JP6727960B2 - ダクト構造、ボイラ及び固気二相流からの固体粒子の排除方法 - Google Patents

ダクト構造、ボイラ及び固気二相流からの固体粒子の排除方法 Download PDF

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本発明は、例えば石炭焚きボイラから排出される燃焼排ガスのように、気流中に固体粒子を含む固気二相流を流すダクト構造、ボイラ及び固気二相流からの固体粒子の排除方法に関するものである。
石炭焚きボイラでは、火炉内から石炭の燃焼により燃焼排ガスが排出される。この燃焼排ガス中には、石炭のサイズや組成、物性などは炭種により異なるものの、フライアッシュや高空隙率大径灰(以下、「大径灰」と呼ぶ)と呼ばれる石炭灰(固体粒子)が含まれている。
このうち、フライアッシュは、粒径が数μmオーダーの非常に細かい粒子である。これに対して、大径灰は、粒径が概ね1mm以上と比較的大きくなるが、空隙率が高いため見かけ比重の小さい粒子となる。
従来は、図7に示すように、石炭焚きボイラ100の火炉102から排出された燃焼排ガスは石炭灰(固体粒子)が含まれた固気二相流であり、鉄板製のダクトにより形成された煙道110を通り、脱硝装置140で脱硝等の燃焼排ガスを大気中へ放出するために必要な処理を施した後、図示しない煙突等から大気へ放出される。
煙道110は、燃焼排ガスGの流れ方向上流側、すなわち火炉102側から順に、第1水平煙道部111、第1垂直煙道部112、第2水平煙道部113,第2垂直煙道部114,第3水平煙道部115及び第3垂直煙道部116が連続して設けられている。
図示の構成例では、第1垂直煙道部112及び第2垂直煙道部114の下端部にそれぞれ第1ホッパー120及び第2ホッパー130が設置され、火炉102から燃焼排ガスとともに飛散してくる大径灰150を回収する。さらに、第3垂直煙道部116には、燃焼排ガスGを通過させて脱硝処理を行う脱硝装置140が設置されている。
脱硝装置140は、例えば格子状酸化チタン担体の上に二酸化バナジウムを担持した脱硝剤(脱硝触媒)をパレットに入れ、このパレットを装置内に多数配置しておく構成となっている。
このような煙道110において、火炉102から飛散してくる固体粒子である大径灰150の一部は、第1ホッパー120、第2ホッパー130で回収されず、燃焼排ガスGの流れに乗って脱硝装置140まで到達することがある。すると、格子状の脱硝触媒が大径灰150によって目詰まりし、煙道110の有効流路断面積が低下して圧力損失を上昇させてしまうとともに、脱硝性能が低下する。
このような脱硝触媒の目詰まりを防止するため、例えば下記の特許文献1に示すように、第1ホッパー120の下流側煙道内に金網状の捕集用スクリーン160を設置することが開示されている。
しかし、第1ホッパー120の下流側煙道内に設置された捕集用スクリーン160は、捕集用スクリーン160自体に摩耗や詰まりを生じることにより、スクリーン交換等が必要となり、メンテナンスが煩雑化して運転コストを押し上げる原因となる。
これに対し、特許文献2には、ホッパーの流れ方向上流側又は下流側で固体粒子が衝突する部分に、鉄板より反発係数の小さい低反発構造部を設ける構成が開示されている。
このような構成によれば、低反発構造部に衝突した固体粒子の反発量が低下し、ホッパーを飛び越えて下流側へ飛散して流出する固体粒子量が減少するので、ホッパーにおける固体粒子の捕集率が向上する。
特開平2−95415号公報 特開2015−49028号公報
しかしながら、固体粒子である大径灰150は、低反発構造部以外の、ホッパーの傾斜面に衝突することや、さらには煙道内に堆積した灰等に衝突することでも、反発方向によっては燃焼排ガスGの流れに乗って、ダクト下流側へと搬送され、脱硝装置140まで到達することがあることが判明した。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ホッパーにおける固体粒子の捕集率を向上させて、固体粒子のダクト下流側への流出を低減できるダクト構造、ボイラ及び固気二相流からの固体粒子の排除方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のダクト構造、ボイラ及び固気二相流からの固体粒子の排除方法は以下の手段を採用する。
