集合シュートの上記原料落下面に沿って落下してきた原料が上記側面に衝突した際に上記垂直シュートの下端面の内径の中心を通るような傾斜角度となる。
図3は、図2に示される垂直シュートを拡大して示す概略断面図である。図4は、図3に示される垂直シュートの形状のθ/θの変化に伴う変化を示す概略断面図である。図3および図4に示される垂直シュートの拡大断面図を用いて、上記式(1)〜(3)の物理的意味を説明する。
まず、図3に示される垂直シュート130の形状と上記式(1)および(2)に示されるθおよびθとの関係を説明する。図3において、垂直シュート130の上部管130aおよび下部管130bの内径の中心線をL1、垂直シュート130の上部管130aの内壁面130aaの上端から垂直シュート130の下部管130bの下端面の内径の中心130eを結ぶ直線をL2、垂直シュート130の上部管130aの内壁面130aaの延長線をL3で示す。図から判るように、上記式(1)で表されるθは、L1に対するL3の勾配である。また、上記式(2)で表されるθは、L1に対するL2の勾配である。さらに、上記式(3)で表されるθ/θはθに対するθの比率を意味する。
図4に示すように、θ/θ<1のとき、L1に対するL3の勾配(θ)がL1に対するL2の勾配(θ)よりも小さくなる。よって、L3は、垂直シュート130の下部管130bの下端面において、下端面の内径の中心130eよりもL3の始点に近い位置を通過する。θ/θ=1のとき、L1に対するL3の勾配(θ)がL1に対するL2の勾配(θ)に一致する。よって、L3は、垂直シュート130の下部管130bの下端面において、下端面の内径の中心130eを通過する。θ/θ>1のとき、L1に対するL3の勾配(θ)がL1に対するL2の勾配(θ)よりも大きくなる。よって、L3は、垂直シュート130の下部管130bの下端面において、下端面の内径の中心130eよりもL3の始点から離れた位置を通過する。
次に、集合シュート120から上部管130aに排出された原料の粒子が、垂直シュート130の下部管130bの下端まで落下する時の挙動が、図4に示した垂直シュート130の形状変化よって、どのように変化するかを説明する。その上で、垂直シュート130の好ましい形状を説明する。以下の説明は、DEM(Discrete Element Method:離散要素法)を用いて、集合シュート120の原料落下面に落下した原料の粒子が、集合シュート120から垂直シュート130の上部管130aに排出されて、垂直シュート130の下部管130bの下端まで落下する時の挙動を記述するシミュレーションを行った結果に基づく。なお、DEMを用いたシミュレーションは、特許文献(特開2012−37937号および特許第549138号)に依拠する。
図5は、垂直シュートの下部管の下端における原料の粒子の径方向の落下頻度分布およびその積算分布をθ/θごとに上記シミュレーションによって導出した一例である。図5において、X軸の無次元化位置の値は、下部管130bの内半径(Db/2)に対する径方向の中心130eからの距離の比であって、中心130eで0、垂直シュート130における原料流入側の下部管130bの内壁面で−1、その対面の下部管130bの内壁面で+1である。また、Y軸の落下頻度分布は、垂直シュート130の下部管130bの下端面を原料の粒子が通過する頻度を表した頻度分布である。そして、Y軸の落下頻度の積算分布は、無次元化位置の負側から落下頻度分布を積分したものである。さらに、図5において、原料の粒子の落下頻度が最も大きくなる垂直シュート130の下部管130bの下端の位置(以下、「原料の主流位置」と略す。)が、θ/θごとに点線で示されている。
図6は、θ/θによる原料の主流位置の変化をF/FMAX(垂直シュートの原料の体積流量の設計体積流量に対する比)ごとに示す図である。図6より、同一流量ではθ/θが増加するほど主流位置は垂直シュート130における原料流入側に移行する一方、同一のθ/θでは、流量が増加するほど主流位置は垂直シュート130における原料流入側に移行することが判る。
図6に基づいて、原料の主流位置を表す無次元化位置の値が0となるθ/θ((θ/θ)opt)と、FMAX(垂直シュート130の原料の設計体積流量)に対するF(垂直シュート130の原料の体積流量)の比率(F/FMAX)との関係を求めた結果を図7に示す。図7は、F/FMAXに対する(θ/θ)optを表すグラフを示す図である。
垂直シュート130の通常の使用におけるFの範囲がFMAX以下となる場合には、F/FMAX≦1.0となる。このため、図7に示されるように、垂直シュート130の通常の使用におけるFの範囲内において、(θ/θ)optが取り得る範囲は0.6以上となる。
