JPH05206772A - ラウドネス装置 - Google Patents

ラウドネス装置

Info

Publication number
JPH05206772A
JPH05206772A JP1481292A JP1481292A JPH05206772A JP H05206772 A JPH05206772 A JP H05206772A JP 1481292 A JP1481292 A JP 1481292A JP 1481292 A JP1481292 A JP 1481292A JP H05206772 A JPH05206772 A JP H05206772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
loudness
volume
level
pure tone
control data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1481292A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Imanishi
禎夫 今西
Nozomi Saito
望 斉藤
Tsuneo Sakai
恒夫 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP1481292A priority Critical patent/JPH05206772A/ja
Publication of JPH05206772A publication Critical patent/JPH05206772A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stereophonic System (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラウドネスコントロールを行う際に、個人差
に対応できるようにする。 【構成】 計測指示キー32の押圧後、純音発生指示キ
ー34が押圧される毎に、純音発生器24が9つの周波
数に係る9つの純音信号を切り換え発生し、レベル可変
回路26が各純音信号のレベルを非可聴レベルから連続
的に増大しながらアンプ20へ出力する。そして、スピ
ーカ22から音響再生された各純音が可聴レベルに到達
し、可聴レベル到達指示キー36が押圧された時点毎
に、レベル可変回路26の出力レベルからラウドネスコ
ントローラ16Aが個人用基準ラウドネスコントロール
データを決定し、その後、通常の音響再生をする際、ボ
リューム12による音量調整に連動して、小音量時に個
人用規準ラウドネスコントロールデータを用いてイコラ
イザ14に対する所定の周波数特性調整制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラウドネス装置に係り、
特にカーオーディオシステムやホームオーディオシステ
ムなどで、小音量時の音感特性の悪化を補償する際に、
個人差に対応できるようにしたラウドネス装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】人の耳の音感特性は、小音量時に低域と
高域が聞こえ難くなる性質を持っており、1000Hzの純音
の音圧レベルを基準にして、同じ大きさの音として聞こ
える各周波数での音圧レベルを測ったとき、図11に示
す如き等ラウドネス曲線(等感曲線)を描く。図11で
は下のカーブほどより音量が小さい場合に対応してお
り、一番下のカーブA1 は最小可聴限(MAF)であ
る。図11から音量が小さくなるほど、低域と高域がよ
り聞こえ難くなっていくことが判る。
【0003】小音量時の音感特性の悪化を補償するた
め、オーディオシステムにはラウドネス装置が設けられ
ており、ボリュームで音量を小さくしたとき、自動的に
低域と高域を適当に持ち上げ、もってオーディオソース
をフラットな周波数特性で聴取できるようにしている。
【0004】図12に従来のラウドネス装置付のオーデ
ィオシステムを示す。オーディオソース機器10から出
力されたオーディオ信号は音量調整用のボリューム12
で音量調整されたあと、イコライザ14に入力される。
このイコライザ14は外部制御により、オーディオ帯域
を、例えば、第1〜第9の9つのバンド(各バンドの中
心周波数は、各々、64Hz、125Hz 、250Hz 、500Hz 、1
kHz 、2kHz、4kHz、8kHz、16kHz )に分けてラウドネス
コントロールのためのイコライジングを行う。ボリュー
ム12からは音量位置信号がマイコン構成のラウドネス
コントローラ16に出力される。
【0005】このラウドネスコントローラ16のメモリ
18には、図11の最小可聴限(MAF)A1 から作成
した基準ラウドネスコントロールデータ(図13のLD
1 〜LD9 参照。但し、添え字は第1バンド〜第9バン
ドに対応する)が記憶されており、ボリューム12の音
量位置に従い、メモリ18の基準ラウドネスコントロー
ルデータに音量位置に応じた係数k(但し、1≧k≧0
であり、音量位置がMIN 〜所定の最小可聴位置の間はk
=1、音量が最小可聴位置から大きくなるほどkは1よ
り小さくなる。最小可聴位置は図11のa点に対応する
音量位置である。)を乗じて作成したイコライザ制御デ
ータをイコライザ14に出力して周波数特性調整制御を
行い、小音量時におけるボリューム12の音量位置に応
じて生じる音感特性の悪化を補償する。イコライザ14
で周波数特性が補正されたオーディオ信号はアンプ20
で増幅されたのち、スピーカ22に供給されて音響再生
される。
【0006】この結果、ボリューム12で音量を小さく
していくと、自動的に音量に応じたラウドネスコントロ
ールが掛かるので、ユーザは小音量時でもオーディオソ
ースをフラットな周波数特性の下で聴取できることにな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のラウドネス装置においては、メモリ18に記憶
された基準ラウドネスコントロールデータは平均的な音
感特性を持つ人を基準にして作成された一般的なもので
あり、平均より耳のよい人や悪い人など、ユーザ個々の
特性は全く考慮されていない。音感特性は、性差、年齢
差、成育環境の差などによって大きな個人差が存在する
ことが知られている。
【0008】例えば、図11の破線Bに示す如き最小可
聴限を有する人にとっては、実線A 1 に基づく基準ラウ
ドネスコントロールデータでなされるラウドネスコント
ロールでは、図11のA1 とBの差の分だけフラットな
周波数特性からずれた特性(図14参照)または該特性
に相似な特性の下に音響再生をすることになり、ユーザ
はオーディオソースに忠実な音楽を聴くことができない
という問題があった。
【0009】以上から本発明の目的は、小音量時の音感
特性の悪化を補償する際に、個人差に対応できるように
