JPH05208068A - 弾球遊技機の機構板 - Google Patents

弾球遊技機の機構板

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Publication number
JPH05208068A
JPH05208068A JP4597292A JP4597292A JPH05208068A JP H05208068 A JPH05208068 A JP H05208068A JP 4597292 A JP4597292 A JP 4597292A JP 4597292 A JP4597292 A JP 4597292A JP H05208068 A JPH05208068 A JP H05208068A
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JP
Japan
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ball
prize
winning
winning ball
mechanism plate
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Application number
JP4597292A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05208068A publication Critical patent/JPH05208068A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 払出景品玉数の異なる遊技盤の交換に伴う機
構板の変更を容易に行うことができる弾球遊技機の機構
板を提供する。 【構成】 第1の入賞玉集合空間44aと第2の入賞玉
集合空間44bとを仕切る仕切り壁47a,47bを機
構板40の前面側から着脱自在に装着し得るようにし
た。 【効果】 機構板40の後面側がどのような構造となっ
ていようとも、払出景品玉数の異なる遊技盤12の交換
に対して、機構板40を開放した状態で、仕切り壁47
a,47bを機構板40の前面側から着脱するだけで容
易に対応することができ、遊技盤12の交換作業に伴う
全体的な時間の短縮を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入賞玉を受けて景品玉
を払い出すための各種の機構が設けられ且つ前記入賞玉
を前後方向に重複して形成された第1の入賞玉集合空間
と第2の入賞玉集合空間のいずれかに導くことが可能な
弾球遊技機の機構板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】弾球遊技機の遊技盤においては、1種類
の景品玉数を払い出す形式のものと、2種類の景品玉数
を払い出す形式のものとがあり、いずれの遊技盤に対し
ても適用できる機構板が要望されていたところ、その要
望を満たすため、本出願人は、先に特開平1−1958
81号に示す機構板を提案した。この従来機構板は、第
1の入賞玉集合空間と第2の入賞玉集合空間とを仕切る
仕切り壁に相当する入賞玉集合空間切換部材を機構板の
後面側から装着するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、払い出し景
品玉数の異なる遊技盤の交換は、遊技場で行われ、その
交換に伴って機構板の仕切り壁に相当する入賞玉集合空
間切換部材の切換装着も同時に行う必要がある。しか
し、近年の機構板の後面には、遊技制御基板ボックスを
装着するボックス取付枠や機構板に設けられる電気的部
品の配線等が複雑に設けられ、そのボックス取付枠の一
部や配線の一部が入賞玉集合切換部材にも重合するよう
に設けられているため、先にボックス取付枠を取り外し
たり、あるいは配線を取り外したりした後でなければ、
入賞玉集合空間切換部材の切換装着を行うことができ
ず、機構板を含む遊技盤の交換作業に時間がかかるとい
う欠点があった。本発明は、上記した問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とするところは、払出景品玉数の
異なる遊技盤の交換に伴う機構板の変更を容易に行うこ
とができる弾球遊技機の機構板を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、入賞玉を受けて景品玉を払
い出すための各種の機構が設けられ且つ前記入賞玉を前
後方向に重複して形成された第1の入賞玉集合空間と第
2の入賞玉集合空間のいずれかに導くことが可能な機構
板において、前記第1の入賞玉集合空間と前記第2の入
賞玉集合空間とを仕切る仕切り壁を機構板の前面側から
着脱自在に装着し得ることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】第1の入賞玉集合空間と第2の入賞玉集合空間
とを仕切る仕切り壁を機構板の前面側から装着したり、
あるいは取り外したりすることができるので、機構板の
後面側がどのような構造となっていようとも、払出景品
玉数の異なる遊技盤の交換に対して、機構板を開放した
状態で、仕切り壁を機構板の前面側から着脱するだけで
容易に対応することができ、遊技盤の交換作業に伴う全
体的な時間の短縮を図ることができる。
【0006】
【実施例】まず、図4乃至図6を参照して、実施例に係
る弾球遊技機全体の構成について説明する。本実施例に
おいては、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を
例示し、図4は、そのパチンコ遊技機の正面図であり、
図5は、パチンコ遊技機1の遊技盤12の背面図であ
り、図6は、パチンコ遊技機1の背面図である。図にお
いて、パチンコ遊技機1は、外枠2と該外枠2に開閉自
在に軸支される額縁状の前面枠3とから構成され、前面
枠3にパチンコ遊技機1の主要部が集約形成されてい
る。
【0007】即ち、図4に示すように、額縁状の前面枠
3には、扉保持枠4が周設され、該扉保持枠4には、ガ
ラス板(図示しない)を有するガラス扉枠5と打球供給
皿7を有する前面扉板6とが一側を軸支されて開閉自在
に取り付けられている。ガラス扉枠5の後方であって、
前記前面枠3の裏面には、遊技盤12が着脱自在に設け
られている。また、前面扉板6の表面に固着される打球
供給皿7は、排出された景品玉を貯留し、その貯留した
景品玉を打玉として発射位置(図示しない)に一個宛供
給するものであり、その上流側の下方内部空間には、遊
技に関連する効果音を発生するスピーカ8が内蔵されて
いる。また、前記前面枠3の下方部には、打玉を遊技盤
12に向けて発射する際に操作する操作ハンドル9や、
前記打球供給皿7に貯留しきれなかった景品玉を貯留す
