JPH05207826A - 長尺物展張装置 - Google Patents

長尺物展張装置

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JPH05207826A
JPH05207826A JP1486292A JP1486292A JPH05207826A JP H05207826 A JPH05207826 A JP H05207826A JP 1486292 A JP1486292 A JP 1486292A JP 1486292 A JP1486292 A JP 1486292A JP H05207826 A JPH05207826 A JP H05207826A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長尺物を機械的に、かつ、自動的に伸縮させ
ることができ、海苔の刈取り酸処理船に設置されている
長尺物の展張に用いると、その展張作業を自動化して安
全性を高くすること。 【構成】 長尺物9を長手方向と直交する方向より相互
間に挟持するそれぞれ回転自在な一対の駆動輪55また
は駆動輪55と従動輪60とを有し、前記一対の駆動輪
55は相対的に遠近自在に配設されており、前記従動輪
60は前記駆動輪55に対して遠近自在に配設されてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺物展張装置に係
り、特に長手方向と直交する断面が長手方向に次第に変
化する長尺物を伸縮させる長尺物展張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は長尺物展張装置を海苔の刈取り
酸処理船に搭載して用いるようにしている。
【0003】一般に、海苔養殖は海苔網に浮子を取付け
て海面に浮かすように展張して錨で止める浮き流し方式
や海中に立設した支柱に海苔網を展張した支柱方式によ
って行なわれている。
【0004】このような海苔養殖においては、海苔網か
らの海苔の刈取りを能率良く行なう必要があり、本出願
人は特公昭60‐52036号公報により、それまでの
刈取り方式の問題点を解決した海苔刈取り船を提案して
いる。すなわち動力推進機構により自力推進しながら、
先端部が海中に没入している前部案内部材を海面部分に
展張されている海苔網の下方へ入れて、自動的に海苔網
を海面から連続的に掬い上げ、船体に設けた刈取り機構
により海苔網から海苔を刈取ることにより、従来の問題
点を解消して、効率よく海苔の刈取りを行なうとともに
その省力化を図っている。
【0005】一方、健康な海苔を育成し、収穫率を向上
させるために刈取り後の海苔網に酸処理を施している。
【0006】従来の通常の酸処理方法は、海面部に展張
されている海苔網を、一旦船上に揚げて酸処理槽中に所
定時間浸漬させ、再び海面部に展張するものである。こ
の通常の方法では、海苔網を側綱等に結着しておく紐等
をゆるめたり結んだりしなければならず、作業性が悪い
ものであった。
【0007】そのため、従来から船で海苔を刈取った後
に、当該船上で酸処理剤を海苔網に噴射したり、海苔網
を酸処理槽中を通過させたりして、酸処理を施してい
た。
【0008】しかしながら、この船上における従来の酸
処理方法においては、海苔網は酸処理を受けた後に短時
間で海水中に再展張されるため、十分な酸処理時間をか
けられず、前記した浸漬方法に比較して効果的な酸処理
はできなかった。
【0009】そこで、本出願人は、図4から図10に示
すように、海苔の刈取りを自動的に効率良く行なうこと
ができるとともに、酸処理も自動的にしかも極めて効率
的に施すことができ、省人、省力化を図ることのできる
海苔の刈取り酸処理船を提案している。
【0010】図4から図10に示す海苔の刈取り酸処理
船は、浮き流しと称される養殖方法に用いられる海苔網
1から海苔を刈取るとともに酸処理を施すように形成さ
れている。
【0011】この海苔網1は図示しない錨に繋留されて
いる多数の浮子2,2…に綱3をもって締結されて海面
に浮くようにして展張されている。
【0012】また、刈取り酸処理船は、船体4に動力推
進機構5を備えており、その船体4の上部には、パイプ
状の案内部材6が設けられている。この案内部材6は、
前部案内部材7、上部案内部材8および後部案内部材9
に分割されている。そして前部案内部材7は平面形状が
U字型に形成されており、このU字型の弯曲した先端は