したラウドネス装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明の1つ
においては、オーディオ信号に対する音量調整用のボリ
ュームの前段側または後段側に設けられて,周波数特性
の調整を行うイコライザと、ボリュームによる音量調整
に連動して,小音量時に所定のラウドネスコントロール
データを用いてイコライザに対する周波数特性調整制御
を行うラウドネスコントローラを設けたラウドネス装置
において、個人の音感特性の計測を指示する計測指示手
段と、計測指示手段で個人の音感特性の計測指示がなさ
れたあと、所定時毎に、順に、オーディオ帯域中の所定
の複数の周波数に係る複数の純音信号を切り換え発生す
る純音発生手段と、純音発生手段から切り換え出力され
る各純音信号のレベルを非可聴レベルから連続的に増大
しながらアンプへ出力するレベル可変手段と、スピーカ
から音響再生された各純音が可聴レベルに到達したこと
を指示する可聴レベル到達指示手段と、該可聴レベル到
達指示手段で可聴レベルに到達したことが指示された時
点毎の純音信号のレベルから、個人用ラウドネスコント
ロールデータを決定する決定手段を設け、前記ラウドネ
スコントローラは、通常の音響再生をする際、ボリュー
ムによる音量調整に連動して、小音量時に前記個人用ラ
ウドネスコントロールデータを用いてイコライザに対す
る周波数特性調整制御を行うようにしたことにより達成
される。
【0011】また本発明の他の1つにおいては、小音量
時における周波数特性を補正するための所定の一般用ラ
ウドネスコントロールデータを記憶したメモリと、オー
ディオ信号に対する音量調整用のボリュームの前段側ま
たは後段側に設けられて,周波数特性の調整を行うイコ
ライザと、ボリュームによる音量調整に連動して,小音
量時に所定のラウドネスコントロールデータを用いてイ
コライザに対する周波数特性調整制御を行うラウドネス
コントローラを設けたラウドネス装置において、個人の
音感特性の計測を指示する計測指示手段と、計測指示手
段で個人の音感特性の計測指示がなされたあと、所定時
毎に、順に、オーディオ帯域中の所定の複数の周波数に
係る複数の純音信号を切り換え発生する純音発生手段
と、純音発生手段から切り換え出力される各純音信号の
レベルを非可聴レベルから連続的に増大しながらアンプ
へ出力するレベル可変手段と、スピーカから音響再生さ
れた各純音が可聴レベルに到達したことを指示する可聴
レベル到達指示手段と、該可聴レベル到達指示手段で可
聴レベルに到達したことが指示された時点毎の純音信号
のレベルから最小可聴限を求め、該最小可聴限を用いて
メモリに記憶された一般用ラウドネスコントロールデー
タを補正する補正手段を設け、前記ラウドネスコントロ
ーラは、通常の音響再生をする際、ボリュームによる音
量調整に連動して、小音量時に補正後のラウドネスコン
トロールデータを用いてイコライザに対する周波数特性
調整制御を行うようにしたことにより達成される。
【0012】
【作用】本発明の1つによれば、個人の音感特性の計測
指示がなされると、所定時毎に、順に、オーディオ帯域
中の所定の複数の周波数に係る複数の純音信号を切り換
え発生するとともに各純音信号のレベルを非可聴レベル
から連続的に増大しながらアンプへ出力する。そして、
スピーカから音響再生された各純音が可聴レベルに到達
したことが指示された時点毎の純音信号のレベルから、
個人用ラウドネスコントロールデータを決定する。その
後、通常の音響再生をする際、ボリュームによる音量調
整に連動して、小音量時に個人用ラウドネスコントロー
ルデータを用いてイコライザに対する周波数特性調整制
御を行う。これにより、個々のユーザの音感特性に合わ
せたラウドネスコントロールがなされるので、ユーザは
小音量時でも、フラットな周波数特性の下にオーディオ
ソースに忠実な音楽を聴くことができるようになる。
【0013】また本発明の他の1つによれば、個人の音
感特性の計測指示がなされると、所定時毎に、順に、オ
ーディオ帯域中の所定の複数の周波数に係る複数の純音
信号を切り換え発生するとともに各純音信号のレベルを
非可聴レベルから連続的に増大しながらアンプへ出力す
る。そして、スピーカから音響再生された各純音が可聴
レベルに到達したことが指示された時点毎の純音信号の
レベルから最小可聴限を求め、該最小可聴限を用いてメ
モリに記憶された一般用ラウドネスコントロールデータ
を補正するようにする。通常の音響再生をする際、ボリ
ュームによる音量調整に連動して、小音量時に補正後の
ラウドネスコントロールデータを用いてイコライザに対
する周波数特性調整制御を行う。このようにしても、個
々のユーザの音感特性に合わせたラウドネスコントロー
ルが可能となり、ユーザは小音量時でも、フラットな周
波数特性の下にオーディオソースに忠実な音楽を聴くこ
とができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係わるラウドネ
ス装置付オーディオシステムの全体構成図である。な
お、図12と同一の構成部分には同一の符号が付してあ
る。
【0015】図において、10Aはオーディオソース機
器の一例であるCDプレーヤ、12はCDプレーヤから
出力されたオーディオ信号に対する音量調整を行うため
のボリュームであり、音量位置を表す音量位置信号を出
力する機能も有している。14はボリュームで音量調整
されたあとのオーディオ信号に対し、ラウドネスコント
ロールのためのイコライジングを行う。イコライザ14
は外部制御により、オーディオ帯域を、例えば、第1〜
第9の9つのバンド(各バンドの中心周波数は、各々、
64Hz、125Hz 、250Hz 、500Hz 、1kHz 、2kHz、4kHz、
8kHz、16kHz )に分けて周波数特性を調整する。
【0016】16Aはイコライザ14に対する周波数特
性調整制御を行うラウドネスコントローラであり、平均
的な音感特性を持つ人を対象とした一般的なラウドネス
コントロールを行うほか、ユーザの指示により個人の音
感特性を計測し、ユーザ個人の音感特性に合わせたラウ
ドネスコントロールを行う機能も有している。18Aは
メモリであり、該メモリ18Aには、予め、図11のカ
ーブA1 に示す平均的な最小可聴限(MAF)から作成
した一般用基準ラウドネスコントロールデータ(図13
のLD1 〜LD9 参照。但し、添え字は第1バンド〜第
9バンドに対応する)が記憶されている。このメモリ1
8Aには、後述するように、ユーザ個人の音感特性に合
った個人用基準ラウドネスコントロールデータも記憶さ
れるようになっている。
【0017】24はラウドネスコントローラの制御に従
い、f1 =64Hz、f2 =125Hz 、f3 =250Hz 、f4
500Hz 、f5 =1kHz 、f6 =2kHz、f7 =4kHz、f8
=8kHz、f9 =16kHz の9つの周波数の所定レベルの純