また、θ/θ=1.0である場合には、上述の通り、L3が垂直シュート130の下部管130bの下端面において下端面の内径の中心130eを通過するため、Fの値、すなわち、F/FMAXの値にかかわらず、原料の偏心抑制効果は、過剰となる。よって、F/FMAXの値にかかわらず、原則として、θ/θはθ/θ≦1.0となる必要がある。そして、垂直シュート130の通常の使用におけるFの下限での原料の偏心抑制効果を考慮すれば、θ/θはθ/θ≦0.85となる必要がある。このため、図7に示されるように、垂直シュート130の通常の使用におけるFの範囲内において、(θ/θ)optが取り得る範囲は0.85以下となる。
したがって、図3に示される垂直シュート130の通常の使用におけるFの範囲内において、(θ/θ)optが取り得る範囲は0.6以上0.85以下となる。このため、図3に示される垂直シュート130において、0.6≦θ/θ≦0.85となる場合には、垂直シュート130の通常の使用におけるFの範囲内のいずれかにおいて、必ず、原料の主流位置を表す値を0とすることができ、原料の主流位置を垂直シュート130の下部管130bの下端面の内径の中心130eにすることができる。つまり、原料の流束への偏心抑制効果を最適にすることができる。したがって、図3に示される垂直シュート130は上記式(1)〜(3)を満たすものが好ましい。
なお、図3に示される垂直シュート130を実際に設計する場合には、図7に示されるグラフにおいて、最も使用頻度の高いF(垂直シュート130の原料の体積流量)における(θ/θ)optの値を求めて、その値に基づいてL1に対するL3の勾配(θ)を設定すればよい。
以上のことから、上記垂直シュートは、図3に示される垂直シュート130のように、上記式(1)〜(3)を満たすものが好ましい。上記垂直シュートの通常の使用におけるいずれかの原料流量において、必ず、原料の流束への偏心抑制効果を最適にすることができるからである。
そして、上記垂直シュートにおいて、θは、上記式(1)〜(3)を満たすものであれば、特に限定されるものではないが、0°≦θ≦45°を満たすものが好ましく、特に、0°≦θ≦30°を満たすものが好ましい。これは、垂直シュートの内壁面の傾斜が大きく、垂直シュートの内壁面が水平に近づくと、垂直シュート上に原料が堆積し、意図した効果が発揮できなくなるためである。
2.集合シュート
本発明における集合シュートは、上記集合シュートの原料落下面が、水平面に対して、安息角よりも小さい角度で、上記集合シュートの下端開口部に近づくにつれて下がるように傾斜し、上記垂直シュートの固定されているものである。ここで、「安息角」とは、原料の粒子を積み上げたときに自発的に崩れ始める斜面の角度のことを意味する。
上記集合シュートの原料落下面が、上述の通り、水平面に対して安息角よりも小さい角度で傾斜していることによって、上記集合シュートの原料落下面には、落下した原料の粒子を安息角が形成されるまで積み上げることができる。これにより、上記集合シュートの原料落下面に直接原料が落下することを少なくして、上記集合シュートの原料落下面が削られることを回避することができる。
上記集合シュートは、特に限定されるものではないが、上記集合シュートの原料落下面が、原料の流れを変えない程度の平滑性を有しているものが好ましい。集合シュート内の原料の蓄積量を増加させることを好適に回避することができるからである。ここで、「原料の流れを変えない程度の平滑性」とは、上記集合シュートの原料落下面に落下した原料を分流させて流れを変える凸部または凹部が、上記集合シュートの原料落下面に形成されていないことを意味する。このため、上記集合シュートの原料落下面には、上記集合シュートの原料落下面に落下した原料を分流させて流れを変えることがない程度に小さい凸部または凹部が形成されていても構わない。上記集合シュートの原料落下面に形成される凸部または凹部としては、例えば、セルフライニング(self lining)のための凸部または凹部を挙げることができる。セルフライニング(self lining)のための凸部または凹部が上記集合シュートの原料落下面に形成される場合には、上記集合シュートの原料落下面に落下した原料の粒子が、その凸部または凹部によって、上記原料落下面に溜まり易くなる。これにより、上記集合シュートの原料落下面に直接原料が落下することを少なくして、上記集合シュートの原料落下面が削られることを回避することができる。
上記集合シュートの原料落下面が水平面に対して傾斜する角度は、原料の安息角よりも小さい角度であれば、特に限定されるものではないが、具体的には、0°以上30°以下であればよく、特に、15°以上25°以下であることが好ましい。これは、原料の安息角以下の傾斜とすることでセルフライニングの効果を好適に発揮させるためである。