るための余剰玉受皿10が設けられている。また、前面
枠3の上部には、後述する大当り遊技状態中である旨を
報知する遊技効果ランプ11が設けられている。
【0008】次に、上記した遊技盤12の構成につい
て、図4及び図5を参照して説明すると、遊技盤12の
前面には、ほぼ円状に区画レール13が植立され、該区
画レール13の内側が遊技領域14とされている。遊技
領域14には、その中央に可変入賞球装置15が配置さ
れている。可変入賞球装置15は、遊技者にとって有利
なように打玉を受け入れる水平状態と遊技者にとって不
利なように打玉を受け入れない起立状態とに変化可能な
一対の玉受部材16a,16bと、該玉受部材16a,
16bに受け入れられた入賞玉が入賞する特定入賞口を
含む複数の入賞口と、特定入賞口に設けられる特定入賞
玉検出器17と、を備えている。また、可変入賞球装置
15の上部左右には、通常の入賞口18a〜18cも一
体的に形成されている。
【0009】また、遊技領域14の下方には、複数(3
つ)の始動入賞口20a〜20cが形成される始動入賞
口装置19が配置されている。各始動入賞口20a〜2
0cには、入賞した打玉を検出する始動入賞玉検出器2
8a〜28cが内蔵されている。また、始動入賞口装置
19の両サイド及び各入賞口間には、後述する始動入賞
時や大当り遊技状態時に表示制御されるチャッカーラン
プ(図示しない)が設けられている。
【0010】上記した始動入賞口20a〜20cに打玉
が入賞したときの遊技状態について説明すると、まず、
打玉が中央の始動入賞口20bに入賞すると前記可変入
賞球装置15の玉受部材16a,16bが2回開閉動作
を行う。また、打玉が左右の始動入賞口20a,20c
に入賞すると玉受部材16a,16bが1回開閉動作を
行う。この開閉動作が行われている状態を始動入賞時と
表現する。しかして、始動入賞時の開閉動作によって可
変入賞球装置15に受け入れられた入賞玉が特定入賞口
に入賞して特定入賞玉検出器17をONさせると、特定
遊技状態(一般的に大当り遊技状態といわれる)にな
る。
【0011】大当り遊技状態になると、玉受部材16
a,16bが所定回数(例えば、18回)開閉動作を行
うか、又はその所定回数の開閉動作中に所定個数(例え
ば、9個)の入賞玉が発生するまでの開閉動作(以下、
開閉サイクルという)を行うようになっている。そし
て、その開閉サイクル中に受け入れられた入賞玉が再度
特定入賞口に導かれて特定入賞玉検出器17をONさせ
ると、継続権が発生して当該回の開閉サイクルを直ちに
停止して次回の開閉サイクルに移行する。このような開
閉サイクルの繰り返しは、継続権が成立していることを
条件として所定回数(例えば、15回)行われるように
なっている。このため、大当り遊技状態になると、短時
間に多量の入賞玉を獲得することができる。なお、1回
の開閉サイクル中に受け入れ可能な入賞玉を検出するた
めに、図5に示すように入賞玉検出器25が遊技盤12
の裏面に設けられている。
【0012】遊技領域14には、上記した可変入賞球装
置15や始動入賞口装置19の他に、入賞口21a,2
1b、風車(符号なし)、サイドランプ22a,22
b、アウト口23、及び障害釘(符号なし)等が設けら
れている。入賞口21a,21bは、始動入賞口装置1
9の左右上部に配置され、その内部に袖ランプ(図示し
ない)を内蔵している。この袖ランプは、遊技領域14
の中央側端部に配置されるサイドランプ22a,22b
と共に、始動入賞時や大当り遊技状態時に所定の態様で
表示制御されるものである。なお、前記アウト口23
は、遊技領域14の最下方に設けられ、入賞しなかった
アウト玉を回収するようになっている。
【0013】一方、遊技盤12の裏面には、図5に示す
ように、入賞玉集合カバー体24が止着されている。こ
の入賞玉集合カバー体24は、上下2分割されて遊技盤
12の裏面に止着され、主として可変入賞球装置15に
入賞した入賞玉を下方に誘導する誘導径路が形成される
ものである。具体的には、可変入賞口装置15の上部に
設けられる入賞口18aに入賞した入賞玉は、誘導径路
イ又はロに導かれ、その後、入賞口18b,18cに入
賞した入賞玉が導かれる誘導径路ハ、ニに合流して入賞
玉集合カバー体24の両サイドから下方に向けて落下す
る。また、可変入賞球装置15の玉受部材16a,16
bに受け入れられた入賞玉は、特定入賞玉検出器17を
通過した入賞玉を含めて誘導径路ホに導かれて入賞玉検
出器25を通過して始動入賞口20cの側方から下方に
向けて落下するものである。そして、上記した誘導径路
に導かれた落下する入賞玉は、すべて後述する第1の入
賞玉集合空間44aに放出されるものである。また、入
賞玉集合カバー体24に導かれない入賞口21a,21
bに入賞した入賞玉も第1の入賞玉集合空間44aに放
出されるものである。
【0014】また、前記始動入賞口装置19の後面に
は、誘導板26が止着されている。この誘導板26に
は、その前方に折曲除去可能な誘導片26aが突設され
ると共に、その左右に後方に向けて開口する誘導口27
a,27bが形成されている。この誘導口27a,27
bは、誘導片26aによって囲まれており、前記第1の
入賞玉集合樋44aに入賞玉を放出するときには、下部
又は側方の誘導片26aを折曲除去し、後述する第2の
入賞玉集合空間44bに入賞玉を放出するときには、い
ずれの誘導片26aも折曲除去しないようにする。
【0015】しかして、本実施例における誘導板26
は、中央の始動入賞口20bに入賞した入賞玉は、誘導
片26aによって形成される誘導径路ヘによって第1の
入賞玉集合空間44aに放出されるようになっており、
左右の始動入賞口20a,20cに入賞した入賞玉は、
誘導口27a,27bから第2の入賞玉集合空間44b
に放出されるようになっている(後述する図2に示す状
態)。そして、本実施例において、第2の入賞玉集合空
間44bに放出された入賞玉によって排出される景品玉
数は、第1の入賞玉集合空間44aに放出された入賞玉
によって排出される景品玉数(例えば、15個)よりも
少ない数(例えば、7個)に設定されている。
【0016】ここで、始動入賞口20a〜20cと誘導
板26との関係について、図1を参照してさらに詳細に
説明する。図1は、始動入賞口装置19のほぼ中央(始
動入賞口20b部分)で切断した断面図であり、後に詳
述する仕切り壁47a,47bが装着されて、すべての
入賞玉が第2の入賞玉集合空間44bに誘導されること
のない状態を示すものである。図において、始動入賞口
20bには、前記したように始動入賞玉検出器28bが
内蔵されるが、その始動入賞玉検出器28bは、入賞玉
が通過する通過孔を前方にして検出器取付片29によっ
て装着され、通過孔内に設けられるアクチュエータを入
賞玉P2が押圧することにより、入賞玉の検出が行われ
