JPH0516582U - 海苔作業船 - Google Patents

海苔作業船

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Publication number
JPH0516582U
JPH0516582U JP6669491U JP6669491U JPH0516582U JP H0516582 U JPH0516582 U JP H0516582U JP 6669491 U JP6669491 U JP 6669491U JP 6669491 U JP6669491 U JP 6669491U JP H0516582 U JPH0516582 U JP H0516582U
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JP
Japan
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seaweed
hull
ship
wind
work boat
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Pending
Application number
JP6669491U
Other languages
English (en)
Inventor
力雄 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichimo Co Ltd
Original Assignee
Nichimo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nichimo Co Ltd filed Critical Nichimo Co Ltd
Priority to JP6669491U priority Critical patent/JPH0516582U/ja
Publication of JPH0516582U publication Critical patent/JPH0516582U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水深が浅い海苔の養殖場においても、風波等
による船体への影響を防止して船体を安定させ、かつ、
養殖場における作業性を向上させる海苔作業船を提供す
る。 【構成】 風波や潮流等の流路となる風波潮流流通孔1
7を船腹に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、海苔養殖場において海面部分に展張されている海苔網に対して、海 苔の刈り取りおよび海苔網の酸処理等を行う海苔作業船に係り、特に、作業中の 風波や潮流等(以下、風波等という)による船体の傾斜を防止するとともに、安 定した直進性を得、しかも、作業性を向上させた海苔作業船に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、海苔養殖は海苔網に浮き子を取り付けて海面に浮かすように展張して 錨で止める浮き流し方式や、海中に立設した支柱に海苔網を係留して展張した支 柱方式によって行われている。この両方式の使い分けは、養殖場の立地条件によ り決定されている。
【0003】 前記支柱方式を採用している海苔の養殖場は、支柱を立てることのできる海岸 に近く、水深の浅いところであり、海の干潮持に海苔網が海面から離間して、日 中には天日により海苔に付着した雑菌の殺菌効果が大きく、海苔の養殖には望ま しい方法である。
【0004】 また、このような海苔養殖においては、海苔網からの海苔の刈り取り作業や、 海苔網および海苔網に繁殖する海苔の表面に、海水の水垢やゴミ等の浮遊物が付 着したり、雑菌が繁殖したりするなど、海苔の品質を低下させる要因があり、高 品質で健康な海苔を育成し、収穫率を向上させるために、海苔の刈り取りから刈 り取りの間に、二回から三回程度、海苔網に対して酸処理を施す作業等を、海苔 作業船を用いて行っている。
【0005】 これらの従来例としては、略箱形をした船体による海苔作業船や、単胴で形成 された船体を有する海苔作業船が多用されている。
【0006】 図7から図9はこのような従来の海苔の刈り取りに用いられる海苔作業船の一 例を示しており、この海苔作業船1においては、動力推進機構2により自力推進 しながら、先端部が海中に没入している案内部材3を、海底から立設された支柱 4に係留綱5をもって係止されて海面部分に支柱方式により展張されている海苔 網6の下方へ入れて、自動的に海苔網6を海面から連続的に掬い上げ、略箱形を した船体7に設けた海苔の刈り取り機構8により、海苔網6から海苔を刈り取り 、再び海面部に海苔網6を展張するようにされている。そして、この海苔作業船 1は、操舵室9に人が乗り込んで操船されるように構成されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の海苔作業船1においては、海面部に展張された 海苔網4の長手方向に沿って海苔作業船1を推進させることが肝要であるが、喫 水が比較的浅く船底が平らに形成されているために、海苔網から海苔を刈り取る 場合や海苔網に酸処理を施す作業を行うときに、船腹に横風、横波、潮流等の風 波等を受けると、海苔作業船1が傾斜してローリングしたり、斜行するなどして 作業性が悪いという問題点があった。
【0008】 本考案は、前述した従来のものにおける問題点を克服し、水深が浅い海苔の養 殖場においても、風波等による船体への影響を防止して船体を安定させ、かつ、 養殖場における作業性を向上させる海苔作業船を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため本考案の海苔作業船は、風波等の流路となる風波 潮流流通孔を船腹に設けたことを特徴としている。