本発明に係るダクト構造は、気流中に固体粒子を含む固気二相流を流すダクト構造であって、前記気流が水平方向に流れる横方向ダクトと、前記横方向ダクトにおいて前記気流の流れ方向下流側の終端部に連続して設けられ、前記気流が鉛直方向上方に向かって流れる縦方向ダクトと、前記横方向ダクトの前記終端部の鉛直方向下方に設けられ、前記気流から前記固体粒子を回収するホッパーと、を備え、前記縦方向ダクトにおいて前記流れ方向下流側に位置する側面の鉛直方向下部が、前記側面の鉛直方向上部に対して前記流れ方向下流側にオフセットすることで形成された流路拡大部と、前記ホッパーの鉛直方向上部に設けられたホッパー部において前記流れ方向下流側に形成され、前記流れ方向上流側の傾斜面よりも水平方向に対する傾斜角が小さく設定された緩傾斜面と、前記ホッパー部における前記流れ方向下流側の前記緩傾斜面の鉛直方向上端と前記側面の鉛直方向下端との間に形成された前記流れ方向に延在する平面部と、を備えることを特徴とする。
このようなダクト構造によれば、縦方向ダクトの鉛直方向下部に流路拡大部が形成されているため、この流路拡大部において気流の流速が低下し、気流とともに流れてきた固体粒子が、縦方向ダクト内を鉛直方向上向きに流れにくくなる。
また、平面部上に溜まった固体粒子は、気流中の固体粒子と衝突して再び気流中に取り込まれて、後流側へと搬送されてしまうことになる。本発明ではホッパー部の流れ方向下流側に緩傾斜面が形成されているため、ホッパー部は、流れ方向下流側の鉛直方向上端が、縦方向ダクトの流れ方向下流側の側面に近づく。これにより、縦方向ダクトの側面とホッパー部の鉛直方向上端との間に形成される流れ方向に延在する平面部の長さを小さく抑え、平面部上に固体粒子が溜まりにくくなり、溜まった固体粒子の量は少なくなる。このため平面部上に溜まった少ない固体粒子に、気流中の固体粒子が衝突して再び気流中に取り込まれて、後流側へと搬送されることを抑制する。
さらに、ホッパー部は、緩傾斜面を形成することで、上端開口面積を拡大することができ、固体粒子を回収しやすくなる。
さらに、縦方向ダクトの側面とホッパー部の鉛直方向上端との間に流れ方向に延在する平面部を形成することで、流路拡大部を形成する側面の鉛直方向下部を、側面の鉛直方向上部に対して横方向ダクトの流れ方向下流側に大きくオフセットさせつつ、緩傾斜面の傾斜角度が固体粒子の安息角以上になる構成とすることが出来て固体粒子が緩傾斜面に堆積するのを抑えることができる。
また、ホッパー部と縦方向ダクトの側面との間に流れ方向に延在する平面部を形成することで、ダクトの設置、ホッパー部の改造やメンテナンス等を行う際に、足場の一端を平面部に設置し足場の他端をダクトの下面に設置することができ、作業性が向上する。
上記の発明において、前記緩傾斜面は、前記ホッパー部の鉛直方向上部の所定範囲に形成され、前記ホッパー部の鉛直方向下部に、前記緩傾斜面よりも水平方向との傾斜角が大きく設定された下部傾斜面が形成されていることが好ましい。
この場合、緩傾斜面がホッパー部の鉛直方向上部の所定範囲のみに形成されているため、ホッパー部の鉛直方向下部においては水平方向との傾斜角度が大きくなり、固体粒子が速やかに落下し、ホッパーの排出口からの固体粒子の排出を円滑に行うことができる。
また、緩傾斜面の範囲を限定し緩傾斜面の面積が減少するため、気流中の固体粒子が緩傾斜面で跳ね返って縦方向ダクトを鉛直方向上方に向かう量を抑えることができる。
さらに、既存のホッパーを改造して上記ダクト構造を実現する場合、ホッパー部の鉛直方向上部の所定範囲のみを緩傾斜面に改造すれば良く、改造コストを抑えることができる。
上記の発明において、前記緩傾斜面は、前記ホッパー部の鉛直方向下部の所定範囲に形成され、前記ホッパー部の鉛直方向上部に、前記緩傾斜面よりも水平方向との傾斜角が大きく設定された上部傾斜面が形成されていることが好ましい。
この場合、ホッパー部の上部傾斜面は水平方向との傾斜角が大きいため、ホッパー部の鉛直方向上部の所定範囲にある上部傾斜面では、横方向ダクトを通ってきた気流中の固体粒子が衝突して跳ね返っても、鉛直方向上方の縦方向ダクト側に跳ね返りにくくなり、再び気流中に取り込まれることを抑制する。
上記の発明において、前記ホッパー部において、前記流れ方向下流側の鉛直方向上部の所定範囲に、前記平面部に対して鉛直方向下方に窪む段部が形成されていることが好ましい。
この場合、ホッパー部の鉛直方向上部に、横方向ダクトを通ってきた気流中の固体粒子が入り込んで衝突しても、鉛直方向上方の縦方向ダクト側に跳ね返りにくくなり、再び気流中に取り込まれることを抑制する。
上記の発明において、前記流路拡大部の前記側面に設けられ、前記側面を形成する材料よりも反発係数が小さく、鉛直方向より所定の角度で斜め下方に傾斜した低反発部をさらに備えることが好ましい。
この場合、横方向ダクトを通ってきた気流中の固体粒子が低反発部に衝突すると、低反発部における跳ね返り量が小さく、しかも鉛直方向斜め下方を向いているため、鉛直方向上方の縦方向ダクト側に跳ね返りにくくなり、再び気流中に取り込まれることを抑制する。