る。また、始動入賞玉検出器28bを通過した入賞玉P
2は、誘導傾斜面30に沿って遊技盤12の裏面に誘導
され、第1の入賞玉集合空間44aに放出される。な
お、始動入賞玉検出器28bの後端には、コネクタ31
が接続され、該コネクタ31から延びる配線32が誘導
板26の側板に形成される配線通し切欠部33から外に
導き出されている。
【0017】ところで、パチンコ遊技機1の背面には、
図6に示すように、上記した遊技盤12に入賞した入賞
玉又はアウト玉を処理する機構板40がヒンジ150
a,150bを軸として開閉自在に設けられている。そ
して、この機構板40は、本実施例の要部を構成するも
のである。以下、機構板40の構成について説明する。
【0018】機構板40は、パチンコ遊技機1の遊技盤
に設けられた入賞口からの入賞玉を処理して、その入賞
玉に対応する所定個数の景品玉を排出するための各種の
機構が設けられるものである。即ち、機構板40は、合
成樹脂で成型されたほぼ方形板状の機構板本体に各種の
機構を組み付けて構成される。しかして、機構板40
は、その前面側が両サイド及び下部を除いてパチンコ玉
の直径よりもやや大きな寸法の凹状部となっており、そ
の凹状部が第1の入賞玉集合空間44aとなっている。
また、第1の入賞玉集合空間44aと連通するように機
構板40のほぼ中央には、窓開口41が開設されてい
る。この窓開口41は、前記可変入賞球装置15の後方
突出部を機構板40の外側に突出させるものであるが、
前記入賞玉集合カバー体24によって閉塞されるので、
入賞玉が窓開口41から外側に落下することはない。
【0019】また、窓開口41の下辺に沿って上部仕切
り突片42が後面側に向かって突設され、該上部仕切り
突片42の先端から下方に後面カバー43が取り付けら
れている。そして、図1に示すように、この後面カバー
43によって第2の入賞玉集合空間44bが形成されて
いる。したがって、本実施例においては、機構板40の
前面側のほぼ全域が第1の入賞玉集合空間44aとなる
のに対し、第2の入賞玉集合空間44bは、窓開口41
より下方の機構板40の後面側に形成されるものであ
る。また、このように形成される入賞玉集合空間44
a,44bの下端が一側に傾斜する第1の入賞玉集合樋
45aと第2の入賞玉集合樋45bとなっている。第1
の入賞玉集合樋45aは、相対的に多い景品玉数(例え
ば、15個)を排出することができる入賞玉が誘導さ
れ、第2の入賞玉集合樋45bは、相対的に少ない景品
玉数(例えば、7個)を排出することができる入賞玉を
誘導するものである。第1の入賞玉集合樋45a及び第
2の入賞玉集合樋45bに誘導された入賞玉は、後述す
る入賞玉処理装置110に導かれるようになっている。
【0020】ところで、第1の入賞玉集合空間44aと
第2の入賞玉集合空間44bとは、仕切り壁によって仕
切られることになるが、その仕切り壁は、図1に示すよ
うに、下部の固定仕切り壁46と上部の仕切り壁47
a,47bとに分けられる。固定仕切り壁46は、第1
の入賞玉集合樋45aと第2の入賞玉集合樋45bとの
間から上方に立設し(実際には、機構板本体によって構
成されている)、該固定仕切り壁46の上端縁と前記上
部仕切り突片42との間に2つの仕切り壁47a,47
bが設けられる。この2つの仕切り壁47a,47b
は、機構板40の前面側から着脱自在に装着できるよう
になっている。
【0021】即ち、仕切り壁47a,47bは、その両
端にそれぞれ係止突片48を有し、その係止突片48を
機構板40の内部に形成された上向きコ字状の係止片4
9に係止することにより、機構板40に装着し得るよう
になっている。この場合の装着は、機構板40をヒンジ
150a,150bを軸として開いた状態で、機構板4
0の前方から行う。
【0022】しかして、着脱自在な仕切り壁47a,4
7bを機構板40から取り外すことにより第1の入賞玉
集合空間44aと第2の入賞玉集合空間44bとを連通
させることができ、例えば、図2に示すように、下方の
下部仕切り壁47bを取り外した状態において、誘導板
26の誘導口27aを、下部仕切り壁47bを取り除い
た部分に臨ませることにより、始動入賞口20aに入賞
した入賞玉P3を第2の入賞玉集合空間44bに放出す
ることができる。
【0023】なお、上下2つの仕切り壁47a,47b
を同時に取り外すことにより、図3に示すように、大型
の始動入賞口装置19aを装着することも可能である。
この場合には、始動入賞口装置19aに入賞した入賞玉
P4すべてを第2の入賞玉集合空間44bに放出するこ
とができる。もちろん、始動入賞口装置19aの内部の
誘導傾斜面の構成によって一部の入賞玉を第1の入賞玉
集合空間44aに放出するようにしても良い。また、大
型の入賞装置として始動入賞口装置19a以外の入賞装
置であっても良く、要は2つの仕切り壁47a,47b
を同時に取り外すことにより、遊技盤12の下方部にも
大型の入賞装置を取り付けることが可能となる。
【0024】ところで、前記第2の入賞玉集合空間44
bの後面壁を構成する後面カバー43の裏面には、取付
ボス50が突設され、該取付ボス50に図示しない遊技
制御基板ボックスを固定するための基板ボックス取付枠
51が取着されている。基板ボックス取付枠51には、
遊技制御基板ボックスを係止するための係合突片52が
形成されている。しかして、本実施例においては、後面
カバー43に上記のような基板ボックス取付枠51が取
り付けられているが、遊技盤12の交換に伴って払出景
品玉数の種類の変更をする際には、機構板40を開放し
た状態で、機構板40の前面側から仕切り壁47a,4
7bを取り外し、又は装着すれば、基板ボックス取付枠
51を後面カバー43から取り外したりする面倒な作業
を行わなくても容易に払出景品玉数の変更を行うことが
でき、遊技盤の交換作業に伴う全体的な時間の短縮を図
ることができる。
【0025】上記した第1の入賞玉集合空間44a及び
第2の入賞玉集合空間44bに放出された入賞玉は、そ
れぞれ第1の入賞玉集合樋45aと第2の入賞玉集合樋
45bとを流下して後述する入賞玉処理装置110に導
かれるが、その入賞玉処理装置110の直前であって入
賞玉集合樋45a,45bの末端に入賞玉を1列に整列
する誘導部材53(図6参照)が設けられている。この
誘導部材53は、楔状に形成されるものであるが、多量
に発生した入賞玉がこの部分で玉詰まり現象を起こさな
いような構造となっている。
【0026】そこで、以下、この構造について図7及び
図8を参照して説明する。図8においては、第2の入賞
玉集合樋45bに対応する部分を表示しているだけであ
るが、第1の入賞玉集合樋45aに対応する部分も全く
同じ構造となっている。
【0027】しかして、入賞玉集合樋45bの末端部の
上方には、楔状の誘導部材53が設けられ、入賞玉集合
樋45bとの間に誘導口57及びそれに続く先細り状の