音信号を切り換え発生する純音発生器、26はラウドネ
スコントローラの制御に従い、純音発生器から切り換え
出力される各純音信号のレベルを所定の非可聴レベルか
ら1ステップ単位で増大させていくレベル可変回路、2
8はイコライザ出力とレベル可変回路出力を切り換えて
出力する切り換えスイッチであり、ラウドネスコントロ
ーラにより切り換え制御がなされる。20は切り換えス
イッチの出力を増幅するアンプ、22はアンプ出力で駆
動されて音響出力を行うスピーカである。
【0018】30は操作部であり、32は個人の音感特
性の計測を指示する計測指示キー、34は純音発生指示
キー、36は可聴レベル到達指示キー、38はラウドネ
スコントロールモードを一般用と個人用に切り換えるモ
ード切り換えキーである。ラウドネスコントローラ16
Aは、計測指示キー32が押圧されて個人の音感特性の
計測が指示されると、個人の音感特性の計測を行い、個
人用基準ラウドネスコントロールデータ(図5のPLD
1 〜PLD9 参照。)を決定してメモリ18Aに登録す
る。そして、モード切り換えキー38で個人用ラウドネ
スコントロールモードへの切り換えがなされると、メモ
リ18Aの個人用基準ラウドネスコントロールデータに
音量位置に応じた係数k(但し、1≧k≧0であり、音
量位置がMIN 〜所定の最小可聴位置の間はk=1、音量
が最小可聴位置から大きくなるほどkは1より小さくな
る。最小可聴位置は図11のa点に対応する音量位置で
ある。)を乗じて作成したイコライザ制御データをイコ
ライザ14に出力して周波数特性調整制御を行う。
【0019】また、ラウドネスコントローラ16Aはモ
ード切り換えキー38で一般用ラウドネスコントロール
モードに切り換えられると、メモリ18Aの一般用基準
ラウドネスコントロールデータに音量位置に応じた係数
kを乗じて作成したイコライザ制御データをイコライザ
14に出力して周波数特性調整制御を行う。
【0020】図2〜図4はラウドネスコントローラ16
Aの動作を示す流れ図、図5は個人用基準ラウドネスコ
ントロールデータの説明図であり、以下、これらの図に
従って説明する。
【0021】なお、予め、メモリ18Aには所定の一般
用基準ラウドネスコントロールデータLD1 〜LD
9 (図13参照)が記憶されており、個人用基準ラウド
ネスコントロールデータPLD1 〜PLD9 はまだ未登
録であるとする。電源オン後の初期設定処理で、ラウド
ネスコントローラ16Aはまず、ラウドネスコントロー
ルモードを一般用とし、切り換えスイッチ28をイコラ
イザ14の側に切り換える(図2のステップ101)。
すると、CDプレーヤ10Aから出力されたオーディオ
信号はボリューム12で音量位置に応じた音量調整がな
されたあとイコライザ14と切り換えスイッチ28を介
してアンプ20に入力され、該アンプ20で増幅された
あとスピーカ22へ出力されて音響再生される。
【0022】このようにラウドネスコントロールモード
が一般用になっている状態で通常音響再生中、ラウドネ
スコントローラ16Aはボリューム12から音量位置信
号を入力し(ステップ102)、メモリ18Aの一般用
基準ラウドネスコントロールデータに音量位置に応じた
係数k(但し、1≧k≧0であり、音量位置がMIN 〜所
定の最小可聴位置の間はk=1、音量が最小可聴位置か
ら大きくなるほどkは1より小さくなる。最小可聴位置
は図6のa点に対応する音量位置である。)を乗じて作
成したイコライザ制御データをイコライザ14に出力し
て周波数特性調整制御を行う(ステップ103、10
4)。この結果、平均的な音感特性を持つ人に合わせて
ラウドネスコントロールされたオーディオ信号がイコラ
イザ14から出力されることになり、ユーザは小音量時
の低域と高域の音感の悪化が或る程度補償された音楽を
聴取することができる。但し、ユーザの音感特性に最適
なラウドネスコントロールは掛かっていないので、平均
から外れた音感特性を持つ人は、小音量時にオーディオ
ソースをフラットな周波数の下で聴取することはできな
い。
【0023】これと異なり、ユーザが自身の音感特性に
合わせた最適なラウドネスコントロールが掛かった状態
で音楽を聴取したいとき、まず、操作部30の計測指示
キー32を押圧して個人の音感特性の計測を指示する。
すると、ラウドネスコントローラ16Aは、切り換えス
イッチ28をレベル可変回路26の側に切り換える(図
3のステップ201、202)。そして、レベル可変回
路26を非可聴レベルである最低レベルとする(ステッ
プ203)。なお、純音発生回路24は予め停止状態と
なっているものとする。このとき、スピーカ出力は無音
状態となる。
【0024】ここで、ユーザが純音発生指示キー34を
押圧すると、ラウドネスコントローラ16Aは純音発生
回路24を制御して、まず、最初のf1 =64Hzの所定レ
ベルの純音信号を発生させ(ステップ204〜20
6)、続いて、レベル可変回路26を制御して純音発生
回路24で発生した純音信号のレベルを最低レベルから
1ステップだけアップさせて出力させる(ステップ20
7)。この純音信号は切り換えスイッチ28を介してア
ンプ20に入力され、該アンプ20で増幅されたあとス
ピーカ22より音響出力される。
【0025】スピーカ22から出力された純音がまだ聞
こえず、可聴レベル到達指示キー36の押圧がないまま
一定時間経過すると、ラウドネスコントローラ16Aは
レベル可変回路26を制御して純音信号のレベルを更に
1ステップだけアップさせる(ステップ208、20
9、207)。そして、一定時間内にまだ可聴レベル到
達指示キー36の押圧がなければ、更に、純音信号のレ
ベルを1ステップだけアップさせる(ステップ208、
209、207)。以下、同様の処理を繰り返す。この
結果、スピーカ22から出力される64Hzの純音の音圧が
連続的に増大していくことになる。或る時点で純音が耳
に聞こえるようになったとき、ユーザは可聴レベル到達
指示キー36を押圧して、可聴レベルに到達したことを
指示する。すると、ラウドネスコントローラ16Aはそ
の時点でのレベル可変回路26から出力されている純音
信号のレベルを音圧レベルに換算し、最低可聴限データ
PU 1 (添え字の1は周波数が64Hzであることを指す)
としてメモリ18Aに一時登録し(ステップ208、2
10)、レベル可変回路26を最低レベルとさせるとと
もに、純音発生回路24を停止させる(ステップ21
1、212)。
【0026】まだ、未処理の純音が存在するので(ステ
ップ213でNOの判断)、ラウドネスコントローラ1
6Aはユーザによる純音発生指示キー34の操作を待つ
(ステップ214、205)。ここで、ユーザが純音発
生指示キー34を再度押圧すると、ラウドネスコントロ
ーラ16Aは純音発生回路24を制御して、2番目のf
2 =125Hz の所定レベルの純音信号を発生させるととも
に(ステップ206)、レベル可変回路26を制御して
純音発生回路24で発生した純音信号のレベルを最低レ