本発明に係るボイラは、上記のダクト構造を備える。
本発明に係る固気二相流からの固体粒子の排除方法は、上記のダクト構造を備えるダクトに対し、前記気流として固体粒子を含む固気二相流を流すことで、前記気流中から前記固体粒子を排除する。
上述した本発明によれば、ホッパーにおける固体粒子の捕集率を向上させて、固体粒子のダクト下流側への流出を低減できる。
本発明に係るダクト構造の一実施形態として、石炭焚きボイラの煙道を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態におけるダクト構造を適用した煙道の一部を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態におけるダクト構造を適用した煙道の一部を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態におけるダクト構造を適用した煙道の一部を示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態におけるダクト構造を適用した煙道の一部を示す縦断面図である。 本発明の第5実施形態におけるダクト構造を適用した煙道の一部を示す縦断面図である。 従来のダクト構造例として、石炭焚きボイラの煙道を示す縦断面図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本発明に係るダクト構造の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るダクト構造を備える煙道(ダクト)10は、石炭焚きボイラ1の火炉2から排出された固気二相流の燃焼排ガスを、図示しない煙突等に流すものである。煙道10は、鉄板製のダクトにより形成された燃焼排ガスGの流路を形成し、一般的には矩形断面を有している。火炉2から排出される燃焼排ガスGは、フライアッシュや大径灰と呼ばれる石炭灰(固体粒子)を含む固気二相流であり、煙道10を通る際に脱硝装置4で脱硝等の燃焼排ガスを大気中へ放出するために必要な処理を施した後、図1中に矢印で示すように流れて図示しない煙突等から大気へ放出される。
なお以下の説明で、上向きとは鉛直方向上向きを、下向きとは鉛直方向下向きを示し、それぞれを上向き、下向きと記載する。上部と下部や、上端と下端も同様である。
煙道10は、燃焼排ガスGの流れ方向上流側となる火炉2側から順に、第1水平煙道部11、第1垂直煙道部12、第2水平煙道部(横方向ダクト)13,第2垂直煙道部(縦方向ダクト)14,第3水平煙道部15及び第3垂直煙道部16が連続して設けられている。
煙道10は、下向きの速度成分を有する燃焼排ガスGが流れる第1垂直煙道部12の下端部に第1ホッパー20Aを備え、さらに、上向きの速度成分を有する燃焼排ガスGが流れる第2垂直煙道部14の下端部に第2ホッパー(ホッパー)30Aを設置している。そして、燃焼排ガスが下向きに流れる第3垂直煙道部16には、燃焼排ガスを通過させて脱硝処理を行う脱硝装置4を設置している。
第1ホッパー20A及び第2ホッパー30Aは、主として燃焼排ガスG中に含まれる固体粒子のうち、大径灰の回収を目的として設置されたものである。なお、非常に粒径の小さいフライアッシュについては、燃焼排ガスGの気流からほとんど分離されることはなく、従って、大径灰のように第1ホッパー20A及び第2ホッパー30Aで回収されることなく煙道10内を流れてゆき、脱硝装置4を通過して更に下流側で図示しない集塵装置などで除去する。
図2に示すように、第2水平煙道部13には、燃焼排ガスGが流れ方向Fへと流れている。本実施形態では便宜上、流れ方向Fは水平方向とする。流れ方向Fは水平方向に限定されるものではなく第2水平煙道部13の配置方向で決定される。第2垂直煙道部14は、第2水平煙道部13において燃焼排ガスGの流れ方向下流側の終端部13eに連続して設けられ、燃焼排ガスGが鉛直方向上方に向かって流れる。第2垂直煙道部14は、第2水平煙道部13における燃焼排ガスGの流れ方向Fの下流側の側壁面14sの下部側壁面に、側壁面14sの上部側壁面(上部)14tよりも、流れ方向Fの下流側(図2における紙面右方)に張り出した下部側壁面(下部)14uが形成されている。下部側壁面14uは、鉛直面内に位置し、第2水平煙道部13の下面13bから、少なくとも第2水平煙道部13の上面13tと等しいか、又は上面13tよりも所定高さだけ高い位置まで連続して形成されている。所定高さは第2垂直煙道部14の周辺構造物に干渉しない位置であり、第2垂直煙道部14の全長の半分以下として第3水平煙道部15へ向かう燃焼排ガスGの流れに乱れや偏流の影響を少なくする。