整列通路58を形成している。誘導部材53は、前記機
構板40と合成樹脂によって一体的に形成されるもの
で、その上面及び底面が傾斜状に形成され、内部が中空
の空室54となっている。また、底面の一部に切欠部5
5が形成され、該切欠部55に後述する玉ならし部材6
0に設けられる弾性片65の当接部66が臨むようにな
っている。
【0028】ところで、前記誘導口57は、図8に示す
ように、パチンコ玉の直径の2倍よりも僅かに大きい間
隔となっており、その大きさから誘導部材53の下面の
傾斜により最終的にパチンコ玉1個の直径よりもやや大
きな間隔となって入賞玉処理装置110の後述する入賞
玉誘導通路112bの上端に接続される。つまり、整列
通路58は、上下方向に重合して流下する入賞玉を1列
に整列する機能を有することになり、その流下する過程
に弾性片65の当接部66が重合する入賞玉と当接する
ようになっている。
【0029】しかして、上記した弾性片65を有する玉
ならし部材60を取り付けるために、誘導部材53の空
室54内には、位置決めボス56と止着穴(図示しな
い)が形成されている。ここで、玉ならし部材60の構
造について図7を参照して説明すると、玉ならし部材6
0は、取付板61と該取付板61の下方から前方に延び
る弾性片65とから構成される。取付板61には、前記
位置決めボス56と係合する位置決め穴63、及び前記
止着穴に対応する取付穴62が形成され、一方、前記弾
性片65の先端は、斜め上方に向けて傾斜状となる当接
部66となっている。
【0030】上記のように構成される玉ならし部材60
は、位置決め穴63を位置決めボス56に挿入し、その
後、止着穴と取付穴62とを一致させてビス64を螺着
することにより誘導部材53の空室54内に取着され
る。そして、この止着された状態においては、弾性片6
5先端の当接部66が前記切欠部55に臨み、誘導部材
53の下面の一部を構成するようになっている。また、
図示の実施例においては、切欠部55に臨む当接部66
の位置が入賞玉集合樋45bから見て、パチンコ玉の直
径L1よりも高くその2倍よりも低い高さとなっている
ので、上下2段に重合しながら流下する入賞玉P1,P
2が当接部66に当接したときに、弾性片65により上
方に弾性的に移動することができると共に、その弾性力
が常に上部の入賞玉P2にかかり、その上部の入賞玉P
2を後方へ反発させるように作用するので、下部の入賞
玉P1だけが前方に流下して、誘導口57部分での玉詰
まり現象を確実に防止することができる。
【0031】上記したような作用は、入賞玉が多量に入
賞玉集合樋45b上に貯留されて誘導部材53の上面に
載置されている状態でも行われる。つまり、本実施例に
おいては、入賞玉の貯留量に関係なく、入賞玉集合樋4
5b上を入賞玉が上下方向に重合しながら誘導部材53
の下面との間に侵入してきても、弾性片65が上下方向
に移動してその重合状態を解消するので、玉詰まり現象
が生ずることがなく、入賞玉が確実に1列に整列されて
流下する。
【0032】なお、図6における機構板40には、後述
するアウト玉誘導樋89の側方であって入賞玉集合樋4
5bの上方にも、上部誘導部材59が設けられており、
この上部誘導部材59によっても入賞玉を1列に整列し
て下流側に流下させるようになっている。しかして、上
部誘導部材59部分でも入賞玉の玉詰まり現象を生起せ
しめないために、上記した構成を応用しても良い。
【0033】以上、説明した機構により遊技盤12で発
生した入賞玉の前処理段階が終了し、次にその入賞玉で
所定個数の景品玉を払い出す処理に移行する。そこで、
以下に景品玉を払い出すために各機構について図6、図
9乃至図11を参照して説明する。
【0034】機構板40の後面側には、パチンコ遊技機
設置台の図示しない補給機構から補給される景品玉を遊
技者に払い出すための各種の機構が設けられている。こ
れらの機構について、以下説明すると、機構板40の上
部には、景品玉タンク70が固定されている。この景品
玉タンク70には、上記した補給機構から多量の景品玉
が補給されるようになっている。景品玉タンク70の下
方には、景品玉を整列させるための景品玉誘導樋71が
設けられている。この景品玉誘導樋71は、景品玉が3
列に整列して自然流下するように傾斜して取り付けられ
る。このように景品玉誘導樋71を景品玉が3列になっ
て流下するように構成したのは、前記したように2種類
の景品玉数を払い出すように構成したためである。
【0035】また、景品玉誘導樋71の上流側の底面に
は、景品玉量感知板72が揺動自在に軸支されている。
しかして、景品玉量感知板72上に景品玉が載置されて
充満しているときは、図示しない重錘及び付勢スプリン
グの付勢力に抗して景品玉量感知板72の上端が押し下
げられた状態となっており、一方、景品玉量感知板72
上に景品玉が欠乏して載置されなくなったときは、重錘
及び付勢スプリングの付勢力により景品玉量感知板72
の上端が跳ね上がった状態となる。そして、景品玉量感
知板72が跳ね上がったときには、その下部に配置され
た作動検出スイッチ73が動作され、図示しない玉切れ
報知ランプを点灯してその旨を報知するとともに、遊技
場に設置してある管理コンピュータに信号を送り、上記
図示しない補給機構を動作させて景品玉タンク70に所
定個数の景品玉を補給する。
【0036】景品玉誘導樋71の下流側には、3列の通
路を構成すべく区画された屈曲樋74が接続されるよう
に取り付けられている。この屈曲樋74は、景品玉誘導
樋71を流下してきた景品玉の流下方向を180度転換
させるとともに、連続して流下している景品玉の玉圧を
弱めるためにある。屈曲樋74の屈曲部には、玉抜き装
置77が設けられ、閉店後に操作することにより、景品
玉タンク70及び景品玉誘導樋71に貯留されていた景
品玉を玉抜き通路78に排出してパチンコ遊技機1外へ
誘導するようになっている。
【0037】また、屈曲樋74の屈曲部より下流側のほ
ぼ下り傾斜通路部分には、それぞれの通路に対応して玉
欠乏検知板75a〜75cが揺動自在に設けられてい
る。この玉欠乏検知板75a〜75cは、屈曲樋74内
に景品玉があるときは、上端が景品玉に押圧されて下端
を外側に跳ねあげた状態を維持し、逆に屈曲樋74内に
景品玉がなくなると、自重により上端が上方向に回動し
て下端がほぼ垂直方向に垂れ下がるような状態となる。
そして、このような垂れ下がった状態のときに、後述す
る上下摺動部材99a,99bが上昇すると、上下摺動
部材99a,99bの上端に形成された係合部100
a,100bが下端の係止部76a〜76cと係合して
上下摺動部材99a,99bを上昇した位置で保持する
ように作用し、最終的に景品玉の払い出しが行われなく
なるようにしている。また、屈曲樋74の下流部には、
ほぼ垂直状に形成され、その末端には、段差部が形成さ