ベルから1ステップずつ連続的にアップさせていく(ス
テップ207〜209の繰り返し)。この結果、スピー
カ22から出力される125Hz の純音の音圧が連続的に増
大していくことになる。或る時点で純音が耳に聞こえる
ようになったとき、ユーザが可聴レベル到達指示キー3
6を押圧して、可聴レベルに到達したことを指示する
と、ラウドネスコントローラ16Aはその時点でのレベ
ル可変回路26から出力された純音信号のレベルを音圧
レベルに換算し、最低可聴限データPU2 (添え字の2
は周波数が125Hz であることを指す)としてメモリ18
Aに一時登録し(ステップ208、210)、レベル可
変回路26を最低レベルとさせるとともに、純音発生回
路24を停止させる(ステップ211、212)。
【0027】以下、純音発生指示キー34と可聴レベル
到達指示キー36の操作に従って、250Hz 、500Hz 、1
kHz 、2kHz 、4kHz 、8kHz 、16kHz の各純音につい
ても、順に、非可聴レベルから連続的に増大させていき
ながら可聴レベルに到達した時点でのレベル可変回路2
6の出力レベルから求めた最低可聴限データPU3 〜P
9 をメモリ18Aに一時登録する。
【0028】全ての純音につき処理が終わると、ラウド
ネスコントローラ16Aは、メモリ18Aに一時登録さ
れた最低可聴限データPU1 〜PU9 より、個人用基準
ラウドネスコントロールデータPLD1 〜PLD9 を決
定して、メモリ18Aに一般用基準ラウドネスデータL
1 〜LD9 とは別に登録する(図4のステップ30
1、302)。具体的には、本実施例では4kHz の最低
可聴限データPU7 を基準とし、 PLDi =PUi −PU7 (i=1〜9) の計算を行って個人用基準ラウドネスコントロールデー
タPLD1 〜PLD9 を決定する(なお、一般用基準ラ
ウドネスデータLD1 〜LD9 も図11のA1 を元に、
個人用基準ラウドネスコントロールデータの場合と同様
に決定されている)。ユーザの音感特性が図11のカー
ブBの場合における個人用基準ラウドネスコントロール
データPLD1 〜PLD9 を図5に示す。
【0029】個人用ラウドネスコントロールデータPL
1 〜PLD9 の決定・登録が終わると、ラウドネスコ
ントローラ16Aはラウドネスコントロールモードを自
動的に個人用に切り換え(ステップ303)、切り換え
スイッチ28をイコライザ14側に切り換えてCDプレ
ーヤ10Aから出力されたオーディオ信号に基づき通常
の音響再生を再開させる(ステップ304)。
【0030】そして、ラウドネスコントローラ16Aは
通常音響再生中、ボリューム12から音量位置信号を入
力し、メモリ18Aの個人用基準ラウドネスコントロー
ルデータPLD1 〜PLD9 に音量位置に応じた係数k
(但し、1≧k≧0であり、音量位置がMIN 〜所定の最
小可聴位置の間はk=1、音量が最小可聴位置から大き
くなるほどkは1より小さくなる。最小可聴位置は図1
1のa点に対応する音量位置である。)を乗じて作成し
たイコライザ制御データをイコライザ14に出力して周
波数特性調整制御を行う(図2のステップ102、10
3、105)。この結果、ユーザ個人の音感特性に合わ
せてラウドネスコントロールされたオーディオ信号がイ
コライザ14から出力されることになり、ユーザは平均
から外れた音感特性を持っていても、小音量時にオーデ
ィオソースをフラットな周波数特性の下で聴取すること
が可能となる。
【0031】若し、セットのユーザが他の人に変わった
とき、該ユーザが計測指示キー32を押圧したあと、前
述と全く同様にして、64Hz〜16kHz の各純音の最低可聴
限PU1 〜PU9 を計測させ、該最低可聴限PU1 〜P
9 を元に個人用基準ラウドネスコントロールデータを
決定させてメモリ18AにPLD1 〜PLD9 として登
録させれば、新たなユーザの音感特性に合わせたラウド
ネスコントロールを行わせることができる。
【0032】これと異なり、一般用のラウドネスコント
ロールに戻したいときは、モード切り換えキー38を押
圧すればよい。すると、ラウドネスコントローラ16A
はそれまでラウドネスコントロールモードが個人用であ
ったので、一般用に切り換え、メモリ18Aの一般用基
準ラウドネスコントロールデータLD1 〜LD9 に音量
位置に応じた係数kを乗じて作成したイコライザ制御デ
ータをイコライザ14に出力して周波数特性調整制御を
行う(ステップ106、107、108)。この結果、
平均的な音感特性に合わせてラウドネスコントロールさ
れたオーディオ信号がイコライザ14から出力されるこ
とになり、小音量時に或る程度、低域と高域の補償され
た音響再生を行わせることができる。
【0033】図6は本発明の第2実施例に係わるラウド
ネス装置付オーディオシステムの全体構成図である。な
お、図1と同一の構成部分には同一の符号が付してあ
る。
【0034】図6において、16Bはイコライザ14に
対する周波数特性調整制御を行うラウドネスコントロー
ラであり、平均的な音感特性を持つ人を対象とした一般
的なラウドネスコントロールを行うほか、ユーザの指示
により個人の音感特性を計測し、ユーザ個人の音感特性
に合わせたラウドネスコントロールを行う機能も有して
いる。18Bはメモリであり、該メモリ18Bには、本
実施例の場合、予め、図11のA1 〜A7 の各音感特性
カーブより作成した7組の一般用ラウドネスコントロー
ルデータLD11〜LD19(図13のLD1 〜LD9 と同
一)、LD21〜LD29、・・・、LD71〜LD79が記憶
されている。但し、LDj7(j=1〜7)は全て0(d
B)となっている。メモリ18Bには、後述するよう
に、平均的な音感特性とユーザ個人の音感特性との差を
補正するための基準補正量データΔLD1 〜ΔLD9
記憶されるようになっている。
【0035】ラウドネスコントローラ16Bは、一般用
ラウドネスコントロールモード下でラウドネスコントロ
ールを行う場合、ボリューム12から入力した音量位置
信号の示す音量位置を、図11のA1 〜A7 に対応する
7段階に分け(具体的には、1kHz 純音で見た音圧レベ
ルが10phon以下のとき第1音量位置、10〜30phonのとき
第2音量位置、30〜50phonのとき第3音量位置、50〜70
phonのとき第4音量位置、70〜90phonのとき第5音量位
置、90〜110phon のとき第6音量位置、110phon 以上の
とき第7音量位置とする)、例えば、第4音量位置に相
当する音量であったとき、メモリ18Bの一般用ラウド
ネスコントロールデータの中のLD41〜LD49を選択
し、該一般用ラウドネスコントロールデータLD41〜L
49をそのままイコライザ制御データとしてイコライザ
14へ出力して、周波数特性調整制御を行うようにす
る。
【0036】また、ラウドネスコントローラ16Bは、
計測指示キー32が押圧されて個人の音感特性の計測が