また、下部側壁面14uと上部側壁面14tとの間には、上方に向かって漸次流れ方向Fの下流側に向かい、第2垂直煙道部14の流路面積を漸次縮小するよう傾斜した傾斜面14kが形成されている。
このようにして、第2垂直煙道部14は、下部側壁面14uが上部側壁面14tよりも流れ方向Fの下流側にオフセットしているので、第2水平煙道部13と連結する第2垂直煙道部14の下部に、煙道断面積が拡大された流路拡大部Xが形成されている。
第2ホッパー30Aは、第2水平煙道部13の終端部13eの鉛直方向下方に設けられる。第2ホッパー30Aは、下端部に形成された開閉可能な排出口31と、排出口31から上方に向かって漸次拡径するすり鉢状又は錘状のホッパー部32Aを有している。ホッパー部32Aは、流れ方向Fの上流側に、水平方向に対して大径灰の安息角(例えば45°)よりも大きな傾斜角θ1(例えばθ1=60°)で傾斜した上流側傾斜面(傾斜面)33を有している。ホッパー部32Aは、流れ方向Fの下流側に、上流側傾斜面33の傾斜角θ1よりも小さな傾斜角θ2で水平方向に対して傾斜した下流側傾斜面(緩傾斜面)34Aを有している。このような下流側傾斜面34Aの傾斜角θ2は、例えば、45°より大きく、60°より小さくするのが好ましい。このようにして、第2ホッパー30Aは、排出口31の中心を含む鉛直方向に沿う中心線Cに対し、非対称の傾斜面で形成されている。
第2ホッパー30Aの下流側傾斜面34Aの上端34tに連続して、第2水平煙道部13の下面13bと同じ高さに、流れ方向Fの下流側に向かって延び、下部側壁面14uの下端に接続され、流れ方向F(本実施形態では水平方向)に延在する平面部18が形成されている。
ここで、上部側壁面14tに対する、下部側壁面14uの流れ方向F(本実施形態では水平方向)に沿った張り出し寸法L2は、例えば、3〜5m程度とすることができる。平面部18の流れ方向Fに沿った長さL1は、上部側壁面14tに対する下部側壁面14uの流れ方向Fに沿った張り出し寸法L2に対し、10〜100%に設定するのが好ましい。長さL1の寸法L2に対するさらに好ましい範囲は、15〜75%である。
平面部18の長さL1は寸法L2以下として、上部側壁面14tから重力落下する固体粒子である大径灰を第2ホッパー30Aの下流側傾斜面34Aで受け止めるようにするのが好ましい。また長さL1が大きすぎると、平面部18上に石炭灰(固体粒子)が溜まって傾斜面Sを形成し、第2水平煙道部13を、燃焼排ガスGの気流とともに流れてきた大径灰が傾斜面Sで衝突して上向きに跳ね返ってしまい、再び気流中に取り込まれることがある。したがって、平面部18の長さL1は、なるべく小さく抑えるのが好ましい。その一方で、平面部18には、煙道10の設置、改造、メンテナンス等を行うときに、足場の一端を平面部18に設置し、足場の他端をダクトの下面13bに設置するなどして、足場板を設置することができる。したがって、平面部18の長さL1は、足場板を設置できるだけの寸法を確保するのが好ましい。
上述したダクト構造によれば、第2垂直煙道部14の下部に流路拡大部Xが形成されているため、この流路拡大部Xにおいて燃焼排ガスGの流速が低下し、燃焼排ガスGとともに流れてきた固体粒子である大径灰を搬送する流体力が低下して、第2垂直煙道部14内を上向きに流れにくくなる。これにより、大径灰が燃焼排ガスGの流れから分離して重力方向へ落下しやすくなるとともに、分離した大径灰が再び燃焼排ガスGの流れに乗って搬送されにくくなる。
また、ホッパー部32Aの流れ方向Fの下流側に下流側傾斜面34Aが形成されているため、ホッパー部32Aは、流れ方向Fの下流側の上端34tが、第2垂直煙道部14の流れ方向F下流側の側壁面14sに近づく。これにより、第2垂直煙道部14の側壁面14sとホッパー部32Aの上端34tとの間に形成される平面部18の長さL1を小さく抑え、平面部18上に大径灰が溜まりにくくなる。したがって、平面部18上に溜まった大径灰によって大きな傾斜面Sが形成されるのを抑え、燃焼排ガスGの気流中の大径灰が傾斜面Sに衝突して上向きに跳ね返り、再び気流中に取り込まれることを抑えることができる。
さらに、ホッパー部32Aは、下流側傾斜面34Aを形成することで、上端34t開口面積を拡大することができ、大径灰を回収しやすくなる。
また、ホッパー部32Aと第2垂直煙道部14の側壁面14sとの間に平面部18を形成することで、煙道10の設置、改造、メンテナンス等を行う際に、足場を平面部18に設置することができ、作業性が向上する。
さらに、第2垂直煙道部14の側壁面14sとホッパー部32Aの上端34tとの間に平面部18を形成することで、流路拡大部Xを形成する側壁面14sの下部側壁面14uを、側壁面14sの上部側壁面14tに対して第2水平煙道部13の流れ方向F下流側に大きく張り出させつつ、下流側傾斜面34Aの水平方向との傾斜角度が大径灰の安息角以上になる構成とすることが出来て、固体粒子である大径灰が下流側傾斜面34Aに堆積することを抑えることができる。