れている。この段差部は、後述する景品玉払出装置90
の上部玉ストッパー96a,96bがスムーズに動作す
るように玉圧を弱めるように作用しているものである。
【0038】屈曲樋74の下流側には、景品玉払出装置
90が接続されている。景品玉払出装置90は、所定個
数の景品玉を受け入れて、その所定個数の景品玉を入賞
玉処理装置110の動作に連動して払い出すものであ
る。景品玉払出装置90及び入賞玉処理装置110につ
いては、後に詳述する。
【0039】景品玉払出装置90から払出された景品玉
は、景品玉排出通路79に排出される。この景品玉排出
通路79の下端には、上皿連通口80が開設され、この
上皿連通口80がパチンコ遊技機1の前面に設けられる
打球供給皿7に連通している。また、上皿連通口80の
反対側(機構板40の手前側)には、図9に示すよう
に、溢れ出口81が形成され、該溢れ出口81に余剰玉
通路83と連絡するための連絡樋82が臨み、打球供給
皿7に景品玉が満杯となって溢れ出口81から溢れた余
剰の景品玉が連絡樋82を流下して機構板40の下部中
央に形成された余剰玉通路83に導かれるようになって
いる。なお、余剰玉通路83は、その下端がパチンコ遊
技機1の前面枠3の裏面に取付られる接続樋84に接続
され、余剰の景品玉をパチンコ遊技機1の前面に設けら
れる余剰玉受皿10に誘導するようになっている。
【0040】ところで、上皿連通口80と溢れ出口81
とは、それぞれ反対側に位置すると共に溢れ出口81の
開口縁が長いため、景品玉で上皿連通口80が詰まって
満杯となったときでも、景品玉の溢れ出し状態がスムー
ズに行われるばかりでなく、溢れ出口81部分での玉詰
まり現象が起こることがない。なお、連絡樋82と前記
玉抜き通路78と余剰玉通路83とによって囲まれる領
域に、入賞玉処理装置110が取り付けられるようにな
っている。
【0041】また、余剰玉通路83の一側側壁には、景
品玉充満検知板85が上端を中心にして揺動自在に設け
られている。しかして、景品玉充満検知板85は、景品
玉によって余剰玉通路83内が満杯になったときに該景
品玉に押圧されて揺動し、景品玉充満検知板85に連結
されたスライド線材が移動して打球供給装置の動作を固
定して打玉を打球発射位置に供給しないようしている。
また、景品玉充満検知板85の対向する位置に充満検知
スイッチ86が設けられている。そして、景品玉充満検
知板85が揺動されたときに充満検知スイッチ86がO
FFとなり、入賞玉処理装置110の後述する駆動モー
タ136の回転を停止させるようになっている。したが
って、景品玉充満検知板85が動作したときには、打球
の弾発ができなくなると共に、景品玉の払出も行われな
くなる。なお、景品玉排出通路79の途中、及び余剰玉
通路83の上部には、流下する景品玉が衝突して音を発
生するベル87、88が設けられている。上記した構成
以外に機構板40には、アウトとなった玉を誘導するア
ウト玉誘導樋89が設けられている。
【0042】次に、入賞玉処理装置110に連動して所
定個数の景品玉を排出する景品玉払出装置90について
図10を参照して説明する。景品玉払出装置90は、景
品玉収容筒95a〜95cの上半分が形成され且つ上部
玉ストッパー96a,96bが設けられた上部収容筒部
91と景品玉収容筒95a〜95cの下半分が形成され
且つ下部玉ストッパー97a,97bが設けられた下部
収容筒部92との2つに分割されており、上部収容筒部
91の背面には、上部玉ストッパー96a,96b及び
下部玉ストッパー97a,97bを開閉駆動するように
係合する上下摺動部材99a,99bが設けられてい
る。
【0043】上部収容筒部91は、機構板40に対して
ビス93によって止着されるようになっているのに対し
て、下部収容筒部92は、機構板40に対して固定爪9
4によって着脱自在に取り付けられるようになってい
る。これは、後述するように下部玉ストッパー97a,
97bが設けられる下部収容筒部92だけを交換するこ
とにより、景品玉払出装置90全体の景品玉の払出数を
変化させるためである。
【0044】しかして、上部収容筒部91及び下部収容
筒部92が機構板40に取り付けられた状態では、所定
個数の景品玉を収容する景品玉収容筒95a〜95cが
形成される。この景品玉収容筒95a〜95cは、3列
に形成された前記屈曲樋74に連続するもので、そのう
ち2列の景品玉収容筒95a,95bに上部玉ストッパ
ー96aと下部玉ストッパー97aが対応し、1列の景
品玉収容筒95cに上部玉ストッパー96bと下部玉ス
トッパー97bとが対応している。
【0045】ところで、下部玉ストッパー97a,97
bには、景品玉収容筒95a〜95c内に出没し得るス
トッパー部98a〜98cが突設されている。また、3
つのストッパー部のうち2つのストッパー部98a,9
8bは、下部玉ストッパー97aに突設されるととも
に、景品玉収容筒95a,95bの出口を開閉するよう
に作用し、他の1つのストッパー部98cは、下部玉ス
トッパー97bに突設されると共に、景品玉収容筒95
cの出口を開閉するように作用する。なお、ストッパー
部98a〜98cが突設される位置は、例えば、ストッ
パー部98aが景品玉収容筒95a内に6個の景品玉が
収容されるような位置であり、ストッパー部98b,9
8cが景品玉収容筒95b,95c内に7個の景品玉が
収容されるような位置である。このように下部玉ストッ
パー97a,97bのストッパー部98a〜98cの突
設される位置の異なる種類のものと交換することによっ
て簡単に景品玉の払出数を変えることができるので、下
部玉ストッパー97a,97bが設けられる下部収容筒
部92だけを交換すれば、景品玉払出装置90全体の景
品玉の払出数を変化させることができる。
【0046】上記した上部玉ストッパー96a,96b
及び下部玉ストッパー97a,97bの開閉を制御する
上下摺動部材99a,99bは、その上端に前記係止部
76a〜76cと係合する係合部100a,100bが
形成され、その途中に前記上部玉ストッパー96a,9
6bと係脱する当接凹部101a,101bが形成さ
れ、その下部に前記下部玉ストッパー97a,97bと
係脱する当接凸部102a,102bが形成されてい
る。更に、上下摺動部材99a,99bの後端下部に
は、連動杆103a,103bの上端が連結されてい
る。この連動杆103a,103bは、後述する入賞玉
処理装置110に連結されている。
【0047】上記した構成を有する景品玉払出装置90
の作用について以下説明する。上下摺動部材99a,9
9bが下降位置にあるときは、下部玉ストッパー97
a,97bの上端部と当接凸部102a,102bとが
当接しているので、ストッパー部98a〜98cが景品
玉収容筒95a〜95c内に侵入した状態を保持する。
このとき上部玉ストッパー96a,96bにおいては、