【0010】
【作用】
前述した構成からなる本考案の海苔作業船によれば、船腹に、風波等の流路と なる風波潮流流通孔を有することにより、風波等を一方の船腹に受けたとき、こ の風波等を前記風波潮流流通孔により他方の船腹に誘導させ、海苔作業船の傾斜 やローリングおよび斜行を防止することができるので、海苔の養殖場における海 苔網から海苔を刈り取る場合や海苔網に酸処理を施す作業等の海苔作業船による 作業性を格段に向上させることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1から図6により説明する。
【0012】 図1から図3は、本考案に係る海苔作業船10の一実施例を示しており、前述 した従来例と同一部分については、図面中に同一の符号を付してある。
【0013】 図1は全体の構成を示す要部の側面図であり、図2は図1の平面図であり、図 3は図1の正面図である。
【0014】 本実施例は、支柱方式と称される養殖方法に用いられる海苔網6から、海苔を 刈り取る刈り取り船として適用する場合を示している。この海苔網6は図2に示 すように、適宜な間隔をおいて海底から立設された多数の支柱4,4…へ、係留 綱5により締結されて海面に浮くようにして展張されている。
【0015】 図1から図3に示すように、本実施例の海苔作業船10の船体11は、FRP 等で製せられ平面略箱形の双胴構造とされている。すなわち、左右の舷側12a ,12b側に所望の幅の胴体13a,13bをそれぞれ形成し、各胴体13a, 13bを、各胴体13a,13bの船底14a,14bより所望の甲板15側の 位置において、舷側方向対向面に適宜な幅の係合船底16により連設された双胴 構造とされ、各々の船底14a,14bと係合船底16とを一体化して形成され ている。そして、この係合船底16の船尾部には、船外機等の動力推進機構2が 配置されている。この動力推進機構2は、配置されている方が養殖場への往復時 等に自力推進可能なために効率的であるが、なくてもよい。
【0016】 そして、船体11の船腹には二つの胴体13a,13bを船体11の進行方向 と直交する方向に貫通する略円形の風波潮流流通孔17が、適宜な数だけ配設さ れている。
【0017】 前記風波潮流流通孔17は、船体の船腹に風波等を受けたときに、この風波等 を船腹を通過させ得る形状であればよく、円形に限定されるものではない。
【0018】 また、前記船体11の甲板15の上部にはパイプ状の案内部材3が設けられて いる。この案内部材3は、前部案内部3aおよび上部案内部3bから構成されて いる。そして、前部案内部3aは平面形状が略U字形に形成されており、この略 U字形の湾曲した先端は船首より一定の傾斜で海中に没し、他端は下向きの脚1 8により甲板15に立脚するとともに、前記上部案内部材3bにボルト等の係合 手段19により着脱自在および回動可能に取り付けられている。また、上部案内 部材3bは船体11の左右舷側上方に、船体11の進行方向と平行に2本に配設 されたパイプにより形成されており、それら2本のパイプは、船体11の進行方 向と直交する数本の桟20により相互に連結されるとともに、脚21により船体 11に固定されている。
【0019】 そして、上部案内部材3bは、前記前部案内部材3aにより掬い上げられた海 苔網6が円滑に船体後部へ導かれるように前部案内部材3aと連続した曲線、も しくは、直線を形成するように構成されている。
【0020】 また、前記前部案内部材3aおよび上部案内部材3bの幅は海苔網6の幅とほ ぼ同一か、それとも大きくするとよい。
【0021】 前記前部案内部材3aは前述したように、ボルト等の係合手段19により上部 案内部材3bとの係合部において分割および回動可能とされている方が、海苔作 業船10の養殖場への往復時に、前部案内部材3aを海中より引き上げることが でき、海水の抵抗を受けることがなく、また、停泊時における前部案内部材3a の損傷、破壊を防止する意味で好ましいが、分割せずに全てを固定しておいても 、本質的に問題はない。また、前部案内部材3aの先端形状はU字形に限らずV 字形など海面に浮かんでいる海苔網6を海苔作業船10の前進にともない、円滑 に掬い上げ得る形状であればよいので特に限定されるものではない。
【0022】 前記前部案内部材3aの船首傾斜部の下方には、従来公知の刈り取り機構8が 設けられており、この刈り取り機構8は図示しない電動機等によって回転される 軸22に、前部案内部材3aとほぼ同一の幅を有するL字形の刃23を放射状に 取り付け、そのL字形の刃23を回転させることにより海苔網6から垂れ下がる 海苔を刈り取るものである。この刈り取り機構8としては、他に2枚の円盤の外 周間にピアノ線などの線材を張設したものを回転させることにより、張設された 線材で海苔を刈り取ってもよく、連続して刈り取る機構であれば前記に限定され るものではない。
【0023】 そして、船体11の中央部には収穫された海苔を収穫する収納部24が設けら れており、前記刈り取り機構8で刈り取られた海苔は、収納部24に向かって傾 斜している甲板を滑りながら収納部24に納められる。
【0024】 また、船体11の最後尾には、操舵室9が設けられており、この操舵室9の高 さは、海苔網6の案内部材3上の走行を妨げないように、案内部材3の高さより 低くなっており、操舵室9内には刈り取り機構の動作を指令管理する制御部を備 えており、すべてこの操舵室9内で操作を行うことが望ましい。
【0025】 つぎに、前述した構成からなる本実施例の作用について説明する。
【0026】 本実施例において、海苔作業船10の船体11は、動力推進機構2を稼働させ て、船体11に設置された前部案内部材3aを所望の海苔網6の一端面にもぐり 込ませ、船首から船尾方向へ海苔網6を相対移動させる間に、船首部の甲板15 上に設けた刈り取り機構8により、海苔を海苔網6から刈り取り、収穫した海苔 を収納部24へ収容される。