船首より一定の傾斜で海中に没し、他端は下向きの脚1
0により甲板に立脚するとともに、前部案内部材7の基
部は、前記上部案内部材8にボルト11により着脱自在
および回動可能に取付けられている。また、上部案内部
材8は、船体4の左右舷側上方に、船体4の軸線方向と
平行に2本に配設されたパイプにより形成されており、
それら2本のパイプは、船体4の軸線方向と直交する数
本の桟12により相互に連結されるとともに、脚13に
より船体4に固定されている。
【0013】そして、上部案内部材8は、前記前部案内
部材7により掬い上げられた海苔網1が円滑に船体後部
へ導びかれるように前部案内部材7と連続した曲線、も
しくは、直線を形成するように構成されている。
【0014】この上部案内部材8の後端部の左右両側に
は、それぞれ図6に示すような長手方向に伸縮自在な後
部案内部材9が固着されている。この後部案内部材9
は、複数本(本実施例では4本)の次第に小径とされる
パイプ14a,14b,14c,14dを同軸状に入子
式として伸縮自在に形成されており、最外側のパイプ1
4aを上部案内部材8の後端部に固着されている。内側
の3本のパイプ14b,14c,14dの先端下面側に
は、それぞれ下端に浮子15bが固着されている剛性の
有るロッド15aが着脱されるナット体16が固着され
ている。最内側のパイプ14dの先端には、図7に示す
ように、各パイプ14b,14c,14dを引出す際に
海苔網1の側綱等に引掛けるフック18が軸19をもっ
て枢着されており、このフック18とパイプ14dの側
面との間には、フック18に過大な力が作用した時に同
図時計方向に回動することを許容するクリック機構20
が介装されている。この後部案内部材9の各パイプ14
b,14c,14dの最大伸長時の全長は、後述する酸
処理機構25の部分において酸処理を施された海苔網1
が、少なくとも船の進行に伴って後部案内部材9の後端
部まで相対移動する間に、十分な酸処理効果を施す時間
だけ空中に浮上させることのできる長さとされている。
【0015】また、各パイプ14b,14c,14dを
最大伸長状態から引戻すために各パイプ14a,…14
dの中心部にワイヤ17bを挿通させ、そのワイヤ17
bの一端を最内側のパイプ14dに固着し、ワイヤ17
bの他端を引戻し専用のモータ17に連結させている。
【0016】また、前記前部案内部材7、上部案内部材
8および後部案内部材9の幅は海苔網1の幅とほぼ同一
か、それよりも大きくするとよい。
【0017】前記前部案内部材7は前記のように、ボル
ト11部分において分割および回動可能とされている方
が、船の養殖場への往復時に、前部案内部材7を海中よ
り引上げることができ、海水の抵抗を受けることがな
く、また碇泊時における前部案内部材7の損傷、破壊を
防止する意味で好ましいが、分割せずに全てを固定して
おいても、酸処理作業には、本質的に問題はない。ま
た、前部案内部材7の先端形状はU字型に限らずV字型
など海面に浮かんでいる海苔網1を船体4の前進に伴な
い、円滑に掬い上げ得る形状であればよいので、特に限
定されるものではない。
【0018】前記上部案内部材8の船首傾斜部の下方に
は、従来公知の刈取り機構21が設けられている。この
刈取り機構21は、例えば図8に示すように、電動機
(図示せず)などによって回転される軸22に、ほぼ前
部案内部材7と同一の幅を有するL字型の刃23を放射
状に取付け、そのL字型の刃23を回転させることによ
り海苔網1から垂れ下がる海苔を刈取るものである。こ
の刈取り機構21としては、他に2枚の円盤の外周間に
ピアノ線などの線材を張設したものを回転させることに
より、張設された線材で海苔を刈取っても良く、連続し
て刈取る機構であれば前記に限定されるものではない。
【0019】そして、船体4の中央部には収穫された海
苔を収穫する収納部24が後述する酸処理液が混入する
のを防止するように、酸処理機構25およびそれより船
尾部の甲板と隔離して設けられており、前記刈取り機構
で刈取られた海苔は、収納部24に納められる。
【0020】また、刈取り機構21の直後には海苔を刈
取られて水切り状態にある海苔網1に酸処理を施す酸処
理機構25が設けられている。この酸処理機構25は上
部案内部材8の幅全体に亘って横架した酸処理パイプ2
6の多数の噴射孔27より、海苔網1の下面側から酸処
理液を噴射して酸処理するように形成されている。この