上部玉ストッパー96a,96bの後端と当接凹部10
1a,101bの上端部とが当接して、上部玉ストッパ
ー96a,96bの先端を景品玉収容筒95a〜95c
の入口から後退した位置で保持している。したがって、
景品玉は、前記屈曲樋74から景品玉収容筒95a〜9
5c内に流れ込み、下部玉ストッパー97a,97bの
ストッパー部98a〜98cで係止された第1の状態と
なっている。
【0048】一方、上下摺動部材99a,99bが上昇
した位置にあるときは、当接凸部102a,102bと
下部玉ストッパー97a,97bの上端部とが当接しな
くなるので、下部玉ストッパー97a,97bは、回動
可能なフリーな状態となる。下部玉ストッパー97a,
97bがフリーな状態になると、景品玉収容筒95a〜
95c内に収容されていた景品玉の玉圧によりストッパ
ー部98a〜98cが押圧されて回動し、景品玉収容筒
95a〜95c内に収容されていた景品玉が前記景品玉
排出通路79に払出される。このとき、上部玉ストッパ
ー96a,96bは、その自重によって景品玉収容筒9
5a〜95cの入口を閉成し、当接凹部101a,10
1bの下端部と上部玉ストッパー96a,96bの後端
とが係合して上部玉ストッパー96a,96bの先端を
景品玉収容筒95a〜95cの入口内に侵入させた位置
で保持している。そのため、景品玉は、景品玉収容筒9
5a〜95cの入口の直前で停止された第2の状態とな
っている。
【0049】このように、景品玉払出装置90は、上部
玉ストッパー96a,96bと下部玉ストッパー97
a,97bとを交互に開閉させることにより、景品玉を
景品玉収容筒95a〜95c内へ供給する第1の状態
と、景品玉を景品玉収容筒95a〜95cから排出する
第2の状態とを繰り返すようになっている。そして、こ
れを動作させるために上下摺動部材99a,99bに
は、前記した連動杆103a,103bの上端が連結さ
れ、この連動杆103a,103bが後述する入賞玉に
よって作動される回動部材117a,117bによって
上下方向に摺動されることに応じて上下摺動部材99
a,99bが上下方向に摺動する。そして、上下摺動部
材99a,99bの上下方向のストロークを十分に取る
ことにより、上部玉ストッパー96a,96bと下部玉
ストッパー97a,97bの開閉動作が確実に行われて
所定個数の景品玉の払出動作が保証されるが、本実施例
においては、その十分なストロークを確保するため、後
述するように入賞玉処理装置110の回転円盤123に
侵入溝124a,124bが形成されている。
【0050】上記した連動杆103a,103bの下端
には、入賞玉処理装置110が関連付けられている。こ
の入賞玉処理装置110について図11を参照して説明
する。入賞玉処理装置110は、前記第1の入賞玉集合
樋45a及び第2の入賞玉集合樋45bに対応するよう
に前後方向に重複して設けられる。具体的には、図3に
示す装置板111に集約して設けられるものであり、装
置板111の前後に駆動モータ136を除くすべての構
成部品がセット化されている。
【0051】ところで、図11においては、主として第
2の入賞玉集合樋45bに対応する入賞玉処理装置の構
造(末尾にbの符号を付す)についてだけ示す。ただ
し、以下の説明では、第1の入賞玉集合樋45aに対応
する入賞玉処理装置の構造(末尾にaの符号を付す)に
ついても記載説明する。
【0052】まず、前記入賞玉集合樋45a,45bに
接続される入賞玉誘導通路112a,112bの末端に
は、ほぼ逆「て」字状のストッパー部材113a,11
3bが臨んでいる。ストッパー部材113a,113b
は、支軸114を中心にして回動自在となっている。ま
た、その一端に回動部材117a,117bと係合する
係合部115a,115bが形成され、その他端に前記
入賞玉誘導通路112a,112bの末端に臨む当接部
116a,116bが形成されている。
【0053】回動部材117a,117bは、ほぼ
「T」字状をしており、支軸118を中心にして回動自
在となっている。また、支軸118の上部に前記係合部
115a,115bと係合する係合凸部119a,11
9bが形成され、支軸118の下部に入賞玉と当接する
入賞玉当接面部120a,120bが形成され、更に、
支軸118の後部に前記連動杆103a,103bと連
結される連結部122a,122bが形成されている。
また、入賞玉当接面部120a,120bの裏側には、
後述する検出スイッチ131a,131bのアクチュエ
ータ132a,132bと当接する押圧凸部121a,
121bが形成されている。
【0054】また、前記入賞玉誘導通路112a,11
2bの下方には、回転円盤123が配置されている。こ
の回転円盤123は、装置板111に設けられた軸受に
回転自在に軸支されると共に、各入賞玉誘導通路112
a,112bに対応するようにその外周に2条の侵入溝
124a,124bが形成されている。この侵入溝12
4a,124bは、前記回動部材117a,117bの
入賞玉当接面部120a,120bが回転円盤123の
外周縁よりも内側に侵入するために形成されるものであ
る。
【0055】また、回転円盤123には、各入賞玉誘導
通路112a,112bに対応するようにそれぞれ複数
(3つ)の凹部125a〜125c、126a〜126
cが形成されている。この凹部125a〜125c、1
26a〜126cは、前記入賞玉誘導通路112a,1
12bから排出された入賞玉を受け入れて回転円盤12
3の回転に伴って入賞玉P1を移動させるものであり、
その移動の過程で前記回動部材117a,117bを回
動させるものである。なお、入賞玉誘導通路112aに
対応して形成される凹部125a〜125cと入賞玉誘
導通路112bに形成される凹部126a〜126cと
は、相互に位相をずらし形成されているので、同時に回
動部材117a,117bが回動されることはない。こ
れにより、駆動モータ136にかかる負荷を軽減させる
とともに、景品玉数の異なる入賞玉を同時に処理するこ
とがなく、また遊技者に払出された景品玉数の違いを報
知することができるようになっている。
【0056】更に、回転円盤123の回動軸には、係合
穴127が開設され、該係合穴127内に複数の係合片
128a〜128cが中心に向かって突設されている。
この係合穴127には、後述する構成により機構板40
の外側に固着される駆動モータ136のモータ軸に固着
される係合部材137が挿入されるようになっている。
そして、駆動モータ136が機構板40に取り付けられ
たときに、係合部材137が自由に係合穴127に係合
して駆動モータ136の回転を回転円盤123に伝達す
るようになっている。
【0057】前記回転円盤123の回転方向の側方から
下部にかけて、回転円盤123によって移動され且つ回
動部材117a,117bを動作させた入賞玉が排出さ