【0027】 そして、この作業船10による海苔の刈り取り作業時に、風波等を船体11の 船腹に受けても、船腹に、風波等の流路となる風波潮流流通孔17を設けてある ので、風波等を風波潮流流通孔17を流路として風波等の受圧側船腹からこれと 反対側の船腹へ通過させることができる。これにより、船体11の船腹に風波等 を受けることによる海苔作業船10の傾斜やローリングおよび斜行を確実に防止 させることができるので、海苔の刈り取りや海苔網の酸処理等の作業性を向上さ せることができる。
【0028】 また、船体11を双胴とすることにより、海苔作業船10の直進性を向上させ 、ローリングやピッチング等の船体11の動揺を防止することができ、さらに海 苔の刈り取りや海苔網の酸処理等の作業性を向上させることができる。
【0029】 また、海苔作業船10の直進性を向上させ、ローリングやピッチング等の船体 11の動揺を防止するため、図4に示すように、船体11の船底14に船の軸線 方向と平行に多数のフィン25,25…を設けるようにしてもよい。
【0030】 また、これと同様に、図5および図6に示すように、船体10の両舷側にフロ ート26を付設してもよい。そして、このフロート26は、海苔網6の短手方向 の支柱間隔より若干狭い最大幅を有するように構成して、海苔作業船10の進行 時のガイドを兼用するようにしてもよい。さらに、このフロート26の長さを船 長より長く形成したり、支柱4の船の長さ方向の間隔より長く伸縮自在に形成す ると、より海苔作業船10の直進性を向上させ、ローリングやピッチング等の船 体11の動揺を防止することができる。
【0031】 また、本考案は前記実施例の支柱方式と称される養殖方法に限定されるもので はなく、当然浮き流し方式による養殖方法に対しても同様に適用できる。
【0032】 なお、本考案は前述した実施例に限定されるものではなく、必要に応じて種々 の変更が可能である。
【0033】 例えば、海苔作業船10に、海苔の刈り取り機構8の代わりに従来からある酸 処理機構を配置して、海苔網の酸処理船として適用したり、この両者を並設して 刈り取り酸処理船として適用することができる。さらに、前記海苔作業船に配置 する海苔の刈り取り機構8ならびに酸処理機構等は、前記風波潮流孔17を避け た位置に配置させることが望ましい。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の海苔作業船によれば、風波等を船腹に受けても、 風波潮流流通孔により船腹に受ける風波等の抵抗を減少させることができるので 、船体の傾斜やローリングおよび斜行等を防止することができ、しかも、養殖場 における作業性を向上させ、さらに、多少の風波等があっても出漁できる等とい う実用的な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の海苔作業船を海苔の刈り取り船として
適用した一実施例の全体の構成を示す要部の側面図
【図2】図1の平面図
【図3】図1の正面図
【図4】船底にフィンを設けた図3と同様の図
【図5】舷側にフロートを設けた図3と同様の図
【図6】図5の平面図
【図7】従来の海苔作業船を示す要部の側面図
【図8】図7の平面図
【図9】図7の正面図
【符号の説明】
10 海苔作業船 11 船体 12 舷側 13 胴体 14 船底 17 風波潮流流通孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風波や潮流等の流路となる風波潮流流通
    孔を船腹に設けたことを特徴とする海苔作業船。
JP6669491U 1991-08-22 1991-08-22 海苔作業船 Pending JPH0516582U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6669491U JPH0516582U (ja) 1991-08-22 1991-08-22 海苔作業船

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6669491U JPH0516582U (ja) 1991-08-22 1991-08-22 海苔作業船

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0516582U true JPH0516582U (ja) 1993-03-02

Family

ID=13323305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6669491U Pending JPH0516582U (ja) 1991-08-22 1991-08-22 海苔作業船

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JP (1) JPH0516582U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0986490A (ja) * 1995-09-26 1997-03-31 Yamaha Motor Co Ltd 海苔養殖用作業船
JP2012527377A (ja) * 2009-09-16 2012-11-08 サンチョル ソン 高機能な船舶

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0986490A (ja) * 1995-09-26 1997-03-31 Yamaha Motor Co Ltd 海苔養殖用作業船
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