3.旋回シュートおよび炉頂ホッパー
本発明における旋回シュートおよび炉頂ホッパーは、通常用いられるものであれば、特に限定されるものではない。
B.ベルレス高炉の原料装入装置の設計方法
本発明のベルレス高炉の原料装入装置の設計方法は、上記原料装入装置を設計するベルレス高炉の原料装入装置の設計方法であって、上記垂直シュートは、上部管および下部管を有し、上記集合シュートは、上記垂直シュートの上部管に固定され、上記垂直シュートは、上記垂直シュートの上記上部管の上端内径をDa[m]、上記垂直シュートの上記上部管の下端内径をDb[m]、上記垂直シュートの上記上部管の長さをLa[m]、上記垂直シュートの上記下部管の長さをLb[m]とするとき、下記式(1)〜(3)を満たすように設計されることを特徴とするものである。
本発明によれば、最も使用頻度の高い上記垂直シュートの原料の体積流量における(θ/θ)optの値を求めて、その値に基づいて、上記垂直シュートの上記上部管の側面の勾配(θ)を設定することができる。これにより、最も使用頻度の高い上記垂直シュートの原料の体積流量において、上記垂直シュートの形状を工夫することのみによって、原料の流束が偏心することを抑制することができ、上述した原料の流束への偏心抑制効果を最適にすることができる。また、上記垂直シュートの通常の使用におけるいずれかの原料流量において、必ず、原料の流束への偏心抑制効果を最適にする上記原料装入装置を設計することができる。
C.ベルレス高炉の原料装入装置の製造方法
本発明のベルレス高炉の原料装入装置の製造方法は、上記設計方法を用いた設計工程を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、上記垂直シュートの通常の使用におけるいずれかの原料流量において、必ず、原料の流束への偏心抑制効果を最適にする上記原料装入装置を製造することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、実施例および比較例を用いて、本発明をさらに具体的に説明する。
[実施例1]
実施例1のベルレス高炉の原料装入装置は、図2に示される原料装入装置において、集合シュート120および垂直シュート130の形状を以下のようにしたものである。
(集合シュートの形状)
集合シュートの原料落下面が水平面に対して傾斜する角度を安息角よりも小さい角度にした。
(垂直シュートの形状)
・DaおよびDbの値として、「A.ベルレス高炉の原料装入装置 1.垂直シュート (1)垂直シュートの内径」の項目に記載の制約事項を満たすような値を適宜選択した。
・LaおよびLbの値として、A.ベルレス高炉の原料装入装置 1.垂直シュート (2)垂直シュートの長さ」の項目に記載の制約事項を満たすような値を適宜選択した。
・このように適宜選択したDaおよびDbの値ならびにLaおよびLbの値から、θ/θを計算したところ、θ/θ=0.723(0.6≦θ/θ≦0.85)となった。
[比較例1]
比較例1のベルレス高炉の原料装入装置は、図2に示される原料装入装置において、垂直シュート130の形状を以下のようにしたものである点を除いて、実施例1と同一のものである。
(垂直シュートの形状)
・DaおよびDbの値として、「A.ベルレス高炉の原料装入装置 1.垂直シュート (1)垂直シュートの内径」の項目に記載の制約事項を満たすような値を適宜選択した。
・LaおよびLbの値として、A.ベルレス高炉の原料装入装置 1.垂直シュート (2)垂直シュートの長さ」の項目に記載の制約事項を満たすような値を適宜選択した。
・このように適宜選択したDaおよびDbの値ならびにLaおよびLbの値から、θ/θを計算したところ、θ/θ=0.290(θ/θ<0.6)となった。
[比較例2]
比較例2のベルレス高炉の原料装入装置は、図2に示される原料装入装置において、垂直シュート130の形状を以下のようにしたものである点を除いて、実施例1と同一のものである。
(垂直シュートの形状)
・DaおよびDbの値として、「A.ベルレス高炉の原料装入装置 1.垂直シュート (1)垂直シュートの内径」の項目に記載の制約事項を満たすような値を適宜選択した。
・LaおよびLbの値として、A.ベルレス高炉の原料装入装置 1.垂直シュート (2)垂直シュートの長さ」の項目に記載の制約事項を満たすような値を適宜選択した。
・このように適宜選択したDaおよびDbの値ならびにLaおよびLbの値から、θ/θを計算したところ、θ/θ=0.00(θ/θ<0.6)となった。
[評価]