さらに、既設の煙道10を改造することによって、上記ダクト構造を実現する場合、ホッパー部32Aに下流側傾斜面34Aを設けるとともに、平面部18及び下部側壁面14u、傾斜面14kを形成すればよい。したがって、改造部分を少ない部分に限定することで、低コストな改造で上記ダクト構造を実現することが可能となる。さらに、第2ホッパー30Aの排出口31は移動させる必要がないために排出口31に接続された図示しない排出機構や排出配管の改造が不要となり、改造コストを抑えることができる。
したがって、第2水平煙道部13から第2垂直煙道部14まで燃焼排ガスGの気流中の大径灰が飛散して下流側へ搬送する確率が低くなる。これにより、第2ホッパー30Aにおける大径灰の捕集率を向上させて、煙道10の下流側への大径灰の搬送を抑制して脱硝装置4での大径灰の堆積を低減することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係るダクト構造の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1実施形態と共通する構成については同符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態におけるダクト構造を有した煙道10は、第2垂直煙道部14の側壁面14sの下部に、側壁面14sの上部側壁面14tよりも、第2水平煙道部13における流れ方向Fの下流側に張り出した下部側壁面14uが形成されている。
第2水平煙道部13に設けられた第2ホッパー(ホッパー)30Bは、ホッパー部32Bの下流側傾斜面34Bが、水平方向との傾斜角度が互いに異なる下部傾斜面35と上部傾斜面(緩傾斜面)36とを有している。
本実施形態において、排出口31から上方に延びる下部傾斜面35は、その水平方向との傾斜角θ3が上流側傾斜面33の水平方向との傾斜角θ1と同一とされていて、製作と施工を容易にしているが、傾斜角θ1と異なっていても良い。
また、下部傾斜面35に連続して上方に延びる上部傾斜面36は、その水平方向との傾斜角θ4が、下部傾斜面35の傾斜角θ3よりも小さく設定されている。このような上部傾斜面36の傾斜角θ4は、上記第1実施形態における下流側傾斜面34Aと同様、例えば、45°より大きく、60°より小さくするのが好ましい。
また、上部傾斜面36は、ホッパー部32Bの下流側傾斜面34Bの上部の所定範囲にのみに形成されている。ここで、第2ホッパー30Bの鉛直方向に沿う中心線Cに沿う高さに対して、上部傾斜面36の高さが第2ホッパー30B全体の高さの50%以下の範囲(所定範囲)であることが好ましい。
このようにして、第2ホッパー30Bのホッパー部32Bは、排出口31の中心を含む鉛直方向に沿う中心線Cに対し、非対称の傾斜面で形成されている。
また、上記下流側傾斜面34Bの上端34tに連続して流れ方向Fの下流側に向かって延び、下部側壁面14uの下端に接続される平面部18が形成されている。
上述した構成によれば、上部傾斜面36がホッパー部32Bの下流側傾斜面34Bの上部の所定範囲にのみに形成されているため、上部の所定範囲から外れるホッパー部32Bの下部の下部傾斜面35においては、水平方向との傾斜角が大きく大径灰が速やかに落下し、第2ホッパー30Bの排出口31からの大径灰の排出を円滑に行うことができる。
ここで、第2ホッパー30Bの鉛直方向に沿う中心線Cに沿う高さに対して、上部傾斜面36の高さを第2ホッパー30B全体の高さの50%以下とすることで、下部傾斜面35での大径灰が速やかに落下し大径灰の排出を円滑に行うことができる。
また、第1実施形態で示した下流側傾斜面34Aに比較し、上部傾斜面36を所定範囲内とすることで上部傾斜面36の面積が減少するため、燃焼排ガスGの気流中の固体粒子である大径灰が上部傾斜面36に衝突して跳ね返って第2垂直煙道部14を上方に向かい再び気流中に取り込まれることを抑えることができる。
また、既存の第2ホッパー30Bを改造して上記ダクト構造を実現する場合、ホッパー部32Bの上部の所定範囲のみを傾斜角θ4が小さな上部傾斜面36に改造すれば良く、改造コストを抑えることができる。