指示されると、個人の最低可聴限の計測を行い、該最低
可聴限と平均的な最低可聴限との差を求めて基準補正量
(図10のΔLD1 〜ΔLD 9 参照。但し、添え字は第
1バンド〜第9バンドに対応する)を決定し、メモリ1
8Bに登録する。その後、個人用ラウドネスコントロー
ルモード下でラウドネスコントロールを行う際、ボリュ
ーム12から入力した音量位置信号の示す音量位置に応
じて、基準補正量データΔLD1 〜ΔLD9 に所定の係
数k′(0≦k′≦1、第1音量位置のときk′=1で
あり、音量位置の段階が上がるにつれてk′は小さくな
る)を乗じたあと、音量位置の段階jに対応するラウド
ネスコントロールデータLDj1〜LDj9(jは1〜7の
内の1つ)に加算して、補正ラウドネスコントロールデ
ータLDj1′〜LDj9′を求め、該補正ラウドネスコン
トロールデータLDj1′〜LDj9′をそのままイコライ
ザ制御データとしてイコライザ14へ出力して、周波数
特性調整制御を行う。その他の構成部分は図1と全く同
様に構成されている。
【0037】図7〜図9はラウドネスコントローラ16
Bの動作を示す流れ図、図10は補正量データの説明図
であり、以下、これらの図に従って説明する。
【0038】なお、予め、メモリ18Bには7段階の音
量位置に対応した7組の一般用ラウドネスコントロール
データLDj1〜LDj9が記憶されており、基準補正量デ
ータΔLD1 〜ΔLD9 はまだ未登録であるとする。電
源オン後の初期設定処理で、ラウドネスコントローラ1
6Bはまず、ラウドネスコントロールモードを一般用と
し、切り換えスイッチ28をイコライザ14の側に切り
換える(図7のステップ401)。すると、CDプレー
ヤ10Aから出力されたオーディオ信号はボリューム1
2で音量位置に応じた音量調整がなされたあとイコライ
ザ14と切り換えスイッチ28を介してアンプ20に入
力され、該アンプ20で増幅されたあとスピーカ22へ
出力されて音響再生される。
【0039】このようにラウドネスコントロールモード
が一般用になっている状態で通常音響再生中、ラウドネ
スコントローラ16Bはボリューム12から音量位置信
号を入力し(ステップ402)、音量位置の段階jに応
じた組みの一般用ラウドネスコントロールデータLDj1
〜LDj9をそのままイコライザ制御データとしてイコラ
イザ14へ出力して周波数特性調整制御を行う(ステッ
プ403、404)。この結果、平均的な音感特性を持
つ人に合わせてラウドネスコントロールされたオーディ
オ信号がイコライザ14から出力されることになり、ユ
ーザは小音量時の低域と高域の音感の悪化が或る程度補
償された音楽を聴取することができる。但し、ユーザの
音感特性に最適なラウドネスコントロールは掛かってい
ないので、平均から外れた音感特性を持つ人は、小音量
時にオーディオソースをフラットな周波数の下で聴取す
ることはできない。
【0040】これと異なり、ユーザが自身の音感特性に
合わせた最適なラウドネスコントロールが掛かった状態
で音楽を聴取したいとき、まず、操作部30の計測指示
キー32を押圧して個人の音感特性の計測を指示する。
すると、ラウドネスコントローラ16Bは、切り換えス
イッチ28をレベル可変回路26の側に切り換える(図
8のステップ501、502)。そして、レベル可変回
路26を非可聴レベルである最低レベルとする(ステッ
プ503)。なお、純音発生回路24は予め停止状態と
なっているものとする。このとき、スピーカ出力は無音
状態となる。
【0041】ここで、ユーザが純音発生指示キー34を
押圧すると、ラウドネスコントローラ16Bは純音発生
回路24を制御して、まず、最初のf1 =64Hzの所定レ
ベルの純音信号を発生させ(ステップ504〜50
6)、続いて、レベル可変回路26を制御して純音発生
回路24で発生した純音信号のレベルを最低レベルから
1ステップだけアップさせて出力させる(ステップ50
7)。この純音信号は切り換えスイッチ28を介してア
ンプ20に入力され、該アンプ20で増幅されたあとス
ピーカ22より音響出力される。
【0042】スピーカ22から出力された純音がまだ聞
こえず、可聴レベル到達指示キー36の押圧がないまま
一定時間経過すると、ラウドネスコントローラ16Bは
レベル可変回路26を制御して純音信号のレベルを更に
1ステップだけアップさせる(ステップ508、50
9、507)。そして、一定時間内にまだ可聴レベル到
達指示キー36の押圧がなければ、更に、純音信号のレ
ベルを1ステップだけアップさせる(ステップ508、
509、507)。以下、同様の処理を繰り返す。この
結果、スピーカ22から出力される64Hzの純音の音圧が
連続的に増大していくことになる。或る時点で純音が耳
に聞こえるようになったとき、ユーザは可聴レベル到達
指示キー36を押圧して、可聴レベルに到達したことを
指示する。すると、ラウドネスコントローラ16Bはそ
の時点でのレベル可変回路26から出力されている純音
信号のレベルを音圧レベルに換算し、最低可聴限データ
PU 1 (添え字の1は周波数が64Hzであることを指す)
としてメモリ18Bに一時登録し(ステップ508、2
10)、レベル可変回路26を最低レベルとさせるとと
もに、純音発生回路24を停止させる(ステップ51
1、512)。
【0043】まだ、未処理の純音が存在するので(ステ
ップ513でNOの判断)、ラウドネスコントローラ1
6Bはユーザによる純音発生指示キー34の操作を待つ
(ステップ514、505)。ここで、ユーザが純音発
生指示キー34を再度押圧すると、ラウドネスコントロ
ーラ16Bは純音発生回路24を制御して、2番目のf
2 =125Hz の所定レベルの純音信号を発生させるととも
に(ステップ506)、レベル可変回路26を制御して
純音発生回路24で発生した純音信号のレベルを最低レ
ベルから1ステップずつ連続的にアップさせていく(ス
テップ507〜509の繰り返し)。この結果、スピー
カ22から出力される125Hz の純音の音圧が連続的に増
大していくことになる。或る時点で純音が耳に聞こえる
ようになったとき、ユーザが可聴レベル到達指示キー3
6を押圧して、可聴レベルに到達したことを指示する
と、ラウドネスコントローラ16Bはその時点でのレベ
ル可変回路26から出力された純音信号のレベルを音圧
レベルに換算し、最低可聴限データPU2 (添え字の2
は周波数が125Hz であることを指す)としてメモリ18
Bに一時登録し(ステップ508、510)、レベル可
変回路26を最低レベルとさせるとともに、純音発生回
路24を停止させる(ステップ511、512)。
【0044】以下、純音発生指示キー34と可聴レベル
到達指示キー36の操作に従って、250Hz 、500Hz 、1
kHz 、2kHz 、4kHz 、8kHz 、16kHz の各純音につい
ても、順に、非可聴レベルから連続的に増大させていき
ながら可聴レベルに到達した時点でのレベル可変回路2