れる入賞玉排出通路130a,130bが形成される。
この入賞玉排出通路130a,130bを構成する一方
の排出通路形成壁129a,129bの側方には、検出
スイッチ131a,131bが配置され、該検出スイッ
チ131a,131bのアクチュエータ132a,13
2bが回動部材117a,117bが回動したときに、
前記押圧凸部121a,121bによって押圧されて回
動部材117a,117bの動作を検出して遊技盤の前
面に形成された景品玉払出報知ランプを(図示しない)
点灯させるようになっている。なお、景品玉払出報知ラ
ンプを2つ設けてそれぞれ7個排出用と15個排出用と
に分けて、それぞれの検出スイッチ131a,131b
に対応させることにより、どちらの景品玉数が排出され
たかを知らせるようにしても良い。
【0058】また、入賞玉排出通路130a,130b
の末端には、入賞玉検出器133a,133bが取り付
けられている。この入賞玉検出器133a,133b
は、遊技場に設置された集中管理コンピュータに信号を
送るものであり、当該パチンコ遊技機1の営業用データ
を作成するために設けられるものである。なお、この入
賞玉検出器133a,133bが入賞玉を検出する毎に
音や遊技盤面のいずれかのランプ(図示しない)を駆動
報知するように使用しても良い。また、入賞玉検出器1
33a,133bを通過した入賞玉は、排出口134
(図9参照)から前記玉抜き通路78に流出してパチン
コ遊技機1外に排出される。
【0059】上記したように、駆動モータ136を除く
入賞玉処理装置110は、装置板111にセット化され
て機構板40の内側から止着されるが、入賞玉処理装置
110の機構板40への組付工程は、1種類の入賞玉処
理装置110を組み付けるだけであるため、確認しなが
ら組み付ける必要がなくスムーズな取付作業が行えると
共に、区別して管理する必要がない。
【0060】一方、駆動モータ136は、図9に示すよ
うに、機構板40の外側面を構成するモータセット板1
35に対して取り付けられるようになっている。また、
駆動モータ136のモータ軸には、前記したように係合
部材137が固着されている。また、モータセット板1
35の側方には、配線中継基板139が取り付けられ、
その配線中継基板139に設けられるコネクタ端子に前
記充満検出スイッチ86、検出スイッチ131a,13
1b、入賞玉検出器133a,133b、及び駆動モー
タ136からの配線が接続される。なお、モータセット
板135は、前記景品玉排出通路79、連絡樋82、余
剰玉通路83等の外側を覆う通路カバー板と一体的に形
成したものでも良い。
【0061】ところで、駆動モータ136のモータ軸に
固着される係合部材137は、その前面に複数の突起が
形成されている。この突起は、頂部から傾斜曲面を介し
て係合溝138a〜138cとなるように形成されてお
り、駆動モータ136をモータセット板135に止着す
るときに前記係合穴127に形成される係合片128a
〜128cが傾斜曲面のいずれかの位置に当接し始めた
後、傾斜曲面に案内されるように回転円盤123が回転
し、遂には、係合片128a〜128cが係合溝138
a〜138cに係合して、回転円盤123と駆動モータ
136とがガタ付きのない状態で係合されることにな
る。したがって、本実施例における係合部材137は、
係合部材137の嵌め込み位置や角度をあまり気にする
ことなく、駆動モータ136をモータセット板135に
止着することができる。なお、モータ軸に係合部材13
7を固着することなく、モータ軸自体に係合部(例え
ば、軸をDカットする)を設け、回転円盤123にそれ
に対応する被係合部(D字型穴)を形成しても良い。
【0062】上記したように入賞玉処理装置110を組
み付けた機構板40に対して、出荷する地域に応じた周
波数を有する駆動モータ136を機構板40の外側から
取り付けることにより、モータ軸に固着された係合部材
137と回転円盤123の係合穴127とが係合して入
賞玉処理装置110を最終的に完成させることができる
が、この場合、駆動モータ136の組付工程において
は、容積的に小さな駆動モータ136を2種類用意する
だけであるため、その管理が極めて容易であると共に、
ストックする場所も少なくて済むという利点がある。
【0063】以上のように構成された入賞玉処理装置1
10の動作について図11を参照して説明する。なお、
図11は、手前側、すなわち、7個の景品玉が払出され
るための機構を示したものであるが、奥側、すなわち、
15個の景品玉が払出されるための機構も同一であるの
で、その説明は省略する。まず、第2の入賞玉集合樋4
5bを流下して入賞玉誘導通路112bに誘導された入
賞玉P1は、ストッパー部材113bを図示の反時計方
向に回動させながら回転円盤123に載置される。する
と、常時回転している回転円盤123の凹部126a〜
126cのいずれかに受け入れられてそのまま回転移動
する。
【0064】入賞玉P1が回転移動するにつれてストッ
パー部材113bの係合部115bと回動部材117b
の係合凸部119bとの係合が外され、回動部材117
bは、図示の反時計方向に回動し得る。そして、ストッ
パー部材113bの当接部116bと入賞玉P1との当
接状態が解除される前に、入賞玉P1が回動部材117
bの入賞玉当接面部120bを押圧しているので、回動
部材117bは、既に図示の反時計方向に回動してお
り、入賞玉P1の移動が進んでストッパー部材113b
と入賞玉P1との当接状態が解消しても係合凸部119
bと係合部115bとが係合することはない。
【0065】更に、入賞玉P1が回転移動するにつれて
回動部材117bの入賞玉当接面部120bが入賞玉P
1によって押圧されて回動部材117bを回動させるこ
とによって、係合凸部119bの前端部がストッパー部
材113bを時計方向に回動させて当接部116bが入
賞玉誘導通路112bの末端を塞ぐように侵入して次の
入賞玉を回転円盤123に落下させないようにしてい
る。
【0066】また、それと同時に、回動部材117bの
後端部である連結部122bが上昇するので、連動杆1
03bが上昇して景品玉払出装置90の上下摺動部材9
9bを上動させる。これにより所定個数の景品玉が排出
される。また、この時、回動部材117bの押圧凸部1
21bが検出スイッチ131bをONさせるので、景品
玉払出ランプが点灯する。
【0067】また、本実施例においては、回動部材11
7bの入賞玉当接面部120bが回転円盤123の侵入
溝124b内に侵入しているので、入賞玉と入賞玉当接
面部120bとが当接し始めた状態から入賞玉と入賞玉
当接面部120bとの当接状態が終了する直前までの当
接した状態での移動する距離が長くなり、入賞玉によっ
て回動される回動部材117bの回動角が大きくなり、
これがため、連動杆103bの上下方向のストロークも