実施例1、比較例1、および比較例2の原料装入装置について、DEM(Discrete Element Method:離散要素法)を用いて、集合シュート120の原料落下面120aに落下した原料の粒子が、図3に示される垂直シュート130の上部管130aに排出され、垂直シュート130の下部管130bの下端まで落下する時の挙動を記述するシミュレーションを行った。具体的には、下記のシミュレーション評価条件によって、自製DEMを使用して、シミュレーションを行った。
<シミュレーション評価条件>
・原料の粒子の形状=球形
・原料の粒子のサイズ=平均粒径10mm
・原料の粒子の見かけ密度=3500kg/m
・g(重力加速度)=9.8m/s
図8は、実施例1、比較例1、および比較例2の原料装入装置について、DEMを用いたシミュレーションを行って、集合シュートの原料落下面に落下した原料の粒子が落下する時の挙動を記述した画像を示した図である。図8においては、左側から順に、比較例1、比較例2、および実施例1の画像が示されている。そして、実施例1、比較例1、および比較例2の画像のそれぞれにおいて、上側の画像が、集合シュート120および垂直シュート130の側面側から観察された挙動を示したものであり、下側の画像が、垂直シュート130の下部管130bの下端の各位置における原料の粒子の落下量を示したものである。下側の画像において、各位置は、原料の粒子の落下量が小さいほど黒に近く、大きいほど白に近い色で示されている。
図8に示した画像から、比較例1の原料装入装置においては、原料の主流位置が下端面の内径の中心130eよりも右側になり、原料の流束が偏心していることが分かる。これに対して単に径を縮小するだけでは、比較例2の画像に示すように、原料の主流位置が下端面の内径の中心130eよりもなお右側になり、原料の流束への偏心抑制効果が不足していることが分かる。さらに、比較例2の原料装入装置においては、原料の粒子が集合シュート120の下端開口(垂直シュート130の上部管130aの上端開口)を閉塞する傾向も見られる。一方、実施例1の原料装入装置においては、原料の主流位置が垂直シュート130の下部管130bの下端面の内径の中心130e付近になり、原料の流束への偏心抑制効果が最適となっていることが分かる。
100・・・ベルレス高炉の原料装入装置、110・・・炉頂ホッパー、120・・・集合シュート、130・・・垂直シュート、140・・・旋回シュート

Claims (5)

  1. 炉頂ホッパー下に上から順に連設された集合シュート、垂直シュート、および旋回シュートを有するベルレス高炉の原料装入装置であって、
    前記集合シュートの原料落下面は、水平面に対して、安息角よりも小さい角度で、前記集合シュートの下端開口部に近づくにつれて下がるように傾斜し、
    前記集合シュートは、前記垂直シュートに固定され、
    前記垂直シュートの側面は、前記集合シュートの前記原料落下面に沿って落下してきた原料が前記側面に衝突した際に前記垂直シュートの下端面の内径の中心を通るような傾斜角度に形成されていることを特徴とするベルレス高炉の原料装入装置。
  2. 前記集合シュートの原料落下面は、原料の流れを変えない程度の平滑性を有していることを特徴とする請求項1に記載のベルレス高炉の原料装入装置。
  3. 前記垂直シュートは、上部管および下部管を有し、
    前記集合シュートは、前記垂直シュートの上部管に固定され、
    前記垂直シュートの前記上部管の上端内径をDa[m]、前記垂直シュートの前記上部管の下端内径をDb[m]、前記垂直シュートの前記上部管の長さをLa[m]、前記垂直シュートの前記下部管の長さをLb[m]とするとき、下記式(1)〜(3)を満たすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベルレス高炉の原料装入装置。
  4. 請求項1に記載の原料装入装置を設計するベルレス高炉の原料装入装置の設計方法であって、
    前記垂直シュートは、上部管および下部管を有し、
    前記集合シュートは、前記垂直シュートの上部管に固定され、
    前記垂直シュートは、前記垂直シュートの前記上部管の上端内径をDa[m]、前記垂直シュートの前記上部管の下端内径をDb[m]、前記垂直シュートの前記上部管の長さをLa[m]、前記垂直シュートの前記下部管の長さをLb[m]とするとき、下記式(1)〜(3)を満たすように設計されることを特徴とするベルレス高炉の原料装入装置の設計方法。
  5. 請求項4に記載の設計方法を用いた設計工程を有することを特徴とするベルレス高炉の原料装入装置の製造方法。
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