6の出力レベルから求めた最低可聴限データPU3 〜P
9 をメモリ18Bに一時登録する。
【0045】全ての純音につき処理が終わると、ラウド
ネスコントローラ16Bは、メモリ18Bに一時登録さ
れた最低可聴限データPU1 〜PU9 と一般用ラウドネ
スコントロールデータLD11〜LD19より、基準補正量
データΔLD1 〜ΔLD9 を決定し、メモリ18Bに一
般用ラウドネスコントロールデータLDj1〜LDj9(j
=1〜7)とは別に登録する(図9のステップ601〜
603)。具体的には、本実施例では4kHz の最低可聴
限データPU7 を基準とし、まず、 PLDi =PUi −PU7 (i=1〜9) の計算を行って一般用ラウドネスコントロールデータL
11〜LD19との相対差を比較できるようにしたあと、 ΔLDi =PLDi −LD1i (i=1〜9) の計算を行って基準補正量データΔLD1 〜ΔLD9
決定しメモリ18Bに登録する。ユーザの音感特性(最
低可聴限)が図11のカーブBの場合における基準補正
量データΔLD1 〜ΔLD9 を図10に示す。
【0046】基準補正量データΔLD1 〜ΔLD9 の決
定・登録が終わると、ラウドネスコントローラ16Bは
ラウドネスコントロールモードを自動的に個人用に切り
換え(ステップ604)、切り換えスイッチ28をイコ
ライザ14側に切り換えてCDプレーヤ10Aから出力
されたオーディオ信号に基づき通常の音響再生を再開さ
せる(ステップ605)。
【0047】そして、ラウドネスコントローラ16Bは
通常音響再生中、ボリューム12から音量位置信号を入
力し、メモリ18Bの基準補正量データΔLD1 〜ΔL
9 に音量位置の段階に応じた所定の係数k′(0≦
k′≦1、第1音量位置のときk′=1であり、音量位
置の段階が上がるにつれてk′は小さくなる)を乗じた
あと、音量位置に対応するラウドネスコントロールデー
タLDj1〜LDj9(jは1〜7の内の1つ)に加算し
て、補正ラウドネスコントロールデータLDj1′〜LD
j9′を求め、該補正ラウドネスコントロールデータLD
j1′〜LDj9′をそのままイコライザ制御データとして
イコライザ14へ出力して、周波数特性調整制御を行う
(図7のステップ402、403、405)。この結
果、ユーザ個人の音感特性に合わせてラウドネスコント
ロールされたオーディオ信号がイコライザ14から出力
されることになり、ユーザは平均から外れた音感特性を
持っていても、小音量時にオーディオソースをフラット
な周波数特性の下で聴取することが可能となる。
【0048】若し、セットのユーザが他の人に変わった
とき、該ユーザが計測指示キー32を押圧したあと、前
述と全く同様にして、64Hz〜16kHz の各純音の最低可聴
限PU1 〜PU9 を計測させ、該最低可聴限PU1 〜P
9 と一般用ラウドネスコントロールデータLD11〜L
19を用いて基準補正量データを求めさせて、メモリ1
8BにΔLD1 〜ΔLD9 として登録させれば、新たな
ユーザの音感特性に合わせたラウドネスコントロールを
行わせることができる。
【0049】これと異なり、一般用のラウドネスコント
ロールに戻したいときは、モード切り換えキー38を押
圧すればよい。すると、ラウドネスコントローラ16B
はそれまでラウドネスコントロールモードが個人用であ
ったので、一般用に切り換え、音量位置の段階jに対応
したメモリ18Bの一般用ラウドネスコントロールデー
タLDj1〜LDj9をそのままイコライザ制御データとし
てイコライザ14に出力して周波数特性調整制御を行う
(ステップ406、407、408)。この結果、平均
的な音感特性に合わせてラウドネスコントロールされた
オーディオ信号がイコライザ14から出力されることに
なり、小音量時に或る程度、低域と高域の補償された音
響再生を行わせることができる。
【0050】なお、上記した各実施例では、計測指示キ
ーの押圧後、純音発生指示キーを押圧して純音を切り換
え発生させるように構成したが、計測指示キーが押圧さ
れると自動的に64Hzの純音が発生し、以下、可聴レベル
到達指示キーが押圧される度に、次の純音が自動的に発
生するようにしてもよい。
【0051】更に、イコライザは9バンドで周波数特性
の調整ができる場合を例に挙げたが、10バンド以上ま
たは8バンド以下で調整できるものであってもよく、ま
た、ラウドネスコントロールはオーディオ帯域の全域に
渡り行う場合を示したが、1kHz 以下の低域側だけ行う
ようにしてもよい。更に、イコライザをボリュームの後
段側に設けるようにしたが、前段側に設けるようにして
もよい。
【0052】
【発明の効果】以上本発明の1つによれば、個人の音感
特性の計測指示がなされると、所定時毎に、順に、オー
ディオ帯域中の所定の複数の周波数に係る複数の純音信
号を切り換え発生するとともに各純音信号のレベルを非
可聴レベルから連続的に増大しながらアンプへ出力し、
スピーカから音響再生された各純音が可聴レベルに到達
したことが指示された時点毎の純音信号のレベルから、
個人用ラウドネスコントロールデータを決定し、その
後、通常の音響再生をする際、ボリュームによる音量調
整に連動して、小音量時に個人用ラウドネスコントロー
ルデータを用いてイコライザに対する周波数特性調整制
御を行うように構成したから、個々のユーザの音感特性
に合わせたラウドネスコントロールがなされるので、ユ
ーザは小音量時でも、フラットな周波数特性の下にオー
ディオソースに忠実な音楽を聴くことができるようにな
る。
【0053】また本発明の他の1つによれば、個人の音
感特性の計測指示がなされると、所定時毎に、順に、オ
ーディオ帯域中の所定の複数の周波数に係る複数の純音
信号を切り換え発生するとともに各純音信号のレベルを
非可聴レベルから連続的に増大しながらアンプへ出力
し、スピーカから音響再生された各純音が可聴レベルに
到達したことが指示された時点毎の純音信号のレベルか
ら最小可聴限を求め、該最小可聴限を用いてメモリに記
憶された一般用ラウドネスコントロールデータを補正す
るようにし、通常の音響再生をする際、ボリュームによ
る音量調整に連動して、小音量時に補正後のラウドネス
コントロールデータを用いてイコライザに対する周波数
特性調整制御を行うように構成したから、個々のユーザ
の音感特性に合わせたラウドネスコントロールが可能と
なり、ユーザは小音量時でも、フラットな周波数特性の
下にオーディオソースに忠実な音楽を聴くことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るラウドネス装置付オ
ーディオシステムの全体構成図である。
【図2】図1中のラウドネスコントローラの動作を示す
第1の流れ図である。
【図3】図1中のラウドネスコントローラの動作を示す
第2の流れ図である。
【図4】図1中のラウドネスコントローラの動作を示す
第3の流れ図である。
【図5】個人用基準ラウドネスコントロールデータの説