酸処理パイプ26へは、図9に示すように、船体4上に
設けた酸処理液槽28からポンプ29により送給管30
を通して酸処理液31が圧送されるようになっており、
この酸処理液槽28内の酸処理液31の酸濃度を所定値
に保持するために酸処理液31のpHを検出するpHセンサ
32と、pHセンサ32の検出値に応じて酸剤を酸処理液
槽28内へ供給する酸剤供給系33と、海水やアルカリ
溶液等の希釈液を酸処理液槽28内へ供給する希釈液供
給系34とが設けられている。
【0021】両供給系33,34は共に、酸液タンク3
5および希釈液タンク38内の酸および希釈液をポンプ
36,39により送給管37,40を通して酸処理液槽
28内へ必要量供給するようになっている。また、酸と
しては海苔の酸処理に用いられている無機酸、有機酸の
中から適宜に選出して調合したものを用いるとよい。ま
た、アルカリとしては水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等を用いるとよい。また、船体4において、酸処理機
構25の酸処理パイプ26が設置された位置より船の進
行方向前後に亘って甲板を二重甲板として、使用した酸
処理液を回収できるように断面略矩形の槽50が形成さ
れており、必要に応じて循環用のポンプを設置し、酸処
理機構25の送給管30へ配管接続することにより、酸
処理液を循環使用することができるようにされている。
さらに、この槽50へ使用した酸処理液を回収するよう
にすることで、不必要に海へ酸処理液を垂れ流すことが
なく、公害の発生原因となることを防止することもでき
る。
【0022】この酸処理機構25の海苔網1の進行方向
下流位置には、海苔の細胞内への酸処理液31の浸透速
度を速くする浸透促進機構41が設けられている。この
浸透促進機構41は、図10に示すように、上部案内部
材8の幅全体に亘って配設された浸透槽42の浸透液4
3中に、走行する海苔網1を押えローラ機構44をもっ
て上方より押えるようにして浸漬させるように形成され
ている。この押えローラ機構44は軸部材45にローラ
46を回転自在に外装したものであり、軸部材45の基
端部を浸透槽42の架台部に枢着させ、起倒自在に形成
されている。浸透液43としては、酸処理液31が海苔
の細胞膜を透して細胞内へ浸透するのを促進できるもの
であればよい。また、この浸透槽42内には超音波発振
体47が設けられている。この超音波発振体47は超音
波をもって酸処理液31の海苔の細胞内への浸透速度を
さらに増速させ、かつ、海苔表面に付着している汚れを
洗浄する。
【0023】また、浸透促進機構41中にオゾン発生装
置等を配設して、葉体に付着している雑菌を殺菌する殺
菌機構48が設けられている。また、他の殺菌機構とし
ては、紫外線を海苔網1に照射するように形成してもよ
い。
【0024】また、船体4の最後尾には操舵室49が設
けられており、この操舵室49の高さは、海苔網1の案
内部材6上の走行を妨げないように、案内部材6の高さ
より低くなっており、操舵室49内には刈取り機構2
1、酸処理機構25、超音波発振体47、殺菌機構48
の動作を指令管理する制御部を備えており、全てこの操
舵室49内で操作を行なうことが最も好ましいものであ
る。
【0025】また、刈取った海苔を収納する収納部24
と酸処理機構25以後の各機構等との間は、図示しない
隔離板等により完全に隔離されている。
【0026】このように形成されている海苔の刈取り酸
処理船により、次のようにして海苔の刈取りおよび海苔
網の酸処理が行なわれる。
【0027】すなわち、動力推進機構5により推進され
て、前部案内部材7により海面部分に展張されている海
苔網1を船体4上に掬い上げ、上部案内部材8に沿って
後方へ案内させている途中に、刈取り機構21により海
苔網1から海苔を刈取り、その後に酸処理機構25によ
り刈取り後の海苔網1に酸処理が施される。その後、海
苔網1は伸長されている後部案内部材9により酸処理に
有効な時間だけ空中に浮上するように保持されて十分な
酸処理作用を受けてから、海面部分に再び展張される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】前記の後部案内部材9
においては、内側の各パイプ14d、14c、14bの
外側のパイプ14aからの引出しは、船体4が海苔網1
の下したを潜り、かつ、海苔網1の端部がパイプ14d
の先端部に達した時に、フック18に海苔網1を引掛け