十分取ることができ、景品玉払出装置90の上部玉スト
ッパー96b及び下部玉ストッパー97bの開閉動作を
確実に行い、景品玉の払出動作が確実に行われる。ま
た、長期間の使用により回動部材117bの入賞玉当接
面部120bが多少摩耗しても、入賞玉当接面部120
bの移動距離の大きさによって摩耗分が吸収されるの
で、景品玉払出装置90の開閉動作が確実に行われる。
【0068】以上のようにして所定個数の景品玉が払出
されると、回転円盤123によって移動されていた入賞
玉は、排出通路形成壁129bに沿ってさらに移動し、
遂には入賞玉排出通路130bに落下する。しかして、
入賞玉が排出通路形成壁129bの上端に対応する位置
に来たときには、回動部材117bは、時計方向に回動
して元の状態に戻るので、それに従動して連動杆103
b、上下摺動部材99bが下降する。また、このとき、
ストッパー部材113bも回動部材117bの回動によ
り元の状態に復帰するので、入賞玉誘導通路112bの
末端で待機していた次の入賞玉の流下が許されて回転円
盤123に移動して上述の動作を繰り返す。
【0069】以上、実施例に係るパチンコ遊技機1の機
構板40の構成及び作用について説明してきたが、本実
施例によれば、図1に示すように、1種類の払出景品玉
数しか使用しない遊技盤12が取り付けられている場合
には、第1の入賞玉集合空間44aと第2の入賞玉集合
空間44bとを仕切る仕切り壁47a,47bを機構板
40に装着しておけば、発生した入賞玉P2は、第1の
入賞玉集合空間44aにのみ放出され、第1の入賞玉集
合樋45aを流下して入賞玉処理装置110に導かれ、
対応する景品玉払出装置90によって所定個数(例え
ば、15個)の景品玉を払い出す。
【0070】一方、遊技盤12が2種類の払出景品玉数
を使用するものに交換されたときには、機構板40をヒ
ンジ150a,150bを中心として開放し、機構板4
0の前面側からいずれか一方、又は両方の仕切り壁47
a,47bを取り外す。それによって、図2に示すよう
に、所定の入賞口に入賞した入賞玉P3は、第2の入賞
玉集合空間44bに放出され、第2の入賞玉集合樋45
bを流下して入賞玉処理装置110に導かれ、対応する
景品玉払出装置90によって所定個数(例えば、7個)
の景品玉を払い出す。もちろん、所定の入賞口以外の入
賞口に入賞した入賞玉は、第1の入賞玉集合空間44a
に放出され、第1の入賞玉集合樋45aを流下して入賞
玉処理装置110に導かれ、対応する景品玉払出装置9
0によって所定個数(例えば、15個)の景品玉を払い
出す。なお、図2に示すように、上記実施例では、第2
の入賞玉集合空間44bに入賞玉を導くものとして誘導
板26を示したが、入賞口に設けられる誘導傾斜面30
を延設して直接第2の入賞玉集合空間44bに臨むよう
にしても良い。
【0071】このように、本実施例においては、遊技盤
12の交換に伴って払出景品玉数の種類の変更をする際
には、機構板40を開放した状態で、機構板40の前面
側から仕切り壁47a,47bを取り外し又は装着すれ
ば、機構板40の後面側に設けられる基板ボックス取付
枠51を取り外したりする面倒な作業を行わなくても容
易に払出景品玉数の変更を行うことができ、遊技盤12
の交換作業に伴う全体的な時間の短縮を図ることができ
る。
【0072】なお、上記した実施例では、仕切り壁47
a,47bの装着構造として、係止突片48と係止片4
9とによって行うものを示したが、他の装着構造を採用
しても良い。また、仕切り壁を2枚に分割したものを示
したが、1枚又は3枚以上であって良い。
【0073】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明にあっては、第1の入賞玉集合空間と第2の
入賞玉集合空間とを仕切る仕切り壁を機構板の前面側か
ら装着したり、あるいは取り外したりすることができる
ので、機構板の後面側がどのような構造となっていよう
とも、払出景品玉数の異なる遊技盤の交換に対して、機
構板を開放した状態で、仕切り壁を機構板の前面側から
着脱するだけで容易に対応することができ、遊技盤の交
換作業に伴う全体的な時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤下部と機構板との関係を示す断面図であ
る。
【図2】同じく遊技盤下部と機構板との関係を示す断面
図である。
【図3】同じく遊技盤下部と機構板との関係を示す断面
図である。
【図4】弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正
面図である。
【図5】パチンコ遊技機の遊技盤の背面図である。
【図6】パチンコ遊技機の背面図である。
【図7】機構板に設けられる玉詰まり防止部材としての
玉ならし部材の正面図である。
【図8】玉ならし部材を組み込んだ状態の背面図であ
る。
【図9】機構板の主要部を示す正面図である。
【図10】景品玉払出装置の正面断面図である。
【図11】入賞玉処理装置の正面断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 40 機構板 44a 第1の入賞玉集合空間 44b 第2の入賞玉集合空間 45a 第1の入賞玉集合樋 45b 第2の入賞玉集合樋 47a,47b 仕切り壁 48 係止突片 49 係止片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入賞玉を受けて景品玉を払い出すための
    各種の機構が設けられ且つ前記入賞玉を前後方向に重複
    して形成された第1の入賞玉集合空間と第2の入賞玉集
    合空間のいずれかに導くことが可能な機構板において、 前記第1の入賞玉集合空間と前記第2の入賞玉集合空間
    とを仕切る仕切り壁を機構板の前面側から着脱自在に装
    着し得ることを特徴とする弾球遊技機の機構板。
JP4597292A 1992-01-31 1992-01-31 弾球遊技機の機構板 Pending JPH05208068A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009285279A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kyoraku Sangyo Kk リールユニットおよび遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009285279A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kyoraku Sangyo Kk リールユニットおよび遊技機

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