明図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るラウドネス装置付オ
ーディオシステムの全体構成図である。
【図7】図6中のラウドネスコントローラの動作を示す
第1の流れ図である。
【図8】図6中のラウドネスコントローラの動作を示す
第2の流れ図である。
【図9】図6中のラウドネスコントローラの動作を示す
第3の流れ図である。
【図10】基準補正量データの説明図である。
【図11】等ラウドネス曲線を示す線図である。
【図12】従来のラウドネス装置付オーディオシステム
の全体構成図である。
【図13】基準ラウドネスコントロールデータの説明図
である。
【図14】従来例の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
10A CDプレーヤ 12 ボリューム 14 イコライザ 16A、16B ラウドネスコントローラ 20 アンプ 24 純音発生器 26 レベル可変回路 30 操作部 32 計測指示キー 34 可聴レベル到達指示キー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ信号に対する音量調整用のボ
    リュームの前段側または後段側に設けられて,周波数特
    性の調整を行うイコライザと、ボリュームによる音量調
    整に連動して,小音量時に所定のラウドネスコントロー
    ルデータを用いてイコライザに対する周波数特性調整制
    御を行うラウドネスコントローラを設けたラウドネス装
    置において、 個人の音感特性の計測を指示する計測指示手段と、 計測指示手段で個人の音感特性の計測指示がなされたあ
    と、所定時毎に、順に、オーディオ帯域中の所定の複数
    の周波数に係る複数の純音信号を切り換え発生する純音
    発生手段と、 純音発生手段から切り換え出力される各純音信号のレベ
    ルを非可聴レベルから連続的に増大しながらアンプへ出
    力するレベル可変手段と、 スピーカから音響再生された各純音が可聴レベルに到達
    したことを指示する可聴レベル到達指示手段と、 該可聴レベル到達指示手段で可聴レベルに到達したこと
    が指示された時点毎の純音信号のレベルから、個人用ラ
    ウドネスコントロールデータを決定する決定手段を設
    け、 前記ラウドネスコントローラは、通常の音響再生をする
    際、ボリュームによる音量調整に連動して、小音量時に
    前記個人用ラウドネスコントロールデータを用いてイコ
    ライザに対する周波数特性調整制御を行うようにしたこ
    と、 を特徴とするラウドネス装置。
  2. 【請求項2】 小音量時における周波数特性を補正する
    ための所定の一般用ラウドネスコントロールデータを記
    憶したメモリと、オーディオ信号に対する音量調整用の
    ボリュームの前段側または後段側に設けられて,周波数
    特性の調整を行うイコライザと、ボリュームによる音量
    調整に連動して,小音量時に所定のラウドネスコントロ
    ールデータを用いてイコライザに対する周波数特性調整
    制御を行うラウドネスコントローラを設けたラウドネス
    装置において、 個人の音感特性の計測を指示する計測指示手段と、 計測指示手段で個人の音感特性の計測指示がなされたあ
    と、所定時毎に、順に、オーディオ帯域中の所定の複数
    の周波数に係る複数の純音信号を切り換え発生する純音
    発生手段と、 純音発生手段から切り換え出力される各純音信号のレベ
    ルを非可聴レベルから連続的に増大しながらアンプへ出
    力するレベル可変手段と、 スピーカから音響再生された各純音が可聴レベルに到達
    したことを指示する可聴レベル到達指示手段と、 該可聴レベル到達指示手段で可聴レベルに到達したこと
    が指示された時点毎の純音信号のレベルから最小可聴限
    を求め、該最小可聴限を用いてメモリに記憶された一般
    用ラウドネスコントロールデータを補正する補正手段を
    設け、 前記ラウドネスコントローラは、通常の音響再生をする
    際、ボリュームによる音量調整に連動して、小音量時に
    補正後のラウドネスコントロールデータを用いてイコラ
    イザに対する周波数特性調整制御を行うようにしたこ
    と、 を特徴とするラウドネス装置。
JP1481292A 1992-01-30 1992-01-30 ラウドネス装置 Pending JPH05206772A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1481292A JPH05206772A (ja) 1992-01-30 1992-01-30 ラウドネス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1481292A JPH05206772A (ja) 1992-01-30 1992-01-30 ラウドネス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05206772A true JPH05206772A (ja) 1993-08-13

Family

ID=11871453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1481292A Pending JPH05206772A (ja) 1992-01-30 1992-01-30 ラウドネス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05206772A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538554A (ja) * 2006-05-26 2009-11-05 クウォン,ダエ−ホーン 標準聴力特性を用いたイコライゼーション方法及びそれを用いた音響出力装置
JP2011172268A (ja) * 2007-04-25 2011-09-01 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 音同調方法
JP2012090249A (ja) * 2010-09-24 2012-05-10 Jvc Kenwood Corp 音声再生装置、音声再生装置における再生音調整方法
WO2012081315A1 (ja) 2010-12-14 2012-06-21 株式会社Jvcケンウッド 音声再生装置、再生音調整方法、音響特性調整装置、音響特性調整方法およびコンピュータプログラム
JP5041308B1 (ja) * 2012-01-11 2012-10-03 進 谷口 ラウドネス補正手段と音質調整手段
JP2013537321A (ja) * 2010-09-10 2013-09-30 ディーティーエス・インコーポレイテッド 知覚スペクトルアンバランス改善のための音声信号動的補正