ることにより、初めて海苔網1の後方への移動と一緒に
各パイプ14d、14c、14bが次第に引出されて行
く。
【0029】ところが、船体4の移動中にフック18を
海苔網1に引掛ける作業は困難であることが多い。
【0030】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、長尺物を機械的に、かつ、自動的に伸縮させる
ことができ、海苔の刈取り酸処理船に設置されている長
尺物の展張に用いると、その展張作業を自動化して安全
性を高くすることができる長尺物展張装置を提供するこ
とを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の長尺物展張装置は、長尺物を長手方向と直
交する方向より相互間に挟持するそれぞれ回転自在な一
対の駆動輪を有し、前記一対の駆動輪は相対的に遠近自
在に配設されていることを特徴とする。
【0032】また、本発明の長尺物展張装置は、長尺物
を長手方向と直交する方向より相互間に挟持するそれぞ
れ回転自在な駆動輪と従動輪とを有し、前記従動輪は前
記駆動輪に対して遠近自在に配設されていることを特徴
とする。
【0033】また、前記長尺物は、長手方向と直交する
断面が長手方向に次第に変化するものであったり、同軸
伸縮部材により形成されているものであってもよい。
【0034】
【作用】本発明によれば、長尺物を駆動輪同志または駆
動輪と従動輪とによって挟持し、駆動輪を回転させるこ
とにより、長尺物を長手方向に移動させて展張させた
り、引戻したりすることができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図3につい
て説明する。
【0036】図1から図3は、本発明の長尺物展張装置
を海苔の刈取り酸処理船に設置されている長尺物の1種
の後部案内部材を伸縮させるように形成した場合を示し
ている。
【0037】本実施例の長尺物展張装置51は、船体4
上の各後部案内部材9の後端部に架体52を固着するこ
とにより設置されている。この架体52の下部には、下
部軸受53を介して駆動軸54が回転自在にして横架さ
れており、駆動軸54の一方の端部にはゴム等の弾性体
製の駆動輪55が固着されており、他方の端部はモータ
等の駆動源56に連結されている。また、架体52の下
部軸受53より上方部分には2本のレール57、57が
上下方向に平行にして配設されており、これらのレール
57、57に上部軸受58が上下方向移動自在にして装
着されている。この上部軸受58に従動軸59が回転自
在にして横架されており、従動軸59の駆動輪55と同
一側の端部にはゴム等の弾性体製の従動輪60が固着さ
れている。そして、上部軸受58と架体52の上端部と
の間に介装されたスプリング等の付勢部材61により、
従動輪60は上部軸受58および従動軸59と一緒に駆
動輪55側に常時付勢されて、両者間に長尺物の1種で
ある後部案内部材9の各パイプ14d、14c、14b
を挟持するように形成されている。
【0038】また、本実施例においては、下端に浮子1
5bを固着したロッド15aは、その上端に設けたクリ
ップ等の公知の着脱手段62により簡単に各パイプ14
d、14c、14bの先端部分に着脱自在に形成されて
いる。また、内側のパイプの後端と外側のパイプの先端
との間には、内側のパイプが抜け出ないようにするテー
パ構造等の公知のストッパ手段(図示せず)が設けられ
ている。また、各パイプ14d、14c、14bが最大
に伸長された時に、後部案内部材9の内部が気密、液密
となるように形成されており、最外側のパイプ14aの
後端には、伸長された各パイプ14d、14c、14b
が戻るのを防止するための気体若しくは液体を後部案内
部材9内に圧送する流体圧送手段63が接続されてい
る。
【0039】次に、本実施例の作用を説明する。
【0040】海苔の刈取り酸処理前には、後部案内部材
9は、図2の実線に示すように、各ロッド15aを外し
た状態で、しかも、パイプ14a内に内側の各パイプ1
4d、14c、14bを収納させておく。この時、最内
側のパイプ14dの先端が駆動輪55と従動輪60とに
挟持されるようにしておく。
【0041】海苔の刈取り酸処理を行なう場合には、船
体4が海苔網1の下に潜る前に、駆動源56を稼働させ
て、駆動輪55および従動輪60とによる駆動力によ
り、内側の各パイプ14d、14c、14bを順に船体