これにより、第2ホッパー30Bにおける大径灰の捕集率を向上させて、燃焼排ガスGの気流中の大径灰が飛散して下流側へ搬送する確率が低くなる。これにより、煙道10の下流側への大径灰の搬送を抑制し、脱硝装置4での大径灰の堆積を低減することが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明に係るダクト構造の第3実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1、第2実施形態と共通する構成については同符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態におけるダクト構造を有した煙道10は、第2垂直煙道部14の側壁面14sの下部に、側壁面14sの上部側壁面14tよりも、流れ方向Fの下流側に張り出した下部側壁面14uが形成されている。
第2水平煙道部13に設けられた第2ホッパー(ホッパー)30Cは、ホッパー部32Cの下流側傾斜面34Cが、水平方向との傾斜角度が互いに異なる下部傾斜面(緩傾斜面)37と上部傾斜面38とを有している。
本実施形態において、排出口31から上方に延びる下部傾斜面37は、その水平方向との傾斜角θ5が、上部傾斜面38の水平方向との傾斜角θ6よりも小さく設定され、下部傾斜面37がホッパー部32Cの下流側傾斜面34Cの下部の所定範囲にのみに形成されている。
このような下部傾斜面37の傾斜角θ5は、上記第1実施形態における下流側傾斜面34Aと同様、例えば、45°より大きく、60°より小さくするのが好ましい。
すなわち、下部傾斜面37の傾斜角θ5は、水平方向との傾斜角が安息角より大きく、大径灰を速やかに落下し、第2ホッパー30Cの排出口31からの大径灰の排出を円滑に行うことができる。
また、第2ホッパー30Cの鉛直方向に沿う中心線Cに沿う高さに対して、下部傾斜面37の高さが第2ホッパー30C全体の高さの50%以上の範囲(所定範囲)であることが好ましい。これにより下部傾斜面37での大径灰が速やかに落下し大径灰の排出を円滑に行うことができる。
このようにして、第2ホッパー30Cのホッパー部32Cは、排出口31の中心を含む鉛直方向に沿う中心線Cに対し、非対称の傾斜面で形成されている。
また、上記下流側傾斜面34Cの上端34tに連続して、流れ方向Fの下流側に向かって延び、下部側壁面14uの下端に接続される平面部18が形成されている。
上述した構成によれば、下部の所定範囲から外れるホッパー部32Cの上部傾斜面38は水平方向との傾斜角θ6が大きいため、ホッパー部32Cの上部において、第2水平煙道部13を通ってきた燃焼排ガスGの気流中の大径灰が衝突して跳ね返っても、上方の第2垂直煙道部14側に跳ね返り再び気流に取り込まれにくくなる。
これにより、第2ホッパー30Cにおける大径灰の捕集率を向上させて、燃焼排ガスGの気流中の大径灰が飛散して下流側へ搬送する確率が低くなる。これにより、煙道10の下流側への大径灰の搬送を抑制し、脱硝装置4での大径灰の堆積を低減することが可能となる。
ここで、下部傾斜面37の高さが第2ホッパー30C全体の高さの50%以上とすることで、下部傾斜面37での大径灰が速やかに落下し大径灰の排出を円滑に行うことができる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明に係るダクト構造の第4実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1〜第3実施形態と共通する構成については同符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態におけるダクト構造を有した煙道10は、第2垂直煙道部14の側壁面14sの下部に、側壁面14sの上部側壁面14tよりも、流れ方向Fの下流側に張り出した下部側壁面14uが形成されている。
第2水平煙道部13に設けられた第2ホッパー(ホッパー)30Dは、上記第2実施形態の第2ホッパー30Bと同様、ホッパー部32Dの下流側傾斜面34Dが、水平方向との傾斜角度が互いに異なる下部傾斜面35と上部傾斜面36とを有している。
さらに、下流側傾斜面34Dの上端部には、凹部(段部)40が形成されている。凹部40は、上部傾斜面36から流れ方向Fに沿って下流側に延びる底面41と、底面41から上方に延びる側面42と、を有する。
このようにして、第2ホッパー30Dのホッパー部32Dは、排出口31の中心を含む鉛直方向に沿う中心線Cに対し、非対称に形成されている。
ここで、第2ホッパー30Dの鉛直方向に沿う中心線Cに沿う高さに対して、凹部40の高さが第2ホッパー30D全体の高さの50%以下の範囲(所定範囲)であることが好ましい。これにより下部傾斜面35と上部傾斜面36での大径灰が速やかに落下し大径灰の排出を円滑に行うことができる。
また、上記下流側傾斜面34Dの上端34tに連続して流れ方向Fの下流側に向かって延び、下部側壁面14uの下端に接続される平面部18が形成されている。