JP2013537726A (ja) * 2010-04-22 2013-10-03 フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン 入力オーディオ信号の修正装置及び修正方法
JP2017163556A (ja) * 2014-03-25 2017-09-14 日本放送協会 チャンネル数変換装置
JP2020537470A (ja) * 2017-10-16 2020-12-17 フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ. オーディオ信号の個人適用のためのパラメータを設定するための方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538554A (ja) * 2006-05-26 2009-11-05 クウォン,ダエ−ホーン 標準聴力特性を用いたイコライゼーション方法及びそれを用いた音響出力装置
JP2011172268A (ja) * 2007-04-25 2011-09-01 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 音同調方法
JP2013537726A (ja) * 2010-04-22 2013-10-03 フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン 入力オーディオ信号の修正装置及び修正方法
US8812308B2 (en) 2010-04-22 2014-08-19 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Apparatus and method for modifying an input audio signal
US9391579B2 (en) 2010-09-10 2016-07-12 Dts, Inc. Dynamic compensation of audio signals for improved perceived spectral imbalances
JP2013537321A (ja) * 2010-09-10 2013-09-30 ディーティーエス・インコーポレイテッド 知覚スペクトルアンバランス改善のための音声信号動的補正
JP2012090249A (ja) * 2010-09-24 2012-05-10 Jvc Kenwood Corp 音声再生装置、音声再生装置における再生音調整方法
WO2012081315A1 (ja) 2010-12-14 2012-06-21 株式会社Jvcケンウッド 音声再生装置、再生音調整方法、音響特性調整装置、音響特性調整方法およびコンピュータプログラム
US8913760B2 (en) 2010-12-14 2014-12-16 JVC Kenwood Corporation Sound reproducing device, reproduced sound adjustment method, acoustic characteristic adjustment device, acoustic characteristic adjustment method, and computer program
JP5041308B1 (ja) * 2012-01-11 2012-10-03 進 谷口 ラウドネス補正手段と音質調整手段
JP2017163556A (ja) * 2014-03-25 2017-09-14 日本放送協会 チャンネル数変換装置
JP2017163555A (ja) * 2014-03-25 2017-09-14 日本放送協会 チャンネル数変換装置
JP2020537470A (ja) * 2017-10-16 2020-12-17 フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ. オーディオ信号の個人適用のためのパラメータを設定するための方法
US11544034B2 (en) 2017-10-16 2023-01-03 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Method for setting parameters for individual adaptation of an audio signal

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4226395B2 (ja) 音声補正装置
JP4583781B2 (ja) 音声補正装置
JP3777904B2 (ja) ユーザーの聴力に従ってデジタル入力信号を調整するデジタル電話
JP2007509558A (ja) 適応型音声再生
IL182097A (en) Evaluation and adjustment of the perceived noise intensity and / or the perceived spectral balance of an audio signal
JP3505085B2 (ja) オーディオ装置
US7058187B2 (en) Automatic sound field correcting system and a sound field correcting method
CN100382142C (zh) 用于增大音频感觉音警报的方法与系统
JPH05206772A (ja) ラウドネス装置
JP2008527882A (ja) 音声信号の音響レベルを周波数に依存して増幅する信号処理装置及び音声システム及びその方法
JP3284176B2 (ja) オーディオ装置
KR100270436B1 (ko) 오디오 신호의 파라미터 범위를 가변적으로 조정하는 가라오케 증폭기
JP4131255B2 (ja) オーディオ再生装置
JPH11261356A (ja) 音響再生装置
JP4522509B2 (ja) オーディオ装置
JP2000134051A (ja) コンプレッサ
JP2002281599A (ja) マルチチャンネルオーディオ再生装置
JP2010278791A (ja) オーディオ機能を有する機器
JPH11225398A (ja) ラウドネス調整方法および補聴器
JPH09116361A (ja) 自動音量制御装置
JP2002140072A (ja) 電子楽器および音量制御方法
JP2001156568A (ja) 音質調整装置
JPH0549099A (ja) 音場制御装置
JP2877813B2 (ja) 音量・音質調整装置
KR200329947Y1 (ko) 모자형 디지털 보청기

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000328