4の後方へ伸長させて行く。この時、各パイプ14d、
14c、14bの先端が船体4より外に出た際に、ロッ
ド15aを着脱手段62をもってそれぞれ固着する。本
実施例においては、各パイプ14d、14c、14bの
外形が変化しても、従動輪60が上下方向に移動自在と
されているとともに、付勢部材61により常時駆動輪5
5方向に付勢されているために、各パイプ14d、14
c、14bの伸長動作が極めて円滑に行なわれる。そし
て、内側の各パイプ14d、14c、14bが最大に伸
長されて後部案内部材9内が気密、液密にされた後に、
駆動源56を停止させるとともに、流体圧送手段63か
ら空気等を内部に圧送して、各パイプ14d、14c、
14bが戻るのを防止する。
【0042】このようにして、船体4の両側に配設され
ている各後部案内部材9を予め伸長させ、その後に船体
4を海苔網1の下に潜らせて海苔の刈取りと海苔網1の
酸処理とを行なう。
【0043】海苔の刈取りと海苔網1への酸処理が終了
した後、流体圧送手段63による空気の圧送を停止して
後部案内部材9内を大気に連通させ、その後に駆動源5
6を前記と逆方向に回転させて伸長されている各パイプ
14b、14c、14dを最外側のパイプ14a内に引
戻す。この時、各パイプ14b、14c、14dに装着
されているロッド15aを着脱手段62をもって取外
す。
【0044】従って、本実施例によれば、長尺物の1種
である後部案内部材9を機械的に、かつ、自動的に伸縮
させることができ、その展張作業を自動化して安全性を
高くすることができる。
【0045】なお、前記実施例は長尺物として同軸伸縮
部材からなる後部案内部材9を用いたが、長手方向と直
交する断面形状が長手方向に次第に変化する竹等の長尺
物や、断面形状が変化しない長尺物を用いてもよい。
【0046】また、前記実施例は駆動輪と従動輪により
長尺物を展張させるようにしているが、一対の駆動輪を
もって展張させるように形成してもよい。
【0047】また、本発明は海苔の刈取り酸処理船以外
に用いられている長尺物の展張にも同様にして適用する
ことができる。
【0048】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更することができる。
【0049】
【発明の効果】このように本発明の長尺物展張装置は構
成され作用するものであるから、長尺物を機械的に、か
つ、自動的に伸縮させることができ、海苔の刈取り酸処
理船に設置されている長尺物の展張に用いると、その展
張作業を自動化して安全性を高くすることができる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の長尺物展張装置の1実施例を示す側面
【図2】図1の右側面図
【図3】本発明の長尺物展張装置を設置した海苔の刈取
り酸処理船の要部の平面図
【図4】海苔網の酸処理船の1例を示す側面図
【図5】図4の平面図
【図6】後部案内部材の拡大図
【図7】パイプに取付けられたフックを示す分解斜視図
【図8】刈取り機構の縦断側面図
【図9】酸処理機構の構成図
【図10】浸透促進機構の構成図
【符号の説明】
9 後部案内部材(長尺物、同軸伸縮部材) 55 駆動輪 60 従動輪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺物を長手方向と直交する方向より相
    互間に挟持するそれぞれ回転自在な一対の駆動輪を有
    し、前記一対の駆動輪は相対的に遠近自在に配設されて
    いることを特徴とする長尺物展張装置。
  2. 【請求項2】 長尺物を長手方向と直交する方向より相
    互間に挟持するそれぞれ回転自在な駆動輪と従動輪とを
    有し、前記従動輪は前記駆動輪に対して遠近自在に配設
    されていることを特徴とする長尺物展張装置。
  3. 【請求項3】 長尺物は、長手方向と直交する断面が長
    手方向に次第に変化することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の長尺物展張装置。
  4. 【請求項4】 長尺物は、同軸伸縮部材により形成され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2または
    請求項3に記載の長尺物展張装置。
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