上述したような構成によれば、ホッパー部32Dにおいて、流れ方向Fの下流側の上部に、平面部18に対して下方の所定範囲に窪む凹部40が形成されている。これにより、ホッパー部32Dの上部に、第2水平煙道部13を通ってきた燃焼排ガスGの気流中の固体粒子である大径灰が入り込んで衝突しても、上方の第2垂直煙道部14側に跳ね返り再び気流に取り込まれにくくなる。
これにより、第2ホッパー30Dにおける大径灰の捕集率を向上させて、燃焼排ガスGの気流中の大径灰が飛散して下流側へ搬送する確率が低くなる。これにより、煙道10の下流側への大径灰の搬送を抑制し、脱硝装置4での大径灰の堆積を低減することが可能となる。
また、第2ホッパー30Dの鉛直方向に沿う中心線Cに沿う高さに対して、凹部40の高さが第2ホッパー30D全体の高さの50%以下とすることで、下部傾斜面35と上部傾斜面36での大径灰が速やかに落下し大径灰の排出を円滑に行うことができる。
なお、ホッパー部32Dの形状に代えて、第1実施形態で示したホッパー部32A、第3実施形態で示したホッパー部32C等、他の形状であってもよい。
〔第5実施形態〕
次に、本発明に係るダクト構造の第5実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1〜第4実施形態と共通する構成については同符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態におけるダクト構造を有した煙道10は、第2垂直煙道部14の側壁面14sの下部に、側壁面14sの上部側壁面14tよりも、流れ方向Fの下流側に張り出した下部側壁面14uが形成されている。
また、第2ホッパー30Bのホッパー部32Bの下流側傾斜面34Bの上端34tに連続して、流れ方向Fの下流側に向かって延び、下部側壁面14uの下端に接続される平面部18が形成されている。
下部側壁面14uには、低反発部50が設けられている。
低反発部50は、全体としてパネル状をなし、ブラケット51を介して下部側壁面14uに取り付けられている。低反発部50と下部側壁面14uとの間には、空間部52が形成されている。
低反発部50は、下部側壁面14u等、低反発部50の周囲の部材を形成する材料、例えば鉄板よりも、反発係数の小さい材料で、燃焼排ガスへの耐熱性のある材質で形成するのが好ましい。鉄板より反発係数の小さい素材としては、ゴム系素材、プラスチック系素材のほか、ステンレススチール、銅、アルミニウム、燐青銅、モネル、高耐食合金(HC−22,HC−276)、ニッケル基の超合金(インコネル600、インコネル601;登録商標)、ニッケル、ニッケル201等がある。
低反発部50は、ブラケット51により、上端部50tが下端部50uよりも流れ方向Fの上流側に位置するよう、燃焼排ガスGの気流中の固体粒子である大径灰が低反発部50に衝突し反発する面が鉛直方向に対して下向きに傾斜して設けられている。低反発部50は、鉛直面に対し、例えば10〜20°の角度範囲内で下向きに傾斜させるのが好ましい。
また、低反発部50は、下部側壁面14uの高さH1に対し、下部側壁面14uの上端から下方に向かって、高さH1の0.75倍程度の高さH2を有するように設けるのが好ましい。高さH2は高さH1の0.75倍より小さい場合、燃焼排ガスGの気流中の固体粒子である大径灰が低反発部50に衝突する割合が低下して効果が低減する。高さH2が高さH1の0.75倍より大きい場合、更なる飛散低減効果の向上は期待できず、設置コストが増加するだけとなり好ましくない。
このような低反発部50に衝突した大径灰は、下部側壁面14u等を形成する通常鉄板より反発係数が低く弾性変形しやすい部材に衝突することになり、この結果、反発量が抑えられて第2ホッパー30Bに回収される確率が高くなる。さらに、低反発部50が下向きに傾斜しているので、反発した大径灰は、下方に跳ね返り、第2ホッパー30Bに回収される確率が高くなる。
また、低反発部50は、例えば、多数の開口部(図示無し)を有した金網、グレーチング、多孔板、簾構造(鎧戸)等のように、大径灰が通過できる大きさの開口部を多数備えたものから形成しても良い。この場合、低反発部50の開口部の大きさは、回収すべき大径灰の粒径よりも大きく設定される。
このような低反発部50においては、開口部(図示無し)を通過した大径灰が、下部側壁面14uに衝突して反発するが、この後、低反発部50の背面側に再度衝突する確率が高い。このため、低反発部50の背面側に衝突した大径灰は、空間部52を落下し、最終的に第2ホッパー30Bに回収される。
上述したように、第2水平煙道部13を通ってきた燃焼排ガスGの気流中の固体粒子である大径灰が低反発部50に衝突すると、再び気流に取り込まれる大径灰の量が少なく、しかも斜め下方を向いているため、上方の第2垂直煙道部14側に跳ね返り再び気流に取り込まれにくくなる。
これにより、第2ホッパー30Bにおける大径灰の捕集率を向上させて、燃焼排ガスGの気流中の大径灰が飛散して下流側へ搬送する確率が低くなる。これにより、煙道10の下流側の大径灰の下流側への搬送を抑制し、脱硝装置4での大径灰の堆積を低減することが可能となる。
なお、上記第5実施形態で、低反発部50は、鉛直方向や水平方向に複数枚を並べて設けてもよい。
なお、上記実施形態において、燃焼排ガスとしての気流中に固体粒子を含む固気二相流を、石炭焚きボイラ1の火炉2から排出される石炭灰としたが、本実施形態のダクト構造を採用したダクトは、例えば固体粒子として、煤、鉄粉、ディーゼル排気微粒子及び未燃粒子を含む各種の気流を流す装置に適用可能である。
また、本明細書中において、「鉛直方向」、「水平方向」との文言を用いているが、必ずしも絶対的な「鉛直方向」、「水平方向」のみに限定する意図はなく、一般的な概念における「縦方向(上下方向)」、「横方向」の範疇を含んでいる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
10 煙道(ダクト)
13 第2水平煙道部(横方向ダクト)
13e 終端部
14 第2垂直煙道部(縦方向ダクト)
14s 側壁面(側面)
14t 上部側壁面(上部)
14u 下部側壁面(下部)
18 平面部
30A、30B、30C、30D 第2ホッパー(ホッパー)
32A、32B、32C、32D ホッパー部
33 上流側傾斜面(傾斜面)
34A 下流側傾斜面(緩傾斜面)
34B、34C、34D 下流側傾斜面
34t 上端
35 下部傾斜面
36 上部傾斜面(緩傾斜面)
37 下部傾斜面(緩傾斜面)
38 上部傾斜面
40 凹部(段部)
50 低反発部
X 流路拡大部

Claims (7)

  1. 気流中に固体粒子を含む固気二相流を流すダクト構造であって、
    前記気流が水平方向に流れる横方向ダクトと、
    前記横方向ダクトにおいて前記気流の流れ方向下流側の終端部に連続して設けられ、前記気流が鉛直方向上方に向かって流れる縦方向ダクトと、
    前記横方向ダクトの前記終端部の鉛直方向下方に設けられ、前記気流から前記固体粒子を回収するホッパーと、を備え、
    前記縦方向ダクトにおいて前記流れ方向下流側に位置する側面の鉛直方向下部が、前記側面の鉛直方向上部に対して前記流れ方向下流側にオフセットすることで形成された流路拡大部と、
    前記ホッパーの鉛直方向上部に設けられたホッパー部において前記流れ方向下流側に形成され、前記流れ方向上流側の傾斜面よりも水平方向に対する傾斜角が小さく設定された緩傾斜面と、
    前記ホッパー部における前記流れ方向下流側の前記緩傾斜面の鉛直方向上端と前記側面の鉛直方向下端との間に形成された前記流れ方向に延在する平面部と、
    を備えることを特徴とするダクト構造。
  2. 前記緩傾斜面は、前記ホッパー部の鉛直方向上部の所定範囲に形成され、
    前記ホッパー部の鉛直方向下部に、前記緩傾斜面よりも水平方向との傾斜角が大きく設定された下部傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のダクト構造。
  3. 前記緩傾斜面は、前記ホッパー部の鉛直方向下部の所定範囲に形成され、
    前記ホッパー部の鉛直方向上部に、前記緩傾斜面よりも水平方向との傾斜角が大きく設定された上部傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のダクト構造。
  4. 前記ホッパー部において、前記流れ方向下流側の鉛直方向上部の所定範囲に、前記平面部に対して鉛直方向下方に窪む段部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のダクト構造。
  5. 前記流路拡大部の前記側面に設けられ、前記側面を形成する材料よりも反発係数が小さく、鉛直方向より所定の角度で斜め下方に傾斜した低反発部をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のダクト構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のダクト構造を備えるボイラ。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載のダクト構造を備えるダクトに対し、
    前記気流として固体粒子を含む固気二相流を流すことで、前記気流中から前記固体粒子を排除することを特徴とする固気二相流からの固体粒子の排除方法。
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